JPH0685332A - 熱電装置及びその製造方法 - Google Patents

熱電装置及びその製造方法

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JPH0685332A
JPH0685332A JP4235664A JP23566492A JPH0685332A JP H0685332 A JPH0685332 A JP H0685332A JP 4235664 A JP4235664 A JP 4235664A JP 23566492 A JP23566492 A JP 23566492A JP H0685332 A JPH0685332 A JP H0685332A
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JP
Japan
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thermoelectric element
wafer
semiconductor
semiconductor thermoelectric
thermoelectric device
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Withdrawn
Application number
JP4235664A
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English (en)
Inventor
Akio Abe
昭男 阿部
Takayuki Masuko
隆行 益子
Atsushi Ito
淳 伊藤
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は発熱体の温度を制御する場合等に使用
される熱電装置に関し、半導体熱電素子と基板の接合部
が剥離しにくい熱電装置及びその製造方法の提供を目的
とする。 【構成】ほぼ平行に配置された一対の基板2及び4の対
向面に半導体熱電素子6の両端を半田付けにより接合し
てなる熱電装置において、半導体熱電素子6の接合面の
縁部に面取りを施して構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発熱体の温度を制御す
る場合等に使用される熱電装置及びその製造方法に関す
る。
【0002】光ファイバ通信の分野でよく使用されるレ
ーザダイオード(LD)は、出力光の強度や波長を一定
に保つために、一定の温度で駆動することが要求され
る。LD等の発熱体の温度を一定に制御する場合には、
熱電装置を用いて発熱体から外部への放熱過程を制御す
る。ここで、熱電装置とは、ペルチェ効果、トムソン効
果、ゼーベック効果等の熱電効果を利用した熱ポンプ又
は発電装置のことをいう。
【0003】熱ポンプは、電流と熱流との相互作用によ
って熱エネルギーをある物体から別の物体に移送する装
置であり、発電装置は、熱流と電気回路の電荷担体の相
互作用によって熱エネルギーを電気エネルギーに変換す
る装置である。LDに適した熱電装置としては、異種の
金属の接合部を通って電流が流れたときにその接合部に
おいて熱が発生し或いは熱が吸収される現象(ペルチェ
効果)を用いた熱ポンプ型の電子冷却装置がある。
【0004】
【従来の技術】従来、ほぼ平行に配置された一対の基板
の対向面(両基板の電極形成面)に半導体熱電素子の両
端を半田付けにより接合してなる熱電装置の構成が知ら
れている。
【0005】また、このような熱電装置の製造方法とし
ては、半導体熱電素子用のウェハーを切断して直方体形
状の半導体熱電素子を得るステップと、得られた半導体
熱電素子の両端をほぼ平行に配置された一対の基板の対
向面に半田付けにより接合するステップとを含む方法が
知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の熱電装置或いは
従来方法により製造された熱電装置にあっては、各部の
線熱膨張係数の違いにより、使用環境条件における温度
履歴の影響等によって基板と半導体熱電素子の接合部が
剥離することがあるという問題があった。
【0007】本発明の目的は、半導体熱電素子と基板の
接合部が剥離しにくい熱電装置及びその製造方法を提供
することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の熱電装置は、ほ
ぼ平行に配置された一対の基板の対向面に半導体熱電素
子の両端を半田付けにより接合してなる熱電装置におい
て、該半導体熱電素子の接合面の縁部に面取りを施した
ことを特徴とする。
【0009】本発明の熱電装置の製造方法は、半導体熱
電素子用のウェハーに溝を形成する第1のステップと、
該ウェハーを該溝に沿って該溝の幅よりも狭い切断しろ
で切断して半導体熱電素子を得る第2のステップと、ほ
ぼ平行に配置された一対の基板の対向面に上記半導体熱
電素子の両端を半田付けにより接合する第3のステップ
とを含む。
【0010】
【作用】本発明の熱電装置の構成によると、半導体熱電
素子の接合面の縁部に面取りを施しているので、半導体
熱電素子の両端を半田付けにより基板に接合したときに
接合強度が増大し、半導体熱電素子と基板の接合部が剥
離しにくくなる。
【0011】また、本発明の熱電装置の製造方法による
と、半導体熱電素子と基板の接合部が剥離しにくい熱電
装置を容易に製造することができる。
【0012】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。図1は本発明の実施例を示す熱電装置の一部破断正
面図である。この熱電装置は、ほぼ平行に配置されたセ
ラミックス等からなる基板2及び4と、基板2及び4間
に介在する概略直方体形状の複数の半導体熱電素子6と
を備えている。
【0013】半導体熱電素子6の互いに平行な両端面の
縁部には面取りが施されており、半導体熱電素子6の両
端面及び面取り部には例えばNi(ニッケル)からなる
金属膜8がメッキにより形成されている。
【0014】基板2及び4の対向面には予め定められた
パターンで導体パターン10が形成されており、半導体
熱電素子6の両端部は、金属膜4を導体パターン10に
半田12により半田付けすることによって、基板2及び
4に接合される。
【0015】図示された構成では、半導体熱電素子は紙
面上で一列にだけ配列されているが、半導体熱電素子を
紙面の表面から裏面に向かう方向に複数列配列し、各半
導体熱電素子が基板上で格子状に並ぶようにしてもよ
い。
【0016】半導体熱電素子6の材質としては、Bi2
Te3 やSb2 Te3 を用いることができる。このよう
な半導体を用いた場合、正電極−n型半導体−中間電極
−p型半導体−負電極という構成のグループを複数直列
に接続し、電極を通して通電することによって、正、負
電極側を発熱源、中間電極側を吸熱源とする熱ポンプを
実現することができる。尚、図1に示された例では、基
板2及び4の内の一方の導体パターン10が正、負電極
となり、他方の導体パターン10が中間電極となる。
【0017】図2は図1の熱電装置の製造プロセスの一
部を説明するための図である。まず、図2(A)に示す
ように、半導体熱電素子用のウェハー14の表面及び裏
面に回転駆動される回転刃16によりV字型の溝18を
形成する。回転刃16は溝18の形状に対応した断面を
有しており、この回転刃16をウェハー14に対して回
転刃16の回転軸と垂直な方向に走査することによっ
て、一定深さの溝18を直線的に形成することができ
る。
【0018】次いで、図2(B)に示すように、ウェハ
ー14の少なくとも表面及び裏面に、図1の金属膜8に
なるNiメッキ層20を形成する。しかる後、図2
(C)に示すように、ウェハー14を溝18の最も深い
部分に沿って溝18の幅よりも狭い切断しろで切断して
半導体熱電素子を得る。切断位置を図中に破線で示す。
このような切断しろが狭い切断方法としては、レーザ切
断装置を用いたものがある。
【0019】この製造プロセスによると、両端面及び面
取り部に金属膜が形成された半導体熱電素子を一枚のウ
ェハーから多数得ることができるので、熱電装置の製造
が容易になる。
【0020】本実施例では、ウェハーに溝を形成した後
ウェハーを切断する前にウェハーにメッキ層を形成する
ようにしているが、ウェハーを切断した後にウェハーの
必要な部分にメッキ層を形成するようにしてもよい。
【0021】図3(A)は溝が形成されたウェハーの斜
視図、図3(B)はウェハーの切断により得られた半導
体熱電素子の斜視図である。図3(A)に示すように、
ウェハー14の表面及び裏面に互いに直交する溝18を
それぞれ等間隔に複数形成することによって、図3
(B)に示すような所定形状の半導体熱電素子を形状の
ばらつきを生じさせることなく容易に量産することがで
きる。
【0022】図4(A)及び図4(B)はそれぞれ本実
施例における接合部の引っ張り強度及び剪断強度の測定
結果を従来技術による場合と比較したグラフである。引
っ張り強度及び剪断強度に関して共に破断荷重が著しく
増大していることが明らかである。
【0023】この接合強度の増大は、ウェハーに形成す
る溝の斜面とウェハー表面がなす角が40°乃至50°
のときに著しかった。以上の実施例では、ウェハーにV
字型の溝を形成し、半導体熱電素子の端部の面取り部が
平坦になるようにしたが、ウェハーにU字型の溝を形成
し、面取り部が凹面になるようにしてもよい。
【0024】また、以上の実施例のようにウェハーの表
面及び裏面の対応する位置にそれぞれ溝を形成して半導
体熱電素子の両端部に面取り部を形成するのではなく、
ウェハーの表面及び裏面のいずれか一方にのみ溝を形成
し、半導体熱電素子の一方の端部にのみ面取り部を形成
するようにしてもよい。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
半導体熱電素子と基板の接合部が剥離しにくい熱電装置
及びその製造方法の提供が可能になるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す熱電装置の一部破断正面
図である。
【図2】図1の熱電装置の製造プロセスの一部を説明す
るための図である。
【図3】溝が形成されたウェハー(A)及び切断により
得られた半導体熱電素子(B)の斜視図である。
【図4】接合部の引っ張り強度(A)及び剪断強度
(B)の測定結果を示すグラフである。
【符号の説明】
2,4 基板 6 半導体熱電素子 14 ウェハー 18 溝

