JPH0687128B2 - 補助層を有する帯電防止性写真用フィルム - Google Patents
補助層を有する帯電防止性写真用フィルムInfo
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- JPH0687128B2 JPH0687128B2 JP63301121A JP30112188A JPH0687128B2 JP H0687128 B2 JPH0687128 B2 JP H0687128B2 JP 63301121 A JP63301121 A JP 63301121A JP 30112188 A JP30112188 A JP 30112188A JP H0687128 B2 JPH0687128 B2 JP H0687128B2
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Description
【発明の詳細な説明】 発明の背景 関連出願に対する交叉参照 本発明は1986年４月29日に許可されたCho氏の米国特許
第4,585,730号、「ハロゲン化銀エレメント用の補助層
をもつ帯電防止裏塗り層」に関係している。また本発明
は1987年10月20日に許可されたMiller氏の米国特許第4,
701,403号、「ポリエステル支持体に対して帯電防止用
組成物を付与するための２層法」にも関係し、これは写
真用フイルムに対してうすい、透明な帯電防止層を付与
するための１方法を指向している。本発明はこのような
層の上に被着されるように設計された補助層を与えるも
のである。
第4,585,730号、「ハロゲン化銀エレメント用の補助層
をもつ帯電防止裏塗り層」に関係している。また本発明
は1987年10月20日に許可されたMiller氏の米国特許第4,
701,403号、「ポリエステル支持体に対して帯電防止用
組成物を付与するための２層法」にも関係し、これは写
真用フイルムに対してうすい、透明な帯電防止層を付与
するための１方法を指向している。本発明はこのような
層の上に被着されるように設計された補助層を与えるも
のである。
産業上の利用分野 本発明は写真用フイルムに関し、さらに詳しくは該フイ
ルム用の帯電防止性下塗り層からフイルム面の外側に向
けて、帯電防止特性を導くことのできる、改良された補
助裏塗り層を有する写真用フイルムに関するものであ
る。
ルム用の帯電防止性下塗り層からフイルム面の外側に向
けて、帯電防止特性を導くことのできる、改良された補
助裏塗り層を有する写真用フイルムに関するものであ
る。
従来の技術 写真フイルム用のポリマー性フイルム支持体の、静電的
電荷を蓄積する傾向についてはよく知られている。この
ことは、フイルムが機械で処理をされるように設計さ
れ、そして異なる面が急速に処理をされる場合特に問題
である。この際発生する静電的電荷は、その放電が被着
されている写真層または複数の写真層を感光させるか
ら、容易に見過ごすわけにはいかない。
電荷を蓄積する傾向についてはよく知られている。この
ことは、フイルムが機械で処理をされるように設計さ
れ、そして異なる面が急速に処理をされる場合特に問題
である。この際発生する静電的電荷は、その放電が被着
されている写真層または複数の写真層を感光させるか
ら、容易に見過ごすわけにはいかない。
これらの静電的電荷の蓄積を防ぐために、いわゆる帯電
防止層を用いることは従来から良く知られている。Scha
dt氏の米国特許第4,225,665号では（１）スチレンスル
ホン酸のナトリウム塩とカルボキシル基を含むモノマー
との水溶性コポリマー、（２）カルボキシル基を含む親
水性ポリマー、および（３）水溶性多官能アジリジンの
混合物からなる、このような組成物の１つを述べてい
る。
防止層を用いることは従来から良く知られている。Scha
dt氏の米国特許第4,225,665号では（１）スチレンスル
ホン酸のナトリウム塩とカルボキシル基を含むモノマー
との水溶性コポリマー、（２）カルボキシル基を含む親
水性ポリマー、および（３）水溶性多官能アジリジンの
混合物からなる、このような組成物の１つを述べてい
る。
この混合物を、例えば樹脂下塗りをされたポリ（エチレ
ンテレフタレート）に対して単一層として付与するとき
は、静電的電荷の蓄積（例えば、表面抵抗性）のすぐれ
