JP4086385B2 - データ伝送方法およびデータ伝送システム並びに当該システムに用いる装置 - Google Patents

データ伝送方法およびデータ伝送システム並びに当該システムに用いる装置

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、データ伝送方法およびデータ伝送システム並びに当該システムに用いる装置に関し、より特定的には、LAN等のメディアアクセス制御、データリンク層、ネットワーク層において、無線信号を伝送媒体としてデジタル化された音声や映像(ビデオ)等のアイソクロナスデータに対して特に有用なデータ伝送方法およびシステム並びに装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、無線信号を伝送媒体としてデジタル化された音声や映像等のアイソクロナスデータ(等時性データ)の伝送を実現するネットワークとして、ミリ波無線ATM LANに関するデータ伝送技術が提案されている(信学技法RCS97−207,1998年1月)。
以下、この従来のミリ波無線ATM LANを簡単に説明する。
【0003】
図11は、上記従来のミリ波無線ATM LANの構成を示す図である。図11において、AP(AP1〜AP3)は、アクセスポイントであり、親機や中央局の役割を果たしている。STAは、端末装置である。
STAは、いずれかのAPの管理下に置かれ、STA同士で通信を行う場合には、必ずいずれかのAPを介して行われる。また、APは、ATM等の有線ネットワークにつながっており、有線の装置または有線ネットワークでつながれた別のAPが管理するSTAとの通信も想定している。
【0004】
APは、ミリ波(例えば、60GHz帯)を無線媒体として通信可能なエリア内のSTAおよび無線資源を管理しており、管理下にあるSTAからのアクセス要求をヒヤリングして無線資源の配分を行う。この無線資源の配分は、特に音声や映像等のアイソクロナスデータに対しては、無線資源に余裕を見て所定の時間内に伝送が終了するように優先的に割り当て、遅延の許されるアシンクロナスデータに対しては、当該アイソクロナスデータの伝送が終了した残りの時間を割り当てるように行う。ここで、APは、アイソクロナスデータの配分をしたSTAに対して、自らが算出した周期でポーリングを行い、データの送信を許可する。ポーリングされたSTAは、APに対してデータフレームを送信する。ここで、APは、STAから受信したデータフレームのネットワークアドレスが他のSTA宛の場合、当該他のSTAが自己の管理下にいれば、当該他のSTA宛にそのデータフレームを送信し、有線ネットワークの先にいる場合には、有線ネットワークへそのデータフレームを送信する。
【0005】
図12は、図11の任意のSTA(送信STA)がAPを介して他のSTA(受信STA)にアイソクロナスデータを伝送する際のシーケンスを示す図である。図12において、上側は正常な伝送が行われた場合のシーケンスを、下側は最初の伝送に異常があった場合のシーケンスを示している。
APは、まず、送信STAに対してポーリングを行う。送信STAは、ポーリングを受けてデータの送信を行う。そして、APは、送信STAから受信したデータを受信STAへ送信する(図12上側)。しかし、送信STAに対してポーリングを行ってから所定の時間を待ってもデータが送信されてこない場合には、APは、ポーリングの再送を行いデータの送信を待つ(図12下側)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したミリ波無線ATM LANでは、無線チャネルを2チャンネル使用する周波数分割多重方式を用いることにより、STAからAPに向かう上り伝送路とAPからSTAに向かう下り伝送路とを同時使用可能である全二重通信路の形成を前提としている。
【0007】
しかし、ミリ波帯のように伝送帯域が豊富なバンドでは、周波数分割多重方式を利用した全二重通信が容易に行えるが、マイクロ波帯においては、毎秒メガビットの伝送速度のチャンネルは1〜2チャンネルしか利用できないため、1チャンネルを時分割に利用して双方向の通信(半二重通信)を実現するのが一般的である。この場合、無線送受信機の同期合わせのためのプリアンブルビット等を、上りバースト,下りバーストの最初に付加する必要がある。このプリアンブルビットは、一般的には100ビットを越す場合が多く、オーバヘッドがポーリング等の制御情報のデータ量に比して無視できない大きさとなり、応答時間は全二重通信で想定している時間の数倍にもなってしまう。
そこで、伝送効率を重視する場合には、1フレームのポーリングに対して十数フレームのデータを返送するようにする。ただし、この場合、APにおけるポーリングの再送タイミングが課題となる。
【0008】
ポーリングに伝送エラーを生じた場合には、STAはデータを1フレームも送信しないため、APにおいて1フレーム目の受信が無い場合にポーリングの再送を行うと素早い回復が期待できる。
ところが、各フレームの先頭にはフレーム同期のためのユニークワードが付加されており、このユニークワードに伝送エラーを生じた場合、この伝送エラーを生じたフレームは受信時に廃棄されるため受信がなされない。しかし、STAはこれに引き続いて残りのフレームを送信する。この場合、1フレーム目が受信されないからといってポーリングを再送すると、APのポーリング(下り方向)とSTAの2フレーム目以降のデータ送信(上り方向)とが衝突してしまう。データフレームは何フレーム以上連続して喪失されないといった保証はないため、結局APでは、十数フレーム以上のタイムアウトの後にポーリングの再送を送信する必要がある。
【0009】
従って、ポーリングに伝送エラーを生じた際のポーリングの再送は、多くの伝送帯域を費やすことになる。アイソクロナスデータの帯域割り当てにおいては、こうしたロスを見込んでおく必要が生じるため、無線資源を有効に配分することができなくなるという問題がある。
【0010】
さらに、無線の届く範囲に比べて遠くの端末装置からデータ伝送をする場合には、無線の中継伝送が必要になるが、同様の理由によりマイクロ波帯での無線中継は、時分割での実現が想定される。この場合、APから中継装置へのポーリングおよび中継装置からSTAへのポーリングと、STAから中継装置へのデータ伝送および中継装置からAPへのデータ伝送とは、すべて時分割に行われるため、タイムアウト時間は中継数の倍以上に設定する必要があるという問題を残している。
【0011】
それ故、本発明の目的は、ポーリングに伝送エラーが生じても、ポーリングの再送を必要とせず、かつ、半二重通信における上り/下り方向の信号衝突を発生させずに、無線資源を有効に利用することができるデータ伝送方法およびデータ伝送システム並びに当該システムに用いる装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
第1の発明は、周期的なポーリングに基づいて、中央装置と端末装置との間のデータ伝送を行う方法であって、
端末装置は、中央装置から周期的なポーリングが受信されるべきタイミングにポーリングを受信できなかった場合、自ら計数するポーリング周期のタイミングに従って、次にポーリングを受信するまで最大N周期(Nは、正の整数)の間継続して中央装置へ一定量のデータを送信することを特徴とする。
【0013】
上記のように、第1の発明によれば、端末装置側において、中央装置側が行うポーリングの周期を計数することで自らデータ伝送すべき周期を把握している。
これにより、最後に受信されたポーリングからN周期目までのデータの送信は確実に行えるため、ポーリングの再送を不要とすることができ、アイソクロナスデータの効率的な伝送が可能となる。
【0014】
第2の発明は、周期的なポーリングに基づいて、中央装置と端末装置との間のデータ伝送を行う方法であって、
中央装置は、端末装置に対し、予め定めた一定の間隔で周期的ポーリングを行うステップを備え、
端末装置は、
中央装置から送信されるポーリングを受信するステップと、
ポーリングを受信するごとに計数値をリセットするとともに、当該受信した時点から予め定めたポーリング周期の計数を開始するステップと、
計数を開始するステップに追動して、ポーリング周期のタイミングを計数開始からN周期(Nは、正の整数)までカウントするステップと、
中央装置から周期的ポーリングが受信されるべきタイミングにポーリングを受信した場合、当該受信したポーリングのタイミングに従って、中央装置へ一定量のデータを送信するステップと、
中央装置から周期的ポーリングが受信されるべきタイミングにポーリングを受信できなかった場合、ポーリング周期のタイミングに従って、最大N周期の間継続して中央装置へ一定量のデータを送信するステップとを備える。
【0015】
上記のように、第2の発明によれば、端末装置側において、中央装置側が行うポーリングの周期を計数することで自らデータ伝送すべき周期を把握している。
これにより、伝送エラー等でポーリングが受信されない時でも、最後に受信されたポーリングからN周期目までのデータの送信は確実に行えるため、ポーリングの再送を不要とすることができ、アイソクロナスデータの効率的な伝送が可能となる。
【0016】
第3の発明は、第2の発明に従属する発明であって、
中央装置は、
周期的ポーリングを行って要求した所望のデータを所定の時間までに受信できない場合、当該所望のデータの再送を要求する再送ポーリングを行うステップと、
再送ポーリングを行うにあたり、周期的ポーリングと再送ポーリングとの判別が可能な情報ビットを、予め定めた制御領域に格納するステップとをさらに備え、
端末装置は、
受信したポーリングの制御領域に格納された情報ビットを判別するステップと、
受信したポーリングの情報ビットが再送であることを示している場合には、計数を開始するステップにおいて、計数値をリセットせずに計数を継続するとともに、当該ポーリングのタイミングに従って、中央装置へ要求されるデータを送信するステップとをさらに備える。
【0017】
上記のように、第3の発明によれば、第2の発明において、ポーリングの内容を表示する情報ビットを用いて、非周期的な再送ポーリングを受信した場合であっても、端末装置側のポーリング周期の計数およびN周期のカウントの動作を継続して行うように制御する。
これにより、無線の伝送容量に余裕がある時には、ポーリングによるデータの受信がタイムアウトした場合にポーリングを再送しても、端末装置側におけるポーリング周期の再現に影響しない。
【0018】
第4の発明は、周期的なポーリングに基づいて、中央装置と端末装置との間のデータ伝送を、少なくとも1つ以上の中継装置を介して行う方法であって、
