JPH0688627B2 - 液体充填装置 - Google Patents

液体充填装置

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JPH0688627B2
JPH0688627B2 JP7429189A JP7429189A JPH0688627B2 JP H0688627 B2 JPH0688627 B2 JP H0688627B2 JP 7429189 A JP7429189 A JP 7429189A JP 7429189 A JP7429189 A JP 7429189A JP H0688627 B2 JPH0688627 B2 JP H0688627B2
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全紀 菱田
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日立造船産業株式会社
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【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はたとえば一定の経路に沿って移動する容器に一
定量の液体を供給する液体充填装置に関する。
従来の技術 容器への液体充填装置は、たとえば第16図、第17図に示
すように、入口側スターホィール101およびタイミング
スクリュウ102により供給された容器1を回転フレーム1
03に保持し、一定の周回経路移動中に容器1の保持部10
4上方に設けた液体の充填ノズル105を容器1の口部に挿
入して一定量の液体を充填する。この液体の充填量は、
たとえば容器1の重量をロードセルにより検出し、充填
ノズル105上部の充填弁を制御することにより行われ
る。
この充填弁はたとえば第18図に示すように、充填ノズル
107が垂下されたノズル本体108内で、上流側液体供給路
109Aを左右に分岐させ、一方に大流量用ダイヤフラム弁
110Aを介在させて下流側液体供給路109Bに連通させ、他
方に小流量用ダイヤフラム弁110Bを介在させて小流量孔
111から下流側液体供給路109Bに連通させ、下流側液体
供給路109Bを充填ノズル107に接続して構成される。し
たがって、大流量用および小流量用ダイヤフラム弁110
A,110Bのエアインレット113A,113Bを大気側に開放する
ことにより、大量の液体を容器1内に急速に一定レベル
まで充填した後、大流量用エアインレット113Aに圧縮エ
アを供給して大流量用ダイヤフラム弁110Aを閉止し、小
流量孔111からのみ液体を供給してロードセルからの信
号が所定レベルに達すると、小流量用エアインレット11
3Bに圧縮エアを供給して小流量用ダイヤフラム弁110Bを
閉じ、充填ノズル107を容器1から抜き出して充填が完
了する。容器1は出口スターホィール114から排出され
る。
発明が解決しようとする課題 しかし上記従来構成によれば、小流量用ダイヤフラム弁
110Bにおいて開く力は上流側液体供給路109Aの液圧であ
るため、液圧の微妙な変化でダイヤフラムが揺れて開度
(開口断面積)が変化し、また起動時と連続使用時では
ダイヤフラムの弾性力などの変化により開度が変化す
る。そのため液体充填量の精度を上げるのがむづかしい
ものであった。さらに、2つのダイヤフラム弁110A,110
Bを使用するため、ノズル本体108が大型になりコストも
高く、ノンテナンスも手間がかかるものであった。
本発明は液体充填量の精度を高めることができるととも
にコンパクトにできる液体充填装置を提供することを目
的とする。
課題を解決するための手段 上記問題点を解決するために第1の発明は、ノズル本体
に形成された球面状凹部の中央部に、液体供給路に連通
する大流入口を設けるとともに、球面状凹部の下部に液
体充填ノズルに連通する吐出口を設け、この球面状凹部
に前記液体供給路に連通する小流入口を設け、前記ノズ
ル本体に球面状凹部を覆うダイヤフラムを設け、このダ
イヤフラムを、中央部に配置されて前記大流入口を閉止
