JPH0120224Y2 - - Google Patents

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JPH0120224Y2
JPH0120224Y2 JP13793884U JP13793884U JPH0120224Y2 JP H0120224 Y2 JPH0120224 Y2 JP H0120224Y2 JP 13793884 U JP13793884 U JP 13793884U JP 13793884 U JP13793884 U JP 13793884U JP H0120224 Y2 JPH0120224 Y2 JP H0120224Y2
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、キヤブオーバ型自動車等における運
転台持上装置に関する。
[従来の技術] 従来、キヤブオーバ型自動車等において、運転
台の下部にエンジンを設けている形式のものにお
いては、そのエンジンの点検あるいはそのエンジ
ンの修理のために、運転台持上装置を設けている
ものがあり、特にその運転台の重量が重く且つそ
の運転台の剛性が低いものにおいては、運転台の
両側にそれぞれ運転台持上装置を設けている。
このような運転台の両側にそれぞれ運転台持上
装置を設けている従来の構成は第1図、第2図お
よび第3図に示すようなものとなつている。
第1図あるいは第2図は、従来の運転台持上装
置の一方のアクチユエータ装置10が、運転台5
とシヤーシ6との間に介設している側面図を示
し、運転台5はその前方においてシヤーシ6に枢
着しており(図示せず)、5aは該枢着点上に下
した垂線を示しており、且つアクチユエータ装置
10が運転台5を持ち上げている第1図における
その程度は、運転台5の重心が垂線5aの後方に
ある状態、すなわち運転台5の重量がピストン1
bに圧縮力を与えている状態を示し、第2図は、
アクチユエータ装置10が運転台5を持ち上げて
いる程度において、運転台5の重心が垂線5aの
前方にある状態、すなわち運転台5の重量がピス
トン1bに引つ張り力を与えている状態を示して
いる。
第3図は、第1図あるいは第2図における運転
台持上装置のシステム図を示したものである。
第1図あるいは第2図において、運転台5の進
行方向に向つてその左右両側にアクチユエータ装
置10を設けているが、第1図あるいは第2図に
おいてはその左側のみのアクチユエータ装置10
を示し、その左側のアクチユエータ装置10は第
3図において左側に図示するアクチユエータ装置
10に相当し、その右側のアクチユエータ装置1
0は第3図の右側に図示したアクチユエータ装置
10に相当し、これら左右のアクチユエータ装置
10は第3図に示すように、まつたく同一の構成
となつている。
したがつて、以下の説明においては原則として
左側のアクチユエータ装置10を代表して説明す
る。
アクチユエータ装置10は、アクチユエータ1
におけるシリンダ1aに軸方向への摺動を可能に
ピストン1bが嵌合し、管路4は絞り流路4aお
よびパイロツトチエツク弁4bを介して押しのけ
室1cに接続し、管路3は絞り流路3aおよびパ
イロツトチエツク弁3bを介して押しのけ室1d
に接続し、パイロツトチエツク弁3bにおけるパ
イロツト管路4cは管路4に連通し、パイロツト
チエツク弁4bにおけるパイロツト管路3cは管
路3に連通し、ピストン1bは運転台5に連接
し、シリンダ1aはシヤーシ6に連接している。
上記従来の構成において、その作用は下記のよ
うになつている。
管路3に圧力油を圧送し管路4を図示していな
いリザーバに開放すると、左右のアクチユエータ
装置10,10において、管路3における圧力油
はパイロツト管路3cを介してパイロツトチエツ
ク弁4bを開弁し、同時に管路3における圧力油
は絞り流路3aおよびパイロツトチエツク弁3b
を介して押しのけ室1dに圧送され、ピストン1
bを上方に押し上げてゆき、その押し上げによつ
てピストン1bに押しのけられた押しのけ室1c
の作動油はそれぞれパイロツトチエツク弁4b、
絞り流路4aおよび管路4を介してリザーバに排
出し、この作用によつて上昇したピストン1bは
運転台5を第1図あるいは第2図は図示するよう
に押し上げてゆく。
なお、この場合において運転台5は上述のよう
にその前方においてシヤーシ6の一部に枢着して
いるため、それぞれのピストン1b,1bが運転
台5を押し上げてゆくと第1図あるいは第2図の
ように運転台5は前側に傾斜した状態に持ち上げ
られてゆく状態となる。
上記運転台5の持ち上げに対し、管路3をリザ
ーバに開放し管路4に圧力油を圧送すると、左右
のアクチユエータ装置10,10において、管路
4における圧力油はパイロツト管路4cを介して
パイロツトチエツク弁3bを開弁し、同時に管路
4における圧力油は絞り流路4aおよびパイロツ
トチエツク弁4bを介して押しのけ室1cに圧送
され、その押しのけ室1cにおける圧力油はピス
トン1bを押し下げてゆく。
この押し下げによつて、押しのけ室1dから押
しのけられた作動油はパイロツトチエツク弁3b
および絞り流路3aを介して管路3からそれぞれ
リザーバに排出し、そのことによつて、左右にお
けるアクチユエータ装置10,10のピストン1
bがそれぞれ降下してゆき、それらピストン1b
の降下は運転台5を下げてゆく。
上記のような運転台5の持ち上げあるいは持ち
下げの途中において、管路3および4を同時にリ
ザーバに開放すると、パイロツト管路3cおよび
4cもその開放によつて大気圧の状態となつてパ
イロツトチエツク弁3bおよび4bは共に通常の
チエツク弁と同様の状態となるが、この場合にお
いて、運転台持上装置の作動状態が第1図の状態
にある場合と第2図の状態にある場合とで、その
作用は下記のように場合分けされる。
上述のように、運転台5の持ち上げあるいは持
ち下げの程度が第1図の状態にあるときは、運転
台5の重量が運転台5とシヤーシ6の枢着支点を
中心として矢印aのように作用してピストン1b
に圧縮力を与え、その結果、運転台5の持ち上げ
あるいは持ち下げ時における押しのけ室1dの作
動油は加圧状態となつている。
したがつて、この場合において管路3がリザー
バに開放されていることより、加圧状態にある押
しのけ室1dからはパイロツトチエツク弁3bを
介して作動油が管路3に流出しようとするが、そ
の流出しようとする流れによつてパイロツトチエ
ツク弁3bが閉じ、その結果ピストン1bは流体
的に拘束され、そのピストン1bは運転台5をそ
の位置に保持できるようになつている。
また、運転台5の持ち上げあるいは持ち下げの
程度が第2図の状態にあるときは、運転台5の重
量が運転台5とシヤーシ6の枢着支点を中心とし
て矢印bのように作用してピストン1bに引つ張
り力を与え、その結果、運転台5の持ち上げある
いは持ち下げ時における押しのけ室1cの作動油
は加圧状態となつている。
したがつて、この場合において管路4がリザー
バに開放されていることより、加圧状態にある押
しのけ室1cの作動油はパイロツトチエツク弁4
bを介して管路4に流出しようとするが、その流
出しようとする流れによつてパイロツトチエツク
弁4bが閉じ、その結果ピストン1bは流体的に
拘束され、そのピストン1bは運転台5をその位
置に保持できるようになつている。
また、上記の流体的なピストン1bの拘束は、
上記のように管路3および4をリザーバに開放す
ると同時に非常に感度良く応答するものとなつて
いる。それはその応答が鈍いとすると、そのリザ