た保護を与える。
ンテレフタレート）に対して単一層として付与するとき
は、静電的電荷の蓄積（例えば、表面抵抗性）のすぐれ
た保護を与える。
Miller氏の米国特許第4,701,403号は前述のSchadt氏の
特許の改良を述べており、ここで例えば成分（１）のよ
うなポリマーが、必要に応じ成分（２）を含む組成物が
第１回の塗布に際して支持体に付与され、そして乾燥後
にアジリジン成分（３）がこれに連続する第２の塗膜と
して付与される。この改良された方法は、他の成分とア
ジリジンとの早期の反応を起すことなく、改善されたよ
りうすい帯電防止層を適用することを可能とする。この
ような早期反応の生成物は、時に塗布装置をつまらせた
り汚したり、産業上がまんできぬものである。
特許の改良を述べており、ここで例えば成分（１）のよ
うなポリマーが、必要に応じ成分（２）を含む組成物が
第１回の塗布に際して支持体に付与され、そして乾燥後
にアジリジン成分（３）がこれに連続する第２の塗膜と
して付与される。この改良された方法は、他の成分とア
ジリジンとの早期の反応を起すことなく、改善されたよ
りうすい帯電防止層を適用することを可能とする。この
ような早期反応の生成物は、時に塗布装置をつまらせた
り汚したり、産業上がまんできぬものである。
Cho氏の米国特許第4,585,730号は、そこで述べられてい
るような導電性ポリマーを含む補助層を記述している。
この層は下塗り層から表面に電荷を転送する帯電防止特
性において好都合である。けれども、この特許中で述べ
られている層は、しばしば固着に伴う問題やまた写真層
が処理される液中での処理性の低いことといつた、ある
種の不都合をこうむつている。
るような導電性ポリマーを含む補助層を記述している。
この層は下塗り層から表面に電荷を転送する帯電防止特
性において好都合である。けれども、この特許中で述べ
られている層は、しばしば固着に伴う問題やまた写真層
が処理される液中での処理性の低いことといつた、ある
種の不都合をこうむつている。
そこで表面に帯電防止特性を導くのに有効な、写真用フ
イルムの帯電防止層を被覆する改良された補助層を提供
することが望まれる。またかかる層は、帯電防止層を含
む写真用フイルムのための裏塗り層ともなるものであ
る。このような補助層は既に付与されている層に対して
良好な固着性をもち、また写真処理用の液中で安定であ
るものを提供することが望まれる。
イルムの帯電防止層を被覆する改良された補助層を提供
することが望まれる。またかかる層は、帯電防止層を含
む写真用フイルムのための裏塗り層ともなるものであ
る。このような補助層は既に付与されている層に対して
良好な固着性をもち、また写真処理用の液中で安定であ
るものを提供することが望まれる。
発明の要点 本発明により、支持体、該支持体の一方の面に被着され
た少なくとも１つのハロゲン化銀乳剤層および該支持体
の反対面に被着された帯電防止層とからなり、該帯電防
止層には官能的に結合されたカルボン酸基を有する少な
くとも１つの架橋可能な導電性ポリマーと、ゼラチンバ
インダー中に分散された導電性ポリマーのための架橋剤
とから本質的に構成される補助層が、３〜12のpHにおい
て被着されていることを特徴とし、該帯電防止層の帯電
防止性はこの補助層を通じて導かれるものである写真用
フイルムが提供される。
た少なくとも１つのハロゲン化銀乳剤層および該支持体
の反対面に被着された帯電防止層とからなり、該帯電防
止層には官能的に結合されたカルボン酸基を有する少な
くとも１つの架橋可能な導電性ポリマーと、ゼラチンバ
インダー中に分散された導電性ポリマーのための架橋剤
とから本質的に構成される補助層が、３〜12のpHにおい
て被着されていることを特徴とし、該帯電防止層の帯電
防止性はこの補助層を通じて導かれるものである写真用
フイルムが提供される。
発明の具体的説明 特許請求の範囲中で用いられている「本質的に構成され
る」とは、本発明の特徴に影響しない不特定の成分やあ
るいは条件を除外するものではない。
る」とは、本発明の特徴に影響しない不特定の成分やあ
るいは条件を除外するものではない。
架橋結合可能な導電性ポリマーは単独で、あるいは少な
くとも１つの他の架橋結合可能な導電性ポリマーとの組
合せで存在することができる。特に好ましい架橋結合可
