JPH06860U - ウイング装置の油圧回路 - Google Patents

ウイング装置の油圧回路

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JPH06860U
JPH06860U JP4486092U JP4486092U JPH06860U JP H06860 U JPH06860 U JP H06860U JP 4486092 U JP4486092 U JP 4486092U JP 4486092 U JP4486092 U JP 4486092U JP H06860 U JPH06860 U JP H06860U
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正毅 黒木
健 茂木
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 トラック車等の荷台に使用のウイング扉を閉
じてゆく際、その油圧操作によるウイング扉の歪みを防
止すること。 【構成】 ウイング操作用油圧回路において、油圧源に
設けた高圧用のリリ−フ弁とは別に、ウイング扉の降下
時に圧油を送る側の油圧管路に低圧用のリリ−フ弁を設
けている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、トラック車等の荷台に使用するウイング装置の油圧回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
図2はトラック車の側面図を示し、荷台5の前後にはそれぞれ側壁5Aおよび 5Bを固設し、図3は図2におけるイイ断面図を示している。 荷台5上のウイング扉5eあるいは5fは、それぞれ側壁5Aおよび5B上の 支点5cに樞着し、矢印aあるいはbのように支点5cを中心に上下方向におけ る揺動開閉を可能にしている。 すなわち、ウイング扉5eあるいは5fを支点5cまわりに持ち上げれば、荷 台5への荷物の出し入れが可能になり、ウイング扉5eあるいは5fを支点5c まわりに引き下げれば、それら荷物を雨、塵埃より保護する箱体を構成する。
【0003】 これらウイング扉5eあるいは5fの開閉は油圧アクチュエ−タによって操作 され、それぞれウイング扉5eあるいは5fごとにそれらウイング装置の油圧回 路を装着している。 図4は、従来におけるウイング装置の油圧回路であって、ウイング扉5e側の 油圧回路図を示したものであり、図4における油圧アクチュエ−タ3は図3にお ける油圧アクチュエ−タ3に相当し、図4における油圧アクチュエ−タ4は、図 2における側壁5Bの位置5bに、図3の油圧アクチュエ−タ3と同様に側壁5 Bとウイング扉5eとの間に装着されている。
【0004】 図4において、油圧源としての油圧ポンプ1の吐出管路1cには安全弁として のリリ−フ弁1aを設け、吐出管路1cおよびリザ−バ1bと第1の油圧管路2 aおよび第2の油圧管路2bとの間には切換弁2を介設している。 油圧管路2aは第1のパイロットチェック弁3Aを介して後、分岐して一方の 側の油圧管路は並列配設したオリフィス3cとチェック弁3dを介して第1の油 圧アクチュエ−タ3における一方の押しのけ室3aに接続し、その分岐した他方 の側の油圧管路は並列配設したオリフィス4cとチェック弁4dを介して第2の 油圧アクチュエ−タ4における一方の押しのけ室4aに接続している。 油圧管路2bは第2のパイロットチェック弁4Aを介して後、第1の油圧アク チュエ−タ3における他方の押しのけ室3bと第2の油圧アクチュエ−タ4にお ける他方の押しのけ室4bに接続している。 また、パイロットチェック弁3Aにおけるパイロット管路3eは油圧管路2b に連通し、パイロットチェック弁4Aにおけるパイロット管路4eは油圧管路2 aに連通している。
【0005】 上記図4の構成において、その作用は下記のようになっている。 切換弁2の切換位置が2Nの中立位置にあるとき、吐出管路1cが閉じられて 油圧アクチュエ−タ3および4が操作されることはない。また、このとき油圧ポ ンプ1も駆動されていない。
