JPH0686678A - 改良型バクテリオファージλpLプロモーター - Google Patents

改良型バクテリオファージλpLプロモーター

Info

Publication number
JPH0686678A
JPH0686678A JP3201746A JP20174691A JPH0686678A JP H0686678 A JPH0686678 A JP H0686678A JP 3201746 A JP3201746 A JP 3201746A JP 20174691 A JP20174691 A JP 20174691A JP H0686678 A JPH0686678 A JP H0686678A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sequence
dna
plasmid
expression vector
chemical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP3201746A
Other languages
English (en)
Inventor
Rama M Belagaje
ラーマ・エム・ベラガージェ
Charles Lee Hershberger
チャールズ・リー・ハーシュバーガー
Hansen Maxwell Hsiung
ハンセン・マックスウェル・シウン
Paul Robert Rosteck Jr
ポール・ロバート・ロステック・ジュニア
Jane Larowe Sterner
ジェイン・ラロウ・スターナー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eli Lilly and Co
Original Assignee
Eli Lilly and Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Eli Lilly and Co filed Critical Eli Lilly and Co
Publication of JPH0686678A publication Critical patent/JPH0686678A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K14/00Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof
    • C07K14/435Peptides having more than 20 amino acids; Gastrins; Somatostatins; Melanotropins; Derivatives thereof from animals; from humans
    • C07K14/575Hormones
    • C07K14/61Growth hormone [GH], i.e. somatotropin
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C12BIOCHEMISTRY; BEER; SPIRITS; WINE; VINEGAR; MICROBIOLOGY; ENZYMOLOGY; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING
    • C12NMICROORGANISMS OR ENZYMES; COMPOSITIONS THEREOF; PROPAGATING, PRESERVING, OR MAINTAINING MICROORGANISMS; MUTATION OR GENETIC ENGINEERING; CULTURE MEDIA
    • C12N15/00Mutation or genetic engineering; DNA or RNA concerning genetic engineering, vectors, e.g. plasmids, or their isolation, preparation or purification; Use of hosts therefor
    • C12N15/09Recombinant DNA-technology
    • C12N15/63Introduction of foreign genetic material using vectors; Vectors; Use of hosts therefor; Regulation of expression
    • C12N15/70Vectors or expression systems specially adapted for E. coli
    • C12N15/73Expression systems using phage (lambda) regulatory sequences

