JPH0684933B2 - 材料試験機 - Google Patents

材料試験機

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JPH0684933B2
JPH0684933B2 JP62065210A JP6521087A JPH0684933B2 JP H0684933 B2 JPH0684933 B2 JP H0684933B2 JP 62065210 A JP62065210 A JP 62065210A JP 6521087 A JP6521087 A JP 6521087A JP H0684933 B2 JPH0684933 B2 JP H0684933B2
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己年 福元
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Matsuzawa Seiki KK
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、材料片の硬さ、引張り強さ、降伏応力、弾性
係数、クリープ挙動など(以下、簡単のため材料片の硬
さなどと称する)を、圧子を材料片に押込み侵入させて
材料片に圧痕を付すときにおける、圧子の材料片に対す
る押圧力が予定の第1の値をとるときの圧子の材料片内
への侵入量と、圧子を材料片に押込み侵入させて材料片
に圧痕を付して後、圧子を材料片から離間させるときに
おける、圧子の材料片に対する押圧力が予定の第1の値
または他の第2の値をとるときの圧子の材料片内への侵
入量とのいずれか一方または双方を用いて測定する材料
試験機に関する。
[従来の技術] 従来、圧子を材料片に押込み侵入させて材料片に圧痕を
付すときにおける、圧子の材料片に対する押圧力が予定
の第1の値をとるときの圧子の材料片内への侵入量と、
圧子を材料片に押込み侵入させて材料片に圧痕を付して
後、圧子を材料片から離間させるときにおける、圧子の
材料片に対する押圧力が予定の第1の値または他の第2
の値をとるときの圧子の材料片内への侵入量とのいずれ
か一方または双方を用いて測定する材料試験機として、
材料片を保持する材料片保持用体と、その材料片保持用
体に保持されている材料片に押込み侵入して材料片に圧
痕を付す圧子と、その圧子をそれが材料片に押込み侵入
するように押圧する圧子押圧用部材と、圧子が材料片を
押圧している圧子押圧力を検出する圧子押圧力検出手段
と、圧子が材料片内に侵入している圧子侵入量を検出す
る圧子侵入量検出手段とを有し、この場合、圧子侵入量
検出手段が、固定子及び可動子を有する圧子侵入量検出
用変位検出器を有し、そして、その圧子侵入量検出用変
位検出器の固定子が圧子及び材料片保持用体のいずれか
一方に固定され、また、圧子侵入量検出用変位検出器の
可動子がその遊端を圧子及び材料片保持用体の他方に接
触させている、という構成を有するものが提案されてい
る。
このような構成を有する材料試験機によれば、圧子によ
って材料片に圧痕を付すときでも、また圧子によって材
料片に圧痕を付して後、圧子を材料片から離間させると
きでも、圧子押圧力検出手段からの圧子押圧力検出出力
によって、圧子の材料片に対する圧子力を測定すること
ができ、また、圧子侵入量検出手段の圧子侵入量検出用
変位検出器からの圧子侵入量検出出力によって、圧子の
材料片内への侵入量を測定することができるので、材料
片の硬さなどを測定することができる。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、従来の材料試験機は、圧子が材料片を押
圧している圧子押圧力を検出する圧子押圧力検出手段の
構成が、複雑であり、このため、材料試験機を、全体と
して、小型化し、また廉価に構成するのに一定の限度を
有していた。
また、従来の材料試験機の場合は、材料片を保持する材
料片保持用体に、圧子侵入量検出手段の圧子侵入量検出
用変位検出器の固定子が固定されているか可動子の遊端
が接触しているため、圧子侵入量検出手段の圧子侵入量
検出用変位検出器からの圧子侵入量検出出力が、材料片
保持用体の表面がどのような表面であるか及び材料片保
持用体上の材料片がどのように保持されるかの状態に影
響された値で得られる。また、圧子侵入量検出手段の圧
子侵入量検出用変位検出器からの圧子侵入量検出出力
が、材料片が圧子によって押圧されることによってその
表面が材料片保持用体からみて頭初の高さから降下する
ことによる誤差を含んだ値で得られる。このため、圧子
侵入量検出手段の圧子侵入量検出用変位検出器からの圧
子侵入量検出出力によって測定することができる、圧子
の材料片内への侵入量を、正確な値で測定することがで
きない。
従って、従来の材料試験機の場合、材料片の硬さなど
を、正確に測定することができない、という欠点を有し
ていた。
[問題点を解決するための手段] よって、本発明は、上述した欠点のない、新規な材料試
験機を提案せんとするものである。
本願第1、第2、第3、第4及び第5番目の発明による
材料試験機は、従来の材料試験機の場合と同様に、材料
片を保持する材料片保持用体と、材料片に押込み侵入し
て材料片に圧痕を付すための圧子と、圧子をそれが材料
片に押込み侵入するように押圧する圧子押圧用部材と、
圧子が材料片を押圧している圧子押圧力を検出する圧子
押圧力検出手段と、圧子が試料片内に侵入している圧子
侵入量を検出する圧子侵入量検出手段とを有する。
しかしながら、本願第1番目の発明による材料試験機
は、このような構成を有する材料試験機において、圧子
押圧用部材及び圧子間に、圧子押圧力伝達部材が介挿さ
れ、その圧子押圧力伝達部材が、圧子押圧用部材及び圧
子間圧縮する弾褥材でなり、また、圧子検出手段が、圧
子及び圧子押圧用部材のいずれか一方に固定された固定
子と、遊端を圧子及び圧子押圧用部材中のいずれか他方
に接触させている可動子とを有していて、上記弾褥材の
圧縮量を上記圧子押圧力として検出する圧子押圧力検出
用変位検出器を有する。
また、本願第2番目の発明による材料試験機は、本願第
1番目の発明による材料試験機において、その圧子侵入
量検出手段が、材料片にその表面から接触する接触子
と、固定子及び可動子を有する圧子侵入量検出用変位検
出器とを有し、その固定子が圧子及び上記接触子のいず
れか一方に固定され、圧子侵入量検出用変位検出器の可
動子がその遊端を圧子及び接触子の他方に接触させてい
る。
さらに、本願第3番目の発明による材料試験機は、本願
第1番目の発明による材料試験機において、その圧子侵
入量検出手段が、(a)圧子押圧用部材が圧子を押圧す
べく運動するとき、その運動に応じてパルス列を発生す
るパルス発生手段と、(b)パルス発生手段からのパル
ス列を、圧子押圧力検出手段からの出力にもとずき、圧
子の材料片に対する押圧力が第1の値から第2の値にな
るまでの間、計数する計数手段とを有する。
また、本願第4番目の発明による材料試験機は、本願第
1番目の発明による材料試験機において、その圧子侵入
量検出手段が、(a)圧子押圧用部材が圧子を押圧すべ
く第1の方向に運動するとき、その運動に応じて、第1
のパルス列を発生し、且つ圧子押圧用部材が、第1の方
向に運動して後、その第1の方向とは逆の第2の方向に
運動するとき、その運動に応じて第2のパルス列を発生
するパルス発生手段と、(b)圧子押圧力検出手段から
の出力にもとずき、パルス発生手段からの第1のパルス
列を、圧子の材料片に対する押圧力が第1の値から第2
の値になるまでの間、第1の計数値として計数し、且つ
パルス発生手段からの第2のパルス列を、圧子の材料片
に対する押圧力が第2の値から第1の値になるまでの
間、第2の計数値として計数して、第1の計数値と第2
の計数値との差の計数値を得る計数手段とを有する。
さらに、本願第5番目の発明による材料試験機は、本願
第1番目の発明による材料試験機において、その圧子侵
入量検出手段が、(a)圧子押圧用部材が圧子を押圧す
べく第1の方向に運動するとき、その運動に応じて、第
1のパルス列を発生し、且つ圧子押圧用部材が、第1の
方向とは逆の第2の方向に運動するとき、その運動に応
じて第2のパルス列を発生するパルス発生手段と、
(b)遊端を圧子押圧用部材または圧子、及び材料片の
表面のいずれか一方に接触させている接触子と、(c)
圧子押圧用部材または圧子、及び材料片のいずれか他方
及び接触子にそれぞれ設けられた第1及び第2の接点と
を有するスイッチと、(d)圧子押圧力検出手段からの
出力にもとずき、パルス発生手段からの第1のパルス列
を、圧子の材料片に対する押圧力が第1の値から第2の
値になるまでの間、第1の計数値として計数し、且つパ
ルス発生手段からの第2のパルス列を、圧子の材料片に
対する押圧力が第2の値から第1の値になるまでの間、
第2の計数値として計数するとともに、スイッチがオン
している間において、パルス発生手段からの第1のパル
ス列を第3の計数値として計数し、且つパルス発生手段
からの第2のパルス列を第4の計数値として計数し、第
1の計数値と第2の計数値との差が第3の計数値と第4
の計数値との差によって補正されている計数値を得る計
数手段とを有する。
[作用・効果] 本願第1、第2、第3、第4及び第5番目の発明による
材料試験機によれば、材料片保持用体と、圧子と、圧子
押圧用部材と、圧子押圧力検出手段と、圧子侵入量検出
手段とを、従来の材料試験機の場合と同様に有し、そし
て、圧子押圧用部材によって、圧子を、圧子押圧力伝達
部材を介して、材料片に、押込み侵入させることができ
る。
この場合、圧子押圧力伝達部材が弾褥材でなり、その弾
褥材が、圧子押圧用部材によって圧子を材料片に押圧す
るとき、圧縮される。このときの弾褥材の圧縮量は、圧
子の材料片に対する押圧力に対応している。一方、圧子
押圧力検出手段の圧子押圧力検出用変位検出器が、弾褥
材の圧縮量を検出し、その検出出力を圧子押圧力検出出
力として出力する。
従って、本願第1、第2、第3、第4及び第5番目の発
明による材料試験機によれば、材料片の硬さなどを、従
来の材料試験機の場合と同様に、圧子押圧力検出手段か
らの圧子押圧力検出出力と、圧子侵入量検出手段からの
圧子侵入量検出出力とを用いて測定することができる。
しかしながら、本願第1、第2、第3、第4及び第5番
目の発明による材料試験機の場合、圧子押圧用部材及び
圧子間に介挿されている圧子押圧力伝達部材を有し、そ
して、その圧子押圧力伝達部材が、圧子押圧用部材及び
圧子間で圧縮する弾褥材でなり、そして、その弾褥材
が、上述したように、圧子押圧用部材によって圧子を材
料片に押圧するとき、圧縮するので、圧子押圧用部材に
よって圧子を材料片に押圧するとき、材料片が、圧子に
よって、過渡的に大きな押圧力で押圧されるおそれを有
しない。
従って、本願第1、第2、第3、第4及び第5番目の発
明による材料試験機の場合、材料片に、圧子による圧痕
を、材料片に損傷を与えるおそれなしに、容易につけさ
せることができ、よって、材料片の硬さなどを、正確に
測定することができる。
また、本願第1、第2、第3、第4及び第5番目の発明
による材料試験機の場合、圧子押圧力検出手段が、圧子
及び圧子押圧用部材のいずれか一方に固定された固定子
と、遊端を圧子及び圧子押圧用部材の他方に接触させて
いる可動子とを有し、圧子押圧力伝達部材の弾褥材の上
述した圧縮量を圧子の材料片に対する押圧力を検出して
いる圧子押圧力検出出力として検出する圧子押圧力検出
用変位検出器を有し、そして、その圧子押圧力検出用変
位検出器から、圧子の材料片に対する押圧力を検出して
いる圧子押圧力検出出力を出力するようにしているの
で、圧子押圧力検出出力を出力する手段が、極めて簡易
な構成を有する。
従って、本願第1、第2、第3、第4及び第5番目の発
明による材料試験機の場合、材料試験機を、従来の材料
試験機に比し、より小型、廉価に構成することができ
る。
また、本願第2番目の発明による材料試験機の場合、圧
子侵入量検出手段が、材料片にその表面から接触する接
触子と、固定子及び可動子を有する圧子侵入量検出用変
位検出器とを有し、その固定子が圧子及び接触子のいず
れか一方に固定され、可動子がその遊端を圧子及び接触
子の他方に接触させている構成を有する。
このため、圧子侵入量検出手段の圧子侵入量検出用変位
検出器からの圧子侵入量検出出力を、材料片保持用体の
表面がどのような表面であるか及び材料片保持用体上に
どのように材料片が保持されるかの状態に影響されない
値で得ることができる。従って、圧子侵入量検出手段の
圧子侵入量検出用変位検出器からの圧子侵入量検出出力
によって測定することができる、圧子の材料片内への侵
入量を、正確な値で得ることができる。
よって、本願第2番目の発明による材料試験機によれ
ば、材料片の硬さなどを、従来の材料試験機の場合に比
し、正確に測定することができる。
また、本願第2番目の発明による材料試験機の場合、圧
子侵入量検出手段が、固定子と可動子とを有する圧子侵
入量検出用変位検出器を有する外、材料片にその表面か
ら接触する接触子を有し、そして、圧子侵入量検出用変
位検出器の可動子または固定子が、接触子に接触するよ
うになされ、従って、圧子侵入量検出用変位検出器の可
動子または固定子が、直接、材料片の表面に接触するの
ではなく、接触子を介して、材料片の表面に接触するよ
うにしているので、圧子侵入量検出用変位検出器の可動
子または固定子を、材料片の表面の高さ位置を正確に表
している位置に位置させることが、圧子侵入量検出用変
位検出器の可動子を、直接、材料片の表面に接触させる
ようにした場合に比し、容易にでき、よって、材料片の
硬さなどを、正確に測定することができる。
さらに、本願第3番目の発明による材料試験機の場合、
圧子侵入量検出手段が(a)圧子押圧用部材が圧子を押
圧すべく運動するとき、その運動に応じてパルス列を発
生するパルス発生手段と、(b)そのパルス発生手段か
らのパルス列を、圧子押圧力検出手段からの出力にもと
ずき、圧子の上記材料片に対する押圧力が第1の値から
第2の値になるまでの間、計数する計数手段とを有し、
そして、その計数手段から、圧子を材料片に押込み侵入
させて材料片に圧痕を付するときにおける、圧子の材料
片に対する押圧力が第1の値をとるときの圧子の材料片
内への侵入量を表わしている圧子侵入量検出出力を出力
する。
従って、本願第3番目の発明による材料試験機の場合、
圧子侵入量検出手段によって、極めて簡易な構成で、上
述した侵入量を表わしている圧子侵入量検出出力を得る
ことができる。
よって、本願第3番目の発明による材料試験機の場合、
上述した侵入量を表わしている圧子侵入量検出出力を用
いた材料片の硬さなどの測定を、簡易な構成で行なうこ
とができる。
また、本願第4番目の発明による材料試験機の場合、圧
子侵入量検出手段が、(a)圧子押圧用部材が圧子を押
