JPH0682422U - スクリュウの脱落防止構造 - Google Patents

スクリュウの脱落防止構造

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JPH0682422U
JPH0682422U JP2973093U JP2973093U JPH0682422U JP H0682422 U JPH0682422 U JP H0682422U JP 2973093 U JP2973093 U JP 2973093U JP 2973093 U JP2973093 U JP 2973093U JP H0682422 U JPH0682422 U JP H0682422U
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screw
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rotor
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伸一 大井
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 部品点数を増加させることなく、構造が簡単
で、しかも低コスト化にも寄与するスクチュウの脱落防
止構造を提供する。 【構成】 ケース蓋体17と一体形成の脱落防止ピン2
9,30によって、スクリュウ27,28の頭部をスク
チュウ27,28が脱落しないように接触または非接触
の状態でおさえる。脱落防止ピン29,30はケース蓋
体17と一体形成であり、また、スクリュウ27,28
および被取付部材25に脱落防止のための構成を設ける
必要がない。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、スクリュウの脱落防止構造に関し、例えば、送風機用ブラシレスモ ータにおける制御回路ケース内の回路基板の取付けに用いられているスクリュウ の脱落防止などに有効に利用することができる。
【0002】
【従来の技術】
送風機用ブラシレスモータとして、外側にシロッコファンを有する容器状のロ ータと、このロータの内側に設けられたステータと、ロータおよびステータの下 方に配置され、ロータを回転自在に軸支すると共にステータを固定保持する制御 回路ケースとを有するものが知られている。制御回路ケースの内部には、ステー タの電機子巻線の転流を制御するためのコミュテータ回路等が載置された回路基 板が収納されており、この回路基板はスクリュウによってケースの内部に固定さ れている。このような構成においては、モータ自体の振動、あるいは、車両用空 調装置の送風機として用いられた場合における車両の振動などにより、回路基板 を固定しているスクリュウが緩み、ついには脱落するというおそれがあった。
【0003】 このようなスクリュウの脱落を防止する手段として、実開平2−80211号 公報に記載のスクリュウ脱落防止用ワッシャがある。これは、スクリュウの首下 部分の凸起に係合する孔部と、伸縮自在のらせん状の連結部と、被締結部材の止 着部と係合する止着部とを有するワッシャによって、バネワッシャと同様の機能 を果たさせると共に、ワッシャをスクリュウと被締結部材の双方に係合させるこ とによってスクリュウが脱落しないようにしたものである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
上記従来技術によれば、複雑に構成されたワッシャを別部品として用意しなけ ればならず、また、スクリュウに凸起を形成すると共に被締結部材に止着部を形 成する必要があるなど、部品点数の増大と共に製造面の容易性を欠き、また、高 コスト化を招来するなどの問題点がある。
【0005】 本考案は上記観点に基づいてなされたもので、その目的は、部品点数を増加さ せることなく、しかも、構造が簡単で、低コスト化にも寄与するスクリュウの脱 落防止構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案においては、ケース本体とケース蓋体とによって形成されるケースの内 部に収納された被取付部材を前記ケース本体にスクリュウでネジ止めする構造に おいて、前記ケース蓋体に該ケース蓋体と一体成形で前記ケースの内部に突出す る脱落防止ピンを形成し、前記ケース蓋体が前記ケース本体に装着された際に、 前記スクリュウが脱落しないように、前記脱落防止ピンの先端面が前記スクリュ ウの頭部と接触もしくは非接触の状態で対向するようにしたスクリュウの脱落防 止構造によって、上記目的を達成する。
