JPH0681998A - フェールセーフ走査回路及び多光軸光線式センサ - Google Patents

フェールセーフ走査回路及び多光軸光線式センサ

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JPH0681998A
JPH0681998A JP5030068A JP3006893A JPH0681998A JP H0681998 A JPH0681998 A JP H0681998A JP 5030068 A JP5030068 A JP 5030068A JP 3006893 A JP3006893 A JP 3006893A JP H0681998 A JPH0681998 A JP H0681998A
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circuit
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input
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scan
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JP5030068A
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English (en)
Inventor
Koichi Yomogihara
弘一 蓬原
Masakazu Kato
雅一 加藤
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Nippon Signal Co Ltd
Original Assignee
Nippon Signal Co Ltd
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16PSAFETY DEVICES IN GENERAL; SAFETY DEVICES FOR PRESSES
    • F16P3/00Safety devices acting in conjunction with the control or operation of a machine; Control arrangements requiring the simultaneous use of two or more parts of the body
    • F16P3/12Safety devices acting in conjunction with the control or operation of a machine; Control arrangements requiring the simultaneous use of two or more parts of the body with means, e.g. feelers, which in case of the presence of a body part of a person in or near the danger zone influence the control or operation of the machine
    • F16P3/14Safety devices acting in conjunction with the control or operation of a machine; Control arrangements requiring the simultaneous use of two or more parts of the body with means, e.g. feelers, which in case of the presence of a body part of a person in or near the danger zone influence the control or operation of the machine the means being photocells or other devices sensitive without mechanical contact
