JPH0688198U - 超音波モータ - Google Patents

超音波モータ

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Publication number
JPH0688198U
JPH0688198U JP5-31688U JP3168893U JPH0688198U JP H0688198 U JPH0688198 U JP H0688198U JP 3168893 U JP3168893 U JP 3168893U JP H0688198 U JPH0688198 U JP H0688198U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
stator
substrate
ultrasonic motor
interposed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5-31688U
Other languages
English (en)
Inventor
大介 高畠
英清 杉野谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fukoku Co Ltd
Original Assignee
Fukoku Co Ltd
Filing date
Publication date
Application filed by Fukoku Co Ltd filed Critical Fukoku Co Ltd
Publication of JPH0688198U publication Critical patent/JPH0688198U/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 超音波モータの構成部材の加工精度の低さを
吸収できるようにするとともに、ロータと固定子との圧
接に供しているバネ力の不均一を吸収するようにしてモ
ータの出力特性を向上するとともに、出力を安定させる
ようにした。 【構成】 超音波モータの固定子2と基板1との間にゴ
ム、樹脂、金属等又はそれらの複合材からなる厚さ0.
01〜2mmの弾性板5を介在させた。また、回転軸6
に設けた鍔材7と、バネ材8との間に弾性板10を介在
させたり、回転軸6とロータ4の中心孔との間に筒状弾
性体15を介在させた。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、固定子に生じさせた進行波により固定子に圧接したロータを回転さ せるようにした超音波モータに関し、特に超音波モータを構成する部材の表面の 加工精度をそれほど高くしなくても、モータの出力特性を向上できるようにした ものである。
【0002】
【従来の技術】
超音波モータは、圧電体を固定子に接着して圧電体を2つの組に区分し、それ ら2つの圧電体部分に90°位相差の高周波駆動信号を印加することにより、位 相差のある2種類の定在波による振動を生じさせ、それら振動の合成により進行 波が生じるようにしている。そして固定子に圧接したロータを、固定子の進行波 により回転させるようになっている。 従来、固定子の進行波をロータに有効に作用させて回転させるためには、固定 子とロータとの接触面に適切な摩擦が生じなければならず、そのために固定子と ロータの間に摩擦材を介在させたり、ロータや固定子の接触面の摩擦を改善する 研究がされている。 また、ロータと固定子との圧接力もモータの出力特性に微妙に影響し、両者間 の圧接力を調整することも種々提案されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
従来の超音波モータでは、モータの出力特性の向上のためロータと固定子との 間の摩擦や圧接力を検討した各種の提案が知られているが、固定子を取付けてい る基板と固定子との間の加工精度がモータ出力に影響することは知られていない 。本考案者の研究によれば、前記の加工精度が低い場合にモータの回転数を大き くすると、トルクが変動しやすく不安定状態になるという問題があった。この加 工精度の低い場合の出力低下やトルク変動は、固定子の基板への固定状態により 固定子の固有振動数が変わり、固定子に所定の進行波が発生しにくくなるためと 考えられる。 本提案は、固定子と基板との間の加工精度やロータと回転軸との間の加工精度 がモータ出力に影響のあることを知り、その加工精度の影響を少なくしてモータ 出力を向上させることを研究し、その結果本考案がなされた。 すなわち本考案は、超音波モータの構成部材の加工精度の低さを吸収できるよ うにするとともに、ロータと固定子との圧接に供しているばね力の不均一を吸収 してモータの出力特性を向上し、かつ出力を安定させることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案は、超音波モータにおける上記目的を達成したものであり、そのため、 円盤状固定子の片側の面の内周部を基板に接しさせて取付け、固定子と基板との 環状の接触部に厚さ0.01〜2mmのゴム、樹脂、金属等又はそれらの複合材 からなる弾性板を介在させた。 また基板と固定子とロータの各中心孔に回転軸を貫通させ、回転軸の基板側と は反対側の端部に鍔材を設け、鍔材とロータとの間にロータを固定子に圧接させ るバネ材を設けてロータと回転軸とを一体に回転させるように構成し、バネ材と 鍔材との接触部に厚さ0.01〜2mmの樹脂、金属等又はそれらの複合材から なる弾性板を介在させた。 さらに、基板と固定子とロータの各中心孔に回転軸を貫通させ、回転軸の基板 側とは反対側の端部に鍔材を設け、鍔材とロータとの間にロータを固定子に圧接 させるバネ材を設けてロータと回転軸とを一体に回転させるように構成し、ロー タの中心孔と回転軸との間にゴム、樹脂、金属等又はそれらの複合材からなる筒 状弾性体を介在させた。
【0005】