能な導電性ポリマーは、ポリ（スチレンスルホン酸ナト
リウム−無水マレイン酸）である。この他の架橋結合可
能な導電性ポリマーにはヘキサデシルベタイン、Ｃ
１〜12のアルキル基であるアルキルジメチルベタイン、
カルボキシル化されたイミダゾリン、ココアミドベタイ
ンなどが含まれる。これらの官能的に結合したカルボン
酸基を含む導電性ポリマーは、ゼラチンバインダの0.5
〜30重量％の範囲、好ましくは1.5〜2.5重量％で本発明
の補助層に加えることができる。この「ゼラチンバイン
ダ」なる用語は大部分の成分がゼラチンであるバインダ
のことを指している。ポリビニルアルコール、デキスト
ラン、セルローズ誘導体、変性ゼラチン、水溶性アクリ
ルラテックス等のようなゼラチン代用品を、例えば17重
量％以下のような量で存在させることができる。
くとも１つの他の架橋結合可能な導電性ポリマーとの組
合せで存在することができる。特に好ましい架橋結合可
能な導電性ポリマーは、ポリ（スチレンスルホン酸ナト
リウム−無水マレイン酸）である。この他の架橋結合可
能な導電性ポリマーにはヘキサデシルベタイン、Ｃ
１〜12のアルキル基であるアルキルジメチルベタイン、
カルボキシル化されたイミダゾリン、ココアミドベタイ
ンなどが含まれる。これらの官能的に結合したカルボン
酸基を含む導電性ポリマーは、ゼラチンバインダの0.5
〜30重量％の範囲、好ましくは1.5〜2.5重量％で本発明
の補助層に加えることができる。この「ゼラチンバイン
ダ」なる用語は大部分の成分がゼラチンであるバインダ
のことを指している。ポリビニルアルコール、デキスト
ラン、セルローズ誘導体、変性ゼラチン、水溶性アクリ
ルラテックス等のようなゼラチン代用品を、例えば17重
量％以下のような量で存在させることができる。
本発明の範囲内で有用な架橋剤には、Schadt氏の米国特
許第4,225,665号およびMiller氏の米国特許第4,701,403
号中で述べられたような、多官能性アジリジンが含まれ
る。このアジリジンに関する記述を参考にここで述べて
おく。この他の有用な架橋（硬化）剤にはクロム明ば
ん、カルボジイミド、イソオキサゾリニウム塩などが含
まれる。特に好ましいものはゼラチンバインダに加えら
れたペンタエリスリトール−トリ−ベータ−（２−メチ
ルアジリジン）である。架橋剤はゼラチンバインダの0.
5〜5.0重量％の分量、好ましくは2.0〜3.0重量％の量で
存在させることができる。
許第4,225,665号およびMiller氏の米国特許第4,701,403
号中で述べられたような、多官能性アジリジンが含まれ
る。このアジリジンに関する記述を参考にここで述べて
おく。この他の有用な架橋（硬化）剤にはクロム明ば
ん、カルボジイミド、イソオキサゾリニウム塩などが含
まれる。特に好ましいものはゼラチンバインダに加えら
れたペンタエリスリトール−トリ−ベータ−（２−メチ
ルアジリジン）である。架橋剤はゼラチンバインダの0.
5〜5.0重量％の分量、好ましくは2.0〜3.0重量％の量で
存在させることができる。
本発明の水中のゼラチンバインダ、架橋結合可能な導電
性ポリマーおよび架橋剤の混合物は塗布前に作られる。
他の添加物、例えばハレーション防止色素、界面活性
剤、湿潤剤および硬膜剤などを、この混合物中に存在さ
せることもできる。塗布直前のこの時点で、液のpHは３
〜12、好ましくは６〜８に調整される。
性ポリマーおよび架橋剤の混合物は塗布前に作られる。
他の添加物、例えばハレーション防止色素、界面活性
剤、湿潤剤および硬膜剤などを、この混合物中に存在さ
せることもできる。塗布直前のこの時点で、液のpHは３
〜12、好ましくは６〜８に調整される。
前述のようにして作られた水性塗布組成物は、通常の写
真フイルム用支持体のどれにでも好結果で付与できる
が、好ましい支持体は慣用の樹脂層または複数の樹脂層
で下塗りされているポリ（エチレンテレフタレート）で
あり、その一面上には写真感光性層、好ましくはハロゲ
ン化銀乳剤層が被着され、そして他の一面上には帯電防
止剤組成物の層、例えばSchadt氏の米国特許第4,225,66
5号、Miller氏の米国特許第4,701,403号などの帯電防止
塗膜の裏塗り層が被着されているものである。本発明は
特定の帯電防止塗膜に限定されるものではないけれど
