JPH0685815A - パケット通信システム - Google Patents

パケット通信システム

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JPH0685815A
JPH0685815A JP23443592A JP23443592A JPH0685815A JP H0685815 A JPH0685815 A JP H0685815A JP 23443592 A JP23443592 A JP 23443592A JP 23443592 A JP23443592 A JP 23443592A JP H0685815 A JPH0685815 A JP H0685815A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ISMA方式のパケット通信方式において、一
時的なトラフィックの急激な増加に対しても不安定にな
らないパケット通信方式を提供する。 【構成】中央局100は常時チャネルの状態を監視し、
空きであればアイドル信号を全端局110等に送信し、
端局ではアイドル信号受信時に送信パケットを持ってい
ればある確率でそのパケットを送信する。中央局では端
局からのパケットを検出して各端局に中継するととも
に、中継後はシステム内の全端局を順次ポーリングし、
全端局に1回ずつパケット送信許可を与える。もしポー
リングを一巡した段階でパケットを送信した端末が1つ
もなければ中央局は再びアイドル信号の送信モードに移
行することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はパケット通信システムに
関し、特に1つの通信チャネルを3つ以上の各端末が共
有してデータ通信を行う場合に、通信チャネルの空きを
示すアイドル信号(IS)を各端局に流すISMA(I
dle Signal Multiple Acces
s)方式のパケット通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般にパケット通信では、送出するデー
タに、宛先,データの属性,データ長,シリアルナンバ
ー等の制御情報を付加し、一まとまりのバースト状のデ
ータとして送信する。また、各端局は通信要求がある場
合に、任意の時間あるいは同期化されたシステムクロッ
クを最小単位としたタイムスロットまたはフレーム上に
データを送出するために通信チャネルにアクセスする。
【0003】一方、非パケット通信では、複数の通信チ
ャネルを有し、端局の通信要求時にのみ例えばシステム
の中央局の制御によって空きチャネルを要求する端局に
割り当てる。従って、端局の通信要求が受け入れられた
時点から端局による通信切断要求が出されるまで、端局
はその通信チャネルを占有する。
【0004】また、パケット通信方式を用いた無線シス
テムとしては、衛星通信への適用例が多く、最初に実用
化されたのは米国ハワイ大学のアロハシステムと呼ばれ
るコンピュータネットワークである。パケット通信に使
用されるアクセスプロトコルについては、過去15年の
間によく研究されて多くの方式が提案されている。基本
的にはアロハ方式とCSMA(Carrier Sen
se Multiple Access)方式に分類で
きる。アロハ方式の最大スループットはピュア・アロハ
方式の0.184で、スロッテッド・アロハ方式が0.
363と低い値である。アロハ方式のスループットを向
上させるために提案されたのがCSMA方式であり、こ
れは最遠端末対間の伝送距離がパケット長(送信時間)
に比べて十分小さいときに大幅にスループットを改善で
きる。CSMA方式にも多くの種類があるが、その中で
も最大スループットが大きく構成も簡単なnon−pe
rsistent CSMA方式は、最遠端末対間の信
号伝搬時間はパケット長で規格化した値aが0.001
のとき0.938となる。CSMA方式は一般に大きな
スループットを持つが、全ての端末対が互いに他の送信
を観測できるという仮定が問題となり、この条件が成立
しないときの特性の劣化は急激である。この問題は隠れ
端末の問題と呼ばれ、陸上移動通信のような場合には特
に問題となる。この問題を解決する一つの方法としてI
SMA方式がある。
【0005】次に、従来のISMA方式について図7の
タイムチャートを用いて説明する。ISMA方式では、
全端末1〜Mと通信可能な中央局を設ける。中央局では
