JPH0682356U - 戸のランナーの高さ調整装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ランナーころの高さを簡単に調整して建て付
けを簡単に調整する。 【構成】 上端にランナーころ１を回転自在に取り付け
た支持板２を戸３の上部に上下に回動自在に取着する。
戸３の上部の側面から支持板２を押圧してランナーころ
１の高さを調整する高さ調整ねじ４を螺入する。そして
高さ調整ねじ４を回転操作することにより、支持板２を
上下させてランナーころ１を上下する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、引戸のような戸を取り付けるときランナーころの高さを上下に調整 して建て付けを調整するのに用いるものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、引戸のような戸にあっては、戸の上端に支持板を固定的に取り付けてあ り、支持板の上端にランナーころを回転自在に取り付けてある。そしてランナー ころを開口の上レールに嵌めることにより戸を開閉自在に吊り下げてある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、上記従来例にあっては、ランナーころの高さを調整することができ ず、戸の建て付けを調整できないという問題がある。 本考案は上記問題点に鑑みてなされたものであって、本考案の目的とするとこ ろはランナーころの高さを簡単に調整することができて建て付けを簡単に調整で きる戸のランナーの高さ調整装置を提供するにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するため本考案戸のランナーの高さ調整装置は、上端にランナ ーころ１を回転自在に取り付けた支持板２を戸３の上部に上下に回動自在に取着 し、戸３の上部の側面から支持板２を押圧してランナーころ１の高さを調整する 高さ調整ねじ４を螺入して成ることを特徴とする。

【０００５】 また戸３の上端に嵌め込んで取り付ける口枠５内に支持板２を挿通して口枠５ に支持板２を回動自在に取り付け、支持板２の上端にランナーころ１を回転自在 に装着し、口枠５に支持板２が上方に回動するように付勢するバネ６を装着し、 バネ６に抗して支持板２を押圧することによりランナーころ１の高さを調整する 高さ調整ねじ４を戸３の上部の側面から螺入して成ることを特徴とすることも好 ましい。

【０００６】

【作用】

上記構成によれば、戸３の上部側面から高さ調整ねじ４を回動操作することに より、高さ調整ねじ４にて支持板２を押圧する量を変えて支持板２を上下に回動 してランナーころ１の高さを調整することができる。これにより、簡単に建て付 けを調整して戸３を走行自在に取り付けることができる。

【０００７】

【実施例】

引戸のような戸３は図１に示すように上下の横框７と左右の縦框８を矩形状に 枠組みし、内部に面板９を取り付けて形成されている。横框７は内部が中空であ って、内部の上下に長手方向に亙るようにタッピングホール１０を設けて形成さ れている。縦框８も内部が中空であって、縦框８の上端及び下端にはコーナーキ ャップ１１を端面側から装着してある。コーナーキャップ１１の上下には固定ね じ挿通孔１２を穿孔してあり、コーナーキャップ１１の固定ねじ挿通孔１２間に は調整ねじ挿通孔１３を穿孔してある。固定ねじ挿通孔１２及び調整ねじ挿通孔 １３の外面側には夫々座ぐり孔１２ａ，１３ａを設けてある。縦框８のコーナー キャップ１１に対応する外面側には開口部１４を設けてある。上下の横框７と左 右の縦框８を矩形状に枠組みした状態で開口部１４から各固定ねじ挿通孔１２に タッピングビスのような固定ねじ１５を挿通し、縦框８の内面側の透孔を介して 固定ねじ１５を横框７のタッピングホール１０に螺合して横框７と縦框８を連結 してある。横框７と縦框８の内周側には嵌合凹溝１６を凹設してあり、面板９の 外周を嵌合凹溝１６に嵌合してある。

