JP5314957B2 - Plc通信を用いたネットワークシステム - Google Patents

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本発明は、PLC親機モデムと、端末装置を接続した多数のPLC子機モデムとを、PLC中継機を介して敷設したPLC通信を用いたネットワークシステム、特に、多数の端末装置をネットワークに接続しても、PLC親機モデムと端末装置を接続したPLC子機モデム間で安定したデータの送受信と実効速度の向上を実現することができるネットワークシステムに関するものである。
電力を供給する電力線にデータ伝送を行なうための信号を重畳して通信を行なう、いわゆるPLC(Power Line Communication)の技術を用いたネットワークシステムが実用化されている。PLCを用いた通信の基本的な技術は、データ伝送を行なうデジタル信号をアナログ高周波信号に変調し、この変調処理を行なって得たアナログ高周波信号を、交流電力を流す電力線に重畳して電力線に送出すること、及び電力線に重畳されたアナログ高周波信号を分離してデジタル信号に復調する処理を行ない、このデジタル信号を端末装置に送出することにある。これらの処理を行なう通信装置として、PLCモデムが使用されている。そして、このPLCモデムに各種の端末装置を接続した各種のネットワークシステムが提案され、実用化されている。
PLCモデムを用いたネットワークシステム、特に、多数の端末装置を接続したシステムについては、下記の特許文献1及び特許文献2に記載れているように、ネットワークを構成する各端末装置にPLCモデム(以下、「PLC子機モデム」という)を接続するとともに、これらPLC子機モデムの動作を制御するPLCモデム(以下、「PLC親機モデム」という)を、電力線を介して接続したシステムが提案されている。
また、非特許文献1には、集合住宅棟内におけるPLCモデムを用いたネットワークシステム例が記載されている。このシステム例においては、集合住宅の受電設備を構成する変圧器にPLC親機モデムを接続し、この変圧器から各戸に配線した電力線は各戸に設置された分電盤に接続されているので、この分電盤から各部屋に配線された電力線にPLC子機モデムを接続した例が示されている。
さらに、PLC通信を用いたネットワークシステムにおいて、通信の信頼性を確保するための技術として、例えば、下記特許文献3に記載れているように、ネットワークシステム内にPLC中継機を配置し、このPLC中継機を介してPLC子機モデムを接続することが提案されている。
また、下記特許文献4には、遊技ホールの一元監視・管理システムとして各遊技ホール内の情報を送受信する島ネットワークと、各遊技ホール、各種管理端末(サーバ/クライアント)、認証局端末(サーバ/クライアント)の相互の情報を送受信する遊技ホール外のグローバルネットワークとからなる2階層ネットワークが提案されている。さらに、特許文献4には、この島ネットワークに接続されている遊技機と島コンピュータに供給される商用100V又は200Vの電力線に、情報信号を高周波信号として重畳し、また電力線に高周波重畳された情報信号を分離する電力線重畳信号変復調手段を付加するこが記載されている。
特開2008−42623号公報 特開2008−72579号公報 特開2005−286631号公報 特開2007−44217号公報 株式会社オーム社、高速電力線通信システム(PLC)とEMC、第26頁〜第27頁、図2.5、平成19年11月20日発行
一つの建屋やビル等にPLC通信を用いたネットワークシステムを構築し、このネットワークシステムに多数の端末装置、例えば、2000台以上(最大2400台程度)を超えるような端末装置を接続した大規模なネットワークシステムを安定して稼働させるためには、下記の課題を解決する必要がある。
(1)分岐によるロスを低減させることが第1の課題になる。多数の端末装置を備えている大規模システムにおいては、データ伝送を行なうための伝送路となる電力線を、分電盤により多数に分岐する必要が生じるが、その分岐数が増大すると分岐に伴う損失(ロス)も大になる。また、ネットワークシステムに接続された多数の端末装置からはノイズが発生し、このノイズは伝送路となる電力線に入り込んで通信の信頼性を低下させる。このため、PLC通信においては、PLC親機モデムとPLC子機モデム間の伝送路によるロスを60dB以下にする必要があると考えられる。
この第1の課題を解決するためには、特許文献1、2及び3に記載されているようにPLC親機モデムの制御に基づいてPLC子機モデムの動作を制御する方式、あるいはPLC中継機を採用することが望ましい。しかしながら、特許文献1、2及び3には、最大2400台という多数の端末装置を接続したPLC通信を用いたネットワークシステムについて、第1の課題である分岐によるロスを低減させるための具体的な手段については開示されていない。
(2)ネットワークシステム内における通信の最大実効速度を確保して、PLC親機モデムとPLC子機モデム間の高速な応答と、安定した通信を如何に確保するかが第2の課題になる。通信の実効速度を確保する手段として、従来からCSMA−CA方式が採用されている。CSMA−CA方式は、キャリアセンスに基づいて多元接続が行われるため、高速応答、ならびに高速伝送が可能である。しかし、端末装置を多数接続したシステムでは雑音が多くなるので、CSMA−CA方式は安定したキャリアセンスが行われなくなり、安定した通信の実現が困難になる。
多数の端末装置を接続したネットワークシステムにおいて、安定した通信を行なうためには、PLC親機モデムのポーリング処理により呼ばれたPLC子機モデムが応答するポーリング方式が適しているが、PLC子機モデムの応答時間はPLC親機モデムのポーリング周期によって決定されるため、高速応答は不可能になる。上記した特許文献1、2及び特許文献3にも、多数の端末装置を接続したネットワークシステムにおいて、第2の課題である最大実効速度と安定した通信を確保するための具体的な手段については開示されていない。
(3)端末装置で発生した緊急情報を、PLC親機モデムを経由して上位のサーバ等に、如何に短時間で通知するかが第3の課題になる。なお、上記した「緊急情報」とは、PLC子機モデムに接続された端末装置、例えば、大規模遊技ホールに設置された遊技機(端末装置)において大当りに関する情報、あるいは遊技機で不正行為が発生したときに、この不正行為に関する検知信号等の情報を示す。
この第3の課題を解決するために特許文献4に記載されている手段は、監視カメラで撮影された遊技者の画像を、グローバルネットワークに接続された管理者サーバで監視するようにした手段である。しかし、特許文献4には、遊技ホールに多数設置されている遊技機からこの「緊急情報」を管理者サーバにPLC通信を利用して速く伝送するための伝送路の構成やその具体的な手段については開示されていない。
そこで、本発明の目的は、PLC通信を用いたネットワークシステムにおいて、上記した課題を解決して最大2400台という多数の端末装置をこのネットワークシステムに接続しても、安定、かつ高い実効速度を得ることができるネットワークシステムを提供することにある。
前述した課題を解決するために、請求項1記載の発明に係る多重伝送装置は、PLC親機モデムが伝送する第1の同期信号に基づいて設定されるマスタフレームに従って、前記PLC親機モデムがPLC中継機を中継して端末装置を接続したPLC子機モデムをポーリングすることにより、通信を行なうPLC通信を用いたネットワークシステムであって、前記PLC親機モデムの通信線接続ポートに、第1の分岐アダプタの分岐前ポートを接続するとともに前記第1の分岐アダプタの分岐後ポートに前記PLC中継機の通信線接続ポートを接続し、前記PLC中継機の電力線接続ポートに、電力線を介して第2の分岐アダプタの分岐前ポートを接続した構成を有し、さらに、前記第2の分岐アダプタの分岐後ポートに、通信線を介して前記PLC子機モデムの通信線接続ポートを接続し、前記PLC子機モデムの端末装置接続ポートに前記端末装置を接続した構成を備え、前記マスタフレームは、前記PLC親機モデムが前記第1の同期信号と、ポーリング制御を行なうための送信権情報を前記PLC中継機に伝送するために用いる第1の同期信号送信帯域と、前記PLC中継機が前記第1の同期信号に同期させて第2の同期信号を前記PLC子機モデムに伝送するために用いる第2の同期信号送信帯域と、前記PLC中継機が前記PLC親機モデムより受信した前記送信権情報をPLC子機モデムへ転送するために用いる特定中継機帯域と、前記PLC子機モデムが前記端末装置から取得したユーザデータをPLC中継機を介して前記PLC親機モデムに伝送するために用いるユーザデータ伝送帯域と、前記PLC子機モデムが前記端末装置から取得した緊急通報に関する情報を、前記PLC中継機に伝送するために用いる緊急通報帯域を備え、前記ユーザデータの伝送帯域は、前記PLC親機モデムがユーザデータをPLC中継機を介して前記PLC子機モデムに伝送するためにも用いられ、前記PLC親機モデムと前記PLC子機モデム間で、下り方向と上り方向に前記ユーザデータを伝送するときに共通して使用される共有帯域として設けられ、前記PLC中継機は、前記PLC子機モデムから前記ユーザデータ伝送帯域を用いて伝送されたユーザデータを、前記ユーザデータ伝送帯域を用いて前記PLC親機モデムに伝送し、前記PLC親機モデムから前記ユーザデータ伝送帯域を用いて伝送されたユーザデータを、前記ユーザデータ伝送帯域を用いて前記PLC子機モデムに伝送し、当該PLC子機モデムから受信した前記緊急通報を、前記特定中継機帯域を用いて前記PLC親機モデムに転送する、ことを特徴としている。
また、請求項に記載の発明は、請求項に記載のPLC通信を用いたネットワークシステムに係り、前記緊急通報帯域は、時分割多重方式のタイムスロットから構成されていることを特徴としている。
また、請求項に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載のPLC通信を用いたネットワークシステムに係り、前記ユーザデータは、前記PLC子機モデムが該PLC子機モデムに接続された前記端末装置から取得した情報を含むことを特徴としている。
また、請求項に記載の発明は、請求項1乃至請求項のいずれかに記載のPLC通信を用いたネットワークシステムに係り、前記PLC親機モデムはLAN接続ポートを備え、前記PLC親機モデムは前記LAN接続ポートを介してサーバを備えた上位管理システムに接続されていることを特徴としている。
本発明によれば、PLC親機モデムと、複数のPLC中継機と、これら各PLC中継機の制御配下に接続された多数のPLC子機から構成されるネットワークシステムに、2400台程度の端末装置を接続しても、データ伝送の衝突が発生することなく、端末装置から取得した緊急情報やユーザデータを信頼性高く、かつ、高い実効速度でデータ通信を行なうことができるPLC通信を用いたネットワークシステムを提供することができる。
さらに、PLC親機モデムにサーバ等を備えた上位管理システムを接続しているので、
本発明に係るPLC通信を用いたネットワークシステムと上位管理システムとの双方向の通信を可能とした、PLC通信を用いたネットワークシステムを提供することができる。
本発明のPLC通信を用いたネットワークシステムは、1台のPLC親機モデムと、各遊技機の通信ポートに接続されたPLC子機モデムとの間に、複数のPLC中継機を介在させ、これらPLC親機モデムとPLC中継機とPLC子機モデムとを繋ぐ伝送路は、電力線や通信線を使用したネットワーク構成としている。さらに、このネットワーク構成は、1台のPLC親機モデムの制御配下に複数のPLC中継機を設置し、このPLC中継機の制御配下に多数のPLC子機モデムを設置した構成とするとともに、PLC親機モデムは、サーバを備えた既設又は新設の上位管理システムにも接続可能にした構成にしている。