常時通信チャネルを観測し、通信チャネルが空きの時
に、同じ通信チャネルを使って短いIS信号IS1〜I
S1Nを送信する。なお送信希望端末はISが観測され
たら直後にパケットデータを送信する。一方中央局では
一つのIS送信後、最遠端末への往復時間aが経過して
もいずれの端末からのパケットの送信も観測されなけれ
ば、次のISを送信する。一方、パケット(例えばパケ
ット1)が観測されたらその送信完了を待って次のIS
を送信する。この方式のスループットは(1)式で与え
られる。
【0006】 S=ge-g/(1+a+b−e-g) …(1) ここでbはISの長さであり、gは一つのIS当たりの
トラヒックである。この式はb=0のとき、slott
ed non−persistent CSMAのスル
ープットに一致する。この式からISの長さbがaと同
程度であればCSMAのスループットから大きな劣化は
示さないことがわかる。
【0007】次に従来のISMA方式を用いたシステム
の構成図を図5に示し、従来方式のパケット及びアイド
ル・シグナルの構成例を図6(a)の端局から送信され
る信号フォーマット、図6(b)の中央局から送信され
るアイドル・シグナルの信号フォーマットに示す。図6
(a)においてプリアンブルは受信側でクロックの再生
に使用する信号で、通常は“1”と“0”の交番の信号
が送られる。データ属性はユーザ・データ部に含まれる
信号が接続端末の情報なのか、データを正しく受け取っ
た場合に受信端末から送信端末へ返答するACK信号等
の制御情報なのかを区別する信号である。送信アドレス
及び受信アドレスは、そのシステム内で各端局に割り当
てられる番号で、送信端局は自局の番号を送信アドレス
に多重化し、相手先の番号を受信アドレスに多重化す
る。エラー制御はパケット伝送が正しく行われたかどう
かをチェックするための制御情報である。図6(b)の
プリアンブルは(a)のプリアンブルと同じ機能を満た
すための信号であり、ヘッダはプリアンブルの終わりを
示すとともに、それ以後にパケットを送信してもよいこ
とを示す信号である。
【0008】図5の構成は一つの中央局500とM個の
端局510〜520が無線周波数信号によって接続され
たパケット通信システムを表している。中央局500は
空中線501、受信機502、パケット検出装置50
3、IS生成装置505、多重化装置506、送信機5
07から構成される。端局1〜Mは空中線511、受信
機512、IS制御装置513、再送制御装置514、
入出力制御装置515、パケット制御装置516、送信
機517から構成される。中央局の受信機502は端局
からの電波を受信し、それぞれ空中線部からの無線周波
数信号を周波数変換及び復調操作によりベースバンド信
号に変換してパケット検出装置503により、端局から
のパケット制御装置516,526、IS制御装置51
3,523のデータを受ける機能を持つ。したがって中
央局500のパケット検出装置503は受信データを監
視し、現在通話チャネルが使用されているかどうかを検
出し、その結果をIS生成装置505へ送る。IS生成
装置505ではこの情報にもとずき、通信チャネルが未
使用の場合にIS信号を生成して多重化装置506に送
る。多重化装置506では、このIS信号とヘッダを多
重化してIS信号を作り送信機507へ送出する。
【0009】一方、端局510の入出力装置515は、
データ端末装置(図示せず)とのインタフェースを行う
装置で、端末からの信号を端局内の信号処理に適した信
号に変換してパケット制御装置516に送るとともに、
その逆の操作も行う。すなわち、パケット制御装置51
6では、上り方向では、入出力装置515からの端末デ
ータを受けて、図6(a)に示されるフォーマットに従
ってパケットの組立を行い、かつ、IS制御装置513
からの情報に従ってチャネルが空いている場合にのみ確
率pでパケットを送信機517に送り出す操作を行うと
ともに、衝突によりパケットが相手端末によって正しく
受信されなかった場合のために、組み立てたパケットを
再送制御装置514に送りパケットを記憶するように命
令する。又、過去に伝送に失敗したパケットが再送制御
装置514から送られて来た場合にも同様の操作が行わ
れる。下り方向では、受信機512からのベースバンド
信号のデータ属性信号から受信データがユーザデータか
ACK情報かを判断し、ユーザデータの場合にはエラー
制御情報によりパケットが正しく受信されたかどうかを
