JP2605810Y2 - 紙容器用ブランク板 - Google Patents

紙容器用ブランク板

Info

Publication number
JP2605810Y2
JP2605810Y2 JP1997003710U JP371097U JP2605810Y2 JP 2605810 Y2 JP2605810 Y2 JP 2605810Y2 JP 1997003710 U JP1997003710 U JP 1997003710U JP 371097 U JP371097 U JP 371097U JP 2605810 Y2 JP2605810 Y2 JP 2605810Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
paper container
folding
inverted
blank plate
container
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1997003710U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1092U (ja
Inventor
裕孝 角田
一樹 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP1997003710U priority Critical patent/JP2605810Y2/ja
Publication of JPH1092U publication Critical patent/JPH1092U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2605810Y2 publication Critical patent/JP2605810Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cartons (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、各種液状の飲食品、茶
葉、香辛料等を収容するための紙容器用のブランク板に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】各種液状の飲食品、茶葉、香辛料等を収
容するための紙容器として、従来からゲーベルトップ型
やブリック型の紙容器が利用されている。これらの紙容
器は、例えば図18において拡大断面図で示すように、
紙28の表、裏面にそれぞれポリオレフィン系樹脂等の
樹脂層29、30を積層してなる積層シートを裁断した
ブランク板、例えば図16に示すような紙容器用ブラン
ク板を、折り曲げ、接着して、図17に示すようなゲー
ベルトップ型の紙容器31に成形されたり、或いはブリ
ック型の紙容器に成形されたりしている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】前述のように紙容器用
ブランク板は、例えば図18に示すように、紙28の
表、裏面にそれぞれポリオレフィン系樹脂等の樹脂層2
9、30を積層してなる積層シートによって成形されて
おり、紙28には比較的良質のパルプを抄造した抄造紙
が使用されている。従って、この紙容器用ブランク板に
よって成形した紙容器を回収して再利用することは、省
資源の点で多いに有効なことである。
【0004】しかしながら、紙容器を回収してリサイク
ルに供するには、紙容器が嵩張ることによる輸送コスト
の問題や、紙容器を偏平状に折り畳む手間の問題等にお
いて、回収段階でのコスト面で大きな問題がある。従っ
て本考案は、使用後の紙容器を容易に偏平状に折り畳む
ことのできる紙容器を成形するための紙容器用ブランク
板を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記の目的は、以下に説
明する本考案の紙容器用ブランク板によって達成され
る。すなわち本考案は、軸方向と直交する方向の断面が
矩形状をなす紙容器を形成するための紙容器用ブランク
板において、前記断面が矩形状をなす紙容器を形成する
4縦周面のうちの対向する2面に、それぞれ幅方向の中
心線に沿って、上縁から、該縦周面に連続する底辺の幅
の1/2に相当する高さ位置まで設けられている縦方向
の折り畳み用罫線と、この縦方向の折り畳み用罫線の前
記高さ位置を頂点として紙容器の前記底辺の両端部に向
かって逆V字型に設けられた折り畳み用罫線とを組み合
わせた逆Y字型の断面凹円弧状にプレス成形された折り