このように、多数の端末装置を接続したネットワークシステムを実現するために、PLC親機モデムを第1の分岐アダプタの分岐前ポートに接続し、この第1の分岐アダプタの各分岐後ポートにPLC中継機を接続した構成にしている。さらに、PLC中継機とPLC子機モデムとを繋ぐ伝送路に第2の分岐アダプタを設け、この第2の分岐アダプタの各分岐後ポートに、端末装置と接続されたPLC子機モデムを接続した構成にすることにより、ネットワークに最大2400台という多数の端末装置を接続可能にしている。
また、PLC親機モデムは、ポーリング制御を実施するために、所定の時間間隔、例えば、10ms〜50ms間隔で基準となるマスタクロック信号(以下、「同期信号」という)をPLC中継機に伝送する機能を備えている。
上記した構成を備えている本発明のPLC通信を用いたネットワークシステムにおいて、PLC親機モデム、PLC中継機及びPLC子機モデムは、PLC親機モデムの制御に基づいて、次の1)〜4)に記載の手順でポーリング制御を実施する。
1)PLC親機モデムは、基準となる同期信号(第1の同期信号)を所定の時間間隔でPLC中継機に送出(伝送)送信する。そして、PLC中継機はこの第1の同期信号に同期し、PLC親機モデムと同期確立している状態で、新たな第2の同期信号を制御配下のPLC子機モデムに送信する。PLC子機モデムは、この第2の同期信号を受信してPLC中継機に同期する。これにより、PLC中継機は既にPLC親機モデムに同期しているので、PLC親機モデムとPLC中継機とPLC子機モデムの全てが、PLC親機モデムの基準信号となる第1の同期信号に同期する。このように、各PLC中継機とPLC子機モデムは、PLC親機モデムの第1の同期信号に同期した状態で、PLC親機モデムのポーリング制御に従って動作する。
2)上記1)に記載のPLC親機モデムとPLC中継機とPLC子機モデムの全てがPLC親機モデムの第1の同期信号に同期している条件の基に、データ伝送を行なうためのマスタフレームを設定する。このマスタフレームには、第1の同期信号を伝送する第1の同期信号送信帯域と、第2の同期信号を伝送する第2の同期信号送信帯域と、特定中継機帯域と、PLC子機モデムがPLC中継機に緊急通報に係る情報を伝送するための緊急通報帯域(緊急通報タイムスロット)と、ユーザデータ伝送帯域を設定している。
そして、この第1の同期信号送信帯域は、第1の同期信号と、PLC親機モデムがポーリングテーブルを参照して決定したポーリング制御を行なうための送信権情報(後述する2バイトの固有の識別情報)を、PLC親機モデムからPLC中継機モデムに転送するために使用する。また、特定中継機帯域は、PLC中継機がPLC親機モデムより受信したこの送信権情報をPLC子機モデムへ転送するために使用する。
これにより、PLC親機モデム、PLC中継機、PLC子機モデムは同一の時間軸上で同一の送信権情報を共有できるようにしている。なお、上記した送信権情報とは、例えば、PLC親機モデムとPLC中継機間で通信(伝送)を行なうときにデータ伝送を行なう権利(送信権)を示す。
3)さらに、マスタフレームに設定したユーザデータ伝送帯域は、PLC親機モデムとPLC中継機とPLC子機がユーザデータの伝送を行なうための共通の帯域としている。なお、このユーザデータとは、端末装置を接続しているPLC子機モデムが、この端末装置から取得した情報、例えば、端末装置が遊技機である場合には、遊技機から送信された演出情報に関する情報、大当りに関する情報等を示す。さらに、このユーザデータとしては、PLC通信を用いたネットワークシステムに接続されている上位管理(上位ネットワーク)システムが備えているサーバ等からPLC親機モデムに送信された下り方向のユーザデータ、例えば、監視カメラを作動させるための制御データ等を含めることもできる。
4)また、PLC親機モデムとPLC中継機との通信は、第1の同期信号に同期させて、PLC親機モデムが予め設定したポーリングテーブルを参照して、PLC中継機をポーリングする通信手段を採用している。さらに、PLC中継機とこのPLC中継機に接続されたPLC子機モデムとの通信は、PLC親機モデムから伝送された第1の同期信号に同期させて発生させた第2の同期信号を周波数多重化伝送に符号多重手段を付加したOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式によりPLC子機モデムに伝送可能としている。これにより、PLC親機モデムとPLC中継機とPLC子機モデムは、同じ時間軸上でPLC親機モデムが伝送する第1の同期信号に同期を確立した状態で通信を行なうようにしている。
続いて、本発明のPLC通信を用いたネットワークシステムの実施形態について説明する。本発明は、多数の端末装置、例えば、大規模遊技ホールにおいて、2000台以上(最大2400台程度)のパチンコ遊技機、あるいはパチンコ遊技機とパチスロ遊技機等の端末装置を接続したPLC通信を用いたネットワークシステムに適用して効果を発揮することができる。以下に説明する本発明の実施形態は、本発明を大規模遊技ホールに適用した場合を例にして説明する。
このような大規模な遊技ホールにおいては、各フロアの状況を監視するためのホール内監視室が設置されており、この監視室にはサーバ(店舗サーバ)を備えたイーサネット(登録商標)LAN(local Area Network)システムが構築されている。本発明は、このサーバを備えたLANシステム(上位管理システム)にも接続可能としている。なお、以下の説明において、PLC子機モデムに接続する端末装置はパチンコ遊技機、あるいはパチスロ遊技機(以下、「遊技機」という)として説明するが、端末装置はこれらの遊技機のみに限定されるものではない。例えば、遊技媒体の貸し出しを行なう遊技媒体貸出機やフロアを監視する監視カメラ等も接続することが可能である。
[システム構成]
続いて、大規模遊技ホールにおいて、本発明を実施するためのネットワークシステムの構成例を、図1〜図3に基づいて説明する。
図1〜図3は、多数のパチンコ遊技機等の遊技機を設置した遊技ホールに、本発明を実施するためのPLC通信を用いたネットワークシステムの構成例を示す図である。なお、図1は遊技ホールのPLC通信を用いたネットワークシステムについて、その全体のシステム構成例を示す図、図2は遊技ホールの受電設備から各フロア用の分電盤(以下、「フロア入口分電盤」という)までの電力線の経路と、このフロア入口分電盤から遊技機までの電力線を含む伝送路の経路例を示す図、図3は遊技ホールを3階建ての建屋としたときのネットワークシステムの構成例を示す図である。
大規模な遊技ホール、例えば、2000台以上(最大2400台程度)のパチンコ遊技機やパチスロ遊技機を設置した遊技ホールは、3〜5階建て等の複数のフロア(床)を備えた建屋から構成される場合がある。各フロアには、多数のパチンコ機が列状に、いわゆる「遊技機島」単位で配置されるとともに、この「遊技機島」がフロアの横方向又は縦方向に複数列にわたって配列されている。このような建屋においては、多数の遊技機や各フロアに設置されている各種の設備や照明機器に電源を供給するための受電設備(A)が屋上(又は地下室)に設置されている。
図1に示すように、受電設備(A)には高圧線によりAC6.6KVが導かれ、変圧器1によりAC100V(又は200V)に変換される。そして、この変換されたAC100Vの電源は、例えば、6分岐の分電盤2により分岐されて、電力線4aを介し複数のフロア入口分電盤3a、3b、3c、・・・に供給される。複数のフロア入口分電盤3a、3b、3c、・・・は、所定のフロア(図1に示す例ではフロア(BI))に設けられた分電盤室(例えば、図3に示す分電盤室(F))に纏めて設置される。これらのフロア入口分電盤3a、3b、3c、・・・は、例えば32分岐の分電盤から構成される。また、フロア入口分電盤3a、3b、3c、・・・は、フロアごとに、さらに各フロアに設置されている遊技機8、照明機器、その他機器に電源を供給する分電盤として、その用途を区別して設置されている場合もある。
図3に示す遊技ホールの建屋例では、フロア(B1)に分電盤室(F)とホール内監視室(D)が設置されている例を示している。また、図3に示すように、通常の遊技ホールにおいて遊技機8が設置されているフロアには、2台の遊技機8を向かい合わせに所定の間隔(以下、「島内隙間」という)をおいて配置するとともに、これら向かい合わせて配置した遊技機8を横方向に複数配列した、いわゆる「遊技機島」を構成し、これら複数の遊技機島C1、C2、C3、・・・をフロアの縦(横)方向、または縦横方向に通路を介して複数配列させたレイアウトを備えている。上記した島内隙間には、図1(図3)に示す遊技機8に遊技球を供給する装置等が設置されている。
遊技機島C1、C2、C3、・・・の島内隙間であって遊技機島の長手方向の中央部付近に、例えば、32分岐の島分電盤5を設置する。なお、島分電盤5は、既設の島分電盤を使用してもよい。これら各島分電盤は、分電盤室(F)の遊技機用のフロア入口分電盤3b、3c、・・から天井又は床下を経由した電力線4bにより接続されている。さらに、各遊技機島C1等に設置されている島分電盤5から分岐させた電力線4cは、図2に示すように、各遊技機島の島内隙間に所定の間隔を設けて設置したコンセントCn1、Cn2、・・・に接続する。
そして、図2に示すように、例えば、遊技機島内に設置したコンセントCn1、Cn2、・・・のそれぞれには第2の分岐アダプタ7の分岐前ポートを、電力線4cを介して接続する。また、第2の分岐アダプタの分岐後ポートにはPLC子機モデム9の通信線接続ポートを、通信線10dを介して接続する。図2に示す例においては、第2の分岐アダプタ7は、4つの分岐後ポートを備えた4分岐アダプタであって、これら各分岐後ポートに1台のPLC子機モデム9を接続した例を示している。
さらに、PLC子機モデム9の端末装置接続ポート(例えば、RS232CI/Fポート)を、図1(図2)に示すように、遊技機島を構成する遊技機8の1台と接続する。なお、PLC子機モデム9と接続する遊技機8の通信ポートは、例えば、RS232CI/F等を使用する。また、遊技機8ごとに1台接続するPLC子機モデム9は、遊技機島の島内隙間であって各遊技機8の筐体から離して遊技機島内の設備として設置するようにする。
また、図2に示すように、島分電盤5から電力線4cを介して接続されたコンセントCn1、Cn2、・・・等には、AC100VをAC24Vに変換する変換トランス6を接続する。変換トランス6は、遊技機8の駆動電力となるAC24Vを供給するためのトランスであって、例えば、一つの変換トランス6から4〜5台の遊技機8にAC24Vの駆動電力を電力線4dにより供給するようにする。従って、変換トランス6の設置台数は、遊技機島を構成する遊技機8の台数に応じて適切な数とする。
このようにして、島分電盤5と遊技機8を接続する伝送路(電力線4c→通信線10d)と、島分電盤5から遊技機8に供給する電源線の経路4c→4dとは別系統、すなわち、島分電盤5から遊技機8に供給する電源線の経路4c→変換トランス6→4dは、バイパス経路を構成するようにしている。
第2の分岐アダプタ7は、伝送路を多数に分岐する手段と、電力線に重畳された高周波信号についてこの多数の分岐に伴う分岐ロスの低減と、伝送路における上り方向及び下り方向のインピーダンスの整合をとるために設けた分岐用のアダプタである。
続いて、図1及び図3に基づいて、島分電盤5を接続しているフロア入口分電盤3b、3c、・・・を、第1の同期信号を伝送するPLC親機モデム(第1の親機モデム)13に伝送路を介して接続する手段について説明する。
