JPH0688769A - 自動車エンジンスロットルアクチュエータ装置 - Google Patents
自動車エンジンスロットルアクチュエータ装置Info
- Publication number
- JPH0688769A JPH0688769A JP4239067A JP23906792A JPH0688769A JP H0688769 A JPH0688769 A JP H0688769A JP 4239067 A JP4239067 A JP 4239067A JP 23906792 A JP23906792 A JP 23906792A JP H0688769 A JPH0688769 A JP H0688769A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pulley
- shaft
- throttle
- actuator device
- hole
- Prior art date
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- Pending
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- Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 サーボ位置制御を維持して目的とする制御を
行うようにした自動車エンジンスロットルアクチュエー
タ装置を提供する。 【構成】 プーリーシャフト4上にプーリー7をトルク
リミッタ8を介して支持し、プーリー7等の回転角度範
囲を可動ストッパと固定ストッパにより規制する。プー
リー7と自動車エンジンのスロットルバルブをスロット
ルワイヤ24で連結する。スロットル機構にトラブルによ
り過負荷が生じると、プーリー7がトルクリミッタ8に
よりスリップする。プーリー7のスリップ量をポテンシ
ョメータ61の抵抗値に変化させ、フィードバック量を常
に最初の制御量に維持させる。可動ストッパをプーリー
7に一体に設けることにより、固定ストッパの位置関係
に応じた歯車比によりポテンショメータ61の抵抗値のゼ
ロ/スパンの間にオープン状態を作らず、常にサーボ制
御が成り立つように抵抗値を維持する。
行うようにした自動車エンジンスロットルアクチュエー
タ装置を提供する。 【構成】 プーリーシャフト4上にプーリー7をトルク
リミッタ8を介して支持し、プーリー7等の回転角度範
囲を可動ストッパと固定ストッパにより規制する。プー
リー7と自動車エンジンのスロットルバルブをスロット
ルワイヤ24で連結する。スロットル機構にトラブルによ
り過負荷が生じると、プーリー7がトルクリミッタ8に
よりスリップする。プーリー7のスリップ量をポテンシ
ョメータ61の抵抗値に変化させ、フィードバック量を常
に最初の制御量に維持させる。可動ストッパをプーリー
7に一体に設けることにより、固定ストッパの位置関係
に応じた歯車比によりポテンショメータ61の抵抗値のゼ
ロ/スパンの間にオープン状態を作らず、常にサーボ制
御が成り立つように抵抗値を維持する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車エンジンやトラ
ンスミッション等の特性評価およびエンジン排気ガス、
潤滑オイル等の分析評価を行う自動車エンジン試験シス
テムに用いる自動車エンジンスロットルアクチュエータ
装置に関する。
ンスミッション等の特性評価およびエンジン排気ガス、
潤滑オイル等の分析評価を行う自動車エンジン試験シス
テムに用いる自動車エンジンスロットルアクチュエータ
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のアクチュエータ装置とし
ては、図8ないし図11に示す構成が知られている。図8
は正面図、図9は右側面図、図10は一部切欠底面図、図
11(a)はワイヤ固定部の一部拡大図、図11(b)はその底面
図である。
ては、図8ないし図11に示す構成が知られている。図8
は正面図、図9は右側面図、図10は一部切欠底面図、図
11(a)はワイヤ固定部の一部拡大図、図11(b)はその底面
図である。
【0003】図8ないし図10に示すように、基台201の
正面に3枚の支持板202、203、204が互いに所望の間隔
で一体的に設けられている。支持板202、203にはホイー
ルシャフト205がベアリング206、207により回転可能に
支持され、支持板204にはプーリーシャフト208がベアリ
ング209、210により回転可能に支持されている。ホイー
ルシャフト205とプーリーシャフト208の内端部間にはフ
ィールド212、ロータ213、アーマチュア214から成る電
磁クラッチ215が設けられている。そして、駆動時には
電磁クラッチ215に通電され、ロータ113およびアーマチ
ュア214が電磁力により吸着し、ホイールシャフト205と
プーリーシャフト208が一体に回転し得るようになって
いる。
正面に3枚の支持板202、203、204が互いに所望の間隔
で一体的に設けられている。支持板202、203にはホイー
ルシャフト205がベアリング206、207により回転可能に
支持され、支持板204にはプーリーシャフト208がベアリ
ング209、210により回転可能に支持されている。ホイー
ルシャフト205とプーリーシャフト208の内端部間にはフ
ィールド212、ロータ213、アーマチュア214から成る電
磁クラッチ215が設けられている。そして、駆動時には
電磁クラッチ215に通電され、ロータ113およびアーマチ
ュア214が電磁力により吸着し、ホイールシャフト205と
プーリーシャフト208が一体に回転し得るようになって
いる。
【0004】プーリーシャフト208の外端部上にはプー
リー216が取り付けられ、プーリーシャフト208の内端部
上には歯車217が取り付けられている。基台201の正面に
は支持台218の基部が取り付けられ、支持台218にはフィ
ードバック用のポテンショメータ219が支持されてい
る。ポテンショメータ219の回転軸220上には歯車221が
取り付けられ、この歯車221が上記プーリーシャフト208
上の歯車217とかみ合わされている。プーリーシャフト2
08の内端部上には可動ストッパ222が取り付けられ、支
持板204に固定ストッパ223が取り付けられている。可動
ストッパ222は半円板状に形成され、この可動ストッパ2
22のいずれかの端面が固定ストッパ223のいずれかの端
面に当接されることによりプーリーシャフト208等の回
転が規制される。すなわち、プーリーシャフト208、プ
ーリー216等の回転範囲が決められる。
リー216が取り付けられ、プーリーシャフト208の内端部
上には歯車217が取り付けられている。基台201の正面に
は支持台218の基部が取り付けられ、支持台218にはフィ
ードバック用のポテンショメータ219が支持されてい
る。ポテンショメータ219の回転軸220上には歯車221が
取り付けられ、この歯車221が上記プーリーシャフト208