畳み用罫線が付されている紙容器用ブランク板からな
る。
【0006】なお、上記の逆Y字型の折り畳み用罫線が
付されている紙容器用ブランク板においては、逆Y字型
の折り畳み用罫線のうちの逆V字型の部分の頂点同士間
に横方向の折り畳み用罫線を更に設けることができる。
【0007】
【作用】本考案の紙容器用ブランク板による紙容器は、
この紙容器に付されている縦方向の折り畳み用罫線と逆
V字型の折り畳み用罫線とを組み合わせた逆Y字型の折
り畳み用罫線を谷折りすることにより、偏平状に折り畳
むことができる。これによって、使用後の紙容器を嵩張
らせることなく、容易に偏平状に折り畳むことができ、
使用後の紙容器の回収コストを低減することができる。
【0008】又、前記逆Y字型の折り畳み用罫線に加え
て、逆Y字型の折り畳み用罫線のうちの逆V字型の部分
の頂点同士間に横方向の折り畳み用罫線が付されている
場合には、逆Y字型の折り畳み用罫線を谷折りした後
に、横方向の折り畳み用罫線に沿って谷折りし、紙容器
の底部を折り上げ、レ字型に容易に折り畳むことができ
る。これによって、使用後の紙容器を、該紙容器の最も
多層になっている底部同士が重ならないように折り畳む
ことができるので、一層薄い偏平状に容易に折り畳むこ
とができる。
【0009】
【実施例】以下、本考案の紙容器用ブランク板の具体的
な構成を、図面に基づいて説明する。図1は、本考案の
紙容器用ブランク板の第1の実施例品を示す正面図であ
り、図2は、図1に示す紙容器用ブランク板によって成
形された紙容器を折り畳む状態を示す斜視図である。
【0010】図1において、紙容器用ブランク板1は、
一方向に連接された第1〜第4の容器本体形成部2〜5
と、これらの底辺に連結された第1〜第4の底形成部6
〜9と、第1〜第4の容器本体形成部2〜5の上辺に連
結された第1〜第4の蓋形成部10〜13と、これらの
上辺に付設された第1〜第4の封止片14〜17と、第
4の封止片17と第4の蓋形成部13と第4の容器本体
形成部5と第4の底形成部9とに亙る部分の端縁部に付
設された連結片18とを有して構成されている。
【0011】前記第1の封止片14と第1の蓋形成部1
0と第1の容器本体形成部2と第1の底形成部6の組
と、前記第2の封止片15と第2の蓋形成部11と第2
の容器本体形成部3と第2の底形成部7の組と、前記第
3の封止片16と第3の蓋形成部12と第3の容器本体
形成部4と第3の底形成部8の組と、前記第4の封止片
17と第4の蓋形成部13と第4の容器本体形成部5と
第4の底形成部9の組と、連結片18とは、それぞれ縦
方向の折り曲げ線19によって区画されている。又、前
記第1〜第4の底形成部6〜9と、第1〜第4の容器本
体形成部2〜5とは、横方向の折り曲げ線20によって
区画されている。前記第1〜第4の蓋形成部10〜13
と第1〜第4の容器本体形成部2〜5とは、横方向の折
り曲げ線22によって区画されている。
【0012】更に、前記第2の底形成部7、及び第4の
底形成部9には、内接するV字型の折り曲げ線21が設
けられている。第1の蓋形成部10、及び第3の蓋形成
部12には、内接する逆V字型の折り曲げ線23が設け
られている。前記第1〜第4の封止片14〜17と第1
〜第4の蓋形成部10〜13とは、横方向の折り曲げ線
24によって区画されている。そして、前記第1の封止
片14、及び第3の封止片16には、前記逆V字型の折
り曲げ線23の頂点から伸びる縦方向の折り曲げ線25
が付されている。以上の構成は、従来のゲーベルトップ
型紙容器のための紙容器用ブランク板と同様の構成であ
る。
【0013】そして、上記の紙容器用ブランク板1にお
いては、更に第lの蓋形成部10と第1の容器本体形成
部2に亙って、逆Y字型の折り畳み用罫線32が付され
ており、又第3の蓋形成部12と第3の容器本体形成部
4に亙って、同じく逆Y字型の折り畳み用罫線33が付
されている。逆Y字型をなす折り畳み用罫線32のうち
の縦方向の直線部分は、第1の蓋形成部10と第1の容
器本体形成部2の幅方向の中心線上にあって、上縁か
ら、底辺の幅aの1/2に相当する高さ(1/2)a位
置まで設けられている。又逆Y字型をなすうちの逆V字
型の部分は、この縦方向の直線部分をなす折り畳み用罫
線の下縁、つまり、底辺の幅aの1/2に相当する高さ
(1/2)a位置において、縦方向の直線部分をなす折
り畳み用罫線の下縁を頂点として、この頂点から第1の
容器本体形成部2の底辺の両端部に結ばれている。
【0014】又、逆Y字型をなす折り畳み用罫線33の
うちの縦方向の直線部分は、第3の蓋形成部12と第3