    • F16P3/144Safety devices acting in conjunction with the control or operation of a machine; Control arrangements requiring the simultaneous use of two or more parts of the body with means, e.g. feelers, which in case of the presence of a body part of a person in or near the danger zone influence the control or operation of the machine the means being photocells or other devices sensitive without mechanical contact using light grids

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Abstract

(57)【要約】 【目的】故障検出回路の回路構成を簡略したフェールセ
ーフな走査回路とこの走査回路を使用してフェールセー
フな多光軸光線式センサを提供する。 【構成】フェールセーフ走査回路を、クロック信号CK
を駆動対象物の1走査周期で発生する走査出力数と同数
だけ周期的に計数する計数回路10と、計数出力信号を時
間軸上で連続する高周波信号に変換して各駆動対象物の
駆動用走査出力信号P1 として生成する走査出力生成回
路20と、複数のPi が正常に発生している時に高エネル
ギ状態に相当する論理値1の出力kを発生し、Pi が時
間軸上で異常な発生形態となった時に及び回路自体の故
障発生時に低エネルギ状態に相当する論理値0の出力k
となり異常を知らせるフェールセーフな故障検出回路30
とを備えて構成した。多光軸光線式センサは、2つの走
査回路を用いて一対の発光素子と受光素子とを同期して
駆動走査する構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数ある駆動対象物の
駆動出力を順次切替えて発生し駆動対象物を周期的に走
査駆動する際に、駆動出力の異常状態等を検出できるフ
ェールセーフ走査回路、及び、このフェールセーフ走査
回路を用いたフェールセーフな多光軸光線式センサに関
する。
【0002】
【従来の技術及び発明の解決しようとする課題】例え
ば、プレス機械の運転を作業者の手動操作で行う場合、
作業者の安全を確保するための1つの方法として、例え
ば多光軸の光線式センサが採用されている(U.S. Paten
t NO.4,309,696)。かかる多光軸光線式センサは、プレ
ス機械の運転時に作業者が存在しては危険な危険領域と
存在しても安全な安全領域とを定め、その境界部分に、
多数の発光素子と受光素子とを対面配置し発光素子から
受光素子に向かって光ビームを放射させる。そして、作
業者の身体の一部で、光ビームの少なくとも一部が遮ら
れ受光素子からの受光出力が発生しない時、作業者が危
険領域に侵入したと判断してプレス機械を停止させると
いうものである。
【0003】この場合、垂直方向に多数列設する発光素
子や受光素子の間隔は、例えば2cm程度の狭い間隔で設
けられ、また、発光素子からの光ビームは有る程度の拡
がりを有するため、発光素子からの光ビームは対応して
いる受光素子だけでなく隣接する他の受光素子にも入射
してしまう。このため、対応する発光素子以外の他の発
光素子からの光ビームの入射で受光出力が発生しないよ
うに、各発光素子の光ビーム周波数を異ならせ、且つ、
対応する発光素子の光ビーム周波数のみを抽出するフィ
ルタを各受光素子側に設けるようにする。
【0004】しかしながら、上述の回路構成では、発光
素子及び受光素子の数が増加するにつれて使用周波数が
増大し、それにつれてフィルタの数も増大する。この問
題を解消するため、互いに対応する各発光素子と受光素
子を順次切替えて走査駆動することで、各発光素子を時
間を異ならせて連続的に順次発光させ、これを周期的に
繰り返す走査駆動方式が考えられる。
【0005】しかし、発光素子及び受光素子等の駆動対
象物に対して走査出力を発生する従来の走査回路では、
同時に複数の走査出力が発生して同時に複数の光ビーム
が発生する等の異常が生じてもこれを検出できなかっ
た。そこで、本発明者らは、駆動対象物に対して周期的
に走査出力を発生する走査回路であって、しかも、上述
のような異常が発生した時にこれを検出して出力を停止
するフェールセーフな構成の走査回路を先に提案してい