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Endocrinology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Gastroenterology & Hepatology (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Virology (AREA)
  • Toxicology (AREA)
  • Plant Pathology (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 本発明は、転写活性化配列として機能する新
規なDNA化合物に関する。また、該転写活性化配列を
含有する組換えDNA発現ベクターおよびその発現ベク
ターによって形質転換された宿主細胞に関する。 【効果】 本発明の新規な転写活性化配列を発現ベクタ
ー内に適切に配置した場合、機能的に連結された遺伝子
の発現を調節でき、また該発現ベクターの構造上の安定
性を増大させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】組換えDNA発現ベクターの構造的な不安
定性は、ベクターの構造を改変するDNA欠損や再配列
を招く。このことは、これら発現ベクターによってコー
ドされているポリペプチドを生産するために大量培養す
る場合には重要な関心事である。これらベクターはコー
ド化ポリペプチドの発現を妨げるように改変されること
もある。従って、ポリペプチドが発現するように培養物
を誘導する場合、負の選択圧をポリペプチド発現の喪失
に向かって負荷すれば、改変された発現ベクターが蓄積
される場合が多い。
【0002】このような観点から、食品医薬品局などの
管理機関は、ヘテロローガスなタンパク質を生産するた
めに利用されるあらゆる組換えDNA発現ベクターの完
全な特性化を要求する。組換えDNA発現ベクターが発
酵の終了時点で初代接種物から得られる発現ベクターと
同じであることを証明する証拠を提出しなければならな
い。証明データには、発現物の構造とサイズ分析、およ
び所望の産物をコードしているヌクレオチド配列の証
明、およびそのコード化配列を画する(フランキングす
る)領域、特にプロモーターなどの重要な機能を果すフ
ランキング配列の証明などがある。
【0003】エシェリヒア・コリ(大腸菌)バクテリオフ
ァージλpLプロモーター-オペレーター領域を利用し、
機能的に連結された遺伝子を転写させることのできる組
換えDNAベクターは構造的に不安定であることが多
い。このようなベクターを発酵工程の終了時点に調査し
た場合、そのベクターの構造が改変されていることがし
ばしばである。本発明の目的は、発現ベクターの安定性
を増大させると同時に、機能的に連結された遺伝子の転
写を調節できる転写活性化配列を提供することにある。
【0004】本発明の目的に沿って、本明細書に使用す
る用語を次のように定義する。 ApR−アンピシリン耐性表現型またはそれを付与す
る遺伝子。 cI857−バクテリオファージcIリプレッサーの温
度感受性の型をコード している遺伝子。 EK-ウシ成長ホルモン−アミノ末端アミノ酸配列フ
ェニルアラニル-(アスパルチル)4-リシニルがエンテロ
キナーゼ開裂部位を特定していると示されているメチオ
ニル-フェニルアラニル-(アスパルチル)4-リシニル-ウ
シ成長ホルモン。 EK-BGH−EK-ウシ成長ホルモン。
【0005】機能的なポリペプチド−回収可能である
生物学的に活性なヘテロローガスもしくはホモローガス
なポリペプチドまたは前駆体、ヘテロローガスなポリペ
プチドとホモローガスなポリペプチドの一部もしくは全
部とからなる回収可能な生物活性ポリペプチド、または
特異的に開裂することのできる生物学的に不活性なポリ
ペプチドもしくは再折り畳みもしくは当業界に周知の他
の化学的処理によって生物活性ポリペプチドに変換する
ことのできる生物学的に不活性なポリペプチドとヘテロ
ローガスなポリペプチドとを含有する回収可能である生
物学的に不活性なポリペプチド。 pL−バクテリオファージλの左まわりプロモータ
ー。 プロモーター−DNAをRNAに転写させるDNA配
列。
【0006】組換えDNA発現ベクター−プロモータ
ーが組み込まれている組換えDNAクローニングベクタ
ー。 組換えDNAクローニングベクター−1つまたはそれ
以上の付加的なDNAセグメントを加えることができる
かまたは既に加えられているDNA分子から構成される
物質であり、例えば組換えプラスミド、バクテリオファ
ージおよびウイルスがあるが、これらに限定されない。 構造遺伝子−機能的なポリペプチドをその開始および
終止コドンと共にコードしているDNA配列。 TetR−テトラサイクリン耐性表現型またはそれを付
与する遺伝子。
【0007】転写活性化配列−DNAの転写を調節的
に行わしめるDNA配列。 翻訳活性化配列−mRNA転写物のペプチドまたはポ
リペプチドへの翻訳を開始させるDNA配列であって、
リボゾーム結合部位および翻訳開始コドン、例えば5'-
ATG-3'は含有するが、その開始コドンの下流の配列
はまったく含まない配列。
【0008】本発明は、新規な転写活性化配列、その新
規な転写活性化配列を含有する組換えDNA発現ベクタ
ー、および本発明の発現ベクターによって形質転換され
ている宿主細胞に関する。本発明の転写活性化配列は、
リプレッサー結合領域の5'位に配置するDNA配列が
欠失されている修飾バクテリオファージλ転写活性化配
列である。この修飾された転写活性化配列は、機能的に
連結された遺伝子の発現を調節することができ、またそ
れがクローンされた組換えDNAベクターに構造上の安
定性を付与できる。
【0009】好ましい本発明の転写活性化配列は以下の
構造を有するものである:
【化8】
【化9】
【化10】
【化11】
【化12】 および
【化13】 [式中、Aはデオキシアデニル、Gはデオキシグアニ
ル、Cはデオキシシチジル、Tはチミジルである]。
【0010】転写活性化配列の両鎖をコードしている1
本鎖デオキシオリゴヌクレオチドは、アプライド・バイ
オシステムズ[Applied Biosystems,カリホルニア94404,
ホスター・シティー,リンカーン・センター・ドライブ850
番]から販売されているβ-シアノエチルホスホルアミダ
イトの化学を利用する380B DNA合成装置などの
市販の装置によって合成することができる。DNAの他
の合成方法も当業界に周知である。1本鎖DNAを合成
するための通常のホスホトリエステル変法は、イタクラ
(Itakura)らのScience 198:1056(1977)およびクレア(Cr
ea)らのProc.Natl.Acad.Sci.,U.S.A.75:5765(1978)に記
載されており、それらも本発明の転写活性化配列をコー
ドしているDNAを合成するために使用することができ
る。
【0011】本発明の転写活性化配列はバクテリオファ
ージλpLプロモーター-オペレーター領域(pLプロモー
ター)から誘導される。この活性化配列はpLプロモータ
ーの非常に望ましい特性を保持しており、λcIリプレ
ッサータンパク質によって抑制される。温度感受性のc
Iリプレッサータンパク質(cI857)を本発明の新規
な転写活性化配列と共に使用する場合、この新規な配列
からの転写は、cIリプレッサータンパク質が本発明の
新規な配列のオペレーター領域と結合して転写を阻害す
る温度である低温(30℃−35℃)にて抑制される。そ
れよりも高温(37℃−42℃)では、温度感受性cIリ
プレッサータンパク質が分裂し、転写活性化配列からの
転写を妨害することができなくなる。従って、本発明の
新規な配列は大腸菌内での調節可能な利点、すなわち大
規模な微生物発酵に関する場合には非常に望ましい特性
を保持している。
【0012】大規模発酵培養の場合、本発明の発現ベク
ターは、野生型のλpLプロモーター-オペレーター領域
を含有する発現ベクターよりも安定であるという利点を
有している。この構造安定性の増大は、野生型バクテリ
オファージλpLプロモーターの短型である本発明の転
写活性化配列のおかげである。従って、本発明によっ
て、不安定性の原因であるDNA配列を削除することに
よりベクターの不安定性が顕著に減少される。同時に、
本発明の転写活性化配列は機能的に連結された遺伝子の
発現を調節できる能力を保持している。
【0013】本発明の好ましい発現ベクターは、(a)上
記の新規な転写活性化配列の1つ、(b)翻訳活性化配
列、および(c)機能的なポリペプチドをコードしている
DNA配列から実質的に構成され、(a)および(b)が(c)
を発現するように配置されているものである。
【0014】本明細書に例示している発現ベクターで
は、転写活性化配列を大腸菌lpp遺伝子の翻訳活性化配
列と連結する。類似の構築物が1989年10月7日発
行の米国特許第4,874,703号に開示され、特許請求され
ている。この特許は、大腸菌lpp遺伝子翻訳活性化配列
に連結された野生型λpLプロモーター-オペレーター領
域を含有するプラスミドpL110を開示し、特許請求
している。pL110では、これら活性化配列がEK-B
GHコード化DNAと機能的に連結されている。本明細
書に記載するプラスミドは、pL110の野生型pLプロ
モーター-オペレーター領域を本発明の新規な転写活性
化配列と置き換えている。
【0015】本発明の好ましいベクターはさらに選択マ
ーカー、該ベクターの染色体外維持を可能とするレプリ
コンおよび温度感受性cI857λリプレッサー遺伝子
を含有している。
【0016】本発明の組換えDNAベクターを構築する
ために使用される出発組換えDNAベクターはプラスミ