の容器本体形成部4の幅方向の中心線上にあって、上縁
から、底辺の幅の1/2に相当する高さ位置まで設けら
れている。又逆Y字型のうちの逆V字型の部分は、この
縦方向の直線部分をなす折り畳み用罫線の下縁を頂点と
して、この頂点から第3の容器本体形成部4の底辺の両
端部に結ばれている。尚、上記の折り畳み用罫線32や
33は、断面凹円弧状にプレス成形されていることが好
ましく、この点は、他の実施例においても同様である。
【0015】上記の紙容器用ブランク板1によって成形
される紙容器は、逆Y字型の折り畳み用罫線32と33
とを利用しないで製凾される通常のゲーベルトップ型の
紙容器である。つまり、折り曲げ線19を山折りし、第
1の封止片14と第1の蓋形成部10と第1の容器本体
形成部2と第1の底形成部6の組と、第2の封止片15
と第2の蓋形成部11と第2の容器本体形成部3と第2
の底形成部7の組と、第3の封止片16と第3の蓋形成
部12と第3の容器本体形成部4と第3の底形成部8の
組と、第4の封止片17と第4の蓋形成部13と第4の
容器本体形成部5と第4の底形成部9の組とにより、中
空4角筒状に成形すると共に、連結片18を第1の封止
片14と第1の蓋形成部10と第1の容器本体形成部2
と第1の底形成部6の端縁部に接着して、保形する。
【0016】続いて、折り曲げ線20を山折りすると共
に、第2の底形成部7及び第4の底形成部9に付されて
いるV字型の折り曲げ線21を谷折りし、第l〜第4の
底形成部6〜9の合わせ面を接着して、有底4角筒状の
紙容器を成形する。次いで、この有底4角筒状の紙容器
の開口部から収容物を充填した後、折り曲げ線22を山
折りすると共に、第1の蓋形成部10及び第3の蓋形成
部12に施されている逆V字型の折り曲げ線23と、第
1の封止片14及び第3の封止片16に付されている折
り曲げ線25を谷折りして、ゲーベルトップ型に成形
し、更に、折り曲げ線24を利用して第1の封止片14
〜第4の封止片17を引き合わせて、その合わせ面を接
着して封止し、図17に示すような外観形状をなす密封
したゲーベルトップ型の紙容器にする。なお、各片や各
部の合わせ面の接着は、紙容器用ブランク板に形成して
ある樹脂層の熱接着能を使用して行う。
【0017】上記の図1に示される紙容器用ブランク板
によって形成したこのゲーベルトップ型紙容器は、軸方
向と直交する方向の断面が矩形状をなす紙容器の相対向
する2面である第1の蓋形成部10と第1の容器本体形
成部2に亙って付されている折り畳み用罫線32と、第
3の蓋形成部12と第3の容器本体形成部4に亙って付
されている折り畳み用罫線33とを谷折りすることによ
って、図2に示すように、第1の容器本体形成部2又は
第3の容器本体形成部4側からみて、底部が逆M字型に
折り畳まれた状態の偏平状に折り畳むことができる。従
って、使用後の紙容器を回収してリサイクルに供すると
きに、嵩張ることのない偏平状に折り畳む作業を容易に
行なえる。
【0018】又、図3は、本考案の第2の実施例品であ
る紙容器用ブランク板によって成形されたブリック型の
紙容器を示す斜視図であり、図4は、図3に示す紙容器
を使用後に偏平状に折り畳む状態を示す斜視図である。
この図3に示されるブリック型の紙容器40には、該紙
容器40の対向する両側部の蓋形成部と容器本体形成部
に亙って、逆Y字型の折り畳み用罫線43、44が付さ
れている。従って、このブリック型の紙容器40の使用
後には、図4に示すように、折り畳み用罫線43、44
を使用して、底部及び胴部を谷折りすることによって偏
平状に折り畳むことができる。
【0019】次に、図5は、本考案の紙容器用ブランク
板の第3の実施例品を示す正面図であり、図6は、図5
に示す紙容器用ブランク板によって成形された紙容器を
折り畳む状態を示す斜視図である。この図5に示される
紙容器用ブランク板1には、第1の蓋形成部10と第1
の容器本体形成部2に亙って逆Y字型の折り畳み用罫線
37が付されており、又第3の蓋形成部12と第3の容
器本体形成部4に亙って逆Y字型の折り畳み用罫線38
が付されている。そして更に、これらの両折り畳み用罫
線37、38のうちのそれぞれの逆V字型の部分の頂点
同士間を結ぶ横方向の折り畳み用罫線39が付されてい
る。つまり、図5に示される紙容器用ブランク板1は、
前記した図1に示される紙容器用ブランク板の逆Y字型
の折り畳み用罫線に加えて、これらの逆Y字型の両折り
畳み用罫線である37、38のうちの逆V字型の部分の
頂点同士間を結ぶ横方向の折り畳み用罫線39を付した
ものである。