上の歯車217とかみ合わされている。プーリーシャフト2
08の内端部上には可動ストッパ222が取り付けられ、支
持板204に固定ストッパ223が取り付けられている。可動
ストッパ222は半円板状に形成され、この可動ストッパ2
22のいずれかの端面が固定ストッパ223のいずれかの端
面に当接されることによりプーリーシャフト208等の回
転が規制される。すなわち、プーリーシャフト208、プ
ーリー216等の回転範囲が決められる。
【0005】スロットルワイヤ224は内側の金属と外側
のゴム、若しくはプラスチックから成る可撓性を有する
アウターケーブル225と、このアウターケーブル225の内
側に挿通されたインナーワイヤ226とから成る。アウタ
ーケーブル225の一端はエンジンボディ(図示省略)に
取り付けられた固定金具(図示省略)に取り付けられ、
インナーワイヤー226の一端はスロットルバルブ(図示
省略)に取り付けられた板金(図示省略)に取り付けら
れている。アウターケーブル225の他端は、支持板204に
固定されたアウター受け227のV字状溝228とアウター押
さえ229のV字状溝230により挟まれる。そして、アウタ
ー押さえ229がねじ231によりアウター受け227に取り付
けられることにより、アウターケーブル225の他端が固
定される。インナーワイヤ226におけるアウターケーブ
ル225からの突出部は、プーリー216の溝232に係合さ
れ、インナーワイヤ226の他端部はプーリー216の平面部
233に載せられる。特に、図11(a)、(b)から明らかなよ
うに、インナーワイヤ226の他端部は押さえ用ブラケッ
ト234のV字状溝235により押さえられ、押さえ用ブラケ
ット234がねじ236によりプーリー216に取り付けられる
ことにより、インナーワイヤ226の他端がプーリー216に
固定される。このとき、電磁クラッチ215の通電をオフ
にしてプーリーシャフト208およびプーリー216を自由に
回転させることにより、一方の手でプーリー216を押さ
え、他方の手で236を締め付ける。
のゴム、若しくはプラスチックから成る可撓性を有する
アウターケーブル225と、このアウターケーブル225の内
側に挿通されたインナーワイヤ226とから成る。アウタ
ーケーブル225の一端はエンジンボディ(図示省略)に
取り付けられた固定金具(図示省略)に取り付けられ、
インナーワイヤー226の一端はスロットルバルブ(図示
省略)に取り付けられた板金(図示省略)に取り付けら
れている。アウターケーブル225の他端は、支持板204に
固定されたアウター受け227のV字状溝228とアウター押
さえ229のV字状溝230により挟まれる。そして、アウタ
ー押さえ229がねじ231によりアウター受け227に取り付
けられることにより、アウターケーブル225の他端が固
定される。インナーワイヤ226におけるアウターケーブ
ル225からの突出部は、プーリー216の溝232に係合さ
れ、インナーワイヤ226の他端部はプーリー216の平面部
233に載せられる。特に、図11(a)、(b)から明らかなよ
うに、インナーワイヤ226の他端部は押さえ用ブラケッ
ト234のV字状溝235により押さえられ、押さえ用ブラケ
ット234がねじ236によりプーリー216に取り付けられる
ことにより、インナーワイヤ226の他端がプーリー216に
固定される。このとき、電磁クラッチ215の通電をオフ
にしてプーリーシャフト208およびプーリー216を自由に
回転させることにより、一方の手でプーリー216を押さ
え、他方の手で236を締め付ける。
【0006】基台201の背面にはモータ237がねじ238に
より取り付けられ、モータ237の出力軸239が基台201の
穴240から正面側に突出されている。出力軸239の先端部
上にはウォーム241が取り付けられている。一方、ホイ
ールシャフト205の中間部上にはウォームホイール242が
取り付けられ、このウォームホイール242が上記ウォー
ム241にかみ合わされている。そして、モータ237の駆動
により出力軸239およびウォーム241を回転させることに
より、ウォームホイール242を介してホイールシャフト2
05等を回転させることができる。
より取り付けられ、モータ237の出力軸239が基台201の
穴240から正面側に突出されている。出力軸239の先端部
上にはウォーム241が取り付けられている。一方、ホイ
ールシャフト205の中間部上にはウォームホイール242が
取り付けられ、このウォームホイール242が上記ウォー
ム241にかみ合わされている。そして、モータ237の駆動
により出力軸239およびウォーム241を回転させることに
より、ウォームホイール242を介してホイールシャフト2
05等を回転させることができる。
【0007】以上の構成において、以下、その動作につ
いて説明する。電磁クラッチ215に通電した状態でモー
タ237を駆動することにより、上記のようにウォーム24
1、ウォームホイール242を介してホイール205およびプ
ーリーシャフト208を可動ストッパ222が固定ストッパ22
3により規制される角度範囲で往復回転させる。プーリ
ーシャフト208の回転に伴うプーリー216の回転によりイ
ンナーワイヤ226を介して自動車エンジンのスロットル
バルブを開閉することができる。そして、プーリーシャ
フト208の回転に伴う歯車217の回転により歯車221を介
してフィードバック用のポテンショメータ218の回転軸2
20を回転させることにより、サーボ制御を行うことがで
きる。
いて説明する。電磁クラッチ215に通電した状態でモー
タ237を駆動することにより、上記のようにウォーム24
1、ウォームホイール242を介してホイール205およびプ
ーリーシャフト208を可動ストッパ222が固定ストッパ22
3により規制される角度範囲で往復回転させる。プーリ
ーシャフト208の回転に伴うプーリー216の回転によりイ
ンナーワイヤ226を介して自動車エンジンのスロットル
バルブを開閉することができる。そして、プーリーシャ
フト208の回転に伴う歯車217の回転により歯車221を介
してフィードバック用のポテンショメータ218の回転軸2
20を回転させることにより、サーボ制御を行うことがで
きる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例のアクチュエータ装置では、例えば、自動車エンジ
ンのスロットル機構にトラブルが発生し、過負荷が生じ
た場合、モータ237が破損するか、エンジン側スロット
ル機構が破損する。したがって、プーリー216とモータ2
37の間に異常なトルクが発生したときにスリップさせる
機構がないと装置の安全な運転ができない。そこで、ス
リップ機構を単純に組み込むと、プーリー216が瞬間的
に滑った場合には、サーボ系に滑り量がフィードバック
されないため、制御位置がずれ、目的とする制御を行う
ことができなくなってしまう。従来のアクチュエータ装
置のモータ237と出力部であるプーリー216との間にトル