自在な弁体と、この弁体の周囲に取付けられて球面状凹
部に密着自在な弁膜とで構成し、前記ダイヤフラムの球
面状凹部とは反対側に、前記弁体を大流入口に押し付け
て閉止させる作動ロッドと、前記弁膜を球面状凹部に密
着させる加圧室とを設けたものである。
また、第2の発明は第1の発明の構成に加えて、ノズル
本体に、液体充填ノズルに沿って配設されたガス供給ノ
ズルに連通するガス供給路を設け、このガス供給路にダ
イヤフラムの作動ロッドを駆動する駆動源に連動して開
閉されるガス供給弁を設けたものである。
さらに、第3の発明は第1の発明の構成に加えて、ノズ
ル本体に、一端が液体充填ノズルの上端部に連通される
とともに他端が大気側に開放されるかまたはエア供給管
に接続された残液排出のための通気路を設け、この通気
路に、加圧室の加圧源に連動して開閉される連通弁を設
けたものである。
作用 上記第1の発明の構成において、ダイヤフラムを作動
(加圧)しないことにより大流量口および小流量口と吐
出口とを連通して大流量の液体充填を行い、また作動ロ
ッドを作動して弁体で大流量口を閉止するとともに、弁
膜を緊張させ球面状凹部に小流量口と吐出口とを連通す
る連通空間を形成して小流量の液体充填を行い、さらに
加圧室に加圧流体を供給して弁膜を球面状凹部に密着さ
せ、小流量口および吐出口も閉止して全閉する。このよ
うに1個のダイヤフラムで大流量、小流量、全閉に切換
えられるので、従来の2個のダイヤフラムを使用するも
のに比べてきわめてコンパクトにできる。また、小流量
用の連通空間は弁膜を緊張させて形成するので、弁膜が
揺れて流量が変化することがなく充填量の精度を向上で
きる。
また第2の発明によれば、第1の発明の作用効果に加え
て、作動ロッドの駆動源に連動してガス供給弁を開閉
し、容器内の空気をガスと置換すると同時に液体を充填
することができ、従来の容器内のガス置換と液体充填と
を別々に行うのに比べてきわめて効率よく行え、しか
も、第1ダイヤフラムの作動ロッドの駆動源を使用する
ので容易に連動でき、またガス供給弁をコンパクトにで
きる。
また、第3の発明によれば、第1の発明の作用効果に加
えて、加圧室の加圧源に連動して連通弁を開閉し、液体
充填後に液体充填ノズルの上端部を大気側に開放する
か、または残液排出用空気を供給することにより液体充
填ノズル内の残液を容器内に排出でき、液体充填ノズル
からの残液のボタ落ちによる汚れや液体充填量の精度低
下を防止できる。
実施例 以下本発明の第1の実施例を第1図〜第12図に基づいて
説明する。
この充填装置は、第15図、第16図に示した回転フレーム
103に一定間隔ごとに昇降可能に取付けられるもので、
容器1内に液体を充填すると同時に、容器1内の空気を
不活性ガスたとえば窒素ガスに置換する不活性ガス置換
手段を備えたものである。
第1図において、2は回転フレーム103に昇降可能に取
付けられるノズル支持体で、このノズル支持体2の先端
部には、下部にガス供給ノズル3内蔵の液体充填ノズル
4が垂下されたノズル本体5が着脱自在に取付けられ
る。
まず、ノズル本体5およびノズル支持体2に配設されて
液体を供給する液体充填弁6を第1図および第4図によ
り説明する。
前記ノズル本体5のノズル支持体2が嵌合される嵌合穴
7の鉛直面7aには、球面状に形成された球面状凹部8が
設けられる。この球面状凹部8の中央部には、ノズル本
体5の上流側液体供給路9Aに連通する大流量口10が開口
形成され、またこの球面状凹部8の下部には2本の下流
側液体供給路9Bに連通する2個の吐出口11が開口され、
さらに球面状凹部8の上部には、上流側液体供給路9Aか
ら分岐して下方に傾斜する小流入路12に連通する小流量
口13が開口形成される。前記嵌合穴7の鉛直面7aと、ノ
ズル支持体2先端面に取付けたカバー部材14の間には球
面状凹部8を覆う第1ダイヤフラム15が配設される。こ
の第1ダイヤフラム15は、中心部に配設された大流量口
10の周囲の受座16に当て付けられて大流量口10を閉止可
能な弁体17と、この弁体17の周囲に取付けられて球面状
凹部8に密着自在な弾性体からなる弁膜18とで構成され
る。前記ノズル支持体2内には、第1ダイヤフラム15の
