JPH0687459A - 異常検出装置 - Google Patents

異常検出装置

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JPH0687459A
JPH0687459A JP4238580A JP23858092A JPH0687459A JP H0687459 A JPH0687459 A JP H0687459A JP 4238580 A JP4238580 A JP 4238580A JP 23858092 A JP23858092 A JP 23858092A JP H0687459 A JPH0687459 A JP H0687459A
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motor
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circuit
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predetermined
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JP4238580A
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Hiroshi Matsuoka
浩史 松岡
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Koyo Seiko Co Ltd
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Koyo Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】サンプリング部51は所定のサンプリング周期
毎に電流検出回路47の出力をサンプリングする。サン
プリングされたデータは判別部52で所定の閾値を超え
ているかどうかが判別される。閾値を超える異常なデー
タについては異常検知信号が出力される。計数部53は
サンプリング周期よりも充分に長い所定時間にわたって
異常検知信号を計数する。この計数結果が所定値以上で
あるときには、判定部54は何らかの異常が生じている
ものと判定し、フェイルセーフリレー回路22を開成さ
せる。 【効果】モータ電流の監視が断続的にしか行えないにも
かかわらず、直流モータ25の駆動系に生じた異常を確
実に検出できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、操舵に応答してモータ
を回転させ、このモータの回転力を操舵機構に伝達して
操舵力を補助する電動パワーステアリング装置などにお
いて好適に実施される異常検出装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、ステアリングホイールを回転
させて操舵を行ったときに、ステアリングシャフトに加
わるトルクに応じた回転力をモータから操舵機構に与
え、操舵力を補助するようにした電動パワーステアリン
グ装置が用いられている。さらに詳細に説明すると、ス
テアリングシャフトを保持するステアリングコラムには
直流モータが取り付けられており、この直流モータの回
転力はウォームギアを介してステアリングシャフトに伝
達される。ステアリングシャフトの途中部にはトーショ
ンバーが介装されており、ステアリングホイールを操作
すると、トーションバーがわずかにねじれて、トーショ
ンバーにより連結された入力軸と出力軸とに相対変位が
生じる。この相対変位がトルクセンサにより検出され、
その検出結果に基づいて直流モータへの入力電流が制御
される。これにより、ステアリングシャフトに加わるト
ルクに対応して、操舵力を補助することができる。
【0003】図4は上記の電動パワーステアリング装置
の電気的構成を示すブロック図である。車両に搭載され
たバッテリ1からの電力は、フェイルセーフリレー2を
介してモータ駆動回路3に与えられている。このモータ
駆動回路3には直流モータ4が接続されており、この直
流モータ4の回転力がステアリングシャフトに伝達され
て操舵力が補助される。モータ駆動回路3に対して並列
に大容量の平滑コンデンサ5が接続されており、電源の
平滑化およびノイズの除去が図られている。
【0004】バッテリ1からの電力はまたシステム電源
回路7に与えられている。このシステム電源回路7は、
イグニッションキースイッチ6が導通したことに応答し
て、車両に搭載された電装品に与えるべき動作電圧を作
成するものである。この動作電圧は、マイクロコンピュ
ータなどを含む制御回路8に与えられている。制御回路
8は、モータ駆動回路3にたとえばパルス幅制御信号を
与えて、直流モータ4の回転を制御するものである。す
なわち、制御回路8は、所定のサンプリング周期毎にト
ルクセンサ9の出力を読み込み、これに基づいてモータ
駆動回路3に与えるべき制御信号を作成する。これによ
り、ステアリングシャフトに加わったトルクに応じて、