圧すべく第1の方向に運動するとき、その運動に応じ
て、第1のパルス列を発生し、且つ圧子押圧用部材が、
第1の方向に運動して後、第1の方向とは逆の第2の方
向に運動するとき、その運動に応じて第2のパルス列を
発生するパルス発生手段と、(b)圧子押圧力検出手段
からの出力にもとずき、パルス発生手段からの第1のパ
ルス列を、圧子の材料片に対する押圧力が第1の値から
第2の値になるまでの間、第1の計数値として計数し、
且つパルス発生手段からの第2のパルス列を、圧子の材
料片に対する押圧力が第2の値から第1の値になるまで
の間、第2の計数値として計数して、第1の計数値と第
2の計数値との差の計数値を得る計数手段とを有し、そ
して、その計数手段から、圧子を材料片に押込み侵入さ
せて材料片に圧痕を付するときにおける、圧子の材料片
に対する押圧力が第1の値をとるときの圧子の材料片内
への侵入量と、圧子を材料片に押込み侵入させて材料片
に圧痕を付して後、圧子を材料片から離間させるときに
おける、圧子の材料片に対する押圧力が、第1の値をと
るときの圧子の材料片内への侵入量との差を表わしてい
る圧子侵入量検出出力を出力する。
従って、本願第4番目の発明よる材料試験機の場合、圧
子侵入量検出手段によって、極めて容易な構成で、上述
した侵入量を表わしている圧子侵入量検出出力を得るこ
とができる。
よって、本願第4番目の発明による材料試験機の場合、
上述した侵入量の差を表わしている圧子侵入量検出出力
を用いた材料片の硬さなどの測定を、簡易な構成で行な
うことができる。また、本願第5番目の発明による材料
試験機の場合、圧子侵入量検出手段が、(a)圧子押圧
用部材が上記圧子を押圧すべく第1の方向に運動すると
き、その運動に応じて、第1のパルス列を発生し、且つ
圧子押圧用部材が、第1の方向に運動して後、第1の方
向とは逆の第2の方向に運動するとき、その運動に応じ
て第2のパルス列を発生するパルス発生手段と、(b)
遊端を圧子押圧用部材または圧子、及び材料片の表面の
いずれか一方に接触させている接触子と、(c)圧子押
圧用部材または圧子、及び上記材料片のいずれか他方及
び接触子にそれぞれ設けられた第1及び第2の接点とを
有するスイッチと、(d)圧子押圧力検出手段からの出
力にもとずき、パルス発生手段からの第1のパルス列
を、圧子の上記材料片に対する押圧力が第1の値から第
2の値になるまでの間、第1の計数値として計数し、且
つパルス発生手段からの第2のパルス列を、圧子の上記
材料片に対する押圧力が第2の値から第1の値になるま
での間、第2の計数値として計数するとともに、スイッ
チがオンしている間において、パルス発生手段からの第
1のパルス列を第3の計数値として計数し、且つパルス
発生手段からの第2のパルス列を第4の計数値として計
数し、第1の計数値と第2の計数値との差が第3の計数
値と第4の計数値との差によって補正されている計数値
を得る計数手段とを有し、そして、その計数手段から、
圧子を材料片に押込み侵入させて材料片に圧痕を付する
ときにおける、圧子の材料片に対する押圧力が第1の値
をとるときの圧子の材料片内への侵入量と、圧子を材料
片に押込み侵入させて材料片に圧痕を付して後、圧子を
材料片から離間させるときにおける、圧子の材料片に対
する押圧力が、第1の値をとるときの圧子の材料片内へ
の侵入量との差を表わしている圧子侵入量検出出力を、
材料片が圧子によって押圧されることによってその表面
が材料片保持用体からみて頭初の高さから降下すること
による誤差を含まないものとして、出力する。
従って、本願第5番目の発明による材料試験機の場合、
圧子侵入量検出手段によって、極めて簡易な構成で、上
述した侵入量の差を表わしている圧子侵入量検出出力
を、上述した誤差を含むことなしに、得ることができ
る。
よって、本願第5番目の発明による材料試験機の場合、
上述した誤差を含まない、上述した侵入量の差を表わし
ている圧子侵入量検出出力を用いた材料片の硬さなどの
測定を、簡易な構成で行なうことができる。
実施例1 次に、第1図A〜C、第2図、及び第3図A〜Kを伴っ
て、本発明による材料試験機の第1の実施例を述べよ
う。
第1図A〜C及び第2図は、本発明による材料試験機を
示し、次に述べる構成を有する。
すなわち、平らな表面1aを有する平板状の材料片1を載
置保持する、平らな表面3aを有する台状の材料片保持用
体3を有する。
この材料片保持用体3は、支持螺軸4の遊端に、それと
一体に、平らな表面3aを支持螺軸4の軸と直交する面内
に在らしめて、取付けられている。支持螺軸4は、基体
2にその上面から予め設けられた垂直方向に延長してい
る母螺5内に、基体2の上方から、螺入され、そして、
母螺6によって基体2に固定されている。
よって、材料片保持用体3は、その表面3aを水平面内に
在らしめて、基体2に対し、垂直方向に移動自在に保持
されている。
基体2には、それと一体に、支柱11が植立されている。
支柱11の遊端には、それと一体に、水平方向に延長して
いる支持腕12が設けられている。この支持腕12の遊端に
は、それと一体に、後述する圧子押圧用軸套25を案内す
る案内用軸套13が設けられている。
この案内用軸套13は、その一方の遊端面が軸孔15を有す
る端板14によって閉塞されているが、他方の遊端面が開
放されている。案内用軸套13は、その軸を支持螺軸4の
軸と一致させ且つ端板14を材料片保持用体3側とは反対
側に位置させた状態で、材料片保持用体3の上方位置に
位置するように、支持腕12の遊端に設けられている。
案内用軸套13には、その内径よりも小さな外径を有する
螺軸部17aと、案内用軸套13の端板14に設けた軸孔15の
内径よりも大きな外径を有する円板状の鍔部17bと、案
内用軸套13の端板14の軸孔15の内径と略々等しい外径を
有し且つ外周に遊端面からキー溝18を設けている駆動輪
装着用軸部17cと、その駆動輪装着用部17cよりも小さな
外径を有する軸部17dとがそれらの順に一体に配列され
ている構成を有する駆動軸17が、その軸部17d及び駆動
輪装着用軸部17cを、案内用軸套13内から、その案内用
軸套13の端板14に設けられた軸孔15内に、鍔部17b端板1
4と接触するまで緩挿貫通させて端板14上に延長させ、
そして、駆動輪装着用軸部17c上に、キー22を有する駆
動輪21を、そのキー22を駆動輪取付用軸部17cのキー溝1
8内に案内させて配し、次で、軸部17dに母螺23を螺合さ
せることによって、螺軸部17aを案内用軸套13内にその
軸と一致させて延長させた状態で、案内用軸套13に、そ
の軸方向には実質的に移動しないが回転できるように、
設けられている。
案内用軸套13内に回転自在に延長している駆動軸17に
は、外周面に軸方向に延長している案内溝26を形成し且
つ上述した案内用軸套13の内径よりも小さな内径を有す
る圧子案内用軸套部25aと、その圧子案内用軸套部25aよ
りも大きな内径を有し且つ上述した案内用軸套13の内径
と略々等しい外径を有するとともに圧子案内用軸套部25
a側において内部に連通し且つ軸方向に延長しているス
リット27を有する軸套部25bとが一体に配列され、軸套
部25bの圧子案内用軸套部25a側とは反対側が母螺29を有
する端板部28によって閉塞されている構成を有する圧子
押圧用軸套25が、その母螺29内に駆動軸17の螺軸部17a
を螺合させ、そして、その螺軸部17aを軸套部25b内に延
長させることによって、案内用軸套13内からそれに案内
されて案内用軸套13外に材料片保持用体3側に向って延
長している状態で、材料保持用体3に対して進退自在に
設けられている。
この場合、圧子押圧用軸套25の圧子案内用軸套部30に
は、その外周面から環状の案内溝26が設けられ、また、
その案内溝26よりも端板部28側において圧子案内用軸套
部30よりも大きな外径を有する環板状の発条受部31が一
体に設けられている。上述した圧子押圧用軸套25には、
尖端33を有し且つ圧子押圧用軸套25の圧子案内用軸套部
25aの内径と略々等しい外径を有する軸部32aと、その尖
端33側とは反対側に設けられ且つ平らな押圧受面34を有
するとともに軸部32aよりも大きな外径を有する円板状
の押圧受部32bとを有する圧子32が、その軸部32aを圧子
押圧用軸套25の圧子案内用軸套部25a内に緩挿貫通さ
せ、押圧受部32bを圧子案内用軸套部25a及び軸套部25b
間の段差面30に受けさせることによって、尖端33を圧子
押圧用軸套25の圧子案内用軸套部25a外に材料片保持用
体3側に突出延長させた状態で、材料片保持用体3に対
し進退自在に設けられている。
また、圧子押圧用軸套25の圧子案内用軸套部25b内に
は、それと一体に、圧子押圧用軸套部25b内を間断する
ように、圧子32の押圧受面34と平行に対向している平ら
な押圧面36を有する押圧部35が設けられている。
さらに、圧子32の押圧受部32bの押圧受面34と、圧子押
圧用軸套25の押圧部35の押圧面36との間に、巻発条41が
介挿されている。
また、上述した圧子押圧用軸套25の圧子押圧用軸套部25
bに、それと一体に幅方向に外方に延長してスイッチ取
付用片47が設けられ、そのスイッチ取付用片47上に可動
接点48aを有するストップ用スイッチ48が取付けられ、
一方、上述した案内用軸套13に、ストップ用スイッチ48
の可動接点48aを受けるスイッチ受片49が取付けられて
いる。
この場合、圧子押圧用軸套25が、その端板部28を駆動軸
の鍔部17bに接触させていない下降している状態から、
上昇し、端板部28が鍔部17bに接触したときに、ストッ
プ用スイッチ48が、オフからオンにまたはその逆に作動
するように、上述したスイッチ取付用片47が圧子押圧用
軸套部25bに設けられ且つ上述したスイッチ受用片49が
案内用軸套13に設けられている。
一方、上述した支柱11に、駆動輪44を取付けているモー
タ43が取付けられ、そして、その駆動輪44と、上述した
駆動軸17に装着されている駆動輪21とが、ベルト45によ
って連結されている。
上述した構成によれば、モータ43が駆動されていず、従
って、駆動軸17が回転されていない状態で、第1図Aに
示すように、圧子押圧用軸套25が、その端板部28を駆動
軸17の鍔部17bに当接させ、また、圧子32が、その押圧
受部32bを圧子押圧用軸套25の圧子案内用軸套部25a及び
軸套部25b間の段差面30に受けさせ、そして、その状態
で、尖端33を圧子押圧用軸套25の圧子案内用軸套部25a
の軸套部25b側とは反対側の端面より、材料片保持用体
3側に、それとは十分離間している間隔を保って突出さ
せている状態にさせることができる。
また、このような状態で、材料片保持用体3の表面3a上
に、材料片1を保持させることができる。
さらに、このような状態から、モータ43を正転駆動させ
れば、駆動軸17を、駆動輪44−ベルト45−駆動輪21を介
して正転させ、これに応じて、圧子押圧用軸套25を、圧
子32を伴って、材料片保持用体3に向って下降移動さ
せ、そして、第1図Bに示すように、圧子32の尖端33
を、材料片保持用体3上に保持されている材料片1の表
面1aに当接させることができる。
また、圧子32の尖端33が、上述したように、材料片1の
表面1aに当接してから後も、モータ43を続けて正転駆動
させれば、第1図Cに示すように、圧子押圧用軸套25を
材料片1に向って下降移動させてことができる。この場
合、巻発条41は圧縮される。このため、圧子押圧用軸套
25が、圧子32の尖端33が材料片1の表面1aに当接した時
点から、圧子32を、巻発条41を介して押圧し、よって、
圧子32の尖端33を、材料片1内に押込み侵入させ、材料
片1に圧痕51を付けさせることができる。
さらに、このようにして材料片1に圧痕51を付して後、
モータ43を一旦停止させ、次で、モータ43を逆転駆動さ
せれば、駆動軸17を逆転させ、これに応じて、圧子押圧
用軸套25を、圧子32を伴って、上昇移動させ、そして、
圧子32の尖端33を、材料片1と圧痕51内において接触し
ている状態から離間させ、次で、圧子押圧用軸套25の端
板部28を、駆動軸17の鍔部17bに当接させ、そして、こ
のときストップ用スイッチ48を作動させることができ
る。また、このようにストップ用スイッチ48が作動すれ
ば、このストップ用スイッチ48から、そのことを表す信
号を、ストップ用信号S48として得ることができ、そし
て、そのストップ用信号S48を用いて、モータ43を自動
的に停止させることができる。
上述したところから明らかなように、上述した圧子押圧
用軸套25は、圧子32にそれが材料片1に押込み侵入する
ように押圧する圧子押圧用部材を構成し、また、上述し
た巻発条41は、弾褥材でなり且つ上述した圧子押圧用部
材及び圧子32間に介挿されている圧子押圧力伝達部材を
構成している。
上述した圧子押圧用部材としての圧子押圧用軸套25に
は、圧子押圧力検出用変位検出器61が設けられている。
この圧子押圧力検出用変位検出器61は、一例として、巻
線で構成された空心型の電磁トランス61aと、その空心
内に軸方向に可動自在の磁性片61bと、その磁性片61bか
らそれと一体に軸方向延長し且つ遊端面を係合面62とし
ている棒状の係合子61cとを有し、そして、その電磁ト
ランス61aを圧子押圧用軸套25の押圧部35に予め設けた
軸孔37内に固定して配し且つ係合子61cの係合面62を圧
子32の押圧受部32bの押圧受面34に接触させた状態で、
圧子押圧用軸套25に設けられている。
この圧子押圧力検出用変位検出器61の電磁トランス61a
は、圧子押圧力検出用変位検出器61の固定子を構成し、
また、磁性片61b及び係合子61cは、圧子押圧力検出用変
位検出器61の可動子を構成している。
上述した構成を有する圧子押圧力検出用変位検出器61に
よる場合、その可動子を構成している磁性片61bは、圧
子押圧用軸套25が、上述したように、圧子32の尖端33を
材料片1の表面1aに当接させるまで移動し、次で、巻発
条41を圧縮させて、圧子32の尖端33を材料片1内に押込
み侵入させるように移動するのに応じて、固定子を構成
している電磁トランス61aの空心内の位置を、圧子32の
押圧受部32bが圧子押圧用軸套25の軸套部25a及び25b間
の段差面30によって受けられている状態、すなわち、圧
子32の尖端33が材料片1の表面1aに当接していない状態
の、第1図Aに示す基準位置から、第1図Cに示すよう
に、圧子32側とは反対側に移動する。このとき、弾褥材
でなる圧子押圧力伝達部材としての巻発条41は、上述し
たように圧縮される。このため、圧子押圧力検出用変位
検出器61の固定子としての電磁トランス61aから、弾褥
材でなる圧子押圧力伝達部材としての巻発条41の圧縮量
を表している出力を得ることができる。ところで、この
巻発条41の圧縮量は、圧子32が材料片1を押圧する押圧
力に対応している。従って、圧子押圧力検出用変位検出
器61から、圧子32が材料片1を押圧する押圧力を表して