弁体17と弁膜18を作動する作動手段が設けられる。すな
わち弁体17の作動手段は、ノズル支持体2内の収納室19
に内蔵されかつ作動端22aが挿通孔20を介してカバー部
材14側の中間室21に突出する第2ダイヤフラム22と、弁
体17のカバー部材14側に突設され先端がカバー部材14の
貫通孔14aを介して前記中間室21で第2ダイヤフラム作
動端22aの支持穴22bに離間自在に嵌入された作動ロッド
23と、中間室21内でカバー部材14と作動ロッド23の係止
リング24の間に介装され作動ロッド23を大流量口10開放
側に付勢するコイルばね25と、収納室19内の第2ダイヤ
フラム22の第2加圧室26に圧縮空気を供給する第2エア
供給孔27とで構成される。また、弁膜18の作動手段は、
カバー部材14の第1ダイヤフラム15側に形成された第1
加圧室28と、中間室21に開口し貫通孔14aを介して第1
加圧室28に圧縮空気を供給する第1エア供給孔29とで構
成される。したがって、第4図(c)に示すように、第
2加圧室26に圧縮空気を供給して第2ダイヤフラム22の
作用により作動ロッド23を作動させ、弁体17で大流量口
10を閉止することができる。この時弁膜18は緊張されて
球面状凹部8との間に連通空間30を形成し、小流量の液
体を小流入孔12から下流側流体供給路9Bに供給できる。
さらに第4図(a)に示すように、第1加圧室28に圧縮
空気を供給して弁膜18を球面状凹部8に密着させ、この
液体充填弁6を全閉状態とすることができる。なお、こ
の全閉時には、第4図(d)に示すように、作動ロッド
23と第2ダイヤフラム22の作動端22aとが離間自在であ
るので、第2加圧室26に必ずしも加圧されている必要は
なく、第1加圧室28が加圧されていれば全閉できる。
次にノズル本体5に配設されて窒素ガスを供給するガス
供給弁41について説明する。
第1図、第5図、第6図(a)(b)に示すように、ノ
ズル本体5には側部に弁孔42が形成され、弁軸43がねじ
結合により着脱可能に嵌合される。前記弁軸43には、周
方向に円弧状断面の弁溝44が形成され、この弁溝44外周
部は弾性チューブ45が外嵌されている。そして、この弁
軸43には、一端がノズル本体5に形成された上流側ガス
供給路46Aに連結されるとともに他端が弁溝44に開口す
るガス流入孔47Aが形成され、また一端が前記ガス流入
孔47Aとは反対側の弁溝44に開口するとともに他端がノ
ズル本体5の下流側ガス供給路46Bに連通するガス吐出
孔47Bが形成される。さらに、ノズル本体5のチューブ4
5対向位置には開閉用エア孔48Aが形成され、第6図
(b)に示すようにこの開閉用エア孔48に圧縮空気を供
給することにより、チューブ45を弁溝44底面に密着させ
てガス流入孔47Aおよびガス吐出口47Bの開口面を閉止
し、窒素ガスを閉止することができる。49はシール用O
リングである。
第1図に示すように、前記ノズル本体5の上部には上流
側液体供給路9Aに連通するインレット51がナット部材52
により取付けられ、インレット51には液体供給ホース53
が接続される。ノズル本体5とノズル支持体2は、第3
図に示すように2組の装着ボルト54およびナット55によ
り着脱が容易に構成される。すなわち、装着ボルト54は
基端部がピン56を介してノズル支持体2に回動自在に支
持され、ノズル本体5には、装着ボルト54が回動により
挿脱自在な係合溝57と、ナット55が挿脱自在な係合凹部
58が形成され、さらに係合溝57と係合凹部58の間にナッ
ト55の当接面が圧接される受面59が形成される。したが
って、装着時には装着ボルト54を外側に回動した状態で
ノズル支持体2の先端部にノズル本体5の嵌合穴7を嵌
合し、装着ボルト54を内側に回動して係合溝57および係
合凹部58に挿入した後、ナット55を締付けて受面59に圧
接することにより、ノズル本体5をノズル支持体2に容
易に装着することができ、上記と逆の手順により容易に
取外すことができる。
ノズル本体5の下部には、軸心部にガス供給ノズル3を
内蔵する二重筒形式の液体充填ノズル4がノズルナット
61により取付けられ、この液体充填ノズル4内には筒状