ドpCZR125である。このプラスミドはプラスミドp
L110を出発物質として使用して構築した。プラスミ
ドpCZR125はpL110の5.8kb XbaI-BamH
Iフラグメントを実施例1に記載している2つの合成D
NAフラグメントと連結することにより構築した。これ
ら合成DNAフラグメントは無傷の第1シストロンおよ
びEK-BGH遺伝子をコードしている。プラスミドpC
ZR125によりEK-BGHの2シストロン産生を行
うことができる。2-シストロン発現系はショーナー[Sc
honer]らのProc.Natl.Acad.Sci.,U.S.A.83:8506(1986)
に記載されている。
【0017】プラスミドpCZR125を含有する細胞
を大量培養し、次いでその培養物から得られるプラスミ
ドDNAを分析した際、pCZR125が何らかの構造
上の不安定性を示すことに気付いた。ベクター安定性の
分析は、実施例8に記載している方法によって行われ
る。プラスミドpCZR125の制限部位および機能地
図を添付の図1に示す。
【0018】プラスミドpCZR125の不安定性に対
処するため、プラスミドpHPR97を構築した。プラ
スミドpHPR97は、プラスミドpCZR125から4
18塩基対のEcoRI-BglII制限フラグメントを削除
し、その位置にバクテリオファージλpLプロモーター
をコードしている合成DNA配列を連結することで構築
した。本発明の要素でもあるこのプロモーターは、クロ
ーニングを簡便に行えるようにするためEcoRIおよび
BglIIの粘着末端を含有するよう合成した。このDNA
フラグメントの配列は以下のとおりである:
【化14】
【0019】従って、プラスミドpHPR97ではEK-
BGH遺伝子が上記プロモーター配列と機能的に連結さ
れている。さらに、pHPR97は、野生型バクテリオ
ファージλpLプロモーター-オペレーター配列の5'側
に位置するプラスミドpCZR125に元来存在してい
る領域から282塩基対が欠失している。このDNAセ
グメントを除去するとプラスミドの安定性にポジティブ
な効果をもたらすことが見いだされた。従って、プラス
ミドpCZR125およびプラスミドpL110からこの
領域を欠失させることもさらなる本発明の態様である。
プラスミドpHPR97の制限部位および機能地図を添
付の図2に示す。
【0020】野生型λプロモーター-オペレーター領域
を含有するベクターのプラスミド不安定性に対処するた
め、プラスミドpHPR104を構築した。プラスミドp
HPR104はプラスミドpHPR97の場合と同様に
して構築した。プラスミドpCZR125の6.0kb E
coRI-BglIIフラグメントを、EcoRIとBglIIとの
粘着末端を有するバクテリオファージλpLプロモータ
ーの短くした誘導体をコードしている合成DNAセグメ
ントと連結した。このDNAフラグメントの配列は以下
のとおりである:
【化15】 この転写活性化配列はプラスミドpHPR97に存在す
るλpLプロモーター-オペレーター領域の5'領域から
60塩基対が欠失している。プラスミドpHPR104
の制限部位および機能地図を添付の図3に示す。
【0021】プラスミドpHDM159はプラスミドpH
PR104の場合と同様にして構築される。プラスミド
pCZR125の6.0kb EcoRI-BglIIフラグメン
トを、EcoRIとBglIIとの粘着末端を有するバクテリ
オファージλpLプロモーターの誘導体をコードしてい
る合成DNAフラグメントと連結する。このDNAフラ
グメントの配列は以下のとおりである:
【化16】
【0022】この転写活性化配列はプラスミドpHPR
104に存在するものと同じであるが、そのDNA配列
の5'末端から72塩基に位置しているAがGに置き換
わっている。この変化は、Sarai & TukedaのProc.Natl.
Acad.Sci.,U.S.A.86:6513(1989)の知見に基づいて施し
た。Sarai および Tukedaに記載されているように、OR
1リプレッサー結合部位に相当する塩基置換を施すと、
野生型のλプロモーターよりも確実に調節されるプロモ
ーター-オペレーター領域が得られることになる。OL
における相当する変化はこれと同じ効果を有すると期待
された。プラスミドpHDM159の制限部位および機
能地図を添付の図4に示す。
【0023】上記のプラスミドの場合と同様にしてプラ
スミドpHPR106を構築した。pCZR125の6.
0kb EcoRI-BglIIフラグメントをEcoRIおよびB
glII粘着末端を有するバクテリオファージλpLプロモ
ーターの誘導体をコードしている合成DNAフラグメン
トに連結した。このDNAフラグメントの配列は以下の
とおりである:
【化17】
【0024】この転写活性化配列は、−10共通配列を
含有するよう構築されている以外はプラスミドpHPR
104のそれと同一である。野生型のλプロモーター-
オペレーター領域は−10共通配列を含有していない。
−10共通配列は機能的に連結された遺伝子の発現を増
強することができると広く知られているので、この配列
をプラスミドpHPR106の転写活性化配列に付加し
た。この転写活性化配列の驚くべき局面は、この改変−
10配列がλリプレッサータンパク質を結合する領域内
に存在するにもかかわらず、プロモーターの調節が保持
されていることである。pHPR106の制限部位およ
び機能地図を添付の図5に示す。プラスミドpHPR1
06AはプラスミドpHPR106について記載したよ
うにして構築した。しかし、バクテリオファージλpL
プロモーターの誘導体をコードしている合成DNAフラ
グメントの配列は以下のとおりである:
【化18】
【0025】実施例6に記載する方法によってプラスミ
ドpsyn3を構築した。プラスミドpL110の6.3kb
EcoRI-BglIIフラグメントをEcoRIおよびBglII
粘着末端を有するバクテリオファージλpLプロモータ
ーの誘導体をコードしている合成DNAフラグメントと
連結した。このDNAフラグメントの配列は以下のとお
りである:
【化19】
【0026】好ましくは、psyn3の合成DNAフラグメ
ントをプラスミドpCZR125の6.0kb EcoRI-
BglIIフラグメントに連結し、プラスミドpsynCを作成
する。このプラスミドpsynCの制限部位および機能地図
を添付の図6に示す。
【0027】実施例7に記載する方法によってプラスミ
ドpsyn4を構築した。このプラスミドを構築した目的
は、プラスミドpsyn3の転写活性化配列からOL3オペ
レーター領域を削除するためである。psyn4と同一の転
写活性化配列を提供する好ましいベクターはプラスミド
psynDである。プラスミドpsynDを構築するため、プラ
スミドpCZR125の6.0kb EcoRI-BglIIフラ
グメントを、psyn4内に存在するバクテリオファージλ
pLプロモーターの誘導体をコードしている合成DNA
フラグメントと連結する。このDNAフラグメントの配
列は以下のとおりである:
【化20】 プラスミドpsynDの制限部位および機能地図を添付の図
7に示す。
【0028】プラスミドpHPR97、pHPR104、
pHDM159、pHPR106、pHPR106A、psy
n3、psynC、psyn4およびpsynDは有用かつ調節可能
な発現ベクターである。機能的なポリペプチドをコード
している種々のDNAフラグメントがこれらのプラスミ
ドに導入でき、また発現させることができる。機能的な
ポリペプチドをコードしているDNAをこれらプラスミ
ドに導入するには、これらプラスミドのEK-BGHコ
ード化DNAを含有するXbaI-BamHIまたはNdeI-
BamHIフラグメントを、発現させようとする機能的な
ポリペプチドコード化DNAと置換させる反応を行い、
XbaI-BamHIまたはNdeI-BamHI制限フラグメン
トとして行えばよい。機能的なポリペプチドをコードし
ているDNAを必要なXbaI-BamHIまたはNdeI-B
amHI制限フラグメントに変換するために要求される修
飾法は、当業者に可能な反応を利用するものである。本
発明の発現ベクターに導入することのできる他のポリペ
プチドコード化DNAには例えば、β-ガラクトシダー
ゼ、ヒトプレプロインスリン、ヒトプロインスリン、ヒ
トインスリンA鎖、ヒトインスリンB鎖、非ヒトインス
リン、ヒト成長ホルモン、インスリン様成長因子、ヒト
インターフェロン、ウイルス抗原、ウロキナーゼ、組織
型プラスミノーゲンアクチベーター、インターロイキン
1−6、コロニー刺激因子、エリスロポエチン、ヒトト
ランスフェリンなどをコードしているDNAがある。
【0029】さらに、本発明の発現ベクターは翻訳活性
化配列を含有しているのが好ましい。翻訳活性化配列は
シャイン(Shine)およびダルガーノ(Dalgarno)のNature
254:34(1975)、およびステイツ(Steitz,J.A.)のBiologi
cal Regulation and Development: Gene Expression 1:
349(R.F.Goldberg 編,1979)によって議論されている。
翻訳活性化配列をクローニングする方法は、マニアチス
(Maniatis)らのMolecular Cloning: A Laboratory Manu
al,コールド・スプリング・ハーバー・ラボラトリー・
プレス,コールド・スプリング・ハーバー,ニューヨー
ク(2編,1989)に記載されている。
【0030】本発明の転写活性化配列は、本分子の末端
に位置するEcoRIおよびBglII粘着末端を有してい
る。この粘着末端を使用し、本明細書に記載するクロー
ニングベクターにこの転写活性化配列をクローニングし
た。これらの粘着末端は連結を可能とするが、配列の活
性には寄与しない。これらの末端を改変でき、またはE
