JPH0685637A - 合成スイッチング回路 - Google Patents

合成スイッチング回路

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Publication number
JPH0685637A
JPH0685637A JP4231755A JP23175592A JPH0685637A JP H0685637 A JPH0685637 A JP H0685637A JP 4231755 A JP4231755 A JP 4231755A JP 23175592 A JP23175592 A JP 23175592A JP H0685637 A JPH0685637 A JP H0685637A
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JP
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circuit
voltage
current
switching
switching fet
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Application number
JP4231755A
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English (en)
Inventor
Sunao Nakabachi
直 中鉢
Tsuneo Ikegami
恒男 池上
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Ricoh Research Institute of General Electronics Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Research Institute of General Electronics Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 2種類あるいは3種類以上のSW回路を組合
せて接続し、それぞれのSW回路の望ましい特性を引き
出すようにして、合成スイッチング回路全体として低残
留電圧、速い立上り時間、立下り時間という特性を持た
せ、低損失、高スイッチング周波数、及び大電流容量を
実現する。 【構成】 電流を入力する第1の端子1と電流を出力す
る第2の端子2との間に、複数種類のSW回路41,42,
43を並列に接続し、その複数種類のSW回路のうち、1
種類若しくは2種類以上のSW回路41に外部から直接単
一の駆動パルス3aを加えて第1次制御を施す。その第
1次制御を受けたSW回路41に流れる電流若しくはその
出力電圧を検出回路6で検出し、その検出回路6の出
力、若しくはその出力と外部からの単一の駆動パルスを
合わせて駆動回路8で操作、整形し、他のSW回路42,
43を駆動する第2次制御を施す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばスイッチング電
源等に使用される電力用のスイッチング回路で、特に、
複数種のスイッチング素子又はスイッチング素子を含む
スイッチング回路(以下両者を総称してSW回路と記す)
が並列に接続されてなる合成スイッチング回路に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】1種類のSW回路を複数個単純に並列に
接続して合成スイッチング回路を構成し、1つのSW回
路当たりの損失を小さくする方法や、2種類あるいは3
種類以上のSW回路が並列に接続された合成スイッチン
グ回路において、各SW回路に外部からプリセットされ
た異なるタイミングの駆動パルスを加えて、立上り時間
及び立下り時間と、完全にオンしている時間の両方にお
ける合成スイッチング回路の損失を小さくする方法が知
られている。
【0003】一般に、スイッチング素子の特性及び定数
のうち、素子内での損失と大きな関わりを持つのは、そ
の導通化、遮断化に要する時間(オン時遅延時間tdon
立上り時間tr、オフ時遅延時間tdoff+立下り時間
f)と、導通状態で残っている電圧(残留電圧)である。
【0004】残留電圧を例示すると、バイポーラトラン
ジスタではコレクタ飽和電圧であり、FETではオン抵
抗とドレイン電流との積である。SCRやトライアッ
ク、IGBT等においては、これらの素子が内容的には
複合回路であるので、各々の回路についての付加的残留
電圧がさらに加わる。
【0005】残留電圧の入力電圧に対する比率、即ち、
(残留電圧)/(入力電圧)は直接的にスイッチング効率を
低下させるから、入力電圧が低くなるにつれて残留電圧
の大きさがスイッチング損失に与える影響の程度は大き
くなる。
【0006】tr、tfが関与する損失は、導通化及び遮
断化の過程で生じるから、単位時間内のスイッチングの
回数(スイッチング周波数)に比例し、tr、tfの長さに
大きく影響される。
【0007】残留電圧による損失は、スイッチング周波
数と無関係とみなせるから、スイッチング周波数が低い
ときは残留電圧の低い素子が有利であるが、スイッチン
グ周波数が高くなるにつれてtr、tfの速い素子が有利
になる。そして、残留電圧の低いことは耐圧や高速性と
相容れぬ場合が多く、さらに素子の入出力容量、電流容
量等を考慮に入れると、1MHz 以上でのスイッチング
を行わせるに足りる電力用スイッチング素子は現在得難
い。
【0008】このため、従来は、次のような方法が採ら
れてきた。なお、ここではスイッチング素子としてFE
Tを使用した例を示す。
【0009】図23は、従来例を示したもので、1は電流
を入力する第1の端子、2は電流を出力する第2の端
子、45a,45b,…,45nはオン抵抗が大きく、tr
fが短いFET(同一特性)、31a,31b,…,31nは
外部からの単一の駆動パルス(同一タイミング、同一電
位)、32a,32b,…,32nは外部からの単一の駆動パ
ルスの基準電圧(同一電圧)である。
【0010】図23の構成では、オン抵抗が大きく、
r、tfが短いFETとその駆動回路を2組以上並列に
接続して同一タイミングで動作させることで、FET一
素子に流れる電流を減らし、FETのドレイン・ソース
間を流れる電流のtr、tfを変化させることなく、電流
容量を増加することができる。
【0011】図24は、従来例の他の構成を示したもの
で、1,2はそれぞれ第1の端子、第2の端子であり、
また、4はオン抵抗が小さく、tr、tfが長い第1のス
イッチングFET、5はオン抵抗が大きく、tr、tf
短い第2のスイッチングFET、34aは外部からの第1
の駆動パルス、34bは第1の駆動パルスの基準電圧、35
aは外部からの第2の駆動パルス、35bは第2の駆動パ
ルスの基準電圧である。
【0012】図24の構成では、オン抵抗が小さく、
r、tfが長い第1のスイッチングFET4と、オン抵
抗が大きく、tr、tfが短い第2のスイッチングFET
5とを同一タイミングでターンオンし、かつ、第1のス
イッチングFET4がターンオフした後に遅れて第2の
スイッチングFET5がターンオフするように外部から
立上りのタイミングが同一で、立下りのタイミングが異
なる2つの駆動パルスを加えてtr、tfと、完全にオン
している時間の両方におけるFETの損失を小さくし
て、第1の端子1と第2の端子2の間を流れる電流のt
r、tfは、オン抵抗が大きくtr、tfが短い第2のスイ
ッチングFET5と同一のままで、電流容量を増加する
ことができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかながら、図23の構
成では、スイッチングFETの素子数が増加し、実装、
コストの面で問題があり、図24の構成では、FET毎に
タイミングが異なる駆動回路が2つ必要で、それに加え
て使用するFET毎に、オン抵抗が小さく、tr、tf
長い第1のスイッチングFET4とオン抵抗が大きく、
r、tfが短い第2のスイッチングFET5のオフ時間
の遅れのバラツキを調整する必要があるという問題があ
った。
【0014】本発明は、このような従来の問題点を解決
するためになされたもので、2種類、あるいは3種類以
上のSW回路を組み合わせ、各々のSW回路の中の望ま
しいものを引き出して組み合わせ、一つの良好なスイッ
チング動作を行う次のような特徴を持つ合成スイッチン
グ回路を提供することを目的とする。
【0015】 制御回路からは従来通りの幅変調、周
波数変調あるいは単一の駆動パルスm個のうちn個(n
≦m)をSW回路に出力する制御(以下間引き制御)等に
よる外部からの単一の駆動パルスを出力する。
【0016】 2種類あるいは3種類以上のSW回路
において、その中の1種類あるいは2種類以上のSW回
路に対して、上記単一の駆動パルスを直接印加し、他の
SW回路には、単一の駆動パルスを印加されたSW回路
の電圧または電流を検出した信号と自らの電圧または電
流を検出した信号の片方か両方、あるいはこれらに単一
の駆動パルスを組み合わせて操作、整形して印加する。
【0017】 上記の合成によって、低残留電圧、速
いtr及びtfという特性を同時に持つ。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、電流を入力する第1の端子と電流を出力
する第2の端子との間に、複数種類のスイッチング素子
あるいはスイッチング素子を含むスイッチング回路(以
下SW回路)が並列に接続されてなる合成スイッチング
回路であって、(1) 複数種類のSW回路のうち、1種類
若しくは2種類以上のSW回路に外部から直接単一の駆
動パルスを加える第1次制御を施して、その第1次制御
を受けたSW回路に流れる電流若しくは電圧を検出する
検出回路と、検出回路の出力、若しくはその出力と外部
からの単一の駆動パルスを合わせて操作、整形し、他の
SW回路を駆動する第2次制御を施す駆動回路とから構
成される。また、(2) 前記(1)の構成に、第2次制御を
受けたSW回路に流れる電流若しくは電圧を検出する第
2の検出回路と、この第2の検出回路の出力、若しくは
その出力と外部からの単一の駆動パルスを合わせて操
作、整形し、第1次制御、第2次制御を受けていない残
りのSW回路を駆動する第3次制御を施す第2の駆動回
路とをさらに備えている構成とする。さらに、(3) 複数
種類のSW回路のうち、1種類若しくは2種類以上のS
W回路に外部から直接単一の駆動パルスを加える第1次
制御を施して、その第1次制御を受けたSW回路に流れ
