JPH0683113U - 油圧伝動式大曲率環状管曲げロール装置 - Google Patents

油圧伝動式大曲率環状管曲げロール装置

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JPH0683113U
JPH0683113U JP3091393U JP3091393U JPH0683113U JP H0683113 U JPH0683113 U JP H0683113U JP 3091393 U JP3091393 U JP 3091393U JP 3091393 U JP3091393 U JP 3091393U JP H0683113 U JPH0683113 U JP H0683113U
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shaft
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roller shaft
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忍源 沈
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忍源 沈
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 油圧伝動式大曲率環状管曲げロールを提供す
る。 【構成】 フレーム、ローラユニット、ギヤーユニッ
ト、油圧機構、クラッチ機構、昇降機構、最良案内機
構、材料送り機構、管曲げ機構等で構成され、上記材料
案内機構の左右方向案内棒先端の型案内ブロックを左ロ
ーラ軸の金型上に置き、加工されるパイプを右から左に
向けて案内棒に被嵌し、材料送り機構により強制的に右
に向けて材料を送ることによって、管曲げ作業中の脱落
を防止し、かつ、油圧機構とギヤーユニットにより、ロ
ーラユニットが負荷の変動に対応して自動的に上ローラ
或いは左右ローラの回転速度を調整することができるよ
うにして、大曲率の環状管を製作するようにしている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、油圧伝動式大曲率環状管曲げロールに係るものであり、更に詳細に は、被加工金属管材が材料案内機構、材料送り機構をへて強制的に送られ、ロー ラ曲げ作業中の脱落、停頓が発生するのを防止し、かつ、作業時の負荷変動に対 応して、上ローラ軸或いは左右ローラ軸の回転速度を自動調整することによって 、円滑な金属環状管を製造する装置に係るものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、金属板を曲げて円筒状に加工するのによく使用されている方法として は、三つの直径が等しいローラで形成された曲げロールを使用している。図1は 、従来の曲げロールの板曲げ原理の説明図である。先づ、下の位置にある曲げロ ーラを固定し、上方にある曲げローラはその高さの位置を調整することができる ので、各種の異った曲率の円筒形に曲げ加工することができる。三つの曲げロー ラの距離が近い程、得られた金属円筒の直径は小さくなる。即ち、金属板と三つ の金型ローラが接触する三點から一つの円の曲率が決定される。
【0003】 製作された金属円筒は金属板自身が厚みを有するので、金属円筒の内外円周速 度が一致しなくなるが、その差が小さいので、金型ローラの回転速度に対する影 響を無視することができる。しかし、被加工材が金属管で同じく金型ローラを使 用して環状に変形する場合には、金属管自身の有する直径方向の厚みにより、金 属環状管の内外円周速度に非常に大きな差異が生じる。しかし、三つの金型ロー ラの回転速度は全く同じなので、内外輪の円周速度の差異に対応して自動的に調 整することができないので、上側の金型ローラは金属環状管の内ループ円周及び 負荷の変動に合わせるために、中断したり、停頓したりする現象が発生し、円滑 な金属環状管が製作されないばかりでなく、上側金型ローラ用のユニバーサルジ ョイントもよく折れる事故が発生する。