ーバへの開放後も運転台5がある範囲において降
下してくることになり、危険であるからである。
また、この応答が良いと言うことはパイロツト
チエツク弁3bあるいは4bのそれぞれが非常に
感度良く作動するようになつていることを意味
し、そのことはパイロツトチエツク弁3bあるい
は4bを介して管路3あるいは4へ作動油が流出
してゆく際のその流出はパイロツトチエツク弁3
bあるいは4bが微妙なわずかの開弁状態におい
て流出してゆく構成となつているからである。
[考案が解決しようとする問題点] しかし、上記のようにパイロツトチエツク弁3
bおよび4bが非常に感度良く作動するようにな
つているため、運転台5の第1図の状態における
下降時と第2図における運転台5の矢印b方向の
持ち上げ時において下記のような問題が存在す
る。
すなわち、これを運転台5が第1図の状態にお
いて下降してゆくときを例にとつて説明すると、
上記の説明のように運転台5が下降してゆくと
き、左右の押しのけ室1d,1dからはそれぞれ
のパイロツトチエツク弁3b,3bを介して管路
3に作動油が流出してゆくものとなるが、その流
出はパイロツトチエツク弁3bの微妙なわずかの
開弁状態において流出してゆくため、その左右の
パイロツトチエツク弁3b,3bからの単位時間
における作動油の流出量が一致しない状態とな
る。その結果、左右のピストン1bの降下速度は
異なつた速度で降下し、その異なつた速度は運転
台5を横方向に傾斜させながら降下させてしまう
ことになる。
このことは、第2図の状態において運転台5を
矢印bの方向へ傾斜させてゆくときも同様とな
る。
このようなことは運転台5にねじりを与えるこ
とになり、このような現象は改善されなければな
らない。
本考案の目的は、上記のような問題を改善した
運転台持上装置を提供することにある。
[問題点を解決するための手段] 本考案は下記のような構成からなつている。
第1の逆止弁装置および第2の逆止弁装置のそ
れぞれは、 a:第1の管路と第2の管路との間に第1のパイ
ロツトチエツク弁を介設し、 b:第2の管路と第3の管路との間に第2のパイ
ロツトチエツク弁を介設し、 c:前記第2のパイロツトチエツク弁は、そのパ
イロツト管路の流体圧信号によつて開弁して前
記第3の管路から前記第2の管路の側へ作動流
体が流出するときのその流れ抵抗が、同じ作動
の場合における前記第1のパイロツトチエツク
弁における流れ抵抗の値に比し十分に小さな値
となつている、 上記構成をなし、 第1のアクチユエータおよび第2のアクチユエ
ータのそれぞれは、 a:シリンダに軸方向への摺動を可能にピストン
が嵌合し、 b:前記シリンダにおいて、前記ピストンの軸方
向の一方の側には第1の押しのけ室を形成し、
その他方の側には第2の押しのけ室を形成し、 c:前記ピストンあるいは前記シリンダのうちい
ずれか一方は運転台に連接し、該いずれかにお
ける他方はシヤーシに連接している、 上記構成をなし、 前記運転台は、前記ピストンあるいは前記シリ
ンダが連接している以外の前記シヤーシの一部に
おいて枢着し、 前記第1の逆止弁装置において、 a:前記第2の管路には、前記第1のアクチユエ
ータあるいは前記第2のアクチユエータのうち
いずれか一方における前記第2の押しのけ室が
連通し、前記第3の管路には、前記第2のアク
チユエータあるいは前記第1のアクチユエータ
のうちいずれか他方における前記第2の押しの
け室が連通し、 b:前記第1のパイロツトチエツク弁と前記第2
のパイロツトチエツク弁におけるそれぞれのパ
イロツト管路は、それぞれ前記第2の逆止弁装
置における第1の管路に連通している、 上記構成をなし、 前記第2の逆止弁装置において、 a:前記第2の管路には、前記第1のアクチユエ
ータあるいは前記第2のアクチユエータのうち
いずれか一方における前記第1の押しのけ室が
連通し、前記第3の管路には、前記第2のアク
チユエータあるいは前記第1のアクチユエータ
のうちいずれか他方における前記第1の押しの
け室が連通し、 b:前記第1のパイロツトチエツク弁と前記第2
のパイロツトチエツク弁におけるそれぞれのパ
イロツト管路は、それぞれ前記第1の逆止弁装
置における第1の管路に連通している、 上記構成をなしている。
[作用] 上記本考案の構成における作用は下記のとおり
である。
下記の説明において、その説明の便宜上、 a:第1の逆止弁装置の第2の管路に連通してい
る第2の押しのけ室を「一の第2の押しのけ
室」と名付け、 b:第1の逆止弁装置の第3の管路に連通してい
る第2の押しのけ室を「他の第2の押しのけ
室」と名付け、 c:第2の逆止弁装置の第2の管路に連通してい
る第1の押しのけ室を「他の第1の押しのけ
室」と名付け、 d:第2の逆止弁装置の第3の管路に連通してい
る第1の押しのけ室を「一の第1の押しのけ
室」と名付けることとする。
第1の逆止弁装置における第1の管路に圧力流
体を圧送し、第2の逆止弁装置における第1の管
路をリザーバに開放すると、その圧力流体は第2
の逆止弁装置における第1のパイロツトチエツク
弁と第2のパイロツトチエツク弁のそれぞれのパ
イロツト管路を介して、第2の逆止弁装置におけ
るそれら第1および第2のパイロツトチエツク弁
を開弁し、 第1の逆止弁装置の側においては、 第1の管路における圧力流体が、第1のパイロ
ツトチエツク弁および第2の管路を介して一の第
2の押しのけ室に圧送され、その圧送された圧力
流体はその圧送されたアクチユエータにおけるピ
ストンを押し上げ、 同時に、第1の管路における圧力流体は第1の
パイロツトチエツク弁、第2のパイロツトチエツ
ク弁および第3の管路を介して他の第2の押しの
け室に圧送され、その圧送された圧力流体はその
圧送されたアクチユエータにおけるピストンを押
し上げる。
上記のように、それらそれぞれのピストンによ
つて押しのけられた作動流体は、下記のように第
2の逆止弁装置を介してリザーバに排出してゆ
く。
第2の逆止弁装置の側において、 他の第1の押しのけ室から押しのけられた作動
流体は、第2の管路、第1のパイロツトチエツク
弁および第1の管路を介してリザーバに排出し、 同時に、一の第1の押しのけ室において押しの
けられた作動流体は、第3の管路、第2のパイロ
ツトチエツク弁、第1のパイロツトチエツク弁お
よび第1の管路を介してリザーバに排出する。
このように、第1のアクチユエータおよび第2
のアクチユエータにおいて、それぞれ第2の押し
のけ室に圧力流体が圧送されたことによつて、ピ
ストンとシリンダが相対的に伸張し、そのことに
よつて、運転台はシヤーシに対して、第1図ある
いは第2図の状態に持ち上げられてゆく。
上記作動と逆に、第2の逆止弁装置における第
1の管路に圧力流体を圧送し、第1の逆止弁装置
における第1の管路をリザーバに開放すると、そ
の圧力流体は第1の逆止弁装置における第1のパ
イロツトチエツク弁と第2のパイロツトチエツク
弁のそれぞれのパイロツト管路を介して、第1の
逆止弁装置におけるそれら第1および第2のパイ
ロツトチエツク弁を開弁し、 第2の逆止弁装置の側においては、 第1の管路における圧力流体が、第1のパイロ
ツトチエツク弁および第2の管路を介して他の第
1の押しのけ室に圧送され、その圧送された圧力
流体はその圧送されたアクチユエータにおけるピ
ストンを押し下げ、 同時に、第1の管路における圧力流体は第1の
パイロツトチエツク弁、第2のパイロツトチエツ
ク弁および第3の管路を介して一の第1の押しの
け室に圧送され、その圧送された圧力流体はその
圧送されたアクチユエータにおけるピストンを押
し下げる。
上記のように、それらそれぞれのピストンによ
