JPH0685242U - 外装用紙袋 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】この考案は、二層の包装用原紙を縦目と横目と
を重合させることによって、重合状態において引張強さ
を大きくした外装用紙袋に関する。 【構成】二層の包装用原紙を、一方は縦目方向に使用
し、他方を横目方向に使用し、上記縦目方向と横目方向
とをほぼ直交状に重合せしめ外装用紙袋体に製袋してあ
る。このため、この外装用紙袋は縦方向及び横方向の引
裂き強さ及び引張強さを従来の三層構造の外装用紙袋と
同様の強さとできる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、二層の包装用原紙を縦目と横目とを重合させることによって、重合 状態において引張強さを大きくした外装用紙袋に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、例えば米、麦、セメント、デンプン又は化学肥料等に使用されている外装 用紙袋は三層の縦目の原紙を全て同列長手方向に重合して使用されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来技術で述べた外装用紙袋では、以下のような問題点を有している。 即ち、引張強度を増大させるために、外装用原紙を三層構造としてある。この ような三層構造とするために高価な厚紙長網抄造機を使用していた。更に、三 層構造分の厚紙の使用量が必要であった。 本考案は、従来技術の以上の問題点に鑑みてなされたもので、その目的とすると ころは、三層構造の外装用紙袋の引張強さを変えることなく、二層構造とするこ とによって、厚紙抄造機を丸網抄造機でも製造可能となり、結果として製造価格 を安価にすることが出来ると共に厚紙の使用量を大幅に節約することが出来るよ うにした。

【０００４】

【問題点を解決するための手段】

上記の目的を達成するために、二層の包装用原紙を、一方は横目方向に使用し、 他方を縦目方向に使用し、上記横目方向の包装用原紙と縦目方向の包装用原紙と をほぼ直交状に重合せしめ外装用紙袋体に製袋してある。

【０００５】

【作用】

一方は横目方向に使用し、他方を縦目方向に使用し、上記横目方向の包装用原紙 と縦目方向の包装用原紙とをほぼ直交状に重合せしめてあるから、縦方向及び横 方向での引張り強さを互いに補強するから、二層構造であるにかかわらず縦方向 にも横方向にも望ましい引張り強さが得られる。

【０００６】

【実施例】

実施例について図面を参照して説明する。 図１〜図３において、二層の包装用原紙を、一層目は縦目方向に使用した包装用 厚紙１と、二層目を横目方向に使用した包装用厚紙２とを、その厚紙の紙目の縦 目方向と横目方向とをほぼ直交状に重合せしめ外装用紙袋体３として製袋してあ る。なお、包装用原紙は現在一般に使用されているのはクラフト紙である。又、 図１、図３及び図４には説明の便宜上縦目の包装用原紙には縦方向の直線を、横 目の包装用原紙には横方向の直線を入れてある。 前記の説明においては、二層の包装用原紙を一層目は縦目方向に、二層目を横目 方向に使用して外装用紙袋体３を製袋するようにしてあるが、一層目は横目方向 に、二層目を縦目方向に使用してもよい。 従来使用されているこの種の紙袋では、図４に示すように、縦目方向にのみ三層 構造で使用されている。縦方向の引張強さは縦方向では７ｋｇ、横方向には３． ５ｋｇの包装用原紙を使用しており、従って縦方向での引張強さは、７×３＝２ １ｋｇ又横方向での引張強さは、３．５×３＝１０．５ｋｇである。即ち、この 種の紙袋において必要とされる引張強さはでは、少なくとも１０．５ｋｇが必要 とされる。この考案の外装用紙袋では、上記のごとき要請に応えるものである。 縦方向では７ｋｇ、横方向には３．５ｋｇのこれまで使用されているものと同種 の包装用原紙二層の包装用原紙で以て、この種紙袋において必要とされる引張強 さ１０．５ｋｇを二層の包装用原紙を使用して得るようにしたものである。即ち 、一層目の包装用原紙を縦目方向に使用し、二層目を横目方向に使用した時、こ の種紙袋に必要とされる引張強さ１０．５ｋｇが得られる。即ち、一層目に使用 した縦目方向の包装用原紙の引張強さは縦目、横目はそれぞれ７ｋｇ、３．５ｋ ｇで、又二層目に使用した横目方向の包装用原紙の引張強さは縦目、横目はそれ ぞれ３．５ｋｇ、７ｋｇであるから、二層構造において包装用原紙の縦目と横目 とを異方向に重ねることによって、外装用紙袋の引張強さは縦目、横目それぞれ 共に１０．５ｋｇとなり、この種紙袋に要求される引張強さの基準を従来と同種 の包装用原紙二層で達成されることになる。又、この種の紙袋に要求される引裂 き強さにおいても同様の結果が得られる。

【０００７】

【発明の効果】

本考案は、上述のように構成されているので、次に記載する効果を奏する。 請求項１の外装用紙袋では、二層の包装用原紙を、一層目は縦目方向に使用し、 二層目を縦目方向に使用し、上記縦目方向と横目方向とをほぼ直交状に重合せし め外装用紙袋体に製袋してあるので、外装用紙袋体を丸網抄造機に製袋すること が出来ることとなるので厚紙抄造設備を効果的に低減化し得ると共に、従来三層 の厚紙を必要とした外装用紙袋の引張強さを二層構造の紙袋で得られることとな り、厚紙の使用を大幅に節約でき省資源に大きく寄与し得ると共に、外装用紙袋 の価格もその分だけ安価に提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】一部を切り欠いて示した斜視図

【図２】袋体の上部の拡大断面図

【図３】二層の外装用紙袋を構成する包装用原紙を個々
に分離して模式的に示した平面図

【図４】従来の三層構造の外装用紙袋を構成する包装用
原紙を個々に分離して模式的に示した平面図

【符号の説明】

１．縦目方向に使用した包装用厚紙 ２．横目方向に使用した包装用厚紙 ３．外装用紙袋体

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】二層の包装用原紙を、一方は横目方向に使
   用し、他方を縦目方向に使用し、上記横目方向の包装用
   原紙と縦目方向の包装用原紙とをほぼ直交状に重合せし
   め外装用紙袋体に製袋したことを特徴とする外装用紙
   袋。