クリミッタを介在させた場合、このトルクリミッタが作
動すると、制御量もスリップした量だけ変化してしま
い、当初の必要な制御量が狂ってしまうという問題があ
るため、構造上、使用することが困難である。
来例のアクチュエータ装置では、例えば、自動車エンジ
ンのスロットル機構にトラブルが発生し、過負荷が生じ
た場合、モータ237が破損するか、エンジン側スロット
ル機構が破損する。したがって、プーリー216とモータ2
37の間に異常なトルクが発生したときにスリップさせる
機構がないと装置の安全な運転ができない。そこで、ス
リップ機構を単純に組み込むと、プーリー216が瞬間的
に滑った場合には、サーボ系に滑り量がフィードバック
されないため、制御位置がずれ、目的とする制御を行う
ことができなくなってしまう。従来のアクチュエータ装
置のモータ237と出力部であるプーリー216との間にトル
クリミッタを介在させた場合、このトルクリミッタが作
動すると、制御量もスリップした量だけ変化してしま
い、当初の必要な制御量が狂ってしまうという問題があ
るため、構造上、使用することが困難である。
【0009】しかしながら、エンジン回転の立ち上がり
応答性の向上によりスロットルアクチュエータ装置の高
速応答性が要求され、なんらかの過負荷が生じた場合、
装置の機構系を保護するためにトルクリミッタの装着が
必要である。
応答性の向上によりスロットルアクチュエータ装置の高
速応答性が要求され、なんらかの過負荷が生じた場合、
装置の機構系を保護するためにトルクリミッタの装着が
必要である。
【0010】また、スロットルワイヤ224のアウターケ
ーブル25はアウター受け227とアウター押さえ229により
固定されるが、固定面側に形成された一対のV字状溝22
8、230によりアウターケーブル225の位置を決めてい
る。そのため、加工が複雑で、高価である。また、アウ
ターケーブル225には種々の太さのものがあり、これに
対応できることも必要である。しかし、V字状溝228、2
30の深さで太さの調整を行うことができないため、V字
状溝228、230は浅く形成してねじ231の締め具合いで調
節するようになっている。このため、アクチュエータ装
置のオペレータが不慣れな場合、ねじ231を締め付け過
ぎたりした場合、アウターケーブル225がつぶれ、イン
ナーワイヤ226を押してしまうため、アクチュエータ装
置の安全な操作運用が図れない。またはアウターケーブ
ル225をしっかり固定することができず、アウターケー
ブル225の緩みなどが発生してしまう。また、プーリー2
16がフリー状態のため、インナーワイヤ226の取り付け
時(位置調整時)、作業性が悪い。また、押さえ用ブラ
ケット234のフライス溝加工等が必要であるため、高価
となる。また、インナーワイヤ226をV字状溝235で直接
押さえるため、インナーワイヤ226が切断するおそれが
あり、また、インナーワイヤ226をプーリー216に巻き付
けるようにして固定するため、インナーワイヤ226が曲
がりにより破断するおそれがある。
ーブル25はアウター受け227とアウター押さえ229により
固定されるが、固定面側に形成された一対のV字状溝22
8、230によりアウターケーブル225の位置を決めてい
る。そのため、加工が複雑で、高価である。また、アウ
ターケーブル225には種々の太さのものがあり、これに
対応できることも必要である。しかし、V字状溝228、2
30の深さで太さの調整を行うことができないため、V字
状溝228、230は浅く形成してねじ231の締め具合いで調
節するようになっている。このため、アクチュエータ装
置のオペレータが不慣れな場合、ねじ231を締め付け過
ぎたりした場合、アウターケーブル225がつぶれ、イン
ナーワイヤ226を押してしまうため、アクチュエータ装
置の安全な操作運用が図れない。またはアウターケーブ
ル225をしっかり固定することができず、アウターケー
ブル225の緩みなどが発生してしまう。また、プーリー2
16がフリー状態のため、インナーワイヤ226の取り付け
時(位置調整時)、作業性が悪い。また、押さえ用ブラ
ケット234のフライス溝加工等が必要であるため、高価
となる。また、インナーワイヤ226をV字状溝235で直接
押さえるため、インナーワイヤ226が切断するおそれが
あり、また、インナーワイヤ226をプーリー216に巻き付
けるようにして固定するため、インナーワイヤ226が曲
がりにより破断するおそれがある。
【0011】また、この種のサーボ制御によるアクチュ
エータ装置は、可逆制御であるため、精度は電気回路系
および機構系の歯車間の隙間(バックラシュ)により左
右される。そこで、歯車列はバックラシュを極力小さく
することが必要である。そのため、歯車列の軸間距離の
加工精度を上げたり、歯車自体の仕上がり精度を高める
必要がある。その結果、各部品の値段は大変高価なもの
になってしまう。この問題を避けるには、歯車自体の精
度や軸間の精度を上げることなく、バックラシュを小さ
くしなければならない。歯車の軸間精度を調整する場
合、組立作業が重要になる。例えば、ウォーム241とウ
ォームホイール242のバックラシュを小さくするために
は、モータ237をねじ238により基台201に取り付ける
際、モータ237側のウォーム241とウォームホイール242
の軸間を調整しながら固定する。この作業は相当熟練し
た作業者でないとうまく組み立てられない難しさがあ
る。
エータ装置は、可逆制御であるため、精度は電気回路系
および機構系の歯車間の隙間(バックラシュ)により左
右される。そこで、歯車列はバックラシュを極力小さく
することが必要である。そのため、歯車列の軸間距離の
加工精度を上げたり、歯車自体の仕上がり精度を高める
必要がある。その結果、各部品の値段は大変高価なもの
になってしまう。この問題を避けるには、歯車自体の精
度や軸間の精度を上げることなく、バックラシュを小さ
くしなければならない。歯車の軸間精度を調整する場
合、組立作業が重要になる。例えば、ウォーム241とウ
ォームホイール242のバックラシュを小さくするために
は、モータ237をねじ238により基台201に取り付ける
際、モータ237側のウォーム241とウォームホイール242
の軸間を調整しながら固定する。この作業は相当熟練し
た作業者でないとうまく組み立てられない難しさがあ
る。
【0012】本発明は、上記のような従来の問題を解決
するため、過負荷がかかった際、プーリーを瞬間的にス
リップさせて安全運転を行うことができるとともに、サ
ーボ位置制御を維持して目的とする制御を行うことがで
きるようにした自動車エンジンスロットルアクチュエー
タ装置を提供し、また、上記目的に加え、インナーワイ
ヤを簡単な作業で確実にプーリーに取り付けることがで
きるとともに、インナーワイヤの損傷を防止することが
でき、しかも、構造が簡単でコストの低下を図ることが
できるようにした自動車エンジンスロットルアクチュエ
ータ装置を提供し、更に、精度が高く、高価な歯車を用
いることなく、容易にバックラシュを除去することがで