coRIまたはBglII以外の制限酵素認識部位に連結でき
るように全転写活性化配列を構築することができること
は、当業者ならば理解されよう。従って、本発明はいか
なる意味においても本明細書に具体的に例示した正確な
DNA配列に制限されるものではない。
【0031】プラスミドpsyn3、psynC、psyn4、psyn
D、pHPR106、pHPR106AおよびpHDM1
59は、そのDNA配列が既に有意に改変されている転
写活性化配列を含有している。プラスミドpsynCおよび
psyn3の転写活性化配列は最初のリプレッサー結合領域
内の変動および−10共通配列を含有している。プラス
ミドpsynDおよびpsyn3の転写活性化配列を改変してO
L3オペレーター領域を削除した。プラスミドpHPR1
06の転写活性化配列は、OL1リプレッサー結合領域
内に1塩基の変化を有している−10共通配列を含有し
ている。この変化により、リプレッサー結合性および抑
制性に対する影響は最小限に抑えられて転写活性化の活
性が増大される。プラスミドpHDM159は、cI85
7リプレッサーへの結合親和性を増大させる変化を有し
ている。プラスミドpHDM159は、転写活性化の活
性には最小限の影響しか与えないように−10領域の1
つの塩基を変化させて構築した。従って、本発明は、ベ
クター安定性を増大させると共に、機能的に連結された
遺伝子の発現を調節することのできる種々の修飾型バク
テリオファージλpLプロモーター-オペレーター領域を
包含している。
【0032】適当な発酵条件下において本発明によって
提供される組換えDNA発現ベクターを含有する宿主細
胞から機能的なポリペプチド産物を発現させる方法も本
発明によって提供されることは、当業者ならば理解され
よう。発酵が終了したなら、ヘテロローガスなポリペプ
チド産物を当業界周知の種々の方法によってその宿主細
胞または得られた発酵ブロスから単離する。本発明は、
規定された培地組成物および複合培地組成物の両者にお
いて実施することができる。当業者には、発酵工程で使
用される培地が産物を最大限に発現させるうえで重要で
あることは理解されよう。例えば、マニアチスら(1982)
により議論されているような種々の培地は、本発明を実
施するのに使用する特定の発現系のための培地として最
適であるか否かを評価すべきである。例えば、Domachら
のBiotechnology and Bioengineering,XXVI巻:203-206
(1984)に記載されているような培地組成物は、本発明の
形質転換細胞を発育させるための発酵培地として使用す
ることができる。得られた形質転換体を発育に適する条
件下で培養し、最適な発現が得られるに充分な数にす
る。この時点で、温度感受性cI857リプレッサー遺
伝子産物を不活化させるレベルにまで培養温度を上昇さ
せ、それにより本発明の新規な転写活性化配列から発現
を起こさせることができる。
【0033】以下の実施例は本発明のさらなる理解を助
けるためのものである。使用する個々の材料、菌株およ
び条件は本発明をさらに例示するためのものであり、本
発明の妥当な範囲を限定するものではない。本実施例で
引用するすべての酵素は特に明記しない限り、ベセスダ
・リサーチ・ラボラトリーズ(BRL)[MD 2087
7,ゲイセルスバーグ]、またはニュー・イングランド
・バイオラボス・インコーポレイデッド(NEB)[MA
01915,ビバリー]、またはベーリンガー-マンハイ
ム・バイオケミカルズ(インディアナ46250,イン
ディアナポリス,P.O.ボックス50816,キャス
トルウェイ・ドライブ7941)から市販されており、
それら製造元の教示に実質的に従って使用している。
【0034】実施例1 pCZR125の構築 A.プラスミドpL110の5.8kb XbaI-BamHI
制限フラグメントの調製 60mM トリス-HCl pH7.5[トリスとはトリス(ヒ
ドロキシメチル)アミノメタンである]、10mM MgCl
2、100mM NaCl および1mM β-メルカプトエタ
ノールを含有する反応容量500μl 中、プラスミドp
L110(25μg)をXbaI(15μl、150単位)で完
全消化した。この混合物を37℃で1時間インキュベー
トした。消化されたDNAをフェノールとクロロホルム
の50:50混液で2回抽出し、水層を回収した。水層
に無水エタノール2.5容量および3M 酢酸ナトリウ
ム0.1容量を添加し、その水層からDNAを回収し
た。得られたDNAを遠心によって採取し、水50μl
に再懸濁した。
【0035】上記のDNAを以下のようにしてBamHI
で部分的に消化した。10mM トリス-HCl pH7.
8、7mM MgCl2、150mM 塩化ナトリウムおよび
6mMβ−メルカプトエタノールからなる反応容量15
0μl 中、XbaI消化DNA50μl をBamHI(0.
2μl、2単位)と混合した。この混合物を37℃で5分
間インキュベートした。得られた試料を上記のようにし
て精製し回収し、TE(TEとは10mM トリス-HCl
pH7.4および1mM エチレンジアミン四酢酸(EDT
A)である)50μl 中に再懸濁した。補充緩衝液(25
%v/vグリセリン、0.05%w/vブロムフェノールブル
ーおよび0.5%w/vキシレンシアノール)5μl をこの
試料に加え、次いでManiatisらのMolecular Cloning: A
Laboratory Manual(1982),コールド・スプリング・ハ
ーバー・ラボラトリー,コールド・スプリング・ハーバ
ー,ニューヨークの150-172頁に記載されている
ようにして、消化されたDNAをゲル電気泳動によって
1%アガロースゲルの分画化にかけた。このアガロース
ゲルを臭化エチジウムの希薄溶液で染色し、300nmU
V光の下で5.8kb XbaI-BamHI制限フラグメント
を視覚化した。この制限フラグメントを含有するゲル部
分を回収した。このゲル切片を切除し、上記のようにフ
ェノール:クロロホルム(50:50)で2回抽出し、そ
してエタノール沈殿することで、DNAを精製した。
【0036】B.XbaI-NdeIリンカーの調製 以下の相補的なDNAセグメントを自動DNA合成装置
(Applied Biosystem 380B)によってβ-シアノエチルホ
スホルアミダイトの化学を使用して合成した:
【化21】 これらの1本鎖DNAセグメントを常法により精製し、
水に再懸濁した。各1本鎖DNAセグメント5μgを混
合し、70℃に5分間加熱した。得られた混合物を室温
にまで30分で冷却し、DNAセグメントをアニーリン
グさせた。0.2mM デオキシアデニン5'-三リン酸を
含有する5mM DTT、10mMMgCl2、0.1M K
Cl、70mM トリス-HCl pH7.6の総容量20μl
中、T4ポリヌクレオチドキナーゼ1μl (10単位)に
よってアニーリングしたDNAセグメントを処理した。
この混合物を37℃で30分間インキュベートした。次
いで、得られた混合物を70℃で5分間インキュベート
した後、室温にまで冷却した。
【0037】C.合成EK-BGH遺伝子の調製 EK-BGH遺伝子をコードしているDNAフラグメン
トを実施例1Bに記載の方法に実質的に従って合成し
た。EK-BGHをコードしている遺伝子は、71から
83ヌクレオチドの長さの1本鎖DNAの化学的に合成
した小片であって、それらがアニーリングした場合、N
deI-BamHI粘着末端を有するEK-BGH遺伝子の両
相補鎖を含有するものから構築した。合成EK-BGH
遺伝子の配列は以下のとおりである:
【0038】
【化22】 D.DNAの連結 T4 DNAリガーゼ、50mM トリス-HCl pH7.
6、10mM MgCl2、1mM ジチオトレイトール、1m
M アデニン5'-三リン酸および5%(w/v)ポリエチレン
グリコール-8000を含有する反応物(総容量10μl)
中で、実施例1Aで調製したプラスミドpL110制限
フラグメント2μl (0.2μg)、実施例1Bで調製し
たDNAフラグメント2μl (8.75pmol)、および実
施例1Cで調製したDNAフラグメント2μl (0.1
μg)を連結した。この混合物を16℃で16時間インキ
ュベートした。この混合物の一部を使用し、以下のよう
にして大腸菌細胞を形質転換した。
【0039】E.形質転換操作 大腸菌(E.coli)K12 RV308細胞はノーザン・リ
ージォナル・リサーチ・ラボラトリー[イリノイ、ペオ
リア]から受託番号NRRL B-15624のもとで入
手できる。E.coli K12 RV308の50ml 培養物
をL-ブロス[水1L当たりトリプトン10g、NaCl
10gおよび酵母エキス5g]中でO.D.590が0.5
吸光度単位になるまで増殖させた。得られた培養物を氷
上で10分間冷却した後、遠心によって細胞を採取し
た。得られた細胞ペレットを冷えた50mM CaCl2
10mM トリス-HCl pH8.0(25ml)に再懸濁し、
氷上で15分間インキュベートした。細胞を遠心によっ
て採取し、得られた細胞ペレットを冷えた50mM Ca
Cl2:10mM トリス-HCl pH8.0(2.5ml)に再
懸濁し、試料を4℃で16時間保持させた。
【0040】この細胞懸濁液200μl を、上記のよう
にして調製した連結DNA50μlと混合し、次いで氷
上で60分間インキュベートした。得られた混合物を3
2℃で45秒間インキュベートした後、氷上に2分間置
いた。TY培地(1%トリプトン、0.5%酵母エキス
および1%塩化ナトリウム、pH7.4)5ml をこの混
合物に加え、32℃で2時間インキュベートした。この
培養物100μl を、5μg/ml テトラサイクリンを含
有するTY寒天平板(1%トリプトン、0.5%酵母エ
キス、1%塩化ナトリウムおよび1.5%寒天、pH