操舵力が補助される。
【0005】イグニッションキースイッチ6が導通させ
られると、制御回路8はトルクセンサ9などに異常がな
いかどうかを調べる異常検出処理を行う。この異常検出
処理の後に、制御回路8はライン10に切換制御信号を
導出し、これによりフェイルセーフリレー2が閉成す
る。その後、モータ駆動回路3の制御が開始されると、
モータ駆動回路3への給電が開始される。
【0006】直流モータ4に流れるモータ電流は、直流
モータ4に直列に接続された電流検出用抵抗11の両端
電圧としてモータ電流検出部12により検出され、その
検出結果は制御回路8に入力されている。これにより、
直流モータ4への入力電流のフィードバック制御が行わ
れる。制御回路8は所定のサンプリング周期毎にモータ
電流検出部12の出力を読み込む。
【0007】電動パワーステアリング装置は、操舵力を
補助する装置であるから、もしも、配線の断線や短絡な
どに起因してトルクセンサ9の出力やモータ電流検出部
12の出力などに異常が生じると、必要以上の操舵補助
力がステアリングシャフトに加わったりするおそれがあ
り、極めて危険な状態となる。特に、モータ駆動回路3
などで配線の短絡が生じると、大電流が流れるため、火
災のおそれもある。
【0008】このため、制御回路8では、イグニッショ
ンキースイッチ6が導通させられた直後の期間だけでな
く操舵力の補助が行われている期間においても、異常検
出処理が行われている。この異常検出処理は、トルクセ
ンサ9の出力信号やモータ電流検出部12の出力信号が
所定範囲を逸脱しているかどうかを監視する処理であ
る。そして、トルクセンサ9などの出力信号が所定範囲
を逸脱した状態が所定時間以上継続した場合には、何ら
かの異常が生じているものとして、制御回路8は、フェ
イルセーフリレー2を開成させる。これにより、モータ
駆動回路3への給電が停止されるから、直流モータ4に
よる操舵力の補助が解除される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
構成では、直流モータ4のパルス幅制御とモータ電流検
出検出部12の出力のサンプリングとが同期する場合な
どには、異常を検出できないおそれがあるという問題が
あった。このことを図5を用いて以下に説明する。
【0010】直流モータ4がパルス幅制御されると、モ
ータ電流検出部12の出力は図5に示されているように
パルス状に変化する。たとえば、モータ4の両端子間が
短絡していれば、モータ電流検出部12の出力は異常検
出のための閾値thよりも高い値と低い値との間で変化
する。一方、パルス幅制御と、制御回路8におけるモー
タ電流検出部12の出力のサンプリングとが同期してい
る場合には、サンプリング時点f2,f4,f6ではモ
ータ電流検出部12の出力は異常値となるが、サンプリ
ング時点s1,s3,s5,s7では、モータ電流検出
部12の出力は正常値となる。したがって、見かけ上
は、モータ電流検出部12の出力が異常値となる状態が
継続しないことになる。
【0011】上記の従来技術では、モータ電流検出部1
2の出力が一定時間以上継続して異常値であった場合に
異常が生じているものと判定するのであるから、結局、
パルス幅制御とサンプリングとがほぼ同期している場合
には、異常の検出が行えない。パルス幅制御とサンプリ
ングとが同期している場合の他にも、異常が断続的に生
じる場合には同様な不具合が生じるおそれがある。結
局、上記の従来技術では、異常の検出が不確実であると
いう問題があった。
【0012】そこで、本発明の目的は、上述の技術的課
題を解決し、異常の検出を確実に行うことができる異常
検出装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明の異常検出装置は、所定の監視対象からのデ
ータを所定のサンプリング周期毎にサンプリングするサ
ンプリング手段と、サンプリングされたデータが所定範
囲を逸脱しているか否かを判別する判別手段と、上記サ
ンプリング周期よりも長い所定時間に渡って、上記サン
プリングされたデータが上記所定範囲を逸脱していると
判別された回数を計数する計数手段と、この計数手段の
計数値が所定値以上であるときに、上記監視対象に異常
が生じているものと判定する判定手段とを含むことを特
徴とする。
【0014】
【作用】上記の構成によれば、サンプリングされたデー
タが所定範囲を逸脱した回数が、サンプリング周期より
も長い所定時間に渡って計数される。そして、この計数
結果が所定値以上であるときに、監視対象に異常が生じ
ているものと判定される。
【0015】したがって、監視対象において異常が断続
的に生じる場合や、監視対象の監視が断続的にしか行え
ない場合であっても、監視対象の異常を確実に検出でき
る。
【0016】
【実施例】以下では、本発明の実施例を、添付図面を参
照して詳細に説明する。図1は本発明の一実施例の異常
検出装置が適用された電動パワーステアリング装置の電
気的構成を示すブロック図である。車両に搭載されたバ
ッテリ21からの電力は、フェイルセーフリレー回路2