きるようにした自動車エンジンスロットルアクチュエー
タ装置を提供することを目的とするものである。
するため、過負荷がかかった際、プーリーを瞬間的にス
リップさせて安全運転を行うことができるとともに、サ
ーボ位置制御を維持して目的とする制御を行うことがで
きるようにした自動車エンジンスロットルアクチュエー
タ装置を提供し、また、上記目的に加え、インナーワイ
ヤを簡単な作業で確実にプーリーに取り付けることがで
きるとともに、インナーワイヤの損傷を防止することが
でき、しかも、構造が簡単でコストの低下を図ることが
できるようにした自動車エンジンスロットルアクチュエ
ータ装置を提供し、更に、精度が高く、高価な歯車を用
いることなく、容易にバックラシュを除去することがで
きるようにした自動車エンジンスロットルアクチュエー
タ装置を提供することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の技術的手段は、回軸可能に支持されたプーリ
ーシャフトと、モータと、このモータの駆動により上記
プーリーシャフトを回転させる歯車を有する回転力伝達
手段と、エンジンのスロットルワイヤが連結されたプー
リーと上記プーリーシャフトとの間に設けられたトルク
リミッタと、過負荷状態において、上記プーリーのスリ
ップによりスロットルワイヤが戻ってもその戻り量だけ
位置を補正する機構とを備えたものである。
の本発明の技術的手段は、回軸可能に支持されたプーリ
ーシャフトと、モータと、このモータの駆動により上記
プーリーシャフトを回転させる歯車を有する回転力伝達
手段と、エンジンのスロットルワイヤが連結されたプー
リーと上記プーリーシャフトとの間に設けられたトルク
リミッタと、過負荷状態において、上記プーリーのスリ
ップによりスロットルワイヤが戻ってもその戻り量だけ
位置を補正する機構とを備えたものである。
【0014】そして、上記技術的手段におけるエンジン
のスロットルワイヤをプーリーに連結する連結手段とし
て、上記プーリーの外周部に軸方向に沿って形成された
穴と、この穴に固定され、一側にねじ穴を有し、このね
じ穴の端部で上記プーリーの溝底に一致するように小穴
を有する固定部材と、この固定部材のねじ穴に挿入さ
れ、上記プーリーの溝底で上記固定部材の小穴に挿通さ
れた上記スロットルワイヤのインナーワイヤをねじ穴の
奥壁に押圧するための押圧板と、上記ねじ穴に螺入さ
れ、上記押圧板を押圧するねじとを備えることができ、
また、上記技術的手段における回転力伝達手段として、
モータの駆動により回転されるアイドルシャフトと、こ
のアイドルシャフト上に取り付けられた歯車と、プーリ
ーシャフト上に取り付けられ、上記アイドルシャフト上
の歯車とかみ合わされる歯車とを備え、上記アイドルシ
ャフトとプーリーシャフトの少なくとも一方を支持板の
穴に回転位置調節可能に取り付けられる軸受部材に偏心
位置で回転可能に支持し、上記軸受部材の回転位置の調
節により上記両歯車のかみ合い状態を調節するように構
成することができる。
のスロットルワイヤをプーリーに連結する連結手段とし
て、上記プーリーの外周部に軸方向に沿って形成された
穴と、この穴に固定され、一側にねじ穴を有し、このね
じ穴の端部で上記プーリーの溝底に一致するように小穴
を有する固定部材と、この固定部材のねじ穴に挿入さ
れ、上記プーリーの溝底で上記固定部材の小穴に挿通さ
れた上記スロットルワイヤのインナーワイヤをねじ穴の
奥壁に押圧するための押圧板と、上記ねじ穴に螺入さ
れ、上記押圧板を押圧するねじとを備えることができ、
また、上記技術的手段における回転力伝達手段として、
モータの駆動により回転されるアイドルシャフトと、こ
のアイドルシャフト上に取り付けられた歯車と、プーリ
ーシャフト上に取り付けられ、上記アイドルシャフト上
の歯車とかみ合わされる歯車とを備え、上記アイドルシ
ャフトとプーリーシャフトの少なくとも一方を支持板の
穴に回転位置調節可能に取り付けられる軸受部材に偏心
位置で回転可能に支持し、上記軸受部材の回転位置の調
節により上記両歯車のかみ合い状態を調節するように構
成することができる。
【0015】
【作用】したがって、本発明によれば、モータの駆動に
より回転力伝達手段を介してプーリーシャフトを回転さ
せ、このプーリーシャフトの回転に伴いトルクリミッタ
を介してプーリーを往復回転させ、スロットルワイヤを
介して自動車エンジンのスロットルバルブを開閉操作す
ることができる。ここで、自動車エンジンのスロットル
機構にトラブルが発生して過負荷が生じると、トルクリ
ミッタによりプーリーをプーリーシャフト上で一時的に
スリップさせることができる。そして、プーリーのスリ
ップによりスロットルワイヤが戻っても補正機構により
その戻り量だけ位置補正することができる。
より回転力伝達手段を介してプーリーシャフトを回転さ
せ、このプーリーシャフトの回転に伴いトルクリミッタ
を介してプーリーを往復回転させ、スロットルワイヤを
介して自動車エンジンのスロットルバルブを開閉操作す
ることができる。ここで、自動車エンジンのスロットル
機構にトラブルが発生して過負荷が生じると、トルクリ
ミッタによりプーリーをプーリーシャフト上で一時的に
スリップさせることができる。そして、プーリーのスリ
ップによりスロットルワイヤが戻っても補正機構により
その戻り量だけ位置補正することができる。
【0016】また、プーリーの外周部の穴に固定部材を
固定し、プーリーの溝に導かれたスロットルワイヤのイ
ンナーワイヤを固定部材の小穴に挿通し、固定部材のね
じ穴から押圧板を挿入し、ねじ穴にねじを螺入すること
により、押圧板とねじ穴の奥壁とでインナーワイヤを固
定状態に保持することができる。これによりインナーワ
イヤをプーリーの溝に沿った状態で固定することができ
る。
固定し、プーリーの溝に導かれたスロットルワイヤのイ
ンナーワイヤを固定部材の小穴に挿通し、固定部材のね
じ穴から押圧板を挿入し、ねじ穴にねじを螺入すること
により、押圧板とねじ穴の奥壁とでインナーワイヤを固
定状態に保持することができる。これによりインナーワ
イヤをプーリーの溝に沿った状態で固定することができ
る。
【0017】また、モータの駆動により回転されるアイ
ドルシャフトとプーリーシャフトの少なくとも一方を支
持板の穴に回転位置調節可能に取り付けられる軸受部材
に偏心位置で回転可能に支持することにより、アイドル
シャフト、プーリーシャフト間の距離を調整し、両軸上
の互いにかみ合う歯車のバックラシュを除去することが
できる。
ドルシャフトとプーリーシャフトの少なくとも一方を支
持板の穴に回転位置調節可能に取り付けられる軸受部材
に偏心位置で回転可能に支持することにより、アイドル
シャフト、プーリーシャフト間の距離を調整し、両軸上
の互いにかみ合う歯車のバックラシュを除去することが
できる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
しながら説明する。
しながら説明する。
【0019】図1ないし図7は本発明の一実施例におけ
