JPH068881A - 舟体の推進方法 - Google Patents
舟体の推進方法Info
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- JPH068881A JPH068881A JP18304592A JP18304592A JPH068881A JP H068881 A JPH068881 A JP H068881A JP 18304592 A JP18304592 A JP 18304592A JP 18304592 A JP18304592 A JP 18304592A JP H068881 A JPH068881 A JP H068881A
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- boat
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Abstract
(57)【要約】
【目的】スクリユープロペラやウオータージエツトポン
プなどの推進装置を要しない気泡(送気)による舟体推
進方法を提供する。 【構成】溝底部(16)が一定角度(θ)の後上がり傾
斜面をなす下方開口型の送気凹溝(S)を、舟体(A)
の底面又は/及び左右両側面に列設し、その送気凹溝
(S)内へ前方から圧縮エヤーを送入することにより、
その気泡となって上記溝底部(16)に作用する垂直分
力(F2)を浮上力とし、同じく溝底部(16)に作用
する水平分力(F1)を推進力として、舟体(A)を推
進させる。
プなどの推進装置を要しない気泡(送気)による舟体推
進方法を提供する。 【構成】溝底部(16)が一定角度(θ)の後上がり傾
斜面をなす下方開口型の送気凹溝(S)を、舟体(A)
の底面又は/及び左右両側面に列設し、その送気凹溝
(S)内へ前方から圧縮エヤーを送入することにより、
その気泡となって上記溝底部(16)に作用する垂直分
力(F2)を浮上力とし、同じく溝底部(16)に作用
する水平分力(F1)を推進力として、舟体(A)を推
進させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は舟体の推進方法に関す
る。
る。
【0002】
【従来の技術】舟体の推進方法については、主機関から
発生する出力をスクリユープロペラにより、スラストに
変換させて、舟体を推進する所謂機械式と、ウオーター
ジエツトポンプにより管状ダクト内へ吸入した水を、舟
体の後方からウオータージエツトとして噴出させ、その
反力により舟体を推進するウオータージエツト式との2
種が公知であり、その水に代る圧縮エヤーを同様に噴出
させて、その反力を推進力とするエヤージエツト式も提
案されている。
発生する出力をスクリユープロペラにより、スラストに
変換させて、舟体を推進する所謂機械式と、ウオーター
ジエツトポンプにより管状ダクト内へ吸入した水を、舟
体の後方からウオータージエツトとして噴出させ、その
反力により舟体を推進するウオータージエツト式との2
種が公知であり、その水に代る圧縮エヤーを同様に噴出
させて、その反力を推進力とするエヤージエツト式も提
案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前者の機械
力による推進方法では、所定の回転数を越えると、キヤ
ビテーシヨンが生じ、推進力の低下を招きやすいと共
に、プロペラが腐蝕することになる。
力による推進方法では、所定の回転数を越えると、キヤ
ビテーシヨンが生じ、推進力の低下を招きやすいと共
に、プロペラが腐蝕することになる。
【0004】他方、後者のウオータージエツト式推進方
法では、管状ダクト(ポンプケース)内に正規の水だけ
でなく、その水面に浮遊するゴミや海藻、釣糸などの各
種障害物までも吸入されやすく、その除去作業が困難で
ある。そのために、ダクトの吸込口へ特別なグレートを
取付けて、プロペラの損傷やウオータージエツトポンプ
の効率低下などを予防しなければならない。
法では、管状ダクト(ポンプケース)内に正規の水だけ
でなく、その水面に浮遊するゴミや海藻、釣糸などの各
種障害物までも吸入されやすく、その除去作業が困難で
ある。そのために、ダクトの吸込口へ特別なグレートを
取付けて、プロペラの損傷やウオータージエツトポンプ
