JPH068211U - 金属製容器及び金属製容器のプロテクタ - Google Patents

金属製容器及び金属製容器のプロテクタ

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JPH068211U
JPH068211U JP4777892U JP4777892U JPH068211U JP H068211 U JPH068211 U JP H068211U JP 4777892 U JP4777892 U JP 4777892U JP 4777892 U JP4777892 U JP 4777892U JP H068211 U JPH068211 U JP H068211U
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JP
Japan
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protector
edge
small
seating surface
metal container
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Application number
JP4777892U
Other languages
English (en)
Inventor
一雄 古市
Original Assignee
フジテクノ株式会社
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ビア樽のプロテクタの機械的強度を高めて変
形を防止する。 【構成】 容器本体1の上縁及び下縁にはプロテクタ
2,3が取付けられ、容器本体1の上底4,下底5を覆
っている。上プロテクタ2は、着座面10と、環条縁9
と、補強部11とを有しており、短筒状をなし、他の容
器の段積みが可能となっている。着座面10は、他の容
器を着座させる面であり、その内縁に環条縁9が形成さ
れている。補強部11は、環条縁9に向けて上プロテク
タ2の筒内に傾斜状に張り出して形成された「方づえ」
であり、環条縁9を支えてその機械的強度を増大させて
いる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本案は、液体充填用金属製容器、特に生ビール充填用のビア樽に関する。
【0002】
【従来の技術】
生ビールは、一般にビア樽と称する金属製容器に充填して運搬され、販売時に は、ビア樽に炭酸ガスを圧入しつつビア樽から直接ジョッキ類へ取り出される。 従来より用いられているビア樽の基本的構造を図5に示す。図5において、従来 のビア樽は、それぞれ胴部内周に上底22及び下底23の鏡板を溶接した筒の対 を接合して筒体21を構成し、下プロテクタ24の下縁を脚台とし、上底22の 口金周囲を覆う立上り部分を上プロテクタ25として周面一部に運搬時の把手と しての窓孔26を開口したものであった。
【0003】 また、図6に示すように、容器本体31と、上プロテクタ32と、下プロテク タ33とを構成部品とし、容器本体31の上周縁に上プロテクタ32を溶接し、 容器本体31の下周縁に下プロテクタ33を溶接して組立てられたビア樽もすで に知られている。図6のビア樽では、上プロテクタ32の上縁に肩部34が形成 され、肩部34の内縁を上方に立ち上げて小径の環条縁35を形成している。
【0004】 図6のビア樽によれば、保管の際の段積みが可能であり、肩部34は、上段の ビア樽を支える着座面となるものである。段積みのための着座面は、上プロテク タに形成する場合に限らず、下プロテクタに形成される例もある。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、ビア樽は、運搬,保管中に転倒,落下することがあり、衝撃に対す るある程度の強度が要求される。衝撃による変形が問題になるのは、特にプロテ クタの環条縁の部分である。図5のビア樽では、垂直方向から受ける外力に対し 、材質の強度の範囲内で一応座屈による変形は生じにくいということができる。
【0006】 しかし、図6のビア樽では垂直方向の力を受けたときに座屈が生じて環条縁3 5に変形が生じやすく、また、水平方向からの力に対しても十分な耐久性が得ら れない。生ビールが充填されたビア樽は重量が大きく、落下その他の原因による 衝撃を受けてプロテクタの環条縁の部分に変形が生じたときには、形態が歪にな るばかりでなく、段積みが困難になる場合がある。