る(PCT/JP92/00631参照)。
【0006】このものは、入力するクロック信号を駆動
対象物の数と同数だけ周期的に計数する計数回路と、こ
の計数回路の計数出力信号に基づいて時間軸上で時間を
異ならせて連続的に駆動対象物と同数の走査出力信号を
発生する走査出力生成回路と、この走査出力生成回路か
ら発生する複数の走査出力信号の出力が正常の時に高エ
ネルギ状態に相当する論理値1の出力を発生し、複数の
走査出力信号の出力が時間軸上で重なったり1走査周期
において1つ以上の走査出力信号が欠落するような異常
状態が発生した時には低エネルギ状態に相当する論理値
0の出力を発生するフェールセーフな故障検出回路とを
備え、前記故障検出回路の論理値0の出力で駆動を停止
するように構成してある。
【0007】本発明は上記のフェールセーフな走査回路
の改良であって、特に、故障検出回路の回路構成を簡略
したフェールセーフな走査回路を提供することを第1の
目的とする。また、走査出力生成回路から生成される走
査出力信号に異常状態が生じ、且つ、故障検出回路に故
障が起こるような多重の故障が発生した場合にも、低エ
ネルギ状態に相当する論理値の出力を発生する故障検出
回路を提供することを第2の目的とする。また、これら
改良したフェールセーフな走査回路を使用したフェール
セーフな多光軸光線式センサを提供することを第3の目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、入力
するクロック信号を複数の駆動対象物の数と同数だけ周
期的に計数する計数回路と、該計数回路の計数出力信号
に基づいて時間軸上で時間を異ならせて連続的に前記駆
動対象物と同数の走査出力信号を発生する走査出力生成
回路と、該走査出力生成回路から発生する複数の走査出
力信号の出力が正常の時高エネルギ状態に相当する論理
値1の出力を発生し、複数の走査出力信号の出力が時間
軸上で重なる状態及び1走査周期において少なくとも1
つの走査出力信号が発生しない状態の少なくともどちら
か一方の異常状態の時低エネルギ状態に相当する論理値
0の出力となるフェールセーフな故障検出回路とを備
え、前記複数の駆動対象物を連続的に切替えて駆動し、
これを周期的に繰り返し走査するフェールセーフな走査
回路であって、前記故障検出回路が、前記走査出力生成
回路から順次出力され時間軸上で隣合う信号が互いにπ
の位相差を持った複数の走査出力信号が各々入力する複
数の入力端子に各々直列接続され当該入力端子から入力
される走査出力信号を1つの出力端子側に伝達する伝達
機能及び時間軸上で次に入力される走査出力信号の平滑
機能を有する各コンデンサ、該各コンデンサの出力側を
各々所定電圧にクランプする各クランプダイオード、前
記1つの出力端子を前記所定電圧にクランプするクラン
プダイオード及び前記出力端子に表れる電圧を平滑化す
る平滑コンデンサで構成されて各走査出力信号をそれぞ
れ倍電圧整流して加算すると共に倍電圧整流の充放電時
定数を1つの走査出力信号の発生周期に対応して設定し
た第1加算回路を備えてこの第1加算回路の出力に基づ
いて前記走査出力生成回路の複数の走査出力信号が時間
軸上で重なっているか否かを検出し重なっている時に異
常と判断して論理値0の出力となる第1検出機能部と、
前記走査出力生成回路の複数の走査出力信号が1走査周
期において全て発生したか否かを検出し少なくとも1つ
の走査出力信号が発生しない時に異常と判断して論理値
0の出力となる第2検出機能部と、第1検出機能部と第
2検出機能部の両出力信号の論理積演算を行う論理積演
算回路と、該論理積演算回路から論理値1の出力信号が
入力された時に少なくとも走査出力信号の1走査周期以
上の遅延時間を持って走査出力信号が正常であることを
示す論理値1の出力を発生するオン・ディレー回路とを
備えて構成した。
【0009】また、前記走査出力生成回路は、計数回路
の計数出力信号に基づいて時間軸上で時間を異ならせて
連続する矩形波信号を出力する駆動対象物と同数のAN
Dゲートからなる第1ANDゲート群と、高周波信号を
常時出力する高周波信号発生回路と、該高周波信号発生
回路の出力を反転するインバータ回路と、駆動対象物と
同数のANDゲートからなり各ANDゲートの一方の入
力端子に前記第1ANDゲート群の各ANDゲートの矩
形波出力が入力され、時間軸上で1つおきの矩形波出力
が入力するANDゲートの他方の入力端子に前記高周波
信号発生回路からの出力が入力され残りのANDゲート
