JPH0688369B2 - 金属光沢層を有する積層成形品の高周波ウエルダーによる安全な縫製方法 - Google Patents

金属光沢層を有する積層成形品の高周波ウエルダーによる安全な縫製方法

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JPH0688369B2
JPH0688369B2 JP2237052A JP23705290A JPH0688369B2 JP H0688369 B2 JPH0688369 B2 JP H0688369B2 JP 2237052 A JP2237052 A JP 2237052A JP 23705290 A JP23705290 A JP 23705290A JP H0688369 B2 JPH0688369 B2 JP H0688369B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、金属光沢層を有する積層成形品の高周波ウェ
ルダーによる安全な縫製方法に関するものである。
さらに詳しく述べるならば、鮮やかな金属光沢を示す金
属光沢層を有する積層成形品に対し、高周波ウェルダー
による縫製を施す時に、スパークをおこしたり、或は作
業者が感電するなどの危険を伴なうことがない、高周波
ウェルダーによる安全な縫製方法に関するものである。
〔従来の技術〕
樹脂成形品を用いた膜構造物は、イベントテント、トラ
ック幌、シートハウス、日除けテント、屋形テント等
々、さまざまな用途において、広く活用されている。
もともと、膜構造物は仮設的なものとしてスタートした
ものであり、その本来のメリットは、コストが安く、設
営・撤去が比較的簡単で、移動もたやすいという点にあ
った。
しかし、その用途が次々と広がりを見せ、膜構造物が仮
設的な範囲から半恒久的構造物としての地位をも確立し
つつある現在、膜構造物には、さらに別の機能又は付加
価値を具備するこの要求が高まってきている。
本発明者らは、現在膜構造物の材料として最も多く使わ
れているポリ塩化ビニル樹脂成形品に新しい機能を加え
るべく、鋭意検討の結果、ポリ塩化ビニル樹脂成形品上
に、金属及び金属化合物の層を形成し、しかも強固な接
着力を与えることに成功した。(特開平2−185537号) これにより、ポリ塩化ビニル樹脂成形品に、すぐれた断
熱性および装飾性などの各種機能を与えることができ
た。
ところで、これら樹脂成形品を膜構造物へと形成してい
く過程においては縫製の工程が必要となる。たとえば前
述のポリ塩化ビニル樹脂成形品の場合、その方法として
はミシン縫製、ライスター縫製又は高周波ウェルダー縫
製等が主に行なわれている。
このうち、ライスター縫製は、熱風により樹脂を溶融さ
せて圧着し、相互に固着する方法であるが、装置の構造
上、直線部分の縫製には作業性も良く好適であるが、三
次曲面を含むような複雑な形状の膜構造物を形成する場
合には、不向きである。
ミシン縫製は、細かな形状にも対応し得る縫製方法では
あるが、この方法は、他の二つの方法に比べて非常に作
業性が悪く、しかも縫い目に形成された孔をふさぐため
に、樹脂溶液を塗布しなければならないという欠点があ
る。このため現在では、どうしても必要な場合を除い
て、なるべくミシン縫製を避ける傾向がある。
高周波ウェルダー縫製において、その作業性はライスタ
ー縫製より劣るものの、ミシン縫製よりは良く、しかも
三次曲面に対応できる方法であるため、単独で、あるい
はライスター縫製と併用して、しばしば採用されてい
る。
しかし、先に述べたような金属を積層したポリ塩化ビニ
ル樹脂成形品の場合、その金属の導電性のために、高周
波ウェルダーによる縫製の時に、スパークしたり、作業
者が感電したり等の危険があり、どうしても、ライスタ
ー縫製及びミシン縫製だけで縫製を行なわなければなら
ないという問題点を有していた。従って、当業界では、
断熱性装飾的効果にすぐれた金属公光沢層を有する積層