【0006】 切換弁2を切換位置2Aに設定し油圧ポンプ1を駆動すると、油圧ポンプ1に よってリザ−バ1bから汲み上げられ且つ加圧された圧油は、吐出管路1c、切 換位置2A、油圧管路2aおよびパイロットチェック弁3Aを介して、一方にお いてチェック弁3dを介して押しのけ室3aに圧送してピストン3gを上昇させ 、他方においてチェック弁4dを介して押しのけ室4aに圧送してピストン4g を上昇させる。 また、この油圧管路2aへの圧油はパイロット管路4eを介してパイロットチ ェック弁4Aを押し開き、上記ピストン3gおよび4gの上昇によって押しのけ られた押しのけ室3bおよび4bの作動油は、その押し開かれたパイロットチェ ック弁4A、油圧管路2bおよび切換位置2Aを介してリザ−バ1bに戻される 。
【0007】 上記ウイング扉5eの持ち上げにおいて、その持ち上げ位置が適当な高さに達 したとき、切換弁2を中立位置2Nに設定すれば、ピストン3gおよび4gに作 用しているウイング扉5eの重量が押しのけ室3aおよび4aの圧油を押し出そ うとする。 また、油圧管路2bは上記状態においては、リザ−バ1bに開放されているた め、パイロット管路3eもリザ−バ1bに開放され、パイロットチェック弁3A は閉となっている。 この状態で押しのけ室3aおよび4aから押し出されようとする圧油は、オリ フィス3cあるいは4cを介してパイロットチェック弁3Aで閉じ込まれること になって、ウイング扉5eの降下が油圧的に拘束される。 このようなピストン3gおよび4gの上昇は、図3におけるウイング扉5eを 持ち上げてゆき、荷台5へ荷物を格納しあるいは荷台5から荷物を取り出すこと を可能にする。
【0008】 上記ウイング扉5eの持ち上げに対して、ウイング扉5eを下げてゆくときは 、切換弁2を2Bの切換位置に設定する。 切換弁2を切換位置2Bに設定し油圧ポンプ1を駆動すると、油圧ポンプ1に よってリザ−バ1bから汲み上げられ且つ加圧された圧油は、吐出管路1c、切 換位置2B、油圧管路2bおよびパイロットチェック弁4Aを介して押しのけ室 3bおよび4bに圧送してピストン3gおよび4gを下降させる。 また、この油圧管路2bへの圧油はパイロット管路3eを介してパイロットチ ェック弁3Aを押し開き、上記ピストン3gおよび4gの下降によって押しのけ られた押しのけ室3aおよび4aの作動油は、その押し開かれたパイロットチェ ック弁3A、油圧管路2aおよび切換位置2Bを介してリザ−バ1bに戻される 。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】
上記ウイング扉5eの下げにおいて、ウイング扉5eが丁度、側壁5Aおよび 5Bに接する状態においてその下げを停止させることは困難である。したがって 、その下げはウイング扉5eが側壁5Aおよび5Bへ完全に接した後まで、その 操作が行われる。 しかし、ウイング扉5eのその側壁5Aおよび5Bへの当接以降のその下げに おいて、ウイング扉5eに歪みの生ずることがある。 この現象を検討してみると、下記の理由によっていることが判明した。
【0010】 切換弁2を切換位置2Bへ設定することによって、上述のようにウイング扉5 eを下げてゆく場合において、ウイング扉5eが側壁5Aおよび5Bに当接した 以降は、その当接による負荷によって吐出管路1cの作動油圧が上昇し、その作 動油圧はリリ−フ弁1aによって設定した油圧まで高まる。すなわち、その状態 において押しのけ室3bおよび4bの作動油圧がそのリリ−フ弁1aの設定油圧 まで高まる。 このとき、そのように押しのけ室3bおよび4bの油圧が高まった状態まで油 圧アクチュエ−タ3および4を収縮させていることによって、その分、ウイング 扉5eに歪みを生じさせていることになる。
【0011】 このようにウイング扉5eが側壁5Aおよび5Bに当接して後、切換弁2を中 立位置2Nに戻すと、油圧管路2aおよび2bが共にリザ−バ1bに開放する結 果、パイロット管路3eおよび4eもリザ−バ1bに開放され、押しのけ室3b および4bに生じている上記作動油圧によってパイロットチェック弁4Aを閉じ る。 この場合において、押しのけ室3bおよび4bにおける作動油は圧縮性があり 、且つウイング扉5eにも弾性があるから、この状態において油圧アクチュエ− タ3および4は伸張される方向の力を、そのまま残存させる。すなわち、その伸 張される方向の力によって押しのけ室3bおよび4bに残存する油圧がパイロッ トチェック弁4Aを閉じたままにして、ウイング扉5eを歪ませたままにする。