【0020】図5に示されるこの紙容器用ブランク板1
によるゲーベルトップ型の紙容器では、紙容器の使用後
に、逆Y字型の折り畳み用罫線37、38のうちの縦方
向の折り畳み用罫線を利用して谷折りし、逆Y字型の折
り畳み用罫線37、38のうちの逆V字型の折り畳み用
罫線を利用して底部を逆M字型に折り畳んだ後、横方向
の折り畳み用罫線39を谷折りすることによって、第2
の容器本体形成部3側の底部を折り上げる。これによっ
て、図6に示されるように第1の容器本体形成部2側か
らみて底部がレ字型に折り曲げられるので、偏平状に折
り畳むことができる。
【0021】前記の図1、又は図3に示す紙容器用ブラ
ンク板1による紙容器では、紙容器の使用後にこの紙容
器を折り畳んだときに、紙容器の最も多層部分をなす底
部が4重に重なる部分が発生するが、この図5に示され
る紙容器用ブランク板1による紙容器では、底部同士の
重なり部を生ずることなく折り畳むことができる。従っ
て、使用後の紙容器を、図1や図3に示す紙容器用ブラ
ンク板1による紙容器に比較して、より薄い偏平状に容
易に折り畳むことができる。
【0022】更に、図7は、本考案の紙容器用ブランク
板の第4の実施例品を示す正面図である。この紙容器用
ブランク板1では、第2の封止片15と第2の蓋形成部
11と、第2の容器本体形成部3に亙って、逆Y字型の
折り畳み用罫線37が付されており、又第4の封止片1
7と第4の蓋形成部13と第4の容器本体形成部5に亙
って、同じく逆Y字型の折り畳み用罫線38が付されて
いる。
【0023】折り畳み用罫線37の縦方向の直線部分
は、第2の封止片15と第2の蓋形成部11と第2の容
器本体形成部3の幅方向の中心線上にあって、上縁か
ら、底辺の幅bの1/2に相当する高さ(1/2)b位
置まで設けられている。又、逆Y字型の折り畳み用罫線
のうちの逆V字型の部分は、この縦方向の直線部分をな
す折り畳み用罫線の下縁、つまり、底辺の幅bの1/2
に相当する高さ(1/2)b位置において、縦方向の直
線部分をなす折り畳み用罫線の下縁を頂点として、この
頂点から第2の容器本体形成部3の底辺の両端部に結ば
れている。
【0024】又、折り畳み用罫線38の縦方向の直線部
分は、第2の封止片17と第4の蓋形成部13と第4の
容器本体形成部5の幅方向の中心線上にあって、上縁か
ら、底辺の幅の1/2に相当する高さ位置まで設けられ
ている。又、逆Y字型の折り畳み用罫線のうちの逆V字
型の部分は、この縦方向の直線部分をなす折り畳み用罫
線の下縁を頂点として、この頂点から第4の容器本体形
成部5の底辺の両端部に結ばれている。更に、逆Y字型
をなすこれらの両折り畳み用罫線37、38のうちの逆
V字型をなす頂点同士間を結ぶ横方向の折り畳み用罫線
39が付されている。
【0025】つまり、図7に示される紙容器用ブランク
板1は、前記の図5に示される紙容器用ブランク板1に
おける折り畳み用罫線37、38、及び39のそれぞれ
を、縦方向の折り曲げ線19で区画された1区画分だけ
平行移動させたものに相当し、これによって成形される
紙容器、及び該紙容器を使用後に折り畳むときの状態
は、図5に示される紙容器用ブランク板1による紙容器
と同様である。なお、先の図1に示した紙容器用ブラン
ク板や、図3に示した紙容器を成形するための紙容器用
ブランク板、更には以下に説明する実施例品の紙容器用
ブランク板においても、同様に折り畳み用罫線を、縦方
向の折り曲げ線19で区画された1区画分だけ平行移動
させて形成してもよいことは勿論である。
【0026】図8は、本考案の第5の実施例品である紙
容器用ブランク板によって成形されたブリック型の紙容
器を示す斜視図である。この図8に示されるブリック型
の紙容器40には、該紙容器40の対向する両側部の蓋
形成部と容器本体形成部に亙って、逆Y字型の折り畳み
用罫線48、49が付されており、更に逆Y字型の折り
畳み用罫線48、49のうちの逆V字型の頂点同士間を
結ぶ横方向の折り畳み用罫線50が付されている。従っ
て、このブリック型の紙容器40の使用後には、折り畳
み用罫線48、49、及び50を使用して、前記図6に
示されるような偏平状に折り畳むことができる。
【0027】以下、本考案とは異なる構成の折り畳み用
罫線が設けられた紙容器用ブランク板、または、それに
よって成形された紙容器を参考例として、比較のため説
明する。図9は、紙容器の折り畳み用罫線が設けられた
参考例1の紙容器用ブランク板を示す正面図である。そ
して、図10は、図9に示す紙容器用ブランク板によっ
て成形された紙容器を使用後に折り畳む状態を示す斜視
