JPH0687731U - 回転軸 - Google Patents

回転軸

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JPH0687731U
JPH0687731U JP2880293U JP2880293U JPH0687731U JP H0687731 U JPH0687731 U JP H0687731U JP 2880293 U JP2880293 U JP 2880293U JP 2880293 U JP2880293 U JP 2880293U JP H0687731 U JPH0687731 U JP H0687731U
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JP
Japan
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protrusion
outer race
fitted
shaft
press
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JP2880293U
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English (en)
Inventor
浩倫 駒井
秀則 原口
Original Assignee
株式会社ユニシアジェックス
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 回転軸のバランス測定時における等速ジョイ
ントのアウターレースとバランス測定装置のクランプ治
具との嵌合、および、その後の回転軸の使用時における
アウターレースとフランジコンパニオン等の連結体との
嵌合のそれぞれをガタ付きなく正確に実施することがで
きる回転軸を提供する。 【構成】 プロペラシャフトに連結される等速ジョイン
トのアウターレース12の外周面12Aに、バランス測
定装置のクランプ治具30の内部に圧入可能な環状の第
1の突部12Bと、プロペラシャフトの使用時にアウタ
ーレース12に連結されるフランジコンパニオンの内部
に圧入可能な環状の第2の突部12Cとを設け、第2の
突部12Cを第1の突部12Bよりも径方向外方に突出
させ、かつ第2の突部12Cを第1の突部12Bよりも
プロペラシャフトの中央寄りに位置させた。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、等速ジョイントを備えた回転軸に係り、特に、自動車の動力伝達の ために用いて好適な回転軸に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の回転軸としては、例えば、実開昭60−102528号公報に 記載のものが知られている。
【0003】 かかる回転軸において、軸の端部に嵌着される等速ジョイントのアウターレー スの外周面は、その軸線方向にストレートに延在するストレート面とされている 。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、上記従来の回転軸の場合、回転軸のバランス測定時には、バランス 測定装置における環状のクランプ治具によってアウターレースのストレートな外 周面をクランプし、また、回転軸の使用時には、バランス測定装置のクランプ治 具に代えて、自動車の終減速装置における環状のフランジコンパニオン(連結体 )をアウターレースのストレートな外周面に嵌合固定することになる。
【0005】 しかし、回転軸のバランス測定時に、バランス測定装置のクランプ治具によっ てアウターレースの外周面が摩耗し、その後、そのアウターレースの外周面にフ ランジコンパニオンを嵌合固定した際、それらの嵌合部にガタが生じ、それらの 軸心が偏心して回転軸自体のバランスの悪化を招くおそれがあった。
【0006】 本考案の目的は、回転軸のバランス測定時における等速ジョイントのアウター レースとバランス測定装置のクランプ治具との嵌合、および、その後の回転軸の 使用時におけるアウターレースとフランジコンパニオン等の連結体との嵌合のそ れぞれをガタ付きなく正確に実施することができる回転軸を提供することにある 。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案の回転軸は、軸の端部に、外周部にアウターレースを有する等速ジョイ ントが嵌着されてなる回転軸において、前記アウターレースの外周面に設けられ 、回転軸のバランス測定時にバランス測定装置の環状のクランプ治具の内部に圧 入可能な第1の突部と、前記アウターレースの外周面における前記第1の突部よ りも前記軸の中央寄りの位置に設けられ、前記第1の突部よりも径方向外方に突 出し、かつ回転軸の使用時に前記アウターレースに連結される環状の連結体の内 部に圧入可能な第2の突部とを備えたことを特徴とする。
【0008】
【作用】