【0004】 それ故、メーカは単独のモータで上側の金型ローラを駆動し、下側の二つの金 型ローラは別のモータで駆動することで、上側の金型ローラが内輪円周及び負荷 の変動に対応できるようにして、自動的に回転速度を下側の金型ローラより低く している。しかし、このような技術手段の効果は完全を期することができないば かりでなく、モータは常に負荷の変動により無理をきたすほか、起動力が不足し たり、ブレーキが効かなくなったりする現象が発生して、メーカを悩ましている 。
【0005】 更に、上側金型ローラのセンターの高低位置を調整することにより、金属環状 管の曲率の大きさが決まるものであるが、曲げ加工の過程において、曲げられた 金属管の円弧は両端部がいずれも上に反った状態を呈するので、大きな曲率半径 を有する金属環状管を製作するには不適当であった。また、長い金属管を曲げ成 形する過程において、適当な材料送り機械、材料案内機構を使用して作業しない と、脱落、停頓現象が発生しやすくなり、順調で、かつ、迅速に円滑な大曲率を 有する金属環状管を製作することができなかった。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
本考案者は、大曲率を有する金属環状管を曲げ加工する際に生じるこのような 問題点に鑑み、その欠陥と問題点に対して改善に着手し、その欠陥をなくし、多 数回に互る研究分析、試作をへて遂に本考案の油圧伝動式大曲率環状管曲げロー ルを考案するに到った。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案の目的は、右金属ローラの上昇位置を制御、調整することができ、上側 金型ローラと左金型ローラとの位置の相互関係によって仕上がり曲率半径が決定 され、かつ、被加工金属管材は材料案内機構、材料送り機構の操作により、曲げ 成形作業中に金属管が脱落したり停頓したりする現象が発生するのを防止するこ とができる油圧伝動式大曲率環状管曲げロールを提供することにある。また、上 側金型ローラの下方に中間金型ローラを設置することにより、薄肉管の曲げ成形 にも適用することができるようにし、かつ、操作時の負荷変動にも対応して、自 動的に上側金型ローラ或いは左右側金型ローラの回転速度を調整することのでき る大曲率の環状管曲げロールを提供することにある。
【0008】
【実施例】
本考案の上記目的を達成するために採用された技術手段及びその効果について 、下記に実施可能な実例を挙げ、図面を添付して詳細に説明する。 先づ、図2、図4、図5及び図12を参照すると、本実施例の油圧伝動式大曲 率環状管曲げロールは、フレーム1、ローラユニット2、ギヤーユニット3、昇 降機構4、管曲げ機構5、油圧機構6、クラッチ機構7、材料案内機構8、材料 送り機構9、配電盤10等から成り、ギヤーユニット3、油圧機構6により上及 び左右ローラ軸21及び22,23を回転させ、かつ、曲げ作業時の負荷変動に 対応して自動的に上ローラ軸21或いは左右ローラ軸22,23の回転速度を調 整することによって、円滑な金属環状管を成形し、以って製品の品質を向上させ るように構成されている。
【0009】 フレーム1は、鋼板製の長方形の枠台であって、その底部に設けられた複数の 支柱(図示せず。)によりフロア上に固設されている。上記フレーム1の片側の 短辺部(以下この部分を前端部、他方の短辺部を後端部、前端部に向かってみた ときの左側を左側部という。)には、フレーム1の長手方向を横切るようにヘッ ドストック12が設けられている。また、フレーム1の長手方向の中央部にも長 手方向を横切るように上記ヘッドストックに対向した位置にテールストック13 が固設されている。
【0010】 ローラユニット2は、両端がそれぞれヘッドストック12及びテールストック 13に軸支された上、左右及び中間ローラ軸21,22,23,25と、これら ロール軸のヘッドストック12から突出した一端にそれぞれ設けられた金型ロー ラ29U,29L,29R,29Cと、ヘッドストック及びテールストック12 ,13に設けられた上記左ローラ軸及び中間ローラ軸22,25を回転自在に軸 支する2対の固定式軸受24L,24Cと、上ローラ軸21と右ローラ軸23と がそれぞれ上記ヘッドストック及びテールストック12,13に垂直に設けられ た2対のガイドレール14U,14Rに沿って上下に昇降できるように回転自在 に軸支する2対のテークアップ型軸受24U,24Rとからなる。