【0007】 本案の目的は、段積み可能な金属製容器について、衝撃を受けても容易には変 形しない金属製容器と、金属製容器に適用するプロテクタを提供することにある 。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本案による金属容器においては、プロテクタを有す る金属製容器であって、 プロテクタは、容器本体の上底周面を覆う上プロテクタと、下底周面を覆う下 プロテクタであり、短筒状をなし、それぞれ容器本体の上,下縁に溶接され、 一方のプロテクタは、着座面と、小径の環条縁と、補強部とを有し、 着座面は、段積みの際に上段又は下段の他の容器を支える面であり、 小径の環条縁は、着座面の内縁に形成された開口縁であり、 補強部は、容器の周縁要所に、前記小径の環条縁に向けてプロテクタの筒内に 傾斜状に張り出して形成され、該小径の環条縁を支えて機械的強度を増大させる 方づえである。
【0009】 また、プロテクタにおいては、金属製容器本体の上縁又は下縁に一体に取付け る金属製容器のプロテクタであって、 着座面と、小径の環条縁と、補強部とを有し、短筒状をなし、 着座面は、段積みの際に上段又は下段の他の容器を支える面であり、 小径の環条縁は、着座面の内縁に形成された開口縁であり、 補強部は、容器の周縁要所に、前記小径の環条縁に向けてプロテクタの筒内に 傾斜状に張り出して形成され、該小径の環条縁を支えて機械的強度を増大させる 方づえである。
【0010】
【作用】
補強部は、環条縁を支える「方づえ」であり、衝撃に対して環条縁や着座面の 変形を阻止して容器を一定形態に保型し、且つ段積みに支障を来さない。
【0011】
【実施例】
以下に本案の実施例を図によって説明する。図1において、本案による容器( ビア樽)は、容器本体1と、上プロテクタ2と、下プロテクタ3との組立体であ る。容器本体1は、上底4と、下底5と、胴部6とからなり、上底4の中央に注 口用の口金7を有するビール充填用の中空容器である。さらに詳しくは、ステン レスの深絞り加工によって形成された対のシャーレ1a,1bの開口縁を向き合 せに接合し、接合縁を内側からTIG溶接により一体化して容器本体1を組立て 、一方のシャーレ1aの上底中央を開口し、その開口に口金7を取付けたもので ある。
【0012】 上プロテクタ2及び下プロテクタ3は、容器本体1と同じ材料をもって、容器 本体1の胴部外径とほぼ同径の短筒状に加工されたものであり、上プロテクタ2 は、少なくとも口金7より高い立上り高さを有し、図2(a),(b)のように 、筒部8の上縁を内側に屈曲させて肩部を形成し、さらに肩部から上方に立上ら せて環条縁9を形成している。したがって、環条縁9の口径は、下縁開口の口径 より小径に設定され、環条縁の周囲に形成された肩部は、段積みの際に、上段の 他の樽を支える着座面10となるものである。
【0013】 本案においては、上プロテクタ2の筒部8の周面要所に補強部11を設けたも のである。補強部11は、上プロテクタ2の板面を内側に屈曲加工し、筒部8か ら、上縁の環条縁9に向けて内方に斜め方向に張り出させた「方づえ」である。 実施例では、上プロテクタ2の周面に45°間隔で合計8個所に補強部11を形 成した例を示している。補強部11の形成により、上プロテクタ2の外面には、 着座面10の一部を切欠いた凹所12が形成されることとなる。
【0014】 この上プロテクタ2の下縁を容器本体1の上底周縁に溶接して一体に接合する 。接合に際しては、上プロテクタ2の下縁をやや内側に屈曲させておき、その屈 曲縁を容器本体1の上周縁上に直角に当てがい、外側からTIG溶接し、内外面 にまたがる裏波溶接をもって接合する。
【0015】 図2中13は、上プロテクタ2の下縁に付した切欠きである。上プロテクタ2 を容器本体1に接合したときに切欠き13は、容器の胴部上周面に開口されて運 搬時の把手となり、また、容器本体の上底4の上面が切欠き13の開口内に露出 して上プロテクタ2内に受け入れられた水分を流出させる水抜き孔となるもので ある。しかしながら、把手のための開口は必ずしも必要ではない。
