JPH0688084A - スチーム管を備えた回転加熱式ドライヤの運転方法 - Google Patents
スチーム管を備えた回転加熱式ドライヤの運転方法Info
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- JPH0688084A JPH0688084A JP16414392A JP16414392A JPH0688084A JP H0688084 A JPH0688084 A JP H0688084A JP 16414392 A JP16414392 A JP 16414392A JP 16414392 A JP16414392 A JP 16414392A JP H0688084 A JPH0688084 A JP H0688084A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ドライヤ内で調湿される原料炭の過乾燥を防
止する。 【構成】 ドライヤ１に装入される含水原料炭２の供給
量低下、水分低下により含水原料炭２に対応して供給す
べき水蒸気の圧力が、加熱蒸気圧力制御下限値を下廻わ
り圧力制御による運転が困難になった段階で、ドライヤ
１の回転数を可及的に急速に増加して、ドライヤ１内で
の滞留時間を短縮することにより調湿原料炭の過乾燥を
防止する。 【効果】 過乾燥された原料炭による粉塵発生が解消で
きる。
止する。 【構成】 ドライヤ１に装入される含水原料炭２の供給
量低下、水分低下により含水原料炭２に対応して供給す
べき水蒸気の圧力が、加熱蒸気圧力制御下限値を下廻わ
り圧力制御による運転が困難になった段階で、ドライヤ
１の回転数を可及的に急速に増加して、ドライヤ１内で
の滞留時間を短縮することにより調湿原料炭の過乾燥を
防止する。 【効果】 過乾燥された原料炭による粉塵発生が解消で
きる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、コークス炉に装入する
原料炭を調湿するため乾燥する際に、過乾燥を防止する
ことができるスチーム管を備えた回転加熱式ドライヤの
運転方法に関するものである。
原料炭を調湿するため乾燥する際に、過乾燥を防止する
ことができるスチーム管を備えた回転加熱式ドライヤの
運転方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】コークス炉の生産性、経済性向上のため
従来より原料炭の事前処理方法として調湿炭（ＣＭ
Ｃ）、成形炭および予熱炭法が知られている。これらの
うち調湿炭法は、天候等により７〜12％程度の範囲でば
らついている原料炭の水分を通常６％程度に調湿してコ
ークス炉に装入することにより、乾留熱量の低減、嵩密
度向上による生産性向上および微粘結炭多配合による原
料コストダウン等を図ることを目的としている。調湿機
としては水蒸気を熱源とした間接加熱型の回転加熱式ド
ライヤが知られている。
従来より原料炭の事前処理方法として調湿炭（ＣＭ
Ｃ）、成形炭および予熱炭法が知られている。これらの
うち調湿炭法は、天候等により７〜12％程度の範囲でば
らついている原料炭の水分を通常６％程度に調湿してコ
ークス炉に装入することにより、乾留熱量の低減、嵩密
度向上による生産性向上および微粘結炭多配合による原
料コストダウン等を図ることを目的としている。調湿機
としては水蒸気を熱源とした間接加熱型の回転加熱式ド
ライヤが知られている。
【０００３】回転加熱式ドライヤにより調湿する原料炭
の水分を５〜６％に止めるのは、乾燥し過ぎると原料炭
の輸送過程や、コークス炉への装入時における粉塵の発
生が著しいからである。したがって冬期などの比較的原
料炭の水分量が低い場合、たとえば水分量が 1.0％程度
以下ではドライヤを通さずにコークス炉に供給すること
もある。
の水分を５〜６％に止めるのは、乾燥し過ぎると原料炭
の輸送過程や、コークス炉への装入時における粉塵の発
生が著しいからである。したがって冬期などの比較的原
料炭の水分量が低い場合、たとえば水分量が 1.0％程度
以下ではドライヤを通さずにコークス炉に供給すること
もある。
【０００４】ところで回転加熱式ドライヤは、内部に水