中央装置は、端末装置に対し、中継装置を介して予め定めた一定の間隔で周期的ポーリングを行うステップを備え、
端末装置は、
中央装置から中継装置を介して送信されるポーリングを受信するステップと、
ポーリングを受信するごとに計数値をリセットするとともに、当該受信した時点から予め定めたポーリング周期の計数を開始するステップと、
計数を開始するステップに追動して、ポーリング周期のタイミングを計数開始からN周期(Nは、正の整数)までカウントするステップと、
中央装置から周期的ポーリングが中継装置を介して受信されるべきタイミングにポーリングを受信した場合、当該受信したポーリングのタイミングに従って、中継装置を介して中央装置へ一定量のデータを送信するステップと、
中央装置から周期的ポーリングが中継装置を介して受信されるべきタイミングにポーリングを受信できなかった場合、ポーリング周期のタイミングに従って、中継装置を介して最大N周期の間継続して中央装置へ一定量のデータを送信するステップとを備える。
【0019】
上記のように、第4の発明によれば、端末装置側において、中央装置側が行うポーリングの周期を計数することで自らデータ伝送すべき周期を把握している。
これにより、中継装置を介して送信を行う場合であっても、伝送エラー等でポーリングが受信されない時でも、最後に受信されたポーリングからN周期目までのデータの送信は確実に行えるため、ポーリングの再送を不要とすることができ、アイソクロナスデータの効率的な伝送が可能となる。
【0020】
第5の発明は、第4の発明に従属する発明であって、
中央装置は、
周期的ポーリングを行って要求した所望のデータを所定の時間までに受信できない場合、当該所望のデータの再送を要求する再送ポーリングを行うステップと、
再送ポーリングを行うにあたり、周期的ポーリングと再送ポーリングとの判別が可能な情報ビットを、予め定めた制御領域に格納するステップとをさらに備え、
端末装置は、
受信したポーリングの制御領域に格納された情報ビットを判別するステップと、
受信したポーリングの情報ビットが再送であることを示している場合には、計数を開始するステップにおいて、計数値をリセットせずに計数を継続するとともに、当該ポーリングのタイミングに従って、中継装置を介して中央装置へ要求されるデータを送信するステップとをさらに備える。
【0021】
上記のように、第5の発明によれば、第4の発明において、ポーリングの内容を表示する情報ビットを用いて、非周期的な再送ポーリングを受信した場合であっても、端末装置側のポーリング周期の計数およびN周期のカウントの動作を継続して行うように制御する。
これにより、中継装置を介して送信を行う場合であっても、無線の伝送容量に余裕がある時には、ポーリングによるデータの受信がタイムアウトした場合にポーリングを再送しても、端末装置側におけるポーリング周期の再現に影響しない。
【0022】
第6の発明は、第4および5の発明に従属する発明であって、
中継装置において、
中央装置または端末装置から宛先アドレスが自局装置宛である無線フレームを受信し、当該宛先アドレスを端末装置または中央装置宛のアドレスに変更したフレームを、半二重通信方式において中継送信する場合、
中央装置または端末装置から送信される無線フレームの受信を終了してから端末装置または中央装置への無線フレームの送信を開始するまでの中継時間を、所定の時間以内とすることを特徴とする。
【0023】
上記のように、第6の発明によれば、第4および第5の発明において、中継装置で行われる中継時間を所定の時間以内としている。
これにより、中央装置がポーリングを送信してから中央装置にデータが返送される時間が容易に算出可能となり、ポーリングの再送信を効率よく行える。
【0024】
第7の発明は、第6の発明に従属する発明であって、
中央装置から端末装置に向かって送信されるポーリングおよび制御のフレームと、端末装置から中央装置に向かって送信されるデータフレーム群を構成する個々のフレームとを、それぞれ同じ大きさの固定長フレームとすることにより、中継時間を所定の時間以内とすることを特徴とする。
【0025】
上記のように、第7の発明によれば、第6の発明において、上り下り双方の各フレーム長を同じ大きさの固定長フレームとする。
これにより、中継装置でのフレーム転送処理等の時間が一定となるため、中継処理に要する時間を一定とすることができる。
【0026】
第8の発明は、第4〜7の発明に従属する発明であって、
中央装置において、
周期的ポーリングにより要求した所望のデータを所定の時間までに受信できない場合の再送要求、または当該再送要求により要求した所望のデータを所定の時間までに受信できない場合の再送要求、あるいは他の端末装置に対するポーリングを、
周期的ポーリングまたは再送ポーリングのフレームのデータ量をDp、当該ポーリングに対応して返送するフレームのデータ量をDd、フレーム伝送速度をV、端末装置の応答時間をGre、端末装置で持たせる時間のマージンをα、中央装置で持たせる時間のマージンをβ、中継装置における上りの中継時間および下りの中継時間をそれぞれGro1,Gro2、中継装置の中継段数をNrとした場合、
To=(Dp+Dd)/V×(Nr+1)+(Gro1+Gro2)×Nr+Gre+α+β
で求まるタイムアウト時間Toの経過時と所望のデータの受信完了時とのいずれか早いタイミングで行うことを特徴とする。
【0027】
上記のように、第8の発明によれば、第4〜第7の発明において、タイムアウト時間Toの典型的な算出手法を特定したものである。
これにより、中央装置におけるポーリングのタイムアウト時間Toを中継段数Nrを考慮して容易に算出可能となり、また、再送要求フレーム数の増減に適応してタイムアウト時間Toの設定が可能となり、ポーリングでデータフレームの再送を効率よく行える。
【0028】
第9の発明は、第8の発明に従属する発明であって、
再送ポーリングを行うにあたり、伝送エラーのある任意のフレームを選択的に再送要求する場合において、
再送要求するフレーム数からデータ量Ddを求めてタイムアウト時間Toを算出することを特徴とする。
【0029】
上記のように、第9の発明によれば、第8の発明において、再送要求するフレーム数からデータ量Ddを求めてタイムアウト時間Toを算出する。
これにより、タイムアウト時間Toを必要最小限に設定することが可能となり、効率のよいデータ伝送が高信頼性で可能となる。
【0030】
第10の発明は、第2〜第9の発明に従属する発明であって、
N周期までカウントするステップにおけるNの値は、中央装置がポーリングを送信するごとに与えることを特徴とする。
【0031】
上記のように、第10の発明によれば、第2〜第9の発明において、カウントするNの値を中央装置側から与えるようにする。
これにより、さらにリアルタイムで効率のよいデータ伝送が可能となる。
【0032】
第11の発明は、任意の他局装置から宛先アドレスが自局装置宛である無線フレームを受信し、当該宛先アドレスを別の他局装置宛のアドレスに変更したフレームを、半二重通信方式において中継送信するデータ伝送方法であって、
任意の他局装置から送信される無線フレームの受信を終了してから別の他局装置への無線フレームの送信を開始するまでの中継時間が、所定の時間以内であることを特徴とする。
【0033】
上記のように、第11の発明によれば、中継処理においてかかる中継時間を所定の時間以内としている。
これにより、マイクロ波帯のようにチャネル数に限りのある無線バンドにおいて、伝送時間が制限されたアイソクロナスデータの中継送信が可能となる。
【0034】
第12の発明は、第11の発明に従属する発明であって、
任意の他局装置から別の他局装置に向かって送信されるポーリングおよび制御のフレームと、別の他局装置から任意の他局装置に向かって送信されるデータフレーム群を構成する個々のフレームとを、それぞれ同じ大きさの固定長フレームとすることにより、中継時間を所定の時間以内とすることを特徴とする。
【0035】
上記のように、第12発明によれば、第11の発明において、上り下り双方の各フレーム長を同じ大きさの固定長フレームとする。
これにより、フレーム転送処理等の時間が一定となるため、中継処理を行う場合に要する時間を一定とすることができる。
【0036】
第13の発明は、周期的なポーリングに基づいて、中央装置と端末装置との間のデータ伝送を行うシステムであって、
中央装置は、
端末装置に対し、予め定めた一定の間隔で周期的ポーリングを行う送信手段と、
端末装置から送信されるデータを受信する受信手段とを備え、
端末装置は、
中央装置から送信されるポーリングを受信する受信手段と、
受信手段がポーリングを受信するごとに計数値をリセットするとともに、当該受信した時点から予め定めたポーリング周期の計数を開始するポーリング周期計数手段と、
ポーリング周期計数手段におけるポーリング周期のタイミングを計数開始からN周期(Nは、正の整数)までカウントするカウント手段と、
受信手段が、中央装置から周期的ポーリングを受信すべきタイミングに、ポーリングを受信した場合は受信手段の制御に従い、ポーリングを受信できなかった場合はポーリング周期計数手段の制御に従ってポーリング周期のタイミングごとに最大N周期の間継続して、中央装置へ一定量のデータを送信する送信手段とを備える。
【0037】
上記のように、第13の発明によれば、端末装置において、中央装置が行うポーリングの周期を計数することで自らデータ伝送すべき周期を把握している。
これにより、伝送エラー等でポーリングが受信されない時でも、最後に受信されたポーリングからN周期目までのデータの送信は確実に行えるため、ポーリングの再送を不要とすることができ、アイソクロナスデータの効率的な伝送が可能となる。
【0038】
第14の発明は、周期的なポーリングに基づいて、中央装置と端末装置との間のデータ伝送を、少なくとも1つ以上の中継装置を介して行うシステムであって、
中央装置は、
端末装置に対し、中継装置を介して予め定めた一定の間隔で周期的ポーリングを行う送信手段と、
端末装置から中継装置を介して送信されるデータを受信する受信手段とを備え、
端末装置は、
中央装置から中継装置を介して送信されるポーリングを受信する受信手段と、
受信手段がポーリングを受信するごとに計数値をリセットするとともに、当該受信した時点から予め定めたポーリング周期の計数を開始するポーリング周期計数手段と、
ポーリング周期計数手段におけるポーリング周期のタイミングを計数開始からN周期(Nは、正の整数)までカウントするカウント手段と、
受信手段が、中継装置を介して中央装置から周期的ポーリングを受信すべきタイミングに、ポーリングを受信した場合は受信手段の制御に従い、ポーリングを受信できなかった場合はポーリング周期計数手段の制御に従ってポーリング周期のタイミングごとに最大N周期の間継続して、中継装置を介して中央装置へ一定量のデータを送信する送信手段とを備える。