つて押しのけられた作動流体は、下記のように第
1の逆止弁装置を介してリザーバに排出してゆ
く。
第1の逆止弁装置の側において、 一の第2の押しのけ室から押しのけられた作動
流体は、第2の管路、第1のパイロツトチエツク
弁および第1の管路を介してリザーバに排出し、 同時に、他の第2の押しのけ室において押しの
けられた作動流体は、第3の管路、第2のパイロ
ツトチエツク弁、第1のパイロツトチエツク弁お
よび第1の管路を介してリザーバに排出する。
このように、第1のアクチユエータおよび第2
のアクチユエータにおいて、それぞれ第1の押し
のけ室に圧力流体が圧送されたことによつて、ピ
ストンとシリンダが相対的に収縮し、そのことに
よつて、運転台はシヤーシに対して、第1図ある
いは第2図の状態からシヤーシ上へ設定される通
常の姿勢にもどされてゆく。
この場合において、運転台は、ピストンあるい
はシリンダが連接している以外のシヤーシの一部
において枢着しているため、運転台が第1のアク
チユエータおよび第2のアクチユエータによつて
持ち上げられた場合において、下記の2つの状態
が存在している。
運転台がシヤーシに枢着している枢着点上へ垂
線を下し、 1 運転台の重心がその垂線より第1および第2
のアクチユエータの側にある場合は、その運転
台の重量が第1および第2のアクチユエータに
圧縮力を与えることによつて、一の第2の押し
のけ室と他の第2の押しのけ室内における作動
流体を加圧状態としており、 2 運転台の重心がその垂線より第1および第2
のアクチユエータと反対の側にある場合は、そ
の運転台の重量が第1および第2のアクチユエ
ータに引つ張り力を与えて、一の第1の押しの
け室と他の第1の押しのけ室内における作動流
体を加圧状態とするものとなつている。
このようなことより、上記のように運転台を持
ち上げあるいは持ち下げているときに、第1の逆
止弁装置における第1の管路と第2の逆止弁装置
における第1の管路を同時にリザーバに開放した
場合は、その開放によつて第1および第2の両逆
止弁装置における全てのパイロツト管路もそれら
第1の管路を介してリザーバに開放され、第1お
よび第2の逆止弁装置における第1のパイロツト
チエツク弁と第2のパイロツトチエツク弁が通常
のチエツク弁と同様になり、その結果その作用に
よつて運転台をその位置に保持できるものとなる
ものであるが、その場合における作用は、下記の
ように下記1)の場合と上記2)の場合の両者に
場合分けされることになる。
すなわち、上記1の場合においては、一の第2
の押しのけ室と他の第2の押しのけ室内における
作動流体が加圧状態にあるため、第1の逆止弁装
置の側において、下記のような作用となる。
一の第2の押しのけ室において加圧されている
作動流体は第2の管路、第1のパイロツトチエツ
ク弁および第1の管路を介してリザーバに排出し
ようとし、他の第2の押しのけ室において加圧さ
れている作動流体は第3の管路、第2のパイロツ
トチエツク弁、第1のパイロツトチエツク弁およ
び第1の管路を介してリザーバに排出しようとす
るが、それら排出しようとする作動流体の流れに
よつて第1のパイロツトチエツク弁が自動的に閉
じ、その作動流体の流出は阻止され、その結果、
運転台はその位置に流体的に保持されることにな
る。
なお、この場合において、他の第2の押しのけ
室から排出しようとする作動流体は第1のパイロ
ツトチエツク弁を通過しようとする前に、第2の
パイロツトチエツク弁を通過することになるか
ら、通常の状態であれば、他の第2の押しのけ室
から排出しようとする作動流体はその流れによつ
て第2のパイロツトチエツク弁を閉じることにな
る。
しかし、第2のパイロツトチエツク弁は、上記
他の第2の押しのけ室から第2の管路の側への作
動流体の排出時において、その流れ抵抗が同一の
状態における第1のパイロツトチエツク弁におけ
る流れ抵抗の値より十分に小さな値となつている
(すなわち、この場合第1のパイロツトチエツク
弁の方が第2のパイロツトチエツク弁に対し、応
答性良く反応するように微小の開弁状態にある)
ため、他の第2の押しのけ室からの流れも、第2
のパイロツトチエツク弁がその流れによつて閉じ
る前に、第1のパイロツトチエツク弁において阻
止されることになる。
また、このような上記運転台の降下作用におい
て、上記のように他の第2の押しのけ室からの作
動流体排出作用時における第2のパイロツトチエ
ツク弁における流れ抵抗が第1のパイロツトチエ
ツク弁における同じ作動時のその流れ抵抗より十
分に小さく設定するようになつていることは、第
1のパイロツトチエツク弁における流れ抵抗に比
し、第2のパイロツトチエツク弁における流れ抵
抗が無視し得る値となつていることを意味してい
る。
すなわち、他の第2の押しのけ室から第1の管
路に排出してゆくときの流れは、一の第2の押し
のけ室から第1の管路に排出してゆくときの流れ
に比し第2のパイロツトチエツク弁を余分に介し
たものとなつているが、その流れ抵抗について
は、第2のパイロツトチエツク弁における流れ抵
抗を無視することができるものとなつて、作動流
体が他の第2の押しのけ室から第1の管路に排出
してゆくときの流れ抵抗と作動流体が一の第2の
押しのけ室から第1の管路へ排出してゆくときの
流れ抵抗は、実質上、共に第1のパイロツトチエ
ツク弁における共通の流れ抵抗部分のみを流れる
ことと等しいものとなる。
その結果、第1のアクチユエータにおけるピス
トンと第2のアクチユエータにおけるピストンが
下がつてくる速度は同一の速度で下がつてくるこ
とになる。
また上記2の場合においては、一の第1の押し
のけ室と他の第1の押しのけ室内における作動流
体が加圧状態にあるため、第2の逆止弁装置の側
において、下記のような作用となる。
他の第1の押しのけ室において加圧されている
作動流体は第2の管路、第1のパイロツトチエツ
ク弁および第1の管路を介してリザーバに排出し
ようとし、一の第1の押しのけ室において加圧さ
れている作動流体は第3の管路、第2のパイロツ
トチエツク弁、第1のパイロツトチエツク弁およ
び第1の管路を介してリザーバに排出しようとす
るが、それら排出しようとする作動流体の流れに
よつて、第1のパイロツトチエツク弁が自動的に
閉じ、その作動流体の流出は阻止され、その結
果、運転台はその位置に流体的に保持されること
になる。
なお、この場合においても第1の逆止弁装置に
おけると同様に、一の第1の押しのけ室から排出
しようとする作動流体は第1のパイロツトチエツ
ク弁を通過しようとする前に、第2のパイロツト
チエツク弁を通過することになるから、通常の状
態であれば、一の第1の押しのけ室から排出しよ
うとする作動流体はその流れによつて第2のパイ
ロツトチエツク弁を閉じることになる。
しかし、第2のパイロツトチエツク弁は、上記
一の第1の押しのけ室から第2の管路の側への作
動流体の排出時において、その流れ抵抗が同一の
状態における第1のパイロツトチエツク弁におけ
る流れ抵抗の値より十分に小さな値となつている
(すなわち、この場合も第1のパイロツトチエツ
ク弁の方が第2のパイロツトチエツク弁に対し、
応答性良く反応するように微小の開弁状態にあ
る)ため、一の第1の押しのけ室からの流れも、
第2のパイロツトチエツク弁がその流れによつて
閉じる前に、第1のパイロツトチエツク弁におい
て阻止されることになる。
また、このような上記2の作用においても、上
記のように一の第1の押しのけ室からの作動流体
排出作用時における第2のパイロツトチエツク弁
における流れ抵抗が第1のパイロツトチエツク弁