る電流若しくは電圧を検出する第1の検出回路と、他の
1種類若しくは2種類以上のSW回路に流れる電流若し
くは電圧を検出する第2の検出回路と、第1及び第2の
検出回路の各出力、若しくはその出力と外部からの単一
の駆動パルスを合わせて操作、整形し、前記他の1種類
若しくは2種類以上のSW回路を駆動する第2次制御を
施す駆動回路とから構成される。
【0019】
【作用】2種類、あるいは3種類以上のSW回路を組合
せ、それぞれのSW回路の特性の中の望ましいものを引
き出して組合せ、低残留電圧、速いtr、tfという特性
を同時に持つ低損失、高スイッチング周波数、大電力容
量の合成スイッチング回路を、外部から、従来通りの幅
変調、周波数変調あるいは間引き制御等の単一パルスで
制御することができる。
【0020】
【実施例】以下、図面を参照して実施例を詳細に説明す
る。
【0021】まず、図1は、上記構成(1)に係る基本構
成を示したものである。1は第1の端子、2は第2の端
子、3aは外部からの単一の駆動パルス、3bは外部から
の単一の駆動パルス3aの基準電圧、41は第1のSW回
路、42は第2のSW回路、43は第3のSW回路、6は第
1のSW回路41に流れる電流を検出する電流検出回路、
8は電流検出回路6の出力を操作、整形して第2のSW
回路42と第3のSW回路43を駆動する駆動回路である。
【0022】図1の構成では、外部からの単一の駆動パ
ルス3aで第1のSW回路41を駆動し、第1のSW回路4
1に流れる電流の変化を電流検出回路6で検出し、検出
した電流の変化を駆動回路8で操作、整形した後、第2
のSW回路42、第3のSW回路43を駆動し、第1の端子
1と第2の端子2の間の合成スイッチング回路のtr
fが速くなり、残留電圧が低くなるようにする。
【0023】図2は、上記構成(3)に係る基本構成を示
したものである。図1と同一符号のものは同一のものを
表わしており、また、41aは1番目の第1のSW回路、
41nはn番目の第1のSW回路、51aは1番目の第2の
SW回路、51nはn番目の第2のSW回路、6は1番目
〜n番目の第1のSW回路41a〜41nに流れる電流を検
出する第1の電流検出回路、7は1番目〜n番目の第2
のSW回路51a〜51nに流れる電流を検出する第2の電
流検出回路、8は第1の電流検出回路6、第2の電流検
出回路7の出力と、外部からの単一の駆動パルス3aを
操作、整形して1番目〜n番目の第2のSW回路51a〜
51nを駆動する駆動回路、12a,12bはそれぞれ駆動回
路8への外部からの電源(プラス側及びマイナス側)であ
る。
【0024】図2の構成では、外部からの単一の駆動パ
ルス3aで1番目〜n番目の第1のSW回路41a〜41n
を駆動し、1番目〜n番目の第1のSW回路41a〜41n
に流れる電流の変化を第1の電流検出回路6で検出し、
また、1番目〜n番目の第2のSW回路51a〜51nに流
れる電流の変化を第2の電流検出回路7で検出し、第1
の電流検出回路6、第2の電流検出回路7の出力と外部
からの単一の駆動パルス3aを駆動回路8で操作、整形
した後、1番目〜n番目の第2のSW回路51a〜51nを
駆動し、第1の端子1と第2の端子2の間の合成スイッ
チング回路のtr、tfが速くなり、残留電圧が低くなる
ようにする。
【0025】図3は、上記構成(2)に係る第1の基本構
成を示したものである。図1と同一符号のものは同一の
ものを表わしており、また、6は第1のSW回路41に流
れる電流を検出する第1の電流検出回路、7は第2のS
W回路42に流れる電流を検出する第2の電流検出回路、
8は第1の電流検出回路6の出力を操作、整形して第2
のSW回路42を駆動する第1の駆動回路、9は第2の電
流検出回路7の出力を操作、整形して第3のSW回路43
を駆動する第2の駆動回路である。
【0026】図3の構成では、外部からの単一の駆動パ
ルス3aで第1のSW回路41を駆動し、第1のSW回路4
1に流れる電流の変化を第1の電流検出回路6で検出
し、検出した電流の変化を第1の駆動回路8で操作、整
形した後、第2のSW回路42を駆動し、さらに、第2の
SW回路42に流れる電流の変化を第2の電流検出回路7
で検出し、検出した電流の変化を第2の駆動回路9で操
作、整形した後、第3のSW回路43を駆動し、第1の端
子1と第2の端子2の間の合成スイッチング回路の
r、tfが速くなり、残留電圧が低くなるようにする。
【0027】図4は、上記構成(2)に係る第2の基本構
成を示したものである。ここでは、外部からの単一の駆
動パルス3aで第1のSW回路41を駆動し、第1のSW
回路41に流れる電流の変化を第1の電流検出回路6で検
出し、第1の電流検出回路6の出力と外部からの単一の
駆動パルス3aを第1の駆動回路8で操作、整形した
後、第2のSW回路42を駆動し、さらに、第2のSW回
路42に流れる電流の変化を第2の電流検出回路7で検出
し、第2の電流検出回路7の出力と第1の駆動回路8の
出力と外部からの単一の駆動パルス3aを第2の駆動回
路9で操作、整形した後、第3のSW回路43を駆動し、
第1の端子1と第2の端子2の間の合成スイッチング回
路のtr、tfが速くなり、残留電圧が低くなるようにす
る。
【0028】以下、具体的実施例に付いて説明する。図
5は、本発明の第1の実施例を示したもので、前記図1
〜図4と同一符号のものは同一のものを表わしており、
また、4はオン抵抗が小さく、tr、tfが長い第1のス
イッチングFET、5はオン抵抗が大きく、tr、tf
短い第2のスイッチングFETである。第1の電流検出
回路6は第1のスイッチングFET4のドレイン・ソー
ス間に流れる電流を検出し、第2の電流検出回路7は第
2のスイッチングFET5のドレイン・ソース間に流れ
る電流を検出する。また、駆動回路8は第1の電流検出
回路6の出力と第2の電流検出回路7の出力を操作、整
形し、その出力によって第2のスイッチングFET5
を、第1のスイッチングFET4がターンオフしたあと
でターンオフさせる。さらに、10はスイッチング動作の
一周期の中の一定時間、第2のスイッチングFET5の
ゲート・ソース間の電圧を決定する抵抗、11は外部から
の単一の駆動パルス3aによって第2のスイッチングF
ET5をターンオンすると共に、ターンオフするのを阻
止するダイオードである。また、Pは駆動回路8の出力
電圧で、Pの電圧の基準は第2の端子2の電圧である。
【0029】第1のスイッチングFET4のソースは第
2の端子2に接続され、ドレインは第1の電流検出回路
6に接続され、ゲートには外部からの単一の駆動パルス
3aが入力する。また、第2のスイッチングFET5の
ソースも第2の端子2に接続され、ドレインは第2の電
流検出回路7に接続され、ゲートはダイオード11のカソ
ード、駆動回路8の出力及び抵抗10の一端に接続されて
いる。ダイオード10のアノードには外部からの単一の駆
動パルス3aが入力される。抵抗10の他端は第2の端子
2に接続され、外部からの単一の駆動パルス3aの基準
電圧3bは、第2の端子2に接続された端子に入力され
る。
【0030】第1の電流検出回路6は第1のスイッチン
グFET4のドレインと第1の端子1に接続され、その
出力は駆動回路8に入力される。また、第2の電流検出
回路7は第2のスイッチングFET5のドレインと第1
の端子1に接続され、その出力は駆動回路8に入力され
る。
【0031】次に、本実施例の動作を説明する。第1の
端子1と第2の端子2との間に、第1の端子から第2の
端子へ電流が流れるように直流電源が接続されたとき、
各部信号のタイミングチャートは図7のようになる。
【0032】外部からの単一の駆動パルス3aの電圧V
INが第1のスイッチングFET4のスレッシュホールド
電圧Vth1、第2のスイッチングFET5のスレッシュ
ホールド電圧Vth2よりも十分大きな電圧VHになると、
第1のスイッチングFET4のゲート・ソース間の電圧
GS1はVHになり、第2のスイッチングFET5のゲー
ト・ソース間の電圧VGS2は、駆動回路8の出力Pがハ
イ・インピーダンスであり、ダイオード11が順バイアス
になるので、VHからダイオード11の順方向電圧VF1
け電圧が降下した値VH−VF1になり、第1のスイッチ
ングFET4、第2のスイッチングFET5は共にター
ンオンしてそれぞれのオン時遅延時間tdon1、tdon2
過後に、第2のスイッチングFET5のドレイン・ソー
ス間に流れる電流I2>0となったあとで、第1のスイ
ッチングFET4のドレイン・ソース間に流れる電流I
1>0となる[(a)部]。
【0033】ここで、I1は単調に増加する[(b)部]。一
方、I2はI1より早く流れ始め、第2のスイッチングF
ET5のtrが第1のスイッチングFET4のtrよりも
速いため、初めは増加するが[(c)部]、第1のスイッチ
ングFET4の電流が立ち上がってくると、一転してI
2は次第に減少する[(d)部]。第1のスイッチングFET
4が完全に立ち上がると、第1のスイッチングFET
4、第2のスイッチングFET5には、第1のスイッチ
ングFET4のオン抵抗をRon1、第2のスイッチング
FET5のオン抵抗をRon2とすると、I1:I2
on2:Ron1 の比で電流が流れる[(e)部]。
【0034】次に、外部からの単一の駆動パルス3aの
電圧VINが0になると、第1のスイッチングFET4の
ゲート・ソース間の電圧VGS1は0(<Vth1)になるので
[(f)部]、第1のスイッチングFET4はターンオフ
し、第1のスイッチングFET4を流れる電流I1はオ
フ時遅延時間tdoff1経過後に減少し、第1の電流検出
回路6はI1の減少を検出し、駆動回路8に出力する。
第2のスイッチングFET5のゲート・ソース間電圧V
GS2は、駆動回路8の出力Pがハイインピーダンスであ
り、ダイオード11が逆バイアスになるので、第2のスイ
ッチングFET5のゲート・ソース間の容量に蓄積され
た電荷が抵抗10を通して放電され、VH−VF1より減少
するが、抵抗10を、第2のスイッチングFET5のゲー
ト・ソース間電圧VGS2が、駆動回路8の出力Pがほぼ
0になるまでの間は第2のスイッチングFET5のスレ
ッシュホールド電圧Vth2よりも大きくなるように設定
することで、第2のスイッチングFET5はオンし続
け、第2のスイッチングFET5のドレイン・ソース間
を流れる電流I2は、第1のスイッチングFET4のド
レイン・ソース間を流れる電流I1の減少を補うように
増加する[(g)部]。
【0035】駆動回路8は、第1の電流検出回路6が第
1のスイッチングFET4のドレインン・ソース間を流
れる電流I1の減少を検出した時点、又はそれから一定
