JPH068219A - セメント製屋根役物の製造方法 - Google Patents
セメント製屋根役物の製造方法Info
- Publication number
- JPH068219A JPH068219A JP18993792A JP18993792A JPH068219A JP H068219 A JPH068219 A JP H068219A JP 18993792 A JP18993792 A JP 18993792A JP 18993792 A JP18993792 A JP 18993792A JP H068219 A JPH068219 A JP H068219A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cement
- mold
- dehydration
- product
- methyl cellulose
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- Pending
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- Press-Shaping Or Shaping Using Conveyers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 セメント製屋根役物の押出プレス成形法にお
いて、プレス時の脱水量の減少化を図ると同時に、製品
の高強度化及び軽量化を図ることを目的とする。 【構成】 セメントを主成分とする無機質混練物をプレ
ス型内へ供給し、脱水プレスして賦形し養生硬化するセ
メント製屋根役物の製造方法において、上記セメントを
主成分とする無機質混練物に、該材料比で 0.6〜1.0 重
量％のメチルセルロースを添加し、該無機質混練物を型
内へ供給しプレスして賦形し養生硬化する工程よりな
り、メチルセルロースの添加により脱水量の減少を図る
と共に製品強度向上、軽量化を図る。
いて、プレス時の脱水量の減少化を図ると同時に、製品
の高強度化及び軽量化を図ることを目的とする。 【構成】 セメントを主成分とする無機質混練物をプレ
ス型内へ供給し、脱水プレスして賦形し養生硬化するセ
メント製屋根役物の製造方法において、上記セメントを
主成分とする無機質混練物に、該材料比で 0.6〜1.0 重
量％のメチルセルロースを添加し、該無機質混練物を型
内へ供給しプレスして賦形し養生硬化する工程よりな
り、メチルセルロースの添加により脱水量の減少を図る
と共に製品強度向上、軽量化を図る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、セメント製屋根役物
の製造方法に関する。
の製造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、屋根役物として粘土焼成による役
物が伝統的に使用されてきたが、粘土焼成役物を製造す
る場合、使用粘土の種類によって焼成時の収縮変形が著
しく異なる場合があり、さらには焼成時の扱いが悪いと
捩じれや割れなどの障害がしばしば発生するなど製造管
理が非常に面倒となる問題があった。このような成形
性、形状等の品質管理の困難性を解決するため、屋根役
物の原料をセメントを主成分とする無機質混練物とし、
この混練材料をプレス型内へ供給して脱水プレスにより
賦形しこれを養生硬化して製品としたセメント製屋根役
物が広く使用されている。
物が伝統的に使用されてきたが、粘土焼成役物を製造す
る場合、使用粘土の種類によって焼成時の収縮変形が著
しく異なる場合があり、さらには焼成時の扱いが悪いと
捩じれや割れなどの障害がしばしば発生するなど製造管
理が非常に面倒となる問題があった。このような成形
性、形状等の品質管理の困難性を解決するため、屋根役
物の原料をセメントを主成分とする無機質混練物とし、
この混練材料をプレス型内へ供給して脱水プレスにより
賦形しこれを養生硬化して製品としたセメント製屋根役
物が広く使用されている。
【０００３】
【従来技術の問題点】ところで、上記セメント製屋根役
物を製造する場合、製品搬送パレットを兼ねた下型をプ
レス装置に設置し、水分濃度20〜30％としたセメントス
ラリーを供給して上型で圧縮プレスするため、スラリー
に含まれていた高アルカリ性水分が大量に排出され、排
水処理施設など付帯設備が大掛かりとなる問題があっ
た。もっとも、このような問題はセメントスラリーを調
整する際、添加水量を出来るだけ少なくすれば良いので
あるが、余りに水分を少なくすると型へのスムーズなセ
メント供給が困難となり、さらに材料供給にむらが出来
るのでそのままぷれすすると製品組織に疎密部分ができ
る他、圧縮時の圧力も均一に加わり難くなり十分な強度
の製品が得難くなる欠点が生じる。
物を製造する場合、製品搬送パレットを兼ねた下型をプ
レス装置に設置し、水分濃度20〜30％としたセメントス
ラリーを供給して上型で圧縮プレスするため、スラリー
に含まれていた高アルカリ性水分が大量に排出され、排
水処理施設など付帯設備が大掛かりとなる問題があっ
た。もっとも、このような問題はセメントスラリーを調
整する際、添加水量を出来るだけ少なくすれば良いので
あるが、余りに水分を少なくすると型へのスムーズなセ
メント供給が困難となり、さらに材料供給にむらが出来
るのでそのままぷれすすると製品組織に疎密部分ができ
る他、圧縮時の圧力も均一に加わり難くなり十分な強度
の製品が得難くなる欠点が生じる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記問題
点に鑑み、十分な水分を含むセメントスラリーを含み、
型への材料供給が非常に容易に実施できると同時に、圧
縮時の水分排出も非常に少ないセメント製屋根役物の製
造方法を提供することを目的としてなされたものであ
る。
点に鑑み、十分な水分を含むセメントスラリーを含み、
型への材料供給が非常に容易に実施できると同時に、圧
縮時の水分排出も非常に少ないセメント製屋根役物の製
造方法を提供することを目的としてなされたものであ
る。
【０００５】
【課題を解決するための手段】即ち、この発明のセメン
ト製屋根役物の製造方法は、セメントを主成分とする無