いる圧子押圧力検出出力S61を得ることができる。
上述したところから明らかなように、上述した圧子押圧
力検出用変位検出器61は、圧子32が材料片保持用体3上
に保持された材料片1を押圧する圧子押圧力を検出する
圧子押圧力検出手段を構成している。
また、上述した押圧部材としての圧子押圧用軸套25に
は、接触子71が設けられている。
この接触子71は、圧子押圧用軸套25の圧子案内用軸套部
25aの外径とほぼ等しい内径を有する軸套部71aと、その
軸套部71aの上部内面から圧子案内用軸套部25aの案内溝
26の深さとほぼ等しい長さだけ幅方向に内方に延長し且
つ案内溝26の長さよりも十分小さな厚さを有する環状の
係合部72bと、軸套部71aの下端からこれと一体に内方に
且つ下方に円錐環状に延長し且つ遊端面を圧子32の軸部
32aの外径よりも大きな内径を有する接触面72としてい
る接触部71cとを有し、そして、その係合部71bを、圧子
案内用軸套部25aの案内溝26内に配している状態で、圧
子押圧用軸套25の圧子案内用軸套部25a上に設けられて
いる。
この場合、接触子71の軸套部71aの上端面と、圧子押圧
用軸套25の圧子案内用軸套部25aに設けられた環板状の
発条受部31との間に、上述した巻発条41よりも十分弱い
巻発条74が介挿され、そして、圧子32の尖端33が材料片
1に接触していない、上述した第1図Aの状態におい
て、巻発条74によって、接触子71の係合部71bを、圧子
案内用軸套部25aの案内溝26の下端面38に受けさせ、ま
た、その状態で、接触部71cの接触面72を、圧子32の押
圧部32bが圧子押圧用軸套25の圧子案内用軸套部25a及び
軸套部26間の段差面30に係合しているときの圧子32の尖
端33の遊端よりもわずかに下方に位置している平面上に
在らしめさせている。
さらに、上述した圧子押圧力検出用変位検出器61とは別
に、それと同様の構成を有する圧子侵入量検出用変位検
出器81が、設けられている。
この圧子侵入量検出用変位検出器81は、一例として、前
述した圧子押圧力検出用変位検出器61と同様に、巻線で
構成された空心型の電磁トランス81aと、その空心内に
その軸方向に可動自在の磁性片81bと、その磁性片81bか
らそれと一体に軸方向に延長し且つ遊端面を係合面82と
している棒状の係合子81cとを有し、そして、その電磁
トランス81aが、圧子32の押圧受部32bにそれと一体に輻
幅方向に圧子押圧用軸套25の圧子案内用軸套部25bのス
リット27を通じて外方に延長して予め設けられた支持片
39上に、固定して配され、また、係合子81cの係合面82
が、接触子71の軸套部71aにそれと一体に幅方向に外方
に延長して予め設けた受片75の上面76に接触させられて
いる。
この圧子侵入量検出用変位検出器81の電磁トランス81a
は、圧子侵入量検出用変位検出器81の固定子を構成し、
また、磁性片81b及び係合子81cは、圧子侵入量検出用変
位検出器81の可動子を構成している。
上述した構成を有する接触子71による場合、その接触子
71は、圧子押圧用軸套25が、上述したように、圧子32の
尖端33を、材料片1の表面1aに接触させていない第1図
Aに示す状態から、材料片1の表面1aに接触させ、次
で、巻発条41を圧縮させて、圧子32の尖端33を材料片1
内に押込み侵入させるように移動する場合、その移動に
伴って、接触部71cの接触面72が材料片1に接触するよ
うに、その材料片1に向って移動する。ただし、この場
合、接触子71は、その接触部71cの接触面72が、圧子32
の尖端33が材料片1の表面1aに接触する直前の時点か
ら、第1図Bに示すように、材料片1の表面1aに接触
し、そして、その接触後は、第1図Cに示すように、圧
子32の尖端33が材料片1の表面1aに接触し、次で、材料
片1内に押込み侵入しても、弱い力しか有しない巻発条
74が圧縮するため、実質的に移動しない。従って、接触
子71は、その接触部71cの接触面72が、材料片1の表面1
aと接触してから後においては、第1図B及びCに示す
ように、材料片1の表面1aを、接触面72によって、巻発
条74を介して押圧させるとしても、その巻発条74が弱い
力しか有していないので、接触子71の接触部71cの接触
面72によって、材料片1の表面1aを弱い力でしか押圧さ
れず、このため、接触部71cの接触面72を、それによっ
て材料片1の表面1aを押圧していない場合と実質的に同
じ高さ位置に保たせている。
接触子71は、その接触面72が材料片1の表面1aと接触し
て後においては、圧子32の尖端33が材料片1の表面1aに
接触し、次で、材料片1内に押込み侵入するように移動
しても、実質的に移動しないので、圧子侵入量検出用変
位検出器81の可動子を構成している磁性片81bが、接触
子71の接触面72が材料片1の表面1aに接触して後、圧子
32の尖端33が材料片1内に押込み侵入するように移動す
るのに応じて、固定子を構成している電磁トランス81a
の空心内の位置を、接触子71の接触面72が材料片1の表
面1aに接触してないときの、第1図Aに示す位置から、
接触子71の接触面72及び圧子32の尖端33が材料片1の表
面1aに接触したときの、第1図Bに示す材料片1側とは
反対側に移動した基準位置を経て、第1図Cに示すよう
に、材料片1側とは反対側に移動する。
この場合、圧子侵入量検出用変位検出器81の磁性片81b
が、電磁トランス81aの空心内において、接触子71の接
触面72が材料片1の表面1aに接触したときの位置から、
接触子71の接触面72及び圧子32の尖端33が材料片1の表
面1aに接触したときの、第1図Bに示す基準位置まで移
動する移動量は、予め判知されている一定量である。
このため、圧子侵入量検出用変位検出器81の固定子とし
ての電磁トランス81aから、圧子32の尖端33が材料片1
内に押込み侵入するように移動する移動量を表している
出力を得ることができる。ところで、この移動量は、圧
子32の尖端33が材料片1に押込み侵入する圧子侵入量に
対応している。従って、圧子侵入量検出用変位検出器81
から、圧子32の材料片1内への侵入量を表している圧子
侵入量検出出力S81を得ることができる。
上述したところから明らかなように、上述した接触子71
及び圧子侵入量検出用変位検出器81は、圧子32の材料片
1内への侵入量を検出する圧子侵入量検出手段を構成し
ている。
また、第2図に示すように、上述した押圧力検出手段を
構成している圧子押圧力検出用変位検出器61から得られ
且つ圧子32が材料片1を押圧する押圧力を表している圧
子押圧力検出出力S61と、上述した圧子侵入量検出手段
を構成している圧子侵入量検出用変位検出器81から得ら
れ且つ圧子32の材料片1内への侵入量を表している圧子
侵入量検出出力S81とが供給される処理回路91と、その
処理回路91からの処理出力S91を表示する表示器92と、
上述したモータ43を駆動するモータ駆動回路93と、処理
回路91及びモータ駆動回路93を制御する制御回路94と、
スタート用スイッチ95とを有する。
処理回路91の一例は、2つの第1及び第2の比較回路10
1及び102を有する。
第1の比較回路101は、その一方の入力端aに圧子押圧
力検出用変位検出器61から得られる圧子押圧力検出出力
S61を受け、他方の入力端bに第1の押圧力設定回路103
からの圧子32が材料片1を押圧する押圧力を第1の値V1
で表している押圧力設定出力S103を受け、そして、出力
端cから、圧子押圧力検出出力S61が押圧力設定出力S10
3の値V1で得られるとき、パルスP101を出力する。
また、第2の比較回路102は、その一方の入力端aに圧
子押圧力検出出力S61を受け、他方の入力端bに、第2
の押圧力設定回路104からの、圧子32が材料片1を押圧
する押圧力を第2の値V2で表している押圧力設定出力S1
04を受け、そして、出力端cから圧子押圧力検出出力S6
1が押圧力設定出力S104の値で得られるとき、パルスP10
2を出力する。
また、処理回路91は、ラッチ回路105を有する。このラ
ッチ回路105は、圧子侵入量検出用変位検出器81からの
圧子侵入量検出出力S81を入力端aに受け、制御端dに
第1の比較回路101の出力端cから得れるパルスP101を
受けることによって、出力端cから、圧子侵入量検出出
力S81の、パルスP101が得られる時点での内容を有する
圧子侵入量検出出力S105を出力する。
さらに、処理回路91は、演算回路106を有する。この演
算回路106は、入力端aをラッチ回路105の出力端cに接
続し、制御回路94からの制御信号S94Bによって制御され
て、第1の比較回路101から得られるパルスP101の最初
のパルス(これをパルスP101Aとする)が得られるとき
に、ラッチ回路105から得られる圧子侵入量検出出力S10
5(これを圧子侵入量検出出力S105Aとする)と、第1の
比較回路101から得られるパルスP101の次のパルス(こ
れをパルスP101Bとする)が得られるときに、ラッチ回
路105から得られる圧子侵入量検出出力S105(これを圧
子侵入量検出出力S105Bとする)との差をとる演算を行
い、出力端Cから、その演算出力S106を、処理回路91の
処理出力S91として、表示器92に出力する。
表示器92は、処理回路91から得られる処理出力S91の内
容を表示する。
制御回路94は、スタート用スイッチ95が作動することに
よってそれから得られるスタート用信号S95と、前述し
たストップ用スイッチ48からのストップ用信号S48と、
処理回路91の第2の比較回路102から得られるパルスP10
2とを受け、モータ駆動回路93を次のように制御する。
すなわち、いま、スタート用信号S59、パルスP102及び
ストップ用信号S48が、それらの順に得られるとした場
合、制御信号S94Aによって、モータ駆動回路93を、それ
から得られるモータ駆動信号S93によって、モータ43が
スタート用信号S59が得られる時点前において停止して
いるように制御し、また、モータ43がスタート用信号S5
9が得られる時点からパルスP102が得られる時点まで正
転するように制御し、さらに、モータ43がパルスP102が
得られて後一定時間を経過した時点からストップ用信号
S48が得られる時点まで逆転するように制御し、また、
モータ43がストップ用信号S48が得れる時点後停止して
いるように制御する。
なお、制御回路94は、それからの制御信号S94Bによっ
て、上述したように、処理回路91の演算回路106を、そ
れから上述した処理回路S91としての演算出力S106が得
られるように制御する。
以上が、本発明による材料試験機の第一の実施例の構成
である。
このような構成を有する本発明による材料試験機によれ
ば、第3図A〜Kを伴って、次に述べる動作が得られ
る。
すなわち、第2図に示されているスタート用スイッチ95
を、時点t0で作動させる。
しかるときは、そのスタート用スイッチ95から、第3図
Aに示すように、時点t0で、スタート用信号S95が得ら
れ、それが制御回路94に供給される。
このため、制御回路94が、それからの制御信号S94Aによ
って、モータ駆動回路93を、それからのモータ駆動信号
S93によってモータ43が正転するように制御し、よっ
て、時点t0が前停止状態にあったモータ43が、第3図B
に示すように、時点t0から正転を開始し、これに応じ
て、時点t0前高さHを基準値h0にとっていた圧子押圧用
軸套25が、第3図Cに示すように、時点t0から、一定速
度で下降を開始し、よって、圧子押圧用軸套25の高さH
が、時点t0から、一定速度で減少する値をとる。この場
合、圧子押圧用軸套25の高さHは、材料片保持用体3の
表面3aからとった、例えば圧子押圧予軸套25の端板部28
の上面の高さを表し、その基準値h0は、圧子押圧用軸套
25の端板部28が、第1図Aに示すように、駆動軸17の鍔
部17bに当接しているときの値である。
圧子押圧用軸套25が、上述したように下降するので、こ
れに伴い、時点t0前高さFを基準値f0にとっていた圧子
32が、第3図Dに示すように、時点t0から、圧子押圧用
軸套25と同じ速度で下降を開始し、よって、圧子32の高
さFが、時点t0から、圧子押圧用軸套25と同じ速度で減
少する値をとる。この場合、圧子32の高さFは、圧子押
圧用軸套25の高さHと同様に材料片保持用体3の表面3a
からとった、例えば圧子32の尖端33の遊端の高さを表
し、その基準値f0は、圧子押圧用軸套25の高さHが上述
した基準値h0をとり、そして、圧子32の押圧受部32b
が、圧子押圧用軸套25の段差受面30に当接しているとき
の値である。
圧子32が上述したように下降すれば、圧子32の尖端33
が、第1図Bに示すように、材料片1の表面1aに、時点
t0後の時点t3から接触する。圧子32の尖端33が材料片1
の表面1aに接触した時点t3で、圧子32の高さFが値f1を
とる。この値f1は、材料片1の厚さを表している。
圧子押圧用軸套25は、圧子32の尖端33が時点t3から材料
片1の表面1aに接触しても、その時点t3後も、時点t3前
と同様に下降を続ける。このため、圧子押圧用軸套25
が、圧子32を、巻発条41を介して、材料片1に向って押
圧し、圧子32の尖端33を、時点t3から、材料片1内に押
込み侵入させる。このとき、圧子押圧用軸套25は、巻発
条41を圧縮するので、時点t3後も、第3図Cに示すよう
に、時点t3前と同じ速度で下降するが、圧子32は、時点
t3から、第3図Dに示すように、時点t3前よりも遅い速
度で下降する。
圧子押圧用軸套25及び圧子32がこのように時点t0から下
降するので、巻発条41の圧縮量Gが、第3図Eに示すよ
うに、時点t0から時点t3までの間、例えば零の値である
基準値g0をとるが、時点t3から、時間とともに増加する
値をとる、この場合の巻発条41の圧縮量Gの増加速度
は、第3図Cに示されている圧子押圧用軸套25の高さH
の値の減少速度と、第3図Dに示されている圧子32の高
さFの値の減少速度との差に対応している。
このように、巻発条41の圧縮量Gの値が、時点t3から、
増加するとき、圧子32の押圧受部32bの押圧受面34が、
時点t3から、圧子押圧用軸套25に対して、巻発条41の圧
縮量Gが増加する速度と同じ速度で、上昇する。このた
め、圧子押圧力検出用変位検出器61の圧子32の押圧受部
32bの押圧受面34に係合している係合子61cに取付けられ
ている磁性片61bが、時点t3から、電磁トランス61aの空
心内において、基準位置から、巻発条41の圧縮量Gの値
が増加する速度と同じ速度で、上昇する。
このため、圧子押圧力検出用変位検出器61の電磁トラン
ス61aから、圧子押圧力検出出力S61が、第3図Fに示す
ように、時点t3前において例えば零値である基準値V0
とり、時点t3から時間とともに磁性片61bの上昇速度、
従って、巻発条41の圧縮量Gの増加速度に対応した速度