時間後にその出力をほぼ0にする[(h)部]。そこで、第
2のスイッチングFET5のゲート・ソース間の電圧V
GS2≒0(<Vth2)となるので、第2のスイッチングFE
T5はターンオフし、そのドレイン・ソース間を流れる
電流I2はオフ時遅延時間tdoff2経過後に減少し、第2
の電流検出回路7はI2の減少を駆動回路8に出力し
[(i)部]、そして、第1のスイッチングFET4を流れ
る電流I1=0となった後で、I2=0となる[(j)部]。
【0036】駆動回路8は、第2の電流検出回路7が第
2のスイッチングFET5のドレイン・ソース間を流れ
る電流I2の減少を出力してI2=0となった後にその出
力Pをハイインピーダンスにする。そこで、第2のスイ
ッチングFET5のゲート・ソース間の電圧VGS2は抵
抗10の他端が接続されている第2の端子2の電圧になる
ので0となる[(k)部]。
【0037】再び、外部からの単一の駆動パルス3aの
電圧VINが第1のスイッチングFET4のスレッシュホ
ールド電圧Vth1、第2のスイッチングFET5のスレ
ッシュホールド電圧Vth2よりも十分大きな電圧VHにな
り[(m)部=(a)部]、以降(a)〜(k)の動作を繰り返す。
【0038】図6は、本発明の第2の実施例を示したも
ので、ここでは、図5の実施例の第2の電流検出回路7
が省略されており、従って、第1のスイッチングFET
4のドレイン・ソース間に流れる電流を検出する電流検
出回路6の出力によって駆動回路8が、第1のスイッチ
ングFET4がターンオフした後で第2のスイッチング
FET5をターンオフする構成となっている。
【0039】この第2の実施例の動作は図5の実施例と
ほとんど同じであり、各信号のタイミングチャートは図
7に示したものと同じである。
【0040】図8は、本発明の第3の実施例を示したも
ので、今度は、図5の実施例の第1の電流検出回路6が
省略されており、従って、第2のスイッチングFET5
のドレイン・ソース間に流れる電流を検出する電流検出
回路7の出力によって駆動回路8が、第1のスイッチン
グFET4がターンオフした後で第2のスイッチングF
ET5をターンオフする構成となっている。
【0041】この第3の実施例の動作も図5の実施例と
ほとんど同じであり、各信号のタイミングチャートは図
7に示したものと同じである。
【0042】図9は、本発明の第4の実施例であり、回
路構成としては図6の実施例と同じであるが、ここで
は、4aはtrが短く、tfが長い第1のスイッチングF
ET、5aはtrが長く、tfが短い第2のスイッチング
FETである点が異なる。
【0043】次に、本実施例の動作を、図10のタイミン
グチャートを参照して説明する。外部からの単一の駆動
パルス3aの電圧VINが第1のスイッチングFET4aの
スレッシュホールド電圧Vth1、第2のスイッチングF
ET5aのスレッシュホールド電圧Vth2よりも十分大き
な電圧VHになると、第1のスイッチングFET4aのゲ
ート・ソース間の電圧VGS1はVHになり、第2のスイッ
チングFET5aのゲート・ソース間の電圧VGS2は、駆
動回路8の出力Pがハイインピーダンスであり、ダイオ
ード11が順バイアスになるので、VHからダイオード11
の順方向電圧VF1だけ電圧が降下した値VH−VF1にな
り、第1のスイッチングFET4a、第2のスイッチン
グFET5aは共にターンオンしてそれぞれのオン時遅
延時間tdon1、tdon2経過後に、第1のスイッチングF
ET4aのドレイン・ソース間に流れる電流I1>0とな
ったあとで、第2のスイッチングFET5aのドレイン
・ソース間に流れる電流I2>0となる[(a)部]。
【0044】ここで、I2は単調に増加する[(b)部]。一
方、I1はI2より早く流れ始め、第1のスイッチングF
ET4aのtrが第2のスイッチングFET5aのtrより
も速いため、初めは増加するが[(c)部]、第2のスイッ
チングFET5aが立ち上がってくると、一転してI1
次第に減少する[(d)部]。第2のスイッチングFET5a
が完全に立ち上がると、第1のスイッチングFET4
a、第2のスイッチングFET5aには、第1のスイッチ
ングFET4aのオン抵抗をRon1、第2のスイッチング
FET5aのオン抵抗をRon2とすると、I1:I2=R
on2:Ron1 の比で電流が流れる[(e)部]。
【0045】次に、外部からの単一の駆動パルス3aの
電圧VINが0になると、第1のスイッチングFET4a
のゲート・ソース間の電圧VGS1は0(<Vth1)になるの
で[(f)部]、第1のスイッチングFET4aはターンオフ
し、第1のスイッチングFET4aを流れる電流I1はオ
フ時遅延時間tdoff1経過後に減少し、電流検出回路6
はI1の減少を検出し、駆動回路8に出力する。第2の
スイッチングFET5aのゲート・ソース間電圧V
GS2は、駆動回路8の出力Pがハイインピーダンスであ
り、ダイオード11が逆バイアスになるので、第2のスイ
ッチングFET5aのゲート・ソース間の容量に蓄積さ
れた電荷が抵抗10を通して放電され、VH−VF1より減
少するが、抵抗10を、第2のスイッチングFET5aの
ゲート・ソース間電圧VGS2が、駆動回路8の出力Pが
ほぼ0になるまでの間は第2のスイッチングFET5a
のスレッシュホールド電圧Vth2よりも大きくなるよう
に設定することで、第2のスイッチングFET5aはオ
ンし続け、第2のスイッチングFET5aのドレイン・ソ
ース間を流れる電流I2は、第1のスイッチングFET
4aのドレイン・ソース間を流れる電流I1の減少を補う
ように増加する[(g)部]。
【0046】駆動回路8は、電流検出回路6が第1のス
イッチングFET4aのドレイン・ソース間を流れる電
流I1の減少を検出した時点、又はそれから一定時間後
にその出力Pをほぼ0にする[(h)部]。そこで、第2の
スイッチングFET5aのゲート・ソース間の電圧VGS2
≒0(<Vth2)となるので、第2のスイッチングFET
5aはターンオフし、そのドレイン・ソース間を流れる
電流I2はオフ時遅延時間tdoff2経過後に減少し[(i)
部]、そして、第1のスイッチングFET4aを流れる電
流I1=0となった後で、I2=0となる[(j)部]。
【0047】駆動回路8は、第2のスイッチングFET
5aのドレイン・ソース間を流れる電流I2=0となった
後にその出力Pをハイインピーダンスにする。そこで、
第2のスイッチングFET5aのゲート・ソース間の電
圧VGS2は抵抗10の他端が接続されている第2の端子2
の電圧になるので0となる[(k)部]。
【0048】再び、外部からの単一の駆動パルス3aの
電圧VINが第1のスイッチングFET4aのスレッシュ
ホールド電圧Vth1、第2のスイッチングFET5aのス
レッシュホールド電圧Vth2よりも十分大きな電圧VH
なり[(m)部=(a)部]、以降(a)〜(k)の動作を繰り返す。
【0049】図11及び図12は、図9の例として、tr
短く、tfが長い第1のスイッチングFETに2SK8
12、trが長く、tfが短い第2のスイッチングFET
に2SK854を使用し、2SK812に流れる電流が
立下り始めてから35ns後に、2SK854にオフ信号を
加える合成スイッチング回路を構成したときと2SK8
12のみの場合の、5Aの電流をスイッチングしたとき
の比較を示したものである。
【0050】図11は、2SK812のみ、2SK854
のみ、及び2SK812と2SK854との組合せで、
オフ→オン→オフしたときのアドミッタンスの変化を示
したものである。ここで、はオン時遅延時間tdon
はtr、はオフ時遅延時間tdoff、はtf、はス
イッチングFETが完全にオンしているときのアドミッ
タンスである。からの値は表1の通りである。な
お、表1にはこれらに加えて2SK812と2SK85
4の組み合わせの電流配分も示す。
【0051】
【表1】
【0052】また、2SK812と2SK854の組合
せでの(A)は2SK812、2SK854が共にオン時
遅延時間であるとき、(B)は2SK812、2SK85
4がほぼ同時に立上り始めてから2SK812が完全に
オンするまで、(C)は2SK812が完全にオンしてか
ら2SK854が完全にオンするまで、(D)は2SK8
12、2SK854が共に完全にオンしているとき、
(E)は2SK812にオフ信号を加えてから立下り始め
るまでのオフ時遅延時間、(F)は2SK812が立下り
始めたときの2SK812に流れる電流の変化を検出し
てから35ns遅延して、2SK854にオフ信号を加える
まで、(G)は2SK854にオフ信号を加えてから2S
K812が完全にオフするまで、(H)は2SK812が
完全にオフしてから2SK854が立下り始めるまで、
(I)は2SK854が立下り始めてから完全にオフする
までの時間である。
【0053】図12は、2SK812のみ、及び2SK8
12と2SK854との組合せで、オフ→オン→オフし
たときの第1の端子と第2の端子との間の電圧の変化を
示したものである。
【0054】図12で、(A)は全てのスイッチングFET
が立上りかけている時間、(B)は全てのスイッチングF
ETがオンしている時間、(C)は2SK812のみでは
全てのスイッチングFETがオンしている時間、2SK
812と2SK854の組合せでは、2SK812が立
下り始めてから2SK854が立下り始めるまでの時
間、(D)は2SK812のみでは2SK812が立下り
始めてから完全にオフするまでの時間で、2SK812
と2SK854の組合せでは2SK854が立下り始め
てから完全にオフするまでの時間である。
【0055】また、ハッチングはスイッチングFETの
損失を示すものである。(A)、(B)では2SK812の
み、2SK812と2SK854との組合せの損失にほ
とんど差はないが、(C)では2SK812のみの方が損
失が小さく、(D)では2SK812と2SK854との
組合せの方が損失が小さい。全体では、2SK812と
2SK854との組合せの方が損失が小さい。
【0056】電圧の変化する時間は、スイッチングFE
Tがターンオンするときは2SK812のみ、2SK8
12と2SK854との組合せの間にほとんど差はない
が、ターンオフするときは2SK812と2SK854
との組合せの方が速くなっている。
【0057】以上のことは、スイッチング周波数が高く
なったときに大きな差となり、2SK812と2SK8
54との組合せの方が2SK812のみの場合に比べて
より高いスイッチング周波数に対応可能である。また、
損失についても、スイッチング周波数が高くなると図12