2を介してモータ駆動回路23に与えられている。この
モータ駆動回路23は、ステアリングシャフトを保持し
たステアリングコラム(図示せず。)に取り付けられて
いる直流モータ25に駆動電流を与えるものである。こ
の直流モータ25の回転は図外のウォームギアを介し
て、ステアリングシャフトに伝達され、操舵力を補助す
る。
【0017】フェイルセーフリレー回路22のモータ駆
動回路23側には、このモータ駆動回路23に並列に大
容量の電解コンデンサ40が接続されている。このコン
デンサ40は、電源電圧を平滑化するとともに、ノイズ
を抑制する役割を果たす。バッテリ21からの電力はま
た、装置の動作電圧を作成するシステム電源回路26に
も与えられている。このシステム電源回路26は、イグ
ニッションキースイッチ27が導通したことに応答して
ライン28に動作電圧を導出する。この動作電圧は、マ
イクロコンピュータ(図示せず。)などを備えた制御回
路30に与えられている。
【0018】制御回路30には、ステアリングシャフト
に加わるトルクを検出するトルクセンサ33および車両
の速さを検出する車速センサ34の各出力信号がインタ
フェース回路(I/F)35,36を介して入力されて
いる。制御回路30はトルクセンサ33および車速セン
サ34の出力信号に基づいて、ライン37からモータ駆
動回路23に制御信号を与える。
【0019】制御回路30にはまた、イグニッションキ
ースイッチ27の状態を監視するためのキースイッチ監
視回路29が接続されている。このキースイッチ監視回
路29は、イグニッションキースイッチ27が導通した
ときに所定の検出信号を出力する。この検出信号に応答
して、制御回路30は、車速センサ34、トルクセンサ
33および電流検出回路47などの出力信号が異常値で
あるか否かを調べる初期異常検出処理などを行う。そし
て、異常が生じていなければ、制御回路30は、フェイ
ルセーフリレー回路22を閉成させるための切換制御信
号をライン31に導出する。
【0020】モータ駆動回路23の制御は、基本的には
トルクセンサ33の検出信号に基づいて行われる。すな
わち、検出されたトルクが大きければ直流モータ25に
大きな電流が流れるようにモータ駆動回路23が制御さ
れ、検出されたトルクが小さいときにはモータ電流が小
さくなるようにされる。しかし、車両が高速に走行して
いるときには、小さな操舵力でステアリングシャフトを
回転させることができるから、直流モータ25による操
舵力の補助はあまり必要ではない。このため、本実施例
では、車速センサ34の出力をも参照してモータ駆動回
路23の制御が行われる。
【0021】具体的には、車速を所定速度幅毎に区分
し、各速度領域毎にトルクセンサ33の出力信号とモー
タ電流とを対応付けたテーブルが用意される。このテー
ブルは制御回路30内のメモリ39内に記憶されてい
る。制御回路30は、車速センサ34およびトルクセン
サ33の各出力信号に基づいてメモリ39に記憶された
テーブルを参照し、モータ駆動回路23に与えるべき制
御信号を作成する。
【0022】モータ駆動回路23は、4個のトランジス
タQ1,Q2,Q3およびQ4をブリッジ接続して構成
されている。すなわち、フェイルセーフリレー回路22
に対してトランジスタQ1およびQ2の直列回路とトラ
ンジスタQ3およびQ4の直列回路とが並列接続されて
いる。そして、トランジスタQ1,Q2の接続点44
と、トランジスタQ3,Q4の接続点45との間に、直
流モータ25と電流検出用抵抗46との直列回路が接続
されている。
【0023】電流検出用抵抗46の両端電圧は、直流モ
ータ25に流れる電流を検出する電流検出回路47で監
視されている。この電流検出回路47は、電流検出用抵
抗46の両端電圧に対応した信号を制御回路30に与え
る。たとえばステアリングホイールを右回転させたとき
には、制御回路30はトランジスタQ1,Q4を導通さ
せ、トランジスタQ3,Q2を遮断状態に保つ。これに
より、フェイルセーフリレー回路22からの電流は、ト
ランジスタQ1から直流モータ25および電流検出用抵
抗46を介してトランジスタQ4に流れる。このとき、
制御回路30は、トルクセンサ33の出力信号に基づい
て、トランジスタQ1,Q4にパルス幅変調が施された
制御信号を与える。これにより、ステアリングシャフト
に加わるトルクに対応した電流が直流モータ25に流
れ、トルクに対応した回転力がステアリングシャフトに
与えられる。
【0024】一方、電流検出回路47では直流モータ2
5に流れる電流が検出され、この検出結果が制御回路3
0にフィードバックされる。制御回路30では、トルク
センサ33および車速センサ34の出力信号に基づいて
メモリ39から読み出したモータ電流と電流検出回路4
7で検出された電流とを比較し、その比較結果に基づい
てトランジスタQ1,Q4に与えるパルス幅変調信号を
変化させる。
【0025】ステアリングホイールを左回転させるとき
には、制御回路30は、トランジスタQ3,Q2を導通
させ、トランジスタQ1,Q4を遮断状態に保つ。この