における同じ作動時のその流れ抵抗より十分に小
さく設定するようになつていることは、第1のパ
イロツトチエツク弁における流れ抵抗に比し、第
2のパイロツトチエツク弁における流れ抵抗が無
視し得る値となつていることを意味している。
すなわち、この2の場合においても、一の第1
の押しのけ室から第1の管路に排出してゆくとき
の流れは、他の第1の押しのけ室から第1の管路
に排出してゆくときの流れに比し第2のパイロツ
トチエツク弁を余分に介したものとなつている
が、その流れ抵抗については、第2のパイロツト
チエツク弁における流れ抵抗を無視することがで
きるものとなつて、作動流体が一の第1の押しの
け室から第1の管路に排出してゆくときの流れ抵
抗と作動流体が他の第1の押しのけ室から第1の
管路へ排出してゆくときの流れ抵抗は、実質上、
共に第1のパイロツトチエツク弁における共通の
流れ抵抗部分のみを流れることと等しいものとな
る。
その結果、第1のアクチユエータにおけるピス
トンと第2のアクチユエータにおけるピストンが
第2図においてb方向へ運転台を持ち上げてゆく
速度は同一の速度で持ち上げられてゆくことにな
る。
また、上記1の状態(第1図の状態)に運転台
を持ち上げた状態においてエンジン等を修理して
いるようなとき、第1の逆止弁装置における第1
のパイロツトチエツク弁と第2のパイロツトチエ
ツク弁との間に連通している管路を破損させてし
まつた場合、一の第2の押しのけ室からこの破損
部分を介して作動流体が漏れ出てしまうことにな
る。したがつて、その一の第2の押しのけ室の側
のアクチユエータは運転台を支えることができな
くなる。
これに対して、他の第2の押しのけ室からもそ
の破損部分から作動流体が漏れ出そうとするが、
他の第2の押しのけ室とその破損部分との間には
第2のパイロツトチエツク弁が介設しているか
ら、その漏れ出そうとする流れによつて第2のパ
イロツトチエツク弁が閉じてその漏れを阻止する
ことになり、その結果、他の第2の押しのけ室の
側のアクチユエータは運転台を流体的に保持し、
このような場合における運転台の落下を防止する
ようになつている。
また、上記2の状態(第2図の状態)に運転台
を持ち上げた状態においてエンジン等を修理して
いるようなとき、第2の逆止弁装置における第1
のパイロツトチエツク弁と第2のパイロツトチエ
ツク弁との間に連通している管路を破損させてし
まつた場合、他の第1の押しのけ室からその破損
部分を介して作動流体が漏れ出てしまうことにな
る。したがつて、他の第1の押しのけ室の側のア
クチユエータは運転台を支えることができなくな
る。
これに対して、一の第1の押しのけ室からもそ
の破損部分から作動流体が漏れ出そうとするが、
一の第1の押しのけ室とその破損部分との間には
第2のパイロツトチエツク弁が介設しているか
ら、その漏れ出そうとする流れによつて第2のパ
イロツトチエツク弁が閉じてその漏れを阻止する
ことになり、その結果、一の第1の押しのけ室の
側のアクチユエータが運転台を流体的に保持し、
この場合も運転台の落下を防止することになる。
このような場合において、特に、 「第1の逆止弁装置における第2のパイロツト
チエツク弁を、第1の逆止弁装置における第3の
管路が連通している側のアクチユエータと一体的
に構成させる」 上記構成とする場合は、第1の逆止弁装置にお
ける上記1の第1図の作用は下記のようになる。
第1の逆止弁装置における第2のパイロツトチ
エツク弁が第1の逆止弁装置における第3の管路
が連通している側のアクチユエータと一体構成と
なつていれば、その第3の管路もその第2のパイ
ロツトチエツク弁およびそのアクチユエータと一
体の構成となるから、その第3の管路が破損され
ることはまずあり得ない。
これに対し、第1の逆止弁装置における第1の
パイロツトチエツク弁と第2のパイロツトチエツ
ク弁を連絡する管路あるいはこれに連通する第2
の管路は、外部に露呈して一方のアクチユエータ
装置と他方のアクチユエータ装置との間を連絡す
る可能性があるため、万一を考えるとこれら管路
が破損する確立が存在する。しかし、これら管路
が破損したときは、上述のようにその第2のパイ
ロツトチエツク弁が接続している側の第1あるい
は第2のアクチユエータは運転台を支えることが
できることになる。
また、上記2の第2図の状態の説明において、
特に、 「第2の逆止弁装置における第2のパイロツト
チエツク弁を、第2の逆止弁装置における第3の
管路が連通している側のアクチユエータと一体的
に構成させる」上記構成とする場合は、第2の逆
止弁装置における上記2の第2図の作用は下記の
ようになる。
第2の逆止弁装置における第2のパイロツトチ
エツク弁が第2の逆止弁装置における第3の管路
が連通している側のアクチユエータと一体構成と
なつていれば、その第3の管路もその第2のパイ
ロツトチエツク弁およびそのアクチユエータと一
体構成となるから、その第3の管路が破損される
ことはまずあり得ない。
これに対し、第2の逆止弁装置における第1の
パイロツトチエツク弁と第2のパイロツトチエツ
ク弁を連絡する管路あるいはこれに連通する第2
の管路は、外部に露呈して一方のアクチユエータ
装置と他方のアクチユエータ装置との間を連絡す
る可能性があるため、万一を考えるとこれら管路
が破損する確立が存在する。しかし、これら管路
が破損したときは、上述のようにその第2のパイ
ロツトチエツク弁が接続している側の第1あるい
は第2のアクチユエータが、第2図のb方向へ移
動しようとする運転台を支えることができること
になる。
また、特に、 「a:第1の逆止弁装置における第2のパイロ
ツトチエツク弁を、第1の逆止弁装置における第
3の管路が連通している側のアクチユエータと一
体的に構成させ、 b:第2の逆止弁装置における第2のパイロツ
トチエツク弁も、第2の逆止弁装置における第3
の管路が連通している側のアクチユエータと一体
的に構成させる」 上記の構成とするときは、下記のような作用と
なる。
すなわち、この場合、第1および第2の両逆止
弁装置における第2の管路は第1あるいは第2の
アクチユエータと一体的に構成され、これに対し
一方のアクチユエータ装置と他方のアクチユエー
タ装置との間を外部に露呈したまま連通する管路
は、第1および第2の逆止弁装置において、それ
ぞれ第1のパイロツトチエツク弁と第2のパイロ
ツトチエツク弁を連通する管路となり、これら外
部に露呈した管路は万一を考えると破損し易いこ
とにもなる。
しかし、運転台の持ち上げ時において、一方の
アクチユエータ装置と他方のアクチユエータ装置
との間を連通するいずれの管路あるいはその両管
路が破損しても、上記の作用説明から理解できる
ように、その運転台は必ず第1のアクチユエータ
あるいは第2のアクチユエータのいずれかによつ
て保持されるものとなる。
[実施例] 以下、実施例に基づいて本考案を説明する。
第4図は、本考案の一実施例として、その運転
台持上装置をシステム図によつて示したものであ
り、且つ第1図あるいは第2図の従来における運
転台持上装置を改良したものであり、アクチユエ
ータ装置10Aは第1図あるいは第2図における
運転台5の進行方向に向つて左側に設けたアクチ
ユエータ装置10に相当し、その運転台5の右側
に設けたアクチユエータ装置が第4図におけるア
クチユエータ装置10Bに相当している。
アクチユエータ装置10Aは、アクチユエータ
1におけるシリンダ1aに軸方向への摺動を可能
にピストン1bが嵌合し、押しのけ室1cは第3
の管路4f、第2のパイロツトチエツク弁4eお
