JPH0684503B2 - スーパーフイニッシユ加工用油剤 - Google Patents

スーパーフイニッシユ加工用油剤

Info

Publication number
JPH0684503B2
JPH0684503B2 JP63206347A JP20634788A JPH0684503B2 JP H0684503 B2 JPH0684503 B2 JP H0684503B2 JP 63206347 A JP63206347 A JP 63206347A JP 20634788 A JP20634788 A JP 20634788A JP H0684503 B2 JPH0684503 B2 JP H0684503B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
component
weight
grinding
oil agent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP63206347A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0255793A (ja
Inventor
昌宏 野田
靖彦 山中
正男 小原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yushiro Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Yushiro Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yushiro Chemical Industry Co Ltd filed Critical Yushiro Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP63206347A priority Critical patent/JPH0684503B2/ja
Publication of JPH0255793A publication Critical patent/JPH0255793A/ja
Publication of JPH0684503B2 publication Critical patent/JPH0684503B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lubricants (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、軸受けの軌道面、クランク軸、車軸、ピスト
ンピン、油圧機器や内燃機関のシリンダ等のスーパーフ
ィニッシュ加工に適用される油剤に関する。
(従来の技術) スーパーフィニッシュ加工(超仕上加工ともいう)は、
加工物の軸方向に砥石を低圧で押し付けながら、振幅の
小さい振動を与えて比較的低速度で研削して、加工物の
表面から微細な切屑を削り取って滑らかな面と寸法精度
の高い仕上げ面を得る研削加工法の一種である。このよ
うな加工に用いるスーパーフィニッシュ加工用油剤には
解決すべき2つの問題がある。
第1は研削粉の分散性及び洗浄性に関する問題である。
スーパーフィニッシュ加工は一般の研削加工と異なり、
使用する砥石の砥粒粒度が非常に細かいことおよび加工
物と砥石面の圧力が低いため、微細な研削粉を生成す
る。このため、スーパーフィニッシュ加工においては研
削粉が砥石面の目詰まり原因となり易く、目詰まりは加
工速度や加工精度の低下の一因となる。また、微細な研
削粉は加工物や機械回りに付着し易く、汚染の一因とも
なる。
したがって、スーパーフィニッシュ加工用油剤は、研削
面から速やかに研削粉を洗浄し、液中に分散させる性能
及び研削粉が加工物や機械回りを汚染しないようにする
ための洗浄性が特に要求される。
従来、スーパーフィニッシュ加工においてはマシン油、
スピンドル油、タービン油、軽油、ケロシン、ミネラル
スピリット等の低粘度鉱油等及びこのような低粘度鉱油
に油脂類、極圧添加剤等を組成した不水溶性研削油剤が
使用されていた。
例えば、超精密加工技術(砥粒加工研究会熊谷記念会
編、昭和58年8月30日発行;(株)工業調査会)、およ
び砥粒加工技術便覧(砥粒加工研究会編、昭和40年6月
30日初版発行;日刊工業新聞社)には、スーパーフィニ
ッシュ加工用油剤は冷却よりも洗浄を主体に用いられる
こと、石油にタービン油を混合して用いる選定例、適油
は洗浄性のよい軽質鉱油を主体とする不水溶性研削油剤
であることなどが記載されている。
また、特開昭62-100596号公報には、鉱物油に油脂、油
性向上剤、極圧添加剤及び防錆剤添加剤を配合した研削
油剤が提案されている。
このような従来の油剤は、油剤の粘度を低くすることに
よって研削粉の分散性、洗浄性を損なわないように考慮
されている。
しかし、研削粉の分散性、洗浄性を向上させるような成
分上の工夫は行われていない。
ところで、第2は親水性の成分の分散性に関する問題で
ある。
スーパーフィニッシュ加工の前加工においては、円筒研
削加工な内面研削加工等の研削加工が行われ、水溶性の
研削油剤が使用されている。水溶性の研削油剤には防錆
成分や界面活性剤として、カルボン酸類のアミン塩やア
ルカリ金属塩を主体とする親水性で極性の強い化合物が
多用されている。一方、研削加工後はケロシンや塩素系
の溶剤を用いて洗浄を行っているが、この様な親水性で
極性の強い化合物は洗浄工程において完全には除去でき
ないので、加工物に付着したままスーパーフィニッシュ
加工が行われることになる。この様な状態が続くとスー
パーフィニッシュ加工において次のような問題が生じ
る。
(1)加工物、機械、治具等の汚れを生じる。
(2)加工能率の低下、加工精度の不良、不良品の発生
を引き起こす。
(3)加工液の濾過効率の低下の原因になる(加工液中
の研削粉は、種々の問題を引き起こすため一般に濾過に
よって取り除かれている)。
このような状態を引き起こすのは、加工液中に混入した
親水性の成分がスーパーフィニッシュ加工において生じ
る微細な研削粉と混合し、しかもこれがスーパーフィニ
ッシュ加工油剤中に分散され難く、非常に粘稠な凝集物
を成形するためと考えられる。
すなわち、この粘稠凝集物が砥石面の目詰まりや加工
物、機械、治具等の汚れや濾過効率の低下を引き起こす
ためと考えられる。
(発明が解決しようとする課題) 上記の現状であるから、本発明の目的は、研削粉及び親
水性成分の分散性、洗浄性に優れたスーパーフィニッシ
ュ加工用油剤を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、前記目的を達成するために鋭意研究した
結果、オレイン酸、ジアミンのエチレンオキサイド不可
者および多価アルコールの脂肪酸エステルを併用して配
合することによって、研削粉及び親水性成分の分散性、
洗浄性が改善され、優れた研削性能を有するスーパーフ
ィニッシュ加工用油剤が得られることを見いだし本発明
