JPH0684967A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JPH0684967A
JPH0684967A JP23115892A JP23115892A JPH0684967A JP H0684967 A JPH0684967 A JP H0684967A JP 23115892 A JP23115892 A JP 23115892A JP 23115892 A JP23115892 A JP 23115892A JP H0684967 A JPH0684967 A JP H0684967A
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JP
Japan
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molybdenum
electrode
metal
resistance
layer
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JP23115892A
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English (en)
Inventor
Kyoko Hori
恭子 堀
Norihiko Samoto
典彦 佐本
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 化合物半導体と金属の界面構造の熱的な安定
性を維持しつつ、高いショットキー障壁と低い電気抵抗
を有する電極や配線を簡便な製造方法を用いて精度良く
実現する。 【構成】 III −V族化合物半導体上の多層構造を有す
る電極や配線において、化合物半導体や絶縁膜と接触す
る金属としてモリブデンを用い、電極や配線を構成する
金属にモリブデンよりも比抵抗が小さく、かつ電子ビー
ムあるいは抵抗加熱による蒸着が可能な材料を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、III −V族化合物半導
体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、特開昭62−52962号公報
「半導体装置」によれば、ショットキー電極をモリブデ
ン上にタングステンを積層して形成することにより、耐
熱性向上と電極の信頼性向上を図っている。図4に従来
例の一例として、MESFETの概略素子断面図を示
す。図4において、半絶縁性のGaAs基板21上に、
アンドープGaAsバッファ層22、不純物ドープGa
As動作層23、不純物ドープGaAsコンタクト抵抗
低減用キャップ層24が、エピタキシャル成長法によ
り、順次積層されている。そして、不純物ドープGaA
s動作層23の中央部表面上にモリブデン25とモリブ
デン25上に積層したタングステン26によりゲート電
極が形成され、不純物ドープGaAsコンタクト抵抗低
減用キャップ層24上にソース電極27およびドレイン
電極28がそれぞれ設けられている。
【0003】一方、III −V族化合物半導体MIS構造
上の絶縁膜上に電極を構成する材料としてはタングステ
ンシリサイド等が用いられている。図5に従来例の一例
として、MISFETの概略素子断面図を示す。図5に
おいて、半絶縁性のGaAs基板121上に、アンドー
プGaAs電子走行層122、アンドープAlGaAs
絶縁膜層123、アンドープGaAs絶縁膜層124
が、エピタキシャル成長法により、順次積層されてい
る。そして、アンドープGaAs絶縁膜層124の中央
部表面上にタングステンシリサイド125によりゲート
電極が形成され、アンドープGaAs絶縁膜層124上
にソース電極126およびドレイン電極127がそれぞ
れ設けられている。
【0004】また、集積回路用MESFETにおけるセ
ルフアライン構造においては、ゲートとオーミックの電
極配線はモリブデンスパッタ、リフトオフで形成されて
いる(エム・ベルツ等、アイ・イー・ディー・エム・テ
クノロジカル・ダイジェスト、201頁、1979年;
M.Berth et al., IEDM Tec
h. Dig., 201, 1979)。図6に従来
例の一例として、IC用MESFETの概略素子断面図
を示す。図6において、半絶縁性のGaAs基板221
上に不純物ドープGaAs動作層222をイオン注入に
より素子間分離を行い、不純物ドープGaAs動作層2
22上にゲート電極223を形成し、ゲートパターンに
対してセルフアラインによりオーミック電極224を形
成する。ゲート電極223とオーミック電極224の配
線材料として、モリブデン225をスパッタ、リフトオ
フにより形成し、層間膜配線として酸化膜226を堆積
し、スルーホール堆積後、2層配線227が設けられて
いる。
