JPH0687594B2 - 充填容器の集配データ収集方法 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はLPGボンベなどの充填容器を集配する際に実施
されているデータ収集の処理方法に関するものである。

従来の技術 液化ガスの販売形態は、客先で使用中のLPGボンベが空
になってから交換されるものではなく、第５図に示すよ
うに規定量に再充填されたLPGボンベ１を集配車２に積
載して係員が定期的に客先3₁,3₂・・・を循環し、客先
で使用中のLPGボンベ〔以下、客先で使用されていたも
のを第１のボンベと称す〕と再充填されているLPGボン
ベ〔以下、再充填されたものを第１のボンベと称す〕と
を入れ替えて、第１のボンベを係員が集配車２に載せて
持ち帰る。なお、再充填して出荷するときにはそれぞれ
のボンベごとの総重量値が情報処理センター５に記録さ
れており、係員が持ち帰った第１のボンベの重量値とこ
の第１のボンベを出荷したときの総重量値との差重量値
が、客先での使用ガス量として料金の請求が行われる。

そのため、第１のボンベと第２のボンベを入れ替える際
には、少なくとも客先のコード番号，客先で降ろした第
２のボンベのコード番号を係員がハンディーターミナル
４を使用して記録しておき、係員が情報処理センター５
に戻った際に前記のハンディーターミナル４から情報処
理装置にデータを転送して、情報処理装置において客先
ごとの使用ガス量，料金の算出が行われている。

なお、係員がハンディーターミナル４を使用して客先で
データの読み取りを実施した際には、所定の伝票６がハ
ンディーターミナル４から印字発行される。ハンディー
ターミナル４は第６図に示すように、LPGボンベ１の肩
部分に貼着されているコード板からボンベのコード番号
を読み取るためのペンスキャナー本体7aとライトペン7
b、各種のコード入力用のキーボード８、伝票発行装置
９、表示パネル10、データ蓄積用のメモリ11、これら各
部を制御するターミナル制御部12、各部に給電する電池
13とで構成されている。

発明が解決しようとする課題 このような従来の構成では、キーボード８や伝票発行装
置9,電池13と言ったものが組み込まれた大形で、重いハ
ンディーターミナル４を持って、集配車２と客先のボン
ベ設置場所との間を移動することが必要であって、作業
性が悪い。

また、伝票発行装置がハンディーターミナル４に組み込
まれているため、雨天時には屋外で使用できないもので
あった。

本発明は大形で重いハンディーターミナルを係員が携行
せずとも、必要なデータを情報処理センター５に持ち帰
ることができる集配データ収集方法を提供することを目
的とする。

課題を解決するための手段 本発明の充填容器の集配データ収集方法は、集配先でこ
の集配先に設置されている第１のボンベと第１のボンベ
と入れ替えられる第２のボンベから読み取った各コード
番号を第１のターミナル装置に収集し、第１のターミナ
ル装置に収集されたデータを、集配車に搭載された第２
のターミナル装置に転送し、第２のターミナル装置に備
えられた伝票発行装置によって集配先に対する伝票を発
行し、集配車が情報処理センターに到着したときに第２
のターミナル装置から情報処理センターの情報処理装置
へデータを転送して情報処理することを特徴とする。

作用 この構成によると、データ収集機能を有する第１のター
ミナル装置を係員が携行して、客先のボンベ設置場所と
集配車との間を移動する。第１のターミナル装置で収集
されたデータは、集配車の側の第２のターミナル装置に
供給して蓄積される。

また、集配車に搭載されている第２のターミナル装置で
伝票発行し、第１のターミナル装置をより小形軽量化で
きる。

実施例 以下、本発明の具体的な実施例を第１図〜第４図に基づ
いて説明する。なお、従来例を示す第５図，第６図と同
様の作用をなすものには、同一の符号を付けて説明す
る。

第１図と第２図は第１の実施例を示す。第１図に示すよ
うに、集配車２が客先に到着すると、係員は第１のボン
ベと第２のボンベの入れ替え作業を実施するとともに、
ボンベの肩部分に貼着されているコード板15の読み取り
を携行している第１のターミナル装置14で実施する。こ
こでは、第１のターミナル装置14aが読み取ったデータ
は、電磁波16で発信される。集配車２には第２のターミ
ナル装置14bが搭載されており、電磁波16がアンテナ17
で受信される。

