JPH0687190U - 艙口蓋の受け構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 構造が簡単で艙口の有効開口面積を広くする
艙口蓋の受け構造を提供しようとするものである。 【構成】 貨物運搬船の艙内の中甲板２に設ける艙口に
おいて、艙口蓋１上面の周縁部に基板３を介して該周縁
部から突出させて溶着する複数枚の係止板４と、中甲板
２の艙口周辺上面の係止板４が当接する位置に各々溶着
する受け板５とからなり、艙口蓋１の係止板４の突出部
を中甲板２の艙口周辺上面の受け板５で受けてなるもの
である。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、貨物運搬船の艙口に設置する艙口蓋の受け構造に関するものであ る。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の考案は、図２に示すように、貨物運搬船の艙内において、中甲 板２２の艙口に設置する艙口蓋２１は、艙口周辺の中甲板２２裏の甲板下ガーダ ２４から艙口側に水平に突設された受け台２３上に載置するものが知られている 。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の技術で述べたように、艙口蓋を甲板下ガーダに突設された受け台で受け るのは、受け構造が複雑となり、受け台が艙口側に突出する長さ分だけ艙口を狭 くして、貨物を搬出入できる艙口の有効開口面積を小さくするという問題点を有 していた。

【０００４】 この考案は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであ り、その目的とするところは、構造が簡単で艙口の有効開口面積を広くする艙口 蓋の受け構造を提供しようとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、この考案は、貨物運搬船の艙内の中甲板に設ける 艙口において、艙口蓋上面の周縁部に基板を介して該周縁部から突出させて溶着 する複数枚の係止板と、該中甲板の艙口周辺上面の該係止板が当接する位置に各 々溶着する受け板とから構成され、該艙口蓋の係止板の突出部を該中甲板の艙口 周辺上面の受け板で受けてなるものである。

【０００６】

【作用】

艙口蓋上面の周縁部から突出する複数枚の係止板は、中甲板の艙口周辺上面で の艙口蓋の支持を可能にする。

【０００７】

【実施例】

実施例について、図面を用いて説明すると、図１に示すように、貨物運搬船の 艙内の中甲板２に設ける艙口において、艙口蓋１上面の周縁部に基板３を介して 複数枚の係止板４を該周縁部から突出させて溶着し、中甲板２の艙口周辺上面の 係止板４が当接する位置に受け板５を各々溶着する。

【０００８】 この実施例において、艙口蓋１を中甲板２の艙口に設置する場合、艙口蓋１の 係止板４の突出部を中甲板２の艙口周辺上面の受け板５で受ける。

【０００９】

【考案の効果】

この考案は、上記のとおり構成されているので、次に記載する効果を奏する。 艙口蓋を上面周縁部から突出する係止板で中甲板の艙口周辺上面に係止して支 持するのは、受け構造が簡単で、艙口側に突出する構造でないので、貨物を搬出 入できる艙口の有効開口面積を広くする。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案に係る実施例の側断面図を略示したも
のである。

【図２】従来の艙口蓋の受け構造の側断面図を略示した
ものである。

【符号の説明】

１ 艙口蓋 ２ 艙口縁材 ３ 基板 ４ 係止板 ５ 受け板

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 貨物運搬船の艙内の中甲板に設ける艙口
   において、艙口蓋上面の周縁部に基板を介して複数枚の
   係止板を該周縁部から突出させて溶着し、該中甲板の艙
   口周辺上面の該係止板が当接する位置に受け板を各々溶
   着し、該艙口蓋の係止板の突出部を該中甲板の艙口周辺
   上面の受け板で受けることを特徴とする艙口蓋の受け構
   造。