【作用】
上記の超音波モータでは、固定子と基板の接触面の加工精度が低いと、固定子 の固有振動数が変わる等して所定の進行波が発生しにくいが、固定子と基板との 接触部に弾性板を介在させているので、加工精度の低さは弾性板に吸収される。 よって固定子の基板への固定状態により固有振動数が変化することはなく、所定 の進行波を生じさせられるので、モータ特性を低下させるこがなく、また出力が 安定したものとなる。 またロータを固定子に圧接させるバネ材と、回転軸に設けた鍔材との間に弾性 板を介在させているので、鍔材やバネ材の加工精度が低い場合でもその加工精度 の低い部分を弾性板で吸収でき、モータの出力特性が低下することはない。さら に、回転軸とロータの中心孔との隙間に筒状弾性体を介在させているので、両者 の加工精度が低い場合でも、回転軸がロータに応力を作用させることがなく、ロ ータと固定子との摩擦状態は所定のものに保たれて、モータの出力特性が向上す るとともに、出力が安定する。
【0006】
【実施例】
以下、図1に示す実施例により本考案をさらに詳細に説明する。なお、本考案 はこの実施例に限定されるものではない。 超音波モータは、基板1に円盤状の固定子2を取付け、固定子2の基板側に面 した外周部に圧電体3を接着し、その圧電体3により固定子2に進行波を生じさ せ、固定子2の基板1とは逆側に圧接したロータ4を回転させるようになってい る。なお固定子2に進行波を生じさせるためには、接着した圧電体3を2つの組 に区分し、各区分に90°位相差のある高周波駆動信号を印加することにより2 種類の定在波による振動を生じさせ、それらの合成により進行波を生じさせるよ うになっている。なお固定子2のロータ4側の外周部に放射状の突起2aが設け られ、進行波を大きくしてロータ4に作用させられるようにしている。また固定 子2の外周部と接するロータ4の外周部に摩擦材4aが接着され、固定子2の進 行波がロータ4に有効に作用するようにしている。
【0007】 基板1の中央部は突出部1aに形成され、その突出部1aの上面に固定子2の 中央部が載せられて、ねじにより固定されている。また、基板1の突出部1aの 上面と固定子2との環状の接触部に厚さ0.01〜2mmのゴム、樹脂、金属等 又はそれらの複合材からなる弾性板5が介在され、その弾性板5により基板1と 固定子2との加工精度の低い部分を吸収させて、固定子2の固有振動数を所定の ものにできるようになっている。
【0008】 基板1と固定子2とロータ4の各中心孔に回転軸6が貫通され、回転軸6のロ ータ4側の端部に鍔材7が設けられる。そして鍔材7とロータ4との間に皿形の バネ材8を配置して、ロータ4を固定子2に圧接させるようになっている。バネ 材8は鍔材7に突起9により固定され、バネ材8と鍔材7との間に厚さ0.01 〜2mmのゴム、樹脂、金属等又はそれらの複合材からなる弾性板10が介在さ れて、両者の加工精度の低い部分を吸収するようにした。なお、バネ材8とロー タ4との間に摩擦材11が介在され、ロータ4が回転されたときに、バネ材8と 鍔材7とを介して回転軸6が一体に回転されるようになっている。
【0009】 また回転軸6の一端は基板1の中央孔に設けた軸受12に保持され、回転軸6 の他端はケーシング13に設けた軸受14に保持されるとともに、その軸受14 により回転軸6が軸方向に移動しないように保持されている。なおケーシング1 3はロータ4や固定子2を覆い、基板1に固定されている。 さらにロータ4の中央孔と回転軸との間の隙間に、筒状弾性体15が介在され 、両者の対向する部分の加工精度を吸収するようになっている。筒状弾性体15 はゴム、樹脂、金属等又はそれらの複合材から形成され、その軸方向一端がロー タ4と鍔材7との間に係止されるように外周が突出するように肉厚に形成されて いる。なお本実施例では、ロータ4と回転軸6とは直接連結されていないが、回 転軸6をロータ4の中心孔に固定してロータ4の回転を直接回転軸6に伝達させ るように構成してもよい。また前記ではロータ4を固定子2に圧接させるために バネ材8を設けていたが、バネ材8を設けることなく、回転軸6の軸方向位置を 規制することによりロータ4を固定子2に圧接させるタイプの超音波モータに本 考案を適用できる。なお前記の弾性板5、10や筒状弾性体15は、熱伝導性の よいゴム、樹脂、金属等又はそれらの複合材から形成するのが望ましい。
【0010】 上記実施例の超音波モータにおいて、基板1と固定子2との間に厚さ0.5m mのゴム製の弾性板5を設けて(弾性板10と筒状弾性体15とは設けない)、 負荷トルク(kg−cm)に対する回転数(rpm)と出力(W)とを測定した ところ、図2に示すようになった。また比較のため、弾性板5、10及び筒状弾 性体15を設けない従来例の超音波モータについての特性も同様に測定して図2 に示した。図2より、負荷トルクが大きくなるに従い、本考案の方が従来例より 特性が優れていることがわかる。
【0011】
【考案の効果】
本考案の超音波モータによれば、基板と固定子との間、回転軸に設けた鍔材と バネ材との間、あるいは回転軸とロータの中心孔との隙間にゴム、樹脂、金属等 又はそれらの複合材から形成された弾性板や弾性体を介在させているので、各部 材の加工精度の低い部分を吸収でき、固定子の固有振動数が変わるようなことが なく、またロータと固定子との圧接力が所定値に保たれ、モータ出力が向上する とともに、回転数変化に対するトルクが安定したものとなる。さらに、回転軸か らロータに応力を作用させることがなく、ロータは固定子の進行波により安定に 回転する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の超音波モータの断面図である。
【図2】本考案と従来例における超音波モータの負荷ト
ルクに対する回転数特性と出力特性を示す特性図であ
る。
【符号の説明】
1 基板 2 固定子 4 ロータ 5 弾性板 10 弾性板 15 筒状弾性体