【0039】
上記のように、第14の発明によれば、端末装置において、中央装置が行うポーリングの周期を計数することで自らデータ伝送すべき周期を把握している。
これにより、中継装置を介して送信を行う場合であっても、伝送エラー等でポーリングが受信されない時でも、最後に受信されたポーリングからN周期目までのデータの送信は確実に行えるため、ポーリングの再送を不要とすることができ、アイソクロナスデータの効率的な伝送が可能となる。
【0040】
第15の発明は、第13および第14の発明に従属する発明であって、
中央装置において、
送信手段は、周期的ポーリングを行って要求した所望のデータを所定の時間までに受信できない場合、当該所望のデータの再送を要求する再送ポーリングをさらに行うとともに、当該再送ポーリングを行うにあたり、周期的ポーリングと当該再送ポーリングとの判別が可能な情報ビットを予め定めた制御領域に格納し、
端末装置において、
受信手段は、受信したポーリングの情報ビットを判別し、当該情報ビットが再送であることを示している場合には、ポーリング周期計数手段での計数値をリセットせずに計数を継続するとともに、送信手段の制御を行うことを特徴とする。
【0041】
上記のように、第15の発明によれば、第13および第14の発明において、ポーリングの内容を表示する情報ビットを用いて、非周期的な再送ポーリングを受信した場合であっても、端末装置のポーリング周期の計数およびN周期のカウントの動作を継続して行うように制御する。
これにより、無線の伝送容量に余裕がある時には、ポーリングによるデータの受信がタイムアウトした場合にポーリングを再送しても、端末装置におけるポーリング周期の再現に影響しない。
【0042】
第16の発明は、周期的なポーリングに基づいて、中央装置との間のデータ伝送を行う端末装置であって、
中央装置から直接送信される、または中継装置を介して送信されるポーリングを受信する受信手段と、
受信手段がポーリングを受信するごとに計数値をリセットするとともに、当該受信した時点から予め定めたポーリング周期の計数を開始するポーリング周期計数手段と、
ポーリング周期計数手段におけるポーリング周期のタイミングを計数開始からN周期(Nは、正の整数)までカウントするカウント手段と、
受信手段が中央装置から周期的なポーリングを受信すべきタイミングに、ポーリングを受信した場合は受信手段の制御に従い、ポーリングを受信できなかった場合はポーリング周期計数手段の制御に従ってポーリング周期のタイミングごとに最大N周期の間継続して、中央装置へ一定量のデータを送信する送信手段とを備える。
【0043】
上記のように、第16の発明によれば、中央装置が行うポーリングの周期を計数することで自らデータ伝送すべき周期を把握している。
これにより、伝送エラー等でポーリングが受信されない時でも、最後に受信されたポーリングからN周期目までのデータの送信は確実に行えるため、ポーリングの再送を不要とすることができ、アイソクロナスデータの効率的な伝送が可能となる。
【0044】
第17の発明は、第16の発明に従属する発明であって、
中央装置から送信されるポーリングの制御領域に、当該ポーリングが周期的ポーリングか、データの再送を要求する再送ポーリングかを表す情報ビットを格納している場合、
受信手段は、受信したポーリングの情報ビットを判別し、当該情報ビットが再送であることを示している場合には、ポーリング周期計数手段での計数値をリセットせずに計数を継続するとともに、送信手段の制御を行うことを特徴とする。
【0045】
上記のように、第17の発明によれば、第16の発明において、中央装置が送信するポーリングの内容を表示する情報ビットを用いて、非周期的な再送ポーリングを受信した場合であっても、ポーリング周期の計数およびN周期のカウントの動作を継続して行うように制御する。
これにより、無線の伝送容量に余裕がある時には、ポーリングによるデータの受信がタイムアウトした場合にポーリングを再送しても、ポーリング周期の再現に影響しない。
【0046】
第18の発明は、周期的なポーリングに基づいて、中央装置と端末装置との間のデータ伝送を、少なくとも1つ以上の第2の中継装置を介して行う方法であって、
中央装置は、端末装置に対し、予め定めた一定の間隔で周期的ポーリングを行うステップを備え、
第2の中継装置は、
中央装置から送信されるポーリングを受信するステップと、
受信したポーリングを端末装置に対して送信するステップと、
端末装置からポーリングに対して送信された一定量のデータを受信するステップと、
中央装置から送信されるポーリングに対して、端末装置から1周期前に受信した一定量のデータを中央装置に対して送信するステップとを備え、
端末装置は、
第2の中継装置から送信されるポーリングを受信するステップと、
第2の中継装置から送信されるポーリングに対して、中央装置へ一定量のデータを送信するステップとを備える。
【0047】
上記のように、第18の発明によれば、中央装置からのポーリングに対して、端末装置がデータを送信するステップと1周期前に端末装置が送信したデータを中継装置が送信するステップとが同時に実行されるため、データの効率的な伝送が可能となる。
【0048】
第19の発明は、第18の発明に従属する発明であって、
第2の中継装置において、
中央装置から第1の無線周波数または第1の拡散コードで送信されるポーリングを受信し、
受信したポーリングを端末装置に対して第2の無線周波数または第2の拡散コードで送信し、
端末装置からポーリングに対して送信された一定量のデータを、第2の無線周波数または第2の拡散コードで受信し、
中央装置から送信されるポーリングに対して、端末装置から1周期前に受信した一定量のデータを、中央装置に対して第1の無線周波数または第2の拡散コードで送信することを特徴とする。
【0049】
上記のように、第19の発明によれば、第18の発明において、伝送路に無線を用いた場合にも、中央装置からのポーリングに対して、端末装置がデータを送信するステップと1周期前に端末装置が送信したデータを中継装置が送信するステップとが同時に実行されるため、データの効率的な伝送が可能となる。
【0050】
第20の発明は、第18および第19の発明に従属する発明であって、
第2の中継装置および端末装置はともに、
ポーリングを受信するごとに計数値をリセットするとともに、当該受信した時点から予め定めたポーリング周期の計数を開始するステップと、
計数を開始するステップに追動して、ポーリング周期のタイミングを計数開始からN周期(Nは、正の整数)までカウントするステップと、
周期的ポーリングが受信されるべきタイミングにポーリングを受信した場合、当該受信したポーリングのタイミングに従って、一定量のデータを送信するステップと、
周期的ポーリングが受信されるべきタイミングにポーリングを受信できなかった場合、最大N周期がカウントされるまでは、計数したポーリング周期のタイミングに従って一定量のデータを送信するステップとをさらに備えることを特徴とする。
【0051】
上記のように第20の発明によれば、第18および第19の発明において、第2の中継装置および端末装置において、中央装置が行うポーリングの周期を計数することで自らデータ伝送すべき周期を把握している。
これにより、伝送エラー等でポーリングが受信されない時でも、最後に受信されたポーリングからN周期目までのデータの送信は端末装置と中央装置とで同時にかつ確実に行えるため、ポーリングの再送を不要とすることができ、アイソクロナスデータの効率的な伝送が可能となる。
【0052】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係るデータ伝送方法を用いるシステムの構成を示すブロック図である。図2は、本発明の第1の実施形態に係るデータ伝送方法で用いるバーストの構成の一例を示す図である。図3は、本発明の第1の実施形態に係るデータ伝送方法のシーケンスを示す図である。
以下、本発明の第1の実施形態に係るデータ伝送方法およびシステム並びに装置を、図1〜図3を用いて説明する。
【0053】
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施形態に係るデータ伝送方法を用いるシステムは、中央装置10と端末装置20とが無線伝送路40を介して接続されている。
中央装置10は、送信RF部101と、受信RF部103と、ベースバンド処理部102,104と、送信フレーム構築部105と、ポーリング周期計数部106と、受信フレーム解析部107とを備える。端末装置20は、送信RF部201と、受信RF部203と、ベースバンド処理部202,204と、送信フレーム構築部205と、ポーリング周期計数部206と、受信フレーム解析部207と、スイッチ部208と、カウント部209とを備える。
【0054】
次に、図2を参照して、第1の実施形態に係るデータ伝送方法で用いるバーストの構成を説明する。図2において、図2(a)は、中央装置10から端末装置20へ送信する下りバーストの構成を示し、図2(b)は、端末装置20から中央装置10へ送信する上りバーストの構成を示している。
【0055】
各バーストの先頭には、受信側がビット同期を確立するために必要なプリアンブルビット「PR」が付加されている。PRに続くフレームは、フレーム同期のためのユニークワード「UW」で始まり、続いて送信元のデータリンクアドレス「SA」,宛先(受信先)のデータリンクアドレス「DA」の順で構成される。なお、この例では、中央装置10と端末装置20とで構成される最小システムにおけるバーストの構成を示しており、各バーストにはルーティングのためのネットワークアドレスを省略している。
図2(a)において、「Poll」は、ポーリングを示す制御領域である。図2(b)において、「Data」は、映像データ,音声データまたはコンピュータデータである。「CRC」は、下りバーストにおいてはSAからPollまで、上りバーストにおいてはSAからDataまでの情報のエラーを検出する符号である。また、図2(b)に示す上りバーストは、フレーム0からフレーム15までの16フレームで構成される場合を一例として示している。
【0056】
再び図1を参照して、まず、下り方向であるポーリング送信の処理について説明する。