【0011】 テールストック13から突出した上、左右ローラ軸21,22,23の後端に は、それぞれユニバーサルジョイント26U,26L,26Rの一端が連結して いる(図3参照)。これらのユニバーサルジョイントの他端は、テールストック 13に対向してフレーム1の後端部に設けられた歯車ボックス11に内装された ギヤーユニット3の上回転軸31、左回転軸32、右回転軸33にそれぞれ対向 して連結され(図10参照)、右油圧モータ36、左油圧モータ38で駆動する ことによって、上ローラ軸21、左ローラ軸22、右ローラ軸23を回転させて いる。ローラユニット2の中間ローラ軸25は、左右ローラ軸22,23の間に 位置し、ならびに上ローラ軸21の真下に位置している。図3を参照するに、左 ローラ軸22及び中間ローラ軸25の後端、即ちテールストック13からフレー ム1の後端部に向かって突出した一端は、それぞれスプロケット27,28に連 結し、両者は、チェーンで連動され、左ローラ軸22と中間ローラ軸25とが同 方向に同期的に回転するようになっている。
【0012】 昇降機構4は、図2に示すように、テークアップ型軸受24U,24Rの真上 の位置において、ヘッドストック12及びテールストック13の上端面の下方或 いは上方に2対の螺旋昇降機41U,41Rを設け、ねじ棒42U,42Rの下 端をそれぞれテークアップ型軸受24U,24Rの上端に連結している。そして 、上記2対の螺旋昇降機41U,41Rのために、1組の油圧モータ44U,4 4Rがテールストック13側に配設され、チェーン45と図示されてないスプロ ケットとを介してテールストック13内の螺旋昇降機41U,41Rの主軸を駆 動することによって、各ねじ棒42U,42Rを正逆方向に回転させて、ロール 軸を上下動するようにしてある。これに対向して設けられたヘッドストック12 側の螺旋昇降機41U,41Rは、連接軸43U,43Rによって直結されてい るために、上記テールストックの螺旋昇降機41U,41Rに同期して連動する ので、上側ローラ軸21及び右ローラ軸23は、それぞれ独立して安定よく軸心 の高さが調整できるようになっている。なお、本実施例の昇降機構4は、当然の ことながら、機械式カウンター、各種位置センサー、又は高さ目盛スケールを取 付けて、軸心の移動距離を表示させることができる。
【0013】 図4及び図5Iを参照すると、材料案内機構8は、フレーム1の左側部に設け られており、左右両ロール金型29L,29Rの材料送り方向の反対側延長線上 に延設されたベース81の上面最左端には、ピストンロッドの前端を右向きにし て油圧シレンダ83が固設されている。上記ピストンンロッドの前端には、継手 84を介して一本の案内棒85の一端が連結され、他端は水平方向にフレーム1 に向けて材料送り機構9の送り台91を貫通して延び、その右側末端には、型案 内ブロック86が、ローラユニット2の左ローラ金型29Lの真上に当接するよ うに螺設固定されている。本実施例の型案内ブロック86は、その断面形状を被 加工金属管材87の中空形状に合わせるのが好ましいが、原則としては、順調に 管材87を送りだせる断面形状であればよい。
【0014】 材料送り機構9の送り台91は、ベース81の上面に設けられていて、ベース 81の長手方向の両側縁を外側から挟むように少なくとも4個の拘束用ローラ9 6,96,96,96が送り台91の底部に設けられているほか、別に上下のロ ーラを有する1対の拘束用ローラ96’,96’をベース81の長手方向の両側 縁に上下のローラがそれぞれ上下面を挟むよう当接させて設けられており、それ によって送り台91がぶれることなく、スムースにベースの上面を前進後退でき るように、ガイドローラとレールとの機能を果している。また、送り台91の後 側面には、正逆回転可能の油圧モータ95が取付けられ、その出力軸の一端と送 り台駆動軸92の一端とに設けられた1対の傘歯車を介して駆動軸92を正逆回 転させることによって、駆動軸92に設けられたピニオン93とベース81の上 面に長手方向に設けられたラック82とにより、送り台91を右向き或いは左向 きに前進、後退させる。材料案内機構8の案内棒85の右側末端に設けられた型 案内ブロック86は、左ローラ金型29Lの真上に当接するとともに、その右端 は左ローラ金型29Lを更に右側に向かって超えた位置にある。