の他方の入力端子に前記インバータ回路の出力が入力さ
れ前記第1ANDゲート群の対応するANDゲートから
の矩形波信号が論理値1の間に他方の入力端子に印加さ
れる信号を走査出力信号として出力する第2ANDゲー
ト群とを備えて構成した。
【0010】また、前記故障検出回路の第1検出機能部
は、前記第1加算回路と、該第1加算回路の出力レベル
が1つの走査出力信号の倍電圧整流レベルと略等しいレ
ベルの範囲内にある時に論理値1の出力を発生する第1
ウインドコンパレータと、該第1ウインドコンパレータ
の出力を整流して前記論理積演算回路に出力する第1整
流回路とを備えて構成した。
【0011】また、前記第2検出機能部は、各走査出力
信号をそれぞれ倍電圧整流して加算すると共に、倍電圧
整流の充放電時定数を全ての走査出力信号の1走査周期
に対応して設定した第2加算回路と、該第2加算回路の
出力レベルが全ての走査出力信号の倍電圧整流レベルの
加算値と略等しいレベルの範囲内にある時に論理値1の
出力を発生する第2ウインドコンパレータと、該第2ウ
インドコンパレータの出力を整流して前記論理積演算回
路に出力する第2整流回路とを備えて構成した。
【0012】また、フェールセーフな走査回路における
故障検出回路として、前記走査出力生成回路から発生す
る走査出力信号を位相反転する位相反転回路を前記走査
出力信号と同数備えた位相反転回路群と、該位相反転回
路群で位相反転され2つのグループに分割された各走査
出力信号の各グループ毎の走査出力信号の出力レベルを
それぞれ加算する第3及び第4加算回路と、第3加算回
路の加算値が入力する第1入力端子と第4加算回路の加
算値が入力する第2入力端子の2つの入力端子を有し、
各入力端子に入力する加算値レベルが各グループ内の走
査出力信号数に基づいて設定された互いに異なるそれぞ
れの所定レベル範囲内にある時のみ論理値1の出力を発
生する第3ウインドコンパレータと、第4加算回路の加
算値が入力する第1入力端子と第3加算回路の加算値が
入力する第2入力端子の2つの入力端子を有し、各入力
端子に入力する加算値レベルが前記第3ウインドコンパ
レータと同じに設定された所定レベル範囲内にある時の
み論理値1の出力を発生する第4ウインドコンパレータ
と、第3ウインドコンパレータと第4ウインドコンパレ
ータの出力を整流すると共に時定数が全ての走査出力信
号の1走査周期に対応して設定され両ウインドコンパレ
ータの出力が正常で交互に発生している時のみ両ウイン
ドコンパレータの加算値に対応するレベルの出力を発生
する第3整流回路と、第3ウインドコンパレータと第4
ウインドコンパレータの出力を整流すると共に時定数が
1つの走査出力信号の発生周期に対応して設定され少な
くともどちらが一方のウインドコンパレータの出力を入
力している時に論理値1の出力を発生し両ウインドコン
パレータがどちらも出力を発生しないときに出力が論理
値0となる第4整流回路と、第3整流回路から入力する
入力レベルが両ウインドコンパレータの加算値レベルと
略同等のレベル範囲にあり、且つ第4整流回路から論理
値1の出力が入力している時のみ論理値1の出力を発生
する第5ウインドコンパレータと、第5ウインドコンパ
レータから論理値1の出力が入力した時に少なくとも走
査出力信号の1走査周期以上の遅延時間を持って走査出
力信号が正常であることを示す論理値1の出力を発生す
るオン・ディレー回路とを備えて構成するようにしても
よい。
【0013】また、別の故障検出回路として、前記走査
出力生成回路から発生する走査出力信号を検波且つ位相
反転する検波・位相反転回路を前記走査出力信号と同数
備えた検波・位相反転回路群と、該検波・位相反転回路
群で検波・位相反転され2つのグループに分割された走
査出力信号のそれぞれのグループ内の走査出力信号数と
同数の入力端子を有し、該複数の入力端子と1つの出力
端子間に、コンデンサ、該コンデンサと直列接続する抵
抗及び前記コンデンサの出力側を所定電圧にクランプす
るクランプダイオードからなる回路を互いに並列に接続
し、複数の入力端子に印加される走査出力信号数に基づ
いた電圧レベルの出力を発生する第5及び第6加算回路
と、第5加算回路の加算値が入力する第1入力端子と第
6加算回路の加算値が入力する第2入力端子の2つの入
力端子を有し、各入力端子に入力する加算値レベルが各
グループ内の走査出力信号数に基づいて設定された互い
に異なるそれぞれの所定レベル範囲内にある時のみ論理
値1の出力を発生する第6ウインドコンパレータと、第