本考案の回転軸は、その端部に連結された等速ジョイントのアウターレースの 外周面に、バランス測定装置のクランプ治具の内部に圧入可能な第1の突部と、 回転軸の使用時にアウターレースに連結される連結体の内部に圧入可能な第2の 突部とを設け、第2の突部を第1の突部よりも径方向外方に突出させ、かつ第2 の突部を第1の突部よりも軸の中央寄りに位置させたことにより、バランス測定 時には、第1の突部によってアウターレースとクランプ治具とをガタ付きなく正 確に芯合わせして嵌合可能とすると共に、回転軸の使用時には、バランス測定時 にクランプ治具の内部に圧入されずに摩耗しなかった第2の突部によって、アウ ターレースと連結体とをガタ付きなく正確に芯合わせして嵌合可能とする。この ことにより、回転軸の使用時における振動や騒音の発生を抑える。
【0009】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。
【0010】 図1は、本考案を自動車のプロペラシャフトに適用した場合における要部の断 面図である。同図において1は、チューブ2の端部に圧入後、溶接されたスター ブシャフト(軸)であり、その端部の外周面に、等速ジョイント10のインナー レース11の内周面がスプライン結合され、さらに、その等速ジョイント10の アウターレース12の外周面12Aが後述するように自動車の終減速装置におけ るフランジコンパニオン(連結体)20の円環状部20A内に圧入されている。 そして、アウターレース12とフランジコンパニオン20は、ボルト3によって 連結固定されている。本例の場合、等速ジョイント10は、インナーレース11 とアウターレース12との間に、ボール13を保持するケージ14を備えたクロ スグループ型ジョイントとされている。なお、スターブシャフト1の外周面には ブーツバンド4によって弾性のブーツ5の一端側が取付けられており、そのブー ツ5の他端側はブーツアダプタ6の一端側に嵌着され、さらに、そのブーツアダ プタ6の他端側はボルト3によってアウターレース12に取付けられている。
【0011】 ところで、アウターレース12の外周面12Aには、図2および図3に示すよ うな第1および第2の突部12Bおよび12Cが設けられている。これらの突部 12B,12Cは、共に、アウターレース12の外周面12Aの周方向に沿って 延在する環状かつ断面略三角形に形成されており、第2の突部12Cは、第1の 突部12Bよりもスターブシャフト1の中央寄りの位置つまり図1,図2および 図3中の左方寄りの位置に設けられている。また、第2の突部12Cの断面形状 は第1の突部12Bのそれよりも大きく、図3に示すように、前者の第2の突部 12C部分の外径D2 は、後者の第1の突部12B部分の外径D1 よりも高さH 分だけ大きく設定されている。
【0012】 しかして、このように等速ジョイント10を備えたプロペラシャフトは、図1 に示すようにフランジコンパニオン20に連結される前、つまりプロペラシャフ トの使用前の時点において、バランス測定装置によってバランスが測定される。 そのバランス測定装置は、図4に示すようなクランプ治具30を左右一対に備え ており、一方のクランプ治具30の円環状部30A内に、図示しないクランプ爪 を用いてアウターレース12を引き寄せることにより、同図4に示すように、そ の環状部30A内にアウターレース12の第1の突部12B部分を圧入する。環 状部30Aの軸線方向の長さL11は、L1 >L11>L2 の関係に設定されている 。ここで、L1 は、第1の突部12Bとアウターレース12の一端部12Dとの 間の長さであり、L2 は、第2の突部12Cとアウターレース12の一端部12 との間の長さである。したがって、環状部30A内には第1の突部12Bの部分 のみが圧入され、第2の突部12Cの部分は圧入されない。また、このような圧 入の際には、第1の突部12Bがアウターレース12と環状部30Aとを芯合わ せすると共に、その突部12Bが変形されて、アウターレース12とクランプ治 具30との間のガタ付きを防ぐことになる。このようにして、プロペラシャフト の一端側つまり図1中右側の等速ジョイント10の部分がバランス測定装置に支 持される。
【0013】 プロペラシャフトの他端側つまり図1中左側の端部も同様にして他方のクラン プ治具30に支持される。プロペラシャフトの他端側にも等速ジョイント10が 連結されている場合には、その等速ジョイント10と他方のクランプ治具30は 、図4と同様に支持される。
【0014】 プロペラシャフトは、このようにしてバランス測定装置に支持された後、クラ ンプ治具30と共に回転され、そしてバランスが測定されつつバランス修正され る。バランス修正されたプロペラシャフトは、クランプ治具30に備わる図示し ないプッシュロッドによって環状部30A内から押し出されて外される。なお、 クランプ治具30の環状部30Aの内径と、第1の突部12B部分の外径D1 と の差、つまりアウターレース12に対する締め代は、クランプ治具30に対する アウターレース12の圧入および押し出し荷重を考慮して定め、それらの荷重が クランプ治具30に備わるクランプ爪およびプッシュロッドの能力を越えないよ うにする。図6の曲線Aは、アウターレースに対する締め代と、圧入荷重との関 係を示す。同図6中のBは、クランプ治具30に備わるクランプ爪によるアウタ ーレース12の圧入力、つまりクランプ爪の引き寄せ力を示し、また曲線Cは、 従来のプロペラシャフト、つまりアウターレース12の外周面12Aが軸線方向 にストレートに延在するストレート面とされているプロペラシャフトの締め代と 圧入荷重の関係を示す。図6中の曲線A,Cの比較からも明らかなように、第1 の突部12Bを設けることによってアウターレース12の圧入および押し出し荷 重が小さくなり、バランス測定装置に対するプロペラシャフトの着脱が容易とな り、その作業性が向上することになる。