で増大する値をとって得られる。
一方、圧子押圧用軸套25及び圧子32が、第3図C及びD
で上述したように、時点t0から下降を開始すれば、これ
に伴い、高さKを基準値k0にとっていた接触子71が、第
3図Gに示すように、時点t0から、圧子押圧用軸套25及
び圧子32と同じ速度で下降を開始する。この場合、接触
子71の高さKは、圧子押圧用軸套25の高さH及び圧子32
の高さFと同様に材料片保持用体3の表面3aからとっ
た、例えば接触子71に設けた受片75の上面76の高さを表
し、その基準値k0は、接触子71の係合部71bが、圧子押
圧用軸套25の圧子案内用軸套部25aに設けた案内溝26の
下端面38に当接しているときの値である。
接触子71が、上述したように時点t0から下降し、従っ
て、接触子71の高さKの値が、時点t0から時間とともに
減少すれば、その接触面72が、材料片1の表面1aに、圧
子32の尖端33が材料片1の表面1aに接触する時点t3より
も前の時点t2から接触する。圧子押圧用軸套25及び圧子
32は、接触子71の接触面72が、時点t2から材料片1の表
面1aに時点t2から接触しても、第3図C及びDで上述し
たように、時点t2後も時点t2前と同様に下降を続ける。
このため、圧子押圧用軸套25が、時点t2から、接触子71
を、巻発条74を介して、材料片1に向って押圧する。し
かしながら、巻発条74の力が十分小であるので、接触子
71は、材料片1に実質的に押込まれず、従って、接触子
71の高さKは、時点t2後、時点t2での値k1を保ってい
る。
このように、接触子71の高さが、時点t2から後、値k1を
保ち、一方、圧子32の高さFが、時点t2後も時間ととも
に減少する値をとるので、時点t2から、圧子侵入量検出
用変位検出器81の、接触子71に設けた受片75の上面76に
係合している係合子81cに取付けられている磁性片81b
が、圧子32の押圧受部32bから輻方向に外方に延長して
いる支持片39に設けている電磁トランス81aの空心内に
おいて、基準位置よりも下降している位置から、圧子32
の高さFが減少する速度と同じ速度で、電磁トランス81
aの空心内の基準位置を通って、その基準位置よりも上
昇する。
このため、圧子侵入量検出用変位検出器81の電磁トラン
ス81aから、圧子侵入量検出出力S81が、第3図Hに示す
ように、時点t2前において、例えば零値である基準値m0
よりも高い値m1′をとり、時点t2から、時間とともに磁
性片81bの上昇速度に対応した速度で減少する値をとっ
て得られる。
以上から、圧子押圧力検出用変位検出器61から得られる
圧子押圧力検出出力S61の値が、第3図Fに示すよう
に、時点t3から、時間とともに増加し、また、圧子侵入
量検出用変位検出器81から得られる圧子侵入量検出出力
S81の値が第3図Hに示すように、時点t2から、時間と
ともに減少することが明らかになったが、圧子押圧力検
出出力S61の値が、時点t4において、第2図に示す押圧
力設定回路103から得られる押圧力設定信号S103の値V1
と一致すれば、比較回路101から、時点t4で、第3図I
に示すように、パルスP101AがパルスP101の最初のパル
スとして得られ、そして、そのパルスP101Aが、ラッチ
回路105に供給される。このため、圧子侵入量検出用変
位検出器81から得られる圧子侵入量検出出力S81が供給
されているラッチ回路105から、圧子侵入量検出出力S10
5Aが、時点t4において、圧子侵入量検出出力S105の最初
の出力として、圧子侵入量検出出力S81の時点t4での値m
1で得られ、それが演算回路106に供給される。
また、圧子押圧力検出用変位検出器61から得られる圧子
押圧力検出出力S61の値が、時点t4後の時点t6におい
て、第2図に示す押圧力設定回路104から得られる押圧
力設定信号S104の値V2と一致すれば、比較回路102か
ら、時点t6で、第3図Jに示すように、パルスP102が得
られ、そして、それが制御回路94に供給される。
このため、制御回路94が、その制御信号S94Aによって、
モータ駆動回路93をその駆動信号S93によってモータ43
が時点t6から停止し、次で、時点t6から一定の時間を経
た時点t7から反転を開始するように制御する。
よって、モータ43が、第3図Bに示すように、時点t6か
ら時点t7までの間回転を停止し、時点t7から反転を開始
し、これに応じて、圧子押圧用軸套25が、第3図Cに示
すように、時点t6から、それまでの下降を停止し、その
状態を時点t7まで保ち、よって、圧子押圧用軸套25の高
さHが、時点t6から時点t7までの間、時点t6での値h1を
保つ。そして、圧子押圧用軸套25が、時点t7から、時点
t0から時点t6までの下降速度と同じ速度で、上昇を開始
する。
また、圧子押圧用軸套25が、時点t6からそれまでの下降
を停止し、その状態を時点t7まで保つので、これに応じ
て、圧子32が、第3図Dに示すように、時点t6から、そ
れまでの下降を停止し、その状態を時点t7まで保ち、よ
って、圧子32の高さFが、時点t6から時点t7までの間、
時点t6での値f3を保ち、また、巻発条41の圧縮量Gが、
第3図Eに示すように、時点t6から時点t7までの間、時
点t6での値g2を保つ。
しかしながら、圧子押圧用軸套25が時点t7から上昇する
ので、巻発条41の圧縮量Gの値が、時点t7から、時間と
ともに、時点t6での値g2から減少する。
また、圧子32は、材料片1に弾性復元力が実質的にない
とすれば、材料片1から押上げ力を受けないので、巻発
条41の圧縮量Gの値が時点t7から減少しても、時点t7か
ら、実質的に上昇しない。しかしながら、材料片1は、
一般に弾性復元力を有する。このため、圧子32は、材料
片1から押上げ力を受けるので、巻発条41の圧縮量Gの
値が時点t7から減少するのに応じて、第3図Dに示すよ
うに、時点t7から、材料片1から押上げ力を受けなくな
る時点t9まで上昇し、よって、圧子32の高さFが、時点
t7から、時点t6での値f3から上昇する。
従って、巻発条41の圧縮量Gの値は、時点t7から時点t9
までの間、圧子押圧用軸套25の上昇速度に比し遅い速度
で減少する。
圧子32は、上述したように、時点t7から時点t9までの間
上昇し、また、巻発条41の圧縮量Gの値は、上述したよ
うに、時点t7から時点t9までの間、圧子押圧用軸套25は
に比し遅い速度で減少するが、圧子32は、時点t9から、
材料片1からの押上げ力を受けないので、圧子押圧用軸
套25が時点t9後も時点t9前と同様に上昇しても、上昇せ
ず、従って、圧子32の高さFが、時点t9から、時点t9で
の値f2を保つ。このため、巻発条41の圧縮量Gの値が、
時点t9から、圧子押圧用軸套25の上昇速度と同じ速度
で、時点t9での値g1から減少する。
巻発条41の圧縮量Gの値が、上述したように、時点t6か
ら時点t7までの間、時点t6での値g2を保ち、また、時点
t7から時点t9までの間、圧子押圧用軸套25の上昇速度よ
りも遅い速度で減少し、時点t9から圧子押圧予軸套25の
上昇速度と同じ値で減少するので、圧子押圧力検出用変
位検出器61の、圧子32の押圧受部32bの押圧受面34に係
合している係合子61cに取付けられている磁性片61bが、
電磁トランス61aの空心内において、時点t6から時点t7
までの間、時点t6での位置を保っているが、時点t7か
ら、時点t9後も、時点t6での位置より巻発条41の圧縮量
Gの減少速度と同じ速度で、上昇する。
このため、圧子押圧力検出用変位検出器61の電磁トラン
ス61aから、圧子押圧力検出出力S61が、第3図Fに示す
ように、時点t6から時点t7までの間、時点t6での上述し
た値V2をとり、時点t7から、時点t9後も、時間とともに
磁性片61bの上昇速度、従って、巻発条41の圧縮量Gの
減少速度に対応した速度で減少する値をとって得られ
る。
一方、圧子32の高さFは、上述したように、時点t6から
時点t7までの間、時点t6で値f3を保ち、時点t7から時点
t9までの間、時間とともに増加する値をとり、時点t9か
ら時点t9での値f2をとるが、接触子71の高さKは、時点
t2から時点t9後も、時点t2での値k1をとっているので、
圧子侵入量検出用変位検出器81の、接触子71に設けた受
片75の上面76に係合している係合子81cに取付けられて
いる磁性片81bが、圧子32の押圧受部32bから輻方向に延
長している支持片39に取付けられている電磁トランス81
aの空心内において、時点t6から時点t7までの間、時点t
6での位置を保ち、時点t7から時点t9までの間、時点t6
から時点t7までの間の位置から、圧子32の高さFの値が
増加する速度と同じ速度で下降し、時点t9から、時点t9
での位置を保つ。
このため、圧子侵入量検出用変位検出器81の電磁トラン
ス81aから、圧子侵入量検出出力S81が、第3図Hに示す
ように、時点t6から時点t7までの間、時点t6での値m3
とり、時点t7から時点t9までの間、時間とともに、磁性
片81bの下降速度に対応した速度で増加する値をとり、
時点t9から、時点t9での値m2をとって得られる。
以上から、圧子押圧力検出用変位検出器61から得られる
圧子押圧力検出出力S61の値が、第3図Fに示すよう
に、時点t7から、時間とともに、時点t6での値V2から減
少し、また、圧子侵入量検出用変位検出器81から得られ
る圧子侵入量検出出力S81の値が、時点t7から時点t9ま
での間、時間とともに、時点t6での値m3から増加し、時
点t9から、時点t9での値m2を保つことが明らかとなった
が、圧子押圧力検出出力S61の値が、時点t9前または時
点t9後の時点(以下、その時点を、時点t9後の時点t10
とする)において、第2図に示す押圧力設定回路103か
ら得られる押圧力設定出力S103の値V1と一致すれば、比
較回路101から、時点t10で、第3図Iに示すように、パ
ルスP101BがパルスP101の次のパルスとして得られ、そ
して、そのパルスP101Bが、ラッチ回路105に供給され
る。
このため、圧子侵入量検出用変位検出器81から得られる
圧子侵入量検出出力S81が供給されているラッチ回路105
から、圧子侵入量検出出力S105Bが、時点t10において、
圧子侵入量検出出力S105の次の出力として、圧子侵入量
検出出力S81の時点t10での値で得られ、それが演算回路
106に供給される。
このため、演算回路106は、時点t4において、圧子侵入
量検出出力S81の時点t4での値を有する圧子侵入量検出
出力S105Aが供給されていたので、その圧子侵入量検出
出力S105Aと、いま、演算回路106に供給された圧子侵入
量検出出力S81の時点t10での値を有する圧子侵入量検出
出力S105Bとの差の演算を、時点t10後行い、その演算
後、その演算出力S106を、処理回路91の処理出力S91と
して、表示器92に出力する。
よって、表示器92が、処理回路91の処理出力S91の内容
を表示する。
また、圧子押圧用軸套25は時点t9後も時点t9前と同様に
上昇を続けるが、圧子32が、上述したように、時点t9か
らは上昇しないので、上述した時点t10後の時点t11か
ら、圧子32の押圧受部32bが、圧子押圧用軸套25の段差
受面30によって受けられる。
このため、巻発条41の圧縮量Gの値が、時点t11から、
上述した時点t3前の基準値g0に復帰し、また、圧子32
が、時点t11から、圧子押圧用軸套25に伴って、その上
昇速度と同じ速度で上昇する。
さらに、巻発条41の圧縮量Gの値が、時点t11から基準
値g0に復帰するので、圧縮量押圧力検出用変位検出器61
から得られる圧子押圧力検出出力S61の値が、時点t11か
ら、基準値V0に復帰する。
また、圧子32が、時点t11から上昇するので、時点t11後
の時点t12から、接触子71の係合子71bが、圧子押圧用軸
套25の案内溝26の下端面38によって受けられ、よって、
接触子71が、時点t12から、その接触面72を材料片1の
表面1aに接触させていた位置から、圧子32の上昇速度と
同じ速度で上昇する。
さらに、圧子32が時点t11から上昇し、また、接触子71
が時点t12から圧子32の上昇速度と同じ速度で上昇する
ので、圧子侵入量検出用変位検出器81の磁性片81bが、
電磁トランス81aの空心内において、時点t11から時点t1
2までの間、圧子32の上昇速度と同じ速度で下降し、時
点t12からその下降を停止し、よって、圧子侵入量検出
用変位検出器81から得られる圧子侵入量検出出力S81の
値が、時点t11から時点t12までの間、時間とともに、時
点t9での値m2から磁性片81bの下降速度に対応した速度
で増加し、時点t12から、前述した値m1′に復帰する。
上述したように、圧子押圧用軸套25が、時点t11から、
圧子32をともなつて上昇し、その端板部28が駆動軸17の
鍔部17bに時点t14で当接すれば、その時点t14で、スト
ップ用スイッチ48が作動し、そのストップ用スイッチ48
から、時点t14で、第3図Kに示すように、ストップ用
信号S48が得られ、それが、制御回路94に供給される。
このため、制御回路94が、モータ駆動回路93を、モータ
43が第3図Bに示すように時点t14で、停止するように
制御し、よって、圧子押圧用軸套25が、その端板部28を
駆動軸17の鍔部17bに当接させている状態に復帰する。
以上が、第1図A〜C及び第2図に示す本発明による材
料試験機の第1の実施例の一連の動作である。
第1図A〜C及び第2図に示す本発明による材料試験機
の第1の実施例によれば、上述したところから明らかで
あるので詳細説明は省略するが、処理回路91から最終的
に得られる出力S91は、圧子32を、基準値V0から値V1
通って値V2まで増加する押圧力で、材料片1に押込み侵
入させて、材料片1に圧痕51を付し、次で、圧子32を、
材料片1から、それに値V2から値V1を通って基準値V0
で復帰する押圧力を与えながら、離間させたときの、圧
子32を材料片1に押込み侵入させて材料片1に圧痕51を
付すときにおける、圧子32の材料片1に対する押圧力が
値V1をとるときの圧子32の材料片1内への侵入量(これ
を、簡単のため、圧子侵入量検出出力S81の値m1と同じm
1とする)と、圧子32の材料片1に押込み侵入させて材
料片1に圧痕51を付して後、圧子32を材料片1から離間
させるときにおける、圧子32の材料片1に対する押圧力
が、値V1をとるときの圧子32の材料片1内への侵入量
(これを、簡単のため、圧子侵入量検出出力S81の値m2
と同じm2とする)との侵入量差(m2−m1)に対応してい
る。
従って、表示機92に、その侵入量差(m2−m1)を、表示
させることができる。
ところで、このような侵入量差(m2−m1)は、詳細説明
は省略するが、材料片1の硬さ、または引張り強さに対
応している。
従って、第1図A〜C及び第2図に示す本発明による材