成形品を、高周波ウェルダーにより安全に縫製を施す方
法の開発に対する要望が非常に大きい。
〔発明が解決しようとする課題〕
例えばポリ塩化ビニル樹脂などの高周波ウェルダー縫製
可能な樹脂成形品上に導電性のある金属が積層されてい
る場合、高周波ウェルダーによる縫製は、スパーク、又
は作業者感電などの問題があり、実際上不可能とされて
いる。
本発明は、上記のような問題点を解決し、すぐれた断熱
性および装飾性を有する金属光沢層を含む積層成形品
を、高周波ウェルダーにより安全に縫製する方法を提供
しようとするものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の、金属光沢層を有する積層成形品の高周波ウェ
ルダーによる安全な縫製方法は、高周波ウェルダーによ
る縫製が可能な樹脂成形品基体と、この基体上に、接着
性樹脂層を介して結着された金属光沢層と、この金属光
沢層上に形成され、かつ高周波ウェルダーによる融着が
可能な樹脂からなる保護層とを有している積層成形品の
縫製方法において、前記金属光沢層を、200〜1000Åの
厚さを有するIn金属層、150〜450Åの厚さを有するSn金
属層、又は150〜600Åの厚さを有するIn-Sn合金層から
形成して、これを実質的に導電性を示さないものとし、
この積層成形品に、高周波ウェルダーによる縫製を施す
ことを特徴とするものである。
また、前記本発明方法において、樹脂成形品基体が、実
質的に導電性を示さない繊維布帛と、それに合体され、
かつ高周波ウェルダー縫製可能な樹脂材料とを含むもの
であってもよい。
第1図に示された本発明方法に用いられる金属光沢層を
有する積層成形品は、高周波ウェルダー縫製が可能な樹
脂成形品基体1と、その上に形成された接着性樹脂層2
と、その上に形成され、かつ特定厚さを有する特定金属
層からなり実質的に導電性を示さない金属光沢層3と、
更にその上に形成された高周波ウェルダー縫製可能な樹
脂からなる保護層4により構成されている。
本発明方法に用いられ、高周波ウェルダーによる縫製が
可能な樹脂成形品基体は、例えばポリ塩化ビニル樹脂、
ウレタン樹脂、およびエチレン−酢酸ビニル共重合体樹
脂から選ばれた少なくとも1種を所望形状・寸法に成形
してい得られる。これらの樹脂材料の中でも、柔軟性、
汎用性、耐久性、およびコスト等を考慮すると、ポリ塩
化ビニル樹脂を用いることが好適である。
ポリ塩化ビニル樹脂としては、軟質ポリ塩化ビニル樹
脂、硬質ポリ塩化ビニル樹脂、塩化ビニルとオレフィン
類、例えば、エチレン、プロピレン、またはイソブチレ
ンとの共重合体樹脂、塩化ビニルと、アクリル酸、ハロ
ゲン化オレフィン、ウレタン酢酸ビニルとの共重合体樹
脂、および上記の樹脂と、改質用樹脂、例えば、ABS、S
BR、又は、NBRなどのゴム類との混合樹脂などから選ぶ
ことができる。
ポリ塩化ビニル樹脂に添加される可塑剤の種類や添加量
などについての格別の制限はなく、一般に使用可能な可
塑剤のいづれを含んでいてもよく、また、目的に応じ
て、適宜の量の安定剤、充填剤、防炎剤、難燃剤、酸化
防止剤、紫外線吸収剤、防徴剤、滑剤、顔料等を、含ん
でいてもよい。
本発明方法に用いられる樹脂成形品基体は、高周波ウェ
ルダーによる縫製が可能な樹脂材料、例えばポリ塩化ビ
ニル樹脂材料を、カレンダー成形法、押出し成形法、或
はコーティング法、又はディッピング法などのいづれか
適宜の成形方法により所望の形状寸法に成形して得られ
る。
また、樹脂成形品基体は、物理的強度を向上させる目的
で、それに合体された繊維布帛を含んでいてもよい。本
発明方法に用いられる繊維布帛は、有機天然繊維(例え
ば、麻、木綿等)、有機半再生繊維(ジアセテート繊
維、トリアセテート繊維等)、有機再生繊維(ビスコー
スレーヨン繊維、キュプラレーヨン繊維等)、有機合成
繊維(ポリエステル繊維、ポリオレフィン繊維、脂肪族
ポリアミド繊維、芳香族ポリアミド繊維等)および無機
繊維(ガラス繊維、セラミック繊維等)から選ばれた少