【0012】 このように、ウイング扉5eを長い時間歪ませたままにしておくと、その歪み が元に戻らなくなって変形してしまうことになりかねない。更に、このようなウ イング扉5eに変形が生ずると、ウイング扉5eと、側壁5A、5Bあるいは荷 台5との間に、その歪み分の隙間を生じ、荷台5における荷物のウイング扉によ る密閉ができなくなってしまう。 本考案の目的は、上記のようなウイング扉に歪みの生じないウイング装置の油 圧回路を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本考案は、下記における従来のウイング装置の油圧回路を改良したものである 。その従来の油圧回路は下記のとおりでるる。 荷台へ直立して固設した側壁の上部支点へ、その支点を中心に且つその荷台上 で上下方向へ揺動自在にウイング扉を樞着させ、その側壁とそのウイング扉との 間には油圧アクチュエ−タを介設し、その油圧アクチュエ−タは、その一方の側 の押しのけ室へ圧油圧送し且つその他方の側の押しのけ室をリザ−バに開放する ことによって伸張し、その他方の側の押しのけ室へ圧油圧送し且つその一方の側 の押しのけ室をリザ−バに開放することによって収縮する構成をなしている。 すなわち、油圧アクチュエ−タの伸張によってウイング扉を開き、油圧アクチ ュエ−タの収縮によってウイング扉を閉じるようになっている。
【0014】 この油圧アクチュエ−タは下記の油圧回路によって操作される。 第1の油圧管路は第2の油圧管路の油圧によって開弁する第1のパイロットチ ェック弁を介して前記一方の側の押しのけ室に接続し、その第2の油圧管路はそ の第1の油圧管路の油圧によって開弁する第2のパイロットチェック弁を介して 前記他方の側の押しのけ室に接続している。 すなわち、これらパイロットチェック弁は上記第1および第2の油圧管路がリ ザ−バに開放しているとき、一方の側の押しのけ室と他方の側の押しのけ室とを 油圧的にロックする役目を果たしている。
【0015】 上記第1の油圧管路と上記第2の油圧管路と、油圧源およびリザ−バとの間に は、その第1の油圧管路あるいはその第2の油圧管路のうちいずれか一方にその 油圧源を連通させるときそのいずれかの他方の側をリザ−バに開放する切換弁を 介設させ、その油圧源に連通する管路には高圧用のリリ−フ弁を設けている。 このような従来におけるウイング装置用の油圧回路において、ウイング扉降下 時に圧油を送る側の前記第2の油圧管路に低圧用リリ−フ弁を付設させている。
【0016】
【実施例】
図1は、本考案におけるウイング装置の油圧回路を回路図によって示したもの であり、その回路図は上述の従来における図4の油圧回路図に代わって、図3の ウイング扉5eに使用されるものである。 図1における油圧アクチュエ−タ3は、上述の従来における場合と同じに図3 における油圧アクチュエ−タ3と同じであり、図1における油圧アクチュエ−タ 4も、従来と同じに図2における側壁5Bの位置5bにおいて且つ図3の油圧ア クチュエ−タ3と同じ装着方法によって、側壁5Bとウイング扉5eとの間に装 着されている。 すなわち、ウイング扉5eはその荷台5の車両進行方向前後において、油圧ア クチュエ−タ3および4によって支えられている点も従来と同じである。
【0017】 図1において、油圧源としての油圧ポンプ1の吐出管路1cは、安全弁として のリリ−フ弁1aを設け、吐出管路1cおよびリザ−バ1bと第1の油圧管路2 aおよび第2の油圧管路2bとの間には切換弁2を介設している。 油圧管路2aは第1のパイロットチェック弁3Aを介して後、分岐して一方の 側の油圧管路は並列配設したオリフィス3cとチェック弁3dを介して第1の油 圧アクチュエ−タ3における一方の押しのけ室3aに接続し、その分岐した他方 の側の油圧管路は並列配設したオリフィス4cとチェック弁4dを介して第2の 油圧アクチュエ−タ4における一方の押しのけ室4aに接続している。
【0018】 油圧管路2bは第2のパイロットチェック弁4Aを介して後、第1の油圧アク チュエ−タ3における他方の押しのけ室3bと第2の油圧アクチュエ−タ4にお ける他方の押しのけ室4bに接続している。 また、パイロットチェック弁3Aにおけるパイロット管路3eは油圧管路2b に連通し、パイロットチェック弁4Aにおけるパイロット管路4eは油圧管路2 aに連通している。 油圧管路2bは、低圧用のリリ−フ弁6およびチェック弁6aを介して油圧管 路2aに接続している。