の(A),(B),(C),(D)のうち(A),(C),(D)の部分の損
失が支配的となっているので、2SK812と2SK8
54との組合せと、2SK812のみの場合との損失の
差は大きくなり、2SK812と2SK854との組合
せの方が2SK812のみの場合よりもさらに損失が小
さくなる。
【0058】図13は、本発明の第5の実施例を示したも
のである。電流検出回路6はカレントトランス6a、抵
抗6bからなり、また、駆動回路8は駆動トランジスタ
8a、
【0059】
【外1】
【0060】ジスタ8aに伝達される信号を遅延させ
る。またイはカレントトランス6aに発生する電圧、ロ
はバイアス抵抗8cの電圧で、イ,ロの電圧の基準は第
2の端子2の電圧である。
【0061】本実施例の動作を、図14に示すタイミング
チャートを参照して説明する。外部からの単一の駆動パ
ルス3aの電圧VINがVHになると、第1のスイッチング
FET4のゲート・ソース間の電圧VGS1はVH(>
th1;Vth1は第1のスイッチングFET4のスレッシ
ュホールド電圧)になり、第2のスイッチングFET5
のゲート・ソース間の電圧VGS2は、駆動回路8の出力
が、駆動トランジスタ8aのコレクタで、かつ駆動トラ
ンジスタ8aがオフであり、ダイオード11が順バイアス
になるので、VHからダイオード11の順方向電圧VF1
け低い電圧VH−VF1(>Vth2;Vth2は第2のスイッチ
ングFET5のスレッシュホールド電圧)になり両方共
ターンオンして、各々のオン時遅延時間tdon1、tdon2
経過後に、第2のスイッチングFET5のドレイン・ソ
ース間に流れる電流I2>0となったあとで、第1のス
イッチングFET4のドレイン・ソース間に流れる電流
1>0となる[(a)部]。
【0062】このとき、第1のスイッチングFET4の
ドレイン・ソース間を流れる電流I1は増加するので、
カレントトランス6aの電圧イは負となり、保護ダイオ
ード8bは順バイアスになって、バイアス抵抗8cの電圧
ロは保護ダイオード8bの順方向電圧をVF5とすると−
F5となり、駆動トランジスタ8aはオフのままである
[(b)部]。
【0063】第2のスイッチングFET5のソース・ド
レイン間を流れる電流I2は、I1よりも早く流れ始め、
第2のスイッチングFET5のtrが第1のスイッチン
グFET4のtrよりも速いため、初めは増加するが
[(c)部]、第1のスイッチングFET4が立ち上がって
くると、減少する[(d)部]。
【0064】それぞれのスイッチングFETのドレイン
・ソース間を流れる電流I1、I2が一定のときは、カレ
ントトランス6aには電圧が発生しないので、駆動回路
8に変化はない[(e)部]。
【0065】次に、外部からの単一の駆動パルス3aの
電圧VINが0になると、第1のスイッチングFET4の
ゲート・ソース間の電圧VGS1は0(<Vth1)になり、第
1のスイッチングFET4はターンオフし、第1のスイ
ッチングFET4のドレイン・ソース間を流れる電流I
1はオフ時遅延時間tdoff1経過後に減少し、カレント
【0066】
【外2】
【0067】また、このとき駆動トランジスタ8aがタ
ーンオンして第2のスイッチングFET5がターンオフ
するまでの間、第2のスイッチングFET5のゲート・
ソース間電圧VGS2は、駆動トランジスタ8aはオフであ
り、ダイオード11が逆バイアスになるので、第2のスイ
ッチングFET5のゲート・ソース間の容量に蓄積され
た電荷が抵抗10を通して放電され、VH−VF1より減少
するが、抵抗10を、第2のスイッチングFET5のゲー
ト・ソース間電圧VGS2が、駆動トランジスタ8aがター
ンオンし、トランジスタ8aのコレクタ・エミッタ間に
電流が流れ始めるまでの間は第2のスイッチングFET
5のスレッシュホールド電圧Vth2よりも大きくなるよ
うに設定することで、第2のスイッチングFET5はオ
ンし続け、第2のスイッチングFET5を流れる電流I
2は、第1のスイッチングFET4のドレイン・ソース
間を流れる電流I1の減少を補うように増加する[(g)
部]。
【0068】駆動トランジスタ8aがターンオンし、ト
ランジスタ8aのコレクタ・エミッタ間に電流が流れ始
めると、第2のスイッチングFET5のゲート・ソース
間の容量に蓄積された電荷は駆動トランジスタ8aのコ
レクタに流れ、抵抗10による放電よりも十分速く放電さ
れて、第2のスイッチングFET5のゲート・ソース間
の電圧VGS2≒0(<Vth2)となるので、第2のスイッチ
ングFET5はターンオフし、第2のスイッチングFE
T5のドレイン・ソース間を流れる電流I2はオフ時遅
延時間tdoff2経過後に減少する[(h)部]。
【0069】次に、第1のスイッチングFET4のドレ
イン・ソース間を流れる電流I1=0となり、カレント
トランス6aの電圧イは0になり、駆動トランジスタ8a
【0070】
【外3】
【0071】次に、第2のスイッチングFET5のドレ
イン・ソース間を流れる電流I2=0となる[(j)部]。
【0072】その後に、駆動トランジスタ8aが遅れて
ターンオフし、第2のスイッチングFET5のゲート・
ソース間電圧VGS2は抵抗10の他端が接続されている第
2の端子2の電圧になるので0となる[(k)部]。
【0073】再び、外部からの単一の駆動パルス3aの
電圧VINがVHになり[(m)部=(a)部]、第1のスイッチ
ングFET4、第2のスイッチングFET5が共にター
ンオンし、以降(a)〜(k)の動作を繰り返す。
【0074】図15は、本発明の第6の実施例を示したも
のである。ここで、駆動回路8は、駆動トランジスタ8
a、バイアス抵抗8c、ツェナーダイオード8e、モノス
テータブルマルチバイブレータ(以下モノマルチと称す)
8f、抵抗8g及びコンデンサ8hから構成されている。
ツェナーダイオード8eのツェナー電圧は、モノマルチ
8fのHレベル入力電圧より大きく、8fの電源電圧より
小さい。イはカレントトランス6aに発生する電圧で、
かつモノマルチ8fのA端子の入力電圧、ニはモノマル
チ8fのC/R端子の電圧、ハはモノマルチ8fのQ端子
の電圧で、イ,ニ,ハの電圧の基準は第2の端子2の電
圧である。
【0075】本実施例の動作を、図16に示すタイミング
チャートを参照して説明する。外部からの単一の駆動パ
ルス3aの電圧VINがVHになると、第1のスイッチング
FET4のゲート・ソース間の電圧VGS1はVH(>
th1;Vth1は第1のスイッチングFET4のスレッシ
ュホールド電圧)になり、第2のスイッチングFET5
のゲート・ソース間の電圧VGS2は、駆動回路8の出力
が駆動トランジスタ8aのコレクタで、かつ駆動トラン
ジスタ8aがオフであり、ダイオード11が順バイアスに
なるので、VHからダイオード11の順方向電圧VF1だけ
低い電圧VH−VF1(>Vth2;Vth2は第2のスイッチン
グFET5のスレッシュホールド電圧)になり両方共タ
ーンオンして、それぞれのオン時遅延時間tdon1、t
don2経過後に、第2のスイッチングFET5のドレイン
・ソース間に流れる電流I2>0となったあとで、第1
のスイッチングFET4のドレイン・ソース間に流れる
電流I1>0となる[(a)部]。
【0076】このとき、第1のスイッチングFET4の
ドレイン・ソース間を流れる電流I1は増加するので、
カレントトランス6aに発生する電圧は負となり、ツェ
ナーダイオード8eは順バイアスになり、モノマルチ8f
のA端子の入力電圧イはツェナーダイオード8eの順方
向電圧をVF3とすると−VF3となり、モノマルチ8fの
Q端子の電圧ハはLレベルのままで、駆動トランジスタ
8aはオフのままである[(b)部]。
【0077】第2のスイッチングFET5のソース・ド
レイン間を流れる電流I2は、I1よりも早く流れ始め、
第2のスイッチングFET5のtrが第1のスイッチン
グFET4のtrよりも速いため、初めは増加するが
[(c)部]、第1のスイッチングFET4が立ち上がって
くると、減少する[(d)部]。
【0078】それぞれのスイッチングFETのドレイン
・ソース間を流れる電流I1、I2が一定のときは、カレ
ントトランス6aには電圧が発生しないので、駆動回路
8に変化はない[(e)部]。
【0079】次に、外部からの単一の駆動パルス3aの
電圧VINが0になると、第1のスイッチングFET4の
ゲート・ソース間の電圧VGS1は0(<Vth1)になり、第
1のスイッチングFET4はターンオフし、第1のスイ
ッチングFET4のドレイン・ソース間を流れる電流I
1はオフ時遅延時間tdoff1経過後に減少し、カレントト
ランス6aには正の電圧が発生し、モノマルチ8fのA端
子の入力電圧イはツェナーダイオード8eのツェナー電
圧VZになる[(f)部]。
【0080】また、このとき第2のスイッチングFET
5のゲート・ソース間電圧VGS2は、駆動トランジスタ
8aがオフであり、ダイオード11が逆バイアスになるの
で、第2のスイッチングFET5のゲート・ソース間の
容量に蓄積された電荷が抵抗10を通して放電され、VH
−VF1より減少するが、抵抗10を、第2のスイッチング
FET5のゲート・ソース間電圧VGS2が、駆動トラン
ジスタ8aがターンオンし、トランジスタ8aのコレクタ
・エミッタ間に電流が流れ始めるまでの間は第2のスイ
ッチングFET5のスレッシュホールド電圧Vth2より
も大きくなるように設定することで、第2のスイッチン
グFET5はオンし続け、第2のスイッチングFET5
を流れる電流I2は、第1のスイッチングFET4を流
れる電流I1の減少を補うように増加する[(g)部]。
【0081】第1のスイッチングFET4のドレイン・
ソース間を流れる電流I1が0になると、カレントトラ
ンス6aに発生する電圧が0になり、モノマルチ8fのA
端子の入力電圧イも0になり、モノマルチ8fのC/R
端子の電圧ニはHレベルから下がり始め、また、Q端子
の電圧ハはHレベルになり、駆動トランジスタ8aがタ
ーンオンする[(h)部]。
【0082】駆動トランジスタ8aがターンオンし、ト
ランジスタ8aのコレクタ・エミッタ間に電流が流れ始
めると、第2のスイッチングFET5のゲート・ソース
間の容量に蓄積された電荷は駆動トランジスタ8aのコ
レクタに流れ、抵抗10による放電よりも十分速く放電さ
れて、第2のスイッチングFET5のゲート・ソース間
の電圧VGS2≒0(<Vth2)となるので、第2のスイッチ
ングFET5はターンオフし、第2のスイッチングFE
T5のドレイン・ソース間を流れる電流I2はオフ時遅
延時間tdoff2経過後に減少し、0となる[(i)部]。
【0083】また、モノマルチ8fのC/R端子の電圧