よび管路4dを介して第2の管路4cに連通し、
第1の管路3は絞り流路3a、第1のパイロツト
チエツク弁3bおよび第2の管路3cを介して押
しのけ室1dに接続し、パイロツトチエツク弁3
bにおけるパイロツト管路3hは管路4に連通
し、パイロツトチエツク弁4eにおけるパイロツ
ト管路4gは管路3に連通している。
ここで、第1の管路3、第1のパイロツトチエ
ツク弁3b、第2のパイロツトチエツク弁3e、
第2の管路3cおよび第3の管路3fは第1の逆
止弁装置を構成し、ピストン1bは運転台5に連
接し、シリンダ1aはシヤーシ6に連接してい
る。
アクチユエータ装置10Bは、アクチユエータ
2におけるシリンダ2aに軸方向への摺動を可能
にピストン2bが嵌合し、第1の管路4は絞り流
路4a、第1のパイロツトチエツク弁4bおよび
第2の管路4cを介して押しのけ室2cに接続
し、押しのけ室2dは第3の管路3f、第2のパ
イロツトチエツク弁3eおよび管路3dを介して
管路3cに接続し、パイロツトチエツク弁3eに
おけるパイロツト管路3gは管路4に連通し、パ
イロツトチエツク弁4bにおけるパイロツト管路
4hは管路3に連通している。
ここで、第1の管路4、第1のパイロツトチエ
ツク弁4b、第2のパイロツトチエツク弁4e、
第2の管路4cおよび第3の管路4fは第2の逆
止弁装置を構成し、ピストン2bは運転台5に連
接し、シリンダ2aはシヤーシ6に連接してい
る。
上記第1の逆止弁装置あるいは第2の逆止弁装
置において、第2のパイロツトチエツク弁3eあ
るいは4eがそれぞれのパイロツト管路3gある
いは4gに流体圧力信号を与えられたことによつ
てそれぞれ開弁し、パイロツトチエツク弁3eに
おいては押しのけ室2dの側から管路3dの側
へ、またパイロツトチエツク弁4eにおいては押
しのけ室1cの側から管路4dの側へそれぞれ作
動流体が流れる場合、それらパイロツトチエツク
弁を流れる作動流体の流れ抵抗は、同じ作動の場
合の第1のパイロツトチエツク弁3bあるいは4
bにおけるその流れ抵抗より十分に小さい値とな
るように構成している。
この場合、パイロツトチエツク弁3eあるいは
4eにおけるその流れ抵抗がパイロツトチエツク
弁3bあるいは4bにおけるその流れ抵抗より十
分に小さい値となるように構成しているための具
体的な方法としては、 1 パイロツトチエツク弁3eあるいは4eにお
けるシート径を大にしておく、 あるいは 2 パイロツトチエツク弁3eあるいは4eにお
ける弁押し上げのピストンリフト量を大にして
おく、等の方法がある。
以上の本考案における実施例において、以下そ
の作用を説明する。
管路3に圧力流体を圧送し管路4を図示してい
ないリザーバに開放すると、管路3における圧力
流体はパイロツト管路4gおよび4hを介して、
パイロツトチエツク弁4bおよび4eを開弁し、
且つ管路3における圧力流体は、絞り流路3aお
よびパイロツトチエツク弁3bを介して、一方に
おいては管路3cを介して押しのけ室1dに圧送
され、他方においては管路3d、パイロツトチエ
ツク弁3eおよび管路3fを介して押しのけ室2
dに圧送され、それら圧送された作動流体は押し
のけ室1dにおいてピストン1bを押し上げ、押
しのけ室2dにおいてピストン2bを押し上げ
る。
上記のように、ピストン1bによつて押しのけ
られた押しのけ室1cの作動流体は、管路4f、
パイロツトチエツク弁4e、管路4d、パイロツ
トチエツク弁4b、絞り流路4aおよび管路4を
介してリザーバに排出してゆき、同時に、ピスト
ン2bによつて押しのけられた押しのけ室2cの
作動流体は、管路4c、パイロツトチエツク弁4
b、絞り流路4aおよび管路4を介してリザーバ
に排出してゆく。
このように、アクチユエータ装置10Aおよび
10Bにおいて、ピストン1bおよび2bが押し
上げられ、そのことによつてそれらピストンとシ
リンダが相対的に伸張し、その結果、運転台5は
シヤーシ6に対して、第1図あるいは第2図の状
態に持ち上げられてゆく。
上記作動と逆に管路4に圧力流体を圧送し管路
3を図示していないリザーバに開放すると、管路
4における圧力流体はパイロツト管路3hおよび
3gを介してパイロツトチエツク弁3bおよび3
eを開弁し、且つ管路4における圧力流体は、絞
り流路4aおよびパイロツトチエツク弁4bを介
して、一方においては管路4cを介して押しのけ
室2cに圧送され、他方においては管路4d、パ
イロツトチエツク弁4eおよび管路4fを介して
押しのけ室1cに圧送され、それら圧送された作
動流体は押しのけ室2cにおいてピストン2bを
押し下げ、押しのけ室1cにおいてピストン2b
を押し下げる。
上記のように、ピストン2bによつて押しのけ
られた押しのけ室2dの作動流体は、管路3f、
パイロツトチエツク弁3e、管路3d、パイロツ
トチエツク弁3b、絞り流路3aおよび管路3を
介してリザーバに排出してゆき、同時に、ピスト
ン1bによつて押しのけられた押しのけ室1dの
作動流体は、管路3c、パイロツトチエツク弁3
b、絞り流路3aおよび管路3を介してリザーバ
に排出してゆく。
このように、押しのけ室1cおよび2cに圧力
流体が圧送されたことによつて、アクチユエータ
1および2においてピストンとシリンダが相対的
に収縮し、そのことによつて、運転台5はシヤー
シ6に対して、第1図あるいは第2図の状態から
シヤーシ上へ設定される通常の姿勢にもどされて
ゆく。
この場合において、運転台5は、ピストン1b
および2bが連接している以外のシヤーシ6の一
部において枢着しているため、運転台5がアクチ
ユエータ装置10Aおよび10Bによつて持ち上
げられた状態は、前述の第1図および第2図にお
いて説明したように下記の2つの状態が存在して
いる。
運転台5がシヤーシ6に枢着している枢着点上
へ垂線5aを下し、 1 第1図において、運転台5の重心が垂線5a
の右方に存在する同図の状態にある場合は、そ
の運転台5の重量が矢印aのように作用して、
その重量はピストン1bおよび2bに圧縮力を
与え、押しのけ室1dおよび2d内における作
動流体を加圧状態としており、 2 第2図において、運転台5の重心が垂線5a
の左方に存在する同図の状態にある場合は、そ
の運転台5の重量が矢印bのように作用して、
その重量はピストン1bおよび2bに引つ張り
力を与え、押しのけ室1cおよび2c内におけ
る作動流体を加圧状態としている。
このようなことより、上記のように運転台5を
持ち上げあるいは持ち下げているときに、管路3
と管路4を同時にリザーバに開放した場合は、そ
の開放によつて全てのパイロツト管路3g,3
h,4gおよび4hもそれら管路4あるいは3を
介してリザーバに開放され、全てのパイロツトチ
エツク弁3b,3e,4bおよび4eが通常のチ
エツク弁と同様の状態となり、その結果、その作
用によつて運転台5をその位置に保持できるもの
となるものであるが、その場合における作用は、
下記のように上記1の場合と上記2の場合の両者
に場合分けされることになる。
すなわち、上記1の場合においては、押しのけ
室1dおよび2d内における作動流体が加圧状態
にあるため、第1の逆止弁装置の側において、下
記のような作用となる。
押しのけ室1dにおいて加圧されている作動流
体は管路3c、パイロツトチエツク弁3b、絞り
流路3aおよび管路3を介してリザーバに排出し
ようとし、押しのけ室2dにおいて加圧されてい
る作動流体は管路3f、パイロツトチエツク弁3
e、管路3d、パイロツトチエツク弁3b、絞り
流路3aおよび管路3を介してリザーバに排出し
ようとするが、それら排出しようとする作動流体