機質混練物をプレス型内へ供給し、脱水プレスして賦形
し養生硬化するセメント製屋根役物の製造方法におい
て、上記セメントを主成分とする無機質混練物に、該材
料比で 0.6〜1.0 重量％のメチルセルロースを添加し、
該無機質混練物を型内へ供給しプレスして賦形し養生硬
化することを特徴とするものである。
ト製屋根役物の製造方法は、セメントを主成分とする無
機質混練物をプレス型内へ供給し、脱水プレスして賦形
し養生硬化するセメント製屋根役物の製造方法におい
て、上記セメントを主成分とする無機質混練物に、該材
料比で 0.6〜1.0 重量％のメチルセルロースを添加し、
該無機質混練物を型内へ供給しプレスして賦形し養生硬
化することを特徴とするものである。
【０００６】
【作用】この発明の方法において、屋根役物の製造方法
そのものは、従来押出プレス法として公知のものであ
り、その工程そのものには特に記する点はない。この発
明において、上記方法を実施する場合、セメントを主成
分とする無機質混練物に、該材料比で 0.6〜1.0 重量％
のメチルセルロースを添加し、該無機質混練物を型内へ
供給しプレスして賦形する点に特徴がある。即ち、上記
セメントを主成分とする無機質混練物は水分濃度20〜30
％のスラリーとするのが通常であるが、この程度の水分
含有量であるとかなりの脱水が生じるのは既述の通りで
ある。
そのものは、従来押出プレス法として公知のものであ
り、その工程そのものには特に記する点はない。この発
明において、上記方法を実施する場合、セメントを主成
分とする無機質混練物に、該材料比で 0.6〜1.0 重量％
のメチルセルロースを添加し、該無機質混練物を型内へ
供給しプレスして賦形する点に特徴がある。即ち、上記
セメントを主成分とする無機質混練物は水分濃度20〜30
％のスラリーとするのが通常であるが、この程度の水分
含有量であるとかなりの脱水が生じるのは既述の通りで
ある。
【０００７】しかし、メチルセルロースの添加によりス
ラリーの保水性が非常に改善され、高圧プレスを実施し
ても脱水量が著しく減少する。また、セメントスラリー
の流動性、保水性が改良されるため、型での圧縮時圧力
の分布も均一化され均質な強度とされ、軽量かつ高強度
の良品質の製品が賦形できるのである。
ラリーの保水性が非常に改善され、高圧プレスを実施し
ても脱水量が著しく減少する。また、セメントスラリー
の流動性、保水性が改良されるため、型での圧縮時圧力
の分布も均一化され均質な強度とされ、軽量かつ高強度
の良品質の製品が賦形できるのである。
【０００８】メチルセルロースの添加量を材料比で 0.6
〜1.0 重量％とするのは、 0.6重量％より少ないと、上
述の効果が得られないからであり、また 1.0重量％より
多くしても添加に見合った脱水効果の向上が無い反面、
メチルセルロースは高価であるため不経済となるからで
ある。
〜1.0 重量％とするのは、 0.6重量％より少ないと、上
述の効果が得られないからであり、また 1.0重量％より
多くしても添加に見合った脱水効果の向上が無い反面、
メチルセルロースは高価であるため不経済となるからで
ある。
【０００９】
【実施例】次に、この発明の実施例を説明する。
【００１０】セメント48重量％、珪砂42重量％、粘土10
重量％よりなる合計100 重量％のセメント配合に対し、
パルプ繊維を 3重量％、メチルセルロース（ＭＣ）を表
１に示す添加量とし、該配合に対して水を30重量％添加
してスラリーを調整した。
重量％よりなる合計100 重量％のセメント配合に対し、
パルプ繊維を 3重量％、メチルセルロース（ＭＣ）を表
１に示す添加量とし、該配合に対して水を30重量％添加
してスラリーを調整した。
【００１１】次に、上記材料を押出機より板状に押出
し、製品搬送パレットを兼ねた下型を設置したプレス装
置に供給し、上型で100kg/cm2 の圧力で10秒間圧縮プレ
スし、次いで下型ごと脱型し、50℃×95RH×8 時間の条
件で一次養生後、8.5atm×10時間の条件でオートクレー
ブ養生を行い、図１に示すように厚さ t＝8mm 、幅 W＝
90mm、長さ L＝480mm の断面山形状をなす役物１を得
た。
し、製品搬送パレットを兼ねた下型を設置したプレス装
置に供給し、上型で100kg/cm2 の圧力で10秒間圧縮プレ
スし、次いで下型ごと脱型し、50℃×95RH×8 時間の条
件で一次養生後、8.5atm×10時間の条件でオートクレー
ブ養生を行い、図１に示すように厚さ t＝8mm 、幅 W＝
90mm、長さ L＝480mm の断面山形状をなす役物１を得
た。
【００１２】上記製品を製造する際、製品５個単位での
プレス時脱水量、破壊強度、重量、含水率、吸水率、気
乾比重、絶乾比重、落球衝撃強度を測定したところ表１
下欄に示す結果となった。なお、破壊強度は、スパン 4
00mm、負荷速度2mm の条件で実施したもので数字の単位
はkgを示し、落球衝撃強度は、530gのナス型錘を60cmの
高さより落下させたときの破壊結果を示し、○は割れの
全く発生しない合格を示す。また、表１最下欄は比較の
ため示した同形の粘土焼成役物の結果である。
プレス時脱水量、破壊強度、重量、含水率、吸水率、気
乾比重、絶乾比重、落球衝撃強度を測定したところ表１
下欄に示す結果となった。なお、破壊強度は、スパン 4
00mm、負荷速度2mm の条件で実施したもので数字の単位
はkgを示し、落球衝撃強度は、530gのナス型錘を60cmの
高さより落下させたときの破壊結果を示し、○は割れの
全く発生しない合格を示す。また、表１最下欄は比較の
ため示した同形の粘土焼成役物の結果である。
【００１３】
【表１】
【００１４】表１より明らかなように、メチルセルロー
スの添加量が 0.6重量％より脱水量の減少効果が得ら
れ、1.0 重量％より増加してもあまり添加の効果が無い
ことが判明し、また破壊強度等も、本発明実施例では粘
土焼成役物と変わらずまた著しい軽量化が図れることが
確認された。
スの添加量が 0.6重量％より脱水量の減少効果が得ら
れ、1.0 重量％より増加してもあまり添加の効果が無い
ことが判明し、また破壊強度等も、本発明実施例では粘
土焼成役物と変わらずまた著しい軽量化が図れることが
確認された。