チェックして正しい時にはこれを分離して入出力装置5
15に渡す。データ属性信号がACK情報であった場合
には、以前に送ったパケットが正しく受信されたと判断
して、その旨を再送制御装置514に伝え、記憶してお
いた以前のパケット情報を消去する様に指令を出す。I
S制御装置513は受信機512からのベースバンド信
号を解読し、それが中央局からのIS信号であった場合
には、図6(b)中のヘッド情報のIS信号を分離して
パケットの送出タイミングを生成し、パケット制御装置
516に、現在通信チャネルが空きの状態であることを
知らせる。再送制御装置514はパケット制御装置51
6が送信機517に送出したパケットと同じ情報をパケ
ット制御装置516からもらい、そのパケットに対する
相手端局からのACK情報が受信されるまで記憶してお
く。又、パケット制御装置516がパケットを送出して
から相手端局がパケットを正しくうけとった場合に返答
するACK情報がかえってくるのに十分な時間が経過し
てもACK情報を受信しなかった場合には、パケット伝
送に失敗したと判断して再送の手順を開始する。以上が
従来のISMA方式を採用したシステムの各構成要素の
機能であり、端局510と同じ機能を持ったM個の端局
(520等)が中央局500に無線接続されている。
【0010】次に従来のISMA方式の中央局と端局が
どの様に動作するかを図8のフローチャートを用いて説
明する。図8(a)は中央局の動作を示すフローチャー
トである。中央局では常に通信チャネルが空きであるか
それとも使用中であるかを検出しており、空きであれば
図6(b)に示したIS信号を各端局に放送し、現在通
信チャネルが空きの状態であることを知らせる。IS信
号を送出した後に、最遠端端局までの往復の伝搬遅延時
間と中央局の送信機および各端局でのハードウェアとソ
フトウェアの信号処理時間等の和で決まる一定時間aの
間再び通信チャネルを監視して、端局からパケットが送
信されたかどうかを判断する。もしパケットが検出され
なかった場合は再びIS信号を送出して通信チャネルの
監視を繰り返す(図7参照)。パケットが検出された場
合には、そのパケットを受信するとともに、下り方向の
端局に向けてそのパケットを中継する。パケットを中継
したあとは即座にIS信号を送出し通信チャネルの監視
を継続する。図8(b)は端局の動作を示すフローチャ
ートである。端局では常時端末からの通信要求があるか
どうかを監視しており、通信要求があった場合にはパケ
ットを所定のフォーマットに組み立てて送信する準備を
行っている。(但し、端局内のバッファ記憶装置がいっ
ぱいの場合は新たの通信要求は拒絶される)パケットの
送信準備が終わると、端局は中央局からのIS信号を待
ち受ける。IS信号が受信されると、確率pでパケット
の送信を行い、確率1−pでパケットの送信を見送る。
パケットを送信した場合には、その後パケットが相手端
局に正しく受信されたかどうかの判断を行い、正しく受
信されていなければ再送手順を開始し、再度パケットを
送出する機会を伺うためIS信号を待ち受ける。パケッ
トが正しく受信されたと判断したときは、端末からの新
しい通信要求を待ち受ける状態にもどる。ここで、パケ
ットが正しく受け取られたかどうかの判断をする手段は
様々な方法があるが、よく使われる方法としては図5で
説明した受信端局が正しくパケットを受信したときに、
送信端末にACK情報を返す方法がある。ACKを返す
方法としては通常のユーザデータを送るようにパケット
を組立て、データ属性情報によって識別する方法や、情
報伝送用の通信チャネルとは別にACK専用の通信チャ
ネルを割り当てる方法等がある。
【0011】次に前述のフローに従って動作させた場合
の信号の時系列の流れを図7のタイムチャートを用いて
説明する。M個の端局が一つの中央局を介して相互に通
信を行っているシステムにおいて、中央局は通信チャネ
ルが空きの状態の場合には、IS信号IS1,IS2,
I43を順次送出する。このIS信号はbの長さを持
ち、最遠端端局である端局Mへは時間a/2が経過した
のち到達する。端局1ではIS2を受信してからIS3
を受信するまでの間にパケットの送信要求が起こってお
り、IS3を受信した直後にパケット1を中央局に向け
て送出する。中央局ではある一定の伝搬遅延時間(aよ
り小さい)後にパケット1を受信し、下り方向に中継す
る。また中央局ではパケットを受信し中継している間は
IS信号の送出は停止している。中継がおわった直後に