【0019】 以上の本考案における実施例において、その作用は下記のようになっている。 切換弁2の切換位置が2Nの中立位置にあるときは、吐出管路1cが閉じられ て油圧アクチュエ−タ3および4が操作されることはない。また、このとき油圧 ポンプ1も駆動されていない。
【0020】 切換弁2を切換位置2Aに設定し油圧ポンプ1を駆動すると、油圧ポンプ1に よってリザ−バ1bから汲み上げられ且つ加圧された圧油は、吐出管路1c、切 換位置2A、油圧管路2aおよびパイロットチェック弁3Aを介して、一方にお いてチェック弁3dを介して押しのけ室3aに圧送してピストン3gを上昇させ 、他方においてチェック弁4dを介して押しのけ室4aに圧送してピストン4g を上昇、すなわち、油圧アクチュエ−タ3および4を伸張させる。
【0021】 また、この油圧管路2aへの圧油はパイロット管路4eを介してパイロットチ ェック弁4Aを押し開き、上記ピストン3gおよび4gの上昇によって押しのけ られた押しのけ室3bおよび4bの作動油は、その押し開かれたパイロットチェ ック弁4A、油圧管路2bおよび切換位置2Aを介してリザ−バ1bに戻される 。 なお、上記油圧アクチュエ−タ3および4の伸張において、ウイング扉5eの 動きに大きな抵抗が生じた場合、油圧管路2aに圧送されていた作動油圧は、リ リ−フ弁1aの設定圧によって規制され、油圧回路の安全が保持される。
【0022】 上記ウイング扉5eの持ち上げにおいて、その持ち上げ位置が適当な高さに達 したとき、切換弁2を中立位置2Nに設定すれば、ピストン3gおよび4gに作 用しているウイング扉5eの重量が押しのけ室3aおよび4aの圧油を押し出そ うとする。 このように押しのけ室3aおよび4aから押し出されようとする圧油の油圧は 、オリフィス3cあるいは4cを介してパイロットチェック弁3Aを閉じること になって、ウイング扉5eの降下が油圧的に拘束される。 このような油圧アクチュエ−タ3および4の伸張は、図3におけるウイング扉 5eを持ち上げてゆき、荷台5へ荷物を格納しあるいは荷台5から荷物を取り出 すことができるようになる。
【0023】 また、切換弁2を切換位置2Nにしている状態において、上記のようにパイロ ットチェック弁3Aはウイング扉5eの自重を油圧的に支えるものであるが、パ イロットチェック弁4Aは、この車両の走行中における振動によってウイング扉 5eが上方へ跳ね上がる作用をする場合、その動きをパイロットチェック弁3A と同様に油圧的に拘束するものである。
【0024】 上記ウイング扉5eの持ち上げに対して、ウイング扉5eを下げてゆくときは 、切換弁2を2Bの切換位置に設定する。 切換弁2を切換位置2Bに設定し油圧ポンプ1を駆動すると、油圧ポンプ1に よってリザ−バ1bから汲み上げられ且つ加圧された圧油は、吐出管路1c、切 換位置2B、油圧管路2bおよびパイロットチェック弁4Aを介して押しのけ室 3bおよび4bに圧送してピストン3gおよび4gを下降、すなわち油圧アクチ ュエ−タ3および4を収縮させる。 また、この油圧管路2bへの圧油はパイロット管路3eを介してパイロットチ ェック弁3Aを押し開き、上記ピストン3gおよび4gの下降によって押しのけ られた押しのけ室3aおよび4aの作動油が、その押し開かれたパイロットチェ ック弁3A、油圧管路2aおよび切換位置2Bを介してリザ−バ1bに戻される 。
【0025】 この場合において、そのウイング扉5eが下降してゆき、ウイング扉5eが側 壁5Aおよび5Bの側面5dに当接しても、そのウイング扉5eの閉じを完全に するため、切換位置2Bへの設定は続く。 このようにウイング扉5eが側面5dに当接した以降の油圧アクチュエ−タ3 および4への圧油圧送は、その当接による負荷の上昇によって油圧管路2bにお ける作動油圧を上昇させ、その作動油圧は安全弁として設けているリリ−フ弁6 の設定圧によって規制される。
【0026】 ここで、そのリリ−フ弁6の最高圧規制は、リリ−フ弁1aにおける設定圧よ りも十分に低い値に設定されている。 それは、油圧アクチュエ−タ3および4が収縮してウイング扉5eを荷台5に 対して閉じてくる場合、油圧管路2bの油圧がパイロットチェック弁3Aを開弁 させる程度の油圧が存在すれば、ウイング扉5eはそれ自身の重量によって降下 しうるからである。