6加算回路の加算値が入力する第1入力端子と第5加算
回路の加算値が入力する第2入力端子の2つの入力端子
を有し、各入力端子に入力する加算値レベルが前記第6
ウインドコンパレータと同じに設定された所定レベル範
囲内にある時のみ論理値1の出力を発生する第7ウイン
ドコンパレータと、第6ウインドコンパレータと第7ウ
インドコンパレータの出力をそれぞれ整流すると共に時
定数が1つの走査出力信号の発生周期に対応して設定さ
れた第5及び第6整流回路と、第5整流回路と第6整流
回路の両整流出力の論理和を演算する論理和演算回路
と、該論理和演算回路から論理値1の出力が入力した時
に少なくとも走査出力信号の1走査周期以上の遅延時間
を持って走査出力信号が正常であることを示す論理値1
の出力を発生するオン・ディレー回路とを備えて構成し
てもよい。
【0014】上記のようなフェールセーフな走査回路を
使用する本発明の多光軸光線式センサは、互いに共通の
クロック信号で駆動する請求項1記載の第1及び第2フ
ェールセーフ走査回路と、第1フェールセーフ走査回路
から時間軸上で時間を異ならせて連続的に出力される複
数の高周波の走査出力信号で順次切替え走査駆動され光
ビームを発生する複数の発光素子と、該各発光素子と対
面して配置されて発光素子からの光ビームを受光した時
に論理値1の受光出力を発生する複数の受光素子と、該
各受光素子毎に対応して設けられ受光素子からの受光出
力を増巾すると共に、前記第2フェールセーフ走査回路
から時間軸上で時間を異ならせて連続的に且つ第1フェ
ールセーフ走査回路の走査出力信号と同期して発生する
矩形波信号を電源として入力する複数の増巾器と、該複
数の増巾器からの各増巾出力の論理和出力と前記第2フ
ェールセーフ走査回路における故障検出回路の出力との
論理積演算を行う第1論理積演算回路と、該第1論理積
演算回路から論理値1の出力が入力した時に少なくとも
走査出力信号の1走査周期以上の遅延時間を持って論理
値1の出力を発生するオン・ディレー回路とを備えて構
成した。
【0015】また、第1及び第2フェールセーフ走査回
路の前記共通クロック信号の周波数が所定値以上となっ
た時に論理値0の出力を発生するローパスフィルタ回路
を設け、該ローパスフィルタ回路の出力を、前記第1論
理積演算回路に入力する構成とした。また、前記ローパ
スフィルタ回路が、プログラマブル・ユニジャンクショ
ン・トランジスタと、電源電圧を分圧して前記プログラ
マブル・ユニジャンクション・トランジスタのゲート電
圧を設定する分圧抵抗と、電源電圧とプログラマブル・
ユニジャンクション・トランジスタのアノード側との間
に直列接続される抵抗と、プログラマブル・ユニジャン
クション・トランジスタに対して並列接続され前記抵抗
と共にプログラマブル・ユニジャンクション・トランジ
スタの発振時定数を設定するコンデンサと、該コンデン
サと抵抗との間にコレクタが接続しエミッタがアースに
接続し前記クロック信号と相関関係のある信号がベース
に入力する前記コンデンサと並列接続されトランジスタ
と、プログラマブル・ユニジャンクション・トランジス
タの発振出力の閾値判定を行うフェールセーフなウイン
ドコンパレータと、該ウインドコンパレータの出力を整
流する整流回路とを備えて構成される。
【0016】また、第1フェールセーフ走査回路から各
発光素子に与える走査出力信号の周波数を、走査周期の
最後に走査される発光素子とその他の発光素子とで異な
らせる構成とする一方、前記その他の発光素子に対応す
る受光素子の増巾受光出力の論理和出力を入力し対応す
る発光素子に与えられる周波数の信号を抽出する第1フ
ィルタと、前記最後に走査される発光素子に対応する受
光素子の増巾受光出力を入力し対応する最後に走査され
る発光素子に与えられる周波数の信号を抽出する第2フ
ィルタとを設け、これら第1フィルタと第2フィルタの
論理和出力を前記第1論理積演算回路に入力する構成と
した。
【0017】また、第1フェールセーフ走査回路におけ
る故障検出回路の出力と前記複数の発光素子の電源入力
との論理積演算を行う第2論理積演算回路を設け、該第
2論理積演算回路の出力を発光素子の電源入力とする構
成とした。また、第1フェールセーフ走査回路における
故障検出回路の出力と走査周期最後の走査出力信号との
論理積演算を行う第3論理積演算回路と、受光素子に対
応する複数の増巾器からの増巾受光出力の論理和出力と
第2フェールセーフ走査回路の走査周期最後の矩形波信
