JPH0684320U - 瞬間荷重吸収機構を有する秤量皿 - Google Patents

瞬間荷重吸収機構を有する秤量皿

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JPH0684320U
JPH0684320U JP3105593U JP3105593U JPH0684320U JP H0684320 U JPH0684320 U JP H0684320U JP 3105593 U JP3105593 U JP 3105593U JP 3105593 U JP3105593 U JP 3105593U JP H0684320 U JPH0684320 U JP H0684320U
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weighing dish
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 瞬間荷重吸収用弾性体としてコイルばねを用
いることにより秤量皿の製造費を押さえかつ組立を容易
にする。 【構成】 皿受3の表面3bにはボス6がコイルばね位
置決め手段として配置され、このボス6および中央のボ
ス7にはそれぞれコイルばね8が配置される。秤量皿本
体2には係止片2aが突設され、コイルばね8の弾発力
により係止片2aは皿受3の段部3dと密着係合するこ
とにより秤量皿本体2と皿受3とは一体化される。この
秤量皿1に対して秤量物が落下する等して瞬間的な大荷
重が負荷されると、この荷重によりコイルばね8が瞬間
的に弾性変形して荷重の殆どをコイルばねで吸収し、秤
量装置の内部機構にこの荷重が伝達されるのを防止する
ことにより内部機構を防護する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は秤量装置の秤量皿に関し、特に瞬間的な大荷重を吸収する機構を有す る秤量皿に関する。
【0002】
【従来の技術】
電磁平衡式の秤量装置や、ロードセルを用いた秤量装置等、測定精度が高い秤 量装置では高い精度を保持するために、荷重を伝達したり、荷重を測定したりす る機構は微量でも作動するよう構成されるため脆弱となる傾向にある。このため 荷重伝達機構の何れかの部分にストッパが設けられており、規定値以上の大荷重 が加わってもこれを荷重測定機構側に伝達させないようにして上記機構を防護す るようにしている。
【0003】 しかし秤量物を落下させる等して瞬間的な大荷重が衝撃的に加わると、この大 荷重はストッパを作動させる前にその殆ど全てが荷重測定機構側に伝達されてし まい、この結果これらの機構が損傷する虞がある。このため瞬間的に大荷重が加 わってもこれを吸収する機構が提案されている。これらの瞬間的大荷重の吸収機 構は、基本的には、ばね材等の弾性体の弾性変形によって、負荷された荷重を瞬 間的に吸収することを特徴とする。瞬間的大荷重吸収機構は秤量装置本体内部の 荷重伝達機構や秤量機構に組み込まれることもあるが、内部機構が複雑になるこ とを避けるために、秤量物の載置部分である秤量皿に組み込まれることも多い。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
図4は出願人等が先に提案(実公平3−13704号)している瞬間的大荷重 吸収機構を有する秤量皿の裏面部分図である。この秤量皿は弾性体として板ばね 53が用いられ、この板ばね53が秤量皿51と、秤量装置の荷重伝達機構との 間に介在配置されることにより、秤量皿51に秤量物を落下させる等して秤量皿 51に瞬間的に大荷重が負荷されると、この板ばね53が瞬間的に弾性変形し、 負荷された大荷重の殆どが板ばね53により吸収され、秤量装置内の機構はこの 大荷重から効果的に防護される。
【0005】 ここで、板ばね53は図示の如く環状の周縁部53aと、この周縁部53aか ら内側に向かって展出している3本の腕状部3bとを有し、かつ同図からは明ら かでないが、この腕状部53bは前記周縁部53aの位置する仮想平面から突出 するように屈曲形成されることによって板ばね53全体が略漏斗状に形成され、 主として腕状部53bの弾性変形によって荷重を吸収するように構成されている 。即ち、この板ばね53の形成に当たってはばね材を図示のような複雑な形状に 成形し、かつ所定の部分に曲げ加工を加えて形成する必要があり、製造費が高価 となる。また秤量装置の最大秤量や内部機構の強度の相違によって前記板ばねの ばね定数を変える必要があるが、この場合にはそれぞれに合った板ばね53を別 個に形成する必要がある。