【0007】
【作用】
ケース蓋体と一体成形の脱落防止ピンによって、スクリュウの頭部が接触もし くは非接触の状態でおさえられることとなるので、スクリュウの脱落が完全に防 止される。脱落防止ピンはケース蓋体と一体成形で形成されるので、部品点数が 増加することはない。また、複雑な構成のワッシャやスクリュウおよび被取付部 材に付加される脱落防止のための構成を必要せず、構造が簡単で、低コスト化を 図ることができる。
【0008】
【実施例】
図1は本考案の一実施例を示す構成図で、送風機用ブラシレスモータに適用し た場合を示している。
【0009】 図において、1はロータ、2はステータ、3は制御回路ケースである。ロータ 1およびステータ2は制御回路ケース3の上方に設けられている。
【0010】 ロータ1は、側部外側にシロッコファンなどの遠心式ファン4が設けられた容 器状で、閉成側が上で開放側が下になるように配置されており、その側部内側に 円周方向に多磁極磁化された環状の永久磁石5が設けられている。ロータ1は、 その閉成側の中央部分に軸穴6を有し、この軸穴6を介してモータ軸7の上部に 固着されている。モータ軸7は、制御回路ケース3の上部に立設された支持筒8 に、軸受9,10を介して回転自在に支持されている。モータ軸7の下端部は、 支持筒8の下端部と共に、制御回路ケース3内に突出している。制御回路ケース 3内に突出しているモータ軸7の下端には、ロータ1の永久磁石5と同様に着磁 された環状の永久磁石11を有する回転円板12が固着されている。
【0011】 ステータ2は、積層コア13と、コア13のスロットに収納された例えば星形 結線の電機子巻線14とを有し、ステータ保持部材15によってロータ1の内側 に固定配置されている。ステータ保持部材15は、支持筒8を受容するように制 御回路ケース3に立設されており、下端部が制御回路ケース3の上面に固定され ている。
【0012】 制御回路ケース3は、上部のケース本体16と下部のケース蓋体17を有し、 ケース本体16にケース蓋体17がネジ18を介して固定されることによって、 制御回路室19が形成されるようになっている。ケース蓋体17のケース本体1 6への固定は、ネジ18に代えて接着やカシメなどの他の結合手段を用いること ができる。
【0013】 上部のケース本体16にはロータ1よりも大きくファン4よりも小さい円形状 の凹部20が形成されており、この凹部20にロータ1およびステータ2が配置 されている。ロータ1およびステータ2が制御回路ケース3の凹部20に配置さ れることで、ロータ1およびステータ2をファン4の内方にもぐり込ませること なく、すなわち、ファン4の内容積に占めるロータ1およびステータ2の容積を 大きくすることなく、ファン4の下端と制御回路ケース3との間の間隙Tを小さ くすることができるようになっている。これにより、送風機としての効率を低下 させることなく、乱流の発生防止すなわち騒音防止を図ることができる。また、 ロータ1およびステータ2の高さが凹部20によって一部吸収されるので、送風 機の高さを低くすることができる。モータ軸7は凹部20の略中央に位置してい る。支持筒8の下端部とケース本体16との結合部にはシール部材21が設けら れており、結合部の防水が図られている。ステータ保持部材15の下端部はシー ル部材22,23を介してケース本体16の凹部20表面に固定されており、支 持筒8の下端部とケース本体16との結合部に向かって水が侵入しないように構 成されている。このように、結合部に設けられたシール部材21とその外側に設 けられたシール部材22,23とによって、制御回路室19への水の侵入が二重 に防止されるようになっている。ケース本体16の凹部20には、凹部20に溜 った水を外部に排出するためのドレン通路24が設けられている。ドレン通路2 4は、単数もしくは複数で、例えば120°の角度間隔で3つ設けられる。ドレ ン通路24は、上端が凹部20に開口し、下方にのびて制御回路室19およびケ ース蓋体17を貫通し、下端が外部下方に開口するように、ケース本体16と一 体成形で形成されている。ロータ1の下端は凹部20よりも所定長tだけ高くな るように構成されており、凹部20に溜った水が氷結した場合でも、氷結よって 阻害されることなくロータ1が回転できるようになっている。