号との論理積演算を行う第4論理積演算回路と、前記第
3論理積演算回路の出力と前記第4の論理積演算回路の
出力の論理積演算を行う第5論理積演算回路と、該第5
論理積演算回路から論理値1の出力が停止した時に少な
くとも走査出力信号の1走査周期以上の遅延時間を持っ
て論理値1の出力が停止するオフ・ディレー回路とを備
え、該オフ・ディレー回路の出力を第1論理積演算回路
に入力する構成とした。
【0018】
【作用】本発明のフェールセーフ走査回路によれば、駆
動対象物に対して連続的且つ周期的に走査出力信号を出
力する走査出力生成回路が故障等によってその走査出力
信号の出力状態が異常になった場合、故障検出回路がこ
れを検出して故障検出回路からの出力を論理値0として
走査回路の異常を知らせることができると共に、前記故
障検出回路の構成が簡単化できる。
【0019】本発明の多光軸光線式センサによれば、走
査回路から正常に走査出力信号が発生されて発光素子か
ら光ビームが正常に走査されていれば、第1論理積演算
回路を介してオン・ディレー回路の出力は、発光素子か
らの光ビームが受光素子で受光されているときに物体が
存在しないとして論理値1の出力を発生し、光ビームが
受光素子で受光されない時に物体有りとして論理値0の
出力を発生する。
【0020】一方、走査回路が正常でも発光素子等の故
障で受光出力が連続的且つ周期的に発生しないときは、
オン・ディレー回路の出力が論理値0となり、この状態
が継続される。また、走査回路側が故障すると第1論理
積演算回路の出力が論理値0となり、オン・ディレー回
路の出力も論理値0に固定される。従って、オン・ディ
レー回路の論理値1の出力で機械に駆動許可を与え、論
理値0の出力で機械の駆動を停止する構成とすれば、機
械と人間とが共通の作業空間で作業するシステムにおい
て、人間の安全を確実に確保できるマン・センサを実現
できる。
【0021】また、フェールセーフ走査回路のクロック
信号の周波数が所定値以上になった時に論理値0の出力
を発生するローパスフィルタ回路を設け、クロック信号
の発生が必要以上に高速になったことを監視することに
より、走査出力信号の抜けを確実に検出できるようにな
る。また、第1フェールセーフ走査回路から各発光素子
に与える走査出力信号の周波数を、走査周期の最後に走
査される発光素子とその他の発光素子とで異ならせる構
成とすれば、1走査周期毎に最後の発光素子と受光素子
との同期を確認することができる。
【0022】また、走査回路の故障検出出力と発光素子
側の電源入力との論理積出力を発光素子の電源入力とす
る構成とすれば、走査回路が正常であるときのみ発光素
子の駆動を可能とする構成にできる。更に、第1フェー
ルセーフ走査回路における故障検出回路の出力と走査周
期最後の走査出力信号と論理積演算を行う第3論理積演
算回路と、受光素子に対応する複数の増巾器からの増巾
受光出力の論理和出力と第2フェールセーフ走査回路の
走査周期最後の矩形波信号との論理積演算を行う第4論
理積演算回路と、前記第3論理積演算回路の出力と前記
第4論理積演算回路の出力の論理積演算を行う第5論理
積演算回路と、該第5論理積演算回路から論理値1の出
力が停止した時に少なくとも走査出力信号の1走査周期
以上の遅延時間を持って論理値1の出力が停止するオフ
・ディレー回路とを備え、該オフ・ディレー回路の出力
を第1論理積演算回路に入力する構成とすれば、異なる
周波数信号を使用しなくとも、1走査周期毎に最後の発
光素子と受光素子との同期を確認することが可能にでき
る。
【0023】
【実施例】以下、本発明のフェールセーフ走査回路の一
実施例について図面に基づいて詳細に説明する。図1に
おいて、複数の駆動対象物を連続的に切替えて駆動し、
これを周期的に繰り返し走査する本実施例のフェールセ
ーフ走査回路は、入力するクロック信号CKを駆動対象
物の1走査周期で発生する走査出力数に対応する数(後
述するように本実施例では8個)だけ周期的に計数する
計数回路10と、該計数回路10の計数出力信号を時間軸上
で連続する高周波信号に変換しこれら高周波信号を各駆
動対象物を駆動させる走査出力信号Pi (i=1〜8)
として生成する走査出力生成回路20と、該走査出力生成
回路20の複数の走査出力信号Pi が正常に発生している
時に高エネルギ状態に相当する論理値1の出力kを発生
し、走査出力信号P i が時間軸上で重なる状態になって
いる、若しくは1走査周期において少なくとも1つの走