【0006】 図示の従来構成の外にも瞬間的大荷重吸収機構を有する秤量皿が何種か提案さ れているが、例えばばね形状は平面略星型に形成するなど、何れも基本的には板 ばねであって、かつ複雑な形状であり、しかも特定の装置にのみ使用可能な特殊 な機構であるという共通の問題がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は上述の問題点を解決するために構成されたものであって、測定対象で ある秤量物が載置される秤量皿本体と、この秤量皿本体を支持する皿受との間に はコイルばねが1以上配置され、かつ秤量皿本体と皿受の少なくとも一方にはこ のコイルばねが所定の位置に配置されるようコイルばね位置決め手段が形成され ていることを特徴とする秤量装置の秤量皿である。
【0008】
【作用】
通常は秤量皿に載置された秤量物の荷重はコイルばねを介して、秤量皿から皿 受を経て秤量装置の内部機構にそのま伝達され、秤量物の荷重が測定される。ま た秤量物を誤って秤量皿に落下させる等して秤量皿に瞬間的に大荷重が負荷され ると、この瞬間的大荷重によってコイルばねは弾性変形し、同大荷重の殆ど全て がコイルばねの弾性変形によって吸収され、秤量装置の内部機構は瞬間的大荷重 から効果的に防護される。
【0009】
【実施例】
以下本考案の実施例を図面を参考に具体的に説明する。
【0010】 図1及び図2は本考案の第1の実施例を示す。図中矢印1は秤量皿を示し、例 えば電磁平衡式秤量装置やロードセル式秤量装置に用いられるように構成されて いる。この秤量皿1は秤量物が直接載置される秤量皿本体2と、この秤量皿本体 2を支持する皿受3とにより構成されている。
【0011】 先ず皿受3の裏面3aの中央にはボス状の接続部4が突設され、この接続部4 に対して秤量装置の内部機構たる荷重伝達機構の軸5が挿通配置されるようにな っている。一方皿受3の表面3bに対してはボス6がコイルばねを所定の位置に 配置固定する位置決め手段として突設形成されている。これらボス6は図1に示 す如く、皿受3と同軸の仮想円上に等間隔でそれぞれ位置るよう皿受表面3bに それぞれ突出形成されている。なお図示の構成では前記仮想円上に位置するよう 3個のボス6が等間隔で形成されている。次に符号7は前記ボス6と同様に形成 されたコイルばね配置手段としてのボス(以下「中央ボス」と称する)であって 、皿受3と同軸となるよう皿受3の中心において同皿受表面3bに突出形成され ている。
【0012】 これら皿受3において合計4か所形成された各ボス6および7にはそれぞれコ イルばね8が配置される。なお、コイルばね8自体は別段特別な細工は施されて おらず、市販のものでよいが、同秤量皿1が取り付けられる秤量装置の内部機構 の防護や、最大秤量等によって予め適正なばね定数を有するものが選択されて使 用される。
【0013】 秤量皿本体2はこれらコイルばね8を介して皿受3に取り付けられる。主とし て図1において、皿受3の周縁には切欠き3cが複数個所(図示の場合は4か所 )形成されている。この切欠き3cは皿受3の肉厚方向に沿って完全に切り欠か れている。3dはこれらの切欠き3cに隣接して形成された段部であって、その 平面形状は前記切欠き3cとほぼ同じであるが、前記切欠き3cと相違して皿受 3の肉厚方向に対して完全には切り欠かれてはおらず、皿受裏面3aに対して凹 所となるように形成されている。また各切欠き3cとこれに隣接する各段部3d とはそれぞれ等しい距離に配置されている。一方秤量皿本体2の下部側縁には、 前記切欠き3cおよび段部3dとほぼ同じ平面形状を有する係止片2aが、秤量 皿本体中心に向かって屈曲形成されている。
【0014】 以上の構成の秤量皿本体2と皿受3とは次の手順で一体化される。先ず皿受3 の各ボス6および7にはそれぞれ所定のコイルばね8が配置され、この状態で秤 量皿本体2が皿受3を覆うように配置される。この場合秤量皿本体2の各係止片 2aは皿受3の切欠き3cにそれぞれ位置するようにしておき、この状態で秤量 皿本体2を皿受3側に押し込む。これにより秤量皿本体2は各コイルばね8の弾 発力に抗して下降し、各係止片2aは皿受3の切欠き3cを経て皿受裏面3a側 に一旦突出する。この状態で秤量皿本体2を回転させて各係止片2aが隣接する 段部3dに位置するようにして、秤量皿本体2の押圧状態を解除する。これによ り内部のコイルばね8の弾発力によって秤量皿本体2の各係止片2aは皿受3の 各段部3dに係止されることによって、前記秤量皿本体2と皿受3とは一体化さ れる。
【0015】 以上の構成の秤量皿1が秤量装置に装着されることにより、秤量皿1に加わっ た瞬間的大荷重の殆ど全てはコイルばね8の弾性変形により吸収されることにな る。なお、秤量皿本体2と皿受3とは前述した手順を逆に行うことによって簡単 に分離できる。このため内部のコイルばね8の交換は極めて容易であり、例えば 秤量皿本体2と皿受3とは全く同じ構成としておき、異なるばね定数を有するコ イルばね8を用いるだけで、同じ構成の秤量皿を多数の機種の秤量装置に用いる ことが可能となる。