【0015】 本実施例によって実際に曲げ作業を行う場合には、図5に示すように、被加工 管87(長方形管)を右から左に向けて案内棒85と型案内ブロック86とに被 嵌し、被加工金属管87の左端を送り台91の右壁に触接させるとともに、右端 が左ローラ金型29Lの上方に来るようにすればよい。当然のことながら、予め 送り台91が被加工管の長さにマッチした所定位置に来るように、送り機構9の 位置を調整しておかなければならない。
【0016】 図6には、右ロール軸23に設けられたロール金型29Rが上昇した状態が示 されており、本実施例の昇降機4では、図2の油圧モータ44Uと螺旋昇降機4 1Rとねじ棒42Rとの連動により、右ローラ軸23をゆっくりと所定の高さに 上昇させるとともに、図4の材料案内機構8と送り機構9との作動に合わして、 被加工管87の右端が相対的に上に向かって曲げられる。しかし、上ローラ軸2 1の中心線は、なおその左方にある被加工管87がもとの直管を保った位置にあ る。本実施例では、右ローラ軸23の軸心高度によって環状管の所要曲率半径値 が決定される。即ち、右ローラ軸23の軸心高度が高ければ高い程、被加工管8 7の仕上がり曲率半径がより小さくなる。これとは反対に、高さが低ければ低い 程、製品の曲率半径が大きくなる。
【0017】 図7には、本考案実施例の環状管曲げロールにおける曲げ状態が示されており 、本実施例において、右ローラ軸23を調整して所定の高さの位置にまで上昇さ せれば、被加工金属管87の右端部は相対的に上に向かって曲げられる。そして 、右ローラ軸23の軸心高度が高ければ高い程、曲げ加工された金属管87の曲 率半径はより小さくなる。油圧機構6とギヤーユニット3とを作動して上ローラ 軸21を駆動し、左ローラ軸22及び右ローラ軸23を回転させると、図10に 示すように上ローラ軸21は、反時計回りに回転し、左ローラ軸22、右ローラ 軸23は、時計回りに回転する。材料案内機構8の案内棒85と型案内ブロック 86との作動を利用して、金属管87を逐次右側に動かして曲げる。それと同時 に、材料送り機構9の油圧モータ95は、油圧機構6に伝動されて、傘歯車94 を介して回転軸92とピニオン93とを回転させると、ピニオン93がベース8 1のラック82と噛合って、送り台91を右方向に前進させる推進力が付勢され 、かくして、金属管87の曲げ加工に必要な推進力を強制的に金属管87に加え て前進させ、金属管87が脱落したり、停頓することなく順調に大曲率半径の環 状管に形成されるようなっている。そして、形成後に取りだして、前後端部を互 いに熔接で接合すれば環状管ができあがる。
【0018】 図8には、本実施例の環状管曲げロールにより薄肉管の曲げ成形加工を行って いる状態が示されている。左ローラ軸22と右ローラ軸23の間には中間ローラ 軸25が設けられており、中間ローラ軸25は、上ローラ軸21の真下に位置し ている。そして、薄肉の金属管87に対して曲げ成形加工を行う場合には、中間 ローラ軸25の前端に適当な金型ローラ29Cを取付け、金属管87を左金型ロ ーラ29L、中間金型ローラ29Cの真上に接触させ、中間金型ローラ29Cで 金属管87を支持することにより、曲げ加工中に過大な応力による弾性変形が発 生するのを防止する。
【0019】 次に、図9には実施例の環状管曲げロールのローラユニット部2の油圧回路図 が、図10には、クラッチ機構の噛合わせ動作が、また、図11には、クラッチ 機構の離脱した状態が、それぞれ図示されている。ギヤーボックス11には、フ レーム1の長手方向即ち前後方向に沿って上回転軸31、左回転軸32及び右回 転軸33が設けられており、それぞれに対応する上ローラ軸21、左ローラ軸2 2及び右ローラ軸23を駆動する。上回転軸31及び左回転軸32にそれぞれ歯 車35U、35Lを設け、更に左回転軸32の後部にはスプロケット34Lを設 け、チェーンにより右回転軸33のスプロケット34Rによって該軸33を連動 させることにより、左ローラ軸22と右ローラ軸23とを同方向に同期的に連動 させるようにしている。