7.4)上に広げた。これらの平板を32℃で16時間
インキュベートした。テトラサイクリン耐性コロニーを
個々に取り上げ、それをTY培地2ml に接種した。得
られた培養物を通気しながら32℃で16時間インキュ
ベートした。
【0041】F.DNA単離操作 プラスミドDNAを形質転換体の培養物から以下のよう
にして単離した。以下の操作は特に明記しない限り環境
温度で行った。各培養物1.5ml を微小遠心管に移し
た。1分間遠心して細胞を集めた。その上清を微細な先
端を有するアスピレターで除去し、50mM グルコー
ス、10mM EDTAおよび25mM トリス-HCl pH
8.0を含有する溶液100μl 中に得られた細胞ペレ
ットを懸濁した。室温で5分間インキュベートした後、
アルカリ性のドデシル硫酸ナトリウム溶液(0.2N N
aOH、1%SDS)200μl を加えた。その遠心管を
穏やかに反転させて混合した後、氷上に5分間静置し
た。次いで、酢酸カリウム溶液(5M 酢酸カリウムに氷
酢酸11.5ml および水28.5ml を加えて調製し
た。得られた溶液はカリウム3M、酢酸5M である。)
150μl を加え、穏やかにボルテックスし(渦巻か
せ)、遠心管の内容物を混合した。試料を氷上で5分間
維持し、次いで10分間遠心した。得られた上清を別の
遠心管に移し、そこへ等量のフェノール(0.1M トリ
ス(pH8.0)で飽和させたフェノール)を加えた。その
試料を混合した後、5分間遠心した。上清を採取し、フ
ェノール抽出を繰り返した。氷冷した無水エタノール1
ml を上清に加えた。得られた試料を混合し、固形物が
凍結しないが高い粘性を呈するまでドライアイスに保持
した。次いで、5分間遠心を行い、DNAを採取した。
吸引によって上清を除去し、70%エタノール500μ
l を得られたDNAペレットに加えた。その試料を穏や
かに渦巻かせてペレットを洗浄し、2分間遠心した。得
られた上清を除去し、DNAペレットを減圧下に乾燥し
た。DNAをTE(10mM トリス-HCl pH8.0お
よび1mM EDTA)50μl に溶解し、4℃で保存し
た。
【0042】G.DNAの大規模な単離 大量のpCZR125のプラスミドDNAを以下のよう
にして単離した。5μg/ml テトラサイクリンを含有す
るLブロス1リットルに大腸菌RV308/pCZR1
25のコロニーを接種した。この培養物を32℃で16
時間発育させた。得られた培養物をGSAローター[Sor
vall]を用いて6000rpmで5分間4℃において遠心し
た。得られた上清を廃棄し、細胞ペレットをTES緩衝
液(10mM トリス-HCl pH7.5、10mM NaC
l、および1mM EDTA)40mlで洗浄し、次いで遠心
によって採取した。上清を捨て、得られた細胞ペレット
をドライアイス-エタノール浴中で凍結させ、解凍し
た。その解凍した細胞ペレットを25%ショ糖および5
0mM EDTAの溶液10ml 中に再懸濁した。5mg/m
l リゾチーム溶液1ml、0.25M EDTA(pH8.
0)3ml、および10mg/ml 煮沸RNアーゼA[シグマ
・ケミカル・コーポレーション(Sigma ChemicalCo.),M
o.セントルイス,P.O.ボックス14508から入手]100μl
をその溶液に加え、次いで氷上で15分間インキュベ
ートした。細胞溶解用溶液[10%トリトンX-100
(3ml)、0.25M EDTA(pH8.0)75ml、1M
トリス-HCl(pH8.0)15ml、および水7ml を混
合して調製する]3ml をリゾチーム処理細胞に加え、
混合し、得られた溶液を氷上でさらに15分間インキュ
ベートした。細胞溶解した細胞をドライアイス-エタノ
ール浴中で凍結し、次いで解凍した。
【0043】SW28.1ローター[Bechman, Scientif
ic Instrument Division,Campus Drive at Jamboree Bl
vd.,Irvine,CA 92713]を用い25,000rpmで40分間
遠心し、緩衝化フェノールで抽出することによって、細
胞残骸を溶液から除去した。CsCl 約30.44gお
よび5mg/ml 臭化エチジウム溶液〜1ml をこの細胞抽
出液に加え、次いでTES緩衝液[10mM トリス-HC
l pH7.5、10mMNaCl および1mM EDTA]を
加えて溶液の容量を40ml とした。この溶液をVTi5
0超遠心管[Bechman]中にデカントし、次いで封管し、
VTi50ローターを用いて42,000rpmで約16時
間遠心した。紫外光で視覚化されたプラスミドのバンド
を単離し、次いでTi75チューブおよびローター[Bec
hman]に入れ、50,000rpmで16時間遠心した。
0.761g/ml CsClを含有するTESを用いて必
要量に調節した。プラスミドのバンドを再度単離し、塩
-飽和イソプロパノールで抽出して臭化エチジウムを除
去し、TES緩衝液で1:3に希釈した。次いでこの溶
液に3M 酢酸ナトリウム1容量および無水エタノール
2容量を加え、−20℃で16時間インキュベートし
た。得られた溶液をSS34ローター[Sorvall]を用い
て10,000rpmで15分間遠心し、プラスミドDNA
をペレット化した。この操作により得られたプラスミド
DNAをTE緩衝液に懸濁し、−20℃で保存した。
【0044】実施例2 プラスミドpHPR97の構築 A.EcoRI-BglII消化プラスミドpCZR125の調
10mM トリス-HCl pH7.5、100mM NaCl、
10mM MgCl2、および10mM β-メルカプトエタノ
ールを含有する反応容量60μl 中、プラスミドpCZ
R125DNA10μgをEcoRI(5μl、55単位)お
よびBglII(5μl、55単位)を用いて完全に消化し
た。反応物を37℃で2時間インキュベートした。消化
されたDNAを精製し、実施例1Aに記載のようにして
調製用アガロースゲル電気泳動によって6.0kb フラ
グメントを単離した。
【0045】B.転写活性化配列DNAの調製 以下に記載の1本鎖DNA配列を合成し、転写活性化配
列を調製した:
【化23】
【0046】これら1本鎖DNAセグメントはβ-シア
ノエチルホスホルアミダイトの化学を使用する自動DN
A合成装置(Applied Biosysytems 380B)によって合成し
た。得られた合成DNAセグメントを精製し、次いでT
E緩衝液中に0℃で保存した。各1本鎖DNAセグメン
ト10μl (5μg)を混合し、70℃で5分間加熱し
た。この混合物を室温で30分間冷却し、DNAセグメ
ントをアニーリングさせた。総量20μl の0.2mM
アデニン5'-三リン酸を含有する70mM トリス-HCl
pH7.6、0.1M KCl、10mM MgCl2、5mM
DTT中、T4ポリヌクレオチドキナーゼ1μl (10
単位)を用いて、アニーリングしたDNAフラグメント
を処理した。この混合物を37℃で30分間インキュベ
ートした。次いで、得られた混合物を70℃で5分間イ
ンキュベートし、次いで室温で冷却した。
【0047】C.プラスミドpHPR97の最終的構築 実施例2Aで調製した制限フラグメント2μgおよび実
施例2Bで調製したキナーゼ処理DNAフラグメント1
μgを連結するに当たり、混合物を室温で1時間インキ
ュベートし、5分間70℃に加熱した後、室温にまで冷
却すること以外は実施例1Dの方法に実質的に従って行
った。得られた連結DNAの一部を実施例1Eの方法に
従ってE.coli K12 MM294細胞に形質転換し
た。E.coliK12 MM294細胞はアメリカン・タイ
プ・カルチャー・コレクション[メリーランド2085
2,ロックビレ]から受託番号ATCC 31446のも
とに入手可能である。テトラサイクリン耐性の形質転換
体を選択し、実施例1Fに記載のアルカリ性細胞溶解法
に従ってそれらのプラスミドDNAを単離した。制限分
析を行い、pHPR97の構造を確かめた。pHPR97
の制限部位および機能地図を添付の図2に示す。
【0048】実施例3 プラスミドpHPR104の構築 実施例2の記載に実質的に従ってプラスミドpHPR1
04を構築した。しかし、合成転写活性化配列は以下に
示す1本鎖DNAセグメントから構築した:
【化24】 プラスミドpHPR104の制限部位および機能地図を
図3に示す。
【0049】実施例4 プラスミドpHDM159の構築 実施例2の記載に実質的に従ってプラスミドpHDM1
59を構築した。しかし、合成転写活性化配列は以下に
示す1本鎖DNAセグメントから構築した:
【化25】 プラスミドpHDM159の制限部位および機能地図を
図4に示す。
【0050】実施例5 プラスミドpHPR106の構築 実施例2の記載に実質的に従ってプラスミドpHPR1
06を構築した。しかし、合成転写活性化配列は以下に
示す1本鎖DNAセグメントから構築した:
【化26】 プラスミドpHPR106の制限部位および機能地図を
図5に示す。
【0051】実施例6 pHPR106Aの構築 実施例2の記載に実質的に従ってプラスミドpHPR1
06Aを構築した。しかし、合成転写活性化配列は以下
に示す1本鎖DNAセグメントから構築した:
【化27】 プラスミドpHPR106Aの制限部位および機能地図
は図5に示すものと同一である。
【0052】実施例7 プラスミドpsyn3およびpsynCの構築 A.EcoRI-BglII消化プラスミドpL110の調製 プラスミドpCZR125DNAをプラスミドpL110
DNAに変更し、実質的に実施例2Aに従って、プラス
ミドpL110の6.0kb EcoRI-BglII制限フラグ
メントを調製した。プラスミドpL110は、1989
年10月17日に発行された米国特許第4,874,703号に
おいて特許請求され、その構築のための方法および出発