【0016】 また位置決め手段を予め多数形成しておき、ばね定数を変えないで、コイルば ね8の配置個数を調節することにより異なる機種の秤量装置に用いるようにした り、或いはコイルばね8のばね定数を変え、かつ同コイルばね8の配置個数も変 えることによって、多くの秤量装置に対応することができる。
【0017】 また図1および図2の構成では都合4個のコイルばね8が配置されるよう構成 されているが、例えば周囲のボス6を全廃して中央ボス7のみとし、この部分に 一個のコイルばねを配置する構成や、反対に中央のコイルばねを廃止して、仮想 円上のボス6にのみコイルばねを配置する構成とすることももとより可能である 。また前述の如く仮想円上のコイルばねの配置本数も3本に限る必要はない。更 にコイルばねは予め設定された所定の位置に配置固定されればよいので、その位 置決め手段の如何を問うものではない。またこの位置決め手段は秤量皿本体2側 にも形成されてもよいし、皿受3側の位置決め手段を廃して秤量皿本体2側に対 してのみ形成するようにしてもよい。
【0018】 図3はコイルばねの位置決めに関する別の手段を示し、皿受3の表面3bに対 してコイルばね8の内径とほぼ等しい外形を有する円筒状の凸部3eが突設され 、この凸部3eに対して各コイルばね8が配置されるように構成されている。こ の外皿受3の肉厚によっては前記ボス6、7に代えて、皿受表面3bにコイルば ね8の外形とほぼ等しい内径を有する凹所を形成することによって位置決め手段 とすることも可能である。
【0019】
【考案の効果】
本考案は上記実施例により具体的に説明した如く、瞬間的荷重を吸収する弾性 体を、市販される一般的なコイルばねとしたので、従来技術のような特殊な構造 、形状を有する板ばねを用いる必要がなく、またばね定数の異なるコイルばねを 選択することにより秤量皿自体は同じものを用いて異なる秤量の秤量装置にそれ ぞれ対応することが可能となり極めて経済的である。
【0020】 またコイルばねは予め形成されている位置決め手段に配置されるだけでよく、 かしめ等の取り付け作業や、取り付け後の弾性体を微調整をする必要がなく、組 立は容易で熟練を必要としない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る秤量皿の裏面図である。
【図2】図1のA−A線による断面図である。
【図3】コイルばね位置決め手段の別の構成例を示す秤
量皿本体及び皿受の断面拡大部分図である。
【図4】本考案に先行する荷重吸収機構を有する秤量皿
の裏面部分図である。
【符号の説明】
1 秤量皿 2 秤量皿本体 2a 係止片 3 皿受 3a 皿受裏面 3b 皿受表面 3c 切欠き 3d 段部 3e 凸部(コイルばね位置決め手段) 6 ボス(コイルばね位置決め手段) 7 中央ボス(コイルばね位置決め手段) 8 コイルばね

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 秤量物が載置される秤量皿と、この秤量
    皿に設けられた弾性体とを有し、秤量皿に負荷される瞬
    間的な荷重を弾性体の弾性変形により吸収するようにし
    た秤量皿において、秤量皿は、秤量皿本体と、この秤量
    皿本体を支持する皿受と、秤量皿本体と皿受との間に介
    在配置された弾性体とから構成され、かつこの弾性体は
    コイルばねであって、秤量皿本体及び皿受の少なくとも
    一方に前記コイルばねを所定の位置に配置するコイルば
    ね位置決め手段が設けられていることを特徴とする瞬間
    荷重吸収機構を有する秤量皿。
  2. 【請求項2】 秤量皿本体の下部側縁には複数の係止片
    が秤量皿本体中心に向かって突設され、皿受側縁にはこ
    の係止片が皿受肉厚方向に移動することを許容する切欠
    きと、この切欠きに隣接する段部とが形成され、コイル
    ばねの弾発力により前記係止片が段部に係合して秤量皿
    本体と皿受とが一体化され、かつ前記切欠きを介して係
    止片を移動させることにより秤量皿本体と皿受とを分離
    するよう構成したことを特徴とする請求項1記載の瞬間
    荷重吸収機構を有する秤量皿。
JP1993031055U 1993-05-19 1993-05-19 瞬間荷重吸収機構を有する秤量皿 Expired - Lifetime JP2592123Y2 (ja)

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