なくとも1種の非導電性繊維から構成されたものである
ことが好ましい。これに対して、カーボン繊維、金属繊
維、あるいは金属で被覆された有機もしくは無機繊維等
のような導電性を示す繊維を、単独もしくは混合して使
用することは、高周波ウェルダーによる縫製時に、スパ
ークを引き起こす原因になるので、好ましくない。本発
明方法に用いられる繊維布帛の形態は、織布、編布、不
織布およびこれらの複合体のいづれであってもよい。高
周波ウェルダー縫製可能な樹脂材料、例えばポリ塩化ビ
ニル樹脂材料と、繊維布帛との合体の方法に格別の限定
はないが、一般に、繊維布帛に、ポリ塩化ビニル樹脂材
料の溶融体、溶液、又はエマルジョンを塗布、或は浸漬
し、これを固化する方法、又は、ポリ塩化ビニル樹脂の
フィルムを前記繊維布帛に接着剤を介して接着するか、
或は熱融着させる方法等を用いることができる。
本発明方法において、金属光沢層結着用接着性樹脂層を
形成する樹脂としては、例えばエポキシ樹脂、ポリエス
テル樹脂、ウレタン樹脂、アルキッド樹脂、塩化ビニル
−酢酸ビニル共重合体樹脂、アクリル樹脂等から選ぶこ
とができる。
接着性樹脂層を形成する方法には格別の制限はなく、一
般的なコーティング方法、例えばグラビアロールコーテ
ィング法、リバースロールコーティング法、エアーナイ
フコーティング法、ロッドコーティング法、又はスプレ
ーコーティング法等を適宜選択して用いることができ
る。
接着性樹脂層の厚さは、一般に、0.5〜50μmが好まし
い。0.5μm以下であると金属層の光沢が得られにく
く、また50μm以上ではクラック等が発生しやすくな
り、また金属層との密着性が悪くなる。
高周波ウェルダー縫製において、スパーク又は感電事故
を防止する為、本発明方法においては実質的に導電性を
示さない金属光沢層を有する積層成形品を用いる。この
金属光沢層を形成する金属としては、導電性を示す最小
膜厚が大きく、且つ、光線反射率の高い金属を選択する
ことが肝要である。例えば、Alの場合、導電性を示す最
小膜厚は、70〜80Å程度であり、Ni,Ti、又はCrの場合
では、各々、30〜60Åの範囲で導電性を示す。従って、
これらの金属からなる光沢層を非導電性とする為には、
前記膜厚以下に金属層の厚さを設定する必要があるが、
このような厚さを有する上記金属層は、いずれの場合
も、その外観が黒ずんでしまうだけでなく、断熱性及び
装飾的な効果が著しく損なわれる結果となる。本発明者
らは、鋭意検討の結果、In、Sn、又はIn−Sn合金を用い
た場合のみ、十分な断熱性、装飾的効果を示す膜厚にお
いても、高周波ウェルダーにる縫製時にスパーク現象を
誘起しないことを見出した。本発明方法に用いられる積
層成形品の金属光沢層の厚さは、Inの場合200〜1000
Å、Snの場合150〜450Å、In−Snの場合150〜600Åであ
る。いずれの金属の場合も、前記最小膜厚未満では、断
熱性、装飾的効果が損なわれ、また、前記最大膜厚を越
えると、高周波ウェルダーによる縫製時にスパーク現象
を誘発する危険がある。
金属光沢層を形成する方法としては、真空蒸着法、スパ
ッタリング法等公知の方法が採用される。
本発明方法において、高周波ウェルダーにより融着が可
能な樹脂からなる保護層を形成する樹脂としては、その
誘電正接(tan δ)が100×10-4以上の有極性樹脂で、
しかも融点が230℃以下の熱可塑性樹脂であれば、特に
限定されるものではないが、樹脂成形品基体との相溶性
を充分に考慮することが肝要である。
このような樹脂としては、ポリ塩化ビニル樹脂、アクリ
ル樹脂、ウレタン樹脂、酢酸セルロース、ポリ弗化ビニ
リデン樹脂、脂肪族ポリアミド樹脂、塩化ビニル−酢酸
ビニル共重合体樹脂、等から選ぶことができる。また、
これらの樹脂の、金属光沢層に対する接着性を高める為
に、カップリング剤等の添加物、例えば有機シリケー
ト、有機チタネート、有機ジルコネート等を含んでいて