を完成した。
すなわち、本発明の要旨は、マシン油、タービン油、軽
油、ケロシン、ミネラルスピリット等の鉱物性基油から
なる不水溶性研削油剤あるいは該基油に油性向上剤、極
圧添加剤等を添加した不水溶性研削油剤において、 (a)オレイン酸 (b)一般式(I)で示されるジアミンのエチレンオキ
サイド付加物 (式中のRは炭素数が8〜22のアルキル基またはアルケ
ニル基、1、m、nは0〜3の整数であり、1+m+n
は1〜6の整数である)、 および (c)多価アルコールの脂肪酸エステル を必須成分として含有することを特徴とするスーパーフ
ィニッシュ加工用油剤に関するものである。
本発明のスーパーフィニッシュ加工用油剤においては、
成分(a)および成分(c)を0.2〜5重量%含有し、
成分(b)を成分(a)の1重量部に対して1重量部以
上含有することができる。
以下に本発明の油剤の構成成分について説明する。
〔オレイン酸〕
オレイン酸は、親水性成分を油剤中に分散させるために
添加される。
オレイン酸の好ましい添加量は、スーパーフィニッシュ
加工用油剤中に0.2〜5重量%、更に好ましくは0.5〜3
重量%である。0.2重量%未満では親水性成分の分散性
を満足することができない。また、5重量%を超えても
効果はそれほど向上しないので不経済である。
〔ジアミンのエチレンオキサイド付加物〕
未中和のオレイン酸は加工物に油しみと言われている腐
食を発生することがあるので、中和して用いることが必
要である。
ジアミンのエチレンオキサイド付加物は、オレイン酸を
中和するための作用と親水性成分を油剤中に分散する作
用とを有している。
本発明に使用するジアミンのエチレンオキサイド付加物
は、次の一般式(I)で示される。
(式中のRは炭素数が8〜22のアルキル基またはアルケ
ニル基、1、m、nは0〜3の整数であり、1+m+n
は1〜6の整数である) エチレンオキサイドの付加は親水性成分を油剤中に分散
する性能を付与する。エチレンオキサイドの好ましい付
加モル数は1〜6である。6を越えると親水性が強くな
り油剤に対する溶解性が低下し、また防食作用も低下す
るので好ましくない。
また、式中Rの炭素数は8〜22のアルキル基またはアル
ケニル基である。炭素数が8未満では親水性が強く油剤
に対する溶解度が低いので好ましくない。
一方、炭素数が22を越えるものは実現性に乏しい。
ジアミンのエチレンオキサイド付加物は、オレイン酸の
1重量部に対して1重量部以上添加することが必要であ
る。オレイン酸の1重量部に対して1重量部未満では腐
食防止効果を満足することができない。
本発明に使用することができるジアミンのエチレンオキ
サイド付加物としては、ラウリルプロピレンジアミンの
エチレンオキサイド2モル付加物、オレイルプロピレン
ジアミンのエチレンオキサイド3モル付加物、牛脂アル
キルプロピレンジアミンのエチレンオキサイド3モル付
加物を挙げることができる。
〔多価アルコールの脂肪酸エステル〕
多価アルコールの脂肪酸エステルの好ましい添加量は、
スーパーフィニッシュ加工用油剤中に0.2〜5重量%、
更に好ましくは0.5〜3重量%である。
0.2重量%未満では研削粉の分散性及び洗浄性を満たす
ことが困難である。また、5重量%を越えても効果はそ
れほど向上しないので不経済である。
本発明に使用することができる多価アルコールの脂肪酸
エステルとしては、トリメチロールプロパン、グリセリ
ン、ポリグリセリン、ペンタエリスリトール、ソルビタ
ン、庶糖、キシリット、マンニット等の多価アルコール
とカプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン
酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノー
ル酸、リノレン酸等の脂肪酸とを脱水縮合して得られる
エステル類を挙げることができる。特に好ましい脂肪酸
はオレイン酸である。
〔その他の成分〕
本発明のスーパーフィニッシュ加工用油剤は上記必須成
分の他、不水溶性研削油剤に一般的に使用されている、
油性向上剤、極圧添加剤、防錆添加剤、酸化防止剤及び
消泡剤等を必要に応じて併用することができる。
(実施例) 次に実施例および比較例によって本発明を具体的に説明
する。ただし、本発明はこれらの実施例および比較例に
よって何等制限されるものではない。
なお、下記の実施例および比較例において、成分の含有
量を示す数値は重量%である。
実施例1〜15、及び比較例 本発明による組成の油剤の15種を第1表に表示した実施
例1〜15の組成の通り調整し、また比較試料の油剤の6
種を第1表に表示した比較例1〜6の通り調整した。こ
れらの油剤の性能を後記の試験法により評価した。
〔分散・洗浄試験〕 下記の第2表に示す組成の人工汚れ2gを100mlのメスシ
リンダーに加え、試料油で全量を100mlにした。
これを添付図面の第1図に示すような攪拌装置にセット
し、1500rpmで5分間攪拌した後の汚れの分散性を目視
にて評価した(試料温度:30℃)。
上記の研削粉とカルボン酸のアミン塩を均一に混合し、
人工汚れ試料を調整した。
〔試験の評価〕
汚れの分散状態 ○:細かく均一に分散 △:一部分散 ×:分散せず 管壁等への汚れ ○:なし の付着 △:やや付着あり ×:付着多い 試験結果を第3表に示す。
〔耐腐食性試験〕
No.320の研摩紙で両面研摩した軸受鋼(JIS G 4805 SUJ
2、直径:45mm、厚さ:10mm)をキシレンで洗浄後、乾燥
した。これに試料油を浸漬塗布し、合わせ面に純水を1
滴(約0.02ml)滴下後3段に重ねて50℃の恒温槽内に放
置した。2日後重ね合わせ面の油しみ発生状態を観察し
た。
〔評価〕○:油しみなし △:薄い油しみ発生 ×:濃
い油しみ発生 結果を第3表に示す。
実施例16 実機テストとして、実施例15の組成物をベアリング内・
外輪の軌道面のスーパーフィニッシュ加工に適用した。
その結果、従来の油剤(比較例6)に比較して、砥石面
の目詰まり、機械・治具の汚れ及び濾過用フィルターの
目詰まりが改善された。また、加工物に油しみ等の腐食
は全く発生しなかった。
(発明の効果) 本発明のスーパーフィニッシュ加工用油剤は、研削粉及
び親水性成分の分散性、洗浄性が優れているので、砥石
面の目詰まりや加工物、機械、治具等の汚れ及び濾過効
率の低下を生じることが少ない。
したがって、従来の不水溶性研削油剤に比較して、優れ
た加工能率、加工精度が得られる。
【図面の簡単な説明】
図面は前記の実施例1〜15における分散・洗浄性試験に
用いた油剤試験用攪拌装置の垂直断面図解図である。 1;モーター 2;メスシリンダー(内径28mm,高さ260mm) 3;試料油 4;攪拌用の板(120×19×1.2mm、ステンレス製) 5;恒温槽 6;水 7;ホルダー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C10M 133:08 129:74) C10N 30:04 40:02 40:08 40:22 40:25

