JPH0687809A - 第4級アンモニウム塩の製造法 - Google Patents

第4級アンモニウム塩の製造法

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JPH0687809A
JPH0687809A JP24044592A JP24044592A JPH0687809A JP H0687809 A JPH0687809 A JP H0687809A JP 24044592 A JP24044592 A JP 24044592A JP 24044592 A JP24044592 A JP 24044592A JP H0687809 A JPH0687809 A JP H0687809A
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JP
Japan
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formula
quaternary ammonium
ammonium salt
alkyl
general formula
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Application number
JP24044592A
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English (en)
Inventor
Osamu Tatezawa
修 立澤
Toru Kato
徹 加藤
Takeshi Tomifuji
健 冨藤
Koshiro Sotodani
孝四郎 外谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 優れた柔軟性と平滑性を付与でき、さらに生
分解性が良好な第4級アンモニウム塩の効率的な製造法
を提供する。 【構成】 一般式(1) で表されるアミドアミンに、一般
式(2)で表される4級化剤を反応させて、一般式(3) で
表される第4級アンモニウム塩を得る。 【化1】 (式中、R1、R2は炭素数1〜4のアルキル基またはヒド
ロキシアルキル基、R3、R4は水酸基で置換されていても
良い炭素数7〜35のアルキル基またはアルケニル基、R5
は炭素数1〜4のアルキル基またはベンジル基、n は2
〜6の整数、X はハロゲン原子、サルフェートまたは炭
素数1〜4のアルキルサルフェートを示す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は第4級アンモニウム塩の
製造法に関する。さらに詳しく述べるなら、繊維に対し
て優れた柔軟性を付与し、毛髪に対しては柔軟性と平滑
性を付与でき、さらに、生分解性が良好な第4級アンモ
ニウム塩の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、繊維用柔軟仕上げ剤または毛髪処
理剤として市販されている商品は殆どがジ(硬化牛脂ア
ルキル)ジメチルアンモニウムクロライドに代表される
ような1分子中に2個の長鎖アルキル基を有する第4級
アンモニウム塩を有効成分とした組成物である。しかし
ながら、このような1分子中に2個の長鎖アルキル基を
有する第4級アンモニウム塩は、処理後の残存物が河川
等の自然界に放出された場合、殆ど生分解されずに蓄積
するといった問題がある。そのため、種々検討がなされ
ているがなお十分とは言えない。本発明者らはカチオン
活性剤として知られている(特開昭53−94688 号参
照)、一般式(3)
【0003】
【化3】
【0004】(式中、R1、R2は同一もしくは異なって炭
素数1〜4のアルキル基またはヒドロキシアルキル基、
R3、R4は同一もしくは異なって水酸基で置換されていて
も良い炭素数7〜35の直鎖または分岐アルキル基または
アルケニル基、R5は炭素数1〜4のアルキル基またはベ
ンジル基、n は2〜6の整数、X はハロゲン原子、サル
フェートまたは炭素数1〜4のアルキルサルフェートを
示す。)で表される第4級アンモニウム塩が上記目的に
適することを見出したがその製法がいまだ確立されてい
ない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は優れた柔軟性