とき、直流モータ25には、ステアリングホイールを右
回転させたときとは反対方向の電流が流れる。したがっ
て、この直流モータ25はステアリングホイールを右回
転させたときとは反対方向の回転力を発生する。その他
の動作については、上記の右回転の場合と同様である。
【0026】制御回路30には、トルクセンサ33、車
速センサ34および電流検出回路47の出力信号を所定
のサンプリング周期(たとえば500μsec )毎にサン
プリングするサンプリング部51が備えられている。サ
ンプリングされたデータは、判別部52において所定範
囲を逸脱しているか否かが判別される。そして、サンプ
リングされたデータが上記所定範囲を逸脱しているとき
には、異常検出信号が計数部53に与えられる。この計
数部53は、上記のサンプリング周期よりも充分に長い
所定時間ΔT(たとえば25msec )毎に上記異常検出
信号を計数し、その計数結果を判定部54に与える。こ
の判定部54は、与えられた計数結果が所定値K(たと
えばK=10)以上であるときに、フェイルセーフリレ
ー回路22を開成させるための信号を出力する。
【0027】このような制御回路30内のサンプリング
部51、判別部52、計数部53および判定部54の各
機能は、図2に示すソフトウェア処理により実現され
る。すなわち、まず、ステップn1で異常検出回数の計
数値Cがクリアされ、ステップn2で図外のタイマがス
タートされる。次に、ステップn3では、入力データの
サンプリングが行われ、ステップn4ではサンプリング
されたデータが所定範囲を逸脱しているか否か、すなわ
ち、異常なデータであるかどうかが判別される。
【0028】異常なデータであると判別されたときに
は、ステップn5で計数値Cがインクリメントされた後
にステップn6に進み、異常なデータでないときには計
数値Cをインクリメントすることなくステップn6に進
む。ステップn6では、ステップn2でスタートされた
タイマを参照して、上記の所定時間ΔTが経過したか否
かが判断される。この所定時間ΔTの経過前であれば、
ステップn3に戻り、所定時間ΔTが経過したときに
は、ステップn7に進む。
【0029】ステップn7では、計数値Cが上記の所定
値K以上であるか否かが判定される。この判定の結果、
計数値Cが所定値K以上であるときには、ステップn8
でフェイルセーフリレー回路22が開成され、モータ駆
動回路23への給電が停止される。計数値Cが所定値K
未満であれば、ステップn1に戻る。このような動作に
より、所定時間ΔTの間に異常なデータがK個以上サン
プリングされたときに、何らかの異常が生じたものとし
て、フェイルセーフリレー回路22が開成され、操舵力
の補助が解除される。
【0030】図3は直流モータ25の駆動系に関連する
異常検出処理を説明するためのタイミングチャートであ
り、電流検出回路47の出力信号が示されている。上述
のように、制御回路30はモータ駆動回路23をパルス
幅制御するから、直流モータ25にはパルス的に電流が
供給される。その結果、電流検出回路47の出力信号
は、図3に示すようにパルス状になる。そして、たとえ
ば直流モータ25の両端子間が短絡しているときには、
電流検出回路47の出力信号は、所定の閾値THよりも
高い値と低い値との間でパルス的に変化する。
【0031】図3には、パルス幅制御と電流検出回路4
7の出力信号のサンプリングとが同期して行われる場合
が図示されており、パルス幅制御の制御周期はサンプリ
ング周期ΔSのほぼ2倍となっている。電流検出回路4
7の出力がサンプリング周期ΔS毎にサンプリングされ
ると、サンプリング時点S1,S3,S5,・・・・でサン
プリングされたデータは所定値TH以下であり、したが
って、正常なデータとなる。それに対して、サンプリン
グ時点F2,F4,F6,・・・・でサンプリングされたデ
ータは所定値THを超えており、したがって、これらの
データは異常なデータである。
【0032】たとえば、時刻t1からの期間に、異常な
データの個数の計数が始まり、この計数は上記の所定時
間ΔTに渡って行われる。そして、異常なデータの個数
が所定値K以上であれば、直流モータ25の駆動系に異
常が生じたものと判定される。もちろん、時刻t1以前
の期間にも上記の所定時間ΔTに渡る異常データの計数
および異常の有無の判定処理が行われる。
【0033】このようにして、本実施例によれば、直流
モータ25の制御と電流検出回路47の出力のサンプリ
ングとが同期している場合であっても、直流モータ25
の駆動系の異常を確実に検出できる。すなわち、直流モ
ータ25をパルス幅制御しているために、この直流モー
タ25の駆動系の監視が断続的にしか行えないにもかか
わらず、この駆動系に生じた異常を確実に検出できる。
【0034】なお、モータ駆動回路23のパルス幅制御
と電流検出回路47の出力信号のサンプリングなどと
は、制御回路30内の1つのマイクロコンピュータ(図
示せず。)で行われるのが一般的であるから、パルス幅
制御とサンプリングとは同期させやすい。そこで、両者
を意図的に同期させることとして、直流モータ25に電