前記したように、分電盤室(F)には、各フロアに電源を供給するために多数のフロア入口分電盤3a、3b、3c、3d・・・が設置されている。このうち異なる数個のフロア入口分電盤、例えば、フロア入口分電盤3b、3c、・・・等は、各フロア(B2)と(B3)に設置された島分電盤5に電源を供給するために使用される。そして、これら島分電盤5に電源を供給するフロア入口分電盤3b、3c、・・・の分岐点の中点に、PLC中継機16のAC100V(電力線)接続ポート(回線側)を、電力線4eを介して接続する。さらに、PLC中継機16の通信線接続ポートを、通信線10cを介して第1の分岐アダプタ15の分岐後ポートに接続する。これにより、第1の分岐アダプタ15の各分岐後ポートにはPLC中継機16が接続され、PLC中継機16はフロア入口分電盤3b、3c、・・・等の何れかに接続されることになる。なお、第1及び第2の分岐アダプタ7、15の構成については、後述する。
さらに、第1の分岐アダプタ15の分岐前ポートを、通信モードとしたPLC親機モデム13の回線側(通信線)ポートと通信線10bを介して接続する。これにより、PLC親機モデム13が発生した第1の同期信号や、後述する店舗サーバ12等からのPLC親機モデム13に送信されたユーザデータは、PLC通信の下り方向となるPLC中継機16を介してこのPLC中継機16の制御配下のPLC子機モデム9に伝送することが可能になる。また、上り方向であるユーザデータ、すなわち、遊技機8で表示する一般演出情報、遊技機8で発生した大当りに関する情報や、不正行為等の検出信号に係る情報等を、PLC子機モデム9からPLC中継機16を介してPLC親機モデム13に、さらにPLC親機モデム13から店舗サーバ12等に伝送することが可能になる。
上記したように、本発明においては、PLC親機モデム13を第1の分岐アダプタ15の分岐前ポートに接続し、第1の分岐アダプタ15の分岐後ポートにPLC中継機16の通信線接続ポートを接続し、PLC中継機16の電力線接続ポートを、電力線4eを介してフロア入口分電盤3b、3c、・・・の何れかに接続している。また、図1に示すように、フロア入口分電盤3b等は、電力線4bを介して遊技機島C1等に設置されている島分電盤5に接続している。さらに、島分電盤5に第2の分岐アダプタ7の分岐前ポートを接続し、この第2の分岐アダプタ7の分岐後ポートに通信線10dを介してPLC子機モデム9を接続したネットワークの構成にしている。
数階建のビルにおいては、一般に上記したフロア入口分電盤は分電盤室(F)に多数設置されている場合が多いが、これら複数のフロア入口分電盤間においては、高周波的には独立した電力線系統になっている。しかし、本発明に採用しているネットワーク構成は、上記したように、PLC親機モデム13とフロア入口分電盤3b等とを、第1の分岐アダプタ15とPLC中継機16を介して接続するとともに、これらフロア入口分電盤3b等とPLC子機モデム9とを、島分電盤5と第2の分岐アダプタ7を介して接続している。これにより、PLC親機モデム13とPLC子機モデム9間の通信データは、伝送路を多数に分岐しても確実に通信線や電力線を介して伝送されるので、その分岐ロスを低減させることが可能になる。
なお、遊技機島C1等の配置されている端末装置(遊技機8)の台数が少ない場合には、島分電盤5は必ずしも必要としない。
一般に、大規模な遊技ホールにおいては、各フロアの状況を監視カメラで監視するためのホール内監視室(D)が設けられている。また、遊技ホールには、各遊技機8の稼働状況、出玉状況、大当たりの発生回数等に関する情報を把握するためのホール内LAN11によるネットワーク(上位管理)システムが構築され、ホール内監視室(D)には、このLAN11に接続された店舗サーバ(ホールコンピュータ)12やパーソナルコンピュータから構成される端末装置(以下、「PC端末」という)19が設置されている。
本発明のPLC通信を用いたネットワークシステムは、この既存のホール内LAN11によるネットワークシステムにも接続することができる。本発明のPLC通信を用いた遊技ホール用ネットワークシステムをホール内LAN11によるネットワークシステムと接続する方法を説明すると、次のようになる。
図1に示すように、PLC親機モデム13のLAN接続ポートとなるイーサネット(登録商標)接続ポートを、第2のPLC親機モデム14のイーサネット(登録商標)接続ポートにLANケーブル10aを介して接続する。さらに、第2のPLC親機モデム14の電力線接続(AC100V)ポートを、フロア入口分電盤3aから分岐された電力線4f(図1参照)と接続する。このフロア入口分電盤3aは、島分電盤5を接続した分電盤とは異なるフロア入口分電盤であって、ホール内監視室(D)の壁などに配設されたコンセント17等に、電力線4fから分岐させた電力線4gによりAC100Vを供給するフロア入口分電盤となっている。
そして、図3に示すように、ホール内監視室(D)の壁などに既に配設されているコンセント17にPLC子機モデム18の電力線接続(AC100V)ポートを接続するとともに、PLC子機モデム18のLAN接続ポートとなるイーサネット(登録商標)接続ポートを、LANケーブルを介してホール内LAN11に接続する。
なお、図1(図3)に示すコンセント17は、第2の親機モデム14と分電盤3aとを接続する電力線4fから分岐した既設の電力線4gからホール内監視室(D)の壁などに設置された既設のコンセントである。また、分電盤3aからコンセント17を接続する電力線4gは、島分電盤5と独立していれば、他の分電盤(図3参照)を経由して配信してもよい。また、上記した通信線10b、10cとしてはツイストペア線、LANケーブル10aとしては100BASE−TX仕様のケーブル線を使用することができる。
上記した第1のPLC親機モデム13、第2のPLC親機モデム14、第1の分岐アダプタ15、複数のPLC中継機16は、フロア入口分電盤3a、3b、3c、・・・を集中して配置している分電盤室(F)に設置する。これにより、これら機器を繋ぐ配線工事が容易になるとともに、配線の長さを短くすることが可能になるので、伝送ロスも低減させることが可能になる。なお、PLC親機モデム13〜PLC中継機16〜PLC子機モデム9を繋ぐ回線(伝送路)と、PLC親機モデム14〜PLC子機モデム18を繋ぐ回線(伝送路)はデータ伝送の制御が独立した回線になっている。
さらに、ホール内LAN11は、WAN20を介して中央監視センタ(E)のセンタサーバ21と接続したシステム構成とすることもできる。なお、センタサーバ21は、例えば、複数の店舗(遊技ホール)を集中して監視するために設けられている。
[PLCモデムの構成]
続いて、本発明に用いるPLCモデムの構成例を、図4〜図6に基づいて説明する。図4はPLC親機モデム13及び14についてその基本となる回路構成例を示すブロック図、図5−1は同じくPLC子機モデム9、図5−2は同じくPLC子機モデム18の回路構成例を示すブロック図、図6は同じくPLC中継機16の回路構成例を示すブロック図である。
(PLC親機モデムの構成)
図4に示すように、PLC親機モデム13(14)は、LAN接続ポート側としてイーサネット(登録商標)のLANケーブル(100BASE−TX)と接続されるイーサPHY部31、イーサMAC部32、PLC・MAC部33、PLC・TX−PHY部34、D/A変換部35、ローパスフィルタ(LPF)部36、ドライバ(DV)部37、AC100Vの電力線と接続される回線結合部38、ゲインスイッチ(GSW)部39、バンドバスフィルタ(BPF)部40、AD変換部41、PLC・RX−PHY部42、PLL制御部43、制御部44、電源部45、等から構成される。上記した制御部44は、CPU44a、記憶手段となるROM44bとRAM44cから構成される。
なお、上記した制御部44は、ROM44bに記憶されている各種の制御プログラムにより、PLC親機モデム13(14)の全体の動作の制御とイーサMAC部32及びPLC・MAC部33の動作の制御を行なう。また、電源部45は、上記した各回路部にDC5Vなどの直流電源を供給するためのAC−DCコンバータ等を備えている。
また、上記したイーサPHY部31は、送信又は受信データのPHY層(Physical layer)を管理する回路部である。イーサMAC部32は、制御部44の制御に基づいて送信又は受信データのMAC層(Media Access Control layer)を管理する回路部、PLC・MAC部33は制御部44の制御に基づいて送信又は受信データについてPLCのMAC層を管理する回路部である。
また、上記したPLC・TX−PHY部34は、PLC・MAC部33で処理したデータを送信用のデータとして処理する回路部、D/A変換部35は、PLC・TX−PHY部34で処理したデータをD/A変換処理を行なう回路部、LPF部36はD/A変換部35で高周波アナログ信号に変換したデータについて、不要帯域を除去するフィルタ回路部である。LPF部36で不要帯域を除去した高周波アナログ信号のデータは、DV部37により回線結合部38に送出され、回線結合部38により電力線に重畳する処理が行われる。このようにして、LANケーブル線(100BASE−TX)からイーサPHY部31に入力されたデジタルの信号データは、高周波アナログ信号に変換されて、回線結合部38からAC100Vを流す電力線に重畳されて送出される。
一方、PLC親機モデム13(14)において、電力線に重畳された高周波アナログ信号が電力線接続ポートから回線結合部38に入力されると、回線結合部38は高周波アナログ信号を分離する処理を行なって、この分離した高周波アナログ信号はGSW部39に送出される。GSW部39は、入力された高周波アナログ信号のゲイン調整(増幅処理等)を行なう回路部である。GSW部39でゲイン調整を行なった高周波アナログ信号は、不要帯域の除去を行なうBPF部40に送出されて周波数の不要帯域が除去される。BPF部40により不要帯域の除去が行われた高周波アナログ信号は、A/D変換部41でデジタル信号に変換する処理が行われる。A/D変換部41によりデジタル信号に変換されたデジタル信号は、PLC・RX−PHY部42によりPLC受信データとしての処理を行なって、PLC・MAC部33、イーサMAC部32、イーザPHY部31を経由してLAN接続ポートからLANケールの100BASE−TX(10a)に送出される。
また、図4に示すように回線側ポートとなる回線結合部38は、通信線接続ポートとAC100Vを接続する電力線接続ポートの2系統の端子を備え、内部スイッチによりこれら端子のいずれかを切り替え、又は混在使用することができるようになっている。
なお、PLC親機モデム13のROM44bは、次の処理を行なう各種のプログラムを備えている。
1)第1の同期信号を、所定の時間間隔、例えば、10ms〜50msの間隔で各PLC中継機16に伝送する処理を行なう。各PLC中継機16はこの同期信号を受信すると、直ちにこの同期信号に同期を確立して、第2の同期信号をPLC中継機16の制御配下のPLC子機モデム9に伝送する処理を行なう。
2)サーバ12等から送信されたユーザデータ、例えば、フロアに設置している監視カメラの制御情報をRAM44cに記憶している場合には、ポーリング制御に基づいて、ユーザデータをサーバ12等から指示されたPLC子機モデム9にPLC中継機16を中継して伝送するための制御を行なう。この伝送処理においては、ROM44bに予め記憶しているポーリングテーブルPT(図15(b)参照)を参照して、指示されたPLC子機モデム9にPLC中継機16を介してユーザデータを伝送する。また、上り方向のユーザデータであって、PLC中継機16から送信されたユーザデータを受信し、この受信したデータをサーバ12等に送信するための制御を行なう。