【0020】 右油圧モータ36及び左油圧モータ38は、すべてギヤーボックス11の前側 面に固定されており、それらの回転軸は、ギヤーボックス11内に延びて、それ ぞれ歯車37,39に連結している。右油圧モータ36の歯車37は、上回転軸 31の歯車35Uと噛合い、左油圧モータ38の歯車39は、左回転軸32の歯 車35Lと噛合っている。
【0021】 クラッチ機構7の固定軸71は、前後方向にギヤーボックス11内部の左上部 に固定され、固定軸71上には遊動自在にクラッチ歯車72が取付けてある(図 2参照)。クラッチ歯車72をハンドル73で固定軸71上を前後に押し動かし 位置決めを行うことによって、適当な時機にローラ軸31の歯車35Uと歯車3 9とが連動するように噛合い或いは離脱するようになっている。
【0022】 油圧機構6は、油タンク61、油圧ポンプ62及び制御弁ユニット63から成 り、ギヤーユニット3、昇降機構4、材料案内機構8、材料送り機構9等を制御 及び駆動する。図9には、従来技術に属する昇降機構4、材料案内機構8及び材 料送り機構9の油圧回路は図示されていない。
【0023】 配電盤10は、油タンク61の上方に取り付けられており、それに所属する押 ボタンスイッチセット(図示せず。)は延長配線により外に引きだされ、作業者 が容易に制御できるようにしてある。押ボタンスイッチセットと回路の作動とで 、それぞれ、ギヤーユニット3、昇降機構4、油圧機構6、材料案内機構8、材 料送り機構9等を動作させることができる。
【0024】 実際の作業において、もしも、上ローラ軸21或いは左右ローラ軸22,23 に取付けられた各金型ローラの円周及び回転速度が成形加工しようとする金属環 状管に適合しない場合には、ハンドル73を動かすことにより、クラッチ歯車7 2と上ローラ軸21のための歯車35Uと中間歯車39とが互いに離脱するよう にし、右油圧モータ36で単独に上ローラ軸21を回転させ、左油圧モータ38 で左右ローラ軸22,23を動かして、同期的に回転させる。この場合、もしも 上ローラ軸21の角速度が設定値より高い場合には、上ローラ軸21の負荷が相 対的に増加する。即ち、右油圧モータ36は相対的にトルクが増加して回転速度 を低下させ、左右ローラ軸22,23のための左油圧モータ38は、相対的にト ルクが減少して回転速度を増加させて、上及び左右ローラ軸21,22,23の 角速度が所要値になるようにさせる。もし、上ローラ軸21の角速度が所要設定 値より低い場合には、上ローラ軸21の負荷は相対的に低下する。即ち、右油圧 モータ36は相対的にトルクが下がって回転速度が増加するが、左右ローラ軸2 2,23のための左油圧モータ38は、これとは反対に相対的にトルクが増加し て、回転速度を低下させることによって、上及び左右ローラ軸21,22,23 の角速度を所要設定値になるようにして、円滑に金属環状管を製作することがで きる。
【0025】 本実施例によって金属板を曲げ加工して円筒状に製作する場合にも、ハンドル 73を動かすことによって、クラッチ歯車72と上ローラ軸21の歯車35Uと 中間歯車39とを互いに噛合わせることもできる。この場合、上及び左右ローラ 軸21,22,23の回転速度は完全に一致する。 図12及び図13には、本考案の実施例の環状管曲げロールの管曲げ機構及び 管曲げ状態が図示されている。本実施例の環状金型ローラ曲げロールは、大曲率 の環状管を曲げ加工することができるほか、一般の管曲げ機構5としても使用す ることができる。この場合の管曲げ機構5は、主として内型51、チャック52 、下チャック53、挟持台54、外型56、ラック57、歯車58L,58C等 の部材を使用する。先づ、上ローラ軸21、左ローラ軸22、中間ローラ軸25 のそれぞれの金型29U,29L,29Cを取り外し、更に上ローラ軸21には 内型51を、左ローラ軸22及び中間ローラ軸25には歯車58L,58Cをそ れぞれ取付け、同時に、操作を妨害しないような位置に右ローラ軸23を下降さ せる。そして、上面に凹状の外型56を有するラック57を歯車58L,58R に噛合うように取付ける。