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板に固定した円盤状の固定子の一方の
    面に圧電素子を接着し、固定子の他方の面に円盤状ロー
    タを圧接して、固定子に生じる進行波によりロータを回
    転させる超音波モータにおいて、円盤状固定子の片側の
    面の内周部が基板に接して取付けられ、固定子と基板と
    の環状の接触部に厚さ0.01〜2mmのゴム、樹脂、
    金属等又はそれらの複合材からなる弾性板を介在させた
    ことを特徴とする超音波モータ。
  2. 【請求項2】 基板と固定子とロータの各中心孔に回転
    軸を貫通させ、回転軸の基板側とは反対側の端部に鍔材
    を設け、鍔材とロータとの間にロータを固定子に圧接さ
    せるバネ材を設けてロータと回転軸とを一体に回転させ
    るように構成し、バネ材と鍔材との接触部に厚さ0.0
    1〜2mmのゴム、樹脂、金属等又はそれらの複合材の
    弾性板を介在させた請求項1に記載の超音波モータ。
  3. 【請求項3】 基板と固定子とロータの各中心孔に回転
    軸を貫通させ、回転軸の基板側とは反対側の端部に鍔材
    を設け、鍔材とロータとの間にロータを固定子に圧接さ
    せるバネ材を設けてロータと回転軸とを一体に回転させ
    るように構成し、ロータの中心孔と回転軸との間にゴ
    ム、樹脂、金属等又はそれらの複合材からなる筒状弾性
    体を介在させた請求項1又は2に記載の超音波モータ。
JP5-31688U 1993-05-20 超音波モータ Pending JPH0688198U (ja)

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0688198U true JPH0688198U (ja) 1994-12-22

Family

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