【0027】 したがって、そのようにウイング扉5eが側面5dに当接後も油圧アクチュエ −タ3および4によって操作され続けても、その操作油圧の最高値をリリ−フ弁 6において低く押さえてあるから、その当接後の操作によってウイング扉5eを 歪ませてしまうようなことのないものとなっている。 なお、図1の実施例においては、リリ−フ弁6の出口側がチェック弁6aを介 して油圧管路2bに接続する構成となっているが、その出口側は直接にリザ−バ 1bに接続しても同じである。
【0028】 また、上記実施例においてオリフィス3cおよび4cの存在は、ウイング扉5 eの降下時において、その降下が緩やかに降下するように設けているものであり 、チェック弁3dおよび4dは、上記オリフィス3cあるいは4cが存在しても 、ウイング扉5eの持ち上げ時に、圧油がそれらチェック弁側を通過してウイン グ扉5eが急速に持ち上がるようにしてあるものである。 したがって、本考案の基本としては、このオリフィス3cとチェック弁3dと の並列回路、およびオリフィス4cとチェック弁4dとの並列回路を必要とせず 、これらは単なる単一の油圧管路によって連通するものであってもよい。
【0029】
【考案の効果】
以上の説明から明らかなように、本考案の効果は下記のとおりである。 吐出管路1cに設けた高い設定圧のリリ−フ弁1aとは別に、第2の油圧管路 2bに低い設定圧のリリ−フ弁6を設けたことによって、油圧アクチュエ−タ3 および4の収縮操作において、ウイング扉5eを側壁5Aおよび5Bへ閉じた後 に引き続きその操作が続行しても、ウイング扉5eを歪ませるようなことのない ものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案におけるウイング装置の油圧回路を回路
図によって示したものである。
【図2】ウイング装置を装着した車両の側面図を示して
いる。
【図3】図2におけるイイ断面図を示している。
【図4】従来におけるウイング装置の油圧回路を回路図
によって示したものである。
【符号の説明】
1 油圧ポンプ、 1b リザ−バ、 2 切換弁、
2a 第1の油圧管路、2b 第2の油圧管路、 3お
よび4 油圧アクチュエ−タ、 3a、3b、4aおよ
び4b 押しのけ室、 3eおよび4e パイロット管
路、 3gおよび4g ピストン、 3A 第1のパイ
ロットチェック弁、 4A 第2のパイロットチェック
弁、 5 荷台、 5Aおよび5B 側壁、 5c 支
点、 5eウイング扉。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷台へ直立して固設した側壁の上部支点
    へ、その支点を中心に且つその荷台上で上下方向へ揺動
    自在にウイング扉を樞着させ、その側壁とそのウイング
    扉との間には、その一方の側の押しのけ室へ第1の油圧
    管路を通じて圧油圧送し且つその他方の側の押しのけ室
    を第2の油圧管路を通じてリザ−バに開放することによ
    って伸張し、その他方の側の押しのけ室へ圧油圧送し且
    つその一方の側の押しのけ室をリザ−バに開放すること
    によって収縮する油圧アクチュエ−タを介設し、その第
    1の油圧管路はその第2の油圧管路の油圧によって開弁
    する第1のパイロットチェック弁を介して前記一方の側
    の押しのけ室に接続し、その第2の油圧管路はその第1
    の油圧管路の油圧によって開弁する第2のパイロットチ
    ェック弁を介して前記他方の側の押しのけ室に接続し、
    その第1の油圧管路とその第2の油圧管路と、油圧源お
    よびリザ−バとの間には、その第1の油圧管路あるいは
    その第2の油圧管路のうちいずれか一方にその油圧源を
    連通させるときそのいずれかの他方の側をリザ−バに開
    放する切換弁を介設させ、その油圧源に連通する管路に
    は高圧用のリリ−フ弁を設けている構成において、 前記ウイング扉を降下させるために圧油を送る側の前記
    第2の油圧管路中前記切換弁と前記第2のパイロットチ
    ェック弁の間に低圧用のリリ−フ弁を設けたことを特徴
    とするウイング装置の油圧回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03137383A (ja) * 1989-10-24 1991-06-11 Soqi Inc トラックのウイング開閉装置のための安全弁

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