もよく、また、金属層側に、予めプライマー処理、接直
剤処理等を施しておいてもよい。
保護層を形成する方法としては、グラビアロールコーテ
ィング法、リバースローコーティング法、エアナイフコ
ーティング法、ロッドコーティング法、又はスプレーコ
ーティング法等を用いることができ、或は、上記の高周
波ウェルダーにより融着が可能な樹脂からなるフィルム
を、金属光沢層上に接着剤を介して接着するか、前記金
属光沢層に前記フィルムを熱により融着させる方法等を
用いることができる。
保護層の厚さは、0.5μm以上であることが好ましい。
この厚さ0.5μmよりも薄いと、保護層としての十分な
強度が得られなくなる。また厚さの上限値については用
いる樹脂によっても異なるが、過度に厚いと、クラック
を発生したり、金属光沢層の光沢を損なったり、さらに
はコストの上昇という不利益もあるので、最大でも100
μm以下であることが好ましく、さらには50μm以下で
あることが、より好ましい。
〔実施例〕
以下、実施例により本発明を更に説明する。
実施例1〜5、並びに比較例1〜7 実施例1〜5および比較例1〜3の各々において、PVC
(ポリ塩化ビニル樹脂、商標:デンカSS−103)100重量
部、DOP(ジオクチルフタレート)15重量部、EPS(エポ
キシ化大豆油)3重量部、Ba−Zn系安定剤2重量部、緑
色顔料1重量部 (9411:日弘ビックス製)白色顔料2重量部 (5005:日弘ビックス製)黒色顔料0.5重量部 (5039:日弘ビックス製)を配合調製した組成物 を、加熱ロールにより厚さ0.2mmのフィルムに成形し
た。経糸及び緯糸としてポリエステルマルチフィラメン
ト100デニール糸を各々11本/25.4mmの密度で製織した織
物を用意し、この両面に、前記フィルムを加熱貼着して
ポリ塩化ビニル樹脂シート複合体を作成し、これを高周
波ウェルダーによる縫製が可能な樹脂成形品基体とし
た。次に接着性樹脂層を形成するために、ウレタン系接
着剤UD−430(セイコー化成)を用い、これを60メッシ
ュのグラビアロールを用いて基体上にコートし、120℃
で2分間乾燥して、30μm膜厚の接着性樹脂層を形成し
た。
上記接着性樹脂層上に、抵抗加熱蒸着法により、Inを第
1表に記載されている厚さ(100Å〜1200Å)に蒸着積
層させて金属光沢層を形成した。
次に保護層を形成するためにラックスキン106−7(セ
イコー化成製:アクリル系樹脂)を用い、これを60メッ
シュのグラビアロールを用いて、上記金属光沢層上に被
覆し、この被覆層を100℃の温度で1分間乾燥した。7
μmの厚さを有する保護層が形成された。
比較例4〜6の各々において、Alを蒸着して第1表の厚
さ(100Å〜400Å)の金属光沢層を形成したことを除
き、実施例1と同様の操作を行った。
比較例7において、実施例1と同じ操作を行った。但
し、金属光沢層を積層しなかった。
得られたサンプルを、下記の項目について試験した。結
果を第1表に示す。
ウェルド縫製性試験 最外層の保護層の表面と、ポリ塩化ビニル樹脂基体層の
裏面とが接するように重ね合わせ、保護層側に電極が位
置するようにして、高周波ウェルダー機(山本ビニター
製、YF−7000)ウェルド接着させ、幅3cmにカットし
た。この試験片をインストロンT(東洋精機製)に供
し、そのウェルド縫製品の剥離強力を測定した。
断熱性試験 前記実施例1〜5および比較例1〜7で作成した積層成
形品を用いて、第2Aおよび2B図に示されているような小
型のテントを、風通りのないような、密閉された系とな
るよう作製した。
このテントの、屋根の傾斜面の一方を南に向けて設置
し、気温が30℃以上となるよう真夏日で快晴の日に、テ
ント内部の温度が外気温に対してどれだけ上昇したか
を、午後2時の時点で測定した。
測定期間:平成2年7月17日より7月27日 測定場所:埼玉県草加市 光線反射率 紫外可視分光光度計(島津製作所製:UV−160)にて、55
0nmの波長で、アルミ蒸着ガラス板の反射を100として測