【0016】 本案においては、上プロテクタ2の環条縁9の開口径は、胴部6の直径よりも 小径となっているため、1個1個を持運ぶときに環条縁9内に手を差し込み、上 プロテクタ2内面を支えて運搬できる。また、本案によれば、既存のビア樽につ いても適用できる。例えば図3(a)に示す従来のビア樽について、上プロテク タ部分25を、容器本体の上底22の直上で切断し、図3(b)のように上プロ テクタ2の下縁をその切断端縁に溶接すればよい。
【0017】 下プロテクタ3は、容器本体1の下底を囲んでその脚台になるものである。そ の下縁には、内側に屈曲した環条縁14を有し、上縁4個所には水抜き用の凹み 15が付されている。その上縁は、容器本体1の下底5の周縁部にTIG溶接さ れるが、その溶接の要領は、上プロテクタの溶接の要領と同じである。
【0018】 本案において、補強部11の加工は、プロテクタの板面の絞り加工のため、加 工硬化により著しく強度が増大し、容器の落下,衝突などによって環条縁9や着 座面10となる肩部に型崩れが生ぜず、また、段積みに支障を来すこともない。
【0019】 以上実施例では、上プロテクタ2の環条縁9を小口径として上プロテクタ2上 に他の樽の段積みの着座面10を設ける例を示したが、図4に示すように、下プ ロテクタ3の環条縁14を小口径とし、その周囲に着座面16を形成するととも に周面要所に「方づえ」を内側に張り出して下プロテクタ3に補強部11を設け ることも勿論できる。
【0020】
【考案の効果】
以上のように本案によるときには、段積みのために小口径の環条縁を設けた容 器について、プロテクタの内面に傾斜状に張り出した「方づえ」をもって環条縁 を支持させるため、容器の落下,衝突その他の原因により、環条縁に衝撃が加え られても型崩れ、特に座屈による変形が生ぜず、長期間一定形状を保ち、且つ、 段積みに支障を来すことはない。
【0021】 また、本案によれば、プロテクタのみの交換により、既存のビア樽に対しても 容易に本案の構造を適用できる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本案の一実施例を示す一部断面斜視図である。
【図2】プロテクタを示すもので、(a)は要部の平面
図、(b)は一部断面斜視図である。
【図3】(a),(b)は既存のビア樽の改造例を示す
図である。
【図4】本案の他の実施例を示す一部断面斜視図であ
る。
【図5】従来のビア樽を示す図である。
【図6】従来のビア樽の他の例を示す図である。
【符号の説明】
1 容器本体 2 上プロテクタ 3 下プロテクタ 4 上底 5 下底 6 胴部 7 口金 8 筒部 9 環条縁 10 着座面 11 補強部 12 凹所 13 切欠き 14 環条縁 15 凹み 16 着座面

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プロテクタを有する金属製容器であっ
    て、 プロテクタは、容器本体の上底周面を覆う上プロテクタ
    と、下底周面を覆う下プロテクタであり、短筒状をな
    し、それぞれ容器本体の上,下縁に溶接され、 一方のプロテクタは、着座面と、小径の環条縁と、補強
    部とを有し、 着座面は、段積みの際に上段又は下段の他の容器を支え
    る面であり、 小径の環条縁は、着座面の内縁に形成された開口縁であ
    り、 補強部は、容器の周縁要所に、前記小径の環条縁に向け
    てプロテクタの筒内に傾斜状に張り出して形成され、該
    小径の環条縁を支えて機械的強度を増大させる方づえで
    あることを特徴とする金属製容器。
  2. 【請求項2】 金属製容器本体の上縁又は下縁に一体に
    取付ける金属製容器のプロテクタであって、 着座面と、小径の環条縁と、補強部とを有し、短筒状を
    なし、 着座面は、段積みの際に上段又は下段の他の容器を支え
    る面であり、 小径の環条縁は、着座面の内縁に形成された開口縁であ
    り、 補強部は、容器の周縁要所に、前記小径の環条縁に向け
    てプロテクタの筒内に傾斜状に張り出して形成され、該
    小径の環条縁を支えて機械的強度を増大させる方づえで
    あることを特徴とする金属製容器のプロテクタ。
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