の効率低下などを予防しなければならない。
【0005】何れにしても、従来の上記推進方法では特
別な推進装置を舟体に装備させる必要があり、その舟体
をいたづらに複雑化・重量化することになるほか、上記
水やエヤーを舟体の浮上力としても、合理的に効率良く
活用することができない。
別な推進装置を舟体に装備させる必要があり、その舟体
をいたづらに複雑化・重量化することになるほか、上記
水やエヤーを舟体の浮上力としても、合理的に効率良く
活用することができない。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような課題
の改良を企図しており、そのために舟体の推進方法とし
て、第1に溝底部が一定角度の後上がり傾斜面をなす下
方開口型の送気凹溝を、舟体の底面又は/及び左右両側
面に列設し、その送気凹溝内へ前方から圧縮エヤーを送
入することにより、その気泡となって上記溝底部に作用
する垂直分力を浮上力とし、同じく溝底部に作用する水
平分力を推進力として、舟体を推進させることを特徴と
し、
の改良を企図しており、そのために舟体の推進方法とし
て、第1に溝底部が一定角度の後上がり傾斜面をなす下
方開口型の送気凹溝を、舟体の底面又は/及び左右両側
面に列設し、その送気凹溝内へ前方から圧縮エヤーを送
入することにより、その気泡となって上記溝底部に作用
する垂直分力を浮上力とし、同じく溝底部に作用する水
平分力を推進力として、舟体を推進させることを特徴と
し、
【0007】第2に、同じく溝底部が一定角度の後上が
り傾斜面をなす下方開口型の送気凹溝を、舟体の底面又
は/及び左右両側面に列設し、その送気凹溝内へ前方か
ら圧縮エヤーを送入することにより、その気泡となって
上記溝底部に作用する垂直分力を浮上力とし、同じく溝
底部に作用する水平分力と、気泡ジエツトとなって上記
送気凹溝から後方へ噴出作用する反力とを何れも推進力
として、舟体を推進させることを特徴とするものであ
る。
り傾斜面をなす下方開口型の送気凹溝を、舟体の底面又
は/及び左右両側面に列設し、その送気凹溝内へ前方か
ら圧縮エヤーを送入することにより、その気泡となって
上記溝底部に作用する垂直分力を浮上力とし、同じく溝
底部に作用する水平分力と、気泡ジエツトとなって上記
送気凹溝から後方へ噴出作用する反力とを何れも推進力
として、舟体を推進させることを特徴とするものであ
る。
【0008】
【作用】第1発明の上記構成によれば、舟体の底面又は
/及び左右両側面に下方開口型の送気凹溝が列設されて
おり、その送気凹溝の溝底部が一定角度の後上がり傾斜
面として、舟体の前後方向に沿って延在しているため、
その内部へ前方から圧縮エヤーを送入すると、そのエヤ
ーは気泡となって、上記溝底部の後上がり傾斜面に沿い
流動し、その作用中に反力を発生する。その反力は舟体
の水線に平行な水平分力と垂直分力を有しているため、
その垂直分力を舟体の浮上力として、又水平分力を舟体
の推進力として各々取り出すことができ、これにより舟
体を有効に推進させ得るのである。
/及び左右両側面に下方開口型の送気凹溝が列設されて
おり、その送気凹溝の溝底部が一定角度の後上がり傾斜
面として、舟体の前後方向に沿って延在しているため、
その内部へ前方から圧縮エヤーを送入すると、そのエヤ
ーは気泡となって、上記溝底部の後上がり傾斜面に沿い
流動し、その作用中に反力を発生する。その反力は舟体
の水線に平行な水平分力と垂直分力を有しているため、
その垂直分力を舟体の浮上力として、又水平分力を舟体
の推進力として各々取り出すことができ、これにより舟
体を有効に推進させ得るのである。
【0009】又、第2発明の上記構成によれば、上記第
1発明の作用を達成できることはもとより、その圧縮エ
ヤーが気泡ジエツトとなって、送気凹溝から舟体の後方
へ噴出する反力をも、その舟体の推進力として相乗的に
働かせることができるため、舟体の加速性能をますます
昂め得る効果があり、そのための特別な推進装置を付加
装備させる必要もない。
1発明の作用を達成できることはもとより、その圧縮エ
ヤーが気泡ジエツトとなって、送気凹溝から舟体の後方
へ噴出する反力をも、その舟体の推進力として相乗的に
働かせることができるため、舟体の加速性能をますます
昂め得る効果があり、そのための特別な推進装置を付加
装備させる必要もない。