の流れによつて、パイロツトチエツク弁3bが自
動的に閉じ、その作動流体の流出は阻止され、そ
の結果、運転台5はその位置に流体的に保持され
ることになる。
なおこの場合において、押しのけ室2dから排
出しようとする作動流体はパイロツトチエツク弁
3bを通過しようとする前にパイロツトチエツク
弁3eを通過することになるから、通常の状態で
あれば、押しのけ室2dから排出しようとする作
動流体はその流れによつてパイロツトチエツク弁
3eを閉じることになる。
しかし、パイロツトチエツク弁3eは、上記押
しのけ室2dから管路3dの側への作動流体の排
出時において、その流れ抵抗が同一の状態におけ
るパイロツトチエツク弁3bにおける流れ抵抗の
値より十分に小さな値となつている(すなわち、
この場合パイロツトチエツク弁3bの方がパイロ
ツトチエツク弁3eに対し、応答性良く反応する
ように微小の開弁状態にある)ため、押しのけ室
2dからの流れも、パイロツトチエツク弁3eが
その流れによつて閉じる前に、パイロツトチエツ
ク弁3bにおいて阻止されることになる。
また、第1図における状態の上記運転台5の降
下作用において、上記のように押しのけ室2dか
らの作動流体排出作用時におけるパイロツトチエ
ツク弁3eの流れ抵抗がパイロツトチエツク弁3
bにおける同じ作動時のその流れ抵抗より十分に
小さく設定していることは、パイロツトチエツク
弁3bにおける流れ抵抗に比し、パイロツトチエ
ツク弁3eにおける流れ抵抗が無視し得る値とな
つていることを意味している。
すなわち、押しのけ室2dから管路3に作動流
体が排出してゆくときの流れは、押しのけ室1d
から管路3に排出してゆくときの流れに比し、パ
イロツトチエツク弁3eを余分に介したものとな
つているが、その流れ抵抗については、パイロツ
トチエツク弁3eにおける流れ抵抗を無視するこ
とができるものとなつて、作動流体が押しのけ室
2dから管路3に排出してゆくときの流れ抵抗と
作動流体が押しのけ室1dから管路3へ排出して
ゆくときの流れ抵抗は、実質上、共にパイロツト
チエツク弁3bにおける共通の流れ抵抗部分のみ
を流れることと等しいものとなる。
その結果、ピストン1bとピストン2bが降下
してくる速度は同一速度となつて降下してくる。
また上記2の場合においては、押しのけ室1c
内と押しのけ室2c内における作動流体が加圧状
態にあるため、第2の逆止弁装置の側において、
下記のような作用となる。
押しのけ室2cにおいて加圧されている作動流
体は管路4c、パイロツトチエツク弁4b、絞り
流路4aおよび管路4を介してリザーバに排出し
ようとし、押しのけ室1cにおいて加圧されてい
る作動流体は管路4f、パイロツトチエツク弁4
e、管路4d、パイロツトチエツク弁4b、絞り
流路4aおよび管路4を介してリザーバに排出し
ようとするが、それら排出しようとする作動流体
の流れによつて、パイロツトチエツク弁4bが自
動的に閉じ、その作動流体の流出は阻止され、そ
の結果、運転台5はその位置に流体的に保持され
ることになる。
なお、この場合においても第1の逆止弁装置に
おけると同様に、押しのけ室1cから排出しよう
とする作動流体はパイロツトチエツク弁4bを通
過しようとする前に、パイロツトチエツク弁4e
を通過することになるから、通常の状態であれ
ば、押しのけ室1cから排出しようとする作動流
体はその流れによつてパイロツトチエツク弁4e
を閉じることになる。
しかし、パイロツトチエツク弁4eは、上記押
しのけ室1cから管路4dの側への作動流体の排
出時において、その流れ抵抗が同一の状態におけ
るパイロツトチエツク弁4bにおける流れ抵抗の
値より十分に小さな値となつている(すなわち、
この場合もパイロツトチエツク弁4bの方がパイ
ロツトチエツク弁4eに対し、応答性良く反応す
るように微小の開弁状態にある)ため、押しのけ
室1cからの流れも、パイロツトチエツク弁4e
がその流れによつて閉じる前に、パイロツトチエ
ツク弁4bにおいて阻止されることになる。
またこのような上記2の作用においても、上記
のように押しのけ室1cからの作動流体排出作用
時におけるパイロツトチエツク弁4eの流れ抵抗
がパイロツトチエツク弁4bにおける同じ作動時
のその流れ抵抗より十分に小さく設定するように
なつていることは、パイロツトチエツク弁4bに
おける流れ抵抗に比し、パイロツトチエツク弁4
eにおける流れ抵抗が無視し得る値となつている
ことを意味している。
すなわち、この2の場合においても、押しのけ
室1cから管路4に排出してゆくときの流れは、
押しのけ室2cから管路4に排出してゆくときの
流れに比し、パイロツトチエツク弁4eを余分に
介したものとなつているが、その流れ抵抗につい
ては、パイロツトチエツク弁4eにおける流れ抵
抗を無視することができるものとなつて、作動流
体が押しのけ室1cから管路4に排出してゆくと
きの流れ抵抗と作動流体が押しのけ室2cから管
路4へ排出してゆくときの流れ抵抗が、実質上、
共にパイロツトチエツク弁4bにおける共通の流
れ抵抗部分のみを流れることと等しいものとなつ
ている。
その結果、ピストン1bとピストン2bが第2
図の状態においてb方向へ運転台5を持ち上げて
ゆく速度は同一速度で持ち上げられてゆくことに
なる。
また、上記1の状態(第1図の状態)に運転台
5を持ち上げた状態においてエンジン等を修理し
ているようなとき、アクチユエータ装置10Aと
アクチユエータ装置10Bとの間を連絡している
管路3dを破損させてしまつた場合、押しのけ室
1dからその破損部分を介して作動流体が漏れ出
てしまうことになり、アクチユエータ1は運転台
5を支えることができなくなる。
これに対して、押しのけ室2dからもその破損
部分を介して作動流体が漏れ出そうとするが、押
しのけ室2dとその破損部分との間にはパイロツ
トチエツク弁3eが介設しているから、その漏れ
出そうとする流れによつてパイロツトチエツク弁
3eが閉じその漏れを阻止することになり、その
結果、アクチユエータ2は運転台5を流体的に保
持し、このような場合における運転台5の落下を
防止するようになつている。
なお、この第1図の状態においてアクチユエー
タ装置10Aとアクチユエータ装置10Bを連通
している管路4dの側が破損したときは、この状
態が押しのけ室1cおよび2cにおける作動流体
を膨張させる方向の状態、すなわち押しのけ室1
cおよび2cの作動流体がピストン1bおよび2
bを支える状態になつていないため、その管路4
dの破損によつて運転台5が落下するようなこと
はありえない。
また、上記2の状態(第2図の状態)に運転台
5を持ち上げた状態においてエンジン等を修理し
ているようなとき、アクチユエータ装置10Aと
アクチユエータ装置10Bとの間を連絡している
管路4dを破損させてしまつた場合、押しのけ室
2cからその破損部分を介して作動流体が漏れ出
てしまうことになり、アクチユエータ2は運転台
5を支えることができなくなる。
これに対して、押しのけ室1cからもその破損
部分を介して作動流体が漏れ出そうとするが、押
しのけ室1cとその破損部分との間にはパイロツ
トチエツク弁4eが介設しているから、その漏れ
出そうとする流れによつてパイロツトチエツク弁
4eが閉じその漏れを阻止することになり、その
結果、アクチユエータ1が運転台5を流体的に保
持し、この場合、運転台5の第2図におけるb方
向への落下を防止することになる。
なお、この第2図の状態においてアクチユエー
タ装置10Aとアクチユエータ装置10Bを連通
している管路3dの側を破損させたときは、この