再びIS信号IS4〜IS7を送信する。端局MではI
S6を受信してからIS7を受信するまでの間にパケッ
トの送信要求が起こっており、IS7を受信した直後に
パケットMを中央局に向けて送信する。中央局ではパケ
ット1を受信したときと同様にパケットMを中継し、中
継が終わった直後に再びIS信号IS8,IS9…を送
信する。
【0012】以上が従来のISMA方式を使用したパケ
ット通信システムの動作である。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のISM
A方式によるパケット通信システムでは、中央局が先着
の端局からのパケットを受信し、相手端局へ中継してい
る間はIS信号を送出しないので、他のパケット送出要
求のある端局は待ち状態となり、データの衝突は起こら
ない。しかしながら中央局では特に複数の端局にデータ
送出権の順番、優先権処理等の制御信号を複数端局に指
示していないので、端局同士のデータ衝突、およびデー
タ再送によるスループットの劣化を招く欠点がある。す
なわち、従来のISMA方式では、連続するIS信号の
間に複数の端局においてパケットの送信要求が起こった
場合に、同時に各端局がパケットを送信する可能性があ
るので、衝突によるパケットの紛失を避けられない。送
信パケットを持っている場合に確率pで送信を行い、確
率1−pで送信を見合わせる方法は、上記の衝突が起こ
る確率を下げるためのものであるが、基本的に衝突をな
くすことは出来ない。従って、再送パケットも含めたト
ラフィックがチャネルの最大スループットよりも十分小
さい場合はよいが、一時的に各端末からの通信要求が増
加し、その結果頻繁に衝突が発生した場合には、再送に
よるトラフィックが急激に増加しやがて新規の通信要求
を受け入れられなくなる状態が起こる可能性がある。こ
のことは式(1)において再送を含めたトラフィックg
が g=(1+a+b−e-g)/(1+a+b) …(2) 式(2)のgを満たすgの時に最大のスループットを示
し、それ以上gが増加すると再送によるトラフィックが
急激に増加し、やがてスループットがゼロになることを
意味する。従って従来のISMA方式では、トラフィッ
クが一時的に許容値以上に増加すると、システムが安定
でなくなるという欠点がある。
【0014】本発明の目的は、一時的にトラフィックが
許容値以上に増加した場合でもシステムが不安定になら
ないパケット通信システムを提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明のパケット通信シ
ステムは、一つの中央局と無線接続される複数の端局と
が1つの通信チャネルを共有して前記中央局から前記通
信チャネルが空き状態の間所定の周期でアイドル信号を
前記複数の全端局に同時に情報伝達し、前記端局のいず
れか一つの端局がパケットデータ送出権を得て前記中央
局を中継して所望の端局にパケットデータを伝送して終
了するまで前記中央局がアイドル信号の送出を停止して
いるISMA方式のパケット通信システムにおいて、前
記中央局がいずれか一つの端局によるパケットデータの
中継を終了すると、ただちに他の複数端局すべてに対し
て順次ポーリング信号を送出しパケットデータ送出権を
与える手段を有する。
【0016】
【実施例】次に本発明について図面を参照して説明す
る。図1は本発明の一実施例を示すシステムの構成図、
図2は本実施例の信号フォーマット図で図2(a)は従
来と同じ端局から送信されるパケットの構成図、図2
(b)は本実施例で新規に設けたポーリング信号と、従
来のアイドル信号を、後述する手順で中央局から端局に
送るフォーマットの構成例を示している。ここで、図2
(a)の各部の情報は、プリアンブルは受信側でクロッ
クの再生に使用する信号で、通常は“1”と“0”の交
番の信号が送られる。データ属性はユーザ・データ部に
含まれる信号が接続端末の情報なのか、データを正しく
受け取った場合に受信端末から送信端末へ返答するAC
K信号等の制御情報なのかを区別する信号である。送信
アドレス及び受信アドレスは、そのシステム内で各端局
に割り当てられる番号で、送信端局は自局の番号を送信
アドレスに多重化し、相手先の番号を受信アドレスに多
重化する。エラー制御はパケット伝送が正しく行われた
かどうかをチェックするための制御情報である。図2
(b)のプリアンブルは図2(a)のプリアンブルと同
じ機能を満たすための信号である。アイドル又はポーリ