蒸気を通す間接加熱のためのスチーム管を備え、このス
チーム管に低圧の水蒸気を流し、水蒸気が凝縮するとき
の凝縮熱でドライヤ内に装入された原料炭を間接加熱乾
燥するものである（例えば特開昭62-17429号公報参
照）。ドライヤ内には一端側からキャリアガスが導入さ
れ、加熱により原料炭から蒸発した水分をキャリアガス
に随伴させ、他端側から機外に排出される。このような
ドライヤの運転による加熱乾燥により、前述の通り水分
含有量７〜12％の原料炭が水分含有量６％程度に調湿さ
れる。
蒸気を通す間接加熱のためのスチーム管を備え、このス
チーム管に低圧の水蒸気を流し、水蒸気が凝縮するとき
の凝縮熱でドライヤ内に装入された原料炭を間接加熱乾
燥するものである（例えば特開昭62-17429号公報参
照）。ドライヤ内には一端側からキャリアガスが導入さ
れ、加熱により原料炭から蒸発した水分をキャリアガス
に随伴させ、他端側から機外に排出される。このような
ドライヤの運転による加熱乾燥により、前述の通り水分
含有量７〜12％の原料炭が水分含有量６％程度に調湿さ
れる。
【０００５】このようなドライヤでは、原料炭の水分含
有量が出口で６％程度になるように水分含有量を設定
し、スチーム管に供給される水蒸気の圧力のみの調節に
より所要の水蒸気供給量を確保してドライヤへの入熱量
を制御している。ここで加熱用水蒸気の圧力設定は、ド
ライヤに装入される実測された原料炭の装入量とその水
分含有量および供給したキャリアガス（空気）流量に基
いてドライヤの必要入熱量（湿炭昇温熱＋水分蒸発熱＋
供給空気昇温熱）を求めて設定している。また通常は、
ドライヤの回転数はドライヤ内の原料炭滞溜時間が一定
になるように湿炭供給量に応じて設定される。
有量が出口で６％程度になるように水分含有量を設定
し、スチーム管に供給される水蒸気の圧力のみの調節に
より所要の水蒸気供給量を確保してドライヤへの入熱量
を制御している。ここで加熱用水蒸気の圧力設定は、ド
ライヤに装入される実測された原料炭の装入量とその水
分含有量および供給したキャリアガス（空気）流量に基
いてドライヤの必要入熱量（湿炭昇温熱＋水分蒸発熱＋
供給空気昇温熱）を求めて設定している。また通常は、
ドライヤの回転数はドライヤ内の原料炭滞溜時間が一定
になるように湿炭供給量に応じて設定される。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】図２にスチーム管を備
えた回転加熱式ドライヤへの湿炭装入量の増減に対する
加熱水蒸気の設定線図を含水原料炭の水分ごとに示して
いる。図２に示すようにドライヤ内のスチーム管に供給
する水蒸気の圧力が 0.3kg／cm2 ・Ｇ以上のときにはド
ライヤに供給される湿炭装入量に対応して一次関数で比
例して加熱水蒸気の圧力を制御すれば、所要量の水蒸気
により、原料炭を設定水分量６％に調湿することができ
る。
えた回転加熱式ドライヤへの湿炭装入量の増減に対する
加熱水蒸気の設定線図を含水原料炭の水分ごとに示して
いる。図２に示すようにドライヤ内のスチーム管に供給
する水蒸気の圧力が 0.3kg／cm2 ・Ｇ以上のときにはド
ライヤに供給される湿炭装入量に対応して一次関数で比
例して加熱水蒸気の圧力を制御すれば、所要量の水蒸気
により、原料炭を設定水分量６％に調湿することができ
る。
【０００７】しかしながら、加熱蒸気圧力制御下段値３
kg／cm2 ・Ｇを下廻ると水蒸気の圧力制御による所要量
の水蒸気供給が困難であり、 0.3kg／cm2 ・Ｇ未満は過
乾燥領域となる。すなわち、予めドライヤ出口の原料炭
水分含有量を設定してドライヤのスチーム管に供給する
水蒸気の圧力制御のみでドライヤへの入熱量を制御する
方法では、原料炭の装入量低下あるいは水分含有量の低
下により装入原料炭量に対応する水蒸気圧力が加熱蒸気
圧力制限下限値未満になると、乾燥用水蒸気の圧力コン
トロールの限界から所要量の水蒸気が確保できずドライ
ヤから排出する原料炭の過乾燥が避けられなくなる。
kg／cm2 ・Ｇを下廻ると水蒸気の圧力制御による所要量
の水蒸気供給が困難であり、 0.3kg／cm2 ・Ｇ未満は過
乾燥領域となる。すなわち、予めドライヤ出口の原料炭