【０００８】 図３、図４に示すランナーブロックの口枠５は矩形状に形成されており、口枠 ５の両側から取り付け片１７を突設してあり、取り付け片１７に取り付け孔１８ を穿孔してある。この口枠５内には略三角形状の支持板２を挿通してあり、支持 板２の一つの隅部を口枠５にピン１９にて回転自在に取り付けてある。支持板２ の上端にはランナーころ１を軸２０にて回転自在に装着してあり、支持板２の下 端には押圧部２１を設けてある。また口枠５には板バネのようなバネ６を装着し てあり、バネ６にて支持板２を上方に弾性付勢してある。このランナーブロック を取り付ける部分で横框７の上面には矩形状の開口部を設けてあり、この開口部 に口枠５を嵌め込み、取り付け片１７の取り付け孔１８からタッピングビスのよ うな取り付けねじ２２を螺合することにより取り付けてある。また開口部１４か らコーナーキャップ１１の調整ねじ挿通孔１３にビスのような高さ調整ねじ４を 螺合してあり、高さ調整ねじ４の先端を押圧部２１に対応させてある。そして高 さ調整ねじ４を回動操作することによりバネ６に抗して押圧部２１を押してラン ナーころ１の高さを調整できるようになっている。縦枠８の外面側には上下方向 に亙るように端部キャップ２５を装着してある。

【０００９】 このように構成せる戸３は開口の上レール２３と下レール２４との間に嵌め込 まれ、図２に示すようにランナーころ１が上レール２３に走行自在に吊られると 共に戸３の下端が下レール２４の上に載設される。このとき端部キャップ２５を 取り外した状態で高さ調整ねじ４を操作してランナーころ１の高さを調整し、建 て付けを調整し、戸３を所定の状態に取り付けることができる。

【００１０】

【考案の効果】

本考案は叙述のように上端にランナーころを回転自在に取り付けた支持板を戸 の上部に上下に回動自在に取着し、戸の上部の側面から支持板を押圧してランナ ーころの高さを調整する高さ調整ねじを螺入しているので、高さ調整ねじを操作 することにより、ランナーころの高さを簡単に調整できるものであって、建て付 けの調整が簡単にできるものである。

【００１１】 また本考案の請求項２記載の考案にあっては、戸の上端に嵌め込んで取り付け る口枠内に支持板を挿通して口枠に支持板を回動自在に取り付け、支持板の上端 にランナーころを回転自在に装着しているので、口枠、支持板やランナーころ等 よりなるランナーブロックをブロック化して簡単に取り付けることができるもの であり、しかも口枠に支持板が上方に回動するように付勢するバネを装着し、バ ネに抗して支持板を押圧することによりランナーころの高さを調整する高さ調整 ねじを戸の上部の側面から螺入しているので、高さ調整ねじを操作するだけでラ ンナーころが上下してランナーころの高さ調整が一層容易になるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示し、（ａ）は要部を透視
した一部切欠正面図、（ｂ）は端部キャップを外した状
態の側面図である。

【図２】同上の戸を開口に取り付けた状態の断面図であ
る。

【図３】同上のランナーブロックの正面図である。

【図４】同上の要部を拡大せる正面図である。

【符号の説明】

１ ランナーころ ２ 支持板 ３ 戸 ４ 高さ調整ねじ ５ 口枠 ６ バネ

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 上端にランナーころを回転自在に取り付
   けた支持板を戸の上部に上下に回動自在に取着し、戸の
   上部の側面から支持板を押圧してランナーころの高さを
   調整する高さ調整ねじを螺入して成ることを特徴とする
   戸のランナーの高さ調整装置。
2. 【請求項２】 戸の上端に嵌め込んで取り付ける口枠内
   に支持板を挿通して口枠に支持板を回動自在に取り付
   け、支持板の上端にランナーころを回転自在に装着し、
   口枠に支持板が上方に回動するように付勢するバネを装
   着し、バネに抗して支持板を押圧することによりランナ
   ーころの高さを調整する高さ調整ねじを戸の上部の側面
   から螺入して成ることを特徴とする請求項１記載の戸の
   ランナーの高さ調整装置。