【0005】このように、高融点金属を電極や配線材料
として用いることにより熱的な安定を維持し、高信頼性
を得ることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ショットキ
ー電極として、例えば特開昭62−52962号公報
「半導体装置」においては、ドライエッチング性を良好
に確保するためにモリブデン上にタングステンを形成し
ている。このように、モリブデン上にはタングステンを
形成する場合、また、特にドライエッチング工程を有す
る場合には、蒸着方法としてはスパッタ蒸着法が一般的
である。しかし、最近は、ドライプロセスによる表面キ
ャリアの減少等のダメージが問題となっており、ダメ−
ジに対する検討も盛んに行われている。(例えば、エイ
・ジャリル等、ジャーナル・アプライド・フィジック
ス、59巻、3774頁、1986年;A.Jalil
etal., J.Appl.Phys., 59,
3774, 1986)。一方、サブミクロン以下の
オーダーの微細パターンを形成する場合には、一般的に
リフトオフプロセスが適している。ところが、スパッタ
蒸着により積層された金属膜は、膜の成長方法が一定で
はないため、リフトオフ時の膜の分離が悪く、リフトオ
フプロセスにはあまり適していない。
【0007】そこで、タングステンの電子ビーム蒸着も
検討はされている(例えば、ケー・マツモト等、ジャパ
ン・ジャーナル・オブ・フィジックス、21巻、L39
3頁、1982年;K.Matsumoto et a
l., Jpn.J.Appl.Phys., 21,
L393, 1982)が、融点が3322℃である
ため、蒸発源からの輻射熱により、レジストが焼き付く
問題があり、輻射熱の対策として蒸着源を細線にして点
蒸着法を行っているが、これは蒸着速度が約0.3オン
グストローム/secと著しく遅く、実用化には難しい
問題があった。
【0008】また、MISゲートとして利用されている
タングステンシリサイド等の高融点金属は、ショットキ
ー電極としても広く用いられているが、ショットキー障
壁の高さは0.6eV程度と低く、リーク電流が流れや
すくなることが知られており、電気抵抗が100〜20
0μΩ−cm以上で、単体金属に比べ高いことが問題と
なる。また、タングステンと同様、スパッタ蒸着による
成膜が一般的であり、微細パターンを形成するには厳し
い制御条件が必要となる。
【0009】一方、配線材料としてモリブデンを用いて
いるが、さらに抵抗を下げるためには、さらに比抵抗の
低い材料を積層する必要がある。
【0010】本発明の目的は、電極や配線に用いる高融
点金属において問題となっていた高抵抗、低いショット
キー障壁に対し、化合物半導体と金属の界面構造の熱的
な安定性を維持しつつ、高いショットキー障壁と低い電
気抵抗を有する電極や配線を簡便な製造方法を用いて精
度良く実現することのできる半導体装置を提供すること
にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、III −V
族化合物半導体上に多層構造からなるショットキー電極
を有する半導体装置において、化合物半導体とショット
キー接触する金属がモリブデンであり、モリブデン上に
モリブデンよりも比抵抗が小さくかつ電子ビーム蒸着あ
るいは抵抗加熱による蒸着が可能な材料を用いたことを
特徴としている。
【0012】また、第2の発明は、III −V族化合物半
導体MIS構造上の絶縁膜上に多層構造からなる電極を
有する半導体装置において、絶縁膜に接触する金属がモ
リブデンであり、モリブデン上にモリブデンよりも比抵
抗が小さくかつ電子ビーム蒸着あるいは抵抗加熱による
蒸着が可能な材料を用いたことを特徴としている。
【0013】また、第3の発明は、第1または第2の発
明において、多層構造を有する配線材料がモリブデンで
あり、モリブデン上にモリブデンよりも比抵抗が小さく
かつ電子ビーム蒸着あるいは抵抗加熱による蒸着が可能
な材料を用いたことを特徴としている。
【0014】
【作用】本発明において、例えば化合物半導体と接触す
る金属として、融点が2610℃であるモリブデンを用
いることにより、例えば400℃以上でAlで問題にな
る相互拡散層の形成等の問題が起こることもなく、化合
物半導体と金属の界面構造が熱的に安定であり、障壁電
位やn値の特性維持が実現できる。その上、モリブデン
単体でも抵抗は5μΩ−cm程度と充分に低いが、電極
または配線を形成する金属として比抵抗がモリブデンよ
りも低い材料(銀、金、アルミニウム等)をモリブデン
上に積層することにより、さらに抵抗を低くすることが
できる。さらに、モリブデンは、GaAsとのショット
キー障壁高さが0.8eV程度と、高いショットキー障
壁を維持することができる。また、MISゲートや配線
においても耐熱性の良い、抵抗の低い電極や配線が実現