ニはLレベル入力電圧まで減少すると、一転して抵抗8
g、コンデンサ8hの時定数で上昇し、Hレベル入力電圧
まで上昇するとモノマルチ8fのQ端子の電圧ハはLレ
ベルになり、駆動トランジスタ8aはターンオフする。
このとき、抵抗8g、コンデンサ8hは、第2のスイッチ
ングFET5のドレイン・ソース間を流れる電流I2
0になった後で、駆動トランジスタ8aがターンオフす
るように設定されている。そして、駆動トランジスタ8
aがターンオフすると、第2のスイッチングFET5の
ゲート・ソース間の電圧VGS2は、抵抗10の他端が接続
されている第2の端子2の電圧になるので0となる[(j)
部]。
【0084】再び、外部からの単一の駆動パルス3aの
電圧VINがVHになり[(k)部=(a)部]、第1のスイッチ
ングFET4、第2のスイッチングFET5が共にター
ンオンし、以降(a)〜(j)の動作を繰り返す。
【0085】図17は、本発明の第7の実施例を示したも
のである。本実施例は、図15の実施例の駆動回路に第2
のモノマルチが付加された構成となっている。即ち、8
fを第1のモノマルチとし、これに第2のモノマルチ8
i、抵抗8j、コンデンサ8kが追加されている。そし
て、イはカレントトランス6aに発生する電圧で、かつ
第1のモノマルチ8fのB端子の入力電圧、ニは同C/
R端子の電圧、ホは同Qバー端子の電圧で、かつ第2の
モノマルチ8iのCL端子の入力電圧、ヘは第2のモノ
マルチ8iのC/R端子の電圧、トは同Q端子の電圧で
あり、イ,ニ,ホ,ヘ,トの電圧の基準は第2の端子2
の電圧である。
【0086】次に、本実施例の動作を、図18のタイミン
グチャートを参照して説明する。外部からの単一の駆動
パルス3aの電圧VINがVHになると、第1のスイッチン
グFET4のゲート・ソース間の電圧VGS1はVH(>V
th1;Vth1は第1のスイッチングFET4のスレッシュ
ホールド電圧)になり、第2のスイッチングFET5の
ゲート・ソース間の電圧VGS2は、駆動回路8の出力が
駆動トランジスタ8aのコレクタで、かつ駆動トランジ
スタ8aがオフであり、ダイオード11が順バイアスにな
るので、VHからダイオード11の順方向電圧VF1だけ低
い電圧VH−VF1(>Vth2;Vth2は第2のスイッチング
FET5のスレッシュホールド電圧)になり両方共ター
ンオンして、各々のオン時遅延時間tdon1、tdon2経過
後に、第2のスイッチングFET5のドレイン・ソース
間に流れる電流I2>0となった後で、第1のスイッチ
ングFET4のドレイン・ソース間に流れる電流I1
0となる[(a)部]。
【0087】このとき、第1のスイッチングFET4の
ドレイン・ソース間を流れる電流I1は増加するので、
カレントトランス6aに発生する電圧は負となり、ツェ
ナーダイオード8eは順バイアスになり、第1のモノマ
ルチ8fのB端子の入力電圧イはツェナーダイオード8e
の順方向電圧をVF3とすると−VF3となり、第1のモノ
マルチ8fのQバー端子の電圧で、かつ第2のモノマル
チ8iのCL端子の入力電圧ホはHレベルのままで、第
2のモノマルチ8iのQ端子の電圧トはLレベルのまま
で、駆動トランジスタ8aはオフのままである[(b)部]。
【0088】第2のスイッチングFET5のソース・ド
レイン間を流れる電流I2は、I1よりも早く流れ始め、
第2のスイッチングFET5のtrが第1のスイッチン
グFET4のtrよりも速いため、初めは増加するが
[(c)部]、第1のスイッチングFET4が立ち上がって
くると、一転して減少する[(d)部]。
【0089】それぞれのスイッチングFETのドレイン
・ソース間を流れる電流I1、I2が一定のときは、カレ
ントトランス6aには電圧が発生しないので、駆動回路
8に変化はない[(e)部]。
【0090】次に、外部からの単一の駆動パルス3aの
電圧VINが0になると、第1のスイッチングFET4の
ゲート・ソース間の電圧VGS1は0(<Vth1)になり、第
1のスイッチングFET4はターンオフし、第1のスイ
ッチングFET4のドレイン・ソース間を流れる電流I
1はオフ時遅延時間tdoff1経過後に減少し、カレントト
ランス6aには正の電圧が発生し、第1のモノマルチ8f
のB端子の入力電圧イはツェナーダイオード8eのツェ
ナー電圧Vzになり、第1のモノマルチ8fのQバー端子
の電圧でかつ第2のモノマルチ8iのCL端子の入力電
圧ホはLレベルになり、第1のモノマルチ8fのC/R
端子の電圧ニはHレベルから下がり始める[(f)部]。
【0091】また、このとき第2のスイッチングFET
5のゲート・ソース間電圧VGS2は、駆動トランジスタ
8aがオフであり、ダイオード11が逆バイアスになるの
で、第2のスイッチングFET5のゲート・ソース間の
容量に蓄積された電荷が抵抗10を通して放電され、VH
−VF1より減少するが、抵抗10を、第2のスイッチング
FET5のゲート・ソース間電圧VGS2が、駆動トランジ
スタ8aがターンオンし、駆動トランジスタ8aのコレク
タ・エミッタ間に電流が流れ始めるまでの間は第2のス
イッチングFET5のスレッシュホールド電圧Vth2
りも大きくなるように設定することで、第2のスイッチ
ングFET5はオンし続け、第2のスイッチングFET
5を流れる電流I2は、第1のスイッチングFET4を
流れる電流I1の減少を補うように増加する[(g)部]。
【0092】第1のモノマルチ8fのC/R端子の電圧
ニは、Lレベル入力電圧まで減少すると、今度は抵抗8
g、コンデンサ8hの時定数で上昇し、Hレベル入力電圧
まで上昇すると、第1のモノマルチ8fのQバー端子電
圧でかつ第2のモノマルチ8iのCL端子の入力電圧ホ
はHレベルになり、第2のモノマルチ8iのC/R端子
の電圧ヘはHレベルから下がり始め、第2のモノマルチ
8iのQ端子の電圧トはHレベルになり、駆動トランジ
スタ8aはターンオンする。このとき、抵抗8g、コンデ
ンサ8hは、第1のスイッチングFET4のドレイン・
ソース間を流れる電流I1が減少し始めてから駆動トラ
ンジスタ8aがターンオンし、トランジスタ8aのコレク
タ・エミッタ間に電流が流れ始めるまでの時間に、第2
のスイッチングFET5のオフ時遅延時間tdoff2とtf
を加えた時間が、第1のスイッチングFET4のtf
り長くなるように設定されている[(h)部]。
【0093】駆動トランジスタ8aがターンオンし、ト
ランジスタ8aのコレクタ・エミッタ間に電流が流れ始
めると、第2のスイッチングFET5のゲート・ソース
間の容量に蓄積された電荷は駆動トランジスタ8aのコ
レクタに流れ、抵抗10による放電よりも十分速く放電さ
れて、第2のスイッチングFET5のゲート・ソース間
の電圧VGS2≒0(<Vth2)となるので、第2のスイッチ
ングFET5はターンオフし、第2のスイッチングFE
T5のドレイン・ソース間を流れる電流I2はオフ時遅
延時間tdoff2経過後に減少する[(i)部]。
【0094】次に、第1のスイッチングFET4のドレ
イン・ソース間を流れる電流I1は0になり、カレント
トランス6aの電圧は0になり、第1のモノマルチ8fの
B端子の入力電圧イも0になる。その後で、第2のスイ
ッチングFET5のドレイン・ソース間を流れる電流I
2は0になる[(j)部]。
【0095】また、第2のモノマルチ8iのC/R端子
の電圧ヘはLレベル入力電圧まで減少すると、抵抗8
j、コンデンサ8kの時定数で上昇し、Hレベル入力電圧
まで上昇すると、第2のモノマルチ8iのQ端子の電圧
トはLレベルになり、駆動トランジスタ8aはターンオ
フする。このとき、抵抗8j、コンデンサ8kは、第2の
スイッチングFET5のドレイン・ソース間を流れる電
流I2が0になった後で、駆動トランジスタ8aがオフす
るように設定されている。そして、駆動トランジスタ8
aがオフすると、第2のスイッチングFET5のゲート
・ソース間電圧VGS2は抵抗10の他端が接続されている
第2の端子2の電圧になるので0のままとなる[(k)
部]。
【0096】再び、外部からの単一の駆動パルス3aの
電圧VINがVHになり[(m)部=(a)部]、第1のスイッチ
ングFET4、第2のスイッチングFET5が共にター
ンオンし、以降(a)〜(k)の動作を繰り返す。
【0097】図19は、本発明の第8の実施例を示したも
のである。ここで、4はオン抵抗が小さく、tr、tf
長い第1のスイッチングFET、5はオン抵抗が大き
く、tr、tfが短い第2のスイッチングFET、6は第
1のスイッチングFET4に流れる電流を検出する第1
の電流検出回路、7は第2のスイッチングFET5に流
れる電流を検出する第2の電流検出回路、8は第1の電
流検出回路6の出力と第2の電流検出回路7の出力によ
って第2のスイッチングFET5を第1のスイッチング
FET4がターンオフしたあとでターンオフさせる駆動
回路であることは前述の実施例と同様である。
【0098】第1の電流検出回路6は第1のカレントト
ランス6aと抵抗6bとからなり、第2の電流検出回路7
は第2のカレントトランス7aと抵抗7bとからなつてい
る。また、駆動回路8は、トランジスタ81,82,90、ト
ランジスタの出力抵抗83,84、インバータ85、抵抗86,
94、コンデンサ87,95、ナンドゲート88、エッジ・トリ
ガー型のJ−Kフリップフロップ89、トランジスタのバ
イアス抵抗91,92,93、保護ダイオード96,97から
構成されている。
【0099】ここで、抵抗86とコンデンサ87はローパス
フィルタを構成し、J−Kフリップフロップ89のJ端子
に伝達される信号を遅延させる。抵抗94とコンデンサ95
はローパスフィルタを構成し、駆動回路の電源電圧が立
ち上がるときにJ−Kフリップフロップ89のCL端子の
電圧を遅れて立ち上がらせ、Q端子の電圧が確定すると
きにHレベル入力電圧VthH以下となり、最初のCL端
子の入力電圧のHレベルの変化の時までにHレベル入力
電圧VthHより十分大きくなるように設定することで、
初期のQ端子の電圧をLレベルにする。
【0100】また、イは第1のカレントトランス6aに
発生する電圧、チは第2のカレントトランス7aに発生
する電圧、リはトランジスタ81のコレクタ電圧、ヌはト
ランジスタ82のコレクタ電圧、ルはJ−Kフリップフロ
ップ89のCK端子の電圧、ヲは同J端子の電圧、ワは同
Q端子の電圧であり、イ,チ,リ,ヌ,ル,ヲ,ワの電
圧の基準は第2の端子2の電圧である。
【0101】次に、本実施例の動作を、図20のタイミン
グチャートを参照して説明する。外部からの単一の駆動
パルス3aの電圧VINがVHになると、第1のスイッチン
グFET4のゲート・ソース間の電圧VGS1はVH(>V