中央装置10において、送信フレーム構築部105は、SAを自己のデータリンクアドレスに、DAを端末装置20のデータリンクアドレスに設定したフレームを構築し、ベースバンド処理部102へ出力する。一方、ポーリング周期計数部106は、内部のローカルクロックを用いて予め定めた一定のポーリング周期を計数してベースバンド処理部102を制御することで、ポーリング送信のタイミングを制御する。ベースバンド処理部102は、ポーリング周期計数部106からの制御に基づいて、送信フレーム構築部105が出力するフレームにPRを付加して下りバーストを構築し、送信RF部101を経て端末装置20へ無線伝送路40を介して送信する。このようにして、中央装置10は、一定のポーリング周期で端末装置20へポーリングを送信する。
【0057】
端末装置20において、無線伝送路40を介して受信される下りバーストは、受信RF部203を経てベースバンド処理部204に入力される。ベースバンド処理部204は、入力する下りバーストに対し、PRでビット同期を確立し、UWでフレーム同期を確立し、それ以後に続くデータ(SA〜CRC)を受信して受信フレーム解析部207へ転送する。受信フレーム解析部207は、DAが自己宛であることを確認し、CRCによるエラーが検出されなければ、制御領域(poll)を解析する。そして、受信フレーム解析部207は、ポーリングを検出した結果の信号を、ベースバンド処理部202,ポーリング周期計数部206,カウント部209および端末装置20の内部(図示せず)へ出力する。
【0058】
次に、上り方向であるデータ送信の処理について説明する。
端末装置20において、受信フレーム解析部207は、上述したようにポーリング検出信号をベースバンド処理部202へ出力することにより、フレームの送信を指示する。また、送信フレーム構築部205は、ポーリング検出信号を受けた端末装置20の内部(図示せず)から送信データ(Data)を入手する。そして、送信フレーム構築部205は、SAを自己のアドレス、DAを中央装置10のアドレスに設定し、SA,DAおよびDataに対するCRCを計算して送信するフレームを構築する。
【0059】
一方、ポーリング周期計数部206は、自己のローカルクロックを用いて中央装置10がポーリングを行う周期を自ら計数する。そして、ポーリング周期計数部206は、ポーリング周期に予め定めたマージンα分を加えた周期を計数するごとに、スイッチ部208およびカウント部209へ信号を出力する。なお、ポーリング周期計数部206は、受信フレーム解析部207がポーリングを検出する(ポーリング検出信号を入力する)たびにリセットされる。
スイッチ部208は、一方の端子がポーリング周期計数部206の出力に接続され、他方の端子がベースバンド処理部202の入力に接続されており、スイッチの切換え(開閉)制御は、カウント部209の出力で行われる。スイッチ部208は、通常スイッチを閉じており、カウント部209からの制御があるとスイッチを開ける。
カウント部209は、ポーリング周期計数部206がポーリング周期を計数するごとに出力する信号に従って、カウントアップを行う。そして、カウント部209は、カウント値が予め定めたN(Nは、正の整数)の値に到達すると、すなわち、ポーリングのN周期となる期間を経過すると、スイッチ部208に対して接続を開けるように制御する。また、カウント部209は、カウント値がNの値に到達すると、ポーリング周期計数部206における計数を停止させる。なお、カウント部209は、受信フレーム解析部207がポーリングを検出する(ポーリング検出信号を入力する)たびにリセットされる。
【0060】
従って、ベースバンド処理部202は、受信フレーム解析部207またはポーリング周期計数部206のいずれかからの制御に基づいて、送信フレーム構築部205が出力するフレームにPRを付加して上りバーストを構築し、送信RF部201を経て中央装置10へ無線伝送路40を介して送信する。このようにして、端末装置20は、一定の周期で中央装置10へデータを送信する。
【0061】
中央装置10において、無線伝送路40を介して受信される上りバーストは、受信RF部103を経てベースバンド処理部104に入力される。ベースバンド処理部104は、入力する上りバーストに対し、PRでビット同期を確立し、UWでフレーム同期を確立し、それ以後に続くデータ(SA〜CRC)を受信して受信フレーム解析部107へ転送する。受信フレーム解析部107は、DAが自己宛であることを確認し、CRCによるエラーが検出されなければ、データ領域(Data)を抽出して中央装置10の内部(図示せず)へ出力する。
【0062】
次に、図3を参照して、上記構成のシステムにおける第1の実施形態に係るデータ伝送方法をさらに説明する。なお、図3中、Greは端末装置20がポーリングを受信してからフレームの送信を開始するまでの応答ギャップ時間を示している。また、図3中の×印は、ポーリングのフレームに伝送エラーが発生したことを表している。
【0063】
中央装置10からポーリングが行われた場合、端末装置20の受信フレーム解析部207は、上述したようにポーリング検出信号をベースバンド処理部202,ポーリング周期計数部206等へ出力する。従って、この場合には、ポーリング周期計数部206がリセットされ、ベースバンド処理部202におけるフレーム送信の制御は、受信フレーム解析部207が、ポーリング検出信号を用いて行うことになる。
さらに、中央装置10からポーリングが行われた場合、端末装置20の受信フレーム解析部207は、上述したようにポーリング検出信号をベースバンド処理部202,ポーリング周期計数部206等へ出力する。従って、この場合にも、ポーリング周期計数部206がリセットされ、ベースバンド処理部202におけるフレーム送信の制御は、受信フレーム解析部207が、ポーリング検出信号を用いて行うことになる。
このように、ポーリングが一定周期で確実に行われる場合には、通常どおり受信フレーム解析部207が、フレーム送信の制御を行う。
【0064】
次に、伝送エラー等の原因で中央装置10からポーリングが行われなかった場合、端末装置20の受信フレーム解析部207は、ポーリングを検出することができず、ポーリング検出信号を出力しない。従って、この場合には、ポーリング周期計数部206はリセットされることなく、ポーリング周期の計数を完了し、その信号をスイッチ部208を介してベースバンド処理部202へ出力する。よって、ベースバンド処理部202におけるフレーム送信の制御は、ポーリング周期計数部206が、周期計数の信号を用いて行うことになる。
そして、このポーリング周期計数部206によるベースバンド処理部202におけるフレーム送信の制御は、N周期(カウント部209の制御によってスイッチ部208が開かれるまで)を限度に、受信フレーム解析部207でポーリングが検出されるまで継続して行われる。
【0065】
なお、ポーリング周期計数部206の計数開始のタイミングおよびカウント部209のN周期は、中央装置10と端末装置20とのローカルクロックの誤差を勘案して、端末装置20側において計数するポーリングタイミングが中央装置10からのポーリングタイミングより早くならないように決定し、また、中央装置10からのポーリングタイミングを基準にしたデータの送信タイミングが、予め設定されたGreにマージンαを加えた時間を超えないように決定する。
【0066】
以上のように、本発明の第1の実施形態に係るデータ伝送方法によれば、端末装置20において、中央装置10が行うポーリングの周期を計数することで自らデータ伝送すべき周期を把握している。
これにより、伝送エラーによりポーリングが受信されない場合においても、所定の時間以内に定期的な(N周期目まで)データの伝送が確実に可能となり、ポーリングの再送が不要となる。また、時分割による半二重通信を行った場合にも、オーバヘッドの軽減と中央装置10におけるタイムアウト時間の管理を容易にすることができ、特に音声や映像等の時間に厳しいアイソクロナスなデータの伝送に問題なく対応することができる。
【0067】
(第2の実施形態)
図4は、本発明の第2の実施形態に係るデータ伝送方法を用いるシステムの構成を示すブロック図である。図5は、本発明の第2の実施形態に係るデータ伝送方法で用いるバーストの構成の一例を示す図である。図6は、本発明の第2の実施形態に係るデータ伝送方法のシーケンスを示す図である。
【0068】
図4に示すように、第2の実施形態に係るデータ伝送方法を用いるシステムは、上記第1の実施形態に係るデータ伝送方法を用いるシステムの中央装置10と端末装置20との間に、当該双方の装置を中継する中継装置30を挿入した構成である。
なお、第2の実施形態に係るデータ伝送方法を用いるシステムにおける中央装置10および端末装置20の構成は、上記第1の実施形態に係るデータ伝送方法を用いるシステムの構成と同様であり、当該構成については同一の参照番号を付してその説明を省略する。
以下、本発明の第2の実施形態に係るデータ伝送方法およびシステム並びに装置を、図4〜図6を用いて説明する。
【0069】
まず、図4を参照して、中継装置30は、中央装置10および端末装置20と無線伝送路40を介して相互に接続されている。
中継装置30は、送信RF部301,305と、受信RF部303,307と、ベースバンド処理部302,304,306,308と、送信フレーム構築部309,311と、受信フレーム解析部310,312と、アドレス変換部313とを備える。
【0070】
次に、図5を参照して、第2の実施形態に係るデータ伝送方法で用いるバーストの構成を説明する。図5において、図5(a)は、中央装置10から中継装置30へ送信する下りバーストの構成を示し、図5(b)は、中継装置30から中央装置10へ送信する上りバーストの構成を示す。
なお、中継装置30から端末装置20へ送信する下りバーストおよび端末装置20から中継装置30へ送信する上りバーストの構成は、上記第1の実施形態における図2で説明した構成と同様であるため、その説明を省略する。
【0071】
各バーストの先頭には、受信側がビット同期を確立するために必要なプリアンブルビット「PR」が付加されている。PRに続くフレームは、フレーム同期のためのユニークワード「UW」で始まり、続いて送信元のデータリンクアドレス「SA」,宛先(受信先)のデータリンクアドレス「DA」の順で構成される。「SNA」および「DNA」は、ルーティングのためのネットワークアドレスである。中央装置10が中継装置30を介して端末装置20にフレームを送信する場合、SAおよびSNAを中央装置10のデータリンクアドレスおよびネットワークアドレスに設定し、DAを中継装置30のデータリンクアドレスに、DNAを端末装置20のネットワークアドレスに設定する。これを受信した中継装置30は、SAを中継装置30のデータリンクアドレスに変換し、DAを端末装置20のネットワークアドレスに変換したフレームを再構築して送信する。