も、Miller氏の米国特許第4,701,403号の帯電防止塗膜
（特に第３欄第56行〜第４欄第56行を参照、この記述を
参考にここにあげておく）が好ましい。本発明の裏塗り
層がこの帯電防止層の上に約30〜90mg/dm2、好ましくは
約40〜60mg/dm2の塗布量で被着される。
真フイルム用支持体のどれにでも好結果で付与できる
が、好ましい支持体は慣用の樹脂層または複数の樹脂層
で下塗りされているポリ（エチレンテレフタレート）で
あり、その一面上には写真感光性層、好ましくはハロゲ
ン化銀乳剤層が被着され、そして他の一面上には帯電防
止剤組成物の層、例えばSchadt氏の米国特許第4,225,66
5号、Miller氏の米国特許第4,701,403号などの帯電防止
塗膜の裏塗り層が被着されているものである。本発明は
特定の帯電防止塗膜に限定されるものではないけれど
も、Miller氏の米国特許第4,701,403号の帯電防止塗膜
（特に第３欄第56行〜第４欄第56行を参照、この記述を
参考にここにあげておく）が好ましい。本発明の裏塗り
層がこの帯電防止層の上に約30〜90mg/dm2、好ましくは
約40〜60mg/dm2の塗布量で被着される。
このように、特に好ましい態様において本発明は、好ま
しくは寸度的に安定なポリエチレンテレフタレートの両
面上に、慣用の樹脂下引きのうすい固着用下塗りで適当
に下塗りされ、この上にゼラチン下引層が付与されてい
ることもある支持体からなる写真用フイルムである。こ
の支持体の一方の面上には標準的なハロゲン化銀乳剤層
が付与され、そしてこの層はつぎに保護上塗り層、例え
ば普通の硬化ゼラチン耐磨擦層で上塗りされる。乳剤層
のある面の反対側の面には、Miller氏の米国特許第4,70
1,403号の帯電防止層が好ましく付与され、つぎに本発
明の補助層が付与される。本発明のこの層はハレーショ
ン防止層とすることもできるし、または通常の当業者が
良く知つている単なるゼラチンのカーリング防止層とし
て被着することもできる。
しくは寸度的に安定なポリエチレンテレフタレートの両
面上に、慣用の樹脂下引きのうすい固着用下塗りで適当
に下塗りされ、この上にゼラチン下引層が付与されてい
ることもある支持体からなる写真用フイルムである。こ
の支持体の一方の面上には標準的なハロゲン化銀乳剤層
が付与され、そしてこの層はつぎに保護上塗り層、例え
ば普通の硬化ゼラチン耐磨擦層で上塗りされる。乳剤層
のある面の反対側の面には、Miller氏の米国特許第4,70
1,403号の帯電防止層が好ましく付与され、つぎに本発
明の補助層が付与される。本発明のこの層はハレーショ
ン防止層とすることもできるし、または通常の当業者が
良く知つている単なるゼラチンのカーリング防止層とし
て被着することもできる。
いま１つの具体例では、この補助層は別々に被着された
２つの層とすることができ、各層はゼラチンを含み、そ
の１つの層は少なくとも１つの架橋結合可能な導電性ポ
リマーを含み、そして他の層は架橋剤を含み、両者は前
述のものを前記の分量で含むものである。例えば、ゼラ
チン中に分散した導電性ポリマーが始めに被着され、つ
づいてゼラチンと架橋剤とが被着される。ぬらしたと
き、架橋剤は導電性ポリマー含有層中に移動し、前述の
ようにゼラチンとポリマーとの架橋化を効果的に行わせ
る。
２つの層とすることができ、各層はゼラチンを含み、そ
の１つの層は少なくとも１つの架橋結合可能な導電性ポ
リマーを含み、そして他の層は架橋剤を含み、両者は前
述のものを前記の分量で含むものである。例えば、ゼラ
チン中に分散した導電性ポリマーが始めに被着され、つ
づいてゼラチンと架橋剤とが被着される。ぬらしたと
き、架橋剤は導電性ポリマー含有層中に移動し、前述の
ようにゼラチンとポリマーとの架橋化を効果的に行わせ
る。
本発明の層がここで説明したようにして作られるとき多
くの利点が得られる。第１に、この層は帯電防止層から
フイルム表面に帯電防止特性の望み通りの移動を与え
る。つぎに、本発明の層は安定であり、そして分解する
ことなく過酷な写真処理にも耐えうるだろう。従来公知
の層は処理工程中にはがれ去る傾向があつたため、この
点は非常に好ましいことである。層の完全さが失われる
ことは、層の粒状となつたものが処理液をよごす傾向が
あり、さらに重要なことは、帯電防止特性の移動の損失