物質がその特許公報に記載されたものである。この特許
を引用によって本明細書に包含させる。 B.転写活性化配列DNAの調製 転写活性化配列を以下に記載の1本鎖DNAセグメント
から構築した:
【化28】
【0053】これらのオリゴヌクレオチドは、実施例2
Bに記載の方法によって自動DNA合成装置により合成
した[Applied Biosystems,CA94404,フォスタ
ー・シティー,リンカーン・センター・ドライブ850
番]。あるいは、これらオリゴヌクレオチドは、イタク
ラらのScience 198:1058(1977)およびCreaらのProc.Nat
l.Acad.Sci.,U.S.A.75:5765(1978)の方法に実質的に従
った、完全保護トリデオキシヌクレオチド作成ブロック
を利用する改変ホスホトリエステル法によって合成する
こともできる。得られた合成DNAセグメントをTE緩
衝液に溶解し、0℃で保存した。
【0054】総容量100μl の50mM トリス-HCl
pH7.6、10mM MgCl2、10mM ジチオトレイ
トール(DTT)および0.3mM アデノシン5'-三リン
酸(ATP)中、T4ポリヌクレオチドキナーゼ1μl(〜
10単位)を用いて37℃で30分間処理することによ
り、各合成オリゴヌクレオチド2−6の1nmolをリン酸
化した。このインキュベートの後、65℃で10分間イ
ンキュベートし、次いで凍結した。50mM トリス-H
Cl pH7.6、10mM MgCl2、10mM DTTおよ
び0.5mM ATPおよびT4 DNAリガーゼ10単
位を含有する反応緩衝液中、リン酸化オリゴヌクレオチ
ド各1nmol を非リン酸オリゴヌクレオチド1および7
(1.2nmol)と混合した。この反応物を4℃で一晩イン
キュベートした。インキュベートした後、連結された1
13塩基対の2本鎖DNAフラグメントを15%ポリア
クリルアミドゲルのゲル電気泳動によって精製した。ブ
ラウン(Brown)らの[Brown,EらのMethods in Enzymology
68:101]に記載されているように、2M 炭酸水素トリ
エチルアンモニウム(pH7.9)で抽出した後、DE-5
2カラムで脱塩することで、DNAフラグメントをその
ゲルから切除し、回収した。単離した後、既述のように
T4ポリヌクレオチドキナーゼによってDNAフラグメ
ントをリン酸化した。キナーゼ反応の後、得られたDN
AをセファデックスG-50カラム(ファルマシア,P-L
バイオケニカルズ,Inc.NJ08854,ピスカッタ
ウェイ,センテンシャル・アベニュー800番)に通
し、単離されたDNAを10mM トリス-HCl(pH8.
0)50μl 中に保存した。
【0055】このDNAフラグメントは、実施例2の方
法に実質的に従って、以下に示す合成DNAセグメント
から構築することもできる:
【化29】
【0056】C.プラスミドpsyn3の最終的構築 実施例6Aで調製した制限フラグメント2μgおよび実
施例6Bで調製したキナーゼ処理DNAフラグメント1
μgを実施例2Cの方法に実質的に従って連結した。実
施例1Eの方法に従って、得られた連結DNAの一部を
E.coli K12RV308細胞に形質転換した。テトラ
サイクリン耐性の形質転換体を選択し、実施例1Fの小
規模調製DNA単離操作に従ってそれらのプラスミドD
NAを単離した。制限酵素分析により、プラスミドpsyn
3の構造を確かめた。
【0057】D.プラスミドpsynCの構築 実施例6Bで調製した合成DNAフラグメントは、好ま
しくは実施例2Cに記載の方法に実質的に従って実施例
2Aで調製したDNAと連結し、プラスミドpsynCを作
成するのがよい。実施例1Eの方法に従って、得られた
連結DNAの一部をE.coli K12 RV308細胞に
形質転換した。テトラサイクリン耐性の形質転換体を選
択し、実施例1Fの小規模調製DNA単離操作に従って
それらのプラスミドDNAを単離した。制限酵素分析に
より、プラスミドpsynCの構造を確かめた。プラスミド
psynCの制限部位および機能地図を図6に示す。
【0058】実施例8 プラスミドpsyn4およびpsynDの構築 プラスミドpsyn3の転写活性化配列からOL3オペレー
ター領域を削除してプラスミドpsyn4を構築した。10
mM トリス-HCl pH7.4、20mM KCl、10mM
MgCl2および1mM DTTを含有する反応容量50μ
l 中で、プラスミドpsyn3(実施例6)10μgをHpaI
(10μl、100単位)で完全消化した。この混合物を
37℃で1時間インキュベートした。実施例1Aに記載
の方法に従って、得られたDNAフラグメント(416
8塩基対および1924塩基対)を調製用ゲル電気泳動
によって単離した。
【0059】10mM トリス-HCl pH7.4、100
mM NaCl、10mM MgCl2および10mM β-メルカ
プトエタノールを含有する反応容量50μl 中で、41
68塩基対のHpaI消化フラグメントDNA約5μgを
SspI(5μl、50単位)でさらに消化した。この混合
物を37℃で1時間インキュベートした。得られた41
48塩基対のHpaI-SspI制限フラグメントを実施例
1Aに記載の調製用ゲル電気泳動法によって単離した。
このDNAフラグメントを先に単離したプラスミドpsyn
3の1924塩基対HpaI消化DNAフラグメントと、
実施例1Cに記載の操作法に実質的に従ってT4 DN
Aリガーゼを用いて連結し、プラスミドpsyn4を作成し
た。その連結DNAの一部を用い、実施例1Eの方法に
従ってE.coli RV308細胞を形質転換した。実施例
1Fの小規模調製用DNA単離操作により、テトラサイ
クリン耐性の形質転換体を選択し、そのプラスミドDN
Aを単離した。制限酵素分析を行い、プラスミドpsyn4
の構造を確認した。
【0060】psyn4と同一の転写活性化配列を提供する
より好ましいベクターはプラスミドpsynDである。この
プラスミドpsynDは、実施例2に記載の操作に実質的に
従って構築される。しかし、その転写活性化配列は以下
に示す合成1本鎖DNAセグメントから構築する:
【化30】 プラスミドpsyn4およびpsynDは、OL3リプレッサー
結合領域が切除された修飾型バクテリオファージプロモ
ーター-オペレーター領域を含有している。この活性化
配列はさらに−10共通配列を含有している。psynDの
制限部位および機能地図を図7に示す。
【0061】実施例9 ベクター安定性の分析 発酵の終了時点に発酵混合物から単離したベクターを制
限分析し、発現ベクターの分析を行った。制限分析を発
現ベクターの特性化に使用することは、当業者に周知で
ある。制限エンドヌクレアーゼマッピングを作成し、解
釈する方法は当業者に周知である。このことはマニアチ
スらの1982年版にその概要が示されている。
【0062】発酵終了時点で発酵混合物中の細胞から本
発明のベクターを単離することにより、ベクターの構造
上の安定性を分析した。実施例1Fの方法に実質的に従
って、DNA小規模調製法によりこのDNAを単離し
た。単離したベクターDNAを制限酵素BamHIで消化
することにより制限酵素分析を行った。6mM トリス-
HCl pH7.9、150mM NaCl および6mMMgC
l2を含有する反応容量10μl 中で、単離したベクター
DNA約0.25μgをBamHI(1μl、10単位)で完
全消化した。この混合物を37℃で1時間インキュベー
トした。消化したDNAをアガロースゲルで分画化し、
実施例1Aに記載のようにして視覚化した。
【0063】本明細書に記載のプラスミドの制限地図に
基づけば、BamHI制限消化により、発酵工程の間に安
定性が保持されている上記プラスミドの2つのDNAフ
ラグメントが得られた。プラスミドpHPR104およ
びpHPR106AのBamHI消化により、4278お
よび1808塩基対の期待されたDNAフラグメントが
生成された。プラスミドpsynCのBamHI消化により、
4278および1833塩基対のDNAフラグメントが
得られ、他方psynDの消化により、4278および18
14塩基対のDNAフラグメントが得られる。これらの
結果は、プラスミドpHPR104、pHPR106A、
psynCおよびpsynDが発酵工程の間、安定性を保持して
いることを示している。
【図面の簡単な説明】
【図1】 プラスミドpCZR125の制限部位および
機能地図である。
【図2】 プラスミドpHPR97の制限部位および機
能地図である。
【図3】 プラスミドpHPR104の制限部位および
機能地図である。
【図4】 プラスミドpHDM159の制限部位および
機能地図である。
【図5】 プラスミドpHPR106の制限部位および
機能地図である。
【図6】 プラスミドpsynCの制限部位および機能地図
である。
【図7】 プラスミドpsynDの制限部位および機能地図
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12R 1:92) (C12N 1/21 C12R 1:19) (C12P 21/02 C12R 1:19) (72)発明者 チャールズ・リー・ハーシュバーガー アメリカ合衆国46163インディアナ州ニュ ー・ペイルスタイン、サウス・600・ウエ スト722番 (72)発明者 ハンセン・マックスウェル・シウン アメリカ合衆国46032インディアナ州イン ディアナポリス、コール・ポーター・レイ ン4760番 (72)発明者 ポール・ロバート・ロステック・ジュニア アメリカ合衆国46237インディアナ州イン ディアナポリス、サフロン・ドライブ4247 番 (72)発明者 ジェイン・ラロウ・スターナー アメリカ合衆国46236インディアナ州イン ディアナポリス、ドー・レイン12479番