図5(a)において、「Poll」は、ポーリングを示す制御領域である。図5(b)において、「Data」は、映像データ,音声データまたはコンピュータデータである。「CRC」は、下りバーストにおいてはSAからPollまで、上りバーストにおいてはSAからDataまでの情報のエラーを検出する符号である。中継装置30においては、データリンクアドレスの変換が行われるため、CRCは再計算される。また、図5(b)に示す上りバーストは、フレーム0からフレーム15までの16フレームで構成される場合の例を示している。
【0072】
再び図4を参照して、まず、中継装置30が中央装置10からポーリング送信(下り方向)を受けたときの処理について説明する。
中継装置30において、中央装置10から無線伝送路40を介して受信される下りバーストは、受信RF部307を経てベースバンド処理部308に入力される。ベースバンド処理部308は、入力する下りバーストに対し、PRでビット同期を確立し、UWでフレーム同期を確立し、それ以後に続くデータ(SA〜CRC)を受信して受信フレーム解析部310へ転送する。受信フレーム解析部310は、DAが自己宛であることを確認し、CRCによるエラーが検出されなければ、DNAをアドレス変換部313に転送し、フレーム全体を送信フレーム構築部309に転送する。アドレス変換部313は、DNAとDAとの対応を記憶しており、受信フレーム解析部310から入力されたDNAに対応したDAを検索し、送信フレーム構築部309に転送する。ここで、アドレス変換部313における検索は、すべてのアドレスに対して同じ時間で処理されることが望まれる。これに対しては、メモリのアドレスを選択すると内容が同じ時間で出力される原理を用いるなどの処理が考えられる。送信フレーム構築部309は、受信フレーム解析部310から転送されたフレームのDAをアドレス変換部313から受けたDAに書き換え、SAを中継装置30のSAに書き換えた後、SAから制御領域(poll)までのCRCを計算したフレームをベースバンド処理部302へ出力する。ベースバンド処理部302は、送信フレーム構築部309が出力するフレームにPRを付加して下りバーストを再構築し、送信RF部301を経て端末装置20へ無線伝送路40を介して送信する。
【0073】
次に、中継装置30が端末装置20からデータ送信(上り方向)を受けたときの処理について説明する。
中継装置30において、端末装置20から無線伝送路40を介して受信される上りバーストは、受信RF部303を経てベースバンド処理部304に入力される。ベースバンド処理部304は、入力する上りバーストに対し、PRでビット同期を確立し、UWでフレーム同期を確立し、それ以後に続くデータ(SA〜CRC)を受信して受信フレーム解析部312へ転送する。受信フレーム解析部312は、DAが自己宛であることを確認し、CRCによるエラーが検出されなければ、DAをアドレス変換部313に転送し、フレーム全体を送信フレーム構築部311に転送する。アドレス変換部313は、受信フレーム解析部312から入力されたDNAに対応したDAを検索し、送信フレーム構築部311に転送する。送信フレーム構築部311は、アドレス変換部313から受けたDAを付加し、SAを中継装置30のSAに書き換えた後、SAから制御領域(poll)までのCRCを計算したフレームをベースバンド処理部306へ出力する。ベースバンド処理部306は、送信フレーム構築部311が出力するフレームにPRを付加して上りバーストを再構築し、送信RF部305を経て中央装置10へ無線伝送路40を介して送信する。
【0074】
次に、図6を参照して、上記構成のシステムにおける第2の実施形態に係るデータ伝送方法を説明する。なお、図6中、Greは端末装置20がポーリングを受信してからフレームの送信を開始するまでの応答ギャップ時間を、Gro1は中継装置30における下りの中継時間を、Gro2は中継装置30における上りの中継時間を示している。また、図3中の×印は、ポーリングのフレームに伝送エラーが発生したことを表している。
【0075】
中央装置10からポーリングが行われる場合、まず中央装置10が中継装置30へポーリング送信を行い、その後中継装置30がGro1の時間をかけて端末装置20へポーリング送信を行う。この場合、上記第1の実施形態で述べたように、端末装置20の受信フレーム解析部207は、ポーリング検出信号をベースバンド処理部202,ポーリング周期計数部206等へ出力する。従って、この場合には、ポーリング周期計数部206がリセットされ、ベースバンド処理部202におけるフレーム送信の制御は、受信フレーム解析部207が、ポーリング検出信号を用いて行うことになる。
一方、伝送エラー等の原因で中央装置10からポーリングが行われなかった場合、中継装置30から端末装置20へも同様にポーリングが行われないことになる。この場合、上記第1の実施形態で述べたように、端末装置20の受信フレーム解析部207は、ポーリングを検出することができず、ポーリング検出信号を出力しない。従って、この場合には、ポーリング周期計数部206はリセットされることなく、ポーリング周期の計数を完了し、その信号をスイッチ部208を介してベースバンド処理部202へ出力する。よって、ベースバンド処理部202におけるフレーム送信の制御は、ポーリング周期計数部206が、周期計数の信号を用いて行うことになる。
【0076】
ここで、各フレームの長さを同じとすると、中継装置30の内部における各フレームの中継処理もすべて同じ時間で行えるため、フレームを受信終了してからフレームを送信開始するまでの中継時間Gro1およびGro2を、所定の時間とすることが可能となる。さらに、中継時間Gro1を一定の時間に保証することにより、中央装置10が送信するポーリングは、一定の周期に保たれて端末装置20に受信されるため、端末装置20は、内部のローカルクロックの精度と中継装置30の中継時間Gro1の精度とで、ポーリング周期を再現することが可能となる。また、中央装置10は、端末装置20のローカルクロックの精度および中継装置30の中継時間Gro1,Gro2の精度の誤差を吸収できる適切なマージンを設けることで、周期的なポーリングのタイミング以外にポーリングを送信して新たなデータを受信を指示することができる。なお、端末装置20における値Nは、上記精度の誤差と設定したマージンとの比で決定される。
【0077】
具体的には、フレーム0〜フレーム15をすべて同じ大きさのフレームとすること等で上りバーストの総フレーム長(総データ量)を一定とした場合、中継時間Gro2を所定の時間とすることが可能となる。よって、下りバーストのフレーム長をDp、上りバーストの総フレーム長をDd、各装置間のフレーム伝送速度をV、端末装置20のマージンをα、中継装置30の中継段数をNrとした場合、中央装置10が下りバーストを送信してから、返送されてくる上りバーストを受信するまでの応答時間Tは、
T=(Dp+Dd)/V×(Nr+1)+(Gro1+Gro2)×Nr+Gre+α
で与えられる。
ここで、時間Gre,Gro1およびGro2による誤差をマージンβで吸収することにすれば、中央装置10におけるタイムアウト時間Toは、
To=T+β
で与えられる。
このように総フレーム長を一定にすることで、タイムアウト時間Toを必要最小限に設定することができ、効率のよい伝送が高い信頼性で可能となる。
【0078】
なお、中央装置10から送信する下りバーストの内容が、受信したフレーム0〜フレーム15の中でエラーが検出されたフレームを選択的に再送要求する等の場合には、再送要求に応答する上りバーストのフレーム数の減少に対応して、Ddを計算し直すことで、最適なタイムアウト時間Toの設定が可能となる。
また、応答時間Tを算出するにあたり、すべての無線伝送路40において一定のフレーム伝送速度Vとしたが、伝送速度がそれぞれ異なる場合であっても同様に算出できることは言うまでもない。
【0079】
以上のように、本発明の第2の実施形態に係るデータ伝送方法によれば、中継装置30の中継時間Gro1およびGro2を一定にすることが可能であり、中継後の端末装置20においても中央装置10のポーリングタイミングを再現することが可能となる。
これにより、伝送エラー等でポーリングが受信されない場合においても、所定の時間以内に定期的な(N周期目まで)データの伝送が確実に可能となり、ポーリングの再送が不要となる。また、時分割による半二重通信や中継伝送を行った場合にも、オーバヘッドの軽減と中央装置10におけるタイムアウト時間の管理を容易にすることができ、特に音声や映像等の時間に厳しいアイソクロナスなデータの伝送に問題なく対応することができる。
【0080】
なお、上記第2の実施形態では、図5において中央装置10と中継装置30との間で送受信するバーストの構成として、SNAおよびDNAの2つのネットワークアドレスを格納するように記載した。しかし、本発明に用いることができるバーストはその構成に限定されるものではなく、中央装置10と端末装置20とのルーティングができるものであれば、ネットワークアドレスの対を示す1つのコネクションIDを格納するバーストを用いても構わない。この場合、1つのコネクションIDが、ポイント−マルチポイントのコネクションを示すことでもよい。
【0081】
また、上記第2の実施形態では、中継装置30が1台挿入されている場合を記載しているが、2台以上の中継装置30を挿入しても構わない。その構成は、必要な伝送帯域に応じて決定することが可能である。
【0082】
さらに、上記第2の実施形態では、中継装置30におけるGro1およびGro2は、中継装置30が実際に中継処理を行うだけに要する時間として説明したが、中継装置30自身にクロックやタイマー等を内蔵させて計数することにより、当該時間を超えた時間を与えるようにしてもよい。
【0083】
(第3の実施形態)
ところで、中央装置10は、ポーリングにより要求した所望のデータを所定の時間までに受信できなかった場合、無線伝送帯域に余裕があればポーリングを再送してポーリング周期内に所望のデータを再受信することが可能である。
しかし、上記第1の実施形態で説明した端末装置20の構成では、再送のポーリングによって端末装置20側で再現しているポーリング周期がリセットされるため(受信フレーム解析部207が行うポーリング周期計数部206のリセット処理)、以後の所定のポーリング周期に中央装置10が送信したポーリングを受信できない場合には、この所定の周期に対するデータ送信を行うことができないという問題を残している。
そこで、本発明の第3の実施形態は、上記問題に対応させたものである。
【0084】
図7は、本発明の第3の実施形態に係るデータ伝送方法を用いるシステムの構成を示すブロック図である。図8は、本発明の第3の実施形態に係るデータ伝送方法のシーケンスを示す図である。
【0085】