を生ずるから見過ごすことのできぬ欠点なのである。加
えて、既に被着されている層またはつぎに被着される層
との間の接着性が、本発明の層の存在により従来公知の
もののときよりも強化される。このことは、ゼラチン硬
化剤その他から必要とする硬化性をもち、かつ帯電防止
特性の移動も満足である、ここで述べたのと非常によく
似た層が前述のような特性を示さないことから驚くべき
結果である。
くの利点が得られる。第１に、この層は帯電防止層から
フイルム表面に帯電防止特性の望み通りの移動を与え
る。つぎに、本発明の層は安定であり、そして分解する
ことなく過酷な写真処理にも耐えうるだろう。従来公知
の層は処理工程中にはがれ去る傾向があつたため、この
点は非常に好ましいことである。層の完全さが失われる
ことは、層の粒状となつたものが処理液をよごす傾向が
あり、さらに重要なことは、帯電防止特性の移動の損失
を生ずるから見過ごすことのできぬ欠点なのである。加
えて、既に被着されている層またはつぎに被着される層
との間の接着性が、本発明の層の存在により従来公知の
もののときよりも強化される。このことは、ゼラチン硬
化剤その他から必要とする硬化性をもち、かつ帯電防止
特性の移動も満足である、ここで述べたのと非常によく
似た層が前述のような特性を示さないことから驚くべき
結果である。
限定はされないが、前述のような架橋剤はゼラチン、導
電性ポリマーおよび帯電防止下塗り層の表面上にあるカ
ルボキシル基などと内部反応をし、良好な接着を与える
ものと理論づけられる。しかしながら、帯電防止特性の
移動を与えるために、導電性ポリマーはポリマー鎖上の
有効な基のすべてをもたねばならないと考えられていた
から、帯電防止特性の移動が保たれていたことは意外で
ある。
電性ポリマーおよび帯電防止下塗り層の表面上にあるカ
ルボキシル基などと内部反応をし、良好な接着を与える
ものと理論づけられる。しかしながら、帯電防止特性の
移動を与えるために、導電性ポリマーはポリマー鎖上の
有効な基のすべてをもたねばならないと考えられていた
から、帯電防止特性の移動が保たれていたことは意外で
ある。
普通の感光性材料の多くのものが前述の乳剤層として存
在することができる。これらにはフオトポリマー、ジア
ゾ、気泡画像形成材料などが含まれる。このフイルムは
グラフイツクアーツ、印刷、医療用、および情報システ
ム、その他のような良く知られたイメージング分野のい
ずれにおいても用いることができる。本発明の写真用フ
イルムは、例えば写真植字のように、機械により迅速に
移送されかつ取扱われる処理に際して特に有用である。
特に有用なエレメントには、例えば、比較的明るい安全
光下で取扱いのできる、いわゆる「明光」フイルムが含
まれる。
在することができる。これらにはフオトポリマー、ジア
ゾ、気泡画像形成材料などが含まれる。このフイルムは
グラフイツクアーツ、印刷、医療用、および情報システ
ム、その他のような良く知られたイメージング分野のい
ずれにおいても用いることができる。本発明の写真用フ
イルムは、例えば写真植字のように、機械により迅速に
移送されかつ取扱われる処理に際して特に有用である。
特に有用なエレメントには、例えば、比較的明るい安全
光下で取扱いのできる、いわゆる「明光」フイルムが含
まれる。
実施例 本発明の実施例を示すがこれに限定されるものではな
く、ここでパーセントは重量によるものである。
く、ここでパーセントは重量によるものである。
実施例１〜５ 裏塗りハレーシヨン防止層用溶液が、1200gのゼラチン
を13,530gの蒸留水中に、49℃で15分間混合することに
よつて作られた。この混合物を38℃に冷却し、以下の各
成分を加えた： 成 分 分量（ｇ） オクチルフエノキシジエーテルスルホン酸ナトリウム湿
潤剤 4.2％水溶液、（トリトン ×200、ロームアンド
ハース社製） 720.0cc エチルアルコール 450.0 蒸留水 1050.0 SFイエロー色素(1)、4.7％水溶液 108.0 Ｓ−1240色素(2)、16.0％水溶液 50.0cc アシドバイオレツト色素(3)、12.0％水溶液 54.0 ポリエチルアクリレートラテツクス、水中 32.5％540.
0 ミリスチルトリエーテルスルホン酸ナトリウム湿潤剤６
％水溶液（スタンダポール ES40、ヘンケル社製）250.