3)ポーリング制御、すなわち、第1の同期信号に同期させて、PLC中継機16を中継したPLC子機モデム9に対するポーリング、すなわち、PLC子機モデム9にデータ伝送の要求を行なうときに、データ伝送の衝突を回避するための制御(送信権の制御)を行なう。このポーリング制御は、例えば、PLC親機モデム13が第1の同期信号をPLC中継機16に伝送するとき、この同期信号に、送信権を示すアドレス情報を付加したビーコン情報(BC1)をPLC中継機16に送信する処理を行なう。このアドレス情報が伝送路の送信権を示す情報になる。
(PLC子機モデムの構成)
図5−1に示すPLC子機モデム9の回路構成は、図4に示すPLC親機モデム13(14)と基本的には同じであるが、端末装置(遊技機8)とシリアル通信を行なうための端末装置接続ポートとなるRS232I/F(インタフェース)部46を備えている。また、回線側となる回線結合部38は、第2の分岐アダプタ7と通信線10dを介して接続するための通信線接続ポートを備えている。
図5−2に示すPLC子機モデム18の回路構成は、図5−1に示すPLC子機モデム9の回路構成のRS232I/F(インタフェース)46をイーサPHY31に置き換えた構成としてLAN接続ポートを設けるとともに、回線側にAC100V接続(電力線接続)ポートを設けている。
なお、PLC子機モデム9のROM44bは、次の処理を行なうプログラムを備えている。すなわち、PLC中継機16から伝送された第2の同期信号(ビーコンBC2信号)の受信と、同じく、PLC中継機16から伝送されたアドレス情報を受信する処理を行なう。また、ユーザデータをRAM44cに記憶している場合には、第2の同期信号に同期させて、このユーザデータをPLC中継機16に送信する処理を行なう。このユーザデータとは、前記したように、遊技機8で発生した大当りに関する情報や異常検出信号に係る情報等、遊技機8から送信された情報を示す。さらに、PLC子機モデム9に接続されている遊技機8から緊急通報に関する情報が伝送されると、この情報をイベント情報として直ちにPLC中継機16に送信する処理を行なうプログラムを備えている。
(PLC中継機の構成)
図6に示すPLC中継機16の回路構成は、図4に示すPLC親機モデム13(14)とほぼ同じであるが、回線側ポートとなる回線結合部38は通信線と接続するための通信線接続ポートとAC100V(電力線)接続ポートの2系統の端子を備え、内部スイッチによりこれら端子の何れかを切り替え、又は混在使用ができるようになっている。
なお、PLC中継機16のROM44bは、次の処理を行なう各種のプログラムを備えている。
1)PLC親機モデム13から受信した第1の同期信号(ビーコンBC1信号)を基に同期を確立し、制御配下のPLC子機モデム9に対して新たな第2の同期信号(ビーコンBC2信号)を送信する処理を行なう。
2)PLC子機モデム9から受信したユーザデータをPLC親機モデム13に送信する処理を行なう。さらに、PLC子機モデム9から受信した緊急通報に係る情報をPLC親機モデム13に送信する処理を行なう。この緊急通報に係る処理は、後述するマスタフレームの特定中継機帯域を使って行なう。
3)PLC親機モデム13から受信した送信権に係る情報(アドレス情報)を、特定中継機帯域を用いてPLC子機モデム9に送信する処理を行なう。
[分岐アダプタの構成]
続いて、第1の分岐アダプタ15、第2の分岐アダプタ7の構成について説明する。従来から、伝送路を分岐する手段として2方向に分岐する高周波トランスが使用されているが、本発明のようにネットワーク上に多数の遊技機8を接続するためには、例えば、伝送路を4分岐以上と多数に分岐する手段を備えた分岐アダプタを用いる必要性が生じる。さらに、このような分岐アダプタには、下記1)〜3)に記載の要求を満たすための機能を備えている必要がある。
1)伝送路を多数に分岐するので双方向の分岐ロスが増大するが、これを最小化する。さらに、双方向のインピーダンス整合をとる。
2)電力線となるAC100Vとも結合可能にするとともに、高周波トランスから構成された分岐アダプタを実現する場合には、一次と対地間、および一次と二次間の絶縁が確保される構成にする。さらに、分岐アダプタの分岐後ポートの全てにPLCモデム(又はPLC中継機)が接続されている場合と、この分岐後ポートの一部にPLCモデム(又はPLC中継機)が接続されていない場合とで、終端抵抗が自動的あるいは手動で開放又は接続可能となる構成にして、上記した双方向(下り方向と上り方向)のインピーダンスの整合がとれるような構成にする。
3)最大2400台という多数の遊技機を接続するネットワークであるため、1本の伝送路を、最大16分岐を行なうことができるような多分岐可能な構成にする。
本発明に採用している第1及び第2の分岐アダプタ15、7は、フェライトコアから構成される高周波用小型トランス素子の複数個を、ブリッジ構成の回路を形成することにより製作した分岐アダプタを使用することができる。
図7は、本発明のシステムに採用している分岐アダプタ15(7)について、4分岐の構成とした回路構成例を示している。なお、図7に示す各高周波トランスは1cm程度の小型形状に製造することが可能であり、さらに、これら複数の高周波トランスを基板に配置して回路を形成することにより、一つの分岐アダプタをユニット化することができる。
図7に示す分岐アダプタは、5個のトランス素子(51−1)〜(51−5)を、ブリッジ構造からなる回路を構成するように接続して、4分岐の出力端子(分岐後ポート)を備えた構成としたものである。図7に示す分岐アダプタの実施形態は、図1に示す第2の分岐アダプタ7として使用した例を示すものであって、4個のトランス素子(51−2)〜(51−5)のそれぞれの一次側となる分岐後ポートにPLC子機モデム9を接続している。
図7に示す4分岐の分岐アダプタの構成は、次のようになっている。すなわち、分電盤5の一つの分岐端子に、この分岐アダプタを構成するトランス素子(51−1)の一次側を分岐前ポートとして接続する。そして、このトランス素子(51−1)の二次側の一つを、トランス素子(51−2)とトランス素子(51−4)の二次側の一つを結ぶ導線に連結点52aとして接続する。また、トランス素子(51−1)の他の二次側を、トランス素子(51−3)とトランス素子(51−5)の一つの二次側を結ぶ導線に連結点52bとして接続する。
さらに、トランス素子(51−2)とトランス素子(51−4)の他の二次側と、トランス素子(51−3)とトランス素子(51−5)の他の二次側とをそれぞれ連結点53a、53bとして接続するとともに、連結点53aと53bとを50Ωの抵抗54を介して接続する。また、分電盤5と接続するトランス素子(51−1)の一次側にはコンデンサ55を接続し、トランス素子(51−2)〜(51−5)の一次側もコンデンサ55を介してPLC子機モデム9を接続する。
図7に示す構成の分岐アダプタにおいて、トランス素子(51−1)の一次側を分岐前ポートとして、AC100Vを供給する島分電盤5からの電力線4cと接続しても、コンデンサ55によりAC100Vはカットされて伝送データとなる高周波信号のみが分岐アダプタ内を流れるので、分岐によるロスが低減される。さらに、ブリッジ構成となるようにトランス素子(51−1)〜(51−5)を接続しているので、分岐アダプタを構成するトランス素子(51−2)〜(51−5)の二次側及びトランス素子(51−1)の一次側は、いずれも上り方向と下り方向のインピーダンスが同一、すなわち、伝送路の下り及び上り方向の双方においてインピーダンスの整合をとることができる。これにより、伝送路を4つに分岐しても分岐によるロスを最小化させることが可能になる。また、各トランス素子(51−1)〜(51−5)の一次側にコンデンサ55を接続し、これら一次側を外部機器等と接続する構成としているのでトランスの一次二次間絶縁と、分岐アダプタの耐圧を確保することが可能になる。
図8は、図7に示す分岐アダプタにおいて、トランス素子の一次側のいずれか、例えばトランス素子(51−5)にPLC子機9を接続する必要がない場合に、トランス素子(51−5)の一次側に50Ωの終端抵抗56を接続して上記したインピーダンスの整合をとるようにした例を示している。
なお、図7に示すブリッジ構造からなる回路を一つのユニットとして、このユニットの4つを、さらにブリッジ構造を形成するように配置することにより、16分岐の分岐アダプタを製作することができる。この16分岐の分岐アダプタの構成については後述する。
[フロア入口分電盤とPLC中継機16との接続]
続いて、PLC中継機16と、フロア入口等に設置されているフロア入口分電盤3bとを電力線4eを介して接続する方法を、図9及び図10に基づいて説明する。
図9に示すように、屋上の分電盤2からフロア入口分電盤3bには、一般に1本の中性線L0と100Vの電位差がある電線L1、L2とで構成される単相3線で配線されているので、単相3線には図9に示すようにA相とB相が形成される。このため、PLC親機モデム13→第1の分岐アダプタ15→PLC中継機16→フロア入口分電盤3b→島分電盤5→第2の分岐アダプタ7→PLC子機モデム9へと、通信線10b、10c、10dや電力線4e、4b、4cを介した伝送路に多数設置されるPLC子機モデム9は、配線工事において互いに異なるA相とB相に接続されたPLC子機モデム9が混在する可能性が生じる。このように、異なるA相とB相に接続されたPLC子機モデム9が存在すると逆相ロスが発生するので、特定のPLC子機モデム9は通信不能になる現象が発生する場合がある。そこで、本発明においては、PLC中継機16とフロア分電盤3bとの接続構造は、図9に示すような構成にしている。
図9は、フロア分電盤3bを例えば32分岐の構成とした例、すなわち、片側のA相と他の側のB相をそれぞれ16分岐として、各分岐にはブレーカが配置されるとともに2線で配線された構成を示している。そして、このような32分岐構成のフロア分電盤3bを用いた場合に、フロア分電盤3bにおけるA相(同相)とB相(逆相)のそれぞれの中点、又は中点近くにPLC中継機16の電力線接続ポートを接続するようにする。なお、上記したA相(同相)とB相(逆相)のそれぞれの中点又は中点近くとは、図9において、A相側に配置した16個の分岐点の中央に位置する分岐点となるブレーカ(a8)の位置と、B相側に配置した16個の分岐点の中央に位置する分岐点となるブレーカ(b8)の位置、すなわち、A相側に配列された分岐点の中央部、B相側に配列された分岐点の中央部又中央部近傍に配置された分岐点を示す。
このように、フロア分電盤3bのA相(同相)とB相(逆相)のそれぞれの中点に複数のPLC中継機16を接続すると、フロア分電盤3bの分岐ロスを最小化することが可能になり、かつ、PLC中継機16と電力線を介して接続されるPLC子機モデム9は、同相と逆相とが接続されたPLC子機モデム9が混在すること(逆相接続)がなくなるので、逆相接続に伴うロスをなくすることが可能になる。
一方、図10は16分岐のフロア分電盤3bを3線で配線する場合の例を示している。図10に示す実施形態においても、16分岐の中点となるブレーカ(8)にPLC中継機16を接続する。
[第2の分岐アダプタ7と島分電盤5との接続]
続いて、フロアの各遊技機島に設置する第2の分岐アダプタ7と島分電盤5との接続方法を、図11及び図12に基づいて説明する。