【0026】 曲げロールが曲げ開始の位置にあるときに上ローラ軸21の軸心の垂直線と内 型51の外周との交点に外接して、被加工管材の送り出し方向、即ち図12にお ける右側の方向に向かって水平に延伸する下方が凹状の直線チャック52が内型 51と一体に形成されている。そして、上方に凹状の内型の一部分を有し、被加 工管材87を上記チャック52の下方に設けられた凹状内型と協同して上下両方 から挟持できるように形成された下チャック53は、挟持台54と固定ねじ55 とによって下方から金属管87を挟持固定することにより、一般の管曲げ作業を 行うことができる。
【0027】
【考案の効果】
上記を総合すれば、本考案の油圧伝動式大曲率環状管曲げロールは、確実に右 ローラ軸の上昇位置を調整制御できるもので、上ローラ軸と左ローラ軸との位置 によって加工する曲率の大きさを決定することができ、かつ、加工される金属管 は、材料案内機構、送り機構の運用により、曲げ成形作業中に金属管が脱落した り停頓したりするのを防止することによって、順調に長い金属管を大曲率の環状 管に曲げ成形加工することができ、また、上ローラ軸下側の中間ローラ軸を設置 したことにより、薄肉金属管の曲げ成形加工にも適用することができ、かつ、ロ ーラユニットは負荷の変動に対応して、自動的に回転数を調整するとができるの で、実際の使用上の要求を満足することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の円型成形機による板曲げ原理の説明図で
ある。
【図2】本考案の一実施例に係る環状管曲げロールの斜
視図である。
【図3】環状管曲げロールのテールストックの背面の部
分斜視図である。
【図4】環状管曲げロールの前端部の部分斜視図であ
る。
【図5】環状管曲げロールの操作状態の斜視図である。
【図6】環状管曲げロールの右側ローラ軸の上昇状態の
説明図である。
【図7】環状管曲げロールの円形成形状態の説明図であ
る。
【図8】環状管曲げロールが薄肉管の曲げ加工を行って
いる状態の説明図である。
【図9】環状管曲げロールのローラユニット部分の油圧
回路図である。
【図10】環状管曲げロールのクラッチ機構の噛合わせ
動作の説明図である。
【図11】環状管曲げロールのクラッチ機構の離脱状態
の説明図である。
【図12】環状管曲げロール管曲げ機構の説明図であ
る。
【図13】環状管曲げロールが管曲げ操作を行っている
状態の説明図である。
【符号の説明】
1 フレーム 2 ローラユニット 3 ギヤーユニット 4 昇降機構 5 管曲げ機構 6 油圧機構 7 クラッチ機構 8 材料案内機構 9 材料送り機構 10 配電盤 11 ギヤーボックス 12 ヘッドストック 13 テールストック 14U,14R ガイドレール 21 上ローラ軸 22 左ローラ軸 23 右ローラ軸 24U,24R テークアップ型軸受 25 中間ローラ軸 26 ユニバーサルジョイント 27 スプロケット 28 スプロケット 29U,29L,29C,29R 金型ローラ 31 上回転軸 32 左回転軸 33 右回転軸 34L,34R スプロケット 35U,35R 歯車 36 上油圧モータ 37 歯車 38 左油圧モータ 39 中間歯車 41 螺旋昇降機 42U,42R ねじ棒 43U,43R 連接棒軸 44U,44R 油圧モータ 45 チェーン 46 計数器 51 内型 52 チャック 53 下チャック 54 挟持台 55 固定ねじ 56 外型 57 ラック 58L,58C 歯車 61 油タンク 62 油圧ポンプ 63 制御弁ユニット 71 固定軸 72 クラッチ歯車 73 ハンドル 81 ベース 82 ラック 83 油圧シリンダー 84 継手 85 案内棒 86 型案内ブロック 87 被加工金属管 91 送り台 92 回転軸 93 ピニオン 94 傘歯車 95 油圧モータ 96,96’ 拘束ローラ