料試験機によれば、上述した圧子侵入量m1、及びm2を用
いて、材料片1の硬さ及び引張り強度を測定することが
できる。
また、第1図A〜C、及び第2図に示す本発明による材
料試験機によれば、上述した侵入量m1、及びm2を得ると
きに用いる、圧子の材料片に対する押圧力を得る手段
が、上述した圧子押圧力検出用変位検出器61という極め
て簡単な構成を有する。
さらに、第1図A〜C、及び第2図に示す本発明による
材料試験機によれば、上述した侵入量m1、及びm2を得る
ときに用いる、圧子の材料片内への侵入量を検出する手
段が、上述した圧子侵入量検出用変位検出器81という構
成を有し、それからの圧子侵入量検出出力S81が、材料
片保持用体3の表面3aがどのような表面であるか及び及
び材料片保持用体3上にどのように材料片1が保持され
るかの状態に影響されない値で得られる。従って、上述
した侵入量m1、及びm2を正確な値で得ることができる。
また、第1図A〜C、及び第2図に示す本発明による材
料試験機の場合、圧子侵入量検出手段が、圧子32に固定
されている固定子81aと可動子81cとを有する圧子侵入量
検出用変位検出器81を有する外、材料片1にその表面か
ら接触する接触子71を有し、そして、圧子侵入量検出用
変位検出器81の可動子81cが、接触子71に点的に接触す
るようになされ、従って、圧子侵入量検出用変位検出器
81の可動子81cが、直接、材料片1の表面1aに接触する
のではなく、接触子71を介して、材料片1の表面1aに接
触するようにしているので、圧子侵入量検出用変位検出
器81の可動子81cを、材料片1の表面1aの高さ位置を正
確に表している位置に位置させることが、圧子侵入量検
出用変位検出器81の可動子81cを、直接、材料片1の表
面1aに接触させるようにした場合に比し、容易にでき、
よって、材料片1の硬さなどを、正確に測定することが
できる。
実施例2 次に、本発明による材料試験機の第2の実施例を述べよ
う。
本発明による材料試験機の第2の実施例は、図示詳細説
明を省略するが、次の事項を除いて、第1図A〜C及び
第2図で上述した本発明による材料試験機の第1の実施
例と同様の構成を有する。
すなわち、第2図に示す処理回路91において、圧子押圧
力検出用変位検出器61から得られる第3図Fに示す圧子
押圧力検出出力S61が時点t4及びt10においてともに値V1
をとるときにそれぞれ得られる第3図Iに示すパルスP1
01A及びP101Bを用いて、圧子侵入量検出用変位件検出器
81から得られる第3図Hに示す圧子侵入量検出出力S81
の時点t4での値m1を有する圧子侵入量検出出力S105A
と、圧子侵入量検出出力S81の時点t10での値m2を有する
圧子侵入量検出出力S105Bとを得、そして、それら圧子
侵入量検出出力S105A及び105Bの差の演算出力S106を、
表示器92に、処理出力S91として出力するのに代え、図
示詳細説明は省略するが、上述した時点t4でのパルスP1
01Aと、圧子押圧力検出出力S61が時点t6において値V2
とるときに得られる第3図Iに示すパルスP102とを用い
て、上述した時点t4での値m1を有する圧子侵入量検出出
力105Aと、圧子侵入量検出出力S81の時点t6での値m3
有する圧子侵入量検出出力(これをS105Cとする)とを
得、そして、それら圧子侵入量検出出力S105A及びS105C
の差の演算出力を、表示器92に、処理出力S91として出
力する。なお、このような構成は、当業者にとって、種
々の態様に、容易に、構成し得るので、これ以上の詳細
説明を省略する。
以上が、本発明による材料試験機の第2の実施例の構成
である。
このような構成を有する本発明による材料試験機の第2
の実施例によれば、上述したところから明らかであるの
で詳細説明は省略するが、圧子32を、基準値V0から値V1
を通って値V2まで増加する押圧力で、材料片1に押込み
侵入させて、材料片1に圧痕51を付し、次で、圧子32
を、材料片1から、離間させたときの、圧子32を材料片
1に押込み侵入させて材料片に圧痕51を付すつときにお
ける、圧子32の材料片1に対する押圧力が値V1をとると
きの圧子32の材料片1内への侵入量m1と、圧子32を材料
片1に押込み侵入させて材料片1に圧痕51を最終的な深
さに付したとき(圧子32の材料片に対する押圧力が値V2
をとるとき)の圧子32の材料片1内への侵入量m3との侵
入量差(m3−m1)を、表示器92に表示させることができ
る。
ところで、このような侵入量差(m3−m1)は、詳細説明
は省略するが、材料片1の降伏応力に対応している。
従って、本発明による材料試験機の第2の実施例によれ
ば、上述した侵入量m1、及びm3を用いて、材料片1の降
伏応力を測定することができる。
実施例3 次に、本発明による材料試験機の第3の実施例を述べよ
う。
本発明による材料試験機の第3の実施例は、図示詳細説
明は省略するが、次の事項を除いて、第1図A〜C及び
第2図で上述した本発明による材料試験機の第1の実施
例と同様の構成を有する。
すなわち、第2図に示す処理回路91において、圧子押圧
力検出用変位検出器61から得られる第3図Fに示す圧子
押圧力検出出力S61が時点t4及びt10においてともに値V1
をとるときにそれぞれ得られる第3図Iに示すパルスP1
01A及びP101Bを用いて、圧子侵入量検出用変位件検出器
81から得られる第3図Hに示す圧子侵入量検出出力S81
の時点t4での値m1を有する圧子侵入量検出出力S105A
と、圧子侵入量検出出力S81の時点t10での値m2を有する
圧子侵入量検出出力S105Bとを得、そして、それら圧子
侵入量検出出力S105A及び105Bの差の演算出力S106を、
表示器92に、処理出力S91として出力するのに代え、図
示詳細説明は省略するが、上述した時点t10でのパルスP
101Bと、圧子押圧力検出出力S61が時点t6において値V2
をとるときに得られる第3図Iに示すパルスP102とを用
いて、上述した時点t10での値m2を有する圧子侵入量検
出出力105Bと、圧子侵入量検出出力S81の時点t6での値m
3を有する圧子侵入量検出出力(これをS105Cとする)と
を得、そして、それら圧子侵入量検出出力S105A及びS10
5Cの差の演算出力を、表示器92に、処理出力S91として
出力する。なお、このような構成は、当業者にとって、
種々の態様に、容易に、構成し得るので、これ以上の詳
細説明を省略する。
以上が、本発明による材料試験機の第3の実施例の構成
である。
このような構成を有する本発明による材料試験機の第3
の実施例によれば、上述したところから明らかであるの
で詳細説明は省略するが、圧子32を、基準値V0から値V1
を通って値V2まで増加する押圧力で、材料片1に押込み
侵入させて、材料片1に圧痕51を付し、次で、圧子32
を、材料片1から、それに値V2から値V1を通って基準値
V0まで復帰する押圧力を与えながら、離間させたとき
の、圧子32を材料片1に押込み侵入させて材料片に圧痕
51を最終的な深さに付したとき(圧子32の材料片1に対
する押圧力が値V2をとるとき)の圧子32の材料片1内へ
の侵入量m3と、圧子32を材料片1に押込み侵入させて材
料片1に圧痕51を付して後、圧子32を材料片1から離間
させるときにおける、圧子32の材料片1に対する押圧力
が、値V1をとるときの圧子32の材料片1内への侵入量m2
との侵入量差(m3−m2)を、表示器92に表示させること
ができる。
ところで、このような侵入量差(m3−m2)は、詳細説明
は省略するが、材料片1の弾性係数(ヤング率)に対応
している。
従って、本発明による材料試験機の第3の実施例によれ
ば、上述した侵入量m3、及びm2を用いて、材料片1の弾
性係数(ヤング率)を測定することができる。
実施例4 次に、本発明による材料試験機の第4の実施例を述べよ
う。
本発明による材料試験機の第4の実施例は、次の事項を
除いて、第1図A〜C及び第2図で上述した本発明によ
る材料試験機の第1の実施例と同様の構成を有する。
すなわち、第2図に示す処理回路91において、圧子押圧
力検出用変位検出器61から得られる第3図Fに示す圧子
押圧力検出出力S61が時点t4及びt10においてともに値V1
をとるときそれぞれ得られる第3図Iに示すパルスP101
A及びP101Bを用いて、圧子侵入量検出用変位件検出器81
から得られる第3図Hに示す圧子侵入量検出出力S81の
時点t4での値m1を有する圧子侵入量検出出力S105Aと、
圧子侵入量検出出力S81の時点t10での値m2を有する圧子
侵入量検出出力S105Bとを得、そして、それら圧子侵入
量検出出力S105A及び105Bの差の演算出力S106を、表示
器92に、処理出力S91として出力するのに代え、図示詳
細説明は省略するが、圧子押圧力検出出力S61が時点t6
において値V2をとるときに得られる第3図Iに示すパル
スP102とを用いて、圧子侵入量検出出力S81の時点t6で
の値m3を有する圧子侵入量検出出力を得、そして、それ
を、表示器92に、処理出力S91として出力する。なお、
このような構成は、当業者にとって、種々の態様に、容
易に、構成し得るので、これ以上の詳細説明を省略す
る。
以上が、本発明による材料試験機の第4の実施例の構成
である。
このような構成を有する本発明による材料試験機の第4
の実施例によれば、上述したところから明らかであるの
で詳細説明は省略するが、圧子32を、基準値V0から値V2
まで増加する押圧力で、材料片1に押込み侵入させて、
材料片1に圧痕51を付し、次で、圧子32を、材料片1か
ら離間させたときの、圧子32を材料片1に押込み侵入さ
せて材料片に圧痕51を最終的な深さに付したとき(圧子
32の材料片1に対する押圧力が値V2をとるとき)の圧子
32の材料片1内への侵入量m3を、表示器92に表示させる
ことができる。
ところで、このような侵入量m2は、詳細説明は省略する
が、材料片1のクリープ挙動に対応している。
従って、本発明による材料試験機の第4の実施例によれ
ば、上述した侵入量m3を用いて、材料片1のクリープ挙
動を測定することができる。
実施例5 次に、第4図A〜C、及び第5図を伴って、本発明によ
る材料試験機の第5の実施例を述べよう。
第4図A〜C、及び第5図において、第1図A〜C、及
び第2図との対応部分には同一符号を付し詳細説明を省
略する。
第4図A〜C、及び第5図に示す本発明による材料試験
機の第5図の実施例は、以下述べる事項を除いて、第1
図A〜C、及び第2図に示す本発明による材料試験機の
第1の実施例と同様の構成を有する。
すなわち、圧子侵入量検出用変位検出器81が省略されて
いる。
しかしながら、上述した押圧用部材としての圧子押圧用
軸套25が上述したように下降移動しまた上昇移動できる
ように圧子押圧用軸套25を案内する案内用軸套13に、そ
の端板14側において、それと一体に、圧子押圧用軸套13
に回転自在に設けられ且つ圧子押圧用軸套25を下降移動
させまた上昇移動させる駆動軸17の遊端面に平行に対向
している取付板部65aを有する取付具65が設けられ、そ
して、その取付板部65a上に、それ自体は公知の回転パ
ルス発生器66が、その軸66aを取付板部65aに予め設けた
軸挿通用孔65bを通じて駆動軸17の上方遊端近傍まで延
長させ、そして、その軸66aの遊端を駆動軸17の遊端に
結合具67を用いて連結して取付けられている。
この回転パルス発生器66は、上述したように駆動軸17が
モータ43によって正転駆動される場合でもまた反転駆動
される場合でも、その回転に応じてパルス列P66を発生
する。
ところで、上述した圧子押圧用軸套25は、駆動軸17が正
転駆動されるとき、それに応じて下降移動し、また、駆
動軸17が逆転駆動されるのに応じて上昇移動する。この
ため、回転パルス発生器66は、圧子押圧用軸套25が下降
移動し、また、上昇移動するという、圧子押圧用軸套25
の運動に応じて、その運動速度に応じた周期を有するパ
ルス列を、パルス列P66として発生する。
また、上述した圧子押圧用軸套25の例えば軸套部25bの
下部に、それと一体に、輻方向に外方に延長している支
持片84が設けられ、そして、その支持片84上に、平らな
表面を有する接点85が取付けられている。この場合、支
持片84が導電性を有する場合、接点85は絶縁材(図示せ
ず)を介して支持片84上に配されている。
一方、上述した接触子71の軸套部71aに、それと一体
に、輻方向に外方に延長している他の支持片86が設けら
れ、そして、その支持片86に、遊端に接点85の表面に接
触する接点87を設けている弾片88が取付けられている。
この場合、接触子71及び弾片88が導電性を有する場合、
弾片88が絶縁材を介して支持片86に取付けられている
か、接点87が絶縁材を介して弾片88に取付けられてい
る。
この場合、圧子押圧用軸套25が、その端板部28を駆動軸
17の鍔部17bに当接させている第1図Aに示す高さ位置
(これを最高高さ位置とする)から、圧子32及び接触子
71を伴って下降することによって、接触子71の接触面72
が材料片保持用体3の表面3a上に保持されている材料片
1の表面1aに接触するときの、圧子押圧用軸套25の材料
片保持用体3の表面3aからとった高さ位置(これを第1
の高さ位置とする)またはその第1の高さ位置と、その
第1の高さ位置から、圧子押圧用軸套25が、圧子32を材
料片1の表面1aに接触させるときの、圧子押圧用軸套25
の高さ位置(これを第2の高さ位置とする)との間の高
さ位置(これを第3の高さ位置とする)を、圧子押圧用
軸套25が、上述した最高高さ位置から下降していると
き、接点87が、接点85に接触している状態から、接点85
に接触していない状態になるように、接点85及び87が、
それぞれ支持片84及び弾片88に互に位置決めして設けら
れ、且つ弾片88の弾発力が予め定められている。
上述した接点85及び87は、後述するところから明らかと
なるが、接触子71とともに、圧子侵入量検出手段を構成
するスイッチ89を構成している。
このスイッチ89を構成している接点85は、接触子71の接
触面72が材料片1の表面1aに接触する時点または接触後
から、圧子32の尖端33が材料片1の表面1aに接触する時
点またはその前の時点までの間において、時点87と接触
している第1図Aに示す状態から、第1B及び第1図Cに
示すように、接点87から離間した状態になる。従って、
スイッチ89がオンの状態から、オフの状態になる。
このため、スイッチ89から、そのオン・オフを表してい
るスイッチ信号S89を得ることができる。
また、第5図に示すように、押圧力検出手段を構成して
いる圧子押圧力検出用変位検出器61から得られ且つ圧子
32が材料片1を押圧する押圧力を表している圧子押圧力
検出出力S61と、上述した回転パルス発生器62から得ら
れるパルス列P66と、上述したスイッチ89から得られる
スイッチ信号S89とが供給される処理回路91と、その処