と平滑性を付与でき、さらに生分解性が良好な第4級ア
ンモニウム塩の効率的な製造法を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意検討した結果、優れた性能を示す前記
一般式(3) で表される第4級アンモニウム塩の効率的な
製造法を見いだし本発明を完成した。すなわち、本発明
は、一般式(1)
【0007】
【化4】
【0008】(式中、R1、R2、R3、R4及びn は前記と同
じ意味を示す。)で表されるアミドアミンに、一般式
(2) R5X (2) (式中、R5及びX は前記と同じ意味を示す。)で表され
る4級化剤を反応させることを特徴とする前記一般式
(3) で表される第4級アンモニウム塩の製造法を提供す
るものである。
【0009】前記一般式(1) 及び(3) において、R1、R2
は同一もしくは異なって炭素数1〜4のアルキル基また
はヒドロキシアルキル基を示すが、具体的にはメチル、
エチル、プロピル、ブチル、ヒドロキシエチル等の基が
挙げられ、好ましくはメチル基である。R3、R4は同一も
しくは異なって水酸基で置換されていてもよい炭素数7
〜35の直鎖または分岐アルキル基またはアルケニル基を
示すが、具体的にはウンデシル、ペンタデシル、ヘプタ
デシル、ノナデシル、ヘンエイコサデシル、硬化牛脂ア
ルキル、硬化パームアルキル、ヒドロキシヘプタデシル
等の基が挙げられ、好ましくは硬化牛脂アルキル基、硬
化パームアルキル基である。一般式(3) で表される第4
級アンモニウム塩としては、例えば次のようなものが挙
げられる。
【0010】
【化5】
【0011】一般式(1) で表されるアミドアミンの4級
化に使用される一般式(2) で表される4級化剤として
は、塩化メチル等の低級アルキルハライド、ベンジルク
ロライド、ジメチル硫酸等のジ低級アルキル硫酸等が挙
げられる。
【0012】本発明の方法によれば一般式(1) で表され
るアミドアミンに対し 0.8〜2.0 倍モルの一般式(2) で
表される4級化剤を用いて70〜120 ℃で 0.5〜10時間、
無溶媒あるいは水、メタノール、エタノール、イソプロ
パノール等の溶媒中、攪拌を行うと反応が終結する。そ
の後常法により後処理することにより一般式(3) で表さ
れる第4級アンモニウム塩が得られる。さらに要すれ
ば、イオン交換樹脂等を用いて塩交換を行えば必要な対
イオンを有する一般式(3) で表される第4級アンモニウ
ム塩を得ることも出来る。
【0013】なお原料となる上記一般式(1) で表される
アミドアミンは、例えば本出願人の出願に係わる特願平
4−240355号に示されている次の方法により製造され
る。即ち、一般式(4)
【0014】
【化6】
【0015】(式中、R1、R2及びn は前記と同じ意味を
示す。)で表されるジアミンにアクリロニトリルを用い
てシアノエチル化を行い、一般式(5)
【0016】
【化7】
【0017】(式中、R、R2及びn は前記と同じ意味
を示す。)で表されるアミノニトリルを得る。続いて、
水素化触媒を用いて一般式(5) で表されるアミノニトリ
ルの水素化反応を行い、一般式(6)
【0018】
【化8】
【0019】(式中、R1、R2及びn は前記と同じ意味を
示す。)で表されるトリアミンを得る。得られたトリア
ミンに、一般式(7)及び/又は(8) R3COOR6 (7) R4COOR6 (8) (式中、R3及びR4は前記と同じ意味を示し、R6はH また
は炭素数1〜3のアルキル基を示す。)で表される脂肪
酸もしくは脂肪酸エステルを用いてアミド化を行い、前
記一般式(1) で表されるアミドアミンを得る。R3、R4
異なる場合には、まず、一般式(7) で表される脂肪酸も
しくは脂肪酸エステルで一般式(6) で表されるトリアミ
ンの第1級アミン部をアミド化し、ついで、一般式(8)
で表される脂肪酸もしくは脂肪酸エステルで一般式(6)
で表されるアミンの第2級アミン部をアミド化し、一般
式(1) で表されるアミドアミンを得ることになる。
【0020】一般式(3) で表される第4級アンモニウム
塩は赤外吸収スペクトル、核磁気共鳴スペクトルでその
構造を確認することができる。
【0021】
【発明の効果】本発明の方法により、柔軟性、生分解性
の優れた柔軟基剤とし有用な第4級アンモニウム塩を容
易に合成することができる。