第2の分岐アダプタ7と島分電盤5との接続は、この島分電盤5から配線されて遊技機島内に設置したコンセントのうち、島分電盤5から最も近い位置に配置されたコンセントに第2の分岐アダプタ7の入力側(分岐前ポート)を接続することが望ましい。図11は、2線配線により、16分岐の島分電盤5から最も近い位置に配置されたコンセントに電力を供給する電力線(ブレーカ(1)に接続された電力線)に第2の分岐アダプタ7を接続した例を示している。一方、図12は、3線配線により、32分岐(片側16分岐)の島分電盤5から最も近い位置に配置されたコンセントに電力を供給する電力線(ブレーカ(a1)とブレーカ(b1)に接続された電力線)の双方に、第2の分岐アダプタ7をそれぞれ接続した例を示している。
図11及び図12に示すように、島分電盤5から配線された島内のコンセント(図2に示すコンセントCn1、Cn2等)であって、島分電盤5から最も近い位置に配置されたコンセントに第2の分岐アダプタ7の分岐前ポートを接続することにより、伝送路の距離が短くなるので島内の分岐ロスを最小化できるとともに、逆相ロスもなくすることが可能になる。なお、島に分電盤を設置する必要がない場合には、フロアの分電盤3bから分岐して島入口等に設置したコンセントに分岐アダプタ7を接続する。
[マスタフレームの構成]
続いて、本発明において、ポーリング制御を実行するために設定されるマスタフレームの構成について説明する。
前記したように、PLC親機モデム13は所定の時間間隔ごとに、例えば10ms〜50msの範囲内の特定の時間間隔(例えば、16ms)で、クロックパルスとなる第1の同期信号T1、T2、・・・を各PLC中継機16に伝送する処理を行なう。そして、PLC中継機16は、PLC親機モデム13から受信した第1の同期信号を基に同期を確立しPLC子機モデム9に対して新たな第2の同期信号となるビーコンBC2信号を伝送する処理を行なう。このとき、この新たな第2の同期信号は、直交周波数分割多重方式(OFDM)により伝送する。このOFDM方式においては、例えば周波数は16分割とし、符号は4分割にする。
図13は、本実施の形態に係るネットワークシステムで送受信されるマスタフレームの構成の一例を示す図である。図13に示すように、マスタフレームは同期信号送信帯域と、特定中継機帯域と、緊急通報のために使用する緊急通報帯域(イベントフラグ(IF)伝送帯域)と、ユーザデータ伝送帯域(ユーザデータ(UD)の伝送帯域)から構成される。
同期信号送信帯域は、同期信号としてのビーコンBC1信号及びBC2信号の送受信に用いられる第1及び第2の同期信号送信帯域と、特定中継機帯域等から構成される。第1の同期信号となるビーコンBC1信号はPLC親機モデム13とPLC中継機16間の制御用データの送受信に使用され、第2の同期信号となるビーコンBC2信号はPLC中継機16とPLC子機モデム9間の制御用データの送受信を行なうための基準となる同期信号を送信するために使用する。
なお、このビーコンBC1信号には、第1の同期信号の他に、PLC親機モデム13が設定した送信権に関する情報、すなわち、ポーリング制御を行なうためのアドレス情報等が含まれる。このビーコンBC1信号に含まれるアドレス情報は、PLC親機モデム13とPLC中継機16とPLC子機モデム9間におけるデータ伝送の送信権を設定するための情報となる。また、ビーコンBC2信号は、PLC中継機16がPLC親機モデム13から受信した第1の同期信号に基づいて、同期を確立し、PLC親機モデム13と同期を確立した状態で、新たな同期信号(第2の同期信号)をPLC子機モデム9に送信するために使用する。
また、図13に示す特定中継機帯域には、PLC中継機16とPLC子機モデム9間の送信権に関する情報が含まれる。すなわち、PLC中継機16の制御プログラムは、この特定中継機帯域を、PLC親機モデム13から伝送されたアドレス情報をPLC子機モデム9に送信するための帯域として使用する。
なお、ビーコンBC2信号は、図13に示すように、符号4分割として、4個の異なるビーコン信号であるビーコン信号BC2A、ビーコン信号BC2B(図示せず)、ビーコン信号BC2C(図示せず)及びビーコン信号BC2Dが送受信されるとともに、周波数16分割として、各ビーコン信号BC2A、BC2B、BC2C及びBC2Dごとに、16種類のビーコン信号BC2A(#1)〜BC2A(#16)、BC2B(#1)〜BC2B(#16)、BC2C(#1)〜BC2C(#16)及びBC2D(#1)〜BC2D(#16)が送受信される。
このように、第2の同期信号となるビーコンBC2信号は、全てのPLC中継機16が制御配下のPLC子機モデム9に同時送信するので、多重しても分離できるように周波数分割と符号分割で多重している。しかし、PLC親機モデム13から送信された送信権情報はある特定のPLC中継機16のみが送信可能であるので、特定中継機帯域を設けることにより、全PLC中継機16の信号が衝突しないようにしている。
特定中継機帯域は、PLC中継機16がPLC親機モデム13から受信した送信権情報をPLC子機モデム9に転送する場合、さらに、PLC中継機16がPLC子機モデム9から受信したイベント情報をPLC親機モデム13に転送する場合に使用される。
図13に示す緊急通報帯域(イベントフラグ(IF)伝送帯域)は、PLC子機モデム9がイベント情報(緊急通報に関する情報)を、PLC子機モデム9からPLC中継機16に緊急通報するためにPLC子機モデム9専用の帯域として設けたものである。この緊急通報帯域は、緊急通報タイムスロットになる。
PLC中継機16は、PLC子機モデム9が伝送したイベント情報を受信すると、特定中継機帯域を使用してこのイベント情報をPLC親機モデム13に伝送する。なお、このイベント情報とは、例えば、遊技機8に大当りが発生したときの大当りに関する情報、あるいは、遊技機8が備えている各種のセンサが何らかの異常(例えば、不正行為に係る情報等)を検出したときに、その異常検出信号に関する情報等であって、そのデータ長は数バイト(byte)と短くすることが望ましい。
なお、この不正行為に関する情報の検出は、遊技機8に設置されているセンサ、例えば、遊技機8の扉が開いたことを検出する光電式あるいは接触式の検出センサ、磁石の磁力を検出する磁気センサ、遊技機の振動を検出する3軸加速度センサ等の振動検出センサが検出した検出信号を用いることができる。
図13に示すデータ伝送の共有帯域は、店舗サーバ12あるいはPC端末19から伝送要求されたユーザデータ(UD)を、下り方向である店舗サーバ12(PC端末19)から、PLC子機モデム18、第2のPLC親機モデム14を経由して受信したユーザデータ(UD)を、PLC親機モデム13がPLC中継機モデム16を経由してPLC子機モデム9に伝送するための帯域となる。このユーザデータ(UD)としては、例えば、監視カメラを操作させるための制御データである。
また、PLC子機モデム9が遊技機8から受信したユーザデータ(UD)も、マスタフレームのデータ伝送の共有帯域を使用して上り方向となるPLC中継機16→PLC親機モデム13→第2の親機モデム14→PLC子機モデム18→ホール内LAN11に送信される。従って、マスタフレームのデータ伝送の共有帯域は、PLC親機モデム13とPLC子機モデム9間で、下り方向と上り方向にユーザデータ(UD)を伝送するときに、共通して使用する共有帯域として設けたものである。これにより、データ伝送の実効速度の向上を計ることが可能になる。なお、PLC親機モデム13と第2のPLC親機モデム14のユーザデータ(UD)を伝送する帯域は、物理的に独立している。
[ポーリングテーブルの構成]
本発明が採用しているポーリング制御方法は、PLC親機モデム13が所定の時間間隔で伝送する第1の同期信号T1、T2、T3、・・・に基づいて、PLC中継機16とPLC子機モデム9とが同期を確立した状態で実行される。そして、このポーリング制御を実行するためには、PLC親機モデム13がPLC中継機16とPLC子機モデム9をポーリングする順番(順序)を設定した情報を必要とする。PLC親機モデム13は、このポーリングする順番を、予め設定した固有の識別情報(16ビット/1レコード)として配列したポーリングテーブルを備えている。以下、このポーリングテーブルの構成について説明する。
図14は、本発明のPLC通信を用いたネットワークシステムを構成するPLC親機モデム13、複数のPLC中継機16及び多数のPLC子機モデム9を識別するために予め設定した固有の識別情報を示している。図14に示す固有の識別情報のデータ構成について説明すると次のようになる。
図14に示すように、PLC親機モデム13、PLC中継機16及びPLC子機モデム9の3種を識別する2ビットからなるPLC機種識別情報(at1)として、PLC親機モデム13には[00]を、PLC中継機16には[01]を、PLC子機モデム9には[10]を設定している。
また、PLC中継機16は複数設置しているので、その設置台数に対応して、各PLC中継機16に16進数表示で(01)〜(3F)内のいずれかの識別情報(at2)を設定している。従って、PLC中継機16は、最大63台設置可能であることを示し、識別情報(at2)は6ビットで表している。
同様に、PLC子機モデム9はPLC中継機16の制御配下に多数設置しているので、PLC中継機16の制御配下ごとに、各PLC子機9には16進数表示で(00)〜(FF)内のいずれかの識別情報(at3)を設定している。従って、PLC子機9は、1台のPLC中継機16に対して最大256台設置可能であることを示し、識別情報(at3)は8ビットで表している。
このように、PLC親機モデム13、PLC中継機16及PLC子機モデム9に識別情報を設定すると、PLC中継機16の識別情報(at2)が[01]の制御配下にあるPLC子機モデム9において、このPLC子機モデム9の識別情報(at3)が[00]の場合には、PLC親機モデム13とPLC中継機16とPLC子機モデム9との繋がりを一つの装置とみなすと、1台のPLC親機モデム13は、PLC親機モデムの機種識別情報が2ビットの[00]なので、これに6ビットの[0000001]と8ビットの[00000000]を並べた16ビット(2バイト:1ワード)で、固有の識別情報として表すことができる。この2バイトの識別情報が、図15(b)に示すポーリングテーブルPTの順番1の欄に、PLC親機モデムの固有の識別情報として示している。
同様にして、6ビットの識別情報[000001](PLC中継機#1)で表されるPLC中継機16の固有の識別情報は、PLC中継機の機種識別情報が[01]なので、これに6ビットの識別情報[000001]と8ビットの[00000000]を並べた16ビット(2バイト:1ワード)で、固有の識別情報として表すことができる。この2バイトの識別情報が、図15(b)に示すポーリングテーブルPTの順番2の欄に、PLC中継機#1の固有の識別情報として示している。
同様に、PLC中継機#1の制御配下にあり、8ビットの識別情報[00000000]で表されるPLC子機モデム9(PLC子機モデム#0)の固有の識別情報は、PLC子機モデム9の機種識別情報が[10]なので、これに6ビットの識別情報[000001](PLC中継機#1の制御配下にあることを示す)と8ビットの[00000000]を並べた16ビット(2バイト:1ワード)で、固有の識別情報として表すことができる。この2バイトの識別情報が、図15(b)に示すポーリングテーブルPTの順番3の欄に、PLC子機#0の固有の識別情報として示している。
そして、PLC親機モデム13がポーリング制御を実行するために参照するポーリングテーブルPTは、上記したそれぞれのPLC親機モデム13.PLC中継機16、PLC子機モデム9の各固有の2バイトからなる識別情報を、ポーリングを実行する順番にデータテーブルとして配列して、PLC親機モデム13のROM44bに予め登録しておいたものである。図15(b)に、このポーリングテーブルPTのデータ構成の一例を示している。この2バイト(16ビット)の固有の識別情報が、ポーリング制御を実行するためのアドレス情報を示すことになる。