【0014】 制御回路ケース3の制御回路室19には回路基板25が収納されており、この 回路基板25に、回転円板12上の永久磁石11の磁極位置すなわちロータ1の 永久磁石5の磁極位置を検出するためのホール素子などの磁気感応素子26、お よび、電機子巻線14の転流を制御するためのの図示しないコミュテータ回路等 が設けられている。回路基板25は、その両端側に設けられたスクリュウ27, 28によって、ケース本体16に取付けられている。ケース蓋体17には、制御 回路室19内に突出する脱落防止ピン29,30がケース蓋体17と一体成形で 形成されている。脱落防止ピン29,30は、ケース蓋体17がケース本体16 に装着固定された場合に、それらの先端面がスクリュウ27,28の頭部と接触 または非接触で対向し、それによってスクリュウ27,28の脱落を防止するよ うに、形成されている。脱落防止ピン29,30は、スクリュウ27,28の頭 部と軽く当接する状態でもよく、また、スクリュウ27,28の頭部を押圧する 状態でもよく、また、スクリュウ27,28の極端な緩み防止および脱落防止を 図ることのできる範囲内でスクリュウ27,28の頭部との間に間隙ができる状 態でもよい。
【0015】 なお、31はブロアケースで、ネジ32によって制御回路ケース3に固定され るようになっている。
【0016】 このような送風機用ブラシレスモータは、磁気感応素子26によって回転円板 12上の永久磁石11の磁極位置の検出を介してロータ1の永久磁石5の磁極位 置を検出し、この検出に基づいてステータ2の電機子巻線14の転流をコミュテ ータ回路で制御することよって、ロータ1すなわちファン4を回転駆動する。
【0017】 以上のごとき構成によれば、スクリュウ27,28の頭部が脱落防止ピン29 ,30の先端面によってスクリュウ27,28が脱落しないように接触または非 接触の状態でおさえられることとなるので、スクリュウ27,28の脱落を完全 に防止することができる。
【0018】 図2および図3は別の実施例を示す構成図で、図3は図2の脱落防止ピン40 の先端面40aを示し、図1と同符号のものは同一物を表わしている。本例では 、脱落防止ピン40の先端面40aに格子状に複数の溝を形成し、この先端面4 0aをスクリュウ27,28の頭部に押しつけるように構成されている。本例に よれば、脱落防止ピン40の先端面40aとスクリュウ27,28の頭部との係 合性の向上を図ることができるので、スクリュウ27,28の僅かな緩み防止に 対しても有効に機能させることができる。
【0019】
【考案の効果】
以上説明したように本考案によれば、ケース蓋体と一体成形の脱落防止ピンに よってスクリュウの頭部をスクリュウが脱落しないように接触もしくは非接触の 状態でおさえるように構成したので、部品点数を増加することなく、また、複雑 な構成のワッシャやスクリュウおよび被取付部材に付加される脱落防止のための 構成を必要せず、構造が簡単で、しかも低コスト化を図ることのできるスクリュ ウの脱落防止構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本考案の一実施例を示す構成図である。
【図2】図2は本考案の別の実施例を示す構成図であ
る。
【図3】図3は図2における脱落防止ピン40の先端面
40aを示す図である。
【符号の説明】
3 制御回路ケース 16 ケース本体 17 ケース蓋体 19 制御回路室 25 回路基板 27 スクリュウ 28 スクリュウ 29 脱落防止ピン 30 脱落防止ピン 40 脱落防止ピン 40a 脱落防止ピンの先端面

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケース本体とケース蓋体とによって形成
    されるケースの内部に収納された被取付部材を前記ケー
    ス本体にスクリュウでネジ止めする構造において、前記
    ケース蓋体に該ケース蓋体と一体成形で前記ケースの内
    部に突出する脱落防止ピンを形成し、前記ケース蓋体が
    前記ケース本体に装着された際に、前記スクリュウが脱
    落しないように、前記脱落防止ピンの先端面が前記スク
    リュウの頭部と接触もしくは非接触の状態で対向するよ
    うにしたスクリュウの脱落防止構造。
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