る自動車エンジンスロットルアクチュエータ装置を示
し、図1は水平断面図、図2はプーリー部の平面図、図
3はプーリー部の正面図、図4は(a)は後側の支持板と
軸受部材の関係を示す正面図、図4(b)はその縦断面
図、図5はプーリーにスロットルワイヤのインナーワイ
ヤを固定する前の状態の一部断面図、図6(a)はプーリ
ーにスロットルワイヤのインナーワイヤを固定した状態
の一部正面図、図6(b)はその断面図、図7は全体の分解
斜視図である。
る自動車エンジンスロットルアクチュエータ装置を示
し、図1は水平断面図、図2はプーリー部の平面図、図
3はプーリー部の正面図、図4は(a)は後側の支持板と
軸受部材の関係を示す正面図、図4(b)はその縦断面
図、図5はプーリーにスロットルワイヤのインナーワイ
ヤを固定する前の状態の一部断面図、図6(a)はプーリ
ーにスロットルワイヤのインナーワイヤを固定した状態
の一部正面図、図6(b)はその断面図、図7は全体の分解
斜視図である。
【0020】図1、図3、図7に示すように、基台1の
前側と後側に支持板2と3が一体に設けられている。支
持板2、3の上端両側部間にはスペーサ70がねじ71、72
により取り付けられ、補強されている。支持板2、3に
はプーリーシャフト4がベアリング5、6により回転可
能に支持されている。プーリーシャフト4の前方突出部
上にはプーリー7がトルクリミッタ8を介して取り付け
られる。すなわち、トルクリミッタ8はハブ9と、一対
の摩擦板10、11と、プレート12と、皿ばね13と、ナット
14とから構成されている。ハブ9がピン15によりプーリ
ーシャフト4に固定され、ハブ9の軸部に摩擦板10、プ
ーリー7、摩擦板11、プレート12、皿ばね13が順次嵌合
され、ハブ9のフランジ部により位置規制され、ハブ9
の軸部の先端部外周に形成されたねじ部16にナット14が
螺合され、皿ばね13の反揆弾性によりプーリー7が摩擦
板10、11により挟持されている。したがって、プーリー
7は摩擦板10、11による摩擦力によりプーリーシャフト
4と一体に回転することができ、過負荷が加わると、摩
擦板10、11の摩擦力に抗してプーリーシャフト4に対し
てスリップすることができる。プーリー7の後方突出部
には歯車17がねじ18により取り付けられている。プーリ
ー7の後面外周部には可動ストッパ19がねじ20により取
り付けられている。一方、支持板2の前面には一対の固
定ストッパ21、22がねじ23により固定されている。そし
て、可動ストッパ19のいずれかの端面がいずれかの固定
ストッパ21、22に当接されることによりプーリーシャフ
ト4、プーリー7等の回転が規制される。すなわち、プ
ーリーシャフト4、プーリー7等の回転範囲が決められ
る。
前側と後側に支持板2と3が一体に設けられている。支
持板2、3の上端両側部間にはスペーサ70がねじ71、72
により取り付けられ、補強されている。支持板2、3に
はプーリーシャフト4がベアリング5、6により回転可
能に支持されている。プーリーシャフト4の前方突出部
上にはプーリー7がトルクリミッタ8を介して取り付け
られる。すなわち、トルクリミッタ8はハブ9と、一対
の摩擦板10、11と、プレート12と、皿ばね13と、ナット
14とから構成されている。ハブ9がピン15によりプーリ
ーシャフト4に固定され、ハブ9の軸部に摩擦板10、プ
ーリー7、摩擦板11、プレート12、皿ばね13が順次嵌合
され、ハブ9のフランジ部により位置規制され、ハブ9
の軸部の先端部外周に形成されたねじ部16にナット14が
螺合され、皿ばね13の反揆弾性によりプーリー7が摩擦
板10、11により挟持されている。したがって、プーリー
7は摩擦板10、11による摩擦力によりプーリーシャフト
4と一体に回転することができ、過負荷が加わると、摩
擦板10、11の摩擦力に抗してプーリーシャフト4に対し
てスリップすることができる。プーリー7の後方突出部
には歯車17がねじ18により取り付けられている。プーリ
ー7の後面外周部には可動ストッパ19がねじ20により取
り付けられている。一方、支持板2の前面には一対の固
定ストッパ21、22がねじ23により固定されている。そし
て、可動ストッパ19のいずれかの端面がいずれかの固定
ストッパ21、22に当接されることによりプーリーシャフ
ト4、プーリー7等の回転が規制される。すなわち、プ
ーリーシャフト4、プーリー7等の回転範囲が決められ
る。
【0021】スロットルワイヤ24は上記と同様に、内側
の金属と外側のゴム、若しくはプラスチックから成る可
撓性を有するアウターケーブル25と、このアウターケー
ブル25の内側に挿通されたインナーワイヤ26とから成
る。アウターケーブル25の一端はエンジンボディ(図示
省略)に取り付けられた固定金具(図示省略)に取り付
けられ、インナーワイヤ26の一端はスロットルバルブ
(図示省略)に取り付けられた板金(図示省略)に取り
付けられている。アウターケーブル25の他端は、支持板
2にねじ27により取り付けられた固定金具28にナット29
により取り付けられている。インナーワイヤ26における
アウターケーブル25からの突出部はプーリー7に連結さ
れる。その一例として、特に、図5および図6(a)、(b)
から明らかなように、プーリー7の外周部に軸方向に沿
って穴30が形成され、穴30に固定部材31が固定されてい
る。固定部材31には一側にねじ穴32が形成され、ねじ穴
32の端部でプーリー7の溝底に一致するように小穴33が
形成されている。プーリー7の溝底に沿うように導かれ
たインナーワイヤ26の端部が固定部材31の小穴33に挿通
されている。固定部材31のねじ穴32には押圧板34が挿入
され、続いてねじ35が螺入されることにより、押圧板34
でインナーワイヤ26がねじ穴32の奥壁に押圧されて固定
されている。
の金属と外側のゴム、若しくはプラスチックから成る可
撓性を有するアウターケーブル25と、このアウターケー
ブル25の内側に挿通されたインナーワイヤ26とから成
る。アウターケーブル25の一端はエンジンボディ(図示
省略)に取り付けられた固定金具(図示省略)に取り付
けられ、インナーワイヤ26の一端はスロットルバルブ
(図示省略)に取り付けられた板金(図示省略)に取り
付けられている。アウターケーブル25の他端は、支持板
2にねじ27により取り付けられた固定金具28にナット29
により取り付けられている。インナーワイヤ26における
アウターケーブル25からの突出部はプーリー7に連結さ
れる。その一例として、特に、図5および図6(a)、(b)
から明らかなように、プーリー7の外周部に軸方向に沿
って穴30が形成され、穴30に固定部材31が固定されてい
る。固定部材31には一側にねじ穴32が形成され、ねじ穴
32の端部でプーリー7の溝底に一致するように小穴33が
形成されている。プーリー7の溝底に沿うように導かれ
たインナーワイヤ26の端部が固定部材31の小穴33に挿通
されている。固定部材31のねじ穴32には押圧板34が挿入