このように、PLC通信を用いた1台のPLC親機モデム13と、複数のPLC中継機16と、多数のPLC子機モデム9とをそれぞれ識別する固有の情報は、2ビットの機種識別情報を含む16ビット(2バイト)の情報から構成しているので、例えば、ネットワーク上に最大2400台のPLC子機モデム9を設置しても、一つの固有の識別情報を16ビットという少ない情報量で表すことができる。これにより、PLC親機モデム13がポーリング制御を行なうために参照するポーリングテーブルPTのデータ容量を少なくすることができる。
上記したように、図15(b)に示すポーリングテーブルPTは、2バイトで表現される固有の識別情報(アドレス情報)を、PLC親機モデム13がポーリング制御を実施するための順番を設定したテータテーブルになる。
図15(b)は、例えば、図15(a)に示すように、1台のPLC親機モデム13と、2台のPLC中継機16を備え、各PLC中継機16の制御配下に2台のPLC子機9(計4台のPLC子機モデム)が接続されたネットワーク構成の場合に、PLC親機モデム13の制御プログラムがポーリング制御を実施するために参照するポーリングテーブルPTの一例を示している。
PLC親機モデム13が図15(b)に示すポーリングテーブルPTに基づいて、ポーリング制御を行なう手順例を説明すると次のようになる。
1)最初に、図15(b)に示す順番1で示される2バイトのアドレス情報(PLC親機モデム13の固有の識別情報)を、ビーコンBC1信号とともにPLC中継機16に伝送する。そして、PLC中継機16は、このアドレス情報を受信すると、ビーコンBC2信号を制御配下のPLC子機モデム9に伝送する。
2)続いて、PLC親機モデム13は、図15(b)に示す順番2で示される2バイトのアドレス情報(PLC中継機#1の固有の識別情報)を、ビーコンBC1信号とともにPLC中継機16に伝送する。そして、PLC中継機16は、このアドレス情報を受信すると、ビーコンBC2信号を制御配下のPLC子機モデム9に伝送する。
3)続いて、PLC親機モデム13は、図15(b)に示す順番3で示される2バイトのアドレス情報(PLC子機機#0の固有の識別情報)を、ビーコンBC1信号とともにPLC中継機16に伝送する。そして、PLC中継機16は、このアドレス情報を受信すると、ビーコンBC2信号をPLC子機モデムに伝送する。このときPLC中継機16は、受信したアドレス情報の上位8ビットが自局の固有の識別情報の上位8ビットと該当するか否かを判定し、該当した場合には、特定中継機帯域を用いてPLC親機モデム13から受信した16ビットのアドレス情報を制御配下のPLC子機モデム9に伝送する。そして、このPLC中継機16の制御配下のPLC子機モデム9は、アドレス情報を受信すると、制御プログラムによりこの受信したアドレス情報が自分の固有の識別情報16ビットに一致するか否かを判定する。この判定処理で一致した場合には、PLC子機モデム9は自局に送信権が付与されたと判定して遊技機8(端末装置)から受信してRAM44cに記憶していたユーザデータを、ユーザデータの伝送帯域を用いてPLC中継機16に送信する処理を行なう。
4)続いて、PLC親機モデム13は、図15(b)に示す順番4で示される2バイトのアドレス情報(PLC中継機#1の固有の識別情報)を、ビーコンBC1信号とともにPLC中継機16に伝送する。そして、PLC中継機16は、このアドレス情報を受信すると、ビーコンBC2信号をPLC子機モデムに伝送する。このときPLC中継機16は、受信したアドレス情報の16ビットが自局の固有の識別情報の16ビットに一致するか否かを判定し、一致した場合には、送信権が付与されたと判定して、PLC子機モデム9から受信したユーザデータを、ユーザデータの伝送帯域を用いてPLC親機13に送信する処理を行なう。PLC親機13はこのユーザデータを受信すると、このユーザデータを直ちに第2のPLC親機モデム14に伝送する処理を行なう。
5)以下、上記の手順でPLC親機モデム13は、図15(b)に示すポーリングテーブルPTにより設定されている順番に従ってポーリング制御を繰り返して行なう。なお、図15(b)に示すポーリングテーブルPTにおいて、16ビットで表される識別情報のうち2ビットの機種識別情報(at1)は、最上位に位置させた例を示しているが、6ビットのPLC中継機の機種識別情報(at2)と8ビットのPLC子機モデムの機種識別情報(at3)との間に配置してもよい。
[ポーリング制御の手順]
続いて、本発明のPLC通信を用いたネットワークシステムにおいて、ポーリング制御を実行する手順を、図16に示すタイムチャートに基づいて説明する。図16は、PLC親機モデム13が所定の時間間隔で送出する第1の同期信号T1、T2、T3、・・・に基づいて同期を確立して、PLC親機モデム13、複数のPLC中継機16のうちのPLC中継機16a、このPLC中継機16aの制御配下にあるPLC子機モデム9a、9bが、図13に示すマスタフレームに従ってデータ伝送を行なうときの処理の流れをタイムチャートとして示した図である。
PLC親機モデム13は、図16に示す第1の同期信号T1、T2、T3、・・・に基づいて、予め設定されたポーリングテーブルPT(図15(b)参照)を参照しながら、PLC中継機16を経由して全てのPLC子機9に対して、順次、ユーザデータ伝送のポーリング制御を行なう。このポーリング制御方法を実施する処理手順は、例えば、下記の(手順1)〜(手順6)に記載の手順で実施することができる。なお、このポーリング制御は、PLC親機モデム13、PLC中継機16、PLC中継機16の各ROM44bに記憶されている制御プログラムの制御に従って実行される。
(手順1)
PLC親機モデム13は、第1の同期信号となる同期信号T1をビーコンBC1信号として、各PLC中継機モデム16に伝送する処理を行なう。このとき、PLC親機モデム13は前記したポーリングテーブルPT(図15(b))を参照して求めたアドレス情報を、ビーコンBC1信号に含めてPLC中継機16に送信する処理を行なう(図16に示す(P1))。
図16に示すタイムチャート例は、PLC親機モデム13はPLC中継機16aを中継してPLC子機モデム9aをポーリングする例を示しているので、PLC親機モデム13は同期信号T1に同期させて、この同期信号T1と上記した処理で求めたアドレス(送信権)情報とをビーコンBC1信号として、マスタフレームのビーコンBC1信号を送出する帯域(タイムスロット)を利用して全てのPLC中継機モデム16に伝送する処理を行なう。なお、図16に示す例では、遊技機8へのユーザデータ(UD)の伝送要求、すなわち、遊技機8を接続しているPLC子機モデム9aにユーザデータ(UD)の伝送要求が発生した場合を示している。
(手順2)
PLC中継機モデム16aは、PLC親機モデム13からビーコンBC1信号を受信すると、図16の(P2)に示すように、その第1の同期信号T1を基に同期を確立し、制御配下のPLC子機モデム9a、9bに対して第2の同期信号(ビーコンBC2信号)を送信する。このビーコンBC2信号は、前記したように、直交周波数分割多重方式(OFDM)により符号分割多重及び周波数分割多重されて、PLC子機モデム9a、9bに伝送する。さらに、マスタフレームの特定中継機帯域(図16では、「特定中継」と表示)を利用して、PLC親機モデム13から受信した送信権(アドレス)情報をPLC子機モデム9aに送信する。これにより、PLC親機モデム13と、PLC中継機16aと、PLC子機モデム9a、9bは、同一の時間軸で同一の送信権情報を共有することができるようになる。また、PLC中継機モデム16aは、PLC親機モデム13からユーザデータ(UD)が伝送された場合にはこのユーザデータ(UD)の受信処理を行なう。
上記した(手順2)の処理において、ビーコンBC1帯域を利用してPLC親機モデム13から受信した送信権情報を、特定中継機16aが特定中継機帯域を利用してPLC子機モデム9aに送信する処理は、次の処理を行なうようにしてもよい。
すなわち、PLC中継機モデム16aの制御プログラムは、親機モデムPLC13から伝送された送信権情報(前記した16ビットからなるPLC子機モデム9aの固有の識別情報)が自分及び制御配下のPLC子機モデムに該当するか否かを判定することが可能になるので、該当すると判定した場合には、特定中継機帯域を使用して、受信したアドレス情報をそのまま、該当するPLC子機モデムへ伝送する。一方、該当しない場合には特定中継機帯域を使用せず、何も処理を行なわないようにする。
(手順3)
PLC中継機モデム16は、次の同期信号T2の受信に基づいて同期を確立し、新たな同期信号となるビーコンBC2信号をPLC子機モデム9a、9bに伝送する(P3)。PLC子機モデム9a、9bは、このビーコンBC2信号により同期を確立することになる。さらに、PLC中継機モデム16aは、特定中継機帯域を利用してアドレス情報を制御配下のPLC子機モデム9aに伝送する。
(手順4)
図16に示す(P4)において、PLC子機モデム9aは、PLC中継機モデム16aから特定中継機帯域に含まれているアドレス情報を受信すると、受信したアドレス情報がROM44b等に記憶している自分のアドレス情報に一致したか否かを判定する。そして、一致していると判定した場合には、自分に送信権が与えられたと判定し、遊技機8から何らかのユーザデータ(UD)を受信してRAM44cに記憶(取得)しているか否かを判定する。この判定結果、遊技機8からユーザデータ(UD)を受信していた場合には、このユーザデータ(UD)を次の同期信号T3により確立したビーコンBC2信号に基づいて(P5)、マスタフレームのユーザデータ(UD)の伝送帯域を利用してPLC中継機16aに送信する処理を行なう。なお、このユーザデータ(UD)には、ROM44bに予め記憶しているPLC子機モデム9aのIPアドレスと、このユーザデータ(UD)を伝送する伝送先となる上位管理システムの店舗サーバ12、又はPLC端末19のIPアドレスを含めた、例えば、イーサネット(登録商標)LANのデータ転送のデータフォーマットにする処理を行なう。
(手順5)
PLC中継機モデム16は、上記(手順4)に基づいてPLC子機モデム9aから上り方向のユーザデータ(UD)を受信すると(P6)、PLC親機モデム13の指示に従って受信したユーザデータ(UD)を次の同期信号T4に同期させて、PLC親機モデム13に伝送する処理を行なう(P7)。
(手順6)
PLC親機モデム13は、上記(手順5)の処理により、上りのユーザデータ(UD)を受信すると、受信したユーザデータ(UD)を、直ちに第2のPLC親機モデム14に、PLC親機13とは異なるマスタフレームのタイミングで伝送する処理を行なう(P8)。そして、第2のPLC親機モデム14は、PLC親機モデム13からユーザデータ(UD)を受信すると、第2のPLC親機モデム14がPLC子機モデム18に伝送する同期信号(第2のPLC親機モデム14のビーコンBC1信号)に同期させて、受信したユーザデータ(UD)をPLC子機モデム18に伝送する処理を行なう。PLC子機モデム18は、受信した上りのユーザデータ(UD)を直ちにホール内LAN11に送信する処理を行なう。
この(手順6)の処理により、ホール内監視室(D)内に設置されている店舗サーバ12又はPC端末19は、遊技機8からのユーザデータ(UD)を取得することが可能になる。
なお、PLC親機モデム13は、次の同期信号T5に基づいてポーリングテーブルPTを参照して、次のポーリング順番に相当するPLC子機モデム、例えば、PLC子機モデム9bに対するポーリング制御を実行する。このようにして、PLC親機モデム13は、ポーリングテーブルPTに登録しているポーリング順番に従って、PLC子機モデム9a、9bに対するポーリング制御を繰り返して実行する処理を行なう。