図であり、図11は、その側面図である。この図9に示
される紙容器用ブランク板1には、第1の蓋形成部10
と第1の容器本体形成部2に亙って縦方向の折り畳み用
罫線34が、又第3の蓋形成部12と第3の容器本体形
成部4に亙って縦方向の折り畳み用罫線35が、それぞ
れ幅方向の中心線に沿って、上縁から、底辺の幅aの1
/2に相当する高さ(1/2)a位置まで設けられてい
る。そして更に、これらの縦方向の両折り畳み用罫線3
4、35の下縁同士を結ぶ、つまり底辺の幅aの1/2
をなす高さ(1/2)a位置同士間を結ぶ横方向の折り
畳み用罫線36が付されている。
【0028】この図9に示される紙容器用ブランク板1
によるゲーベルトップ型の紙容器では、紙容器の使用後
にこれを折り畳むときに、縦方向の両折り畳み用罫線3
4、35を谷折りし、第lの容器本体形成部2及び第3
の容器本体形成部4側の底部を逆V字型に折り曲げた
後、横方向の折り畳み用罫線36を谷折りすることによ
って、第2の容器本体形成部3側の底部を折り上げる。
これによって、図10及び図11に示されるように、第
1の容器本体形成部2側からみて底部がレ字型に折り曲
げられ、偏平状に折り畳まれる。
【0029】この参考例1の紙容器用ブランク板1によ
る紙容器では、第1の容器本体形成部2及び第3の容器
本体形成部4側の底部を逆V字型に折り曲げるための罫
線が無いので、その分だけ図5に示される紙容器用ブラ
ンク板の紙容器よりも、偏平化するための手間がかかる
が、図5に示される紙容器用ブランク板の紙容器と同様
に、底部同士の重なり部を生ずることなく折り畳むこと
ができるため、使用後の紙容器を薄い偏平状に折り畳む
ことができる。
【0030】又、図12は、紙容器の折り畳み用罫線が
設けられた参考例2の紙容器用ブランク板によって成形
されたブリック型の紙容器を示す斜視図であり、図13
は、図12に示すブリック型の紙容器を使用後に折り畳
む状態を示す斜視図である。この図12に示されるブリ
ック型の紙容器40においては、該紙容器40の対向す
る両側部の蓋形成部と容器本体形成部に、縦方向の折り
畳み用罫線45、46が、それぞれ幅方向の中心線に沿
って、上縁から、底辺の幅の1/2に相当する高さ位置
まで設けられている。更に、この縦方向の折り畳み用罫
線の前記高さ位置同士間を結ぶ横方向の折り畳み用罫線
47が付されている。従って、このブリック型の紙容器
40の使用後には、図13に示すように、折り畳み用罫
線45、46、及び47を使用して谷折りすることによ
って折り畳むことができる。
【0031】次いで、図14は、紙容器の折り畳み用罫
線が設けられた参考例3の紙容器用ブランク板によって
成形されたブリック型の紙容器を示す斜視図であり、図
15は、図14に示す紙容器を使用後に折り畳む状態を
示す斜視図である。図14に示されるブリック型の紙容
器40は、該紙容器40の対向する両側部の蓋形成部と
容器本体形成部に、それぞれ幅方向の中心線に沿って縦
方向の折り畳み用罫線41、42が付されている。従っ
て、このブリック型の紙容器40の使用後には、図15
に示すように、折り畳み用罫線41、42を使用して谷
折りすることによって折り畳むことができる。
【0032】以上、前記各実施例に従って説明したよう
に、本考案の紙容器用ブランク板は、軸方向と直交する
方向の断面が矩形状をなす紙容器を成形するためのもの
であればよく、その断面形状が正方形であっても、或い
は長方形であっても、同様に適用することができる。
【0033】
【考案の効果】本考案の紙容器用ブランク板を使用した
紙容器は、断面矩形状の紙容器を形成している4縦周面
のうちの対向する2面に、それぞれ形成されている縦方
向の折り畳み用罫線とこの縦方向の折り畳み用罫線の下
縁から逆V字型に設けられた折り畳み用罫線とを組み合
わせた逆Y字型の折り畳み用罫線を利用して、偏平に折
り畳むことができるので、使用後の紙容器を容易に、且
つ嵩張らせることなく処置でき、これによって使用後の
紙容器をリサイクルに供するための手間や輸送コストを
低いものに成し得る。
【0034】又、前記逆Y字型の折り畳み用罫線に加え
て、その逆V字型の部分の頂点同士間を結ぶ横方向の折
り畳み用罫線が設けられている場合には、逆Y字型の折
り畳み用罫線を利用して折り畳むと同時に、横方向の折
り畳み用罫線を使用して折り畳むことにより、紙容器の
底部を折り上げてレ字型に折り畳むことができるので、
前記の効果に加えて、使用後の紙容器をより薄い偏平状