【0015】 バランス修正後、クランプ治具30から押し出されたプロペラシャフトは、図 1に示すように、そのアウターレース12が自動車の終減速装置のフランジコン パニオン20に連結されて使用に供せられる。すなわち、フランジコンパニオン 20には、図5に示すように、軸線方向の長さL12が(L12>L2 )の円環状部 20Aが形成されており、その内部に、アウターレース12の第2の突部12C 部分が圧入され、さらにボルト3(図1参照)が締め付けられることにより、フ ランジコンパニオン20とアウターレース12とが連結される。第2の突部12 Cは、環状部20A内の圧入により変形されて、アウターレース12とフランジ コンパニオン20との間のガタ付きを防ぐことになる。一方、第1の突部12B は、第2の突部12Cよりも高さH(図3参照)分だけ低いために、環状部20 Aの内面に無接触または軽く接するだけとなり、第1の突部12Bの圧入には影 響しない。したがって、アウターレース12は、先のバランス測定時にはクラン プ治具30に圧入されずに全く摩耗しなかった第2の突部12Cによって、環状 部20A内に正確に芯合わせされることになる。
【0016】 さらに、バランス測定時には、アウターレース12の第1の突部12Bがクラ ンプ治具30内に圧入されるため、アウターレース12の外周面全体をクランプ 治具30内に圧入する場合に比して、アウターレース12の圧入および押し出し 荷重を小さくし、バランス測定装置に対するプロペラシャフトの着脱作業を容易 なものとして、その作業性を向上させることができる。
【0017】 なお、第1,第2の突部12B,12Cの断面形状は任意であり、また、それ ぞれを複数条としたり、周方向に環状にするか、あるいは、連続しないように断 続的に設けるようにしてもよい。また、第1突部12Bをアウタレース外周面1 2Aと同一面にしてもよい。つまり、バランス測定時に治具30に圧入する部分 と、車両取付時に連結体と接する部分が別部分であればよい。
【0018】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案の回転軸は、その端部に連結された等速ジョイン トのアウターレースの外周面に、バランス測定装置のクランプ治具の内部に圧入 可能な第1の突部と、回転軸の使用時にアウターレースに連結される連結体の内 部に圧入可能な第2の突部とを設け、第2の突部を第1の突部よりも径方向外方 に突出させ、かつ第2の突部を第1の突部よりも軸の中央寄りに位置させた構成 であるから、バランス測定時には、第1の突部によってアウターレースとクラン プ治具とをガタ付きなく正確に芯合わせして嵌合させることができると共に、回 転軸の使用時には、バランス測定時にクランプ治具の内部に圧入されずに摩耗し なかった第2の突部によって、アウターレースと連結体とをガタ付きなく正確に 芯合わせして嵌合することができる。これらの結果、回転軸の使用時における振 動や騒音の発生を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の使用状態における要部の断
面図である。
【図2】図1に示すアウターレースの半断面図である。
【図3】図2のIII 円部の拡大図である。
【図4】図1に示すプロペラシャフトのバランス測定時
におけるアウターレース部分の断面図である。
【図5】図1に示すプロペラシャフトの使用時における
アウターレース部分の断面図である。
【図6】図4に示すアウターレースに対する締め代と圧
入荷重との関係の説明図である。
【符号の説明】
1 スターブシャフト(軸) 2 チューブ 3 ボルト 10 等速ジョイント 11 インナーレース 12 アウターレース 12A 外周面 12B 第1の突部 12C 第2の突部 20 フランジコンパニオン(連結体) 20A 環状部 30 クランプ治具 30A 環状部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸の端部に、外周部にアウターレースを
    有する等速ジョイントが嵌着されてなる回転軸におい
    て、 前記アウターレースの外周面に設けられ、回転軸のバラ
    ンス測定時にバランス測定装置の環状のクランプ治具の
    内部に圧入可能な第1の突部と、 前記アウターレースの外周面における前記第1の突部よ
    りも前記軸の中央寄りの位置に設けられ、前記第1の突
    部よりも径方向外方に突出し、かつ回転軸の使用時に前
    記アウターレースに連結される環状の連結体の内部に圧
    入可能な第2の突部とを備えたことを特徴とする回転
    軸。
JP2880293U 1993-05-31 1993-05-31 回転軸 Pending JPH0687731U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015137025A1 (ja) * 2014-03-10 2015-09-17 日立オートモティブシステムズ九州株式会社 プロペラシャフト及びこのプロペラシャフトに用いられる等速ジョイント

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