上記した本発明のPLC通信を用いたネットワークシステムにおいて、PLC中継機16は、1台のPLC親機モデム13から伝送された同期信号に基づいて同期を確立し、このPLC親機モデム13と同期を確立した状態で第2の同期信号を制御配下のPLC子機モデム9に送信し、PLC子機モデム9はこの第2の同期信号を受信することにより、PLC中継機16と同期を確立した制御状態で設定したマスタフレームに基づいて、ポーリング制御による通信を行なうようにしている。すなわち、PLC中継機16とPLC子機モデム9は、時間軸上において、PLC親機モデム13に同期確立した状態で、ポーリング制御を行なっているので、PLC通信を用いたネットワークシステムに2000台以上(最大2400台程度)の端末装置を接続していても、安定したポーリング制御を実行することができるようになる。
[緊急通報の手順]
続いて、本発明が備えている緊急通報の手段について説明する。この緊急通報手段とは、前記したポーリング制御、すなわち、PLC親機モデム13がポーリングテーブルPTを参照して所定の順序でPLC中継機16を介してPLC子機モデム9をポーリング制御しているときに、PLC子機モデム9が端末装置(遊技機8)から緊急通報に関する情報を受信したときに、送信権が無くてもPLC子機モデム9の制御プログラムにより、この緊急通報に関する情報を、直ちにネットワーク上で上位に位置するPLC中継機モデム16を中継してPLC親機モデム13に緊急通報する手段を示す。さらに、PLC親機モデム13は、この受信した緊急通報に関する情報を、直ちに店舗サーバ12等を備えた上位管理システムに伝送する処理を行なうことを示す。
なお、この緊急通報に関する情報(イベントフラグ(IF)情報)とは、遊技機8に大当りが発生したときの情報、あるいは、何らかの異常信号に係る情報、例えば、遊技機8に不正行為が実施されたことを示す検出信号が遊技機8からPLC子機モデム9に入力された情報等、予め設定した情報であって上位管理システムに緊急通報する必要性のある情報を示す。
図17は、PLC子機モデム9aに、第1の同期信号T10に基づくビーコンBC2信号(第2の同期信号)を受信した後に、遊技機8から緊急通報に関する情報(K)が入力されたことを示している。以下、緊急通報手段について、その処理手順の一例を図17に基づいて説明すると、その手順は下記(手順10)〜(手順15)に記載のようになる。
なお、PLC子機モデム9aの制御プログラムは、遊技機8から情報種別コードとともに大当りに関する情報、異常信号に関する情報、あるいはその他の情報が転送されると、受信した情報を一旦RAM44cに記憶し、店舗サーバ12又はPC端末19に緊急通報すべき情報であるか否かを判定する。この緊急通報すべき情報(K)であるか否かの判定は、遊技機8から送信される情報種別コードを判定することにより可能になる。この緊急通報すべき情報種別コードとしては、例えば、大当り発生を示す大当り識別コード、遊技機8が備えている不正行為を検出するための各種のセンサが検出した検出信号を判別する異常識別コード、等が含まれる。
(手順10)
PLC子機モデム9aの制御プログラムは、遊技機8から受信した情報が緊急通報すべき情報(K)であると判定すると、図13に示すイベントフラグ(IF)情報に関するデータを作成する処理を行なう(図17に示す(K1))。このうち、イベントフラグ(IF)情報としては、上記した大当り識別コード、又は異常識別コード等の情報種別コードと、この情報の送信元となるPLC子機モデム9aのIPアドレスと、この情報の最終の送信先となる店舗サーバ12又はPC端末19のIPアドレスが含まれる。
(手順11)
PLC子機モデム9aは、上記(手順10)の処理で作成したイベントフラグ(IF)情報に関するデータを図17に示す(K1)において、直ちに、マスタフレームの緊急通報帯域(イベントフラグ(IF)帯域)を利用してPLC中継機16aに送信する処理を行なう。なお、イベントフラグ(IF)情報は、上記した情報種別コードとIPアドレス等のみとしてデータ容量を極力少なくすることが望ましい。
このとき、遊技機8から緊急通報に係る情報(K)を受信したタイミングによっては、PLC子機モデム9aは、次の同期信号T11(図示せず)に基づくBC2信号に同期してこのイベントフラグ(IF)情報を、緊急通報帯域を利用してPLC中継機16aに伝送する。
(手順12)
PLC中継機モデム16aは、PLC子機モデム9aから上記したイベントフラグ(IF)情報を受信すると(K2)、次の自局(PLC中継機モデム16a)への特定中継機帯域に対するタイミングに同期させて、PLC子機モデム9aから受信したイベントフラグ(IF)情報を、図13に示すマスタフレームの特定中継機帯域を使用してPLC親機モデム13に伝送する(K3)。この伝送処理においては、PLC中継機16aがPLC親機モデム13に伝送した情報は、同時にPLC中継機16の制御配下のPLC子機モデム9aにも伝送する処理を行なう。これにより、イベントフラグ(IF)情報をPLC中継機モデム16aに伝送したPLC子機モデム9aの制御プログラムは、PLC中継機16aがこのイベントフラグ(IF)情報をPLC親機モデム13に伝送したこと、すなわち、PLC中継機16aのACK(Acknowledgement)を受信したと判定することができる。
(手順13)
PLC親機モデム13は、PLC中継機16aから上記した特定中継機帯域に基づいてイベントフラグ(IF)情報を受信すると(K4)、受信したイベントフラグ(IF)情報を直ちに第2のPLC親機モデム14に伝送する。第2のPLC親機モデム14はこの受信したイベントフラグ(IF)情報を、第2のPLC親機モデム14のBC1信号に同期させてPLC子機モデム18に伝送する。そして、PLC子機モデム18はこの受信したイベントフラグ(IF)情報を、直ちに上位管理システムの店舗サーバ12又はPC端末19に送信する処理を行なう。
(手順14)
上位管理システムの店舗サーバ12又はPC端末19は、イベントフラグ(IF)に関するデータを受信すると、制御プログラムによりこの受信したデータを解析して詳細なユーザデータ(詳細ユーザデータ(UD))の転送要求を行なう必要があるか否かを判定する。この転送要求の判定処理は、イベントフラグ(IF)に関するデータは、イベントフラグ(IF)情報を転送したPLC子機モデム9aのIPアドレス情報と、大当りに関する情報、あるいは不正行為に係る検出信号等が含まれているので、その情報の種別等を判定することにより可能になる。そして、詳細ユーザデータ(UD)の転送要求が必要と判定された場合には、この転送要求のコマンドとPLC子機モデム9のIPアドレス情報を、PLC子機モデム18、第2のPLC親機モデム14を経由してPLC親機モデム13に伝送する処理を行なう。
(手順15)
PLC親機モデム13は、上記(手順14)により、詳細ユーザデータ(UD)の転送要求を受信すると、図17の(K5)に示すように、ポーリング制御の順序を変更して、このイベントフラグ(IF)情報を転送したPLC子機モデム9aに対するポーリング制御を実施して、イベントフラグ(IF)情報に係るユーザデータ(詳細ユーザデータ(UD))の転送要求を行なう。この処理において、ポーリング制御の順序を変更するために、PLC親機モデム13は、PLC子機モデム9の固有の識別情報とIPアドレスとを関連付けしたデータテーブルをROM44bに予め記憶させておく。
これにより、店舗サーバ12又はPC端末19は、緊急通報に関する詳細ユーザデータ(UD)の要求を行なうと、PLC親機モデム13は、通常のポーリング制御の順番を変更して、この緊急通報に関するユーザデータ(UD)を取得することができる。また、緊急通報に関するユーザデータ(UD)を取得する処理は、例えば、店舗サーバ12の指示に基づいて所定の時間ほどポーリング対象となるPLC子機モデム9aを集中してポーリング制御を行なうことも可能になる。
なお、前記したように、店舗サーバ12又はPC端末19は、受信した緊急通報(イベントフラグ(IF)情報)を解析する処理を行なった結果、何らかの不正行為の発生と判定されると、ホール内監視室(D)の監視者は、監視カメラ等を作動させて異常発生状況を詳細に把握するための対策を行なうようにする。
また、この異常発生状況を詳細に把握するための手段として、上記したPLC通信を用いたネットワークシステムを利用して把握することも可能になる。
例えば、遊技機島(C1)に監視カメラを1台または複数台設置し、この監視カメラを遊技機8を接続していないPLC子機モデム9に接続する。そして、ホール内監視室(D)の監視者は上記した緊急通報に係る情報が伝送されると、PC端末19等を操作して該当する監視カメラを駆動させる信号、例えば、撮像方向やズーム機能に関する制御情報を上記したPLC通信を用いたネットワークシステムを利用してPLC子機モデム9に伝送する。これにより、監視カメラは異常が発生した遊技機8又はその周辺の状況を詳細に撮像することが可能になる。また、監視カメラが撮像した画像データを、図13に示すユーザデータ(UD)の伝送帯域を利用してホール内監視室(D)のPC端末19に伝送し、受信した画像データをリアルタイムに表示と記憶する処理を行なうことにより、異常発生状況の詳細を把握することが可能になる。
上記したように、PLC子機モデム9が大当り、あるいは不正情報等の緊急通報を行なうために、図13に示すデータ伝送のマスタフレームにイベントフラグ(IF)伝送帯域を設けている。しかし、同時に複数の遊技機8に大当り、あるいは不正行為による異常が発生する可能性が生じる。また、各PLC中継機モデム16には複数のPLC子機モデム9が接続されている。従って、複数の遊技機8において、大当り、あるいは異常が同時に発生すると、上記したPLC子機モデム9からPLC中継機モデム16に伝送する緊急通報は伝送の衝突が発生することがあり得る。この伝送の衝突を回避するために、本発明のシステムは次のような衝突の回避方法を採用することができる。
すなわち、前記したデータ伝送のマスタフレームにおいて緊急通報を行なうための緊急通報帯域(イベントフラグ(IF)伝送帯域)は時間軸で分割した構成、例えば、時間軸を5個に分割した帯域から構成し、これらの帯域を使用して、例えば最大5つの緊急通報に対して同時に送信可能とする。
上記した緊急通報に対する伝送の衝突を回避するために、PLC子機モデム9の制御プログラムは、コンテンション・ウインドウサイズ(CW:Contention Window)の初期値として設定した値、例えば「5」に基づいて、「1」〜「5」の5個の整数値の一つを乱数発生手段による抽選で選択する処理を行なう。そして、選択された整数値に対応付けして予め設定したイベントフラグ(IF)伝送の時間帯域を用いて、イベントフラグ(IF)のデータをPLC中継機モデム16に緊急通報として伝送する処理を行なう。
さらに、上記した乱数発生手段を採用した緊急通報を行なっても、PLC子機モデム9どうしで伝送の衝突が発生する可能性がある。このPLC子機モデム9どうしの衝突を回避するために、衝突が発生した場合にはイベントフラグ(IF)情報の伝送を所定の回数、PLC中継機モデム16に再送(再伝送)する処理を行なうようにする。
また、再送を行なう場合には、CWサイズを「5」から2倍の「10」に、さらに再送を行なう場合には、2倍の「20」に設定する方法を採用して、伝送の衝突を回避するようにする。このように、CWサイズを2倍に設定すると、図13に示すマスタフレームの時間軸を2つのマスタフレーム時間軸を使用した10個の緊急通報が送信可能になる。このように、CWサイズを再送するごとに倍々に設定すると、再送の時間間隔が長くなるので伝送の衝突を回避することが可能になる。