0 水酸化ナトリウム、3N 18.0 パーフルオロアルキルカルボキシレート５％水溶液（FC
-127 、3M社製） 270.0 シリカマツト（12mμ、ダビドリン化学社製） 5.3 これら各成分は充分に混合され、ついで各3040gの部分
に分割された。６つの部分にさらに以下のものが加えら
れ、処理をされて実施例に用いられた： 上記溶液の各試料は、厚み0.004インチ（0.10mm）の両
面に樹脂下引をされ、Miller氏の米国特許第4,701,403
号に述べられた、実施例１の溶液No.4と同様の帯電防止
層が予め塗られている、ポリエチレンテレフタレートフ
イルム上に被着された。各溶液は約55mg/dm2の塗布量と
なるように、前述の帯電防止層上に被着された。乾燥後
に、各層の表面抵抗性は、Cho氏の米国特許第4,585,730
号の実施例１、第４欄中に示された方法に従つて測定さ
れた。コントロールNo.1を除いて、すべての場合帯電の
予防は極めて良好であつた。つぎに各試料は標準的な写
真処理装置（現像、定着、水洗および乾燥）を通じて処
理され、そして静電抵抗性と接着性について表面が検査
された。実施例１〜５の場合、抵抗性と接着性とは極め
て良好であることが認められた。処理中に剥離を生じた
材料はなく、また帯電防止の移動性はすべて維持されて
いた。コントロール１と２の場合、接着性は不良で処理
工程中に層の多くが剥離した。コントロール２の帯電の
予防は実施例１〜５よりずつと悪かつた。
を13,530gの蒸留水中に、49℃で15分間混合することに
よつて作られた。この混合物を38℃に冷却し、以下の各
成分を加えた： 成 分 分量（ｇ） オクチルフエノキシジエーテルスルホン酸ナトリウム湿
潤剤 4.2％水溶液、（トリトン ×200、ロームアンド
ハース社製） 720.0cc エチルアルコール 450.0 蒸留水 1050.0 SFイエロー色素(1)、4.7％水溶液 108.0 Ｓ−1240色素(2)、16.0％水溶液 50.0cc アシドバイオレツト色素(3)、12.0％水溶液 54.0 ポリエチルアクリレートラテツクス、水中 32.5％540.
0 ミリスチルトリエーテルスルホン酸ナトリウム湿潤剤６
％水溶液（スタンダポール ES40、ヘンケル社製）250.
0 水酸化ナトリウム、3N 18.0 パーフルオロアルキルカルボキシレート５％水溶液（FC
-127 、3M社製） 270.0 シリカマツト（12mμ、ダビドリン化学社製） 5.3 これら各成分は充分に混合され、ついで各3040gの部分
に分割された。６つの部分にさらに以下のものが加えら
れ、処理をされて実施例に用いられた： 上記溶液の各試料は、厚み0.004インチ（0.10mm）の両
面に樹脂下引をされ、Miller氏の米国特許第4,701,403
号に述べられた、実施例１の溶液No.4と同様の帯電防止
層が予め塗られている、ポリエチレンテレフタレートフ
イルム上に被着された。各溶液は約55mg/dm2の塗布量と
なるように、前述の帯電防止層上に被着された。乾燥後
に、各層の表面抵抗性は、Cho氏の米国特許第4,585,730
号の実施例１、第４欄中に示された方法に従つて測定さ
れた。コントロールNo.1を除いて、すべての場合帯電の
予防は極めて良好であつた。つぎに各試料は標準的な写
真処理装置（現像、定着、水洗および乾燥）を通じて処
理され、そして静電抵抗性と接着性について表面が検査
された。実施例１〜５の場合、抵抗性と接着性とは極め
て良好であることが認められた。処理中に剥離を生じた
材料はなく、また帯電防止の移動性はすべて維持されて
いた。コントロール１と２の場合、接着性は不良で処理
工程中に層の多くが剥離した。コントロール２の帯電の
予防は実施例１〜５よりずつと悪かつた。
実施例６〜19 本発明の範囲内の他の架橋剤と他の導電性ポリマーまた
は導電性ポリマーの組合せの効果を示すために、前記実
施例１〜５のハレーシヨン防止用溶液が大量に作られ、
各3040gの14個に分割された。各部分に対し以下に示す
ようなものを加えた： 各溶液試料は実施例１〜５で述べたような帯電防止層を
もつフイルム支持体に付与された。各試料は、実施例１
〜５で述べたように帯電と接着性とについて試験され
た。比較例（実施例12と19）の場合、処理前と処理後の
両方の試料について帯電の予防性が著るしく欠けてお
り、また帯電防止層に対するハレーシヨン防止層の接着
は不良であつた。この他の実施例（６〜11と13〜18）で
帯電の予防性は良好ないし極めて良好であり、pH5のも
のよりもpH7で被着したものの方が良好であつた。接着
性はこれら試料のすべてについて極めて良好であり、こ
の他の導電性ポリマーも単独または組合せで本発明の範
囲内の機能をするであろうことを示している。
は導電性ポリマーの組合せの効果を示すために、前記実
施例１〜５のハレーシヨン防止用溶液が大量に作られ、
各3040gの14個に分割された。各部分に対し以下に示す
ようなものを加えた： 各溶液試料は実施例１〜５で述べたような帯電防止層を
もつフイルム支持体に付与された。各試料は、実施例１
〜５で述べたように帯電と接着性とについて試験され
た。比較例（実施例12と19）の場合、処理前と処理後の
両方の試料について帯電の予防性が著るしく欠けてお
り、また帯電防止層に対するハレーシヨン防止層の接着
は不良であつた。この他の実施例（６〜11と13〜18）で
帯電の予防性は良好ないし極めて良好であり、pH5のも