でき、しかも製造方法として電子ビームや抵抗加熱によ
り蒸着ができるため、リフトオフプロセスを利用するこ
とができ、簡便に微細パターンを形成することができる
ものである。
【0015】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0016】図1は、第1の発明の一実施例の概略素子
断面図である。図1に示すように、半絶縁性GaAs基
板11上に、アンドープGaAsバッファ層12、不純
物ドープGaAs動作層13、不純物ドープGaAsコ
ンタクト抵抗低減用キャップ層14が順次エピタキシャ
ル成長により形成されている。ここで、不純物ドープG
aAsコンタクト抵抗低減用キャップ層14は、オーミ
ック・コンタクトを良好になすための層である。
【0017】次に、成長基板表面にオーミック・コンタ
クト用金属からなるソース電極15およびドレイン電極
16が、リフトオフ法等により形成され、ソース電極1
5およびドレイン電極16間の不純物ドープGaAsコ
ンタクト抵抗低減用キャップ層14が部分的にエッチン
グ除去され、その部分に、電子供給層とショットキー接
合する金属をモリブデン17とし、モリブデン17上に
チタン18、銀19を積層することによりゲート電極が
形成されている。
【0018】ここでは、1例としてモリブデン/チタン
/銀という積層構造のゲートをあげたが、モリブデン上
のチタン、銀に限るものではなく、III −V族化合物と
ショットキー接合する金属をモリブデンとすることによ
り、熱的な信頼性が向上すると共に、ショットキー障壁
の高さも0.8eVを維持することができる。しかも上
層に銀を配することにより、抵抗を下げることができる
ものである。
【0019】ここでは、1例としてGaAs系のMES
FETのゲート電極についての実施例を説明したが、こ
れに限るものではなく、2次元電子ガスFET等ショッ
トキー電極を有するすべての半導体装置に同様に利用す
ることができる。また、電極を形成する材料も比抵抗が
モリブデンの比抵抗よりも低く、かつ電子ビームあるい
は抵抗加熱による蒸着が可能な材料を有すれば、他の材
料でもよい。
【0020】この実施例により、熱的な安定性を維持し
つつ、低い電気抵抗と高いショットキー障壁を有する電
極を、微細にかつ簡便に製造することができるものであ
る。
【0021】図2は、第2の発明の一実施例の概略素子
断面図である。図2に示すように、半絶縁性GaAs基
板111上に、アンドープGaAs電子走行層112、
アンドープAlGaAs絶縁膜層113、アンドープG
aAs絶縁膜層114が順次エピタキシャル成長により
形成されている。
【0022】次に、成長基板表面にオーミック・コンタ
クト用金属からなるソース電極115およびドレイン電
極116がリフトオフ法等により形成され、ソ−ス電極
115およびドレイン電極116間のアンドープGaA
s絶縁膜層114上に接合する金属をモリブデン117
とし、モリブデン117上に順次チタン118、銀11
9を積層することによりゲ−ト電極が形成されている。
【0023】ここでは、1例としてモリブデン/白金/
銀という積層構造のゲートをあげたが、モリブデン上の
白金,銀に限るものではなく、絶縁膜接触する金属をモ
リブデンとすることにより、熱的な安定性を維持できる
と共に、上層に銀を配することにより、抵抗を下げるこ
とができるものである。
【0024】ここでは、1例としてGaAs系のPチャ
ネルMISFETのゲート電極についての実施例を説明
したが、これに限るものではなく、絶縁膜上に電極を有
するすべての半導体装置に同様に利用することができ
る。また、電極を形成する材料も比抵抗がモリブデンの
比抵抗よりも低く、かつ電子ビームあるいは抵抗加熱に
よる蒸着が可能な材料を有すれば、他の材料でもよい。
【0025】この実施例により、熱的な安定性を維持し
つつ、低い電気抵抗を有する電極を、微細にかつ簡便に
製造することができるものである。
【0026】図3は、第3の発明の一実施例の概略素子
断面図である。図3に示すように、半絶縁性GaAs基
板211上に、不純物ドープGaAs動作層212をイ
オン注入により素子間分離を行い、不純物ドープGaA
s動作層212上にゲート電極213を形成し、ゲート
パターンに対してセルフアラインによりオーミック電極
214を形成する。ゲート電極213とオーミック電極
214の配線材料として、モリブデン215上に順次チ
タン216、銀217、を積層して電極配線を形成し、
層間膜配線として酸化膜218を堆積し、スルーホール
堆積後、2層配線219を設けることにより配線を形成
する。
【0027】ここでは、1例としてモリブデン/チタン
/銀という積層構造の電極配線をあげたが、モリブデン
上のチタン,銀に限るものではなく、配線材料をモリブ
デンとすることにより、熱的な安定性が維持できると共
に、上層に銀を配することにより、抵抗を下げることが