に容易に折り畳むことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の紙容器用ブランク板の第1の実施例品
を示す正面図である。
【図2】図1に示した紙容器用ブランク板によって成形
された紙容器を使用後に折り畳む過程を示す斜視図であ
る。
【図3】本考案の紙容器用ブランク板の第2の実施例品
によって成形されたブリック型の紙容器を示す斜視図で
ある。
【図4】図3に示した紙容器を使用後に折り畳む過程を
示す斜視図である。
【図5】本考案の紙容器用ブランク板の第3の実施例品
を示す正面図である。
【図6】図5に示した紙容器用ブランク板によって成形
された紙容器を使用後に折り畳む過程を示す斜視図であ
る。
【図7】本考案の紙容器用ブランク板の第4の実施例品
を示す正面図である。
【図8】本考案の紙容器用ブランク板の第5の実施例品
によって成形されたブリック型の紙容器を示す斜視図で
ある。
【図9】紙容器の折り畳み用罫線が設けられた参考例1
の紙容器用ブランク板を示す正面図である。
【図10】図9に示した紙容器用ブランク板によって成
形された紙容器を使用後に折り畳む過程を示す斜視図で
ある。
【図11】図9に示した紙容器用ブランク板によって成
形された紙容器を使用後に折り畳む過程を示す側面図で
ある。
【図12】紙容器の折り畳み用罫線が設けられた参考例
2の紙容器用ブランク板によって成形されたブリック型
の紙容器を示す斜視図である。
【図13】図12に示したブリック型の紙容器を使用後
に折り畳む過程を示す斜視図である。
【図14】紙容器の折り畳み用罫線が設けられた参考例
3の紙容器用ブランク板によって成形されたブリック型
の紙容器を示す斜視図である。
【図15】図14に示したブリック型の紙容器を使用後
に折り畳む過程を示す斜視図である。
【図16】ゲーベルトップ型の紙容器に成形するための
従来の紙容器用ブランク板を示す正面図である。
【図17】図16に示した紙容器用ブランク板によって
成形されたゲーベルトップ型の紙容器を示す斜視図であ
る。
【図18】紙容器用ブランク板を形成する積層シートの
例を示す断面図である。
【符号の説明】
l・・・紙容器用ブランク板、 2〜5・・・第1〜第4の容器本体形成部、 6〜9・・・第1〜第4の底形成部、 10〜13・・・第1〜第4の蓋形成部、 14〜17・・・第1〜第4の封止片、 18・・・連結片、 19〜25・・・折り曲げ線、 31・・・ゲーベルトップ型の紙容器、 32〜33・・・折り畳み用罫線、 34〜36・・・折り畳み用罫線、 37〜39・・・折り畳み用罫線、 40・・・ブリック型の紙容器、 41〜42・・・折り畳み用罫線、 43〜44・・・折り畳み用罫線、 45〜47・・・折り畳み用罫線、 48〜50・・・折り畳み用罫線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−33248(JP,A) 実開 昭61−137516(JP,U) 実開 昭62−31017(JP,U) 実開 昭62−54916(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 5/36 B65D 5/40

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸方向と直交する方向の断面が矩形状を
    なす紙容器を形成するための紙容器用ブランク板におい
    て、前記断面が矩形状をなす紙容器を形成する4縦周面
    のうちの対向する2面に、それぞれ幅方向の中心線に沿
    って、上縁から、該縦周面に連続する底辺の幅の1/2
    に相当する高さ位置まで設けられている縦方向の折り畳
    み用罫線と、この縦方向の折り畳み用罫線の前記高さ位
    置を頂点として紙容器の前記底辺の両端部に向かって逆
    V字型に設けられた折り畳み用罫線とを組み合わせた逆
    Y字型の断面凹円弧状にプレス成形された折り畳み用罫
    線が付されていることを特徴とする紙容器用ブランク
    板。
JP1997003710U 1997-04-23 1997-04-23 紙容器用ブランク板 Expired - Lifetime JP2605810Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1997003710U JP2605810Y2 (ja) 1997-04-23 1997-04-23 紙容器用ブランク板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1997003710U JP2605810Y2 (ja) 1997-04-23 1997-04-23 紙容器用ブランク板