状態が押しのけ室1dおよび2dにおける作動流
体を膨張させる方向の状態、すなわち押しのけ室
1dおよび2dの作動流体がピストン1bおよび
2bを支える状態になつていないため、その管路
3dの破損によつて運転台5が落下するようなこ
とはありえない。
また上記第4図の作用説明において、絞り流路
3aあるいは4aの役割は、パイロツトチエツク
弁3bあるいは4bのシートに異物がはさまつた
ことによつて、パイロツトチエツク弁3bあるい
は4bのチエツク弁作用が不完全となつたような
とき、管路3あるいは4への作動流体が排出する
その排出速度を該絞り流路3aあるいは4aによ
つて絞つて、運転台5が急速に落下しないように
しているものである。
また以上の第4図の説明において、管路3fを
押しのけ室1dに連通し、管路3cを押しのけ室
2dに連通する構成としても、上記考案における
作動の本質は同じとなることは容易に理解できる
であろう。
唯、この場合においてパイロツトチエツク弁3
eは管路3fと連通している側のアクチユエータ
と一体構成としたアクチユエータ装置となつてい
ることが望ましい。
それは、パイロツトチエツク弁3eが管路3f
と連通している側のアクチユエータと一体構成と
なつていれば、管路3fが破損されることはまず
あり得ず、これに対し、管路3dあるいは3cが
破損したときは、上述のようにパイロツトチエツ
ク弁3eが接続している側のアクチユエータ2あ
るいは1が運転台5を支えることができることに
なるからである。
同様に、以上の第4図の説明において、管路4
fを押しのけ室2cに連通し、管路4cを押しの
け室1cに連通する構成としても、上記考案にお
ける作動の本質は同じとなることが容易に理解で
きるであろう。
またこの場合においても、パイロツトチエツク
弁4eは管路4fと連通している側のアクチユエ
ータと一体構成としたアクチユエータ装置となつ
ていることが望ましい。
それは、パイロツトチエツク弁4eが管路4f
と連通している側のアクチユエータと一体構成と
なつていれば、管路4fが破損されることはまず
あり得ず、これに対し、管路4dあるいは4cが
破損したときは、上述のようにパイロツトチエツ
ク弁4eが接続している側のアクチユエータ1あ
るいは2が運転台5を支えることができることに
なるからである。
また、上記本考案の説明において、ピストン1
bとピストン2bが運転台5に連接し、シリンダ
1aとシリンダ2aの側がシヤーシ6に連接した
構成となつているが、本考案としては、逆にピス
トン1bとピストン2bがシヤーシ6に連接し、
シリンダ1aとシリンダ2aの側が運転台5に連
接した構成となつていても、その本質に変りがな
いことは容易に理解できるであろう。
[考案の効果] 以上の説明から明らかなように、本考案におけ
る効果は下記のとおりである。
1 上記のように、第1のアクチユエータ1にお
ける第2の押しのけ室1dと第2のアクチユエ
ータ2における第2の押しのけ室2dは、共に
第1の逆止弁装置における第1のパイロツトチ
エツク弁3bを介してその第1の管路3に作動
流体を排出する構成とし、且つ第2のパイロツ
トチエツク弁3eは該作動流体排出の際におけ
る流れ抵抗が、その場合における第1のパイロ
ツトチエツク弁3bの流れ抵抗より十分に小さ
な流れ抵抗となる構成となつていることによ
り、押しのけ室1dと押しのけ室2dから管路
3に作動流体が排出する際の作動流体の流出抵
抗は等しくなり、第1図の状態における運転台
5の降下時において運転台5はその水平を保持
しながら降下してくることが可能になる。
また上記のように、第1のアクチユエータ1
における第1の押しのけ室1cと第2のアクチ
ユエータ2における第1の押しのけ室2cは、
共に第2の逆止弁装置における第1のパイロツ
トチエツク弁4bを介してその第1の管路4に
作動流体を排出する構成とし、且つ第2のパイ
ロツトチエツク弁4eは該作動流体排出の際に
おける流れ抵抗が、その場合における第1のパ
イロツトチエツク弁4bにおける流れ抵抗より
十分に小さな流れ抵抗となる構成となつている
ことより、押しのけ室1cと押しのけ室2cか
ら管路4に作動流体が排出する際の作動流体の
流出抵抗が等しくなり、第2図の状態における
運転台5の持ち上げ時において運転台5はその
水平を保持しながら持ち上げられてゆくことが
可能になる。
その結果、パイロツトチエツク弁3bあるい
は4bはその開弁が微妙な開弁状態において作
動流体を排出させるものとなつているが、その
作動流体排出時における運転台5の操作は、運
転台5にねじりを生じさせることなく運転台5
を操作することができるものとなつている。
このことは、従来、運転台5の操作におい
て、運転台5を水平に維持できず操作させてい
たことに比し、運転台5に生ずるねじれを防止
することに貢献するものである。
2 また、本考案における運転台持上装置は、第
1の逆止弁装置において第2のパイロツトチエ
ツク弁3eを設けた構成としているから、第1
図の状態に運転台5が持ち上げられている状態
において、第1の逆止弁装置における第1のパ
イロツトチエツク弁3bから第1あるいは第2
のアクチユエータ1あるいは2側へ通ずる管路
3cあるいは3dが破損しても、運転台5が落
下するようなことはないものとなつている。
また、第2の逆止弁装置において第2のパイ
ロツトチエツク弁4eを設けた構成としている
から、第2図の状態に運転台5が持ち上げられ
ている状態において、第2の逆止弁装置におけ
る第1のパイロツトチエツク弁4bから第1あ
るいは第2のアクチユエータ1あるいは2側へ
通ずる管路4cあるいは4dが破損しても、運
転台5が第2図におけるb方向へ落下するよう
なことはないものとなつている。
このことは、運転台5を持ち上げている作業
の際の安全確保に貢献するものである。
3 上記の場合において、特に、 「第1の逆止弁装置における第2のパイロツ
トチエツク弁3eを、第1の逆止弁装置におけ
る第3の管路3fが連通しているアクチユエー
タと一体的に構成させる」 上記構成とする場合は、運転台5の第1図に
持ち上げられている状態において、下記のよう
な効果がある。
第1の逆止弁装置における第3の管路3fが
連通しているアクチユエータと、第1の逆止弁
装置における第2のパイロツトチエツク弁3e
が一体構成となつていれば、その第3の管路3
fもその第2のパイロツトチエツク弁3eと第
1あるいは第2のアクチユエータ1あるいは2
と一体構成となるから、その第3の管路3fが
破損されるようなことはまずあり得ない。
これに対し、第1のパイロツトチエツク弁3
bと第2のパイロツトチエツク弁3eを連絡す
る管路3dあるいはこれに連通する第2の管路
3cは、外部に露呈する管路となる可能性が存
在するため、万一を考えると破損される確立も
存在する。しかし、それら管路3dあるいは3
cが破損したときは、上述のようにその第2の
パイロツトチエツク弁3eが接続している側の
第1あるいは第2のアクチユエータが運転台5
を支えることができることとなつて、第1図に
おける状態の運転台5をその位置に保持するこ
とになる。
このことは、第1図の状態における運転台5
の操作における安全を更に確実に保障している
ものである。
4 また特に、 「第2の逆止弁装置における第2のパイロツ
トチエツク弁4eを、第2の逆止弁装置におけ
る第3の管路4fが連通しているアクチユエー
タと一体的に構成させる」 上記構成とする場合は、第2の逆止弁装置に
おける第2図の作用において下記のような効果
がある。
第2の逆止弁装置における第3の管路4fが
連通しているアクチユエータと、第2の逆止弁