水分含有量を設定してドライヤのスチーム管に供給する
水蒸気の圧力制御のみでドライヤへの入熱量を制御する
方法では、原料炭の装入量低下あるいは水分含有量の低
下により装入原料炭量に対応する水蒸気圧力が加熱蒸気
圧力制限下限値未満になると、乾燥用水蒸気の圧力コン
トロールの限界から所要量の水蒸気が確保できずドライ
ヤから排出する原料炭の過乾燥が避けられなくなる。
【０００８】たとえば図２において、湿炭水分含有量が
7.5％の時、ドライヤへの湿炭供給量を 390ｔ／ｈまで
低下させると、目標とする出口水分含有量 5.5％以下ま
で低下し過乾燥となってしまう。なお、湿炭水分含有量
が少ない場合にドライヤを通さずにコークス炉に原料炭
を装入すると、装入炭の水分含有量のバラツキが大きく
なり、原料炭を乾燥による所期目的を達成できなくな
る。
7.5％の時、ドライヤへの湿炭供給量を 390ｔ／ｈまで
低下させると、目標とする出口水分含有量 5.5％以下ま
で低下し過乾燥となってしまう。なお、湿炭水分含有量
が少ない場合にドライヤを通さずにコークス炉に原料炭
を装入すると、装入炭の水分含有量のバラツキが大きく
なり、原料炭を乾燥による所期目的を達成できなくな
る。
【０００９】本発明は前記従来技術の問題点を解決し、
原料炭の供給量低下や水分含有量の低下があってもドラ
イヤ内で原料炭が過乾燥するのを防止することができる
スチーム管を備えた回転加熱式ドライヤの運転方法を提
供することを目的とするものである。
原料炭の供給量低下や水分含有量の低下があってもドラ
イヤ内で原料炭が過乾燥するのを防止することができる
スチーム管を備えた回転加熱式ドライヤの運転方法を提
供することを目的とするものである。
【００１０】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の本発明は、スチーム管を備えた回転加熱式ドライヤの
一端側から含水原料炭を連続的に装入し、スチーム管に
加熱用水蒸気を流通させることにより、含水原料炭を間
接加熱し、加熱乾燥された調湿原料炭を他端側から順次
排出する一方、加熱乾燥中にドライヤ内にキャリアガス
を流通させることにより含水原料炭からの蒸発水分を機
外に排出するスチーム管を備えた回転加熱式ドライヤの
運転方法において、前記ドライヤへ供給される含水原料
炭の供給量低下および／または含水原料炭の水分含有量
の低下により、当該ドライヤに供給される含水原料炭に
対応してスチーム管に供給されるべき加熱用水蒸気の圧
力が加熱蒸気圧力制御下限値を下廻る段階で、前記ドラ
イヤの回転数を、下流側に配置した輸送コンベヤの最大
輸送量に見合う回転数に制御して当該ドライヤ内にすで
に滞溜していた原料炭を可及的に迅速に排出し、滞溜し
ていた原料炭の排出が完了した段階で前記ドライヤの回
転数を最大回転数に制御して引き続き装入されてくる原
料炭の滞溜時間を短縮することにより調湿原料炭の過乾
燥を防止することを特徴とするスチーム管を備えた回転
加熱式ドライヤの運転方法である。
の本発明は、スチーム管を備えた回転加熱式ドライヤの
一端側から含水原料炭を連続的に装入し、スチーム管に
加熱用水蒸気を流通させることにより、含水原料炭を間
接加熱し、加熱乾燥された調湿原料炭を他端側から順次
排出する一方、加熱乾燥中にドライヤ内にキャリアガス
を流通させることにより含水原料炭からの蒸発水分を機
外に排出するスチーム管を備えた回転加熱式ドライヤの
運転方法において、前記ドライヤへ供給される含水原料
炭の供給量低下および／または含水原料炭の水分含有量
の低下により、当該ドライヤに供給される含水原料炭に
対応してスチーム管に供給されるべき加熱用水蒸気の圧
力が加熱蒸気圧力制御下限値を下廻る段階で、前記ドラ
イヤの回転数を、下流側に配置した輸送コンベヤの最大
輸送量に見合う回転数に制御して当該ドライヤ内にすで
に滞溜していた原料炭を可及的に迅速に排出し、滞溜し
ていた原料炭の排出が完了した段階で前記ドライヤの回
転数を最大回転数に制御して引き続き装入されてくる原
料炭の滞溜時間を短縮することにより調湿原料炭の過乾
燥を防止することを特徴とするスチーム管を備えた回転
加熱式ドライヤの運転方法である。
【００１１】
