JPH068361A - サンドイッチ円筒殻構造物 - Google Patents

サンドイッチ円筒殻構造物

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Publication number
JPH068361A
JPH068361A JP4167575A JP16757592A JPH068361A JP H068361 A JPH068361 A JP H068361A JP 4167575 A JP4167575 A JP 4167575A JP 16757592 A JP16757592 A JP 16757592A JP H068361 A JPH068361 A JP H068361A
Authority
JP
Japan
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plate
thin plate
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shell structure
cylindrical
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Withdrawn
Application number
JP4167575A
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English (en)
Inventor
Yoshitsugu Tagami
良継 田上
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH068361A publication Critical patent/JPH068361A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 軽量、高強度で、構成部品点数が少なく、低
コストの円筒殻構造物を実現する。 【構成】 円筒形状の薄板の内外面に圧力差を与えて形
成されたダイヤモンド型座屈パターンをその面に有する
芯部材1と、同芯部材1の内外面にそれぞれ接して設け
られた内面板2と外面板3とにより形成されたことによ
って、軽量で高剛性、高強度を有し、断熱性の保持が可
能であり、また、部品点数が少なく、製作が容易で、製
作コストの大幅低減が可能な円筒殻構造物を実現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧力容器、断熱容器等
に適用される円筒殻構造物及びその製作方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の円筒殻構造物の構造様式として
は、それぞれ図4(a),(b),(c)に示すように
セミモノコック構造01、ハニカムサンドイッチ構造0
2、ワッフル構造03等があり、航空・宇宙及び車輛等
で実用化されていた。これらの構造は、セミモノコック
構造の場合、図5(a)に示すように多くの部品により
構成され、これらの部品はリベット等により取付けられ
ており、また、ワッフル構造の場合は、図5(b)に示
すようにメンブレン04やストリンガ05等が厚板から
機械加工により削り出されて形成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の構造物において
は、前記のように構成部品の数が多く、複雑な機械加工
を必要とする等により製作コストが高かった。また、断
熱性に劣り、断熱容器として使用する場合は、断熱材を
必要とする等の課題があった。
【0004】本発明は、上記課題を解決し、軽量で高強
度の補強円筒殻が構成部品数も少く、低コストで製造で
き、断熱性能も期待できて、表面がスムーズで空気抵抗
が少い構造物とその製作方法を提供しようとするもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
(1)本発明のサンドイッチ円筒殻構造物は、その面に
ダイヤモンド型座屈パターンが形成された円筒形状の薄
板よりなる芯部材、同芯部材の内側に同芯部材と接して
設けられた円筒形状の厚板の内面板、および上記芯部材
の外側に同芯部材と接して設けられた円筒形状の外面板
により形成されたことを特徴としている。
【0006】(2)本発明のサンドイッチ円筒殻構造物
の製作方法は、円筒形状の厚板の内面板の外側に円筒形
状の薄板を配設し、上記内面板と薄板との間に形成され
た空間に対して薄板の外側の空間を高圧として薄板に圧
力差を加え、同薄板の面に上記内面板と接するダイヤモ
ンド型座屈パターンを形成させた後、上記薄板の外側に
同薄板と接する外面板を配設することを特徴としてい
る。
【0007】
【作用】上記発明(1)において、ダイヤモンド型座屈
パターンがその面に形成された芯部材は薄板のため、本
発明のサンドイッチ円筒殻構造物は軽量であり、上記芯
部材の内外面には内面板及び外面板が設けられ、それぞ
れが互いに支持し合い、それぞれの形状保持に寄与する
ため、高剛性、高強度の構造物を得ることができ、断熱
性を保持することができる。
【0008】上記により、軽量で、高剛性、高強度を有
し、高い断熱性の保持が可能な円筒殻構造物を実現す
る。
【0009】上記発明(2)において、本発明のサンド
イッチ円筒殻構造物は芯部材と内面板と外面板のみによ
り製作されるため、部品点数が少なく、また、円筒形状
の薄板の内外面に圧力差を与え、ダイヤモンド型座屈パ
ターンを形成して芯部材とするため、製作が容易であ
る。
【0010】上記により、大幅な製作コストの低減が可
能な円筒殻構造物の製作方法を実現する。
【0011】
【実施例】本発明の一実施例の円筒殻構造物を図1によ
り説明する。図1に示す本実施例は、内外面に圧力差が
与えられその面に図2に示すダイヤモンド型座屈パター
ンが形成された円筒形状の薄板よりなる芯部材1、同芯
部材1の内側に同芯部材1と接して設けられた円筒形状
の厚板の内面板2、および上記芯部材1の外側に同芯部
材1と接して設けられた円筒形状の外面板3により形成
されている。
【0012】本実施例の円筒殻構造物の製作について
は、円筒形状の内面板2の外側に、ダイヤモンド型座屈
パターンを形成する前の芯部材1となる円筒形状の薄板
を配設した後、薄板と内面板2により形成される空間に
対して薄板の外側が高圧となるように圧力差を設け、薄
板の面にダイヤモンド型座屈パターンを生じさせる。こ
の座屈パターンが形成されて芯部材1となった薄板の外
側に円筒形状の外面板3を配設して製作を完了する。
【0013】上記薄板にダイヤモンド型座屈パターンを
形成させる方法としては、図3(a),(b)に示す減
圧法と図3(c)に示す加圧法がある。図3(a),
(b)に示す減圧法は内面板2の外側に芯部材1となる
薄板1aを配設し、その両端に気密用治具5を配設して
