JPH0682663U

JPH0682663U - 点字粘着テープ

Info

Publication number: JPH0682663U
Application number: JP2797793U
Authority: JP
Inventors: 輝義三宅
Original assignee: 中国パール販売株式会社
Priority date: 1993-04-28
Filing date: 1993-04-28
Publication date: 1994-11-25

Abstract

(57)【要約】【目的】点字を読めない人であっても、被貼着物に合
致した点字を刻印した粘着テープを間違いなく当該被貼
着物に貼着できるようにした点字粘着テープを提供す
る。【構成】点字を刻印可能な任意素材のテープの片面に
粘着剤２を塗着した粘着テープ１に、離型紙３を接合
し、離型紙３のテープ接合側の面には、刻印すべき点字
と同旨の文字４を、点字と合致する位置に点字よりも大
きく印刷し、或いは点字位置の周囲に適宜ずらせて印刷
してなり、この位置において、離型紙裏面側からプレス
して点字５をテープ面から適度に表面側に突起形成させ
た。

Description

【考案の詳細な説明】【産業上の利用分野】

【０００１】本考案は、所望の箇所に貼着して使用可能な点字を刻印した粘着テープに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、点字を刻印した粘着テープが販売展示商品、或いは自動販売機、自動券売機等、種々な物品や箇所に貼着して使用されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、点字を刻印した粘着テープを必要箇所に貼着する現場の作業者は、点字を読めない人であるのが通常であるから、貼着テープと被貼着物とが合致しているかどうかを確認することができず、貼着間違いを防止することができないという問題があった。

【０００４】また、この点を解消すべく、被貼着物に直接点字を刻印することも考えられるが、例えば、インスタント食品（カップラーメン）を例に挙げれば、その容器の蓋面や側面等にデザイン印刷を施す一方で、直接点字を刻印することができ、このようにすれば、刻印間違いを防止することは可能であるが、容器の製造金型を商品の種類分だけ全部造らねばならず、金型費用が著しく増大してしまって現実的ではなく、しかも点字の突起部分に孔が開いた場合は、容器の密封性が損なわれることにもなり、材質によっては例えば紙や発泡材料では点字刻印が充分に行えない等の問題も生じる等、被貼着物に直接点字を刻印するのは実用性に欠けるものである。

【０００５】本考案は、上記問題点に着眼し、点字を読めない人であっても、被貼着物に合致した点字を刻印してなる粘着テープを間違いなく当該被貼着物に貼着できるように構成した点字粘着テープを提供せんとするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するために、本考案は、粘着剤が塗着され離型紙が接合されてなる粘着テープであって、粘着テープに点字が刻印されると共に、刻印位置付近の離型紙面に当該点字と同旨の文字が印刷されてなる構成を有して点字粘着テープとなしたものである。

【０００７】また、本考案の点字粘着テープは、粘着剤が塗着され離型紙が接合されてなる粘着テープであって、粘着テープに点字が刻印されると共に、刻印位置付近のテープ面に当該点字と同旨の文字が印刷されてなる構成としたものとすることができる。

【０００８】

【作用】

点字を刻印した粘着テープを離型紙から分離して貼着する時に離型紙乃至テープに印刷してある文字と被貼着物とを照合することができる。

【０００９】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図面によって説明する。図１，２において、粘着テープ１は、プレス機により点字を刻印可能であって、かつ刻印文字がつぶれない程度に突起状態を形成可能な合成樹脂材、セロファン等の任意透明乃至透過可能な半透明素材のテープの片面に粘着剤２を塗着してあり、この粘着剤２塗着面に離型紙３が接合している。この離型紙３のテープ接合側の面には、刻印すべき点字と同旨な文字４を、点字と合致する位置に点字よりも大きく印刷し、或いは点字位置の周囲に適宜ずらせた状態となるように印刷してあり、この位置において、離型紙裏面側からプレスして点字５がテープ面から適度に表面側に突起するように刻印して点字粘着テープを形成してある。

【００１０】文字４は、点字の読みどおりの文字であることが望ましいが、その主旨の略語的な文字であってもよく、いずれにしても、点字の意味が分かるように表示されていればよい。

【００１１】図３は、透明乃至不透明のいずれでもよい粘着テープ１ａに文字を印刷しない離型紙３ａを接合し、このテープ面には点字５ａと同旨な文字４ａを印刷してあり、かつ上記と同様に点字５ａを刻印して点字粘着テープを形成してある。粘着テープ１乃至１ａへの点字の刻印方法は任意であるが、粘着テープ１の場合は、文字４を印刷した離型紙３を粘着テープ１に接合した後、離型紙裏側からプレス機で点字５を刻印すればよく、粘着テープ１ａの場合は、テープ面に文字４ａを印刷してから粘着剤２ａを塗着して粘着テープ１ａを造り、これに離型紙３ａを接合した後、離型紙側からプレス機で点字５ａを刻印すればよい。

【００１２】図１のような粘着テープ１は、説明、マーク、図案その他の印刷が施されている物品の貼着面上への貼着が効果的であり、例えば、印刷紙を貼ったカップラーメンを包装した透明ラッピングフイルムの外面に貼着すれば、盲人が点字５に直に触れることができると同時に、カップ側の印刷が貼着部においても隠れることがないので、粘着テープ１がカップの表示やデザインの邪魔になるというようなことが全くおこらない。なお、印刷が施されていない貼着面への貼着に使用することもできることは勿論である。

【００１３】また、図３のような粘着テープ１ａは、印刷が施されていない貼着面への貼着が特に効果的であり、例えば、無印刷容器や自動券売機等の所要箇所に貼着すれば、盲人のみならず、目の見える人が文字４ａを読むこともでき、両者に対する表示機能を発揮し得ることになる。

【００１４】

【考案の効果】

このようにして、本考案の点字粘着テープによれば、点字と同旨の文字が印刷されているので、点字の分からない人によって点字粘着テープが被貼着物に貼着されても、貼着間違いが生じることがなく、しかも文字を読むことができる粘着テープに点字を刻印してあるので、被貼着物には全く加工をほどこくことなく、どのような物にも貼着することができ、表示可能な被貼着物の範囲が著しく広くなる。文字を離型紙に印刷してなる点字粘着テープによれば、離型紙の文字を確認しつつこれを剥離した後、点字のみの粘着テープを被貼着物に貼着することができるので、どのような物にも貼着が可能となる。また、粘着テープに文字を印刷してなる点字粘着テープによれば、テープを貼着した状態で点字と文字が同時に表示される便利さがある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例の点字粘着テープを一部剥離
状態で示す部分斜視図である。

【図２】図１の一部を略示した断面図である。

【図３】別の一実施例の点字粘着テープを一部剥離状態
で示す部分斜視図である。

【符号の説明】

１，１ａ粘着テープ２，２ａ粘着剤３，３ａ離型紙４，４ａ文字５，５ａ点字

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】粘着剤が塗着され離型紙が接合されてな
る粘着テープであって、粘着テープに点字が刻印される
と共に、刻印位置付近の離型紙面に当該点字と同旨の文
字が印刷されてなる構成を有する点字粘着テープ。
【請求項２】粘着剤が塗着され離型紙が接合されてな
る粘着テープであって、粘着テープに点字が刻印される
と共に、刻印位置付近のテープ面に当該点字と同旨の文
字が印刷されてなる構成を有する点字粘着テープ。