【0010】
【実施例】以下、図面に基いて本発明の詳細を説明する
と、図1〜5は本発明の適用一例に係る1人乗り用の舟
体(A)を示しており、その舟体(A)は繊維強化プラ
スチツク(FRP)や金属板、その他の材料から平面視
の二等辺三角形に造形されている。造波抵抗を少なくす
るために、その舟体(A)の前面が尖鋭化されているわ
けである。
と、図1〜5は本発明の適用一例に係る1人乗り用の舟
体(A)を示しており、その舟体(A)は繊維強化プラ
スチツク(FRP)や金属板、その他の材料から平面視
の二等辺三角形に造形されている。造波抵抗を少なくす
るために、その舟体(A)の前面が尖鋭化されているわ
けである。
【0011】(11)は上記舟体(A)の左右両側面か
ら一体的に派出された一対のアウトリガーであって、そ
の派出先端部がフロートとして、舟体(A)の航走中心
線と平行に延在しており、その舟体(A)の横揺れを防
止する。
ら一体的に派出された一対のアウトリガーであって、そ
の派出先端部がフロートとして、舟体(A)の航走中心
線と平行に延在しており、その舟体(A)の横揺れを防
止する。
【0012】又、(12)は上記舟体(A)の頂面から
陥没する状態に区成された操縦室、(13)はその前面
に臨む舟体(A)のステアリングハンドル、(14)は
ワイヤーロープやリンクなどの連動機構(15)を介し
て、ステアリングハンドル(13)と作用的に連結され
た舵板であり、後述する送気凹溝の直後位置に臨んでい
る。
陥没する状態に区成された操縦室、(13)はその前面
に臨む舟体(A)のステアリングハンドル、(14)は
ワイヤーロープやリンクなどの連動機構(15)を介し
て、ステアリングハンドル(13)と作用的に連結され
た舵板であり、後述する送気凹溝の直後位置に臨んでい
る。
【0013】操縦者がステアリングハンドル(13)を
回動させれば、その舵板(14)が左右方向へ振れ動
き、茲に舟体(A)が操舵されるようになっているので
ある。
回動させれば、その舵板(14)が左右方向へ振れ動
き、茲に舟体(A)が操舵されるようになっているので
ある。
【0014】(S)は上記舟体(A)の走航中心線上に
沿う延在状態として、その底面に列設された下方開口型
の送気凹溝であり、その溝底部(16)が舟体(A)の
水線と一定角度(θ)だけ交叉する後上がり傾斜面に造
形されている。
沿う延在状態として、その底面に列設された下方開口型
の送気凹溝であり、その溝底部(16)が舟体(A)の
水線と一定角度(θ)だけ交叉する後上がり傾斜面に造
形されている。
【0015】つまり、その送気凹溝(S)は後上がり傾
斜面の溝底部(16)と、これを囲む左右一対のスカー
ト面(17)とから、下方のみが開口する凹溝形態に画
定されているわけである。
斜面の溝底部(16)と、これを囲む左右一対のスカー
ト面(17)とから、下方のみが開口する凹溝形態に画
定されているわけである。
【0016】この点につき、図1〜5では舟体(A)の
上記平面形状と対応するように、送気凹溝(S)をその
前端部から後端部へ行く程、徐々に広幅な且つ断面倒立
U字型をなす全体的な三角錐として造形しているが、上
記のように下方のみが開口する凹溝形態であるならば、
その開口幅の一様な四角錐として造形しても良く、その
断面形状としても、上記溝底部(16)が両スカート面
(17)の交叉する稜線から成る倒立V字型として、そ
の送気凹溝(S)を造形することも可能である。
上記平面形状と対応するように、送気凹溝(S)をその
前端部から後端部へ行く程、徐々に広幅な且つ断面倒立
U字型をなす全体的な三角錐として造形しているが、上
記のように下方のみが開口する凹溝形態であるならば、
その開口幅の一様な四角錐として造形しても良く、その
断面形状としても、上記溝底部(16)が両スカート面
(17)の交叉する稜線から成る倒立V字型として、そ
の送気凹溝(S)を造形することも可能である。
【0017】又、図4、5ではその送気凹溝(S)の1
条を、舟体(A)の航走中心線上に沿って列設している
が、これに代る図6から示唆される通り、その航走中心
線から舟体(A)の左右両側面へ偏倚した位置に、一対
の送気凹溝(S)を断面倒立W字型として、平行に又は
後方へ行く程徐々に相互間隔が広がる対称形態に列設し
ても良い。
条を、舟体(A)の航走中心線上に沿って列設している