できるものである。
【0028】ここでは、1例としてGaAs系IC用M
ESFETの電極配線についての実施例を説明したが、
これに限るものではなく、配線を有するすべての半導体
装置に同様に利用することができる。また、配線を形成
する材料も比抵抗がモリブデンの比抵抗よりも低く、か
つ電子ビームあるいは抵抗加熱による蒸着が可能である
材料を有すれば、他の材料でもよい。
【0029】この実施例により、熱的な安定性を維持し
つつ、低い電気抵抗を有する電極を、微細にかつ簡便に
製造することができるものである。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
例えばIII −V族化合物半導体と、あるいはMIS構造
に関しては絶縁膜と接触する金属として、高融点金属で
あるモリブデンを用いることにより、0.8eV程度と
高いショットキー障壁を持ちつつ、化合物半導体と金属
の界面構造の熱的な安定性の維持が実現できる。また、
モリブデンは、融点が2610℃程度と、例えばタング
ステンシリサイドよりも500℃以上高いにもかかわら
ず、電子ビームにより5オングストローム/sec程度
の割合で蒸着することができる。その上、電極または配
線を形成する金属層に、モリブデンよりも比抵抗が低
く、かつ電子ビームあるいは抵抗加熱による蒸着が可能
な材料、例えば、銀、金、アルミニウム等を用いるため
抵抗を低減することができる。例えば、上層に銀を配す
ることにより、100μmのゲート幅を持つT型ゲート
における抵抗を15Ω未満に抑えることができる。ま
た、積層する金属が電子ビームあるいは抵抗加熱による
蒸着が可能なため、リフトオフプロセスを用いることが
でき、ドライプロセスによるダメージを防ぐことがで
き、かつ簡便な方法でサブミクロンを有する微細パター
ンを形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の一実施例の概略素子断面図であ
る。
【図2】第2の発明の一実施例の概略素子断面図であ
る。
【図3】第3の発明の一実施例の概略素子断面図であ
る。
【図4】従来のMESFETの概略素子断面図である。
【図5】従来のMISFETの概略素子断面図である。
【図6】従来のIC用MESFETの概略素子断面図で
ある。
【符号の説明】
11,21,111,121,211,221 GaA
s基板 12,22 アンドープGaAsバッファ層 13,23,212,222 不純物ドープGaAs動
作層 14,24 不純物ドープGaAsコンタクト抵抗低減
用キャップ層 15,27,115,126 ソース電極 16,28,116,127 ドレイン電極 17,25,117,215,225 モリブデン 18,118,216 チタン 19,119,217 銀 26 タングステン 112,122 アンドープGaAs電子走行層 113,123 アンドープAlGaAs絶縁膜層 114,124 アンドープGaAs絶縁膜層 125 タングステンシリサイド 213,223 ゲート電極 214,224 オーミック電極 218,226 酸化膜 219,227 2層配線

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】III −V族化合物半導体上に多層構造から
    なるショットキー電極を有する半導体装置において、化
    合物半導体とショットキー接触する金属がモリブデンで
    あり、モリブデン上にモリブデンよりも比抵抗が小さく
    かつ電子ビーム蒸着あるいは抵抗加熱による蒸着が可能
    な材料を用いたことを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】III −V族化合物半導体MIS構造上の絶
    縁膜上に多層構造からなる電極を有する半導体装置にお
    いて、絶縁膜に接触する金属がモリブデンであり、モリ
    ブデン上にモリブデンよりも比抵抗が小さくかつ電子ビ
    ーム蒸着あるいは抵抗加熱による蒸着が可能な材料を用
    いたことを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の半導体装置におい
    て、多層構造を有する配線材料がモリブデンであり、モ
    リブデン上にモリブデンよりも比抵抗が小さくかつ電子
    ビーム蒸着あるいは抵抗加熱による蒸着が可能な材料を
    用いたことを特徴とする半導体装置。
JP23115892A 1992-08-31 1992-08-31 半導体装置 Pending JPH0684967A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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