気密シール6を行った後、真空ポンプ7により薄板1a
と内面板2の間の空気を吸引して減圧するものである。
【0014】また、図3(c)に示す加圧法は、内面板
2の外側に薄板1aを配設した状態で空気抜穴8aを有
する気密用円筒容器8内に収納し、それぞれの端部を気
密シール6した後、空気抜穴8aより薄板1aと内面板
2の間の空気を排出させながら加圧ポンプ9により空気
を送り込み、薄板1aの外側を加圧するものである。
【0015】上記減圧法又は加圧法を用いて円筒形状の
薄板1aにダイヤモンド型座屈パターンを形成させる場
合の、座屈発生に必要な圧力差Pcr、及び形成される
座屈波形の波長lについて以下に説明する。
【0016】上記必要な圧力差Pcrは円筒の座屈理論
より得られるものであり、次式により示される。
【0017】 Pcr=0.606Et2 /R 2 ……………………………… (1) こゝで、tは薄板1aの厚さ、Rは薄板1aの半径、E
は薄板1a材料のヤング率である。
【0018】また、図2に示す座屈波形の波長lは次式
で示される。
【0019】 l≒4(Rt)1/2 ……………………………………………… (2) 上記式(1),(2)を用いて薄板1aがE=700k
g/mm2 、t=0.8mm、R=1000mmのアル
ミ合金の場合の圧力差Pcr、波長lを試算すると、そ
れぞれ0.28kg/cm2 、113mmとなる。従っ
て、上記アルミ合金の円筒形状の薄板1aに減圧法又は
加圧法により0.28kg/cm2 の差圧を加えると、
波長が113mmのダイヤモンド型座屈パターンをその
面に有する芯部材1が得られることになる。
【0020】上記製作方法により製作された本実施例の
円筒殻構造物については、芯部材1に薄板1aを用いて
いるために軽量であり、ダイヤモンド型座屈パターンを
有する芯部材1の内外面に円筒形状の内面板2及び外面
板3が設けられてサンドイッチ構造を形成し、それぞれ
が互いに支持し合い、それぞれの形状保持に寄与するた
め、高剛性、高強度を得ることができ、断熱性を保持す
ることが可能となる。
【0021】また、芯部材1は薄板1aのみよりなるた
め部品点数が少なく、また、円筒形状の薄板1aの内外
面に圧力差を与えることのみにより芯部材1を成形する
ことができるため、製造コストの大幅低減が可能とな
る。
【0022】上記により、軽量で高剛性、高強度を有
し、部品点数が少なく製造コストの安い円筒殻構造物を
実現した。
【0023】
【発明の効果】本発明のサンドイッチ円筒殻構造物は、
円筒形状の薄板の内外面に圧力差を与えて形成されたダ
イヤモンド型座屈パターンをその面に有する芯部材と、
同芯部材の内外面にそれぞれ接して設けられた内面板と
外面板とにより形成されたことによって、軽量で高剛
性、高強度を有し、断熱性の保持が可能であり、また、
部品点数が少なく、製作が容易で、製作コストの大幅低
減が可能な円筒殻構造物を実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の説明図である。
【図2】上記一実施例に係る芯部材に形成されたダイヤ
モンド型座屈パターンの説明図である。
【図3】上記一実施例に係る芯部材の成形方法の説明図
で、(a)は減圧法の説明図、(b)は(a)のA−A
矢視図、(c)は加圧法の説明図である。
【図4】従来の構造物の説明図である。
【図5】上記従来の構造物の詳細説明図である。
【符号の説明】
1 芯部材 1a 薄板 2 内面板 3 外面板 5 気密用治具 7 真空ポンプ 8 気密用円筒容器 9 加圧ポンプ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 その面にダイヤモンド型座屈パターンが
    形成された円筒形状の薄板よりなる芯部材、同芯部材の
    内側に同芯部材と接して設けられた円筒形状の厚板の内
    面板、および上記芯部材の外側に同芯部材と接して設け
    られた円筒形状の外面板により形成されたことを特徴と
    するサンドイッチ円筒殻構造物。
  2. 【請求項2】 円筒形状の厚板の内面板の外側に円筒形
    状の薄板を配設し、上記内面板と薄板との間に形成され
    た空間に対して薄板の外側の空間を高圧として薄板に圧
    力差を加え、同薄板の面に上記内面板と接するダイヤモ
    ンド型座屈パターンを形成させた後、上記薄板の外側に
    同薄板と接する外面板を配設することを特徴とするサン
    ドイッチ円筒殻構造物の製作方法。
JP4167575A 1992-06-25 1992-06-25 サンドイッチ円筒殻構造物 Withdrawn JPH068361A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4167575A JPH068361A (ja) 1992-06-25 1992-06-25 サンドイッチ円筒殻構造物

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JP4167575A JPH068361A (ja) 1992-06-25 1992-06-25 サンドイッチ円筒殻構造物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH068361A true JPH068361A (ja) 1994-01-18

Family

ID=15852290

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JP4167575A Withdrawn JPH068361A (ja) 1992-06-25 1992-06-25 サンドイッチ円筒殻構造物

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JP (1) JPH068361A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019112877A (ja) * 2017-12-26 2019-07-11 日本総合リサイクル株式会社 内装用軽量化解体作業車

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019112877A (ja) * 2017-12-26 2019-07-11 日本総合リサイクル株式会社 内装用軽量化解体作業車

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Legal Events

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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19990831