理回路91からの処理出力S91を表示する表示器92と、上
述したモータ43を駆動するモータ駆動回路93と、処理回
路91及びモータ駆動回路93を制御する制御回路94と、ス
タート用スイッチ95とを有する。
処理回路91の一例は、第2図で上述したと同様の、2つ
の第1及び第2の比較回路101及び102を有するととも
に、回転パルス発生器66からのパルス列P66を、比較回
路101からのパルスP101の最初のパルス(これをパルスP
101Aとする)にもとずき、それが得られる時点から計数
開始するカウンタ107と、同じパルス列P66を、スイッチ
89からのスイッチ信号S89にもとずき、それがオフ状態
からオン状態に転換する時点から加算計数を開始するカ
ウンタ108と、カウンタ107から得られるカウント出力S1
07とカウンタ108から得られるカウント出力S108との差
をとる演算を行い、その演算出力S109を、処理回路91の
処理出力S91として、表示器92に出力する演算回路109と
を有する。
この場合、カウンタ106は、上述したように、回転パル
ス発生器66からのパルス列P66を、比較回路101からのパ
ルス列P101Aにもとずき、それが得られる時点から加算
計数を開始するが、比較回路102からのパルスP102にも
とずき制御回路94から得られる、パルスP102よりも遅れ
た時点でのパルスにもとずき、それが得られる時点から
パルス列P66を減算計数を開始し、また、その減算計数
を、比較回路101から得られるパルス列P101のパルスP10
1Aが得られて後に次に得られるパルスP103にもとずき、
それが得られるまで行う。
また、カウンタ108は、上述したように、スイッチ信号S
89にもとずき、それがオフ状態からオン状態に転換する
時点から加算計数を開始するが、上述した制御回路94か
ら得られるパルスP103にもとずき、それが得られる時点
からパルスP66を減算計数を開始し、また、その減算計
数を、スイッチ信号S89にもとずき、それがオン状態か
らオフ状態に転換する時点まで行う。
さらに、減算回路109は、カウンタ107及び108によるパ
ルス列P66の上述した減算計数が終了して後制御回路94
から得られる制御信号S94によって、上述したように、
カウンタ107及び108からそれぞれ得られるカウント出力
S107及びS108の差の演算を行う。
以上が、本発明による材料試験機の第5の実施例の構成
である。
このような構成を有する本発明による材料試験機によれ
ば、第5図A〜Wを伴って、次に述べる動作が得られ
る。
第6図A〜Gは、それぞれ第3図A〜Gに対応し、ま
た、第6図J、K及びLは、それぞれ第3図I、J及び
Kに対応している。
第4図A〜C、及び第5図に示す本発明による材料試験
機の第5の実施例の動作は、回転パルス発生器66、スイ
ッチ89、処理回路91に直接的に関係する動作をを除い
て、第1図A〜C、及び第2図で上述した本発明による
材料試験機の第1の実施例の場合と同様の動作を行う。
従って、以下、本発明による材料試験機の第5の実施例
の動作を、回転パルス発生器66、スイッチ89、処理回路
99に直接的に関係しない動作について詳細説明を省略し
て説明する。
第1図A〜C、及び第2図の場合と同様に、第5図に示
されているスタート用スイッチ95を、時点t0で作動させ
る。
しかるときは、第1図A〜C、及び第2図の場合と同様
に、スタート用スイッチ95から、第6図Aに示すよう
に、時点t0で、スタート用信号S95が得られ、それが制
御回路94に供給される。
このため、制御回路94が、第1図A〜C、及び第2図の
場合と同様に、それからの制御信号S94によって、モー
タ駆動回路93を、それからのモータ駆動信号S93によっ
てモータ43が正転するように制御し、よって、第1図A
〜C、及び第2図の場合と同様に、時点t0前停止状態に
あったモータ43が、第6図Bに示すように、時点t0から
正転を開始し、これに応じて、第1図A〜C、及び第2
図の場合と同様に、時点t0前高さHを基準値h0にとって
いた圧子押圧用軸套25が、第6図Cに示すように、時点
t0から、一定速度で下降を開始し、よって、圧子押圧用
軸套25の高さHが、時点t0から、一定速度で減少する値
をとる。
圧子押圧用軸套25が、上述したように下降するので、こ
れに伴い、第1図A〜C、及び第2図の場合と同様に、
時点t0前高さFを基準値f0にとっていた圧子32が、第6
図Dに示すように、時点t0から、圧子押圧用軸套25と同
じ速度で下降を開始し、よって、圧子32の高さFが、時
点t0から、圧子押圧用軸套25と同じ速度で減少する値を
とる。
圧子32が上述したように下降すれば、第1図A〜C、及
び第2図の場合と同様に、圧子32の尖端33が、第4図B
に示すように、材料片1の表面1aに、時点t0後の時点t3
から接触する。
圧子押圧用軸套25は、第1図A〜C、及び第2図の場合
と同様に、第1図A〜C、及び第2図と場合と同様に、
圧子32の尖端33が時点t3から材料片1の表面1aに接触し
ても、その時点t3後も、時点t3前と同様に下降を続け
る。このため、圧子押圧用軸套25が、第1図A〜C、及
び第2図の場合と同様に、圧子32を、巻発条41を介し
て、材料片1に向って押圧し、圧子32の尖端33を、時点
t3から、材料片1内に押込み侵入させる。
圧子押圧用軸套25及び圧子32がこのように時点t0から下
降するので、第1図A〜C、及び第2図の場合と同様
に、巻発条41の圧縮量Gが、第6図Eに示すように、時
点t0から時点t3までの間、例えば零の値である基準値g0
をとるが、時点t3から、時間とともに増加する値をと
る。
このように、巻発条41の圧縮量Gの値が、時点t3から、
増加するとき、圧子32の押圧受部32bの押圧受面34が、
第1図A〜C、及び第2図の場合と同様に、時点t3か
ら、圧子押圧用軸套25に対して、巻発条41の圧縮量Gが
増加する速度と同じ速度で、上昇する。このため、圧子
押圧力検出用変位検出器61の、圧子32の押圧受部32bの
押圧受面34に係合している係合子61cに取付けられてい
る磁性片61bが、第1図A〜C、及び第2図の場合と同
様に、時点t3から、電磁トランス61aの空心内におい
て、基準位置から、巻発条41の圧縮量Gの値が増加する
速度と同じ速度で、上昇する。
このため、圧子押圧力検出用変位検出器61の電磁トラン
ス61aから、第1図A〜C、及び第2図の場合と同様
に、圧子押圧力検出出力S61が、第6図Fに示すよう
に、時点t3前において例えば零値である基準値V0をと
り、時点t3から時間とともに磁性片61bの上昇速度、従
って、巻発条41の圧縮量Gの増加速度に対応した速度で
増大する値をとって得られる。
一方、圧子押圧用軸套25及び圧子32が、第6図C及びD
で上述したように、時点t0から下降を開始すれば、これ
に伴い、第1図A〜C、及び第2図の場合と同様に、高
さKを基準値k0にとっていた接触子71が、第6図Gに示
すように、時点t0から、圧子押圧用軸套25及び圧子32と
同じ速度で下降を開始する。
接触子71が、上述したように時点t0から下降し、従っ
て、接触子71の高さKの値が、時点t0から時間とともに
減少すれば、その接触面72が、第1図A〜C、及び第2
図の場合と同様に、材料片1の表面1aに、圧子32の尖端
33が材料片1の表面1aに接触する時点t3よりも前の時点
t2から接触する。圧子押圧用軸套25及び圧子32は、第1
図A〜C、及び第2図の場合と同様に、接触子71の接触
面72が、時点t2から材料片1の表面1aに時点t2から接触
しても、第6図C及びDで上述したように、時点t2後も
時点t2前と同様に下降を続ける。このため、圧子押圧用
軸套25が、第1図A〜C、及び第2図の場合と同様に、
時点t2から、接触子71を、巻発条74を介して、材料片1
に向って押圧する。しかしながら、巻発条74の力が十分
小であるので、接触子71は、第1図A〜C、及び第2図
の場合と同様に、材料片1に実質的に押込まれず、従っ
て、接触子71の高さKは、時点t2後、時点t2での値k1を
保っている。
このように、接触子71の高さが、時点t2から後、値k1を
保ち、一方、圧子32の高さFが、時点t2後も時間ととも
に減少する値をとるので、圧子押圧用軸套25の高さHが
値hAをとる時点t2またはそれより遅れた時点(以下、時
点tAとする)から、圧子押圧用軸套25に設けた支持片85
上の接点85が、接触子71に支持片86及び弾片88を介して
設けた接点87から離間する。このため、スイッチ89が時
点tAから、時点tA前オンであった状態からオフの状態に
転換し、よって、そのスイッチ89から、第6図Iに示す
ように、スイッチ信号S89が、時点tAがオンで得られ、
そのスイッチ信号S89が処理回路108に供給される。
一方、圧子押圧用軸套25が、上述したように時点t0から
下降するのに対応して、回転パルス発生器66から、パル
ス列S66が、第6図Hに示すように、時点t0から得ら
れ、そのパルス列S66が処理回路91のカウンタ107及び10
8に供給される。
このため、カウンタ108が、第6図Nに示すように、ス
イッチ信号S89にもとずき、それがオンする時点tAか
ら、パルス列S66の加算計数を開始する。
上述したところから、圧子押圧力検出用変位検出器61か
ら得られる圧子押圧力検出出力S61の値が、第6図Fに
示すように、時点t3から、時間とともに増加することが
明らかになったが、圧子押圧力検出出力S61の値が、時
点t4において、第5図に示す押圧力設定回路103から得
られる押圧力設定信号S103の値V1と一致すれば、第1図
A〜C、及び第2図の場合と同様に、比較回路101か
ら、時点t4で、第6図Jに示すように、パルスP101Aが
パルスP101の最初のパルスとして得られ、そして、その
パルスP101Aが、処理回路91のカウンタ107に供給され
る。このため、カウンタ107が、第6図Oに示すよう
に、パルスP101Aにともずき、それが得られる時点t4か
ら、パルス列P66の加算計数を開始する。
また、圧子押圧力検出用変位検出器61から得られる圧子
押圧力検出出力S61の値が、時点t4後の時点t6におい
て、第5図に示す押圧力設定回路104から得れれる押圧
力設定信号S104の値V2と一致すれば、第1図A〜C、及
び第2図の場合と同様に、比較回路102から、時点t6
で、第6図Kに示すように、パルスP102が得られ、そし
て、それが制御回路94に供給される。
このため、制御回路94が、第1図A〜C、及び第2図の
場合と同様に、その制御信号S94Aによって、モータ駆動
回路93をその駆動信号S93によってモータ43が時点t6か
ら停止し、次で、時点t6から一定の時間を経た時点t7か
ら反転を開始するように制御する。
よって、モータ43が、第1図A〜C、及び第2図の場合
と同様に、第6図Bに示すように、時点t6から時点t7ま
での間回転を停止し、時点t7から反転を開始し、これに
応じて、圧子押圧用軸套25が、第6図Cに示すように、
時点t6から、それまでの下降を停止し、その状態を時点
t7まで保ち、よって、圧子押圧用軸套25の高さHが、時
点t6から時点t7までの間、時点t6での値h1を保つ。そし
て、圧子押圧用軸套25が、第1図A〜C、及び第2図の
場合と同様に、時点t7から、時点t0から時点t6までの下
降速度と同じ速度で、上昇を開始する。
また、圧子押圧用軸套25が、時点t6からそれまでの下降
を停止し、その状態を時点t7まで保つので、これに応じ
て、圧子32が、第1図A〜C、及び第2図の場合と同様
に、また、第6図Dに示すように、時点t6から、それま
での下降を停止し、その状態を時点t7まで保ち、よっ
て、圧子32の高さFが、時点t6から時点t7までの間、時
点t6での値f3を保ち、また、巻発条41の圧縮量Gが、第
1図A〜C、及び第2図の場合と同様に、また、第6図
Fに示すように、時点t6から時点t7までの間、時点t6で
の値g2を保つ。
しかしながら、圧子押圧用軸套25が時点t7から上昇する
ので、巻発条41の圧縮量Gの値が、第1図A〜C、及び
第2図の場合と同様に、時点t7から、時間とともに、時
点t6での値g2から減少する。
また、圧子32は、材料片1に弾性復元力が実質的にない
とすれば、材料片1から押上げ力を受けないので、巻発
条41の圧縮量Gの値が時点t7から減少しても、時点t7か
ら、実質的に上昇しない。しかしながら、材料片1は、
一般に弾性復元力を有する。このため、圧子32は、第1
図A〜C、及び第2図の場合と同様に、材料片1から押
上げ力を受けるので、巻発条41の圧縮量Gの値が時点t7
から減少するのに応じて、第6図Dに示すように、時点
t7から、材料片1から押上げ力を受けなくなる時点t9ま
で上昇し、よって、圧子32の高さFが、時点t7から、時
点t6での値f3から上昇する。
従って、巻発条41の圧縮量Gの値は、第1図A〜C、及
び第2図の場合と同様に、時点t7から時点t9までの間、
圧子押圧用軸套25の上昇速度に比し遅い速度で減少す
る。
圧子32は、上述したように、時点t7から時点t9までの間
上昇し、また、巻発条41の圧縮量Gの値は、上述したよ
うに、時点t7から時点t9までの間、圧子押圧用軸套25に
比し遅い速度で減少するが、圧子32は、第1図A〜C、
及び第2図の場合と同様に、時点t9から、材料片1から
の押上げ力を受けないので、圧子押圧用軸套25が時点t9
後も時点t9前と同様に上昇しても、上昇せず、従って、
圧子32の高さFが、第1図A〜C、及び第2図の場合と
同様に、時点t9から、時点t9での値f2を保つ。このた
め、巻発条41の圧縮量Gの値が、第1図A〜C、及び第
2図の場合と同様に、時点t9から、圧子押圧用軸套25の
上昇速度と同じ速度で、時点t9での値g1から減少する。
巻発条41の圧縮量Gの値が、上述したように、時点t6か
ら時点t7までの間、時点t6での値g2を保ち、また、時点
t7から時点t9までの間、圧子押圧用軸套25の上昇速度よ
りも遅い速度で減少し、時点t9から圧子押圧用軸套25の
上昇速度と同じ値で減少するので、圧子押圧力検出用変
位検出器61の、圧子32の押圧受部32bの押圧受面34に係
合している係合子61cに取付けられている磁性片61bが、
第1図A〜C、及び第2図の場合と同様に、電磁トラン
ス61aの空心内において、時点t6から時点t7までの間、
時点t6での位置を保っているが、時点t7から、時点t9後
も、時点t6での位置より巻発条41の圧縮量Gの減少速度
と同じ速度で、上昇する。
このため、圧子押圧力検出用変位検出器61の電磁トラン
ス61aから、第1図A〜C、及び第2図の場合と同様
に、圧子押圧力検出出力S61が、第6図Fに示すよう
に、時点t6から時点t7までの間、時点t6での上述した値
V2をとり、時点t7から、時点t9後も、時間とともに磁性
片61bの上昇速度、従って、巻発条41の圧縮量Gの減少