なお、上記したPLC子機モデム9どうしで緊急通報の衝突が発生したか否かの判定処理は、PLC子機モデム9の制御プログラムにより、前記したように、PLC子機モデム9は、PLC中継機16がイベントフラグ(IF)に係る情報をPLC親機モデム13に送信すると、この情報を同時に受信することができる。従って、PLC子機モデム9の制御プログラムは、これをACKとして、PLC子機モデム9どうしで緊急通報の衝突が発生したか否か判定することが可能になる。
PLC子機モデム9からの緊急通報について、上記した手段を用いることにより、PLCネットワークに最大2400台の遊技機8を接続しても、大当り、あるいは不正情報(緊急通報)をPLC子機モデム9から店舗サーバ12に2〜3秒以内に伝送することが可能になる。
[16分岐の分岐アダプタの構成]
続いて、16分岐の分岐アダプタの回路構成を図18に基づいて説明する。この16分岐の分岐アダプタは、図7に示すブリッジ構成をなす4つの高周波トランス素子(51−2)〜(51−5)を一つのブリッジ構成パターンとし、このブリッジ構成パターンの4つが、さらにブリッジ構成をなすように配置した回路構成とし、1個の高周波トランス素子(51−1)を16分岐のアダプタの入力側(分岐前ポート)として配置した回路構成にしている。そして、図18に示すように、この16分岐の分岐アダプタは、4つのブリッジ構成パターンP1、P2、P3、P4を構成する16個の各高周波トランス素子(51−2)〜(51−17)の一次側を、外部機器と接続するための16個の分岐端子(分岐後ポート)としたものである。
図18に示す16分岐の分岐アダプタについて、その回路構成の詳細を説明すると次のようになる。
1)ブリッジ構成パターンP1を構成するトランス素子(51−2)と(51−4)の二次側の一方どうしを導線で接続する。同様に、ブリッジ構成パターンP2を構成するトランス素子(51−10)と(51−12)の二次側の一方どうしを接続するとともに、これら接続した導線の連結点(52a−1)と(52a−2)を導線56aにより接続する。
2)ブリッジ構成パターンP3とP4についても、上記1)と同様に、連結点52b−3と52b−4を設けて、これら連結点(52b−3)と(52b−4)を介して接続する。
3)ブリッジ構成パターンP1を構成するトランス素子(51−3)と(51−5)の二次側の一方どうしを導線で接続する。同様に、ブリッジ構成パターンP3を構成するトランス素子(51−6)と(51−8)の二次側の一方どうしを接続するとともに、これら接続した導線の連結点(52b−1)と(52a−3)を導線56cにより接続する。
4)ブリッジ構成パターンP2を構成するトランス素子(51−11)と(51−13)の二次側の一方どうしを導線で接続する。同様に、ブリッジ構成パターンP4を構成するトランス素子(51−14)と(51−16)の二次側の一方どうしを接続するとともに、これら接続した導線の連結点(52b−2)と(52a−4)を導線56dにより接続する。
5)導線56cと56dとを50Ωの抵抗54を介して接続する。
6)分岐アダプタの入力側として配置したトランス素子(51−1)の二次側の一方を導線56aに、同じく二次側の他方を導線56bに接続する。
7)4つのブリッジ構成パターンP1とP2とP3とP4を構成する各高周波トランス素子(51−2)〜(51−17)の一次側にはコンデンサ55を接続する。そして、他の回路構成は図7に示す構成と同じにする。
上記した回路構成からなる16分岐の分岐アダプタにおいて、4つのブリッジ構成パターンP1、P2、P3、P4を構成する高周波トランス素子(51−2)〜(51−17)の16個の一次側(分岐後ポート)に、外部機器、例えば、図1に示す例ではPLC子機モデム9、あるいはPLC中継機16を接続する。また、分岐アダプタの入力側となるトランス素子(51−1)の一次側(分岐前ポート)には、島分電盤5あるいはPLC親機モデム13が接続される。
上記した16分岐の分岐アダプタにおいても、伝送路を16分岐しても前記した4分岐の分岐アダプタと同様に、分岐によるロスを最小化させることが可能になる。また、各トランス素子(51−1)〜(51−17)の一次側にコンデンサ55を接続し、これら一次側を外部機器等と接続する構成としているのでトランスの一次二次間絶縁と、分岐アダプタの耐圧を確保することが可能になる。
上記した本発明は、PLC通信を用いた遊技ホール用のネットワークシステムを例にして説明したが、本発明は、端末装置として多数の生産設備やパーソナルコンピュータが配置されている製造現場の生産ライン、多数の測定機器やパーソナルコンピュータが配置されている病院、学校、あるいは研究所のネットワークシステム、端末装置として多数の監視カメラを備えた監視システム、等にも適用することができる。この場合には、例えば、PLC親機モデムは、上位管理システムのサーバから転送されたユーザデータを、ポーリング制御しながらデータ伝送の下り方向となる端末装置にも伝送するようにする。
本発明のPLC通信を用いたネットワークシステムについて、その実施形態に係るシステム構成例を説明するための図である。 図1において、受電設備からフロア入口分電盤までの電力線の経路と、このフロア入口分電盤から遊技機までの伝送路の経路例を説明するための図である。 図1に示すシステム構成を、3階建ての遊技ホールに適用したときのネットワークの配置例を説明するための図である。 図1に示すPLC親機モデムについて、その制御回路の構成例を示すブロック図である。 同じく、図1に示す遊技機を接続しているPLC子機モデムについて、その制御回路の構成例を示すブロック図である。 同じく、図1に示すホール内LANに接続しているPLC子機モデムについて、その制御回路の構成例を示すブロック図である。 同じく、図1に示すPLC中継機について、その制御回路の構成例を示すブロック図である。 同じく、図1に示す分岐アダプタについて、4分岐の分岐アダプタの回路構成例を示す図である。 図7に示す4分岐の分岐アダプタについて、その使用例を説明するための図である。 同じく、図1に示すフロア入口分電盤とPLC中継機との接続方式を説明するための図である。 同じく、図1に示すフロア入口分電盤とPLC中継機との接続方式について、他の接続方式を説明するための図である。 同じく、図1に示す島分電盤と第2の分岐アダプタとの接続方式について、その接続方式を説明するための図である。 同じく、図1に示す島分電盤と第2の分岐アダプタとの接続方式について、他の接続方式を説明するための図である。 本発明のPLC通信を用いたネットワークシステムにおいて、データを伝送するために設定したマスタフレームの構成例を説明するための図である。 図1に示すPLC親機モデムとPLC中継機とPLC子機モデムを識別するための固有の識別情報の構成を説明するための図である。 (a)は、PLC親機モデムと、PLC中継機と、PLC中継機の制御配下にあるPLC子機モデムについて、その接続関係を説明するための図である。(b)は、(a)に示す接続関係のネットワークについて、PLC親機モデムがポーリング制御を実施するときに参照するポーリングテーブルPTのデータ構成の一例を説明するための図である。 本発明において、PLC親機モデムの制御に基づいて実施されるポーリング制御について、その制御手順の一例を説明するためのタイムチャートである。 本発明において、緊急通報をPLC子機モデムからPLC中継機を経由してPLC親機モデムに伝送するときに、その伝送手順を説明するためのタイムチャートである。 図1に示す分岐アダプタについて、16分岐の分岐アダプタの回路構成例を示す図である。
符号の説明
2 :分電盤
3a、3b、3c、・・・:フロア入口分電盤
4a、4b、4c、4d、4e、4f、4g:電力線
5:島分電盤
6:変換トランス
7:第2の分岐アダプタ
8:端末装置(遊技機)
9:PLC子機モデム
10b、10c、10d:通信線
10a:LANケーブル
11:ホール内LAN
12:サーバ(店舗サーバ)
13:PLC親機モデム
14:第2のPLC親機モデム
15:第1の分岐アダプタ
16:PLC中継機
17:コンセント
21:センタサーバ
44:制御部
44a:ROM
51−1、51−2、51−3、・・・:高周波トランス素子
55:コンデンサ
PT:ポーリングテーブル

Claims (4)

  1. PLC親機モデムが伝送する第1の同期信号に基づいて設定されるマスタフレームに従って、前記PLC親機モデムがPLC中継機を中継して端末装置を接続したPLC子機モデムをポーリングすることにより、通信を行なうPLC通信を用いたネットワークシステムであって、
    前記PLC親機モデムの通信線接続ポートに、第1の分岐アダプタの分岐前ポートを接続するとともに前記第1の分岐アダプタの分岐後ポートに前記PLC中継機の通信線接続ポートを接続し、前記PLC中継機の電力線接続ポートに、電力線を介して第2の分岐アダプタの分岐前ポートを接続した構成を有し、
    さらに、前記第2の分岐アダプタの分岐後ポートに、通信線を介して前記PLC子機モデムの通信線接続ポートを接続し、前記PLC子機モデムの端末装置接続ポートに前記端末装置を接続した構成を備え、
    前記マスタフレームは、前記PLC親機モデムが前記第1の同期信号と、ポーリング制御を行なうための送信権情報を前記PLC中継機に伝送するために用いる第1の同期信号送信帯域と、前記PLC中継機が前記第1の同期信号に同期させて第2の同期信号を前記PLC子機モデムに伝送するために用いる第2の同期信号送信帯域と、前記PLC中継機が前記PLC親機モデムより受信した前記送信権情報をPLC子機モデムへ転送するために用いる特定中継機帯域と、前記PLC子機モデムが前記端末装置から取得したユーザデータをPLC中継機を介して前記PLC親機モデムに伝送するために用いるユーザデータ伝送帯域と、前記PLC子機モデムが前記端末装置から取得した緊急通報に関する情報を、前記PLC中継機に伝送するために用いる緊急通報帯域を備え、
    前記ユーザデータの伝送帯域は、前記PLC親機モデムがユーザデータをPLC中継機を介して前記PLC子機モデムに伝送するためにも用いられ、前記PLC親機モデムと前記PLC子機モデム間で、下り方向と上り方向に前記ユーザデータを伝送するときに共通して使用される共有帯域として設けられ、
    前記PLC中継機は、前記PLC子機モデムから前記ユーザデータ伝送帯域を用いて伝送されたユーザデータを、前記ユーザデータ伝送帯域を用いて前記PLC親機モデムに伝送し、前記PLC親機モデムから前記ユーザデータ伝送帯域を用いて伝送されたユーザデータを、前記ユーザデータ伝送帯域を用いて前記PLC子機モデムに伝送し、当該PLC子機モデムから受信した前記緊急通報を、前記特定中継機帯域を用いて前記PLC親機モデムに転送する、
    ことを特徴とするPLC通信を用いたネットワークシステム。
  2. 前記緊急通報帯域は、時分割多重方式のタイムスロットから構成されていることを特徴とする請求項1に記載のPLC通信を用いたネットワークシステム。
  3. 前記ユーザデータは、前記PLC子機モデムが該PLC子機モデムに接続された前記端末装置から取得した情報を含むことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のPLC通信を用いたネットワークシステム。
  4. 前記PLC親機モデムはLAN接続ポートを備え、前記PLC親機モデムは前記LAN接続ポートを介してサーバを備えた上位管理システムに接続されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のPLC通信を用いたネットワークシステム。
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