第1,第２のターミナル装置14a,14bは第２図に示すよう
に構成されている。第１のターミナル装置14aはペンス
キャナー本体7aとライトペン7bの他、ペンスキャナー本
体7aから出力されるデータを入力信号とした送信部18
と、送信アンテナ19と、電源用の電池20とで構成されて
いる。第２のターミナル装置14bでは、アンテナ17で受
けられた電磁波16が受信部21で復調された後にターミナ
ル制御部12に入力されて、メモリ11に蓄積されている。

このようにして、それぞれの客先でメモリ11に蓄積した
データは、集配車２が情報処理センター５に戻った際に
ターミナル制御部12を介してメモリ11から情報処理セン
ター５の情報処理装置〔図示せず〕へ蓄積データが吸い
上げられて、情報処理装置で集計処理が実施される。

ここでは、第２のターミナル装置14bに伝票発行装置９
を設けているため、第１のターミナル装置14aから第２
のターミナル装置14bにデータが送られると、第２のタ
ーミナル装置14bで顧客ごとの伝票が発行される。した
がって、第１のターミナル装置14aの側には、従来のハ
ンディーターミナル４に見られたような伝票発行装置を
設ける必要が無い。

なお、上記の実施例では第1,第２のターミナル装置14a,
14bの間でのデータの授受をラジオ周波の電磁波16で行
ったが、広義で電磁波である赤外線などの光，超音波，
あるいはその近傍の周波数域の音波を変調して送信し、
これを受信復調してデータの授受を実施することもでき
る。

第３図と第４図は第２の実施例を示す。この実施例では
第１のターミナル装置14aに先の送信部18に代わって記
録媒体22が設けられており、第２のターミナル装置14b
には受信部21に代わって読取装置23が設けられている。
ペンスキャナー本体7aの出力データは、記録媒体22に書
き込まれる。第１のターミナル装置14aによるコード板1
5の読み取りが完了すると、係員は第１のターミナル装
置を第２のターミナル装置14bの規定位置に差し込む
と、記録媒体22と読取装置23が結合して、読取装置23が
記録媒体22からデータを読み出す。読取装置23で読み出
されたデータは、ターミナル装置12に入力されて第２図
に示した場合と同様に処理される。ここで言う記録媒体
22としては、ICカード,RAMなどを使用できる。

上記の各実施例では、第２のターミナル装置14bに伝票
発行装置９を設けて伝票発行したため、第１のターミナ
ル装置14aの大幅な小形計量化を実現できたが、第１の
ターミナル装置14aの側に伝票発行装置９やキーボード
８および表示パネル10を設けた場合であっても、第１の
ターミナル装置14aの側に大記憶容量のメモリ11を設け
ずに済むため、係員が携行する必要のある装置を従来に
比べて小形軽量化できる。

発明の効果 以上のように本発明によれば、集配先でこの集配先に設
置されている第１のボンベと第１のボンベと入れ替えら
れる第２のボンベから読み取った各コード番号を第１の
ターミナル装置に収集し、第１のターミナル装置に収集
されたデータを、集配車に搭載された第２のターミナル
装置に転送し、第２のターミナル装置に備えられた伝票
発行装置によって集配先に対する伝票を発行し、集配車
が情報処理センターに到着したときに第２のターミナル
装置から情報処理センターの情報処理装置へデータを転
送して情報処理するため、係員が携行する第１のターミ
ナル装置を従来に比べて小形軽量化することができる。

さらに、集配車に搭載されている第２のターミナル装置
で伝票発行するので、第１のターミナル装置のより一層
の小形軽量化を達成できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１の実施例の構成図、第２図は同装
置の要部構成図、第３図は第２の実施例の構成図、第４
図は同装置の要部構成図、第５図は従来の充填容器の集
配データ収集方法の説明図、第６図は従来のハンディー
ターミナルの構成図である。 １……LPGボンベ、２……集配車、3₁,3₂……客先〔集配
先〕、５……情報処理センター、６……伝票、９……伝
票発行装置、14a……第１のターミナル装置、14b……第
２のターミナル装置、15……コード板。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】集配先でこの集配先に設置されている第１
   のボンベと第１のボンベと入れ替えられる第２のボンベ
   から読み取った各コード番号を第１のターミナル装置に
   収集し、第１のターミナル装置に収集されたデータを、
   集配車に搭載された第２のターミナル装置に転送し、第
   ２のターミナル装置に備えられた伝票発行装置によって
   集配先に対する伝票を発行し、集配車が情報処理センタ
   ーに到着したときに第２のターミナル装置から情報処理
   センターの情報処理装置へデータを転送して情報処理す
   る充填容器の集配データ収集方法。