のよりもpH7で被着したものの方が良好であつた。接着
性はこれら試料のすべてについて極めて良好であり、こ
の他の導電性ポリマーも単独または組合せで本発明の範
囲内の機能をするであろうことを示している。
フロントページの続き (56)参考文献 特公 昭53−13223（ＪＰ，Ｂ２) 特公 昭59−50986（ＪＰ，Ｂ２) 特公 昭56−48861（ＪＰ，Ｂ２) 特公 昭60−52421（ＪＰ，Ｂ２) 特公 平４−11852（ＪＰ，Ｂ２) 特公 平１−31174（ＪＰ，Ｂ２) 特公 昭49−23828（ＪＰ，Ｂ１) 米国特許4701403（ＵＳ，Ａ) 米国特許4124397（ＵＳ，Ａ)
Claims (7)
- 【請求項１】支持体と、該支持体の一方の面上の少なく
とも１つのハロゲン化銀乳剤層とから本質的になり、該
支持体の反対の面に、（ａ）帯電防止剤を含有する層
と、（ｂ）ポリ（スチレンスルホン酸ナトリウム−無水
マレイン酸）、ヘキサデシルベタイン、アルキルジメチ
ルベタイン、カルボキシル化されたイミダゾリン、ココ
アミドベタインおよびこれらの混合物よりなる群から選
ばれる、官能的に結合されたカルボン酸基を有する少な
くとも１つの架橋可能な導電性ポリマーと、ゼラチンバ
インダー中に分散された、多官能性アジリジン、クロム
明ばん、カルボジイミドおよびイソオキサゾリニウム塩
よりなる群から選ばれる導電性ポリマーのための架橋剤
とから本質的になる補助層とがこの順序で存在し、前記
補助層は水溶液から３〜12のpHで帯電防止層に被覆さ
れ、架橋可能な導電性ポリマーはゼラチンバインダーの
重量を基準に0.5〜30重量％の量で存在しそして架橋剤
はゼラチンバインダーの重量を基準に0.5〜５重量％の
量で存在し、かくして帯電防止層の帯電防止性が補助層
を通して伝達される、写真用フィルム。 - 【請求項２】補助層が別々に被覆された２つのゼラチン
含有層すなわち、少なくとも１つの架橋可能な導電性ポ
リマーを含有する第１の被覆層と架橋剤を含有する第２
の被覆層で置き換えられる、請求項１記載の写真用フィ
ルム。 - 【請求項３】支持体はポリエチレンテレフタレートフィ
ルムである、請求項１記載の写真用フィルム。 - 【請求項４】ハロゲン化銀乳剤は保護上塗り層によって
被覆されている、請求項１記載の写真用フィルム。 - 【請求項５】ポリエチレンテレフタレートフィルム支持
体と、該支持体の一方の面上の少なくとも１つのハロゲ
ン化銀乳剤層とから本質的になり、該乳剤層は保護上塗
り層によって被覆されており、そして該支持体の反対の
面に、（ａ）帯電防止剤を含有する層と、（ｂ）ポリ
（スチレンスルホン酸ナトリウム−無水マレイン酸）、
ヘキサデシルベタイン、アルキルジメチルベタイン、カ
ルボキシル化されたイミダゾリン、ココアミドベタイン
およびこれらの混合物よりなる群から選ばれた架橋可能
な導電性ポリマーと、ゼラチンバインダー中に分散され
た、多官能性アジリジン、クロム明ばん、カルボジイミ
ドおよびイソオキサゾリニウム塩よりなる群から選ばれ
る架橋剤とから本質的になる補助層とがこの順序で存在
し、前記補助層は水溶液から３〜12のpHで帯電防止層に
被覆されそして架橋可能な導電性ポリマーはゼラチンバ
インダーの重量を基準に0.5〜30重量％の量で存在しそ
して架橋剤はゼラチンバインダーの重量を基準に0.5〜
５重量％の量で存在し、それによって帯電防止層の帯電
防止性が補助層を通して伝達される、写真用フィルム。 - 【請求項６】補助層（ｂ）は架橋可能な導電性ポリマー
／ゼラチン層次いで架橋剤／ゼラチン層により置き換え
られる、請求項５記載の写真用フィルム。 - 【請求項７】架橋可能な導電性ポリマーはポリ（スチレ
ンスルホン酸ナトリウム−無水マレイン酸）でありそし
て架橋剤はペンタエリスリトール−トリ−ベーター（２
−メチルアジリジン）である、請求項５記載の写真用フ
ィルム。
Applications Claiming Priority (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| US12652487A | 1987-11-30 | 1987-11-30 | |
| US126524 | 1987-11-30 | ||
| US19859688A | 1988-05-23 | 1988-05-23 | |
| US198596 | 1988-05-23 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02851A JPH02851A (ja) | 1990-01-05 |
| JPH0687128B2 true JPH0687128B2 (ja) | 1994-11-02 |
Family
ID=26824764
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63301121A Expired - Lifetime JPH0687128B2 (ja) | 1987-11-30 | 1988-11-30 | 補助層を有する帯電防止性写真用フィルム |
Country Status (7)
| Country | Link |
|---|---|
| EP (1) | EP0318909B1 (ja) |
| JP (1) | JPH0687128B2 (ja) |
| AU (1) | AU603019B2 (ja) |
| DE (1) | DE3884152T2 (ja) |