され、続いてねじ35が螺入されることにより、押圧板34
でインナーワイヤ26がねじ穴32の奥壁に押圧されて固定
されている。
【0022】図1、図4、図7に示すように、プーリー
シャフト4の中間部上には歯車36がピン37により固定さ
れている。支持板2、3にはプーリーシャフト4と平行
にアイドルシャフト38が軸受部材39、40により回転可能
に支持される。その一例として、軸受部材39、40はハウジ
ング41、42とベアリング43、44とから成る。各ハウジン
グ41、42は偏心穴45を有し、外周のフランジ部には同一
円周上で固定用穴46が複数個(図示例では3個)、等間
隔に形成されている。一方、支持板2、3にはハウジン
グ41、42の本体部を嵌合する穴47、48が形成され、穴4
7、48の外周において、固定用穴46と同一円周上でねじ
穴49が多数(図示例では12個)、等間隔に形成されてい
る。ハウジング41、42の偏心穴45にベアリング43、44が
支持され、ハウジング41、42の本体部が支持板2、3の
穴47、48に嵌合され、ハウジング41、42およびベアリン
グ43、44の回転位置が調節されてハウジング41、42の固
定用穴46からねじ50が支持板2、3のねじ穴49に螺入さ
れ、ハウジング41、42が支持板2、3に固定されてい
る。各ハウジング41、42にはアイドルシャフト38の両端
部がベアリング41、42により回転可能に支持されてい
る。アイドルシャフト38の中間部上には一対の歯車51、
52がピン53、54により取り付けられ、一方の歯車51がプ
ーリーシャフト4上の歯車36にかみ合わされている。
シャフト4の中間部上には歯車36がピン37により固定さ
れている。支持板2、3にはプーリーシャフト4と平行
にアイドルシャフト38が軸受部材39、40により回転可能
に支持される。その一例として、軸受部材39、40はハウジ
ング41、42とベアリング43、44とから成る。各ハウジン
グ41、42は偏心穴45を有し、外周のフランジ部には同一
円周上で固定用穴46が複数個(図示例では3個)、等間
隔に形成されている。一方、支持板2、3にはハウジン
グ41、42の本体部を嵌合する穴47、48が形成され、穴4
7、48の外周において、固定用穴46と同一円周上でねじ
穴49が多数(図示例では12個)、等間隔に形成されてい
る。ハウジング41、42の偏心穴45にベアリング43、44が
支持され、ハウジング41、42の本体部が支持板2、3の
穴47、48に嵌合され、ハウジング41、42およびベアリン
グ43、44の回転位置が調節されてハウジング41、42の固
定用穴46からねじ50が支持板2、3のねじ穴49に螺入さ
れ、ハウジング41、42が支持板2、3に固定されてい
る。各ハウジング41、42にはアイドルシャフト38の両端
部がベアリング41、42により回転可能に支持されてい
る。アイドルシャフト38の中間部上には一対の歯車51、
52がピン53、54により取り付けられ、一方の歯車51がプ
ーリーシャフト4上の歯車36にかみ合わされている。
【0023】そして、上記のようにハウジング41、42の
偏心穴45にベアリング43、44を支持しているので、図4
(a)に示すように、例えば、ハウジング42(および41)
を矢印方向へ60度回転させて支持板3(および2)に固
定すると、ベアリング44(および43)を仮想線で示すよ
うに移動させることができる。このようにハウジング4
1、42等を支持板2、3の穴47、48内で所望角度回転さ
せ、偏心量を変えることにより、アイドルシャフト38の
プーリーシャフト4に対する間隔を変化させることがで
きる。したがって、あらかじめ歯車36、51間の寸法に対
し、ハウジング41、42のエキセン量を盛り込むことによ
り、歯車36、51のバックラシュを取り除くことができ
る。
偏心穴45にベアリング43、44を支持しているので、図4
(a)に示すように、例えば、ハウジング42(および41)
を矢印方向へ60度回転させて支持板3(および2)に固
定すると、ベアリング44(および43)を仮想線で示すよ
うに移動させることができる。このようにハウジング4
1、42等を支持板2、3の穴47、48内で所望角度回転さ
せ、偏心量を変えることにより、アイドルシャフト38の
プーリーシャフト4に対する間隔を変化させることがで
きる。したがって、あらかじめ歯車36、51間の寸法に対
し、ハウジング41、42のエキセン量を盛り込むことによ
り、歯車36、51のバックラシュを取り除くことができ
る。
【0024】図1、図7に示すように、支持板3の後側
面にはモータ55がねじ56により取り付けられている。モ
ータ55の出力軸57は支持板3の穴58から内方へ突出さ
れ、出力軸57の先端に歯車59がピン60により取り付けら
れ、歯車59がアイドルシャフト38上の歯車52にかみ合わ
されている。したがって、モータ55の駆動により出力軸
57を回転させることにより、歯車59、52を介してアイド
ルシャフト38を回転させることができる。このアイドル
シャフト38の回転に伴い、歯車51、36を介してプーリー
シャフト4、トルクリミッタ8、プーリー7等を回転さ
せることができる。
面にはモータ55がねじ56により取り付けられている。モ
ータ55の出力軸57は支持板3の穴58から内方へ突出さ
れ、出力軸57の先端に歯車59がピン60により取り付けら
れ、歯車59がアイドルシャフト38上の歯車52にかみ合わ
されている。したがって、モータ55の駆動により出力軸
57を回転させることにより、歯車59、52を介してアイド
ルシャフト38を回転させることができる。このアイドル
シャフト38の回転に伴い、歯車51、36を介してプーリー
シャフト4、トルクリミッタ8、プーリー7等を回転さ
せることができる。
【0025】フィードバック用のポテンショメータ61は
取付板62にねじ63により固定され、取付板62は支持板2
にねじ64により固定されている。ポテンショメータ61の
回転軸65上には歯車66がねじ67により固定され、歯車66
がプーリー7の後側に固定された歯車17とかみ合わされ
ている。したがって、上記のようにプーリー7等が回転
することにより、歯車17、66を介してポテンショメータ
61の回転軸65が回転されるようになっている。
取付板62にねじ63により固定され、取付板62は支持板2
にねじ64により固定されている。ポテンショメータ61の
回転軸65上には歯車66がねじ67により固定され、歯車66
がプーリー7の後側に固定された歯車17とかみ合わされ
ている。したがって、上記のようにプーリー7等が回転
することにより、歯車17、66を介してポテンショメータ
61の回転軸65が回転されるようになっている。
【0026】以上の構成において、以下、その動作につ
いて説明する。モータ55を駆動することにより、上記の
ように歯車59、52を介してアイドルシャフト38を回転さ
せ、このアイドルシャフト38の回転に伴い、歯車51、36
を介してプーリーシャフト4、トルクリミッタ8、プー
リー7等を回転させることができる。そして、プーリー