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リプレッサー結合領域の5'位に位置す
    るDNA配列が欠失されており、そして機能的に連結さ
    れた遺伝子の発現を調節し、クローンされた組換えDN
    Aベクターに構造上の安定性を付与する修飾バクテリオ
    ファージλ転写活性化配列。
  2. 【請求項2】 以下の配列: 【化1】 【化2】 【化3】 【化4】 【化5】 および 【化6】 [式中、Aはデオキシアデニル、Gはデオキシグアニ
    ル、Cはデオキシシチジル、Tはチミジルである]の中
    から選ばれる請求項1に記載の転写活性化配列。
  3. 【請求項3】 (a)請求項1または請求項2に記載の転
    写活性化配列、 (b)翻訳活性化配列、および(c)機能的なポリペプチドを
    コードしているDNA配列から実質的に構成され、(a)
    および(b)が(c)を発現するように配置されている組換え
    DNA発現ベクター。
  4. 【請求項4】 プラスミドpHPR104、pHDM15
    9、pHPR106、pHPR106A、psynC、psyn
    D、psyn3、およびpsyn4の中から選ばれる請求項3に
    記載の組換えDNA発現ベクター。
  5. 【請求項5】 請求項3または請求項4に記載の組換え
    DNA発現ベクターによって形質転換されている宿主細
    胞。
  6. 【請求項6】 配列: 【化7】 を含有する転写活性化配列。
  7. 【請求項7】 (a)請求項6に記載の転写活性化配列、 (b)翻訳活性化配列、および(c)機能的なポリペプチドを
    コードしているDNA配列から実質的に構成され、(a)
    および(b)が(c)を発現するように配置されている組換え
    DNA発現ベクター。
  8. 【請求項8】 pHPR97である請求項7に記載の組
    換えDNA発現ベクター。
  9. 【請求項9】 請求項7または請求項8に記載の組換え
    DNA発現ベクターによって形質転換されている宿主細
    胞。
  10. 【請求項10】 コードされている機能的なポリペプチ
    ドを発現できる条件下で請求項5または請求項9に記載
    の宿主細胞を培養することを特徴とする機能的なポリペ
    プチドを生産するための方法。
JP3201746A 1990-08-13 1991-08-12 改良型バクテリオファージλpLプロモーター Withdrawn JPH0686678A (ja)