フィルタ62が内嵌される。この液体充填ノズル4の下端
部は第8図、第9図に示すように、閉止部材63の上部近
傍周囲に一定間隔ごとにたとえば8個の噴液口64が放射
状でかつ下方に傾斜して形成され、また閉止部材63を貫
通して下方に突出するガス供給ノズル3の下端面は閉塞
されるとともに、第10図に示すように周部対向位置に2
個の噴気口65が形成される。したがって容器1内に挿入
後、液体Aを周囲に扇形状に噴射するとともに、この噴
射される液体Aの下方で側方に窒素ガスBを噴出させる
ように構成されている。
この充填装置の配管系路は、第7図に示すように、機外
のクリーンエア(圧縮空気)の供給源71からのエア供給
管72が2方に分岐され、一方の第1エア供給管72Aは第
1切換弁73が介在されて第1エア供給孔29に接続され
る。他方の第2エア供給管72Bは第2切換弁74が介在さ
れて第2エア供給孔27に接続され、第2切換弁74下流側
の第2エア供給管72Bから開閉用エア管48Bが分岐され開
閉用エア孔48Aに接続されている。前記第1および第2
切換弁73,74は、3ポート2位置切換電磁弁が使用さ
れ、容器1の充填量検出用ロードセル75の信号が入力さ
れる制御装置76の出力信号により、第1エア供給孔29お
よび第2エア供給孔27とエア供給管72との接続または大
気側への開放が切換えられる。
次に、この充填装置の充填方法を第12図により説明す
る。
(1)空の容器1がロードセル75上に供給されるとその
重量が検出され、ノズル支持体2が下降されてガス供給
ノズル3および液体充填ノズル4の先端部が容器1内に
挿入される。(イ) (2)ノズル3,4の挿入が完了すると、制御装置76の信
号により第1および第2切換弁73,74が開放側に切換ら
れ、コイルばね25により作動ロッド23が後退されて大流
入口10および小流入口13が開放され、液体充填ノズル4
から容器1内に大流量の液体Aが供給される。同時にガ
ス供給弁41のチューブ45が押圧から解放されて弁溝44が
開口され、窒素ガスがガス供給ノズル3から容器1内に
噴射される。(ロ) この時液体Aは、第8図〜第10図に示すように、8方向
に放射状に噴射され、窒素ガスBはこの液体Aの下方か
ら外方に扇形状に噴射される。すると、この窒素ガスB
は、容器1の内面を伝って流れ落ちる液体Aの内面に沿
って下降し、容器1内部の空気を噴射される液体Aの隙
間から容器1口部を通して外方へ押し出す。このように
容器1内の空気と置換された窒素ガスBは、再び空気が
浸入しないように噴出し続けられる。このように容器1
内の空気を窒素ガスBと置換させると同時に液体Aを供
給する方式によれば、従来の容器1の空気を窒素ガスB
に置換させた後、液体Aを供給する方式に比べて残存酸
素量を1/2以下に低下させることができ、きわめて高い
置換率を達成できる。
(3)容器1の重量が所定レベルに達すると、第2切換
弁74を切換えて第2加圧室26に圧縮空気を供給し、第2
ダイヤフラム22を作動して作動ロッド23により第1ダイ
ヤフラム15の弁体17を受座16に圧接させ、第4図(C)
に示すように大流量口10を閉止する。すると、上流側液
体供給路9Aの液体Aは小流入路12の小流入口13から、緊
張された弁膜18により形成された連通空間30を通って吐
出口11に送られ、液体充填ノズル4から小流量の液体A
が容器1内に供給される。同時に開閉用エア孔48から圧
縮空気がガス供給弁41のチューブ45外周部に供給されて
弁溝43底部にチューブ45が密着し、窒素ガスBの供給が
停止される。(ハ) このように小流量用の連通空間30を第1ダイヤフラム15
の弁膜18を緊張させて形成したので、従来のようにダイ
ヤフラムが揺れ流通路の断面積が変化して流量が変化す
ることがなく、きわめて安定した小流量の供給が行え
る。たとえば実験では、液体Aを18℃の水、液体Aの圧
力を0.5kg/cm2とした場合に、その充填量精度の範囲は
従来型に比べて約3倍以上の向上が確認された。さら
に、この小流量供給時には窒素ガスBの噴射が停止され
るため、窒素ガスBの噴射による液面の揺れを防止で
き、ロードセル75の検出精度をより向上できる。