th1;Vth1は第1のスイッチングFET4のスレッシュ
ホールド電圧)になり、第2のスイッチングFET5の
ゲート・ソース間の電圧VGS2は、駆動回路8の出力が
トランジスタ90のコレクタでハイインピーダンスで、か
つトランジスタ90がオフであり、ダイオード11が順バイ
アスになるので、VHからダイオード11の順方向電圧V
F1だけ低い電圧VH−VF1(>Vth2;Vth2は第2のスイ
ッチングFET5のスレッシュホールド電圧)になり両
方共ターンオンして、それぞれのオン時遅延時間
don1、tdon2経過後に、第2のスイッチングFET5
のドレイン・ソース間に流れる電流I2>0となったあ
とで、第1のスイッチングFET4のドレイン・ソース
間に流れる電流I1>0となる[(a)部]。
【0102】このとき、第1のスイッチングFET4の
ドレイン・ソース間を流れる電流I1は増加するので、
第1のカレントトランス6aの電圧イは負となり、保護
ダイオード96は順バイアスになり、保護ダイオード96の
順方向電圧をVF6とすると−VF6となるので、トランジ
スタ81はオフのままで、トランジスタ81のコレクタ電圧
リは駆動回路の電源電圧Vccになり、J−Kフリップフ
ロップ89のJ端子の電圧ヲはLレベルとなる[(b)部]。
【0103】第2のスイッチングFET5のソース・ド
レイン間を流れる電流I2は、I1よりも早く流れ始め、
第2のスイッチングFET5のtrが第1のスイッチン
グFET4のtrよりも速いため、初めは増加するが、
第1のスイッチングFET4が立ち上がってくると、減
少する。I2が増加するうちは、第2のカレントトラン
ス7aの電圧チは負となり、保護ダイオード97は順バイ
アスとなり、保護ダイオード97の順方向電圧をVF7とす
ると−VF7となるので、トランジスタ82はオフのまま
で、トランジスタ82のコレクタ電圧ヌは駆動回路の電源
電圧Vccになり、J−Kフリップフロップ89のCK端子
の電圧ルはLレベルとなる[(c)部]。I2が減少に転じる
と、第2のカレントトランス7aの電圧チは正となり、
トランジスタ82はターンオンし、トランジスタ82のコレ
クタ電圧ヌはほぼ0になり、J−Kフリップフロップ89
のCK端子の電圧ルはLレベルからHレベルに変化する
[(d)部]。
【0104】次に、第1のスイッチングFET4が完全
に立ち上がり、第2のスイッチングFET5のドレイン
・ソース間を流れる電流I2が一定になると、第2のカ
レントトランス7aの電圧チは0になり、トランジスタ8
2はターンオフし、トランジスタ82のコレクタ電圧ヌは
駆動回路の電源電圧Vccになり、J−Kフリップフロッ
プ89のCK端子の電圧ルはHレベルからLレベルに変化
し、このとき、J−Kフリップフロップ89のJ端子の電
圧ヲはLレベル、K端子の電圧とCL端子の電圧はHレ
ベルなので、J−Kフリップフロップ89のQ端子の電圧
ワはLレベルとなり、トランジスタ90はオフのままであ
る[(e)部]。
【0105】それぞれのスイッチングFETのドレイン
・ソース間を流れる電流I1、I2が一定のときは、第1
のカレントトランス6a、第2のカレントトランス7aに
は電圧が発生しないので、駆動回路8に変化はない[(f)
部]。
【0106】次に、外部からの単一の駆動パルス3aの
電圧VINが0になると、第1のスイッチングFET4の
ゲート・ソース間の電圧VGS1は0(<Vth1)になり、第
1のスイッチングFET4はターンオフし、第1のスイ
ッチングFET4のドレイン・ソース間を流れる電流I
1はオフ時遅延時間tdoff1経過後に減少し、第1のカレ
ントトランス6aの電圧イは正になり、トランジスタ81
がターンオンし、トランジスタ81のコレクタ電圧リはほ
ぼ0になり、J−Kフリップフロップ89のCK端子の電
圧ルはLレベルからHレベルに変化し、J−Kフリップ
フロップ89のJ端子の電圧ヲは抵抗86、コンデンサ87で
構成するローパスフィルタを通して、一定時間遅れてH
レベルからLレベルに変化する[(g)部]。
【0107】また、このとき第2のスイッチングFET
5のゲート・ソース間電圧VGS2は、J−Kフリップフ
ロップ89のQ端子の出力ワがLレベルでトランジスタ90
はオフであり、ダイオード11が逆バイアスになるので、
第2のスイッチングFET5のゲート・ソース間の容量
に蓄積された電荷が抵抗10を通して放電され、VH−V
F1より減少するが、抵抗10を、第2のスイッチングFE
T5のゲート・ソース間電圧VGS2が、トランジスタ90
がターンオンし、トランジスタ90のコレクタ・エミッタ
間に電流が流れ始めるまでの間は第2のスイッチングF
ET5のスレッシュホールド電圧Vth2よりも大きくな
るように設定することで、第2のスイッチングFET5
はオンし続け、第2のスイッチングFET5を流れる電
流I2は、第1のスイッチングFET4を流れる電流I1
の減少を補うように増加する。このとき、第2のカレン
トトランス7aには負の電圧が発生し、保護ダイオード9
7が順バイアスとなるので、第2のカレントトランス7a
に発生する電圧チは保護ダイオード96の順方向電圧−V
F7となり、トランジスタ82はオフのままで、駆動回路8
の動作には影響しない[(h)部]。
【0108】次に、第1のスイッチングFET4を流れ
る電流I1=0となると、第1のカレントトランス6aの
電圧イは0になり、トランジスタ81はターンオフし、ト
ランジスタ81のコレクタ電圧リは駆動回路の電源電圧に
なり、J−Kフリップフロップ89のCK端子の電圧ルは
HレベルからLレベルに変化し、このとき、J−Kフリ
ップフロップ89のK端子の電圧とCL端子の電圧はHレ
ベルで、J−Kフリップフロップ89のJ端子の電圧ヲは
抵抗86、コンデンサ87で構成するローパスフィルタを通
して、一定時間遅れてHレベルからLレベルに変化し、
CK端子の電圧ルがLレベル入力電圧VthLまで下がっ
たときに、J端子の電圧ヲがLレベル入力電圧VthL
り十分大きいままであるように抵抗86、コンデンサ87を
設定することで、J−Kフリップフロップ89のQ端子の
電圧ワはHレベルとなり、トランジスタ90はターンオン
し、トランジスタ90のコレクタ・エミッタ間に電流が流
れ始める[(i)部]。
【0109】そこで、第2のスイッチングFET5のゲ
ート・ソース間の容量に蓄積された電荷はトランジスタ
90のコレクタに流れ、抵抗10による放電よりも十分速く
放電されて、第2のスイッチングFET5のゲート・ソ
ース間の電圧VGS2≒0(<Vth2)となるので、第2のス
イッチングFET5を流れる電流I2はオフ時遅延時間
doff2経過後に減少し、第2のカレントトランス7aの
電圧チは正となり、トランジスタ82はターンオンし、ト
ランジスタ82のコレクタ電圧ヌはほぼ0になり、J−K
フリップフロップ89のCK端子の電圧ルはLレベルから
Hレベルに変化する[(j)部]。
【0110】次に、第2のスイッチングFET5のドレ
イン・ソース間を流れる電流I2=0になると、第2の
カレントトランス7aの電圧チは0になり、トランジス
タ82はターンオフし、トランジスタ82のコレクタ電圧ヌ
は駆動回路の電源電圧になり、J−Kフリップフロップ
89のCK端子の電圧ルはHレベルからLレベルに変化
し、このとき、J−Kフリップフロップ89のK端子の電
圧とCL端子の電圧はHレベルで、J−Kフリップフロ
ップ89のJ端子の電圧ヲをCK端子の電圧ルがLレベル
入力電圧VthLまで下がったときに、J端子の電圧ヲが
Lレベル入力電圧VthLより十分小さくなっているよう
に抵抗86、コンデンサ87を設定することで、J−Kフリ
ップフロップ89のQ端子の電圧ワはLレベルとなり、ト
ランジスタ90はターンオフする。
【0111】すると、第2のスイッチングFET5のゲ
ート・ソース間の電圧VGS2は、抵抗10の他端が接続さ
れている第2の端子2の電圧になるので0となる[(k)
部]。
【0112】再び、外部からの単一の駆動パルス3aの
電圧VINがVHになり[(m)部=(a)部]、第1のスイッチ
ングFET4、第2のスイッチングFET5が共にター
ンオンし、以降(a)〜(k)の動作を繰り返す。
【0113】図21は、本発明の第9の実施例を示したも
のである。本実施例は、図9の実施例の第1のスイッチ
ングFET4の入力段に遅延回路20が付加された構成と
なっている。ただし、ここでは、4はオン抵抗が小さ
く、tr、tfが長い第1のスイッチングFET、5はオ
ン抵抗が大きく、tr、tfが短く、オン時遅延時間t
don2が第1のスイッチングFET4のオン時遅延時間t
don1よりも長い第2のスイッチングFET、20は第1の
スイッチングFET4のゲートに入力する外部からの単
一の駆動パルス3aの電圧の0からVHへの変化の遅延回
路である。
【0114】遅延回路20は、ダイオード21、抵抗22、駆
動トランジスタ23、コンデンサ24、バイアス抵抗25から
構成されている。ここで、抵抗22とコンデンサ24はロー
パスフィルタを構成し、第1のスイッチングFETのタ
ーンオンを遅らせ、ダイオード21はそのローパスフィル
タに駆動パルスの電圧の0→VHへの変化のみを伝達
し、駆動トランジスタ23とバイアス抵抗25は第1のスイ
ッチングFET4をターンオフさせる。また、Pは駆動
回路8の出力電圧で、Pの電圧の基準は第2の端子2の
電圧である。
【0115】次に、本実施例の動作を、図22のタイミン
グチャートを参照して説明する。外部からの単一の駆動
パルス3aの電圧VINがVHになると、第2のスイッチン
グFET5のゲート・ソース間の電圧VGS2は、駆動回
路8の出力Pがハイインピーダンスであり、ダイオード
11が順バイアスになるので、VHからダイオード11の順
方向電圧VF1だけ低い電圧VH−VF1(>Vth2;Vth2
第2のスイッチングFET5のスレッシュホールド電
圧)になり、第2のスイッチングFET5はターンオン
する[(a)部]。第1のスイッチングFET4のゲート・
ソース間電圧VGS1は遅延回路20で、ダイオード21が順
バイアスになり、抵抗22とコンデンサ24によって遅れて
立ち上がり、VHからダイオード21の順方向電圧VF0
け低い電圧VH−VF0(>Vth1;Vth1は第1のスイッチ
ングFET4のスレッシュホールド電圧)になり、第2
のスイッチングFET5よりも後に第1のスイッチング
FET4はターンオンする[(b)部]。
【0116】次に、第2のスイッチングFET5のゲー
ト・ソース間の電圧VGS2がスレッシュホールド電圧V
th2よりも大きくなったときからオン時遅延時間tdon2