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US56578390A 1990-08-13 1990-08-13
US73928091A 1991-08-01 1991-08-01
US739280 1991-08-01
US565783 1991-08-01

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0686678A true JPH0686678A (ja) 1994-03-29

Family

ID=27073966

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3201746A Withdrawn JPH0686678A (ja) 1990-08-13 1991-08-12 改良型バクテリオファージλpLプロモーター

Country Status (3)

Country Link
US (1) US5576190A (ja)
JP (1) JPH0686678A (ja)
IE (1) IE912853A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19633698A1 (de) * 1996-08-21 1998-02-26 Lubitz Werner Prof Dr Neue Systeme zur Regulation der Genexpression

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0058002A3 (en) * 1981-01-26 1983-06-29 The Upjohn Company Process for stabilising potential plasmid vectors and novel plasmids
US4874703A (en) * 1985-08-26 1989-10-17 Eli Lilly And Company Expression vectors for use in E. coli
JPH0757193B2 (ja) * 1987-08-05 1995-06-21 宇部興産株式会社 改良プロモ−タ−、これを有するベクタ−、このベクタ−を有するプラスミド及びこのプラスミドを有する宿主菌

Also Published As

Publication number Publication date
US5576190A (en) 1996-11-19
IE912853A1 (en) 1992-02-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0176341B1 (en) An improved derivative of the tryptophan operon for expression of fused gene products
US4689406A (en) Enhancement of microbial expression of polypeptides
JP3837154B2 (ja) 遺伝子発現用プロモーター
US6395965B1 (en) Plant containing a gene construct comprising a chlorella virus promoter and a lac operator
US4795706A (en) Novel expression control sequences
AU741973B2 (en) (Chlorella) virus promoters
WO1999016858A1 (en) Expression control sequences
JP2544710B2 (ja) β−ラクタマ―ゼの製法
CN112592923A (zh) Ires序列、ires序列的应用和多顺反子表达载体
EP0217529B1 (en) Expression vectors for use in e, coli
JP2515488B2 (ja) ポリペプチドの製造方法
JPH0686678A (ja) 改良型バクテリオファージλpLプロモーター
US5721137A (en) Plasmid vector and its use for the production of heterologous proteins
EP0471514A2 (en) Improved bacteriophage lambda pL promoters
EP0493926A1 (en) A method for enhancing the structural stability of recombinant DNA expression vectors
WO2022120819A1 (zh) Ires序列、ires序列的应用和多顺反子表达载体
US5395761A (en) Plasmid pHKY334, an expression vector for EK-BGH and host cells transformed therewith
JPH08103278A (ja) 活性型ヒトaltの製造方法
EP0547873A2 (en) A novel translational activating sequence
Churchward et al. In vitro recombinant DNA technology
EP0465047A2 (en) Modified tryptophan promoters
JPH084509B2 (ja) 新規なプロモ−タ−

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19981112