ング信号はISMAモードのときは従来と同様のIS信
号でオール“0”等の特定パターンが多重化され、ポー
リングモードのときはM個の端局を順次各端局ごとに固
有の端局番号が多重化される。すなわち、各端局ごとに
パケット送出権を与える信号を伝送する。図1では、一
つの中央局100とM個の端局110〜端局120が無
線周波数信号によって接続されたパケット通信システム
を表している。図1において、101は中央局の空中線
111と121は端局の空中線である。107は中央局
の送信機、117と127は端局の送信機であり、それ
ぞれ多重化装置106、パケット制御装置116と12
6からのベースバンド信号に変調をかけ、無線周波数信
号に変換して空中線部へ送信する機能を持つ。102は
中央局の受信機、110と120は端局の受信機であ
り、それぞれ空中線部からの無線周波数信号を周波数変
換及び復調操作によりベースバンド信号に変換してパケ
ット検出装置103,パケット制御装置116と12
6、IS/PL制御装置113と123へ送出する機能
を持つ。中央局100のパケット検出装置103は受信
データを監視し、現在通話チャネルが使用されているか
どうかを検出し、その結果を衝突検出装置104とIS
/PL生成装置105へ送る。衝突検出装置104で
は、あるパケット伝送が行われた後に、受信端局からの
ACK情報を待ち受けており、伝送が成功した場合にA
CK情報を返すに十分な時間が経過してもACK情報が
検出されない場合には、パケットの衝突が起こったと判
断して、その旨をIS/PL生成装置105に伝える。
IS/PL生成装置105ではパケット検出装置103
からの情報にもとずき、システムがISMAモードのと
きで、かつ、通信チャネルが未使用の場合にはプリアン
ブル信号を生成して多重化装置106に送る。システム
がポーリングモードで、かつ、通信チャネルが未使用の
場合にはプリアンブル信号と端局番号を多重化装置10
6に送る。又、衝突検出装置104からの情報にもとず
いて、衝突が起こったと判断された場合には速やかにシ
ステムをポーリングモードに移行させる様に制御すると
ともに、プリアンブル信号と端局番号の生成を行い、多
重化装置106に送出する。多重化装置106では、I
SMAモードにおいてはIS/PL生成装置105から
のIS信号(具体的には図6(b)の“0”と“1”の
交番信号)と図6(b)のヘッダを多重化してIS信号
を作り送信機107へ送出する。ポーリングモードにお
いてはIS/PL生成装置105からのプリアンブル信
号と端局番号を多重化したポーリング信号であるPL信
号を作り送信機107へ送出する。
【0017】次に、端局110の入出力装置115は、
データ端末装置(図示せず)とのインタフェースを行う
装置で、端末からの信号を端局内の信号処理に適した信
号に変換してパケット制御装置116に送るとともに、
その逆の操作も行う。パケット制御装置116では、上
り方向では、入出力装置115からの端末データを受け
て、図2(a)に示されるフォーマットに従ってパケッ
トの組立を行い、かつ、IS/PL制御装置105から
の情報に従って、ISMAモードにおいてチャネルが空
いている場合には確率pでパケットを送信機107に送
り出し、又、ポーリングモードにおいては中央局から送
られてきたPL信号の端局番号が自局宛の場合には、確
率1でパケットを送出する操作を行うとともに、衝突ま
たは伝送路のエラー等によりパケットが相手端末によっ
て正しく受信されなかった場合のために、組み立てたパ
ケットを再送制御装置114に送りパケットを記憶する
ように命令する。又、過去に伝送に失敗したパケットが
再送制御装置114から送られて来た場合にも同様の操
作が行われる。下り方向では、受信機112からのベー
スバンド信号のデータ属性信号から受信データがユーザ
データかACK情報かを判断し、ユーザデータの場合に
はエラー制御情報によりパケットが正しく受信されたか
どうかをチェックして正しい時にはこれを分離して入出
力装置115に渡す。データ属性信号がACK情報であ
った場合には、以前に送ったパケットが正しく受信され
たと判断して、その旨を再送制御装置114に伝え、記
憶しておいた以前のパケット情報を消去する様に指令を
出す。IS/PL制御装置113は受信機112からの
ベースバンド信号を解読し、それが中央局からのIS信
号であった場合には、図2(b)中の特定パターンを分
離してパケットの送出タイミングを生成し、パケット制