図7に示すように、第3の実施形態に係るデータ伝送方法を用いるシステムは、上記第1の実施形態に係るデータ伝送方法を用いるシステムの構成と同様であるが、中央装置10における送信フレーム構築部105の処理と、端末装置20における受信フレーム解析部207の処理とがそれぞれ異なる。
なお、第3の実施形態に係るデータ伝送方法を用いるシステムにおけるその他の構成は、上記第1の実施形態に係るデータ伝送方法を用いるシステムの構成と同様であり、当該構成については同一の参照番号を付してその説明を省略する。
以下、本発明の第3の実施形態に係るデータ伝送方法およびシステム並びに装置を、図7および図8を用いて説明する。
【0086】
中央装置10の送信フレーム構築部105は、フレームを構築するにあたり、送信するポーリングが周期的なものか再送に関する非周期的なものかを表示する情報ビットを制御領域(Poll)に格納する。例えば、周期的な時には情報ビット(0)を、非周期的な時には情報ビット(1)を格納する。
これに対し、端末装置20においては、受信フレーム解析部207が制御領域を解析する際、上記第1の実施形態で述べた処理に加え、格納されている情報ビットを判断する。そして、受信フレーム解析部207は、この判断の結果、ポーリングが周期的なものである(情報ビット(0)である)と判断した場合は、上記第1の実施形態で説明したように、ポーリング周期計数部206およびカウント部209をリセットするとともに、ベースバンド処理部202に対してフレームの送信を指示する。一方、受信フレーム解析部207は、上記判断の結果、ポーリングが非周期的なものである(情報ビット(1)である)と判断した場合には、ポーリング周期計数部206およびカウント部209をリセットせずに、ベースバンド処理部202に対してフレームの送信を指示する。すなわち、情報ビットが再送を表示している場合には、次に中央装置10から周期的なポーリングを受信するまでローカルクロックでの周期の計数を継続させ、かつ、最も新しい周期的なポーリングからN周期のカウントも継続させるのである。
これにより、図8に示すように、非周期的なポーリングが送信された後に周期的なタイミングのポーリングが端末装置20で受信されない場合でも、端末装置20側で再現したポーリングタイミングにデータの送信を行うことができる。
【0087】
以上のように、本発明の第3の実施形態に係るデータ伝送方法によれば、ポーリングの内容を表示する情報ビットを用いて、端末装置20のポーリング周期計数部206およびカウント部209が、非周期的なポーリングを受信した場合であっても動作を継続するように制御する。
従って、無線の伝送容量に余裕がある場合には、ポーリングによるデータの受信がタイムアウトした場合に、ポーリングを再送しても端末装置20におけるポーリング周期の再現に影響しない。
【0088】
なお、上記第3の実施形態では、システム構成として上記第1の実施形態に示したように中央装置10と端末装置20とが直接的にデータ伝送する場合について述べたが、上記第2の実施形態で説明したように中央装置10と端末装置20との間に中継装置30が介在していても同様の効果を奏することができる。
【0089】
(第4の実施形態)
図9は、本発明の第4の実施形態に係るデータ伝送方法を用いるシステムの構成を示すブロック図である。図10は、本発明の第4の実施形態に係るデータ伝送方法のシーケンスを示す図である。
【0090】
図9に示すように、第4の実施形態に係るデータ伝送方法を用いるシステムは、上記第1の実施形態に係るデータ伝送方法を用いるシステムの中央装置10と端末装置20との間に、当該双方の装置を中継する第2の中継装置50を挿入した構成である。
なお、第4の実施形態に係るデータ伝送方法を用いるシステムにおける中央装置10および端末装置20の構成は、上記第1の実施形態に係るデータ伝送方法を用いるシステムの構成と同様であり、当該構成については同一の参照番号を付してその説明を省略する。
以下、本発明の第4の実施形態に係るデータ伝送方法およびシステム並びに装置を、図9,図10並びに図5を用いて説明する。
【0091】
まず、図9を参照して、第2の中継装置50は、中央装置10とは第1の周波数の無線伝送路40を介して相互に接続されており、端末装置20とは第2の周波数の無線伝送路60を介して相互に接続されている。ここで、無線伝送路40と無線伝送路60とは、周波数を異にして同時に使用しても相互に干渉しない無線多重アクセス方法の例として選ばれているが、同時に使用できることがその目的であるため、その手段は、周波数分割多重アクセス方法(FDMA)以外の方法、例えば、コード分割多重アクセス方法(CDMA)を用いても、本発明のデータ伝送方法は同様に効果を発揮する。
【0092】
第2の中継装置50は、送信RF部501,505と、受信RF部503,507と、ベースバンド処理部502,504,506,508と、送信フレーム構築部509,511と、受信フレーム解析部510,512と、アドレス変換部513と、ポーリング周期計数部514と、スイッチ部515と、カウント部516とを備える。
【0093】
第2の中継装置50において、無線伝送路40を介して受信される下りバーストは、受信RF部507を経てベースバンド処理部508に入力される。ベースバンド処理部508は、入力する下りバーストに対し、PRでビット同期を確立し、UWでフレーム同期を確立し、それ以後に続くデータ(SA〜CRC)を受信して受信フレーム解析部510へ転送する。
ここで、伝送に使用されるフレーム構成は、上記第2の実施形態に係るデータ伝送方法で用いるバーストの構成と同様のものでよく、第2の実施形態の図5で説明した構成と同様であるため、その説明を省略する。
【0094】
受信フレーム解析部510は、DAが自己宛であることを確認し、CRCによるエラーが検出されなければ、DNAをアドレス変換部513に転送し、フレーム全体を送信フレーム構築部509に転送する。アドレス変換部513は、DNAとDAとの対応を記憶しており、受信フレーム解析部510から入力されたDNAに対応したDAを検索し、送信フレーム構築部509に転送する。ここで、本発明の第4の実施形態において中央装置10は、第2の中継装置50と端末装置20の双方をDNAに指定してポーリングを行う。この場合、DNAは、第2の中継装置50と端末装置20の双方を示すマルチキャストアドレスであり、アドレス変換部513は、DNAに対して、第2の中継装置50のDAと、それとは異なる端末装置20のDAとの双方に対応させて記憶している。そして、受信フレーム解析部510は、アドレス変換部513が変換したDAを解析し、その一つが自己宛であることを確認して制御領域(poll)解析するとともに、もう一方のDAを送信フレーム構築部509に転送するようアドレス変換部513に指示する。
【0095】
送信フレーム構築部509は、受信フレーム解析部510から転送されたフレームのDAをアドレス変換部513から受けたDAに書き換え、SAを第2の中継装置50のSAに書き換えた後、SAから制御領域(poll)までのCRCを計算したフレームをベースバンド処理部502へ出力する。ここでのDAは、端末装置20のDAである。ベースバンド処理部502は、送信フレーム構築部509が出力するフレームにPRを付加して下りバーストを再構築し、送信RF部501を経て端末装置20へ第2の周波数である無線伝送路60を介して送信する。一方、自己がポーリングされたことを認識した受信フレーム解析部510は、ポーリングを検出した結果の信号を、ベースバンド処理部506,ポーリング周期計数部514,カウント部516へ出力する。
【0096】
次に、第2の中継装置50が端末装置20からデータ送信(上り方向)を受けたときの処理について説明する。
第2の中継装置50において、端末装置20から無線伝送路60を介して受信される上りバーストは、受信RF部503を経てベースバンド処理部504に入力される。ベースバンド処理部504は、入力する上りバーストに対し、PRでビット同期を確立し、UWでフレーム同期を確立し、それ以後に続くデータ(SA〜CRC)を受信して受信フレーム解析部512へ転送する。受信フレーム解析部512は、DAが自己宛であることを確認し、CRCによるエラーが検出されなければ、DAをアドレス変換部513に転送し、フレーム全体を送信フレーム構築部511に転送する。アドレス変換部513は、受信フレーム解析部512から入力されたDNAに対応したDAを検索し、送信フレーム構築部511に転送する。送信フレーム構築部511は、アドレス変換部513から受けたDAを付加し、SAを第2の中継装置50のSAに書き換えた後、SAから制御領域(poll)までのCRCを計算したフレームをベースバンド処理部506へ出力する。
【0097】
一方、ポーリング周期計数部514は、自己のローカルクロックを用いて中央装置10がポーリングを行う周期を自ら計数する。そして、ポーリング周期計数部514は、ポーリング周期に予め定めたマージンα分を加えた周期を計数するごとに、スイッチ部515およびカウント部516へ信号を出力する。なお、ポーリング周期計数部514は、受信フレーム解析部510がポーリングを検出する(ポーリング検出信号を入力する)たびにリセットされる。
スイッチ部515は、一方の端子がポーリング周期計数部514の出力に接続され、他方の端子がベースバンド処理部506の入力に接続されており、スイッチの切換え(開閉)制御は、カウント部516の出力で行われる。スイッチ部515は、通常スイッチを閉じており、カウント部516からの制御があるとスイッチを開ける。
カウント部516は、ポーリング周期計数部514がポーリング周期を計数するごとに出力する信号に従って、カウントアップを行う。そして、カウント部516は、カウント値が予め定めたN(Nは、正の整数)の値に到達すると、すなわち、ポーリングのN周期となる期間を経過すると、スイッチ部515に対して接続を開けるように制御する。また、カウント部516は、カウント値がNの値に到達すると、ポーリング周期計数部514における計数を停止させる。なお、カウント部516は、受信フレーム解析部510がポーリングを検出する(ポーリング検出信号を入力する)たびにリセットされる。
【0098】
従って、ベースバンド処理部506は、受信フレーム解析部510またはポーリング周期計数部514のいずれかからの制御に基づいて、送信フレーム構築部511が出力するフレームにPRを付加して上りバーストを構築し、送信RF部505を経て中央装置10へ無線伝送路40を介して送信する。このようにして、第2の中継装置50は、一定の周期で端末装置20から受信したデータを中継する。
【0099】