【作用】本発明によれば回転加熱式ドライヤへ供給され
る含水原料炭の供給量低下や水分含有量の低下により設
定水蒸気圧力が加熱蒸気圧力制御下限値を下廻る場合に
は、ドライヤの回転数を増加してドライヤ内の原料炭滞
溜時間を短縮するので、原料炭と水蒸気によって加熱さ
れたスチーム管との接触時間が減少し、原料炭の過乾燥
を防止することができる。
る含水原料炭の供給量低下や水分含有量の低下により設
定水蒸気圧力が加熱蒸気圧力制御下限値を下廻る場合に
は、ドライヤの回転数を増加してドライヤ内の原料炭滞
溜時間を短縮するので、原料炭と水蒸気によって加熱さ
れたスチーム管との接触時間が減少し、原料炭の過乾燥
を防止することができる。
【００１２】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基いて説明す
る。図１は本発明の間接加熱型の熱源として水蒸気を用
いたスチーム管を備えた回転加熱式ドライヤ（以下ドラ
イヤという）を用いた調湿炭設備のフローを示してい
る。ドライヤ１は内部に水蒸気を通す間接加熱のため多
数のスチーム管15を備えており、このスチーム管15に加
熱用蒸気配管４を介して低圧の水蒸気を流し、スチーム
管15内で凝縮するときの凝縮熱で、ドライヤ１内に装入
された含水原料炭２を間接加熱して乾燥し、所定の設定
水分含有量（６％）になるように調湿する。
る。図１は本発明の間接加熱型の熱源として水蒸気を用
いたスチーム管を備えた回転加熱式ドライヤ（以下ドラ
イヤという）を用いた調湿炭設備のフローを示してい
る。ドライヤ１は内部に水蒸気を通す間接加熱のため多
数のスチーム管15を備えており、このスチーム管15に加
熱用蒸気配管４を介して低圧の水蒸気を流し、スチーム
管15内で凝縮するときの凝縮熱で、ドライヤ１内に装入
された含水原料炭２を間接加熱して乾燥し、所定の設定
水分含有量（６％）になるように調湿する。
【００１３】原料炭コンベヤ17によって搬送される含水
原料炭２は入側シュート18に投入された後、スクリュー
フィーダ16によってドライヤ１内に連続的に装入され
る。前述のようにしてドライヤ１内で加熱乾燥された調
湿原料炭３は、他端側から出側シュート19を介して調湿
炭コンベヤ20に排出され次工程に搬送される。ドライヤ
１内には一端側からキャリアガス送風管21、押し込みフ
ァン13を介してキャリアガス（空気）が導入され、加熱
より含水原料炭から蒸発した水分をキャリアガスに随伴
させ、他端側に接続した排気ダクト22から排出され、粉
塵を含んでいるので集塵機９で除塵した後、排気ブロワ
10を介して煙突11から大気中に排出される。このような
加熱乾燥により水分７〜12％程度の含水原料炭２が６％
程度の調湿原料炭３に調湿される。なお、蒸気凝縮によ
るドレン水はドレン排出管12を介してドレンタンク23に
回収される。
原料炭２は入側シュート18に投入された後、スクリュー
フィーダ16によってドライヤ１内に連続的に装入され
る。前述のようにしてドライヤ１内で加熱乾燥された調
湿原料炭３は、他端側から出側シュート19を介して調湿
炭コンベヤ20に排出され次工程に搬送される。ドライヤ
１内には一端側からキャリアガス送風管21、押し込みフ
ァン13を介してキャリアガス（空気）が導入され、加熱
より含水原料炭から蒸発した水分をキャリアガスに随伴
させ、他端側に接続した排気ダクト22から排出され、粉
塵を含んでいるので集塵機９で除塵した後、排気ブロワ
10を介して煙突11から大気中に排出される。このような
加熱乾燥により水分７〜12％程度の含水原料炭２が６％
程度の調湿原料炭３に調湿される。なお、蒸気凝縮によ
るドレン水はドレン排出管12を介してドレンタンク23に
回収される。
【００１４】原料炭水分６％一定でコークス炉に装入さ
れると調湿しない時に比べ乾留条件が一定となるため
に、均一なコークスが得られ、コークス炉からコークス
押し出し時における押し詰り等のトラブルも軽減され
る。またコークス炉への原料炭装入時の密度アップが図
られコークス品質も向上し、生産量もアップする等のメ
リットがある。
れると調湿しない時に比べ乾留条件が一定となるため
に、均一なコークスが得られ、コークス炉からコークス