速度に対応した速度で減少する値をとって得られる。
一方、モータ43が、上述したように、時点t6から回転を
停止するため、回転パルス発生器66からのパルス列P66
が、時点t6から得られなくなる。このため、カウンタ10
8が時点tAからパルス列P66を加算計数していたのが、第
6図Nに示すように、終了し、また、カウンタ107が時
点t4からパルス列P66を加算計数していたのが、第6図
Oに示すように、終了する。
しかしながら、モータ43は、上述したように、比較回路
102から時点t7で得られるパルス列P102にもとずき、時
点t7から反転を開始するので、回転パルス発生器66か
ら、再度、パルス列P66が、第6図Hに示すように、時
点t7から得られる。
一方、制御回路94から、比較回路102から得られるパル
スP102にもとずき、第6図Mに示すように、パルスP102
が得られる時点t7で、パルスP103が得られ、それがカウ
ンタ107及び108に供給される。
このため、カウンタ107及び108が、ともに、時点t7か
ら、再度時点t7から得られるパルス列P66を、それぞれ
第6図O及びNに示すように、時点t7から減算計数を開
始する。
また、圧子押圧力検出用変位検出器61から得られる圧子
押圧力検出出力S61の値が、第6図Fで上述したよう
に、時点t7から、時間とともに、時点t6での値V2から減
少し、そして、その圧子押圧力検出出力S61の値が、上
述した時点t9前または時点t9後の時点(以下、その時点
を、時点t9後の時点t10とする)において、第5図に示
す押圧力設定回路103から得られる押圧力設定信号S103
の値V1と一致すれば、比較回路101から、時点t10で、第
6図Jに示すように、パルスP101BがパルスP101の次の
パルスとして得られ、そして、そのパルスP101Bが、カ
ウンタ107に供給される。
このため、カウンタ107は、パルス列P66を時点t7から減
算計数していたのを、時点t10から終了し、よって、時
点t10から、時点t4から時点t6までの間のパルス列P66の
計数値と時点t7から時点t10までの間のパルス列P66の計
数値との差のカウント出力S107を、演算回路109に出力
する。
また、圧子押圧用軸套25は、時点t9後も時点t9前と同様
に上昇を続けるが、圧子32は、上述したように、時点t9
からは上昇しないので、第1図A〜C、及び第2図の場
合と同様に、上述した時点t10後の時点t11から、圧子32
の押圧受部32bが、圧子押圧用軸套25の段差受面30によ
って受けられる。
このため、巻発条41の圧縮量Gの値が、第1図A〜C、
及び第2図の場合と同様に、時点t11から、上述した時
点t3前の基準値g0に復帰し、また、圧子32が、時点t11
から、圧子押圧用軸套25に伴って、その上昇速度と同じ
速度で上昇する。
さらに、巻発条41の圧縮量Gの値が、時点t11から基準
値g0に復帰するので、圧縮量押圧力検出用変位検出器61
から得られる圧子押圧力検出出力S61の値が、第1図A
〜C、及び第2図の場合と同様に、時点t11から、基準
値V0に復帰する。
一方、圧子押圧用軸套25が、上述したように、時点t9後
も時点t9前と同様に上昇し、その高さHが、時点tBにお
いて、前述した時点tAでの値hAになれば、スイッチ89の
接点85が、時点tAから離れていた接点87に接触する。こ
のため、スイッチ89が、時点tBから、時点tB前オフであ
った状態からオンの状態に転換し、よって、そのスイッ
チ89から、第6図Iに示すように、スイッチ信号S89
が、時点tBからオンで得られ、そのスイッチ信号S9が処
理回路91のカウンタ108に供給される。
このため、カウンタ108は、パルス列P66を時点t7から減
算計数していたのを、時点tBから終了し、よって、時点
tBから、時点tAから時点t6までの間のパルス列P66の計
数値と、時点t7から時点tBまでの間のパルス列P66の計
数値との差のカウント出力S107を、演算回路109に出力
する。
この演算回路109には、上述したように、カウンタ108か
ら、カウント出力S107が、時点t10から、供給されてい
るので、演算回路109は、時点tB後、そのカウント出力S
107の値を、上述したカウンタ108からのカウント出力S1
08の値によって補正する演算を行い、その演算出力S109
を、処理回路91の出力S91として、表示器92に出力す
る。
また、圧子32が、時点t11から上昇するので、時点t11後
の時点t12から、第1図A〜C、及び第2図の場合と同
様に、接触子71の係合子71bが、圧子押圧用軸套25の案
内溝26の下端面38によって受けられ、よって、接触子71
が、第1図A〜C、及び第2図の場合と同様に、時点t1
2から、その接触面72を材料片1の表面1aに接触させて
いた位置から、圧子32の上昇速度と同じ速度で上昇す
る。
上述したように、圧子押圧用軸套25が、時点t11から、
圧子32をともなつて上昇し、その端板部28が駆動軸17の
鍔部17bに時点t14で当接すれば、その時点t14で、第1
図A〜C、及び第2図の場合と同様に、ストップ用スイ
ッチ48が作動し、そのストップ用スイッチ48から、時点
t14で、第6図Kに示すように、ストップ用信号S48が得
られ、それが、制御回路94に供給される。
このため、制御回路94が、第1図A〜C、及び第2図の
場合と同様に、モータ駆動回路93を、モータ43が第6図
Bに示すように時点t14で、停止するように制御し、よ
って、圧子押圧用軸套25が、その端板部28を駆動軸17の
鍔部17bに当接させている状態に復帰する。
以上が、第4図A〜C及び第5図に示す本発明による材
料試験機の第5の実施例の一連の動作である。
第4図A〜C及び第5図に示す本発明による材料試験機
の第5の実施例によれば、上述したところから明らかで
あるので詳細説明は省略するが、上述したカウンタ107
のカウント出力S107の値は、第1図A〜C、及び第2図
の場合と同様に、圧子32を、基準値V0から値V1を通って
値V2まで増加する押圧力で、材料片1に押込み侵入させ
て、材料片1に圧痕51を付し、次で、圧子32を、材料片
1から、それに値V2から値V1を通って基準値V0まで復帰
する押圧力を与えながら、離間させたときの、圧子32を
材料片1に押込み侵入させて材料片1に圧痕51を付すと
きにおける、圧子32の材料片1に対する押圧力が値V1
とるときの圧子32の材料片1内への侵入量m1と、圧子32
を材料片1に押込み侵入させて材料片1に圧痕51を付し
て後、圧子32を材料片1から離間させるときにおける、
圧子32の材料片1に対する押圧力が、値V1をとるときの
圧子32の材料片1内への侵入量m1との侵入量差(m2
m1)に対応している。
従って、表示器92に、第1図A〜C、及び第2図の場合
と同様に、その侵入量差(m2−m1)を表示させることが
できる。
ところで、このような侵入量差(m2−m1)は、詳細説明
は省略するが、第1図A〜C、及び第2図の場合と同様
に、材料片1の硬さ、または引張り強さに対応してい
る。
また、上述したカウンタ108のカウンタ出力S108の値
は、材料片1が、圧子32によって押圧されることによっ
て表面1aの高さに降下を生じ、その高さがもとの値まで
回復しないとう材料片である場合、上述した侵入量差
(m2−m1)に含まれる、材料片1の表面1aの高さが降下
した分の誤差(これをEとする)に対応している。
この点、上述した本発明による材料試験機の第5の実施
例の一連の動作の説明においては、第6図において、実
線で、材料片1が、圧子32によって押圧されても、表面
1aの高さに、実質的に、降下を生じない材料片であると
して説明したが、材料片1が、圧子32によって押圧され
ることによって表面1aの高さに降下が生じ、その高さが
もとの値まで回復しないという材料片である場合、本発
明による材料試験機の第5の実施例の一連動作は、詳細
説明は省略するが、第6図A〜Oの点線図示及び第6図
P〜Wに図示のように行なわれる。なお、、この場合の
各時点を、第6図A〜Oの実線の場合と同じ符号にダッ
シュを付して示している。
上述したところから、演算回路109の演算出力S109、従
って、処理回路91の処理出力S91の値は、上述した侵入
量差(m2−m1)が上述した誤差Eによって補正された値
を有する。
従って、第4図A〜C及び第5図に示す本発明による材
料試験機の第5の実施例によれば、上述した侵入量m1
及びm2を用いて、材料片1の硬さ及び引張り強度を、上
述した誤差なく測定することができる。
実施例6 次に、本発明による材料試験機の第6の実施例を述べよ
う。
本発明による材料試験機の第6の実施例は、図示詳細説
明は省略するが、次の事項を除いて、第4図A〜C及び
第5図で上述した本発明による材料試験機の第1の実施
例と同様の構成を有する。
すなわち、第5図に示す処理回路91において、カウンタ
107のカウント出力S107を、圧子押圧力検出用変位検出
器61から得られる第6図Fに示す圧子押圧力検出出力S6
1が時点t4及びt10においてともに値V1をとるときにそれ
ぞれ得られる第6図Jに示すパルスP101A及びP101Bと、
圧子押圧力検出出力S61が時点t6において値V2をとると
きに得られる第6図Kに示すパルスP102にもとずき制御
回路94から得られるパルスP103とを用いて、回転パルス
発生回路66から得られるパルス列P66を、パルスP101Aが
得られる時点からパルスP102が得られる時点t6まで加算
計数し、次で、パルスP103が得られる時点t7からパルス
P101Bが得られる時点t10まで減算計数して得られるカウ
ント出力としているのに代え、そのカウント出力S107に
対応する演算出力(これを演算出力S200とする)を、図
示詳細説明は省略するが、例えば圧子押圧力検出出力S6
1を用いて得ることのできる、圧子32が材料片1に接触
する時点t3でのパルス(これをパルスP101Sとする)
と、上述したパルスP101A及びP102とを用いて、パルス
列P66をパルスP101Sが得られる時点t3からパルスP102が
得られる時点tOまで計数して得られるカウント出力(こ
れをS201とする)と、パルス列P66をパルスP101Aが得ら
れる時点t4からパルスP102が得られる時点t6まで計数し
て得られるカウント出力(これをS202とする)との差と
った演算出力とする。なお、このような構成は、当業者
にとって、種々の態様に、容易に、構成し得るので、こ
れ以上の詳細説明を省略する。
以上が、本発明による材料試験機の第6の実施例の構成
である。
このような構成を有する本発明による材料試験機の第6
の実施例によれば、詳細説明は省略するが、上述したカ
ウント出力S201が、圧子32を材料片1に押込み侵入させ
て材料片1に圧痕51を最終的な深さに付したとき圧子32
の材料片1に対する押圧力が値V2をとるときの圧子32の
材料片1内への侵入量m3に対応し、また、カウント出力
S202が、本発明による材料試験機の第5の実施例で上述
した侵入量m1に対応している。
このため、上述した演算出力S200が、上述した侵入量m3
及びm2の侵入量差(m3−m1)に対応している。ところ
で、このような侵入量差(m3−m1)は、詳細説明は省略
するが、材料片1の降伏応力に対応している。
従って、本発明による材料試験機の第6の実施例によれ
ば、上述した侵入量m1、及びm3を用いて、材料片1の降
伏応力を測定することができる。
実施例7 次に、本発明による材料試験機の第7の実施例を述べよ
う。
本発明による材料試験機の第7の実施例は、図示詳細説
明は省略するが、次の事項を除いて、第4図A〜C及び
第5図で上述した本発明による材料試験機の第5の実施
例と同様の構成を有する。
すなわち、第5図に示す処理回路91において、カウンタ
107のカウント出力S107を、圧子押圧力検出用変位検出
器61から得られる第6図Fに示す圧子押圧力検出出力S6
1が時点t4及びt10においてともに値V1をとるときにそれ
ぞれ得られる第6図Jに示すパルスP101A及びP101Bと、
圧子押圧力検出出力S61が時点t6において値V2をとると
きに得られる第6図Kに示すパルスP102にもとずき制御
回路94から得られるパルスP103を用いて、回転パルス発
生回路66から得られるパルス列P66を、パルスP101Aが得
られる時点からパルスP102が得られる時点t6まで加算計
数し、次で、パルスP103が得られる時点t7からパルスP1
01Bが得られる時点t10まで減算計数して得られるカウン
ト出力としているのに代え、そのカウント出力S107に対
応するカウント出力(これをカウント出力S300とする)
を、図示詳細説明は省略するが、例えば圧子押圧力検出
出力S61を用いて得ることができる、圧子32が材料片1
に接触する時点t3でのパルス(これをパルスP101Sとす
る)と、上述したパルスP102、P103及びP101Bとを用い
て、パルス列P66をパルスP101Sが得られる時点t3からパ
ルスP102が得られる時点t6まで加算計数し、次で、パル
スP103が得られる時点t7からパルスP101Bが得られる時
点t10まで減算計数して得られるカウント出力とする。
なお、このような構成は、当業者にとって、種々の態様
に、容易に、構成し得るので、これ以上の詳細説明を省
略する。
以上が、本発明による材料試験機の第7の実施例の構成
である。
このような構成を有する本発明による材料試験機の第7
の実施例によれば、詳細説明は省略するが、上述したカ
ウント出力S300が、圧子32を材料片1に押込み侵入させ
て材料片1に圧痕51を最終的な深さに付したとき(圧子
32の材料片1に対する押圧力が値V2をとるとき)の圧子
32の材料片1内への侵入量m3と、本発明による材料試験
機の第5の実施例で上述した侵入量m2との侵入量差(m3
−m2)に、対応している。
ところで、このような侵入量差(m3−m2)は、詳細説明
は省略するが、材料片1弾性係数(ヤング率)に対応し
ている。
従って、本発明による材料試験機の第7の実施例によれ
ば、上述した侵入量m2、及びm3を用いて、材料片1の弾
性係数(ヤング率)を測定することができる。
実施例8 次に、本発明による材料試験機の第8の実施例を述べよ
う。
本発明による材料試験機の第8の実施例は、次の事項を
除いて、第4図A〜C及び第5図で上述した本発明によ
る材料試験機の第5の実施例と同様の構成を有する。
すなわち、第5図に示す処理回路91において、カウンタ
107のカウント出力S107を、圧子押圧力検出用変位検出
器61から得られる第6図Fに示す圧子押圧力検出出力S6
1が時点t4及びt10においてともに値V1をとるときにそれ
ぞれ得られる第6図Jに示すパルスP101A及びP101Bと、
圧子押圧力検出出力S61が時点t6において値V2をとると
きに得られる第6図Kに示すパルスP102にもとずき制御
