JPH068887Y2 - タイヤ着脱装置におけるビードローラの起立機構 - Google Patents

タイヤ着脱装置におけるビードローラの起立機構

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JPH068887Y2
JPH068887Y2 JP687089U JP687089U JPH068887Y2 JP H068887 Y2 JPH068887 Y2 JP H068887Y2 JP 687089 U JP687089 U JP 687089U JP 687089 U JP687089 U JP 687089U JP H068887 Y2 JPH068887 Y2 JP H068887Y2
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義雄 三村
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Onodani Machine Co Ltd
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Onodani Machine Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はタイヤ着脱装置、特にビードローラの取着部に
特徴を持つタイヤ着脱装置のビードローラの起立機構に
関するものである。
(従来技術) タイヤ着脱装置にもその型式は色々存在するが本考案の
対象とする装置は第4図に示すごとくタイヤ(イ)を垂直
に起立させた状態でタイヤの着脱作業を行ない得るもの
である。したがって該装置はホイール(ロ)を支持するた
めのアーム(ハ)を有し、該アーム(ハ)端にはホイール(ロ)
を掴むツメ(ニ)を持っていて、所定の位置まで転がして
運ばれてきたタイヤ(イ)は上記ツメ(ニ)によってホイール
(ロ)がチャックされ、その状態で持ち上げられる。タイ
ヤ(イ)の持ち上げはアーム(ハ)の揺動によってなされ、持
ち上げられた状態にてタイヤ(イ)は回転させられ、側面
からビードローラ(ホ)が押し当てられる。
ところで、ホイール(ロ)に装着されているタイヤ(イ)を離
脱する際の順序を表わしているのが第5図a〜cであっ
て、同図に示すごとくホイール(ロ)はサイドリング(ヘ)を
具備している。まずbに示すようにサイドリング(ヘ)を
取り外すためにサイドリング側からタイヤ(イ)をビード
ローラ(ホ)で押圧し、サイドリング(ヘ)に密着しているタ
イヤ(イ)のビード部を解除する。該サイドリング(ヘ)を取
り外した状態で、上記ビードローラ(ホ)をタイヤ(イ)の反
対側へ移して側面を押圧し、該ホイール(ロ)からタイヤ
(イ)を抜き取る。このようにサイドリングを具備してい
るホイールの場合には勿論のこと、該サイドリングを有
しないホイールであっても、タイヤを離脱する場合、タ
イヤの密着を解除した上で行なわなければならないた
め、該ビードローラはタイヤの左右両側面をそれぞれ順
次押圧することで行なわれる。
ところで、該ビードローラは着脱されるタイヤ径に応じ
て腕が伸縮して所定の位置にてセットされ、該腕はタイ
ヤ中心軸に向っている。このように所定の位置にセット
されたビードローラをタイヤの反対側へ移す場合には該
腕を縮めるとともに、腕を起立させなければならない。
そして該腕の伸縮並びに起立は油圧シリンダーによって
作動する関係上動作が遅く、したがって作業能率が低下
するとともに、腕をいったん縮めてしまえば反対側に移
した後で、再び該腕を伸ばしてビードローラを所定の位
置に再度セットし、ロックもしなければならず、上記作
業能率の低下を一層助長する。
(本考案の目的) このようにタイヤ着脱装置におけるビードローラの動作
並びにそのセッティングに関し上記のごとき問題が存在
する訳であって、本考案は該問題の解決を目的として開
発された技術である。したがって、ビードローラの腕を
伸縮させることなく、一定長さに状態にて起立させ、タ
イヤの反対側に移動可能にするとともに、該腕を倒すこ
とで自然ロックされるビードローラの起立機構を提供す
る。
(本考案の構成) 本考案に係るビードローラの起立機構は次の特徴をもっ
て構成されている。本考案における上記ビードローラと
はタイヤ側面に押圧されて、該タイヤを直接着脱するに
用いる道具であり、その形状は皿状又は逆円錐形等、タ
イヤを着脱するに適したものであって特に限定されるべ
き形ではない。そして該ビードローラには長い腕が設け
られていて、該腕を介してホルダーに装着される。ホル
ダーは起立本体に取着されていて、長手方向に摺動可能
な状態にあり、該起立本体には油圧シリンダーの根元部
が止着され、該油圧シリンダーのピストンロッド先端は
上記ホルダーに連結している。したがって該ピストンロ
ッドが伸縮すればホルダーは起立本体にガイドされて摺
動し、ひいてはビードローラが長手方向(アーム方向)
に移動する。又該起立本体は起立するために脚に軸支さ