御装置116に、現在通信チャネルが空きの状態である
ことを知らせる。また、受信機112からのベースバン
ド信号が中央局からのPL信号であった場合には図2
(b)中の端局番号が自局宛のものであるかどうかを判
別し、自局宛の場合にはパケットの送出タイミングを生
成し、パケット制御装置116にパケット送信許可が出
ていることを知らせる。再送制御装置114はパケット
制御装置116が送信機117に送出したパケットと同
じ情報をパケット制御装置116からもらい、そのパケ
ットに対する相手端局からのACK情報が受信されるま
で記憶しておく。又、パケット制御装置116がパケッ
トを送出してから相手端局がパケットを正しくうけとっ
た場合に返答するACK情報がかえってくるのに十分な
時間が経ってもACK情報を受信しなかった場合には、
パケット伝送に失敗したと判断して再送の手順を開始す
る。なお、図1中の端局120を含むM個の端局は端局
110と同じ機能を持っている。
【0018】次に本発明によるシステムの中央局と端局
がどの様に動作するかを図4のフローチャートを用いて
説明する。ISMAモードにおいて中央局では常にチャ
ネルが空きであるかそれとも使用中であるかを検出して
おり、空きであれば図2(b)に示したIS信号を各端
局に放送し、現在通信チャネルが空きの状態であること
を知らせる。IS信号を送出した後に、最遠端端局まで
の往復の伝搬遅延時間と中央局の送信機および各端局で
のハードウェアとソフトウェアの信号処理時間等の和で
決まる一定時間aの間再び通信チャネルを監視して、端
局からパケットが送信されたかどうかを判断する。もし
パケットが検出されなかった場合は再びIS信号を送出
して通信チャネルの監視を繰り返す。パケットが検出さ
れた場合には、そのパケットを受信するとともに、下り
方向の端局に向けてそのパケットを中継する。パケット
を中継したあとは即座にポーリングモードに移行してP
L信号PL1を送出したあとISMAモードと同様に通
信チャネルの監視をおこない、もし時間aの間にポーリ
ング中の端局からパケットが送信されなければ、次の端
局のポーリング信号PL2を開始する。もしポーリング
中の端局が送出したパケットを監視時間aの間に検出し
た場合には最初からポーリングを再開する。もし全M端
局を一巡ポーリングしても端局からのパケットを検出し
なかった場合は、トラフィックが小さいと判断して再び
ISMAモードに戻る。
【0019】図4(b)は端局の動作を示すフローチャ
ートである。端局では常時端末からの通信要求があるか
どうかを監視しており、通信要求があった場合にはパケ
ットを所定のフォーマットに組み立てて送信する準備を
行っている。(但し、端局内の記憶装置がいっぱいの場
合は新たの通信要求は拒絶される。)パケットの送信準
備が終わると、端局は中央局からのIS信号あるいは自
局宛のPLを待ち受ける。IS信号が受信された場合
は、確率pでパケットの送信を行い、確率1−pでパケ
ットの送信を見送り、自局宛PL信号が受信された場合
は確率1でパケットを送信する。パケットを送信した場
合には、その後パケットが相手端局に正しく受信された
かどうかの判断を行い、正しく受信されていなければ再
送手順を開始し、再度パケットを送出する機会を伺うた
めIS信号または自局宛のPL信号を待ち受ける。パケ
ットが正しく受信されたと判断したときは、端末からの
新しい通信要求を待ち受ける状態にもどる。次に前述の
フローに従って動作させた場合の信号の時系列の流れを
図3のタイミングチャートを用いて説明する。M個の端
局が一つの中央局を介して相互に通信を行っているシス
テムにおいて、中央局は最初ISMAモードにあり、通
信チャネルが空きの状態なのでIS信号IS1,IS2
を順次送出する。このIS信号はbの長さを持ち、最遠
端端局である端局Mへの時間a/2が経過したのち到達
する。端局1ではIS1を受信してかららIS2を受信
するまでの間にパケットの送信要求が起こっており、I
S2を受信した直後にパケット1を中央局に向けて送出
する、中央局ではある一定の伝搬遅延時間(aより小さ
い)後にパケット1を受信し、下り方向に中継する。中
継がおわった直後に中央局はポーリングモードに移行
し、PL信号PL1〜PLMを送信する。端局MではI
S2を受信してからPLMを受信するまでの間にパケッ
トの送信要求が行っており、PLMを受信した直後にパ
ケットMを中央局に向けて送信する。中央局ではパケッ