回路94から得られるパルスP103とを用いて、回転パルス
発生回路66から得られるパルス列P66を、パルスP101Aが
得られる時点からパルスP1−2が得られる時点t6まで加
算計数し、次で、パルスP103が得られる時点t7からパル
スP1−1Bが得られる時点t10まで減算計数して得られる
カウント出力としているのに代え、そのカウント出力S1
07に対応するカウント出力(これをカウント出力S400と
する)を、図示詳細説明は省略するが、例えば圧子押圧
力検出出力S61を用いて得ることのできる圧子32が材料
片1に接触する時点t3でのパルス(これをパルスP101S
とする)と、上述したパルスP102とを用いて、パルス列
P66をパルスP101Sが得られる時点t3からパルスP102が得
られる時点tOまで計数して得られるカウント出力とす
る。なお、このような構成は、当事者にとて、種々の態
様に、容易に、構成し得るので、これ以上の詳細説明を
省略する。
以上が、本発明による材料試験機の第8の実施例の構成
である。
このような構成を有する材料試験機の第8の実施例によ
れば、詳細説明は省略するが、上述したカウント出力S4
00が、圧子32を材料片1に押込み侵入させて材料片1に
圧痕51を最終的な深さに付したとき(圧子32の材料片1
に対する押圧力が値V2をとるとき)の圧子32の材料片1
内への侵入量m3に対応している。ところで、このような
侵入量差m3は、詳細説明は省略するが、材料片1のクリ
ープ挙動に対応している。
従って、本発明による材料試験機の第8の実施例によれ
ば、上述した侵入量m3を用いて、材料片1のクリープ挙
動を測定することができる。
なお、上述においては、本発明の僅かな例を示したに留
まり、例えば、圧子侵入量検出用変位検出器81の固定子
としての電磁トランス81aを圧子32に固定させているの
で代え、接触子71に固定させ、また、これに応じて、圧
子侵入量検出用変位検出器81の可動子としての磁性片81
bを付している係合子81cを接触子として71に接触させて
いるのに代え、圧子32に接触させた構成とすることもで
き、また、圧子押圧力検出用変位検出器61の固定子とし
ての電磁トランス61aを圧子押圧用軸套に固定させてい
るのに代え、圧子32に固定させ、また、これに応じて、
圧子押圧力検出用変位検出器61の可動子としての磁性片
61bを付している係合子61cを圧子32に接触させているの
に代え、圧子押圧用軸套25に接触させた構成とすること
もでき、さらに、接触子71を、圧子32の表面1aに接触さ
せるのに代え、材料片1の表面に接触させ、また、スイ
ッチ89を接点85を圧子押圧用軸套25に設けるのに代え、
圧子32に設けることもでき、さらに、接点85、及び86
を、それぞれ接触子71、及び圧子押圧用軸套25または圧
子32に設けることもでき、その他、本発明の精神を脱す
ることなしに、種々の変型、変更をなし得るであろう。
【図面の簡単な説明】
第1図A〜Cは、本発明による材料試験機の第1の実施
例の機械系を示す、一部を断面としている略線図であ
る。 第2図は、本発明による材料試験機の第1の実施例の電
気系を示す系統的接続図である。 第3図A〜Kは、本発明による材料試験機の第1の実施
例の動作の説明に供する略線図である。 第4図A〜Cは、本発明による材料試験機の第5の実施
例の機械系を示す、一部を断面としている略線図であ
る。 第5図は、本発明による材料試験機の第5の実施例の電
気系を示す系統的接続図である。 第6図A〜W、本発明による材料試験機の第5の実施例
の動作の説明に供する略線図である。 1……材料片 1a……表面 2……基体 3……保持体 4……支持螺軸 5、6……母螺 11……支柱 12……支持腕 13……案内用軸套 14……端板 15……軸孔 17……駆動軸 18……キー溝 21……駆動輪 23……母螺 25……圧子押圧用軸套 25a……圧子案内用軸套部 25b……軸套部 26……案内溝 27……スリット 28……端板部 29……母螺 30……段差受面 31……発条受部 32……圧子 32a……軸部 32b……押圧受部 33……尖端 34……押圧受面 35……押圧部 36……押圧面 37……軸孔 38……下端面 39……支持片 41……巻発条 43……モータ 44……駆動輪 45……ベルト 47……スイッチ取付用片 48……ストップ用スイッチ 48a……可動接点 49……スイッチ受片 51……圧痕 61……圧子押圧力検出用変位検出器 61a……差動トランス 61b……磁性片 61c……係合子 62……係合面 65……取付具 65a……取付板部 65b……軸挿通用孔 66……回転パルス発生機 66a……軸 67……結合具 75……受片 76……上面 81……圧子侵入量検出用変位検出器 81a……電磁トランス 81b……磁性片 81c……係合子 82……係合面 84……支持片 85……接点 86……支持片 87……接点 88……弾片 89……スイッチ 91……処理回路 92……表示器 93……モータ駆動回路 94……制御回路 95……スタート用スイッチ 101、102……比較回路 103、104……押圧力設定回路 105……ラッチ回路 106、109……演算回路 107、108……カウンタ P101……パルス P101A……パルスP101の最初のパルス P101B……パルスP101の次のパルス P102、P103……パルス P66……パルス列 S48……ストップ用信号 S61……圧子押圧力検出出力 S81……圧子侵入量検出出力 S91……処理出力 S93……モータ駆動信号 S94A……制御信号 S94B……制御信号 S95……スタート用信号 S105、S105A、S105B……圧子侵入量検出出力 S106……演算出力

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】材料片を保持する材料片保持用体と、 上記材料片に押込み侵入して上記材料片に圧痕を付すた
    めの圧子と、 上記圧子をそれが上記材料片に押込み侵入するように押
    圧する圧子押圧用部材と、 上記圧子が上記材料片を押圧している圧子押圧力を検出
    する圧子押圧力検出手段と、 上記圧子が上記材料片内に押込み侵入している圧子侵入
    量を検出する圧子侵入量検出手段とを有する材料試験機
    において、 上記圧子押圧用部材及び上記圧子間に、圧子押圧力伝達
    部材が介挿され、 上記圧子押圧力伝達部材が、上記圧子押圧用部材及び上
    記圧子間で圧縮する弾褥材でなり、 上記圧子押圧力検出手段が、上記圧子及び上記圧子押圧
    用部材中のいずれか一方に固定された固定子と、遊端を
    上記圧子及び上記圧子押圧用部材中のいずれか他方に接
    触させている可動子とを有していて、上記弾褥材の圧縮
    量を上記圧子押圧力として検出する圧子押圧力検出用変
    位検出器を有することを特徴とする材料試験機。
  2. 【請求項2】材料片を保持する材料片保持用体と、 上記材料片に押込み侵入して上記材料片に圧痕を付すた
    めの圧子と、 上記圧子をそれが上記材料片に押込み侵入するように押
    圧する圧子押圧用部材と、 上記圧子が上記材料片を押圧している圧子押圧力を検出
    する圧子押圧力検出手段と、 上記圧子が上記材料片内に押込み侵入している圧子侵入
    量を検出する圧子侵入量検出手段とを有する材料試験機
    において、 上記圧子押圧用部材及び上記圧子間に、圧子押圧力伝達
    部材が介挿され、 上記圧子押圧力伝達部材が、上記圧子押圧用部材及び上
    記圧子間で圧縮する弾褥材でなり、 上記圧子押圧力検出手段が、上記圧子及び上記圧子押圧
    用部材中のいずれか一方に固定された固定子と、遊端を
    上記圧子及び上記圧子押圧用部材中のいずれか他方に接
    触させている可動子とを有していて、上記弾褥材の圧縮
    量を上記圧子押圧力として検出する圧子押圧力検出用変
    位検出器を有し、 上記圧子侵入量検出手段が、(a)上記圧子押圧用部材
    に可動自在に装架されていて、上記材料片にその表面か
    ら接触する接触子と、(b)固定子及び可動子を有する
    圧子侵入量検出用変位検出器とを有し、 上記圧子侵入量検出用変位検出器の固定子が、上記圧子
    及び上記接触子中のいずれか一方に固定され、 上記圧子侵入量検出用変位検出器の可動子が、その遊端
    を上記圧子及び上記接触子中のいずれか他方に接触させ
    ていることを特徴とする材料試験機。
  3. 【請求項3】材料片を保持する材料片保持用体と、 上記材料片に押込み侵入して上記材料片に圧痕を付すた
    めの圧子と、 上記圧子をそれが上記材料片に押込み侵入するように押
    圧する圧子押圧用部材と、 上記圧子が上記材料片を押圧している圧子押圧力を検出
    する圧子押圧力検出手段と、 上記圧子が上記材料片内に押込み侵入している圧子侵入
    量を検出する圧子侵入量検出手段とを有する材料試験機
    において、 上記圧子押圧用部材及び上記圧子間に、圧子押圧力伝達
    部材が介挿され、 上記圧子押圧力伝達部材が、上記圧子押圧用部材及び上
    記圧子間で圧縮する弾褥材でなり、 上記圧子押圧力検出手段が、上記圧子及び上記圧子押圧
    用部材中のいずれか一方に固定された固定子と、遊端を
    上記圧子及び上記圧子押圧用部材中のいずれか他方に接
    触させている可動子とを有していて、上記弾褥材の圧縮
    量を上記圧子押圧力として検出する圧子押圧力検出用変
    位検出器を有し、 上記圧子侵入量検出手段が、(a)上記圧子押圧用部材
    が上記圧子を押圧すべく運動するとき、その運動に応じ
    てパルス列を発生するパルス発生手段と、(b)上記パ
    ルス発生手段からのパルス列を、上記圧子押圧力検出手
    段からの出力にもとずき、上記圧子の上記材料片に対す
    る押圧力が第1の値から第2の値になるまでの間、計数
    する計数手段とを有することを特徴とする材料試験機。
  4. 【請求項4】材料片を保持する材料片保持用体と、 上記材料片に押込み侵入して上記材料片に圧痕を付すた
    めの圧子と、 上記圧子をそれが上記材料片に押込み侵入するように押
    圧する圧子押圧用部材と、 上記圧子が上記材料片を押圧している圧子押圧力を検出
    する圧子押圧力検出手段と、 上記圧子が上記材料片内に押込み侵入している圧子侵入
    量を検出する圧子侵入量検出手段とを有する材料試験機
    において、 上記圧子押圧用部材及び上記圧子間に、押圧力伝達部材
    が介挿され、 上記圧子押圧力伝達部材が、上記圧子押圧用部材及び上
    記圧子間で圧縮する弾褥材でなり、 上記圧子押圧力検出手段が、上記圧子及び上記圧子押圧
    用部材中のいずれか一方に固定された固定子と、遊端を
    上記圧子及び上記圧子押圧用部材中のいずれか他方に接
    触させている可動子とを有していて、上記弾褥材の圧縮
    量を上記圧子押圧力として検出する圧子押圧力検出用変
    位検出器を有し、 上記圧子侵入量検出手段が、(a)上記圧子押圧用部材
    が上記圧子を押圧すべく第1の方向に運動するとき、そ
    の運動に応じて、第1のパルス列を発生し、且つ上記圧
    子押圧用部材が、上記第1の方向に運動して後、上記第
    1の方向とは逆の第2の方向に運動するとき、その運動
    に応じて第2のパルス列を発生するパルス発生手段と、
    (b)上記圧子押圧力検出手段からの出力にもとずき、
    上記パルス発生手段からの第1のパルス列を、上記圧子
    の上記材料片に対する押圧力が第1の値から第2の値に
    なるまでの間、第1の計数値として計数し、且つ上記パ
    ルス発生手段からの第2のパルス列を、上記圧子の上記
    材料片に対する押圧力が第2の値から第1の値になるま
    での間、第2の計数値として計数して、上記第1の計数
    値と上記第2の計数値との差の計数値を得る計数手段と
    を有することを特徴とする材料試験機。
  5. 【請求項5】材料片を保持する材料片保持用体と、 上記材料片に押込み侵入して上記材料片に圧痕を付すた
    めの圧子と、 上記圧子をそれが上記材料片に押込み侵入するように押
    圧する圧子押圧用部材と、 上記圧子が上記材料片を押圧している圧子押圧力を検出
    する圧子押圧力検出手段と、 上記圧子が上記材料片内に押込み侵入している圧子侵入
    量を検出する圧子侵入量検出手段とを有する材料試験機
    において、 上記圧子押圧用部材及び上記圧子間に、圧子押圧力伝達
    部材が介挿され、 上記圧子押圧力伝達部材が、上記圧子押圧用部材及び上
    記圧子間で圧縮する弾褥材でなり、 上記圧子押圧力検出手段が、上記圧子及び上記圧子押圧
    用部材中のいずれか一方に固定された固定子と、遊端を
    上記圧子及び上記圧子押圧用部材中のいずれか他方に接
    触させている可動子とを有していて、上記弾褥材の圧縮
    量を上記圧子押圧力として検出する圧子押圧力検出用変
    位検出器を有し、 上記圧子侵入量検出手段が、(a)上記圧子押圧用部材
    が上記圧子を押圧すべく第1の方向に運動するとき、そ
    の運動に応じて、第1のパルス列を発生し、且つ上記圧
    子押圧用部材が、上記第1の方向に運動して後、上記第
    1の方向とは逆の第2の方向に運動するとき、その運動
    に応じて第2のパルス列を発生するパルス発生手段と、
    (b)遊端を上記圧子押圧用部材または圧子、及び上記
    材料片の表面中のいずれか一方に接触させている接触子
    と、(c)上記圧子押圧用部材または圧子、及び上記材
    料片中のいずれか他方及び上記接触子にそれぞれ設けら
    れた第1及び第2の接点とを有するスイッチと、(d)
    上記圧子押圧力検出手段からの出力にもとづき、上記パ
    ルス発生手段からの第1のパルス列を、上記圧子の上記
    材料片に対する押圧力が第1の値から第2の値になるま
    での間、第1の計数値として計数し、且つ上記パルス発
    生手段からの第2のパルス列を、上記圧子の上記材料片
    に対する押圧力が第2の値から第1の値になるまでの
    間、第2の計数値として計数するとともに、上記スイッ
    チがオンしている間において、上記パルス発生手段から
    の第1のパルス列を第3の計数値として計数し、且つ上
    記パルス発生手段からの第2のパルス列を第4の計数値
    として計数し、上記第1の計数値と上記第2の計数値と
    の差が上記第3の計数値と上記第4の計数値との差によ
    って補正されている計数値を得る計数手段とを有するこ
    とを特徴とする材料試験機。
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