次に、図10を参照して、上記構成のシステムにおける第4の実施形態に係るデータ伝送方法を説明する。なお、図10中の×印は、ポーリングのフレームに伝送エラーが発生したことを表している。
【0100】
中央装置10からポーリングが行われる場合、まず中央装置10が第1の無線周波数である「周波数1」でDAが第2の中継装置50でDNAが第2の中継装置50および端末装置20のポーリング送信を行う。第2の中継装置50の受信フレーム解析部510は、ポーリング検出信号をベースバンド処理部506,ポーリング周期計数部514等へ出力する。従って、この場合には、ポーリング周期計数部514がリセットされ、ベースバンド処理部506におけるフレーム送信の制御は、受信フレーム解析部510が、ポーリング検出信号を用いて行うことになる。ただし、第2の中継装置50は未だに端末装置20から受信したデータを保持していないため、ベースバンド処理部506はデータを送信しない。一方、第2の中継装置50は、受信したポーリングのフレームのDNAが端末装置20へのフレームでもあることから、第2の無線周波数である「周波数2」で端末装置20にポーリングのフレームを中継する。端末装置20の受信フレーム解析部207は、ポーリング検出信号をベースバンド処理部202、ポーリング周期計数部206等へ出力する。従って、この場合には、ポーリング周期計数部206がリセットされ、ベースバンド処理部202におけるフレーム送信の制御は、受信フレーム解析部207が、ポーリング検出信号を用いて行うことになる。これにより、端末装置20は、データ1(F0)からデータ1(F15)を送信する。第2の中継装置50は、このデータを受信してアドレスを変換した送信フレームを構築し、中央装置10からの第2周期目のポーリングに対して「周波数1」で中央装置10宛に送信する。中央装置10からの第2周期目のポーリングもDNAは、第2の中継装置50と端末装置20との双方を示しているため、第2の中継装置50は、第1周期目と同様にポーリングのフレームを端末装置20へ「周波数2」で中継送信する。端末装置20は、第2周期目のポーリングに対してデータ2(F0)からデータ2(F15)を「周波数2」で送信する。ここで、データ1の送信は「周波数1」で送信され、ポーリングの中継送信並びに端末装置20のデータ2の送信は「周波数2」で送信されるため、これらは重ねて送信される。
【0101】
一方、伝送エラー等の原因で中央装置10からポーリングが行われなかった場合、第2の中継装置50の受信フレーム解析部510は、ポーリングを検出することができず、ポーリング検出信号を出力しない。従って、この場合には、ポーリング周期計数部514はリセットされることなく、ポーリング周期の計数を完了し、その信号をスイッチ部515を介してベースバンド処理部506へ出力する。よって、ベースバンド処理部506におけるフレーム送信の制御は、ポーリング周期計数部514が、周期計数の信号を用いて行うことになる。
これにより、第2の中継装置50は、第2周期目で受信したデータ2(F0)からデータ2(F15)を「周波数1」で送信する。この場合、さらに第2の中継装置50から端末装置20へも同様にポーリングが行われないことになるが、端末装置20も上記第1の実施形態または第2の実施形態で説明した動作により、データ3(F0)からデータ3(F15)を「周波数2」で送信する。
【0102】
以上のように、本発明の第4の実施形態に係るデータ伝送方法によれば、第2の中継装置50並びに端末装置20において、中央装置10が行うポーリングの周期を計数することで自らデータ伝送すべき周期を把握している。
これにより、伝送エラーによりポーリングが受信されない場合においても、所定の時間以内に定期的な(N周期目まで)データの伝送が確実に可能となり、ポーリングの再送が不要となる。また、端末装置20から第2の中継装置50へのデータの送信と、第2の中継装置50から中央装置10へのデータの送信とを、重ねて行うことが可能であり、特に音声や映像等の時間に厳しいアイソクロナスなデータの伝送を効率良く行うことが可能となる。
【0103】
なお、上記第4の実施形態では、図5において中央装置10と第2の中継装置50との間で送受信するバーストの構成として、SNAおよびDNAの2つのネットワークアドレスを格納するように記載した。しかし、本発明に用いることができるバーストはその構成に限定されるものではなく、中央装置10と端末装置20とのルーティングができるものであれば、ネットワークアドレスの対を示す1つのコネクションIDを格納するバーストを用いても構わない。この場合、1つのコネクションIDが、ポイント−マルチポイントのコネクションを示すことでもよい。
【0104】
また、上記第4の実施形態では、第2の中継装置50が1台挿入されている場合を記載しているが、無線周波数をさらに増やして2台以上の第2の中継装置50を挿入しても構わないし、第2の中継装置50と中央装置10との間、または第2の中継装置50と端末装置20との間、あるいはその両方に、上記第2の実施形態で説明した中継装置30を1台以上挿入するようにしても構わない。その構成は、必要な伝送帯域と無線の周波数帯域とに応じて使い分けることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るデータ伝送方法を用いるシステムの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係るデータ伝送方法で用いるバーストの構成の一例を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係るデータ伝送方法のシーケンスを示す図である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係るデータ伝送方法を用いるシステムの構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係るデータ伝送方法で用いるバーストの構成の一例を示す図である。
【図6】本発明の第2の実施形態に係るデータ伝送方法のシーケンスを示す図である。
【図7】本発明の第3の実施形態に係るデータ伝送方法を用いるシステムの構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の第3の実施形態に係るデータ伝送方法のシーケンスを示す図である。
【図9】本発明の第4の実施形態に係るデータ伝送方法を用いるシステムの構成を示すブロック図である。
【図10】本発明の第4の実施形態に係るデータ伝送方法のシーケンスを示す図である。
【図11】従来のミリ波無線ATM LANの構成を示す図である。
【図12】図9の任意のSTAがAPを介して他のSTAにアイソクロナスデータを伝送する際のシーケンスの一例を示す図である。
【符号の説明】
10…中央装置
20…端末装置
30,50…中継装置
40,60…無線伝送路
101,201,301,305,501,505…送信RF部
102,104,202,204,302,304,306,308,502,504,506,508…ベースバンド処理部
103,203,303,307,503,507…受信RF部
105,205,309,311,509,511…送信フレーム構築部
106,206,514…ポーリング周期計数部
107,207,310,312,510,512…受信フレーム解析部
208,515…スイッチ部
209,516…カウント部
313…アドレス変換部

Claims (9)

  1. 周期的なポーリングに基づいて、中央装置と端末装置との間のデータ伝送を行う方法であって、
    前記中央装置は、前記端末装置に対し、予め定めた一定の間隔で周期的ポーリングを行うステップを備え、
    前記端末装置は、
    前記中央装置から送信されるポーリングを受信するステップと、
    ポーリングを受信するごとに計数値をリセットするとともに、当該受信した時点から予め定めたポーリング周期の計数を開始するステップと、
    前記計数を開始するステップに追動して、前記ポーリング周期のタイミングを計数開始からN周期(Nは、正の整数)までカウントするステップと、
    前記中央装置から前記周期的ポーリングが受信されるべきタイミングにポーリングを受信した場合、当該受信したポーリングのタイミングに従って、前記中央装置へ一定量のデータを送信するステップと、
    前記中央装置から前記周期的ポーリングが受信されるべきタイミングにポーリングを受信できなかった場合、前記計数したポーリング周期のタイミングに従って、最大前記N周期の間継続して前記中央装置へ一定量のデータを送信するステップとを備え
    前記中央装置は、
    前記周期的ポーリングを行って要求した所望のデータを所定の時間までに受信できない場合、当該所望のデータの再送を要求する再送ポーリングを行うステップと、
    前記再送ポーリングを行うにあたり、前記周期的ポーリングと前記再送ポーリングとの判別が可能な情報ビットを、予め定めた制御領域に格納するステップとをさらに備え、
    前記端末装置は、
    受信したポーリングの前記制御領域に格納された前記情報ビットを判別するステップと、
    受信したポーリングの前記情報ビットが再送であることを示している場合には、前記計数を開始するステップにおいて、前記計数値をリセットせずに計数を継続するとともに、当該ポーリングのタイミングに従って、前記中央装置へ要求されるデータを送信するステップとをさらに備える、データ伝送方法。
  2. 周期的なポーリングに基づいて、中央装置と端末装置との間のデータ伝送を、少なくとも1つ以上の中継装置を介して行う方法であって、
    前記中央装置は、前記端末装置に対し、前記中継装置を介して予め定めた一定の間隔で周期的ポーリングを行うステップを備え、
    前記端末装置は、
    前記中央装置から前記中継装置を介して送信されるポーリングを受信するステップと、
    ポーリングを受信するごとに計数値をリセットするとともに、当該受信した時点から予め定めたポーリング周期の計数を開始するステップと、
    前記計数を開始するステップに追動して、前記ポーリング周期のタイミングを計数開始からN周期(Nは、正の整数)までカウントするステップと、
    前記中央装置から前記周期的ポーリングが前記中継装置を介して受信されるべきタイミングにポーリングを受信した場合、当該受信したポーリングのタイミングに従って、前記中継装置を介して前記中央装置へ一定量のデータを送信するステップと、
    前記中央装置から前記周期的ポーリングが前記中継装置を介して受信されるべきタイミングにポーリングを受信できなかった場合、前記計数したポーリング周期のタイミングに従って、前記中継装置を介して最大前記N周期の間継続して前記中央装置へ一定量のデータを送信するステップとを備え