ト1を受信したときと同様にパケットMを中継し、中継
が終わった直後に再びL信号PL1〜PLMを送信す
る。今度は全端局をポーリングしても端局からのパケッ
ト送出がなかったため、中央局は再びISMAのモード
に移行しIS信号IS3,IS4,…を送出する。
【0020】以上が本発明の方式によるパケット通信シ
ステムの動作である。
【0021】
【発明の効果】以上説明した様に本発明は、ISMA方
式による伝送モードに、あるパケットの伝送が終了した
時点でポーリング方式による伝送モードを加えたことに
より、トラフィックが一時的に増加した場合には、衝突
のないポーリングモードによる伝送が行われる結果、そ
れ以前に積滞した再送パケットを各端末が順次処理でき
るためにシステムを安定に保つことができる効果があ
る。又、本発明のポーリングモードにおいてはポーリン
グする順序や回数をプログラムに従って行うことによ
り、特にパケット生起率が高い端局を優先してポーリン
グするといったことも可能である。さらに、本発明によ
るISMAモードとポーリングモードの切り替えを、一
定時間のトラフィック量の測定結果に基づいて自動的に
行ったりすることで、多種多様のトラフィックの状況に
対応するシステムを構築できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成図である。
【図2】本実施例の信号フォーマットの構成図である。
【図3】本実施例の動作を表すタイムチャートである。
【図4】本発明の動作を表すフローチャートである。
【図5】従来のパケット通信方式の構成図である。
【図6】従来例の信号フォーマットの構成図である。
【図7】従来例の動作を表すタイムチャートである。
【図8】従来例の動作を表すフローチャートである。
【符号の説明】
100 中央局 101,111,121 空中線 102,112,122 受信機 103 パケット検出装置 104 衝突検出装置 105 IS/PL生成装置 106 多重化装置 107,117,127 送信機 113,123 IS/PL制御装置 114,124 再送制御装置 115,125 入出力制御装置 116,126 パケット制御装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一つの中央局と無線接続される複数の端
    局とが1つの通信チャネルを共有して前記中央局から前
    記通信チャネルが空き状態の間所定の周期でアイドル信
    号を前記複数の全端局に同時に情報伝達し、前記端局の
    いずれか一つの端局がパケットデータ送出権を得て前記
    中央局を中継して所望の端局にパケットデータを伝送し
    て終了するまで前記中央局がアイドル信号の送出を停止
    しているISMA方式のパケット通信システムにおい
    て、前記中央局がいずれか一つの端局によるパケットデ
    ータの中継を終了すると、ただちに他の複数端局すべて
    に対して順次ポーリング信号を送出しパケットデータ送
    出権を与える手段を有することを特徴とするパケット通
    信システム。
  2. 【請求項2】 前記中央局が前記複数端局のすべてに対
    してポーリング信号を送出してもパケットデータの送出
    要求がなかった場合には、前記ポーリング信号のモード
    をISMA方式のアイドル信号のモードにもどすことを
    特徴とする請求項1記載のパケット通信システム。
  3. 【請求項3】 前記端局のいずれかがパケットデータを
    前記中央局を中継して相手の受信端局へパケットデータ
    伝送を行い前記受信端局からアクノレジ(ACK)信号
    を受信する所定の時間を過ぎても前記中央局がACK信
    号を受信しない場合にパケット衝突と判定して前記ポー
    リング信号のモードに移行する手段を有することを特徴
    とする請求項1記載のパケット通信システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013534748A (ja) * 2010-06-09 2013-09-05 ダイナミック・インヴェンション・リミテッド・ライアビリティ・カンパニー 遅延に敏感なアプリケーションのために認知マルチ中継システムに於いてバッファを活用する方法

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