【００１５】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の方法に
よれば、従来のセメント製屋根役物の製造方法において
メチルセルロースの添加により著しい製品の物性改良効
果が得られるのである。
よれば、従来のセメント製屋根役物の製造方法において
メチルセルロースの添加により著しい製品の物性改良効
果が得られるのである。
【図１】この発明の方法によって製造したセメント製屋
根役物の斜視図である。
根役物の斜視図である。
１ セメント製屋根役物 ｔ 製品厚さ ｗ 製品幅 Ｌ 製品長さ
Claims (1)
- 【請求項１】 セメントを主成分とする無機質混練物を
プレス型内へ供給し、脱水プレスして賦形し養生硬化す
るセメント製屋根役物の製造方法において、上記セメン
トを主成分とする無機質混練物に、該材料比で 0.6〜1.
0 重量％のメチルセルロースを添加し、該無機質混練物
を型内へ供給しプレスして賦形し養生硬化することを特
徴とするセメント製屋根役物の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18993792A JPH068219A (ja) | 1992-06-23 | 1992-06-23 | セメント製屋根役物の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18993792A JPH068219A (ja) | 1992-06-23 | 1992-06-23 | セメント製屋根役物の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH068219A true JPH068219A (ja) | 1994-01-18 |
Family
ID=16249707
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18993792A Pending JPH068219A (ja) | 1992-06-23 | 1992-06-23 | セメント製屋根役物の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH068219A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8225567B1 (en) | 2003-10-17 | 2012-07-24 | Exterior Portfolio, Llc | Siding having backer with features for drainage, ventilation, and receiving adhesive |
| US8756891B2 (en) | 2004-08-12 | 2014-06-24 | Progressive Foam Technologies, Inc. | Insulated fiber cement siding |
| US8844233B2 (en) | 2004-08-12 | 2014-09-30 | Progressive Foam Technologies, Inc. | Foam insulation board with edge sealer |
| US8910443B2 (en) | 2004-08-12 | 2014-12-16 | Progressive Foam Technologies, Inc. | Foam backer for insulation |
| US8910444B2 (en) | 2004-08-12 | 2014-12-16 | Progressive Foam Technologies, Inc. | Foam insulation backer board |
| US9816277B2 (en) | 2004-12-29 | 2017-11-14 | Royal Building Products (Usa) Inc. | Backed panel and system for connecting backed panels |
-
1992
- 1992-06-23 JP JP18993792A patent/JPH068219A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8225567B1 (en) | 2003-10-17 | 2012-07-24 | Exterior Portfolio, Llc | Siding having backer with features for drainage, ventilation, and receiving adhesive |
| US8756891B2 (en) | 2004-08-12 | 2014-06-24 | Progressive Foam Technologies, Inc. | Insulated fiber cement siding |
| US8844233B2 (en) | 2004-08-12 | 2014-09-30 | Progressive Foam Technologies, Inc. | Foam insulation board with edge sealer |
| US8910443B2 (en) | 2004-08-12 | 2014-12-16 | Progressive Foam Technologies, Inc. | Foam backer for insulation |
| US8910444B2 (en) | 2004-08-12 | 2014-12-16 | Progressive Foam Technologies, Inc. | Foam insulation backer board |
| US9816277B2 (en) | 2004-12-29 | 2017-11-14 | Royal Building Products (Usa) Inc. | Backed panel and system for connecting backed panels |
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