れた状態にあり、上記油圧シリンダーの止着軸を基に軸
支されている。さらに該脚には起立本体を起立させるた
めの起立シリンダーが止着され、該シリンダーのピスト
ンロッドは起立本体と連結される訳であるが、直接連結
することなく該起立本体に回動自在に軸支されている係
止片と連結している。
ここで該起立シリンダーの中心は、上記起立本体の止着
軸から一定距離を隔てて起立シリンダーが配置され、該
起立シリンダーの伸縮によって該起立本体の止着軸の回
りにモーメントが発生し、起立本体を起立させたり、逆
に倒したりする。上記係止片は起立本体に軸支された回
動軸を中心として一定範囲の角度内で回動し得るもの
で、該回動角を規制するために一方にはストッパーが、
他方にはツメが設けられている。該ストッパーは起立本
体に、ツメは起立本体を装着しているベースに形成され
ていて、起立シリンダーを伸ばして起立本体を倒すなら
ば、自然に係止片がツメと係合して該起立本体がロック
された状態となる。逆に、起立本体を起立させるために
起立シリンダーのピストンロッドを縮ませるならば、該
ロックが解除されて係止片はストッパーと当接し、該起
立本体を起立させる。その他タイヤ着脱装置としての構
成は従来のものとほぼ同じであるが、アームと該起立本
体を装着するベースとは互いに連動状態にあって、該ア
ームを一方向に移動させるならば、該ベース及び起立本
体は反対方向に同一距離だけ移動する。すなわち、該ア
ーム及びベースの両側にチェーン等を止着してそれぞれ
の側で互いに連結し、スプロケット等に緩みなく巻き掛
けしている。
以下、本考案に係る実施例を図面に基づいて詳細に説明
する。
(実施例) 第1図は本考案に係るタイヤ着脱装置におけるビードロ
ーラの起立機構を示した具体例である。同図において、
1は基台、2はアーム、3はビードローラ、4は起立本
体、5はベース、6は起立シリンダーである。該アーム
2は本体7から伸びていて、該本体7は両端に設けた脚
8、8の軸9に軸支されていて、油圧シリンダー10の
作動で該軸9を中心に本体7は回動し、アーム2は起立
する。又アーム2の先端には第4図において図示してい
るように、ツメが装着されるとともに、該ツメを回転駆
動するためのモーター11が配置され、該モーター11
からの動力はチェーン12を介してツメに伝達される。
しかし該アーム2は本体7に固定されているものではな
く、該本体7に沿設されたレール13に拘束され、該レ
ール13に沿って摺動可能な状態で装着されている。そ
して、該本体7の上方には同じく別のレール14が沿設
され、該レール14には起立本体4を装着するところの
ベース5が摺動可能な状態で設けられている。第2図は
より分かり易くするために立体図をもって示している
が、本体7上にてアーム2並びにベース5は互いに摺動
し、しかもチェーン15によって連動状態に規制され、
アーム2が一方向にある距離分摺動すれば、ベース5は
反対方向に同一距離分だけ移動する。
ところで、該ベース5上には脚16が垂直に形成され、
脚16の一ケ所に設けた軸17には起立本体4が回動自
在に軸支され、該起立本体4にはホルダー18がアーム
2の長手方向に摺動可能に取着され、さらにホルダー1
8先端にはビードローラ3が取着される。ホルダー18
の摺動はシリンダー19によって行なわれるため、該シ
リンダー19端は上記軸17に止着され、ピストンロッ
ド先端20は該ホルダー18から突出した突片21に連
結している。よって該ピストンロッドが突出するなら
ば、ホルダー18及びビードローラ3は同じく突出し
て、アーム2端に装着されるタイヤ径に合わされる。さ
らに該脚16にはホルダー18及びビードローラ3が取
着されている起立本体4を起立させるための起立シリン
ダー6が取着されていて、該起立シリンダー6の端は上
記軸17から一定距離を隔てた軸22に止着され、ピス
トンロッド23の先端は係止片24に連結されている。
該係止片24とは起立本体4に設けた軸25を中心とし
て回動可能な状態で軸支されているもので、又係止片2
4の上記ピストンロッド23先端が連結される箇所の付
近には凹状の係止溝26が形成されている。したがって
ピストンロッド23が縮まるならば係止片24は時計方
向に回動し、逆に伸びるならば反時計方向に回動する。
ここで、該係止片24の時計方向の回動を阻止するため
のストッパー27が起立本体4に設けられていて、係止
片24がストッパー27に当接した状態でさらにピスト
ンロッド23を縮めるならば、該起立本体4を軸支して
いる軸17を中心として反時計方向のモーメントが発生
し、起立本体4は上方へ起立する。第3図は起立本体4
が起立した状態を示す。該起立本体4は軸17を中心に
回動することによって起立するもので、第1図に示す如
く、起立本体4が倒れた状態にて、起立シリンダー6の
中心軸が軸17より上方に位置するように起立シリンダ
ー6が配置されることが必要となる。逆に第3図から起
立本体4を倒す場合には、起立シリンダー6のピストン