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1092U JPH1092U (ja) 1998-04-24
JP2605810Y2 true JP2605810Y2 (ja) 2000-08-21

Family

ID=18498142

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1997003710U Expired - Lifetime JP2605810Y2 (ja) 1997-04-23 1997-04-23 紙容器用ブランク板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2605810Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4896988B2 (ja) * 2005-12-21 2012-03-14 ストラ エンソ オサケ ユキチュア ユルキネン 開放装置を受け入れるようになっているパッケージ

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4997923U (ja) * 1972-12-11 1974-08-23
JPS62110431U (ja) * 1985-12-27 1987-07-14
JPS62110429U (ja) * 1985-12-27 1987-07-14
JPH0613311Y2 (ja) * 1987-09-26 1994-04-06 清男 小林 床暖房用畳み
JPH0335141U (ja) * 1989-08-14 1991-04-05
WO2014196074A1 (ja) * 2013-06-07 2014-12-11 株式会社テクノクラーツ 容器本体及び注出容器

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4896988B2 (ja) * 2005-12-21 2012-03-14 ストラ エンソ オサケ ユキチュア ユルキネン 開放装置を受け入れるようになっているパッケージ

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1092U (ja) 1998-04-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS6240925Y2 (ja)
US4586650A (en) Blank structure with indented fold lines for a cardboard container
EP0197614A2 (en) Bottom design of packing containers
JPS5820642A (ja) カ−トン製一体裁断片からなる容器
JP2605810Y2 (ja) 紙容器用ブランク板
JPS5841041A (ja) 包装容器のブランク
GB2072147A (en) Folded containers for liquids
JPS61502252A (ja) 厚紙容器の為の平頂端蓋を形成するための素材及び平頂の液体運搬用の厚紙容器
CA1162170A (en) Container with infolded bottom closure
JPH09514U (ja) 紙容器用ブランク板
JPH09513U (ja) 紙容器用ブランク板
JPH047057Y2 (ja)
JPH0437061Y2 (ja)
CN213229380U (zh) 一种对开式包装盒
GB2135970A (en) Liquid cartons
JPH055138Y2 (ja)
CN2423207Y (zh) 包装盒
JPS5974050A (ja) 液体容器のための端部閉鎖部の構造
JPH0144416Y2 (ja)
JPS6211788Y2 (ja)
JP2533409Y2 (ja) 紙製液体容器
JPS6348504Y2 (ja)
CA1043313A (en) Bottom structure of cardboard type liquid packing container
JPH0614018U (ja) 紙製容器
CN2353210Y (zh) 分隔式纸餐盒

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term