JPH0684451U

JPH0684451U - 工事黒板付カメラ

Info

Publication number: JPH0684451U
Application number: JP029728U
Authority: JP
Inventors: 正宣賀川
Original assignee: 正宣賀川
Priority date: 1993-05-11
Filing date: 1993-05-11
Publication date: 1994-12-02

Abstract

(57)【要約】【目的】撮影する工事現場が、工事内容を表記した工
事黒板を設置するのに困難な地形であっても、何等問題
なく、また、撮影者以外の人手は全く必要とせず、ファ
インダーを覗きながら撮影者が手軽に工事現場の被写体
中の最適位置に、工事黒板を同時に写し込み撮影するこ
とができる。【構成】カメラ本体の一部位に、カメラの斜め前方に
向かって突出し、且つ、突出方向及び長さ調節が可能な
前方突出軸１を支持手段４により装着する。前記、前方
突出軸１の先端部に工事黒板１３を取付ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、建築、土木工事等の工事写真に写し込む工事黒板を、工事現場の撮影と同時に手軽に撮影が可能な工事黒板付のカメラに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、工事現場と共に工事内容を表記した工事黒板とを同時に撮影するためには、工事黒板を工事現場の映像の中で支障を来すことのない高さ位置に、一時的に設置するとか、或は、適当な設置場所が無い場合には通常、人が手に持った状態で撮影しており、さらに近来は、ファインダー内に工事黒板の写し込みモードを備えて、現場写真と工事黒板との両方に同時にピントとを合わして撮影することのできるカメラも開発されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来、工事現場へ工事黒板を写し込む同時撮影の場合、工事黒板の適当な設置場所がある場合は問題はないが、工事現場の被写体に対して、工事黒板を設置する最適場所が、例えば、急勾配の傾斜地であるとか、或は大きな穴がある場所等では、工事黒板の設置が不可能であるばかりでなく、無理をすると危険を伴い、また、平坦地でも、工事黒板を人手で支え持つことは、撮影者とは別にその間一人の作業者の人手を必要とし、また、大きな黒板を持ち歩くのは邪魔で手がふさがって危険である等の問題点を有していた。

【０００４】本考案は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、工事現場に工事内容を表記した工事黒板を同時に写し込みする場合、工事現場である被写体に対して、撮影者が手軽にファインダーを覗きながら、工事黒板の最適撮影位置を選定することのできる工事黒板付カメラを提供しようとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案における工事黒板付カメラは、例えば遠近距離の２ケ所に同時にピントが合わすことのできるカメラ本体の一部位に、カメラの斜め前方に向かって突出し、且つ、突出方向及び、長さ調節が可能な前方突出軸を支持手段により装着し、該前方突出軸の先端部に工事黒板を取付ける。

【０００６】

【作用】

カメラを構えて工事現場の撮影姿勢をとると、前方突出軸の先端に取付けられた工事黒板が被写体の工事現場とカメラレンズとの中間位置に割り込み、ファインダーを覗きながら被写体の最適位置に、前方突出軸の調節で撮影者が手軽に位置決めをすることができ、工事現場の映像の最適場所に工事黒板を同時に写し込み撮影をすることができる。

【０００７】

【実施例】

実施例について図面を参照して説明すると、図１〜図３において、前方突出軸１は、例えばプラスチックの中空の筒を用いて、カメラ本体取付側は太径のものを採用し、反対の先端側に向かって各々その中空内に順次、挿入できる細径のものを滑動自在に挿入する。さらに詳しくは、各々の異径の前方突出軸１の先端側外周面に刻設された雄螺子２に螺合する雌螺子を内周面に刻設した締め付け環３で締め付け固定する。カメラ本体Ｃの一部と前方突出軸１の基部とを装着する支持手段４は、例えば図３に示す蟻溝形の雌側嵌合板５をカメラ本体の三脚螺合孔に螺着し、該雌側嵌合板５内に嵌入する雄側嵌入板６に前記前方突出軸１の基部を螺子７で締め付け抱持した抱持枠８の回動軸９を軸受した受台１０を螺子１１で螺着する。

【０００８】抱持枠固定螺子１２は受台１０の回動軸９の締め付け切割部位に螺入し、締め付けることにより回動軸９を固定する。工事黒板１３は極力小型に形成して前方突出軸１の最先端に締め付け螺子１４を中心に傾倒自在に枢着することが望ましいが、かならずしもこれに限定されることはなく、前方突出軸１の最先端に固定した枠内に工事黒板１３を挿入して、工事黒板１３を取付けてもよい。また、カメラ本体は近来、開発されている遠近２個所に同時にピント合わせができるカメラを用いることが望ましい。また、支持手段４は、本考案で述べた構成のものが最も望ましいが、かならずしもこれに限定されるものではなく、カメラ本体に前方突出軸１が装着できる構成であれば採用することが可能である。

【０００９】

【考案の効果】

本考案は、以上説明したように構成されているので以下に記載されるような効果を奏する。撮影する工事現場が急斜面や、窪地の水溜り等であっても、全く地形に左右されることなく、また、人手を要することもなく、撮影者が手軽に撮影する工事現場の映像中の最適位置に、必要な工事内容を表記した工事黒板を同時に写し込み撮影することが可能となる。また、大きな黒板を持つ煩わしさが無くなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】工事黒板付カメラの斜視図である。

【図２】工事黒板付カメラの平面図である。

【図３】工事黒板付カメラの前方突出軸の支持手段部位
を示す側面図である。

【符号の説明】

１前方突出軸２雄螺子３締め付け環４支持手段５雌側嵌合板６雄側嵌入板７螺子８抱持枠９回動軸１０受台１１螺子１２抱持枠固定螺子１３工事黒板１４締め付け螺子

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】カメラ本体の一部位に、カメラの斜め前
方に向かって突出し、且つ、突出方向及び長さ調節が可
能な前方突出軸１を支持手段４により装着し、該前方突
出軸１の先端部に工事黒板１３を取付けしてなる工事黒
板付カメラ。