シャフト4、トルクリミッタ8、プーリー7等を可動ス
トッパ19が固定ストッパ21、22により規制される角度範
囲で往復回転させることにより、プーリー7に連結され
たインナーワイヤ26を介して自動車エンジンのスロット
ルバルブを開閉することができる。ここで、自動車エン
ジンのスロットル機構にトラブルが発生して過負荷が生
じると、トルクリミッタ8の摩擦板10、11の摩擦力に抗
してプーリー7をプーリーシャフト4上で一時的にスリ
ップさせることができる。このとき、プーリー7と一体
に設けられた歯車17の回転により歯車66を介してフィー
ドハック用のポテンショメータ61の回転軸65を回転させ
ているので、プーリー7のスリップ量に対応する回転が
ポテンショメータ61に伝えられる。これによりポテンシ
ョメータ61はボリュームの抵抗値が比例して変化するこ
とになり、加算アンプを有するサーボ回路の設定電圧値
に対し、フィードバックの電圧値の差分を生じ、その差
分量だけ補正して制御量を維持することができる。そし
て、プーリー7の回転角度範囲は、スリップした場合に
おいてもポテンショメータ61の抵抗値の範囲内にあるこ
とが必要であるが、プーリー7側の可動ストッパ19と支
持板2側の固定ストッパ21、22により調整することがで
きる。上記のように過負荷の発生によりプーリー7がス
リップしたとき、プーリー7に一体に設けた可動ストッ
パ19と固定ストッパ21、22の位置関係に応じた歯車比に
よりポテンショメータ61の抵抗値のゼロ/スパンの間に
オープン状態を作らず、したがって、フィードバック電
圧がオープン状態ならず、常にサーボ制御が成り立つよ
うに抵抗値を維持し、プーリー7をスリップした量だけ
元に戻すことができることになる。
いて説明する。モータ55を駆動することにより、上記の
ように歯車59、52を介してアイドルシャフト38を回転さ
せ、このアイドルシャフト38の回転に伴い、歯車51、36
を介してプーリーシャフト4、トルクリミッタ8、プー
リー7等を回転させることができる。そして、プーリー
シャフト4、トルクリミッタ8、プーリー7等を可動ス
トッパ19が固定ストッパ21、22により規制される角度範
囲で往復回転させることにより、プーリー7に連結され
たインナーワイヤ26を介して自動車エンジンのスロット
ルバルブを開閉することができる。ここで、自動車エン
ジンのスロットル機構にトラブルが発生して過負荷が生
じると、トルクリミッタ8の摩擦板10、11の摩擦力に抗
してプーリー7をプーリーシャフト4上で一時的にスリ
ップさせることができる。このとき、プーリー7と一体
に設けられた歯車17の回転により歯車66を介してフィー
ドハック用のポテンショメータ61の回転軸65を回転させ
ているので、プーリー7のスリップ量に対応する回転が
ポテンショメータ61に伝えられる。これによりポテンシ
ョメータ61はボリュームの抵抗値が比例して変化するこ
とになり、加算アンプを有するサーボ回路の設定電圧値
に対し、フィードバックの電圧値の差分を生じ、その差
分量だけ補正して制御量を維持することができる。そし
て、プーリー7の回転角度範囲は、スリップした場合に
おいてもポテンショメータ61の抵抗値の範囲内にあるこ
とが必要であるが、プーリー7側の可動ストッパ19と支
持板2側の固定ストッパ21、22により調整することがで
きる。上記のように過負荷の発生によりプーリー7がス
リップしたとき、プーリー7に一体に設けた可動ストッ
パ19と固定ストッパ21、22の位置関係に応じた歯車比に
よりポテンショメータ61の抵抗値のゼロ/スパンの間に
オープン状態を作らず、したがって、フィードバック電
圧がオープン状態ならず、常にサーボ制御が成り立つよ
うに抵抗値を維持し、プーリー7をスリップした量だけ
元に戻すことができることになる。
【0027】なお、上記実施例ではアイドルシャフト38
側を調節して歯車36、51のバックラシュを取り除くよう
にしているが、プーリーシャフト4側を調節することも
できる。また、歯車17はプーリー7と一体に形成しても
よい。このほか、本発明は、その基本的技術思想を逸脱
しない範囲で種々設計変更することができる。
側を調節して歯車36、51のバックラシュを取り除くよう
にしているが、プーリーシャフト4側を調節することも
できる。また、歯車17はプーリー7と一体に形成しても
よい。このほか、本発明は、その基本的技術思想を逸脱
しない範囲で種々設計変更することができる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、自
動車エンジンのスロットル機構にトラブルが発生して過
負荷が生じると、トルクリミッタによりプーリーをプー
リーシャフト上で一時的にスリップさせることができ、
プーリーのスリップによりスロットルワイヤが戻っても
補正機構によりその戻り量だけ位置補正することができ
る。したがって、安全運転を行うことができるととも
に、目的の制御を行うことができる。
動車エンジンのスロットル機構にトラブルが発生して過
負荷が生じると、トルクリミッタによりプーリーをプー
リーシャフト上で一時的にスリップさせることができ、
プーリーのスリップによりスロットルワイヤが戻っても
補正機構によりその戻り量だけ位置補正することができ
る。したがって、安全運転を行うことができるととも
に、目的の制御を行うことができる。
【0029】また、プーリーの外周部の穴に固定部材を
固定し、プーリーの溝に導かれたスロットルワイヤのイ
ンナーワイヤを固定部材の小穴に挿通し、固定部材のね
じ穴から押圧板を挿入し、ねじ穴にねじを螺入すること
により、押圧板とねじ穴の奥壁とでインナーワイヤを固
定状態に保持することができる。これによりインナーワ
イヤをプーリーの溝に沿った状態で固定することができ
る。このようにインナーワイヤを簡単な作業で確実にプ
ーリーに連結することができるとともに、インナーワイ
ヤの損傷を防止することができる。しかも、ワイヤ径の
変更に対応することができる。また、構造が簡単で部品
加工も容易であるので、低コスト化を図ることができ
る。
固定し、プーリーの溝に導かれたスロットルワイヤのイ
ンナーワイヤを固定部材の小穴に挿通し、固定部材のね
じ穴から押圧板を挿入し、ねじ穴にねじを螺入すること
により、押圧板とねじ穴の奥壁とでインナーワイヤを固
定状態に保持することができる。これによりインナーワ
イヤをプーリーの溝に沿った状態で固定することができ
る。このようにインナーワイヤを簡単な作業で確実にプ
ーリーに連結することができるとともに、インナーワイ
ヤの損傷を防止することができる。しかも、ワイヤ径の
変更に対応することができる。また、構造が簡単で部品
加工も容易であるので、低コスト化を図ることができ
る。
【0030】また、モータの駆動により回転されるアイ
ドルシャフトとプーリーシャフトの少なくとも一方を支
持板の穴に回転位置調節可能に取り付けられる軸受部材
に偏心位置で回転可能に支持することにより、アイドル
シャフト、プーリーシャフト間の距離を調整し、両軸上