    前記中央装置は、
    前記周期的ポーリングを行って要求した所望のデータを所定の時間までに受信できない場合、当該所望のデータの再送を要求する再送ポーリングを行うステップと、
    前記再送ポーリングを行うにあたり、前記周期的ポーリングと前記再送ポーリングとの判別が可能な情報ビットを、予め定めた制御領域に格納するステップとをさらに備え、
    前記端末装置は、
    受信したポーリングの前記制御領域に格納された前記情報ビットを判別するステップと、
    受信したポーリングの前記情報ビットが再送であることを示している場合には、前記計数を開始するステップにおいて、前記計数値をリセットせずに計数を継続するとともに、当該ポーリングのタイミングに従って、前記中継装置を介して前記中央装置へ要求されるデータを送信するステップとをさらに備える、データ伝送方法。
  3. 周期的なポーリングに基づいて、中央装置と端末装置との間のデータ伝送を、少なくとも1つ以上の中継装置を介して行う方法であって、
    前記中央装置は、前記端末装置に対し、前記中継装置を介して予め定めた一定の間隔で周期的ポーリングを行うステップを備え、
    前記端末装置は、
    前記中央装置から前記中継装置を介して送信されるポーリングを受信するステップと、
    ポーリングを受信するごとに計数値をリセットするとともに、当該受信した時点から予め定めたポーリング周期の計数を開始するステップと、
    前記計数を開始するステップに追動して、前記ポーリング周期のタイミングを計数開始からN周期(Nは、正の整数)までカウントするステップと、
    前記中央装置から前記周期的ポーリングが前記中継装置を介して受信されるべきタイミングにポーリングを受信した場合、当該受信したポーリングのタイミングに従って、前記中継装置を介して前記中央装置へ一定量のデータを送信するステップと、
    前記中央装置から前記周期的ポーリングが前記中継装置を介して受信されるべきタイミングにポーリングを受信できなかった場合、前記計数したポーリング周期のタイミングに従って、前記中継装置を介して最大前記N周期の間継続して前記中央装置へ一定量のデータを送信するステップとを備え
    前記中央装置において、
    前記周期的ポーリングにより要求した所望のデータを所定の時間までに受信できない場合の再送要求、または当該再送要求により要求した所望のデータを所定の時間までに受信できない場合の再送要求、あるいは他の前記端末装置に対するポーリングを、
    前記周期的ポーリングまたは前記再送ポーリングのフレームのデータ量をDp、当該ポーリングに対応して返送するフレームのデータ量をDd、フレーム伝送速度をV、前記端末装置の応答時間をGre、前記端末装置で持たせる時間のマージンをα、前記中央装置で持たせる時間のマージンをβ、前記中継装置における上りの中継時間および下りの中継時間をそれぞれGro1,Gro2、前記中継装置の中継段数をNrとした場合、
    To=(Dp+Dd)/V×(Nr+1)+(Gro1+Gro2)×Nr
    +Gre+α+β
    で求まるタイムアウト時間Toの経過時と前記所望のデータの受信完了時とのいずれか早いタイミングで行うことを特徴とする、データ伝送方法。
  4. 前記N周期までカウントするステップにおけるNの値は、前記中央装置がポーリングを送信するごとに与えることを特徴とする、請求項に記載のデータ伝送方法。
  5. 前記中継装置において、
    前記中央装置または前記端末装置から宛先アドレスが自局装置宛である無線フレームを受信し、当該宛先アドレスを前記端末装置または前記中央装置宛のアドレスに変更したフレームを、半二重通信方式において中継送信する場合、
    前記中央装置または前記端末装置から送信される無線フレームの受信を終了してから前記端末装置または前記中央装置への無線フレームの送信を開始するまでの中継時間を、所定の時間以内とすることを特徴とする、請求項またはに記載のデータ伝送方法。
  6. 前記中央装置において、
    前記周期的ポーリングにより要求した所望のデータを所定の時間までに受信できない場合の再送要求、または当該再送要求により要求した所望のデータを所定の時間までに受信できない場合の再送要求、あるいは他の前記端末装置に対するポーリングを、
    前記周期的ポーリングまたは前記再送ポーリングのフレームのデータ量をDp、当該ポーリングに対応して返送するフレームのデータ量をDd、フレーム伝送速度をV、前記端末装置の応答時間をGre、前記端末装置で持たせる時間のマージンをα、前記中央装置で持たせる時間のマージンをβ、前記中継装置における上りの中継時間および下りの中継時間をそれぞれGro1,Gro2、前記中継装置の中継段数をNrとした場合、
    To=(Dp+Dd)/V×(Nr+1)+(Gro1+Gro2)×Nr
    +Gre+α+β
    で求まるタイムアウト時間Toの経過時と前記所望のデータの受信完了時とのいずれか早いタイミングで行うことを特徴とする、請求項に記載のデータ伝送方法。
  7. 周期的なポーリングに基づいて、中央装置と端末装置との間のデータ伝送を行うシステムであって、
    前記中央装置は、
    前記端末装置に対し、予め定めた一定の間隔で周期的ポーリングを行う送信手段と、
    前記端末装置から送信されるデータを受信する受信手段とを備え、
    前記端末装置は、
    前記中央装置から送信されるポーリングを受信する受信手段と、
    前記受信手段がポーリングを受信するごとに計数値をリセットするとともに、当該受信した時点から予め定めたポーリング周期の計数を開始するポーリング周期計数手段と、
    前記ポーリング周期計数手段における前記ポーリング周期のタイミングを計数開始からN周期(Nは、正の整数)までカウントするカウント手段と、
    前記受信手段が、前記中央装置から前記周期的ポーリングを受信すべきタイミングに、ポーリングを受信した場合は前記受信手段の制御に従い、ポーリングを受信できなかった場合は前記ポーリング周期計数手段の制御に従って前記ポーリング周期のタイミングごとに最大前記N周期の間継続して、前記中央装置へ一定量のデータを送信する送信手段とを備え
    前記中央装置において、
    前記送信手段は、前記周期的ポーリングを行って要求した所望のデータを所定の時間までに受信できない場合、当該所望のデータの再送を要求する再送ポーリングをさらに行うとともに、当該再送ポーリングを行うにあたり、前記周期的ポーリングと当該再送ポーリングとの判別が可能な情報ビットを予め定めた制御領域に格納し、
    前記端末装置において、
    前記受信手段は、受信したポーリングの前記情報ビットを判別し、当該情報ビットが再送であることを示している場合には、前記ポーリング周期計数手段での前記計数値をリセットせずに計数を継続するとともに、前記送信手段の制御を行うことを特徴とする、データ伝送システム。
  8. 周期的なポーリングに基づいて、中央装置と端末装置との間のデータ伝送を、少なくとも1つ以上の中継装置を介して行うシステムであって、
    前記中央装置は、
    前記端末装置に対し、前記中継装置を介して予め定めた一定の間隔で周期的ポーリングを行う送信手段と、
    前記端末装置から前記中継装置を介して送信されるデータを受信する受信手段とを備え、
    前記端末装置は、
    前記中央装置から前記中継装置を介して送信されるポーリングを受信する受信手段と、
    前記受信手段がポーリングを受信するごとに計数値をリセットするとともに、当該受信した時点から予め定めたポーリング周期の計数を開始するポーリング周期計数手段と、
    前記ポーリング周期計数手段における前記ポーリング周期のタイミングを計数開始からN周期(Nは、正の整数)までカウントするカウント手段と、
    前記受信手段が、前記中継装置を介して前記中央装置から前記周期的ポーリングを受信すべきタイミングに、ポーリングを受信した場合は前記受信手段の制御に従い、ポーリングを受信できなかった場合は前記ポーリング周期計数手段の制御に従って前記ポーリング周期のタイミングごとに最大前記N周期の間継続して、前記中継装置を介して前記中央装置へ一定量のデータを送信する送信手段とを備え
    前記中央装置において、
    前記送信手段は、前記周期的ポーリングを行って要求した所望のデータを所定の時間までに受信できない場合、当該所望のデータの再送を要求する再送ポーリングをさらに行うとともに、当該再送ポーリングを行うにあたり、前記周期的ポーリングと当該再送ポーリングとの判別が可能な情報ビットを予め定めた制御領域に格納し、
    前記端末装置において、
    前記受信手段は、受信したポーリングの前記情報ビットを判別し、当該情報ビットが再送であることを示している場合には、前記ポーリング周期計数手段での前記計数値をリセットせずに計数を継続するとともに、前記送信手段の制御を行うことを特徴とする、データ伝送システム。
  9. 周期的なポーリングに基づいて、中央装置との間のデータ伝送を行う端末装置であって、
    前記中央装置から直接送信される、または中継装置を介して送信されるポーリングを受信する受信手段と、
    前記受信手段がポーリングを受信するごとに計数値をリセットするとともに、当該受信した時点から予め定めたポーリング周期の計数を開始するポーリング周期計数手段と、
    前記ポーリング周期計数手段における前記ポーリング周期のタイミングを計数開始からN周期(Nは、正の整数)までカウントするカウント手段と、
    前記受信手段が前記中央装置から周期的なポーリングを受信すべきタイミングに、ポーリングを受信した場合は前記受信手段の制御に従い、ポーリングを受信できなかった場合は前記ポーリング周期計数手段の制御に従って前記ポーリング周期のタイミングごとに最大前記N周期の間継続して、前記中央装置へ一定量のデータを送信する送信手段とを備え
    前記中央装置から送信されるポーリングの制御領域に、当該ポーリングが周期的ポーリングか、データの再送を要求する再送ポーリングかを表す情報ビットを格納している場合、
    前記受信手段は、受信したポーリングの前記情報ビットを判別し、当該情報ビットが再送であることを示している場合には、前記ポーリング周期計数手段での前記計数値をリセットせずに計数を継続するとともに、前記送信手段の制御を行うことを特徴とする、端末装置。
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