JPH0688819A - 自動アニリン点試験器およびその連続測定方法 - Google Patents

自動アニリン点試験器およびその連続測定方法

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JPH0688819A
JPH0688819A JP23973092A JP23973092A JPH0688819A JP H0688819 A JPH0688819 A JP H0688819A JP 23973092 A JP23973092 A JP 23973092A JP 23973092 A JP23973092 A JP 23973092A JP H0688819 A JPH0688819 A JP H0688819A
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aniline
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Masamitsu Tamura
眞實 田村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 石油製品のアニリン点を容易に、速やか
に、かつ健康に有害な液体に直接触れることなく連続的
に測定可能にする。 【構成】 光電検出部の光源、受光器をガラス管内に
封入し、容易に着脱、洗浄可能にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は石油製品の自動アニリン
点試験器およびその連続測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】アニリン点は石油留分の組成を示す値と
して、またそれに含まれる芳香族類、ナフテン類、およ
びパラフィン類の量を求める分析の手段として、また従
って灯油、軽油等の石油製品の評価の手段として当該業
界では非常に重要な試験方法であって、その試験方法は
日本工業規格JIS K-2256に規定されている。従来のアニ
リン点試験器では図1に示すように光電検出部1が試料
を入れたU字管5の外側にあるために装置が複雑にな
り、試料容器の着脱は人の手によらねばならず、自動連
続測定が不可能であった。また光電検出部1、温度計3
およびかき混ぜ棒2を取付けた保持部4を有機溶媒で、
しかも自動的に洗浄することが困難であった。またこの
試験のために試験担当者は直接このアニリンを扱う機会
が多かったが、アニリンは非常に強い毒性を有するの
で、この試験の安全な作業が問題とされていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は人体に
とって安全で、石油製品のアニリン点を自動的に連続し
て測定できる試験器およびその測定方法を提供すること
にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らが鋭意研究し
た結果、アニリン点試験のための光電検出部を直接試料
中に浸漬させるように加工することによって、この目的
を達成することができた。すなわち、本発明は光電検出
部、温度計およびかきまぜ棒を取付けた保持部、試料容
器、加熱および加熱装置からなる自動アニリン点試験器
であって、該光電検出部の光源と受光器をガラス管で封
入したことを特徴とする自動アニリン点試験器に関す
る。またターンテーブルに置いた一定量の試料と一定量
のアニリンからなる混合溶液を入れた複数の試料容器に
光電検出部、温度計およびかきまぜ棒を取付けた保持部
を組込み、加熱装置および冷却装置にセットし、アニリ
ン点を測定し、その後光電検出部、温度計及びかきまぜ
棒を取付けた保持部を試料容器から外して、有機溶媒で
洗浄し、さらに洗浄した光電検出部、温度計およびかき
まぜ棒を取付けた保持部を次の試料容器に自動的に組込
み、順次にこれを行うことを特徴とする自動アニリン点
試験の連続測定方法に関する。
【0005】本発明の自動アニリン点試験器の一例を図
2を用いて説明する。光電検出部1、温度計3及びかき
まぜ棒2を取付けた保持部4、試料容器5、加熱および
冷却用空気浴6ならびに赤外線ランプ付き加熱装置7か
らなる自動アニリン点試験器である。試料容器5と保持
部4との当たり面はパッキン等でシールしてもよい。試
料容器5はビーカー型が好ましい。本発明の光電検出部
1の一例を図3に示す。この光電検出部は光源10と受
光器11を一対とするものである。この光電検出部の光
源と受光器をこれらの間に試料が存在できるように一定
の空間を設けた二股のガラス管内に挿入する。光源と受
光器は相対するような位置でガラス管内に挿入する。光
電検出部の光源10と受光器11は、例えば光源として
は発光ダイオードに光ファイバーを用いた光ガイドを接