が、これに代る図6から示唆される通り、その航走中心
線から舟体(A)の左右両側面へ偏倚した位置に、一対
の送気凹溝(S)を断面倒立W字型として、平行に又は
後方へ行く程徐々に相互間隔が広がる対称形態に列設し
ても良い。
【0018】更に、上記溝底部(16)が後上がり傾斜
面をなし、且つ下方のみが開口する凹溝形態である限
り、その送気凹溝(S)の3条以上を舟体(A)の底面
や左右両側面に列設することも考えられる。
面をなし、且つ下方のみが開口する凹溝形態である限
り、その送気凹溝(S)の3条以上を舟体(A)の底面
や左右両側面に列設することも考えられる。
【0019】何れにしても、上記送気凹溝(S)内へ前
方から圧縮エヤーを送入すると、そのエヤーは気泡とな
って、上記後上がり傾斜面の溝底部(16)に沿って、
後上方へ流動することとなり、その過程では図7の作用
原理図から明白なように、舟体(A)の水線と平行な分
力(F1)と垂直な分力(F2)とが発生するため、そ
の垂直分力(F2)を舟体(A)の浮上力とし、水平分
力(F1)を舟体(A)の推進力として取り出すことが
でき、これによって舟体(A)を推進させ得るのであ
る。
方から圧縮エヤーを送入すると、そのエヤーは気泡とな
って、上記後上がり傾斜面の溝底部(16)に沿って、
後上方へ流動することとなり、その過程では図7の作用
原理図から明白なように、舟体(A)の水線と平行な分
力(F1)と垂直な分力(F2)とが発生するため、そ
の垂直分力(F2)を舟体(A)の浮上力とし、水平分
力(F1)を舟体(A)の推進力として取り出すことが
でき、これによって舟体(A)を推進させ得るのであ
る。
【0020】(18)は上記送気凹溝(S)の前端部に
開口する送気管路であって、舟体(A)に搭載された足
踏み式エヤーポンプ(19)と連通接続しており、これ
を操縦者が足踏み操作することによって、上記送気凹溝
(S)内へ圧縮エヤーを送入するようになっているが、
そのエヤーポンプ(19)に代るコンプレツサーやその
他の圧送源を、舟体(A)の搭載原動機によって駆動す
るように定めても勿論良い。尚、(20)は上記足踏み
操作用のペダルを示している。
開口する送気管路であって、舟体(A)に搭載された足
踏み式エヤーポンプ(19)と連通接続しており、これ
を操縦者が足踏み操作することによって、上記送気凹溝
(S)内へ圧縮エヤーを送入するようになっているが、
そのエヤーポンプ(19)に代るコンプレツサーやその
他の圧送源を、舟体(A)の搭載原動機によって駆動す
るように定めても勿論良い。尚、(20)は上記足踏み
操作用のペダルを示している。
【0021】特に、上記圧縮エヤーを水深の気圧よりも
高圧として、その送気凹溝(S)内へ送入するならば、
これが気泡ジエツトとなって、送気凹溝(S)の後方か
ら高勢力に噴出するため、その反力をも舟体(A)の推
進力として相乗的に活用することができる。
高圧として、その送気凹溝(S)内へ送入するならば、
これが気泡ジエツトとなって、送気凹溝(S)の後方か
ら高勢力に噴出するため、その反力をも舟体(A)の推
進力として相乗的に活用することができる。
【0022】又、上記送気凹溝(S)の左右一対を平行
に、或いは後方へ行く程徐々に相互間隔が広くなる対称
形態に列設するならば、その2条の何れか一方のみに圧
縮エヤーを送入すべく、これを切替え操作することによ
って、舟体(A)を操舵することも可能であり、その意
味から別個な操舵機構の設置を省略できる利点がある。
に、或いは後方へ行く程徐々に相互間隔が広くなる対称
形態に列設するならば、その2条の何れか一方のみに圧
縮エヤーを送入すべく、これを切替え操作することによ
って、舟体(A)を操舵することも可能であり、その意
味から別個な操舵機構の設置を省略できる利点がある。
【0023】更に、上記送気凹溝(S)の溝底部(1
6)が舟体(A)の水線と交叉する後上がり傾斜角度
(θ)については、実際上約45度が好ましいけれど
も、その舟体(A)の操縦位置やアウトリガー(11)
の派出位置などを前後方向へ移動して、その舟体(A)
の重心位置を変えたり、又上記のような送気凹溝(S)
が造形された舟体(A)の底面や左右両側面を、その舟
体(A)の組立部品として別個独立させ、これを舟体
(A)の言わば躯体部に対して起伏自在に枢支し、その