の互いにかみ合う歯車のバックラシュを除去することが
できる。したがって、精度が高く、高価な歯車を用いる
ことなく、容易にバックラシュを除去することができ、
低コスト化を図ることができる。
ドルシャフトとプーリーシャフトの少なくとも一方を支
持板の穴に回転位置調節可能に取り付けられる軸受部材
に偏心位置で回転可能に支持することにより、アイドル
シャフト、プーリーシャフト間の距離を調整し、両軸上
の互いにかみ合う歯車のバックラシュを除去することが
できる。したがって、精度が高く、高価な歯車を用いる
ことなく、容易にバックラシュを除去することができ、
低コスト化を図ることができる。
【図1】本発明の一実施例における自動車エンジンスロ
ットルアクチュエータ装置を示す水平断面図
ットルアクチュエータ装置を示す水平断面図
【図2】同アクチュエータ装置のプーリー部を示す平面
図
図
【図3】同アクチュエータ装置のプーリー部を示す正面
図
図
【図4】(a)は同アクチュエータ装置の後側の支持板と
軸受部材の関係を示す正面図 (b)は同アクチュエータ装置の後側の支持板と軸受部材
の関係を示す縦断面図
軸受部材の関係を示す正面図 (b)は同アクチュエータ装置の後側の支持板と軸受部材
の関係を示す縦断面図
【図5】同アクチュエータ装置のプーリーにスロットル
ワイヤのインナーワイヤを固定する前の状態を示す一部
断面図
ワイヤのインナーワイヤを固定する前の状態を示す一部
断面図
【図6】(a)は同アクチュエータ装置のプーリーにスロ
ットルワイヤのインナーワイヤを固定した状態を示す一
部正面図 (b)は同アクチュエータ装置のプーリーにスロットルワ
イヤのインナーワイヤを固定した状態を示す断面図
ットルワイヤのインナーワイヤを固定した状態を示す一
部正面図 (b)は同アクチュエータ装置のプーリーにスロットルワ
イヤのインナーワイヤを固定した状態を示す断面図
【図7】同アクチュエータ装置の全体を示す分解斜視図
【図8】従来の自動車エンジンスロットルアクチュエー
タ装置を示す正面図
タ装置を示す正面図
【図9】同アクチュエータ装置を示す右側面図
【図10】同アクチュエータ装置を示す一部切欠底面図
【図11】(a)は同アクチュエータ装置のプーリーにスロ
ットルワイヤのインナーワイヤを固定した状態の一部拡
大図 (b)は同アクチュエータ装置のプーリーにスロットルワ
イヤのインナーワイヤを固定した状態の一部拡大底面図
ットルワイヤのインナーワイヤを固定した状態の一部拡
大図 (b)は同アクチュエータ装置のプーリーにスロットルワ
イヤのインナーワイヤを固定した状態の一部拡大底面図
1 基台 2 支持板 3 支持板 4 プーリーシャフト 7 プーリー 8 トルクリミッタ 17 歯車 19 可動ストッパ 21 固定ストッパ 22 固定ストッパ 24 スロットルワイヤ 25 アウターケーブル 26 インナーワイヤ 30 穴 31 固定部材 32 ねじ穴 33 小穴 34 押圧板 35 ねじ 36 歯車 38 アイドルシャフト 39 軸受部材 40 軸受部材 45 偏心穴 51 歯車 52 歯車 55 モータ 59 歯車 61 ポテンショメータ 66 歯車
Claims (3)
- 【請求項1】 回軸可能に支持されたプーリーシャフト
と、モータと、このモータの駆動により上記プーリーシ
ャフトを回転させる歯車を有する回転力伝達手段と、エ
ンジンのスロットルワイヤが連結されたプーリーと上記
プーリーシャフトとの間に設けられたトルクリミッタ
と、過負荷状態において、上記プーリーのスリップによ
りスロットルワイヤが戻ってもその戻り量だけ位置を補
正する機構とを備えた自動車エンジンスロットルアクチ
ュエータ装置。 - 【請求項2】 エンジンのスロットルワイヤをプーリー
に連結する連結手段が、上記プーリーの外周部に軸方向
に沿って形成された穴と、この穴に固定され、一側にね
じ穴を有し、このねじ穴の端部で上記プーリーの溝底に
一致するように小穴を有する固定部材と、この固定部材
のねじ穴に挿入され、上記プーリーの溝底で上記固定部
材の小穴に挿通された上記スロットルワイヤのインナー
ワイヤをねじ穴の奥壁に押圧するための押圧板と、上記
ねじ穴に螺入され、上記押圧板を押圧するねじとを備え
た請求項1記載の自動車エンジンスロットルアクチュエ
ータ装置。 - 【請求項3】 回転力伝達手段が、モータの駆動により
回転されるアイドルシャフトと、このアイドルシャフト
上に取り付けられた歯車と、プーリーシャフト上に取り
付けられ、上記アイドルシャフト上の歯車とかみ合わさ
れる歯車とを備え、上記アイドルシャフトとプーリーシ
ャフトの少なくとも一方が支持板の穴に回転位置調節可
能に取り付けられる軸受部材に偏心位置で回転可能に支
持され、上記軸受部材の回転位置の調節により上記両歯
車のかみ合い状態が調節される請求項1記載の自動車エ
ンジンスロットルアクチュエータ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4239067A JPH0688769A (ja) | 1992-09-08 | 1992-09-08 | 自動車エンジンスロットルアクチュエータ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4239067A JPH0688769A (ja) | 1992-09-08 | 1992-09-08 | 自動車エンジンスロットルアクチュエータ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0688769A true JPH0688769A (ja) | 1994-03-29 |
Family
ID=17039369
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4239067A Pending JPH0688769A (ja) | 1992-09-08 | 1992-09-08 | 自動車エンジンスロットルアクチュエータ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0688769A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20140043056A (ko) * | 2011-02-14 | 2014-04-08 | 로베르트 보쉬 게엠베하 | 액추에이터, 플로우 밸브, 배기 가스 터보 차저 |
-
1992
- 1992-09-08 JP JP4239067A patent/JPH0688769A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20140043056A (ko) * | 2011-02-14 | 2014-04-08 | 로베르트 보쉬 게엠베하 | 액추에이터, 플로우 밸브, 배기 가스 터보 차저 |
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