ロッド23を伸ばすことで、軸17を中心に時計方向に
回動して倒れる。倒れると同時に、係止片24に形成さ
れた係止溝26はベース5に設けられたツメ28と係合
し、該起立本体4はロックされてしまう。以下に該起立
機構の作動順をタイヤ離脱作業にもとづいて説明する
に、まずビードローラ3はアーム2先端に装着されたタ
イヤ径に応じて適当な位置に定められる。該ビードロー
ラ3の位置はシリンダー19を作動させることによって
行なわれるもので、該シリンダー19のピストンロッド
を伸ばすことでホルダー18を移動させ、該ビードロー
ラ3はアーム2の長手方向に沿って動く。該ビードロー
ラ3が所定の位置に定まったならば、モーター11を駆
動させてタイヤを回動しながらビードローラ3をタイヤ
側面に押圧する。第5図bの状態であって、タイヤビー
ドはサイドリング(ヘ)から解除されたならば該サイドリ
ング(ヘ)を取り外し、ビードローラ3をタイヤの反対側
へ移す。この場合、ビードローラ3は動かすことなく、
起立シリンダー6を作動させて起立本体4を起立させ、
ベース5を移動させる。ベース5が移動すれば、該ベー
ス5とチェーン等を介して連動状態にあるアーム2も反
対方向に移動して、直ちにビードローラ3はタイヤの反
対側に移される。反対側へ移ったビードローラ3は起立
シリンダー6のピストンロッド23を伸ばすことで起立
本体4が倒れてタイヤの側面に位置し、再びタイヤを回
転させながらビードローラ3を押し当てる。したがって
サイドリング(ヘ)が取り外されたホイール(ロ)から簡単に
タイヤ(イ)が離脱する。
以上述べた実施例は本考案の単なる一例に過ぎず、該実
施例をもって本考案が限定されるものではないが、次の
ような効果を得ることが出来る。
(効果) (1)本考案ではビードローラを起立シリンダーによって
起立させることが出来るため、該ビードローラの位置
(突出長さ)を変えることなくタイヤの反対側へ移動さ
せ、能率的にタイヤの着脱作業を行なうことが可能であ
る。即ちビードローラを突出させたり、後退させたりす
る時間、並びにビードローラのタイヤ側面への位置合わ
せ作業が不要となり、実質的な作業性が向上する。
(2)又、ビードローラを起立させたり、倒したりする起
立シリンダーは係止片を介して起立本体に連結している
ため、該起立シリンダーのピストンロッドの伸縮は単に
起立本体を起立させたり、倒したりするのみならず、倒
すと同時に係止片をツメに係合させることになり、直ち
に該ビードローラをロックしてしまう。
すなわち、ロックするための別の作動を必要としないた
め、作業性を一層向上させ得ることはもとより、自動ロ
ックされるために作業自体が安全である。逆にビードロ
ーラを起立させる場合には、ロックを解除するための別
の作動を行なうことなく、単に起立シリンダーを作動さ
せるだけでロック解除がなされ、ビードローラが起立す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るビードローラの起立機構の実施例
であり、第2図は該起立機構の立体図を示し、第3図は
起立本体が起立した状態を、第4図は従来のタイヤ着脱
装置の外観図を、第5図a〜cはホイールからタイヤを
離脱する場合の作業手順をそれぞれ示している。 1…基台、2…アーム、 3…ビードローラ、4…起立本体、 5…ベース、6…ピストンロッド、 7…本体、8、16…脚、 9、17、22、25…軸、10…油圧シリンダー、 11…モーター、12、15…チェーン、 13、14…レール、18…ホルダー、 19…シリンダー、20…先端、 21…突片、23…ピストンロッド、 24…係止片、26…係止溝、 27…ストッパー、28…ツメ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】基台上に軸支された本体に沿って摺動可能
    にアームを取着し、該アーム先端にはホイールを装着す
    るためのツメを設け、一方上記本体に沿ってベースを摺
    動可能に取着し、該ベース上にはタイヤ側面を押圧する
    ビードローラを装着したタイヤ着脱装置において、上記
    ベース上に設けた脚には起立本体を軸支し、該起立本体
    にはビードローラを取着したホルダーを摺動可能な状態
    で取着し、上記起立本体を軸支した軸から一定距離を隔
    てて起立シリンダーの一端を止着し、該起立シリンダー
    から突出するピストンロッドを起立本体に回動自在に軸
    支された係止片と連結し、さらに該係止片の回動を規制
    するためのストッパーを設け、係止片には係止溝を形成
    するとともに、該係止溝が係合すべきツメをベース側に
    形成し、上記起立シリンダーの中心軸を上記起立本体の
    止着軸より一定距離を隔てたことを特徴とするタイヤ着
    脱装置におけるビードローラの起立機構。
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