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マシン油、タービン油、軽油、ケロシン、
    ミネラルスピリット等の鉱物性基油からなる不水溶性研
    削油剤あるいは該基油に油性向上剤、極圧添加剤等を添
    加した不水溶性研削油剤において、 (a)オレイン酸 (b)一般式(I)で示されるジアミンのエチレンオキ
    サイド付加物 (式中のRは炭素数が8〜22のアルキル基またはアルケ
    ニル基、1、m、nは0〜3の整数であり、1+m+n
    は1〜6の整数である)、 および (c)多価アルコールの脂肪酸エステル を必須成分として含有することを特徴とするスーパーフ
    ィニッシュ加工用油剤。
  2. 【請求項2】成分(a)および成分(c)を0.2〜5重
    量%含有し、成分(b)を成分(a)の1重量部に対し
    て1重量部以上含有することを特徴とする請求項(1)
    記載のスーパーフィニッシュ加工用油剤。
JP63206347A 1988-08-22 1988-08-22 スーパーフイニッシユ加工用油剤 Expired - Lifetime JPH0684503B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63206347A JPH0684503B2 (ja) 1988-08-22 1988-08-22 スーパーフイニッシユ加工用油剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63206347A JPH0684503B2 (ja) 1988-08-22 1988-08-22 スーパーフイニッシユ加工用油剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0255793A JPH0255793A (ja) 1990-02-26
JPH0684503B2 true JPH0684503B2 (ja) 1994-10-26