(4)ロードセル75の検出値が充填レベルに達すると、
第1切換弁73を切換えて第1加圧室28内に圧縮空気を供
給し、弁膜18を球面状凹部8に密着させて小流量口13お
よび吐出口11を閉止する。それとともに第2切換弁74を
切換えて第2エア供給孔27および開閉用エア孔48を大気
側に開放する。これにより第2ダイヤフラム22および作
動端22aは後退するが、第1ダイヤフラム15は第1加圧
室28の空気圧により付勢されているため、作動ロッド23
がそのままの位置に維持し、作動ロッド23から作動端22
aが離間される。そして、ガス供給弁41のチューブ45が
円筒状に復帰され、第11図に示すように窒素ガスBが再
び容器1内に噴出されるとともにノズル支持体2が上昇
され、容器1内から両ノズル3,4が抜出される。
(ニ)このように窒素ガスBを噴射しつつ両ノズル3,4
を上昇させることにより、両ノズル3,4の容積分に相当
する空間に空気が流入するのを防止できる。
上記第1の実施例によれば、小流量供給時に弁膜18を緊
張させて球面状凹部8に小流量用の連通空間30を形成可
能な第1ダイヤフラム15を有する液体充填弁6を設けた
ので、従来のようにダイヤフラムが揺れて液体流通路の
断面積が変化した充填量の精度が低下することがなく、
充填量の精度を向上でき、さらに第1ダイヤフラム15の
みで大流量と小流量と全閉とが切換えられて、きわめて
コンパクトに構成できる。
また、液体充填ノズル4にガス供給ノズル3を内蔵して
設け、第2ダイヤフラム22の作動用圧縮空気により開閉
されるガス供給弁41をノズル本体5に設けたので、従来
別々の工程で行っていた容器1内の空気と窒素ガスの置
換を同一の工程で行える。しかも、液体充填バルブ6と
容易に連動でき、また、液体Aの小流量供給時に窒素ガ
スBの供給を停止することにより、ロードセル75の検出
値の精度を向上できる。さらに、液体充填ノズル4の噴
液口64の下部にガス供給ノズル3の噴気口65を配置し
て、液体噴出流の下方から同時に窒素ガスを噴射するこ
とにより容器1内の窒素ガスBの置換率をより向上でき
る。
第2の実施例を第13図〜第15図に基づいて説明する。
この充填装置は第1の実施例の不活性ガス置換手段に換
えて残液排出手段を設けたものである。第1の実施例と
同一部材には同一符号を付しその説明は省略する。
第13図に示すように、ノズル本体81にはフィルタ82付の
液体充填ノズル83がノズルナット61により取付られ、液
体充填ノズル83に連通する下流側液体供給路84Bの上端
部には吐出口11が連通されるとともに、ノズル本体81に
形成された下流側通気路85Bが開口される。上流側通気
路85Aと下流側通気路85の間には、第1の実施例のガス
供給弁41と同一構成の連通弁86が介在されて連通閉止さ
れるとともに、上流側通気路85Aの基端は、充填される
液体の粘度に対応して低粘度の場合には大気側に開放さ
れ、また高粘度の場合には残液排出用エアを供給する第
2ブロワ用エア管87Bが接続され、液体充填ノズル83内
の残液を排出するように構成される。
すなわち、この充填装置の配管系統は、第14図に示すよ
うに第1エア供給管72Aの第1切換弁73下流側に第1連
通用エア管88Aが分岐され、この第1連通用エア管88Aが
第3切換弁89を介して第1アキュムレータ90に接続され
る。そして、第3切換弁89の上流側第1連通用エア管88
A側のポートには、開閉用エア孔48Aに連結された第2連
通用エア管88Bが接続される。この第3切換弁89は、第
1エア供給管72Aの第1切換弁73下流側の圧力に対応し
て作動されるもので、高圧時には第1連通用エア管88A
を連通して第1アキュムレータ90に圧縮空気を充填する
とともに、第2連通用エア管88Bを大気側に開放して連
通弁86を開き、反対に第1エア供給管72A下流側の低圧
時(大気側開放時)には、上流側の第1連通用エア管88
Aを大気側に開放するとともに、下流側の第1連通用エ
ア管88Bを第2連通用エア管88Bに接続して第1アキュム
レータ90の圧縮空気を連通弁86に供給し連通弁86を閉じ
るように構成される。
残液排出用エアを液体充填ノズル4に供給する場合に