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ほぼ平行に配置された一対の基板(2,4)
    の対向面に半導体熱電素子(6) の両端を半田付けにより
    接合してなる熱電装置において、 該半導体熱電素子(6) の接合面の縁部に面取りを施した
    ことを特徴とする熱電装置。
  2. 【請求項2】 半導体熱電素子用のウェハー(14)に溝(1
    8)を形成する第1のステップと、 該ウェハー(14)を該溝(18)に沿って該溝(18)の幅よりも
    狭い切断しろで切断して半導体熱電素子(6) を得る第2
    のステップと、 ほぼ平行に配置された一対の基板(2,4) の対向面に上記
    半導体熱電素子(6) の両端を半田付けにより接合する第
    3のステップとを含むことを特徴とする熱電装置の製造
    方法。
  3. 【請求項3】 上記溝(18)は上記ウェハー(14)の表面及
    び裏面の対応する位置にそれぞれ形成されることを特徴
    とする請求項2に記載の熱電装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 上記ウェハー(14)に金属メッキを施すス
    テップを上記第1のステップと上記第2のステップの間
    にさらに含むことを特徴とする請求項2又は3に記載の
    熱電装置の製造方法。
JP4235664A 1992-09-03 1992-09-03 熱電装置及びその製造方法 Withdrawn JPH0685332A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024204329A1 (ja) * 2023-03-30 2024-10-03 リンテック株式会社 熱電ウェハ及びその製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2024204329A1 (ja) * 2023-03-30 2024-10-03 リンテック株式会社 熱電ウェハ及びその製造方法

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Effective date: 19991130