押し出し時における押し詰り等のトラブルも軽減され
る。またコークス炉への原料炭装入時の密度アップが図
られコークス品質も向上し、生産量もアップする等のメ
リットがある。
【００１５】このようにドライヤ１の出側での調湿原料
炭の水分含有量を一定にコントロールするため、原料炭
秤量器７、原料炭水分計６および押し込み空気流量計14
によりそれぞれドライヤ１に供給される含水原料炭２の
供給量、水分含有量およびキャリアガスである空気流量
を測定し、原料炭供給量データ、水分含有量データおよ
び空気供給量データを演算器８に入力する。演算器８で
は、通常原料炭供給量の変動に対応して可変速型のドラ
イヤ駆動用モータ５によるドライヤ１の回転数を調整し
て、原料炭の滞溜時間が一定となるようにしている。
炭の水分含有量を一定にコントロールするため、原料炭
秤量器７、原料炭水分計６および押し込み空気流量計14
によりそれぞれドライヤ１に供給される含水原料炭２の
供給量、水分含有量およびキャリアガスである空気流量
を測定し、原料炭供給量データ、水分含有量データおよ
び空気供給量データを演算器８に入力する。演算器８で
は、通常原料炭供給量の変動に対応して可変速型のドラ
イヤ駆動用モータ５によるドライヤ１の回転数を調整し
て、原料炭の滞溜時間が一定となるようにしている。
【００１６】図３は 440ｔ／ｈ型の回転加熱式ドライヤ
（最小回転数2.8rpm、最大回転数4.3rpm）におけるドラ
イヤ回転数ＮＩ(rpm) と原料炭処理量（ｔ／ｈ）との関
係を示しており、定常操業時で設定加熱水蒸気圧力が図
２で示す加熱蒸気圧力制御下限値が 0.3kg／cm2 ・Ｇ以
上であるときには、ドライヤ内の原料炭充填率が30％と
なるように原料炭処理量ＷD （ｔ／ｈ）に応じてドライ
ヤ回転数ＮＩ(rpm) を一義的に比例して設定している。
この関係は図３の場合、ドライヤ回転数ＮＩ(rpm) ＝
〔4.0(rpm)／440(ｔ／ｈ）〕× ＷD （ｔ／ｈ）であ
る。
（最小回転数2.8rpm、最大回転数4.3rpm）におけるドラ
イヤ回転数ＮＩ(rpm) と原料炭処理量（ｔ／ｈ）との関
係を示しており、定常操業時で設定加熱水蒸気圧力が図
２で示す加熱蒸気圧力制御下限値が 0.3kg／cm2 ・Ｇ以
上であるときには、ドライヤ内の原料炭充填率が30％と
なるように原料炭処理量ＷD （ｔ／ｈ）に応じてドライ
ヤ回転数ＮＩ(rpm) を一義的に比例して設定している。
この関係は図３の場合、ドライヤ回転数ＮＩ(rpm) ＝
〔4.0(rpm)／440(ｔ／ｈ）〕× ＷD （ｔ／ｈ）であ
る。
【００１７】また加熱用蒸気配管４から供給される加熱
用低圧水蒸気の圧力設定は、目標調湿原料炭の水分含有
量（６％）と含水原料炭の水分含有量および押し込み空
気流量からドライヤ１への必要入熱量（原料炭昇熱量＋
水分蒸発熱量＋押し込み空気昇熱量）を求めて設定し、
この圧力設定によって必要な水蒸気量を供給する。とこ
ろでドライヤ１に水分含有量 7.5％の原料炭をドライヤ
回転数3.7rpmにより 400ｔ／ｈの供給量で装入していた
ところ、何らかの事情によりドライヤへの含水原料炭の
供給量が 360ｔ／ｈまで低下しなければならなくなった
場合、図２から所要の加熱蒸気圧力設定値は加熱蒸気圧
力制限下限値 0.3kg／cm2 ・Ｇ未満の過乾燥領域にな
り、圧力制御による水蒸気の供給ができなくなる。この
ため目標調湿水分値の下限 5.5％を下廻り、調湿原料炭
が過乾燥になってしまう。
用低圧水蒸気の圧力設定は、目標調湿原料炭の水分含有
量（６％）と含水原料炭の水分含有量および押し込み空
気流量からドライヤ１への必要入熱量（原料炭昇熱量＋
水分蒸発熱量＋押し込み空気昇熱量）を求めて設定し、
この圧力設定によって必要な水蒸気量を供給する。とこ
ろでドライヤ１に水分含有量 7.5％の原料炭をドライヤ
回転数3.7rpmにより 400ｔ／ｈの供給量で装入していた
ところ、何らかの事情によりドライヤへの含水原料炭の
供給量が 360ｔ／ｈまで低下しなければならなくなった
場合、図２から所要の加熱蒸気圧力設定値は加熱蒸気圧
力制限下限値 0.3kg／cm2 ・Ｇ未満の過乾燥領域にな