は、第14図に仮想線で示すように、第2エア供給管72B
の第2切換弁74下流側に第1ブロワ用エア管87Aが分岐
され、この第1ブロワ用エア管87Aが第4切換弁91を介
して第2アキュムレータ92に接続される。そして、第4
切換弁91の上流側第1ブロワ用エア管87A側のポートに
は前記第2ブロワ用エア管87Bが接続される。この第4
切換弁91は、第2エア供給管72Aの第2切換弁73下流側
の圧力に対応して作動されるもので、高圧時には第1ブ
ロワ用エア管87Aを連通して第2アキュムレータ92に圧
縮空気を充填するとともに第2ブロワ用エア管77Bを閉
止し、反対に第2エア供給管72B下流側の低圧時(大気
側開放時)には、第1ブロワ用エア管87A上流側を閉止
するとともに、第1ブロワ用エア管87A下流側を第2ブ
ロワ用エア管87Bに接続して第2アキュムレータ92の圧
縮空気を連通弁86に供給するように構成される。
したがって、連通弁86に開閉用圧縮空気を供給する第3
切換弁89は、第1ダイヤフラム15の第1加圧室28加圧用
の圧縮空気を共用し、第1切換弁15の切換に連動して開
閉される。また、連通弁86にブロワ用圧縮空気を供給す
る第4切換弁91は、第2ダイヤフラム22の第2加圧室26
加圧用の圧縮空気を共用し、第2切換弁22の切換に連動
して開閉される。
この充填装置の残液排出手段は、第15図に示すように小
流量充填後、第1切換弁73が切換られ第1ダイヤフラム
15が第1加圧室28を加圧されて充填が停止されることに
より、第3切換弁89の作用で連通弁86が開き、通気路85
A,85Bが大気側に開放されて下流側液体供給路84Bおよび
液体充填バルブ83内の液体(低粘度)が滞留することな
くすべて容器1内に滴下される。
残液排出用エアを供給する場合は、第15図に示すよう
に、さらに第2切換弁74が切換られて第2加圧室26が大
気側に開放されることによる第4切換弁の作用により、
第2アキュムレータ92の圧縮されたクリーンエアが通気
路85A,85Bから下流側液体供給路84Bを介して液体充填ノ
ズル83内に吹き込まれ、下流側液体供給路84Bおよび液
体充填ノズル83内の残留液体(高粘度)を容器1内に排
出する。
上記第2の実施例によれば、第1ダイヤフラム15の第1
加圧室28の加圧用圧縮空気により開閉される連通弁86を
ノズル本体81に設けることにより、液体充填バルブ6に
連動して連通弁86を開閉し、下流側液体供給路84Bの上
端を大気側に開放またはブロワ用空気を供給して下流側
液体供給路84Bおよび液体充填ノズル83内の残液を確実
に容器1内に排出でき、残液のボタ落ちによる充填装置
の汚れや、液体充填量の精度低下を防止できる。
なお、上記実施例において不活性ガスの置換手段と残液
排出手段とを同一のノズル本体に設けることもできる。
発明の効果 以上に述べたごとく第1の発明によれば、1つのダイヤ
フラムのみで、大流量充填、小流量充填、全閉と行うこ
とができ、従来の2つのダイヤフラムを使用するものよ
りコンパクトにできる。また、小流量充填時にダイヤフ
ラムの弁膜を緊張させて球面状凹部内に連通空間を形成
するので、従来のようにダイヤフラムが揺れて流路断面
積が変化することにより流量が変化することがなく、充
填量の精度を大幅に向上することができる。
また第2の発明によれば、第1の発明の効果に加えて、
容器内の空気をガスに置換すると同時に液体を充填する
ことができ、従来のガスの置換と液体の充填を別々に行
うものに比べてきわめて効率よく行うことができる。ま
た、ガス供給弁は、ノズル本体に配設されてダイヤフラ
ムの作動ロッドの駆動源により開閉させるので、ダイヤ
フラムと容易に連動できしかもコンパクトな構造にする
ことができる。
さらに第3の発明によれば、第1の発明の効果に加え
て、得体充填後に液体充填ノズル内に残留する液体を、
連通弁を開けて液体充填ノズルの上端部を大気側に開放
するか、または液体充填ノズル上端部に残液排出用空気
を供給することにより、完全に容器内に排出できるの
で、液体充填ノズルを容器から抜出した後から次の容器
に挿入されるまでの間に残液がボタ落ちして充填装置を
汚したり、また容器への液体充填量の精度が低下するの