続したもの、受光器としてはフォトダイオードに光ファ
イバーを用いた光ガイドを接続したものを用いることが
できる。光ファイバーは内側が光ファイバーで外側が金
属管で製造されている。
【0006】光電検出部の光源と受光器が小型であれば
図4に示すように直接ガラス管内にこれらを封入したも
のを使用してもよい。図5は洗浄装置の一例である。試
料容器から外した保持部4に保持してある光電検出部、
温度計およびかきまぜ棒を有機溶媒等で容易に洗浄する
ことが可能である。洗浄に用いた使用済みの溶媒等は廃
溶媒タンクに留る。図6はアニリン点連続測定システム
の一例を示す。本発明のアニリン点連続測定方法を図6
を用いて説明する。ターンテーブルに置いた複数の試料
容器に一定量の試料を入れ、この中に一定量のアニリン
を添加して混合溶液をつくる。次に光電検出部、温度計
およびかきまぜ棒を取付けた保持部、混合溶液の入った
試料容器、赤外線ランプ付き加熱装置を固定した加熱台
および冷却用空気浴を本試験の目的に合致するようにセ
ットし、この混合溶液のアニリン点をJIS K−22
56に従って測定する。その後光電検出部、温度計およ
びかきまぜ棒を取付けた保持部を試料容器から外し、図
5に示すように溶剤で洗浄し、さらに洗浄した光電検出
部、温度計およびかきまぜ棒を取付けた保持部を上に述
べたような方法で次の試料容器に組込んで、連続的に順
次アニリン点を測定する。
【0007】
【発明の効果】
1.光電検出部を試料・アニリン混合溶液中に直接浸す
ことが可能になる。 2.光電検出部、温度計およびかきまぜ棒等を有機溶媒
等で自動的に洗浄する事が容易になる。 3.試料容器をビーカー型のものにすることが可能であ
り、これにより試料容器の洗浄が容易になる。またター
ンテーブル等を使用し、連続して自動的に多試料のアニ
リン点を測定することが可能である。 4.試験装置の自動化により、作業の効率化をはかるこ
とができる。またアニリンは非常に強い毒性を有するの
で、試験担当者が直接この化合物に触れる、蒸気を吸入
する機会を減らすことが望まれており、直接触れる機会
を激減させたこのような装置、方法によって安全性が増
大する。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の自動アニリン点試験器の一例である。
【図2】本発明の自動アニリン点試験器の一例である。
【図3】本発明のガラス管に挿入した光電検出部の一例
である。
【図4】本発明のガラスで封入した光電検出部の一例で
ある。
【図5】測定終了後に有機溶媒等で光電検出部等を洗浄
する模式図である。
【図6】連続的に多数の試料を測定可能にする閉鎖式の
測定模式図である。
【符号の説明】
1 光電検出部 2 かきまぜ棒 3 温度計 4 保持部 4−1 U字管固定部 5 試料容器 6 空気浴 7 加熱装置 8 試料アニリン混合液 9 ガラス管 10 光源 11 受光器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光電検出部、温度計およびかきまぜ棒を
    取付けた保持部、試料容器、加熱および冷却用装置なら
    びに加熱装置からなる自動アニリン点試験器であり、該
    光電検出部の光源と受光器をガラス管内に封入したこと
    を特徴とする自動アニリン点試験器。
  2. 【請求項2】 ターンテーブルに置いた一定量の試料と
    一定量のアニリンからなる混合溶液を入れた複数の試料
    容器に光電検出部、温度計およびかき混ぜ棒を取付けた
    保持部を組込み、加熱装置および冷却装置にセットし、
    アニリン点を測定し、その後光電検出部、温度計および
    かき混ぜ棒を取付けた保持部を試料容器から外して、溶
    剤で洗浄し、さらに洗浄した光電検出部、温度計および
    かきまぜ棒を取付けた保持部を順次に次の試料容器に自
    動的に組込むことを特徴とする自動アニリン点連続測定
    方法。
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CN111512149A (zh) * 2017-12-27 2020-08-07 韩华思路信(株) 烃溶液中芳香族含量的测量方法

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US11391684B2 (en) 2017-12-27 2022-07-19 Hanwha Solutions Corporation Method for measuring aromatic contents in hydrocarbon solution

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