が経過した後で、第2のスイッチングFET5のドレイ
ン・ソース間を流れる電流I2が流れ始める[(c)部]。次
に、第1のスイッチングFET4のゲート・ソース間の
電圧VGS1がスレッシュホールド電圧Vth1よりも大きく
なったときからオン時遅延時間tdon1が経過した後で、
かつ第2のスイッチングFET5のドレイン・ソース間
を流れる電流I2が流れ始めた後で、第1のスイッチン
グFET4のドレイン・ソース間を流れる電流I1が流
れ始める[(d)部]。
【0117】ここで、I1は単調に増加する[(e)部]。一
方、I2はI1より早く流れ始め、また、第2のスイッチ
ングFET5のtrが第1のスイッチングFET4のtr
よりも速いため、初めは増加するが[(f)部]、第1のス
イッチングFET4が立ち上がってくると、一転してI
2は次第に減少する[(g)部]。
【0118】第1のスイッチングFET4が完全に立ち
上がると、第1のスイッチングFET4、第2のスイッ
チングFET5には、第1のスイッチングFET4のオ
ン抵抗をRon1、第2のスイッチングFET5のオン抵
抗をRon2とすると、I1:I2=Ron2:Ron1 の比で電
流が流れる[(h)部]。
【0119】次に、外部からの単一の駆動パルス3aの
電圧VINが0になると、第1のスイッチングFET4の
ゲート・ソース間の電圧VGS1は遅延回路20で、ダイオ
ード21が逆バイアスになるが、駆動トランジスタ23とバ
イアス抵抗25によって0(<Vth1)になり、第1のスイ
ッチングFET4はターンオフし、オフ時遅延時間t
doff1を経過した後で第1のスイッチングFET4のド
レイン・ソース間を流れる電流I1は減少し、電流検出
回路6は電流I1の減少を検出し、駆動回路8に出力す
る[(i)部]。第2のスイッチングFET5のゲート・ソ
ース間電圧VGS2は、駆動回路8の出力Pがハイインピ
ーダンスであり、ダイオード11が逆バイアスになるの
で、第2のスイッチングFET5のゲート・ソース間の
容量に蓄積された電荷が抵抗10を通して放電され、VH
−VF1より減少するが、抵抗10を、第2のスイッチング
FET5のゲート・ソース間電圧VGS2が、駆動回路8
の出力Pがほぼ0になるまでの間は第2のスイッチング
FET5のスレッシュホールド電圧Vth2よりも大きく
なるように設定することで、第2のスイッチングFET
5はオンし続け、第2のスイッチングFET5のドレイ
ン・ソース間を流れる電流I2は、第1のスイッチング
FET4のドレイン・ソース間を流れる電流I1の減少
を補うように増加する[(j)部]。
【0120】駆動回路8は、電流検出回路6が第1のス
イッチングFET4のドレイン・ソース間を流れる電流
1の減少を検出した時点、又は、第1のスイッチング
FET4のドレイン・ソース間を流れる電流I1の減少
を検出してから一定時間後にその出力をほぼ0にする
[(k)部]。そこで、第2のスイッチングFET5のゲー
ト・ソース間の容量に蓄積された電荷は駆動回路8に流
れるために、第2のスイッチングFET5のゲート・ソ
ース間の電圧VGS2≒0(<Vth2)となるので、第2のス
イッチングFET5はターンオフし、それからオフ時遅
延時間tdoff2を経過した後で第2のスイッチングFE
T5のドレイン・ソース間を流れる電流I2は減少し[(m)
部]、第1のスイッチングFET4のドレイン・ソース
間を流れる電流I1=0となった後で、I2=0となる
[(n)部]。
【0121】駆動回路8は、第2のスイッチングFET
5のドレイン・ソース間を流れる電流I2=0となった
後にその出力をハイインピーダンスにする。そこで、第
2のスイッチングFET5のゲート・ソース間の電圧V
GS2は抵抗10の他端が接続されている第2の端子2の電
圧になるので0となる[(p)部]。
【0122】再び、外部からの単一の駆動パルス3aが
立ち上がり[(q)部=(a)部]、以降(a)〜(p)の動作を繰り
返す。
【0123】図25は、本発明の第10の実施例を示したも
のである。第10の実施例は、第6の実施例の電流検出回
路6での電流の検出方法を、カレントトランスから抵抗
に変更し、電流を検出する位置も、第1の端子1と第1
のスイッチングFET4のドレインとの間から第1のス
イッチングFET4のソースと第2の端子2との間に変
更したもので、図15と同一符号のものは同一のものを表
しており、また、電流検出回路6は、電流検出抵抗6
c、トランジスタ6e、コレクタ抵抗6e、抵抗6f及びコ
ンデンサ6gから構成されている。
【0124】ここで、抵抗6fとコンデンサ6gはローパ
スフィルタを構成し、モノマルチ8fのB端子に伝達さ
れる信号を遅延させる。
【0125】また、カは電流検出抵抗6cに発生する電
圧、ヨはモノマルチ8fのB端子の電圧、ニはモノマル
チ8fのC/R端子の電圧、ハはモノマルチ8fのQ端子
の電圧で、カ,ヨ,ニ,ハの電圧の基準は第2の端子2
の電圧である。
【0126】本実施例の動作を、図26に示すタイミング
チャートを参照して説明する。外部からの単一の駆動パ
ルス3aの電圧VINがVHになると、第1のスイッチング
FET4のゲート・ソース間の電圧VGS1はVH(>
th1;Vth1は第1のスイッチングFET4のスレッシ
ュホールド電圧)になり、第2のスイッチングFET5
のゲート・ソース間の電圧VGS2は、駆動回路8の出力が
駆動トランジスタ8aのコレクタで、かつ駆動トランジ
スタ8aがオフであり、ダイオード11が順バイアスにな
るので、VHからダイオード11の順方向電圧VF1だけ低
い電圧VH−VF1(>Vth2;Vth2は第2のスイッチング
FET5のスレッシュホールド電圧)になり、両方共タ
ーンオンしてそれぞれのオン時遅延時間tdon1、tdon2
経過後に、第2のスイッチングFET5のドレイン・ソ
ース間に流れる電流I2>0となったあとで、第1のス
イッチングFET4のドレイン・ソース間に流れる電流
1>0となる[(a)部]。
【0127】このとき、第1のスイッチングFET4の
ドレイン・ソース間を流れる電流I1は増加し、電流検
出抵抗6cに発生する電圧カはI1の増加に比例して大き
くなり、トランジスタ6dがターンオンし、トランジス
タ6dのコレクタ電圧は駆動回路の電源電圧からほぼ0
に変化する。この変化は、抵抗6fとコンデンサ6gのロ
ーパスフィルタで遅延してモノマルチ8fのB端子に伝
達され、モノマルチ8fのB端子の電圧ヨはHレベルか
らLレベルに変化し、モノマルチ8fのQ端子の電圧ハ
はLレベルのままで、駆動トランジスタ8aはオフのま
まである[(b)部]。
【0128】第2のスイッチングFET5のドレイン・
ソース間を流れる電流I2は、I1よりも早く流れ始め、
第2のスイッチングFET5のtrが、第1のスイッチ
ングFET4のtrよりも速いため、初めは増加するが
[(c)部]、第1のスイッチングFET4が立ち上がって
くると、減少する[(d)部]。
【0129】それぞれのスイッチングFETのドレイン
・ソース間を流れる電流I1、I2が一定のときは、電流
検出抵抗6cに発生する電圧カは大きなままで一定で、
トランジスタ6dはオンし続け、トランジスタ6dのコレ
クタ電圧はほぼ0のままで、モノマルチ8fのB端子の
電圧ヨはLレベルのままで、駆動回路8に変化はない
[(e)部]。
【0130】次に、外部からの単一の駆動パルス3aの
電圧VINが0になると、第1のスイッチングFET4の
ゲート・ソース間の電圧VGS1は0(<Vth1)になり、第
1のスイッチングFET4はターンオフし、第1のスイ
ッチングFET4のドレイン・ソース間を流れる電流I
1はオフ時遅延時間tdoff1経過後に減少し、電流検出抵
抗6cに発生する電圧カはI1の減少に比例して小さくな
り、トランジスタ6dがターンオフし、トランジスタ6d
のコレクタ電圧はほぼ0から駆動回路の電源電圧に変化
する。この変化は抵抗6fとコンデンサ6gのローパスフ
ィルタで遅延してモノマルチ8fのB端子に伝達され、
モノマルチ8fのB端子の電圧ヨはLレベルからHレベ
ルに変化する。なお、このとき抵抗6fとコンデンサ6g
のローパスフィルタによる遅延は、第2のスイッチング
FET5のオフ時遅延時間tdoff 2とtfを合わせた時間
が、モノマルチ8fのB端子の電圧ヨがHレベル入力電
圧になってから、第1のスイッチングFET4のドレイ
ン・ソース間を流れる電流I1=0になるまでの時間よ
りも長くなるように設定されている[(f)部]。
【0131】また、このとき第2のスイッチングFET
5のゲート・ソース間電圧VGS2は、駆動トランジスタ
8aがオフであり、ダイオード11が逆バイアスになるの
で、第2のスイッチングFET5のゲート・ソース間の
容量に蓄積された電荷が抵抗10を通して放電され、VH
−VF1より減少するが、抵抗10を、第2のスイッチング
FET5のゲート・ソース間電圧VGS2が、駆動トラン
ジスタ8aがターンオンし、トランジスタ8aのコレクタ
・エミッタ間に電流が流れ始めるまでの間は第2のスイ
ッチングFET5のスレッシュホールド電圧Vth2より
も大きくなるように設定することで、第2のスイッチン
グFET5はオンし続け、第2のスイッチングFET5
を流れる電流I2は、第1のスイッチングFET4を流
れる電流I1の減少を補うように増加する[(g)部]。
【0132】モノマルチ8fのB端子の電圧ヨのLレベ
ルからHレベルの変化で、B端子の電圧ヨがHレベル入
力電圧まで上昇すると、モノマルチ8fのA端子がLレ
ベル、CL端子がHレベルであるので、モノマルチ8f
のC/R端子の電圧ニはHレベルから下がり始め、ま
た、Q端子の電圧ハはHレベルになり、駆動トランジス
タ8aがターンオンする[(h)部]。
【0133】駆動トランジスタ8aがターンオンし、ト
ランジスタ8aのコレクタ・エミッタ間に電流が流れ始
めると、第2のスイッチングFET5のゲート・ソース
間の容量に蓄積された電荷は駆動トランジスタ8aのコ
レクタに流れ、抵抗10による放電よりも十分速く放電さ
れて、第2のスイッチングFET5のゲート・ソース間
の電圧VGS2≒0(<Vth2)となるので、第2のスイッチ
ングFET5はターンオフし、第2のスイッチングFE
T5のドレイン・ソース間を流れる電流I2はオフ時遅
延時間tdoff2経過後に減少し、0となる[(i)部]。
【0134】また、モノマルチ8fのC/R端子の電圧
ニは、Lレベル入力電圧まで減少すると、一転して抵抗
8g、コンデンサ8hの時定数で上昇し、Hレベル入力電
圧まで上昇するとモノマルチ8fのQ端子の電圧ハはL
レベルになり、駆動トランジスタ8aはターンオフす
る。このとき、抵抗8g、コンデンサ8hは、第2のスイ