定した。
上記のテスト結果を第1表に示す。
第1表から明らかなように、比較例1において、In層の
厚さが200Å未満であるためその光沢が不良であり、比
較例2、および3において、In層の厚さが1000Åをこえ
ているため、導電性を示し、得られた積層シートの高周
波ウェルダー縫製性が不良であった。
また、比較例4〜6のAl層を積層させたものは、その厚
さがわずか100Åでも、高周波ウェルダー縫製の際にス
パークを発生してしまい、高周波ウェルダーによる縫製
が可能となった。
比較例7において金属光沢層が形成されていない場合、
光線および熱線の反射率が低く、外気温との差が大きか
った。
本発明による実施例1〜5においては、厚さ200〜1000
ÅのIn金属層を有する積層成形品は高周波ウェルダー縫
製性および光沢の両方において良好な結果が得られた。
実施例6〜9および比較例8〜9 実施例1と同じ操作を行った。但し、金属光沢層をSnに
より形成し、その厚さを、第2表に記載(100Å〜500
Å)のように設定した。
テスト結果を第2表に示す。
比較例10 実施例1と同じ操作を行った。但し、保護層として非極
性のポリオレフィン系樹脂(製鉄化学工業製:ザイクセ
ンAc)を用いた。
テスト結果を第2表に示す。
比較例8においては、Sn層の厚さが150Å未満のため、
得られた製品の光沢が不良であった。
比較例9においては、Sn層の厚さが、450Åをこえてい
るため、高周波ウェルダー縫製が不能であった。
比較例10において、保護層が非極性の樹脂の場合、高周
波ウェルダーによる融着が見られず、縫製が不可能であ
った。
実施例6〜9においては光沢性および高周波ウェルダー
の縫製性の両方において、ともに良好な成績が得られ
た。
〔発明の効果〕
導電性金属積層成形品の場合、断熱性及び装飾性に優れ
てはいるが、高周波ウェルダー縫製は不可能と考えられ
ていたが、本発明においては、特定厚さの特殊金属光沢
層を用いることによって、金属の有する光沢、光およ熱
の反射性などを十分に利用し得る金属光沢層つき積層成
形品を安全に縫製することが可能となり、その実用的効
用は極めて大きなものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の方法に用いられる、金属光沢層を有
する積層成形品の構成を示す断面説明図であり、 第2A図は、実用試験用テントの正面図、および 第2B図は、上記テントの側面図である。 1……高周波ウェルダー縫製可能な樹脂成形品基体、 2……接着性樹脂層、3……金属光沢層、 4……高周波ウェルダー縫製可能な樹脂保護層。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高周波ウェルダーによる縫製が可能な樹脂
    成形品基体と、この基体上に、接着性樹脂層を介して結
    着された金属光沢層と、この金属光沢層上に形成され、
    かつ高周波ウェルダーによる融着が可能な樹脂からなる
    保護層とを有している積層成形品の縫製方法において、
    前記金属光沢層を、200〜1000Åの厚さを有するIn金属
    層、150〜450Åの厚さ有するSn金属層、又は150〜600Å
    の厚さを有するIn−Sn合金層から形成して、これを実質
    的に導電性を示さないものとし、この積層成形品に、高
    周波ウェルダーによる縫製を施すことを特徴とする、金
    属光沢層を有する積層成形品の高周波ウェルダーによる
    安全な縫製方法。
  2. 【請求項2】前記樹脂成形品基体が、実質的に導電性を
    示さない繊維布帛と、それに合体され、かつ高周波ウェ
    ルダー縫製可能な樹脂材料とを含む、特許請求の範囲第
    1項に記載の、金属光沢層を有する積層成形品の高周波
    ウェルダーによる安全な縫製方法。
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