流を流すべき期間にサンプリングが行われるようにすれ
ば、異常の検出を一層確実に行うことができる。
【0035】本発明の実施例の説明は以上のとおりであ
るが、本発明は上記の実施例に限定されるものではな
い。たとえば、上記の実施例では、直流モータ25の駆
動系の異常検出処理を例にとったが、トルクセンサ33
や車速センサ34の信号系の異常検出についても同様に
処理できる。すなわち、これらの信号系において、異常
が断続的に生じた場合であっても、この異常を確実に検
出することができる。
【0036】また、上記の実施例では、電動パワーステ
アリング装置に適用された異常検出装置について説明し
たが、本発明は、たとえば制動時に車輪がロック状態に
至ることを防止するアンチロック制御装置や燃料噴射量
制御装置などように、車両に搭載される他の電子制御装
置にも適用することができる。さらには、車両に搭載さ
れる装置のみならず、監視対象のデータが周期的にサン
プリングされる構成における異常検出処理のために、本
発明は広く適用することができるものである。
【0037】その他、本発明の要旨を変更しない範囲で
種々の設計変更を施すことが可能である。
【0038】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、サンプリ
ング周期よりも長い所定時間に、異常なデータが所定個
数以上サンプリングされたことに基づき、監視対象に異
常が生じたものと判定される。このため、監視対象にお
いて異常が断続的に生じる場合や、監視対象の監視が断
続的にしか行えない場合であっても、監視対象の異常を
確実に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の異常検出装置が適用された
電動パワーステアリング装置の電気的構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】異常検出処理を説明するためのフローチャート
である。
【図3】異常検出処理を説明するためのタイミングチャ
ートである。
【図4】従来から用いられている電動パワーステアリン
グ装置の電気的構成を示すブロック図である。
【図5】従来の電動パワーステアリング装置における異
常検出処理を説明するためのタイミングチャートであ
る。
【符号の説明】
22 フェイルセーフリレー回路 23 モータ駆動回路 25 直流モータ 30 制御回路 33 トルクセンサ 34 車速センサ 46 電流検出用抵抗 47 電流検出回路 51 サンプリング部 52 判別部 53 計数部 54 判定部
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B62D 137:00

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の監視対象からのデータを所定のサン
    プリング周期毎にサンプリングするサンプリング手段
    と、 サンプリングされたデータが所定範囲を逸脱しているか
    否かを判別する判別手段と、 上記サンプリング周期よりも長い所定時間に渡って、上
    記サンプリングされたデータが上記所定範囲を逸脱して
    いると判別された回数を計数する計数手段と、 この計数手段の計数値が所定値以上であるときに、上記
    監視対象に異常が生じているものと判定する判定手段と
    を含むことを特徴とする異常検出装置。
JP4238580A 1992-09-07 1992-09-07 異常検出装置 Pending JPH0687459A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4238580A JPH0687459A (ja) 1992-09-07 1992-09-07 異常検出装置

Applications Claiming Priority (1)

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JP4238580A JPH0687459A (ja) 1992-09-07 1992-09-07 異常検出装置

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JPH0687459A true JPH0687459A (ja) 1994-03-29

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007278704A (ja) * 2006-04-03 2007-10-25 Ono Sokki Co Ltd シャーシダイナモメータ
JP2013106358A (ja) * 2012-12-21 2013-05-30 Anywire:Kk 入力信号異常検出方式に使用する子局ターミナル
JP2015164846A (ja) * 2015-04-27 2015-09-17 株式会社ジェイテクト 車両用操舵装置

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