| DK (1) | DK666988A (ja) |
| FI (1) | FI885536A (ja) |
| NO (1) | NO885324L (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| DE112020000650T5 (de) | 2019-03-05 | 2021-12-09 | Hitachi High-Tech Corporation | Genotypanalysevorrichtung und -verfahren |
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| CA2034788A1 (en) * | 1990-01-26 | 1991-07-27 | Rudolf W. Beisswenger | Element having improved adhesion of auxiliary layers to film supports containing antistatic layers |
| JPH0451041A (ja) * | 1990-06-18 | 1992-02-19 | Konica Corp | ハロゲン化銀写真感光材料 |
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| US4701403A (en) | 1985-01-16 | 1987-10-20 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Two-layer process for applying antistatic compositions to polyester supports |
Family Cites Families (7)
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| JPS5321646B2 (ja) * | 1973-04-27 | 1978-07-04 | ||
| JPS5313223A (en) * | 1976-07-23 | 1978-02-06 | Mitsui Toatsu Chemicals | Automatic valve |
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| JPS5941177B2 (ja) * | 1979-10-15 | 1984-10-05 | 富士写真フイルム株式会社 | 写真感光材料 |
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-
1988
- 1988-11-29 EP EP88119864A patent/EP0318909B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1988-11-29 FI FI885536A patent/FI885536A/fi not_active Application Discontinuation
- 1988-11-29 DE DE19883884152 patent/DE3884152T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1988-11-29 AU AU26345/88A patent/AU603019B2/en not_active Ceased
- 1988-11-29 DK DK666988A patent/DK666988A/da not_active Application Discontinuation
- 1988-11-29 NO NO88885324A patent/NO885324L/no unknown
- 1988-11-30 JP JP63301121A patent/JPH0687128B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
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Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| EP0318909B1 (en) | 1993-09-15 |
| DK666988A (da) | 1989-05-31 |
| DK666988D0 (da) | 1988-11-29 |
| AU2634588A (en) | 1989-06-01 |
| DE3884152T2 (de) | 1994-04-21 |
| DE3884152D1 (de) | 1993-10-21 |
| EP0318909A3 (en) | 1989-09-27 |
| EP0318909A2 (en) | 1989-06-07 |
| FI885536A0 (fi) | 1988-11-29 |
| AU603019B2 (en) | 1990-11-01 |
| FI885536A (fi) | 1989-05-31 |
| NO885324D0 (no) | 1988-11-29 |
| JPH02851A (ja) | 1990-01-05 |
| NO885324L (no) | 1989-05-31 |
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