ッチングFET5のドレイン・ソース間を流れる電流I
2=0になった後で、駆動トランジスタ8aがターンオフ
するように設定されている。そして、駆動トランジスタ
8aがターンオフすると、第2のスイッチングFET5
のゲート・ソース間の電圧VGS2は、抵抗10の他端が接
続されている第2の端子2の電圧になるので、0となる
[(j)部]。
【0135】再び、外部から単一の駆動パルス3aの電
圧VINがVHになり[(k)部=(a)部]、第1のスイッチン
グFET4、第2のスイッチングFET5が共にターン
オンし、以降(a)〜(j)の動作を繰り返す。
【0136】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
2種類あるいは3種類以上のSW回路を組合せて接続
し、それぞれのSW回路の望ましい特性を引き出すよう
にして、合成スイッチング回路全体として低残留電圧、
速いtr、tfという特性を持たせ、低損失、高スイッチ
ング周波数、及び大電流容量を実現することができる。
しかも外部からの駆動は、従来通りの幅変調、周波数変
調、あるいは間引き制御等の単一の駆動パルスで制御す
ることができる(請求項1〜3)。
【0137】合成スイッチング回路としてのtr、tf
損失が、主に第2のSW回路で発生するようにし、ま
た、各SW回路が完全にオンしているときの損失が、主
に第1のSW回路で発生するようにして、動作の周期ご
と、特にtr、tfの合成スイッチング回路の損失を少な
くすることができ、また、合成スイッチング回路を流れ
る全電流で見ると、tr、tfは第2のSW回路のtr
fとなり、tr、tfが速い方のSW回路のtr、tf
なる。低損失、高スイッチング周波数、及び大電流容量
を実現することができる(請求項4等)。
【0138】さらに、合成スイッチング回路のtrの損
失が主に第1のSW回路で発生し、tfの損失が主に第
2のSW回路で発生するようにし、両方のSW回路が完
全にオンしているときは合成スイッチング回路の損失が
主にオン抵抗が小さい方のSW回路で発生するようにし
て、動作の周期ごと、特に、tr、tfの合成スイッチン
グ回路の損失を少なくすることができる。また、合成ス
イッチング回路を流れる全電流で見ると、trは第1の
SW回路のtr、tfは第2のSW回路のtfとなり、
r、tfが速い方のtr、tfとなるので、低損失、高ス
イッチング周波数、及び大電流容量を実現することがで
きる(請求項5等)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の合成スイッチング回路の第1の基本構
成のブロック図である。
【図2】本発明の第2の基本構成のブロック図である。
【図3】本発明の第3の基本構成のブロック図である。
【図4】本発明の第4の基本構成のブロック図である。
【図5】本発明の合成スイッチング回路の第1の具体的
実施例の回路図である。
【図6】本発明の第2の実施例の回路図である。
【図7】第1,第2及び第3の実施例の動作を示すタイ
ムチャートである。
【図8】本発明の第3の実施例の回路図である。
【図9】本発明の第4の実施例の回路図である。
【図10】第4の実施例の動作を示すタイムチャートで
ある。
【図11】第4の実施例に具体的なスイッチングFET
2種類を用いたときの各素子及び合成回路のパルス応答
特性図である。
【図12】図11の素子の組合せでオフ→オン→オフした
ときの第1端子と第2端子の間の電圧の変化を示す図で
ある。
【図13】本発明の第5の実施例の回路図である。
【図14】第5の実施例の動作を示すタイムチャートで
ある。
【図15】本発明の第6の実施例の回路図である。
【図16】第6の実施例の動作を示すタイムチャートで
ある。
【図17】本発明の第7の実施例の回路図である。
【図18】第7の実施例の動作を示すタイムチャートで
ある。
【図19】本発明の第8の実施例の回路図である。
【図20】第8の実施例の動作を示すタイムチャートで
ある。
【図21】本発明の第9の実施例の回路図である。
【図22】第9の実施例の動作を示すタイムチャートで
ある。
【図23】合成スイッチング回路の第1の従来例の回路
図である。
【図24】合成スイッチング回路の第2の従来例の回路
図である。
【図25】本発明の第10の実施例の回路図である。
【図26】第10の実施例の動作を示すタイムチャート
である。
【符号の説明】
1 … 第1の端子、 2 … 第2の端子、 3a … 外部
からの単一の駆動パルス、 3b … 基準電圧、 4 …
第1のスイッチングFET、 5 … 第2のスイッチン
グFET、 41,42,43,41a,41n,51a,51n … SW回
路、 6,7 … 電流検出回路、 8,9 … 駆動回路。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電流を入力する第1の端子と電流を出力
    する第2の端子との間に、複数種類のスイッチング素子
    あるいはスイッチング素子を含むスイッチング回路(以
    下SW回路)が並列に接続されてなる合成スイッチング
    回路であって、 前記複数種類のSW回路のうち、1種類若しくは2種類
    以上のSW回路の制御端子に外部から直接単一の駆動パ
    ルスを加える第1次制御を施して、その第1次制御を受
    けたSW回路に流れる電流若しくは電圧を検出する検出
    回路と、 前記検出回路の出力、若しくはその出力と外部からの単
    一の駆動パルスを合わせて操作、整形し、他のSW回路
    を駆動する第2次制御を施す駆動回路とからなることを
    特徴とする合成スイッチング回路。
  2. 【請求項2】 第2次制御を受けたSW回路に流れる電
    流若しくは電圧を検出する第2の検出回路と、該第2の
    検出回路の出力、若しくはその出力と外部からの単一の
    駆動パルスを合わせて操作、整形し、第1次制御、第2
    次制御を受けていない残りのSW回路を駆動する第3次
    制御を施す第2の駆動回路とをさらに備えていることを
    特徴とする請求項1記載の合成スイッチング回路。
  3. 【請求項3】 複数種類のSW回路のうち1種類若しく
    は2種類以上のSW回路に外部から直接単一の駆動パル
    スを加える第1次制御を施して、その第1次制御を受け
    たSW回路に流れる電流若しくは電圧を検出する第1の
    検出回路と、 他の1種類若しくは2種類以上のSW回路に流れる電流
    若しくは電圧を検出する第2の検出回路と、 前記第1及び第2の検出回路の各出力、若しくはその出
    力と外部からの単一の駆動パルスを合わせて操作、整形
    し、前記他の1種類若しくは2種類以上のSW回路を駆
    動する第2次制御を施す駆動回路とからなることを特徴
    とする合成スイッチング回路。
  4. 【請求項4】 第1次制御を受けるSW回路として、残
    留電圧が小さく、電流の立上り時間(以下tr)及び電流
    の立下り時間(以下tf)が長い第1のSW回路と、第2
    次制御を受けるSW回路として、残留電圧が大きく、t
    r及びtfが短い第2のSW回路をそれぞれ使用し、SW
    回路をターンオンするときは、同一の外部からの単一の
    駆動パルスにより前記第1のSW回路と第2のSW回路
    をターンオンし、ターンオフするときは、外部からの単
    一の駆動パルスにより前記第1のSW回路をターンオフ
    した後、第1の検出回路の検出結果、第2の検出回路の
    検出結果及び外部からの単一の駆動パルスを任意に組み
    合わせて操作、整形した駆動回路の出力により、第2の
    SW回路をターンオンすることを特徴とする請求項1又
    は3記載の合成スイッチング回路。
  5. 【請求項5】 第1次制御を受けるSW回路として、t
    rが短く、tfが長い第1のSW回路と、第2次制御を受
    けるSW回路として、trが長く、tfが短い第2のSW
    回路をそれぞれ使用し、SW回路をターンオンするとき
    は、同一の外部からの単一の駆動パルスにより前記第1
    のSW回路と第2のSW回路をターンオンし、ターンオ
    ンするときは、外部からの単一の駆動パルスにより前記
    第1のSW回路をターンオフした後、第1の検出回路の
    検出結果、第2の検出回路の検出結果及び外部からの単
    一の駆動パルスを任意に組み合わせて操作、整形した駆
    動回路の出力により、第2のSW回路をターンオンする
    ことを特徴とする請求項1又は3記載の合成スイッチン
    グ回路。
  6. 【請求項6】 第2のSW回路のオフ時遅延時間とtf
    とを合わせた時間が、第1のSW回路のtfよりも短い
    請求項4又は5記載の合成スイッチング回路において、
    駆動回路は、SW回路に流れる電流若しくは電圧を検出
    する検出回路の検出信号を遅延させる遅延回路を備えて
    いることを特徴とする合成スイッチング回路。
  7. 【請求項7】 駆動回路は、電流若しくは電圧を検出す
    る検出回路の出力信号の立上り又は立下りで動作する単
    安定マルチバイブレータあるいはフリップフロップを含
    むタイミング回路を備えていることを特徴とする請求項
    4又は5記載の合成スイッチング回路。
  8. 【請求項8】 trの短い第2のSW回路のオン時遅延
    時間が、trの長い第1のSW回路のオン時遅延時間よ
    りも長い請求項4乃至7のうちのいずれか1項に記載の
    合成スイッチング回路において、前記第1のSW回路の
    外部からの単一の駆動パルス入力部に、前記第2のSW
    回路に電流が流れ始めた後で、前記第1のSW回路に電
    流が流れ始めるようにする遅延回路を設けたことを特徴
    とする合成スイッチング回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997045957A1 (fr) * 1996-05-28 1997-12-04 Hitachi, Ltd. Dispositif semiconducteur
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WO2017057079A1 (ja) * 2015-09-29 2017-04-06 株式会社デンソー 負荷駆動装置

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