り、圧力制御による水蒸気の供給ができなくなる。この
ため目標調湿水分値の下限 5.5％を下廻り、調湿原料炭
が過乾燥になってしまう。
【００１８】そこで本発明では、設定加熱水蒸気圧力が
0.3kg/cm2 ・Ｇ未満になった段階でまず、充填率30％で
定常運転していたドライヤを図４に示すようにドライヤ
回転数を3.7rpmから下流側の調湿炭コンベヤ20の最大輸
送能力 400ｔ／ｈに見合う回転数4.0rpmまで一挙に増加
する。このようにすることによって供給量 400ｔ／ｈで
装入していた段階の滞留原料炭を下流側の調湿炭コンベ
ヤ20がオーバフローすることなく可及的に迅速にドライ
ヤ１内から排出する。その後、4.0rpmの回転数を、ドラ
イヤ１内の原料炭滞留時間に相当する11分間保持して、
ドライヤ１内の原料炭の充填率を大幅に低下させる。か
くして下流側の調湿炭コンベヤ20がオーバフローする危
険性が解消した段階でドライヤ１の最大回転数4.3rpmま
で増加して、ドライヤ１内に引き続き装入される水分含
有量 7.5％の原料炭60ｔ／ｈのドライヤ内滞留時間を短
縮することによって調湿原料炭の過乾燥の防止を図る。
0.3kg/cm2 ・Ｇ未満になった段階でまず、充填率30％で
定常運転していたドライヤを図４に示すようにドライヤ
回転数を3.7rpmから下流側の調湿炭コンベヤ20の最大輸
送能力 400ｔ／ｈに見合う回転数4.0rpmまで一挙に増加
する。このようにすることによって供給量 400ｔ／ｈで
装入していた段階の滞留原料炭を下流側の調湿炭コンベ
ヤ20がオーバフローすることなく可及的に迅速にドライ
ヤ１内から排出する。その後、4.0rpmの回転数を、ドラ
イヤ１内の原料炭滞留時間に相当する11分間保持して、
ドライヤ１内の原料炭の充填率を大幅に低下させる。か
くして下流側の調湿炭コンベヤ20がオーバフローする危
険性が解消した段階でドライヤ１の最大回転数4.3rpmま
で増加して、ドライヤ１内に引き続き装入される水分含
有量 7.5％の原料炭60ｔ／ｈのドライヤ内滞留時間を短
縮することによって調湿原料炭の過乾燥の防止を図る。
【００１９】なお図５に示すように、ドライヤ１の最大
回転数4.3rpmにより原料炭の過乾燥を防止しつつ運転し
ている過程で原料炭の供給量あるいは水分含有量の増加
により所要の設定加熱蒸気圧力が 0.3kg／cm2 ・Ｇにな
ったら、直ちに定常運転に切換えて運転するのは云うま
でもない。
回転数4.3rpmにより原料炭の過乾燥を防止しつつ運転し
ている過程で原料炭の供給量あるいは水分含有量の増加
により所要の設定加熱蒸気圧力が 0.3kg／cm2 ・Ｇにな
ったら、直ちに定常運転に切換えて運転するのは云うま
でもない。
【００２０】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、ドライ
ヤの加熱蒸気圧力が制御下限値の0.3kg/cm2 ・Ｇ以下に
なった場合においても調湿炭水分を目標の 5.5％以上で
制御できるので過乾燥による発塵を確実に防止できると
いう効果が得られる。
ヤの加熱蒸気圧力が制御下限値の0.3kg/cm2 ・Ｇ以下に
なった場合においても調湿炭水分を目標の 5.5％以上で
制御できるので過乾燥による発塵を確実に防止できると
いう効果が得られる。
【図１】本発明の実施例に係わる装置のフロー図であ
る。
る。
【図２】含水原料炭装入量（ｔ／ｈ）と加熱蒸気圧力
（kg/cm2・Ｇ）との関係を示す線図である。
（kg/cm2・Ｇ）との関係を示す線図である。
【図３】含水原料炭処理量ＷD （ｔ／ｈ）とドライヤ回
転数ＮＩ(rpm) との関係を示す線図である。
転数ＮＩ(rpm) との関係を示す線図である。
【図４】ドライヤ回転数ＮＩ(rpm) とドライヤ充填率中
（％）との関係を示す線図である。
（％）との関係を示す線図である。
【図５】含水原料炭投入量（ｔ／ｈ）とドライヤ回転数
ＮＩ(rpm) との関係を示す線図である。
ＮＩ(rpm) との関係を示す線図である。