Family

ID=16521801

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63206347A Expired - Lifetime JPH0684503B2 (ja) 1988-08-22 1988-08-22 スーパーフイニッシユ加工用油剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0684503B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS491925A (ja) * 1972-04-24 1974-01-09
JPS62100596A (ja) * 1985-10-28 1987-05-11 Daido Kagaku Kogyo Kk 研削油剤

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0255793A (ja) 1990-02-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0069960B1 (en) Machining fluid of water soluble type using organic surfactants
CN1037979C (zh) 不损害环境的清洗方法及该方法使用的清洗组合物
EP2705128B1 (en) Metal Working Fluid
CN105542931B (zh) 一种沉降性轴承加工用水溶性高速磨削液及其制备方法
CN1405287A (zh) 非易燃性水系切削液组合物以及非易燃性水系切削液
US3518917A (en) Method of supplying fluids to machine tools
JPH04516B2 (ja)
JP2002114970A (ja) 水系ラップ液及び水系ラップ剤
JP3148578B2 (ja) 金属加工油組成物
JPH10324887A (ja) 水溶性油剤組成物
JP4076796B2 (ja) 冷間圧延油および冷間圧延方法
CN112538633A (zh) 一种可回收循环利用的金属清洗剂及其制备方法
JPH0684503B2 (ja) スーパーフイニッシユ加工用油剤
KR910004943B1 (ko) 금속 가공유 조성물
JP4484651B2 (ja) 水溶性切削油剤組成物及びそれを用いた切削加工方法
JP2010189461A (ja) 冷間圧延油用添加剤及び冷間圧延油
US6524396B1 (en) Agent and method for machining metal and for cleaning metal or anticorrosion treatment
CN1079240A (zh) 无油水基研磨抛光膏
JP2002249796A (ja) 水溶性油剤組成物
JPS6326160B2 (ja)
JPH09314459A (ja) 水性ラップ液組成物
KR101995366B1 (ko) 극압성과 유화성을 향상시킬 수 있는 윤활 방청제 제조 방법
JP5592190B2 (ja) 冷間圧延油及び冷間圧延方法
JP4076635B2 (ja) 超硬合金加工用水溶性油剤
CN117736793A (zh) 一种超低泡磨削液及其制备方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081026

Year of fee payment: 14

EXPY Cancellation because of completion of term