装置における第2のパイロツトチエツク弁4e
が一体構成となつていれば、その第3の管路4
fもその第2のパイロツトチエツク弁4eと第
1あるいは第2のアクチユエータ1あるいは2
と一体構成となるから、その第3の管路4fが
破損されることはまずあり得ない。
これに対し、第2の逆止弁装置における第1
のパイロツトチエツク弁4bと第2のパイロツ
トチエツク弁4eを連絡する管路4dあるいは
これに連通する第2の管路4cは、外部に露呈
する管路となる可能性が存在するため、万一を
考えると破損される確立も存在する。しかし、
それら管路4dあるいは4cが破損したとき
は、上述のようにその第2のパイロツトチエツ
ク弁4eが接続している側の第1あるいは第2
のアクチユエータが、第2図のb方向へ移動し
ようとする運転台5を支えることができること
となつて、第2図における状態の運転台5をそ
の位置に保持することになる。
このことは、第2図の状態における運転台5
の操作に対しても、更にその安全を保障するこ
とになるものである。
5 また特に、 「a:第1の逆止弁装置における第2のパイ
ロツトチエツク弁3eを、第1の逆止弁装置に
おける第3の管路3fが連通しているアクチユ
エータと一体的に構成させ、 b:第2の逆止弁装置における第2のパイロ
ツトチエツク弁4eも、第2の逆止弁装置にお
ける第3の管路4fが連通しているアクチユエ
ータと一体的に構成させる」 上記の構成とするときは、下記のような効果
を得る。
すなわち、この場合、第1および第2の両逆
止弁装置における第2の管路3fおよび4fは
第1あるいは第2のアクチユエータ1あるいは
2と一体的に構成され、これに対し一方のアク
チユエータ装置10Aと他方のアクチユエータ
装置10Bとの間を連通する外部に露呈する管
路は、第1および第2の逆止弁装置において、
それぞれ第1のパイロツトチエツク弁3bある
いは4bと第2のパイロツトチエツク弁3eあ
るいは4eを連通する管路3dあるいは4dと
なり、これら管路はその露呈していることか
ら、万一を考えると破損される確立が存在す
る。
しかし、運転台5の持ち上げ時において、一
方のアクチユエータ装置10Aと他方のアクチ
ユエータ装置10Bとの間を連通するいずれの
管路3dあるいは4d、あるいはその両管路3
dおよび4dが破損しても、上記のように、運
転台5は必ず第1のアクチユエータ1あるいは
第2のアクチユエータ2のいずれかによつて保
持され、運転台5が操作されるその全操作範囲
においてその運転台5の落下を確実に防止でき
るようになるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は、従来の運転台持上装置
を自動車に装着した場合の側面図として示し、第
1図あるいは第2図において、アクチユエータ装
置10を本考案のアクチユエータ装置に置換した
場合、第1図あるいは第2図はそのまま本考案の
実施例となり、第3図は、従来の運転台持上装置
をシステム図によつて示したものであり、第4図
は、本考案における運転台持上装置の一実施例を
システム図によつて示したものである。実施例に
使用した符号は下記のとおりである。 1および2:アクチユエータ、1aおよび2
a:シリンダ、1bおよび2b:ピストン、1
c,1d,2cおよび2d:押しのけ室。3およ
び4:管路、3aおよび4a:絞り流路、3b,
3e,4bおよび4e:パイロツトチエツク弁、
3c,3d,3f,4c,4dおよび4f:管
路、3g,3h,4gおよび4h:パイロツト管
路。5:運転台、6:シヤーシ、10Aおよび1
0B:アクチユエータ装置。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 第1の逆止弁装置および第2の逆止弁装置の
    それぞれは、 a:第1の管路と第2の管路との間に第1のパ
    イロツトチエツク弁を介設し、 b:第2の管路と第3の管路との間に第2のパ
    イロツトチエツク弁を介設し、 c:前記第2のパイロツトチエツク弁は、その
    パイロツト管路の流体圧信号によつて開弁し
    て前記第3の管路から前記第2の管路の側へ
    作動流体が流出するときのその流れ抵抗が、
    同じ作動の場合における前記第1のパイロツ
    トチエツク弁における流れ抵抗の値に比し十
    分に小さな値となつている、 上記構成をなし、 第1のアクチユエータおよび第2のアクチユ
    エータのそれぞれは、 a:シリンダに軸方向への摺動を可能にピスト
    ンが嵌合し、 b:前記シリンダにおいて、前記ピストンの軸
    方向の一方の側には第1の押しのけ室を形成
    し、その他方の側には第2の押しのけ室を形
    成し、 c:前記ピストンあるいは前記シリンダのうち
    いずれか一方は運転台に連接し、該いずれか
    における他方はシヤーシに連接している、 上記構成をなし、 前記運転台は、前記ピストンあるいは前記シ
    リンダが連接している以外の前記シヤーシの一
    部において枢着し、 前記第1の逆止弁装置において、 a:前記第2の管路には、前記第1のアクチユ
    エータあるいは前記第2のアクチユエータの
    うちいずれか一方における前記第2の押しの
    け室が連通し、前記第3の管路には、前記第
    2のアクチユエータあるいは前記第1のアク
    チユエータのうちいずれか他方における前記
    第2の押しのけ室が連通し、 b:前記第1のパイロツトチエツク弁と前記第
    2のパイロツトチエツク弁におけるそれぞれ
    のパイロツト管路は、それぞれ前記第2の逆
    止弁装置における第1の管路に連通してい
    る、 上記構成をなし、 前記第2の逆止弁装置において、 a:前記第2の管路には、前記第1のアクチユ
    エータあるいは前記第2のアクチユエータの
    うちいずれか一方における前記第1の押しの
    け室が連通し、前記第3の管路には、前記第
    2のアクチユエータあるいは前記第1のアク
    チユエータのうちいずれか他方における前記
    第1の押しのけ室が連通し、 b:前記第1のパイロツトチエツク弁と前記第
    2のパイロツトチエツク弁におけるそれぞれ
    のパイロツト管路は、それぞれ前記第1の逆
    止弁装置における第1の管路に連通してい
    る、 上記構成をなしている運転台持上装置。 2 第1の逆止弁装置における第2のパイロツト
    チエツク弁は、第1の逆止弁装置における第3
    の管路が連通している側のアクチユエータと一
    体的に構成している実用新案登録請求の範囲第
    1項記載の運転台持上装置。 3 第2の逆止弁装置における第2のパイロツト
    チエツク弁は、第2の逆止弁装置における第3
    の管路が連通している側のアクチユエータと一
    体的に構成している実用新案登録請求の範囲第
    1項記載の運転台持上装置。 4 a:第1の逆止弁装置における第2のパイロ
    ツトチエツク弁は、第1の逆止弁装置におけ
    る第3の管路が連通している側のアクチユエ
    ータと一体的に構成し、 b:第2の逆止弁装置における第2のパイロツ
    トチエツク弁は、第2の逆止弁装置における
    第3の管路が連通している側のアクチユエー
    タと一体的に構成している実用新案登録請求
    の範囲第1項記載の運転台持上装置。
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