起伏操作を人為的に加えたりすることにより、90度よ
りも小さく、0度よりも大きい許容範囲内において、適
宜に調整することもでき、延いては舟体(A)の上記浮
上力や推進力を大小に加減し得るのである。
6)が舟体(A)の水線と交叉する後上がり傾斜角度
(θ)については、実際上約45度が好ましいけれど
も、その舟体(A)の操縦位置やアウトリガー(11)
の派出位置などを前後方向へ移動して、その舟体(A)
の重心位置を変えたり、又上記のような送気凹溝(S)
が造形された舟体(A)の底面や左右両側面を、その舟
体(A)の組立部品として別個独立させ、これを舟体
(A)の言わば躯体部に対して起伏自在に枢支し、その
起伏操作を人為的に加えたりすることにより、90度よ
りも小さく、0度よりも大きい許容範囲内において、適
宜に調整することもでき、延いては舟体(A)の上記浮
上力や推進力を大小に加減し得るのである。
【0024】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る舟体の推進
方法では、溝底部(16)が一定角度(θ)の後上がり
傾斜面をなす下方開口型の送気凹溝(S)を、舟体
(A)の底面又は/及び左右両側面に列設し、その送気
凹溝(S)内へ前方から圧縮エヤーを送入することによ
り、その気泡となって上記溝底部(16)に作用する垂
直分力(F2)を浮上力とし、同じく溝底部(16)に
作用する水平分力(F1)を推進力として、舟体(A)
を推進させるようになっているため、冒頭に述べた従来
技術の課題を確実に解決でき、そのための必要構成とし
ても著しく簡素化される効果がある。
方法では、溝底部(16)が一定角度(θ)の後上がり
傾斜面をなす下方開口型の送気凹溝(S)を、舟体
(A)の底面又は/及び左右両側面に列設し、その送気
凹溝(S)内へ前方から圧縮エヤーを送入することによ
り、その気泡となって上記溝底部(16)に作用する垂
直分力(F2)を浮上力とし、同じく溝底部(16)に
作用する水平分力(F1)を推進力として、舟体(A)
を推進させるようになっているため、冒頭に述べた従来
技術の課題を確実に解決でき、そのための必要構成とし
ても著しく簡素化される効果がある。
【0025】つまり、本発明の場合従来のような推進力
を得るためのプロペラや、ウオータージエツトポンプな
どの特別な推進装置を舟体(A)に装備させる必要がな
く、言わば送気(気泡)式の推進方法として、あらゆる
舟体(A)に広く且つ制約なく適用実施できるのであ
り、その圧縮エヤーの送気凹溝(S)は管状ダクトと異
なって、下方開口状態にあるため、浮遊障害物によるト
ラブルを起す余地もない。
を得るためのプロペラや、ウオータージエツトポンプな
どの特別な推進装置を舟体(A)に装備させる必要がな
く、言わば送気(気泡)式の推進方法として、あらゆる
舟体(A)に広く且つ制約なく適用実施できるのであ
り、その圧縮エヤーの送気凹溝(S)は管状ダクトと異
なって、下方開口状態にあるため、浮遊障害物によるト
ラブルを起す余地もない。
【0026】又、冒頭に付記した唯単なるエヤージエツ
ト式の如く、その圧縮エヤーを舟体の後方から噴出させ
る反力のみによって、舟体を推進する方法でもなく、そ
の圧縮エヤーが下方のみ開口する送気凹溝(S)内へ送
入され、その送気凹溝(S)の後上がり傾斜面へ、気泡
となって作用するようになっているため、その作用から
取り出される垂直分力(F2)を舟体(A)の浮上力と
して、併せ水平分力(F1)を舟体(A)の推進力とし
て、その何れも合理的に発揮させることができ、このよ
うな効果は管状ダクトに圧縮エヤーを送入する上記エヤ
ージエツト式推進方法から到底期待することができな
い。
ト式の如く、その圧縮エヤーを舟体の後方から噴出させ
る反力のみによって、舟体を推進する方法でもなく、そ
の圧縮エヤーが下方のみ開口する送気凹溝(S)内へ送
入され、その送気凹溝(S)の後上がり傾斜面へ、気泡
となって作用するようになっているため、その作用から
取り出される垂直分力(F2)を舟体(A)の浮上力と
して、併せ水平分力(F1)を舟体(A)の推進力とし
て、その何れも合理的に発揮させることができ、このよ
うな効果は管状ダクトに圧縮エヤーを送入する上記エヤ
ージエツト式推進方法から到底期待することができな
い。
【0027】殊更、請求項2に記載の第2発明によれ