【0022】
【実施例】以下に実施例により本発明を更に詳細に説明
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0023】参考例1 (a) 攪拌機、温度計、滴下ロートを備えた4つ口フラス
コに N,N−ジメチルアミノプロピルアミン204gを入
れ、液温を60℃以下に保ちながらアクリロニトリル106
gを1時間かけて滴下した。滴下終了後、そのままの温
度で5時間熟成を行った。熟成終了後、反応液を攪拌
機、温度計、圧力計を備えたオートクレーブに移した。
続いてラネーNi30gを添加し、水素圧を20kg/cm2・G
に保ちながら6時間かけて水素化反応を行った。反応終
了後、ラネーNiを濾過し、反応物を蒸留して 180gのト
リアミンを得た。沸点は86℃/0.2mmHg であった。 (b) 攪拌機、温度計、滴下ロートを備えた4つ口フラス
コに上記のトリアミン78gとオクタデカン酸 285gを入
れ 150℃まで昇温した。そのままの温度で12時間、生成
する水を留去しながらアミド化反応を行い、ジアミドア
ミン 350gを得た。
【0024】実施例1 攪拌機、温度計、圧力計を備えたオートクレーブに参考
例1で得られたジアミドアミン120 g、塩化メチル12
g、イソプロパノール65gを入れ80℃で5時間4級化反
応を行い減圧下溶媒を留去後目的物 125gを得た。NMR
スペクトル、IRスペクトルから以下の構造を確認した。
【0025】
【化9】
【0026】NMR スペクトル (CDCl3 、内部標準TMS) 2.3ppm(m,4H) CH2 -CO-NH-, CH2 -CO-N 、 3.35ppm(s,9H)
N-CH3
【0027】
【化10】
【0028】IRスペクトル (KBr 錠剤) 1645cm-1、1550cm-1 参考例2 攪拌機、温度計、滴下ロートを備えた4つ口フラスコに
参考例1の(a) で得たトリアミン78gとベヘン酸 170g
を入れ 150℃まで昇温した。そのままの温度で5時間、
生成する水を留去しながらアミド化反応を行った後、ド
デカン酸 100gを加えさらに10時間反応を行いジアミド
アミンを 310g得た。
【0029】実施例2 攪拌機、温度計、圧力計を備えたオートクレーブに参考
例2で得られたジアミドアミン120 g、塩化メチル12
g、イソプロパノール65gを入れ80℃で5時間4級化反
応を行い減圧下溶媒を留去後目的物 125gを得た。NMR
スペクトル、IRスペクトルから以下の構造を確認した。
【0030】
【化11】
【0031】NMR スペクトル (CDCl3 、内部標準TMS) 2.25ppm(m,4H) CH2 -CO-NH-, CH2 -CO-N 、 3.35ppm(s,9
H) N-CH3
【0032】
【化12】
【0033】IRスペクトル (KBr 錠剤) 1645cm-1、1550cm−1
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 235/28 7106−4H 305/06 7419−4H 305/08 7419−4H D06M 13/467

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1) 【化1】 (式中、R1、R2は同一もしくは異なって炭素数1〜4の
    アルキル基またはヒドロキシアルキル基、R3、R4は同一
    もしくは異なって水酸基で置換されていても良い炭素数
    7〜35の直鎖または分岐アルキル基またはアルケニル
    基、n は2〜6の整数を示す。)で表されるアミドアミ
    ンに、一般式(2) R5X (2) (式中、R5は炭素数1〜4のアルキル基またはベンジル
    基、X はハロゲン原子、サルフェートまたは炭素数1〜
    4のアルキルサルフェートを示す。)で表される4級化
    剤を反応させることを特徴とする一般式(3) で表される
    第4級アンモニウム塩の製造法。 【化2】 (式中、R1、R2、R3、R4、R5、n 及びX は前記と同じ意
    味を示す。)
  2. 【請求項2】 R5X が塩化メチルである請求項1記載の
    第4級アンモニウム塩の製造法。
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