１ ドライヤ ２ 含水原料炭 ３ 調湿原料炭 ４ 加熱用蒸気配管 ５ ドライヤ駆動用モータ ６ 原料炭水分計 ７ 原料炭秤量器 ８ 演算器 ９ 集塵機 10 排気ブロワ 11 煙突 12 ドレン排出管 13 押し込みファン 14 押し込み空気流量計 15 スチーム管 16 スクリューフィーダ 17 原料炭コンベヤ 18 入側シュート 19 出側シュート 20 調湿炭コンベヤ 21 キャリアガス送風管 22 排気ダクト 23 ドレンタンク
Claims (1)
- 【請求項１】 スチーム管を備えた回転加熱式ドライヤ
の一端側から含水原料炭を連続的に装入し、スチーム管
に加熱用水蒸気を流通させることにより、含水原料炭を
間接加熱し、加熱乾燥された調湿原料炭を他端側から順
次排出する一方、加熱乾燥中にドライヤ内にキャリアガ
スを流通させることにより含水原料炭からの蒸発水分を
機外に排出するスチーム管を備えた回転加熱式ドライヤ
の運転方法において、前記ドライヤへ供給される含水原
料炭の供給量低下および／または含水原料炭の水分含有
量の低下により、当該ドライヤに供給される含水原料炭
に対応してスチーム管に供給されるべき加熱用水蒸気の
圧力が加熱蒸気圧力制御下限値を下廻る段階で、前記ド
ライヤの回転数を、下流側に配置した輸送コンベヤの最
大輸送量に見合う回転数に制御して、当該ドライヤ内に
すでに滞溜していた原料炭を可及的に迅速に排出し、滞
溜していた原料炭の排出が完了した段階で前記ドライヤ
を最大回転数で回転制御して引き続き装入されてくる含
水原料炭の滞溜時間を短縮することにより調湿原料炭の
過乾燥を防止することを特徴とするスチーム管を備えた
回転加熱式ドライヤの運転方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16414392A JPH0688084A (ja) | 1992-05-29 | 1992-05-29 | スチーム管を備えた回転加熱式ドライヤの運転方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16414392A JPH0688084A (ja) | 1992-05-29 | 1992-05-29 | スチーム管を備えた回転加熱式ドライヤの運転方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0688084A true JPH0688084A (ja) | 1994-03-29 |
Family
ID=15787572
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16414392A Pending JPH0688084A (ja) | 1992-05-29 | 1992-05-29 | スチーム管を備えた回転加熱式ドライヤの運転方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0688084A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008524551A (ja) * | 2004-12-22 | 2008-07-10 | ソルヴェイ（ソシエテ アノニム） | 湿潤ポリマーの乾燥方法 |
| CN114634833A (zh) * | 2022-03-16 | 2022-06-17 | 蓝山县永芹牧业有限公司 | 一种畜牧业废弃物碳化处理设备 |
-
1992
- 1992-05-29 JP JP16414392A patent/JPH0688084A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008524551A (ja) * | 2004-12-22 | 2008-07-10 | ソルヴェイ（ソシエテ アノニム） | 湿潤ポリマーの乾燥方法 |
| KR101233473B1 (ko) * | 2004-12-22 | 2013-02-14 | 솔베이(소시에떼아노님) | 습윤 중합체의 건조 방법 |
| CN114634833A (zh) * | 2022-03-16 | 2022-06-17 | 蓝山县永芹牧业有限公司 | 一种畜牧业废弃物碳化处理设备 |
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