ば、その送気凹溝(S)から後方へ噴出する気泡ジエツ
トの反力をも、舟体(A)の推進力として活用できるた
め、その反力と上記水平分力(F1)との相乗作用によ
って、ますます効率良く舟体(A)を推進させることが
でき、その各種舟体(A)への対応性も広がる。
ば、その送気凹溝(S)から後方へ噴出する気泡ジエツ
トの反力をも、舟体(A)の推進力として活用できるた
め、その反力と上記水平分力(F1)との相乗作用によ
って、ますます効率良く舟体(A)を推進させることが
でき、その各種舟体(A)への対応性も広がる。
【0028】又、請求項3の構成を採用するならば、上
記送気凹溝(S)の溝底部(16)が舟体(A)の水線
と交叉する傾斜角度(θ)を、人為的に調整することに
よって、その溝底部(16)に作用する推進力や浮上力
を大小加減できるため、実用上著しく便利である。
記送気凹溝(S)の溝底部(16)が舟体(A)の水線
と交叉する傾斜角度(θ)を、人為的に調整することに
よって、その溝底部(16)に作用する推進力や浮上力
を大小加減できるため、実用上著しく便利である。
【図1】本発明の適用一例に係る舟体を示す全体概略斜
面図である。
面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図2の3−3線断面図である。
【図4】図1の正面図である。
【図5】図3の5−5線に沿う拡大断面図である。
【図6】図5に対応する送気凹溝の変形実施例を示す断
面図である。
面図である。
【図7】舟体に加わる力の作用原理説明図である。
(16)・溝底部 (A)・・舟体 (S)・・送気凹溝 (θ)・・一定傾斜角度 (F1)・水平分力 (F2)・垂直分力
Claims (3)
- 【請求項1】溝底部(16)が一定角度(θ)の後上が
り傾斜面をなす下方開口型の送気凹溝(S)を、舟体
(A)の底面又は/及び左右両側面に列設し、 その送気凹溝(S)内へ前方から圧縮エヤーを送入する
ことにより、その気泡となって上記溝底部(16)に作
用する垂直分力(F2)を浮上力とし、同じく溝底部
(16)に作用する水平分力(F1)を推進力として、
舟体(A)を推進させることを特徴とする舟体の推進方
法。 - 【請求項2】溝底部(16)が一定角度(θ)の後上が
り傾斜面をなす下方開口型の送気凹溝(S)を、舟体
(A)の底面又は/及び左右両側面に列設し、 その送気凹溝(S)内へ前方から圧縮エヤーを送入する
ことにより、その気泡となって上記溝底部(16)に作
用する垂直分力(F2)を浮上力とし、同じく溝底部
(16)に作用する水平分力(F1)と、気泡ジエツト
となって上記送気凹溝(S)から後方へ噴出作用する反
力とを何れも推進力として、舟体(A)を推進させるこ
とを特徴とする舟体の推進方法。 - 【請求項3】舟体(A)の重心位置を前後方向へ移動さ
せるか、又は送気凹溝(S)の溝底部(16)を起伏操
作することにより、その溝底部(16)の後上がり傾斜
角度(θ)を人為的に調整することを特徴とする請求項
1又は2記載の舟体の推進方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4183045A JPH07100475B2 (ja) | 1992-06-16 | 1992-06-16 | 舟体の推進方法 |
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JPS5656498U (ja) * | 1979-10-05 | 1981-05-16 |
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WO2014007644A1 (en) * | 2012-06-14 | 2014-01-09 | Nader Hassavari | Method for air-driven propulsion of a vessel and air-driven vessel |
JP2015519261A (ja) * | 2012-06-14 | 2015-07-09 | ハッサヴァリ, ネーダーHASSAVARI, Nader | 船の空気駆動推進のための方法及び空気駆動船 |
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