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前端部にヘッドストック(12)を有
    し、略中央部に対応するテールストック(13)を立設
    したフレーム(1);前記ヘッドストック及びテールス
    トックで両端を回転自在に軸支された上ローラ軸(2
    1)、左ローラ軸22及び右ローラ軸(23)と、各軸
    の一端にそれぞれ設けられた金型曲げローラ(29U,
    29L,29R)とからなるローラユニット(2);フ
    レームの後端部に設けられたギヤーボックス(11)内
    に設けられ前記フレームの前後方向に軸支された上回転
    軸(31)、左回転軸(32)及び右回転(33)を有
    し、油圧モータ(36,38)により駆動されて上回転
    軸(21)と左右回転軸(22,23)とを動かすため
    のギヤーユニット(11);ヘッドストック及びテール
    ストックの上端にそれぞれ二つの螺旋昇降機(41U,
    41R)を設け、ねじ棒(42U,42R)で上ローラ
    軸及び右ローラ軸を昇降させる昇降機構(4);ギヤー
    ユニットの両油圧モータに油圧を供給する油圧機構
    (6);フレーム前端部の一側面に左右方向に沿ったベ
    ース(81)を突設し、ベースの突出側の一端の上面に
    一つの油圧シリンダ(83)を設け、そのピストンロッ
    ドをフレームの方向に被加工金属管(87)内に延伸す
    る案内棒(85)に連結し、被加工金属管の右側を左右
    の金型ローラ(29L,29R)上に載置させる材料案
    内機構(8);及び材料案内機構のベース上に左右方向
    に変移自在な材料送り台(9)を有し、強制的に被加工
    金属管を動かすことのできる材料送り機構(9);を有
    し、 昇降機構が右ローラを制御して上昇位置を決め、被加工
    金属管の右端が上に向って適当なカーブで曲げられ、更
    にローラユニットを動かし、ギヤーユニットをへて操作
    負荷の変動に対応し、上ローラ或いは左右ローラの回転
    速度を自動調整するとともに、材料案内機構と材料送り
    機構との強制送りに合わして、金属管を環状管に曲げ加
    工することを特徴とする油圧伝動式大曲率環状管曲げロ
    ール。
  2. 【請求項2】 ギヤーユニットの左右回転軸が、スプロ
    ケットチェーンで運動されることを特徴とする請求項1
    記載の油圧伝動式大曲率環状管曲げロール。
  3. 【請求項3】 ギヤーユニットの上回転軸と左回転軸と
    が、歯車、クラッチ歯車の噛合わせ伝動方式を採用する
    ことができることを特徴とする請求項1記載の油圧伝動
    式大曲率環状管曲げロール。
  4. 【請求項4】 左右金型ローラの間に一つの中間金型ロ
    ーラ(29C)を有し、この中間金型ローラは上金型ロ
    ーラ(29U)の真下に位置して、薄肉金属管の下向き
    押圧を支持し、左、中及び右金型ローラが同方向に同期
    的な回転することを特徴とする請求項1記載の油圧伝動
    式大曲率環状管曲げロール。
  5. 【請求項5】 材料案内機構の案内棒の右端に一つの型
    案内ブロック(86)を設け、被加工金属管の内部形状
    に合わして、型案内ブロックを左金型ローラの真上上面
    に当接させることを特徴とする請求項1記載の油圧伝動
    式大曲率環状管曲げロール。
  6. 【請求項6】 材料案内機構のベース上面に全面的に左
    右方向に突出して延伸するラック(82)を有し、材料
    送り台の回転軸(92)のピニオン(93)と噛合わせ
    て油圧モータ(95)で材料送り台の回転軸を駆動しピ
    ニオンを回転させることによって、材料送り台の変移を
    制御することを特徴とする請求項1記載の油圧伝動式大
    曲率環状管曲げロール。
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