を防止できる。また、連通弁はノズル本体に配設されて
ダイヤフラムの加圧室の加圧源により開閉させるので、
ダイヤフラムに容易に連動させることができ、コンパク
トな構造にすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第12図は本発明の第1の実施例を示し、第1図
はノズル本体の縦断面図、第2図は第1図に示すI-I断
面図、第3図はノズル本体の一部切欠き平面図、第4図
(a)〜(d)は液体充填弁の動作を説明する縦断面
図、第5図はガス供給弁の分解断面斜視図、第6図
(a)(b)はガス供給弁の動作を説明する縦断面図、
第7図は配管系統図、第8図は充填状態の容器縦断面
図、第9図、第10図は液体充填状態および窒素ガス供給
状態を示す容器の平面断面図、第11図は充填後の容器縦
断面図、第12図は充填装置の動作説明図、第13図〜第15
図は第2の実施例を示し、第13図はノズル本体の縦断面
図、第14図は配管系統図、第15図は充填装置の動作説明
図、第16図、第17図は一般的な充填設備を示す全体平面
図および全体側面図、第18図は従来の液体充填弁を示す
縦断面図である。 1……容器、2……ノズル支持体、3……ガス供給ノズ
ル、4……液体充填ノズル、5……ノズル本体、6……
液体充填弁、8……球面状凹部、9A……上流側液体供給
路、9B……下流側液体供給路、10……大流量口、11……
吐出口、12……小流入路、13……小流量口、15……第1
ダイヤフラム、17……弁体、18……弁膜、22……第2ダ
イヤフラム、22a……作動端、23……作動ロッド、25…
…コイルばね、26……第2加圧室、27……第2エア供給
孔、28……第1加圧室、29……第1エア供給孔、30……
連通空間、41……ガス供給弁、43……弁軸、44……弁
溝、45……チューブ、46A……上流側ガス供給路、46B…
…下流側ガス供給路、64……噴液口、65……噴気口、72
……エア供給管、72A……第1エア供給管、72B……第2
エア供給管、73……第1切換弁、74……第2切換弁、75
……ロードセル、76……制御装置、81……ノズル本体、
83……液体充填ノズル、85A……上流側通気路、85B……
下流側通気路、86……連通弁、87A……第1ブロワ用エ
ア管、87B……第2ブロワ用エア管、88A……第1連通用
エア管、88B……第2連通用エア管、89……第3切換
弁、90……第1アキュムレータ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ノズル本体に形成された球面状凹部の中央
    部に、液体供給路に連通する大流入口を設けるととも
    に、球面状凹部の下部に液体充填ノズルに連通する吐出
    口を設け、この球面状凹部に前記液体供給路に連通する
    小流入口を設け、前記ノズル本体に球面状凹部を覆うダ
    イヤフラムを設け、このダイヤフラムを、中央部に配置
    されて前記大流入口を閉止自在な弁体と、この弁体の周
    囲に取付けられて球面状凹部に密着自在な弁膜とで構成
    し、前記ダイヤフラムの球面状凹部とは反対側に、前記
    弁体を大流入口に押し付けて閉止させる作動ロッドと、
    前記弁膜を球面状凹部に密着させる加圧室とを設けたこ
    とを特徴とする液体充填装置。
  2. 【請求項2】ノズル本体に、液体充填ノズルに沿って配
    設されたガス供給ノズルに連通するガス供給路を設け、
    このガス供給路にダイヤフラムの作動ロッドを駆動する
    駆動源に連動して開閉されるガス供給弁を設けたことを
    特徴とする請求項1に記載の液体充填装置。
  3. 【請求項3】ノズル本体に、一端が液体充填ノズルの上
    端部に連通されるとともに他端が大気側に開放されるか
    またはエア供給管に接続された残液排出のための通気路
    を設け、この通気路に、加圧室の加圧源に連動して開閉
    される連通弁を設けたことを特徴とする請求項1に記載
    の液体充填装置。
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