査出力信号が発生しない状態になっているかのいずれか
一方の異常状態を検出したとき及び回路自体に故障が発
生した時に低エネルギ状態に相当する論理値0の出力k
となり異常を知らせるフェールセーフな故障検出回路30
とを備えて構成されている。
【0024】次に図2で前記計数回路10の詳細を示す。
図において、本実施例の計数回路10は、3つのフリップ
フロップFF1,FF2,FF3 でバイナリカウンタを構成
し、クロック信号CKの8個を1周期として周期的にク
ロック信号CKを計数してその計数値をフリップフロッ
プFF1,FF2,FF3 の正端子Q1,2,3 と反転端子
1 バー ,2 バー, 3 バーの組み合わせで0,1の
2進数で出力する。尚、前記フリップフロップFF1,
2,FF 3 の動作タイミングを図3のタイムチャートで
示す。
【0025】次に図4に走査出力生成回路20の構成を示
す。図において、本実施例の走査出力生成回路20は、計
数回路の計数出力信号を時間軸上で連続する矩形波信号
i (i=1〜8)にするための複数の3入力ANDゲ
ートGAi (i=1〜8)からなる第1ANDゲート群
21と、周波数f1 の高周波信号を常時出力する高周波信
号発生回路22と、該高周波信号発生回路22の出力を反転
(位相をπずらす)するインバータ回路23と、駆動対象
物と同数の2入力ANDゲートGBi (i=1〜8)か
らなり各ANDゲートGBi (i=1〜8)の一方の入
力端子に前記第1ANDゲート群21の各ANDゲートG
i の矩形波出力ti が入力され、時間軸上で1つおき
の矩形波出力ti (i=1,3,5,7)が入力するA
NDゲートGBi (i=1,3,5,7)の他方の入力
端子に前記高周波信号発生回路22からの出力が入力され
残りのANDゲートGB i (i=2,4,6,8)の他
方の入力端子に前記インバータ回路23の出力が入力され
前記第1ANDゲート群21の対応するANDゲートGA
i からの矩形波信号ti を、各々周波数f1 の高周波信
号に変換して駆動対象物を走査駆動するための走査出力
信号Pi (i=1〜8)を生成する第2ANDゲート群
24とを備えて構成されている。
【0026】この走査出力生成回路20の動作は次のよう
である。計数回路10の6個の出力は、そのうちの3つの
出力の組み合わせで8個の信号を作り第1ANDゲート
群21の各ANDゲートGAi にそれぞれ入力されてい
る。そして、各ANDゲートGAi は、図3に示す計数
回路の各出力の動作タイミングに基づいて、計数回路10
に最初のクロック信号CKが入力すると、まず、AND
ゲートGA1 の出力が高い論理レベル(論理値1)とな
り、次のクロック信号CKによってANDゲートGA1
の出力が低い論理レベル(論理値0)となると共に、A
NDゲートGA2 の出力が論理値1となる。以後、クロ
ック信号CKが入力する毎にこの動作が行われ、順次、
ANDゲートGA3 ・・・ANDゲートGA8 の出力が
論理値1に切り替わり、第1ANDゲート群21は、図5
に示すように時間軸上で連続する矩形波信号t1 〜t8
を出力する。そして、リセットされた後、9個めのクロ
ック信号CKで最初の状態に戻り、ANDゲートGA1
が再び論理値1の出力を発生する。従って、クロック信
号CKの8個を1周期として周期的に連続して矩形波信
号ti を発生する。
【0027】第2ANDゲート群24の各ANDゲートG
i は、入力する矩形波信号ti の出力が論理値1の状
態のとき、この矩形波信号ti を高周波信号発生回路22
及びインバータ回路23を介して反転された周波数f1
高周波信号に変換して出力する。従って、第2ANDゲ
ート群24からは、図5に示すような時間軸上で連続する
高周波の走査出力信号Pi が連続的に繰り返し発生する
ことになる。そして、これら走査出力信号Pi は、時間
軸上で隣合う出力の位相が互いにπずれている。即ち、
走査出力信号Pi (i=1,3,5,7)は高周波信号
発生回路22の出力と同相であり、走査出力信号Pi (i
=2,4,6,8)は前記走査出力信号Pi (i=1,
3,5,7)に対して逆相(位相がπずれている)とな
っている。
【0028】次に図6に本発明の特徴である故障検出回
路30の第1の実施例の構成を示す。図において、故障検
出回路30は、コンデンサCAi(i=1〜8), CB とダ
イオードDAi(i=1〜8),DB とを用いた倍電圧整
流回路で構成される本発明の特徴である第1加算回路31
と、コンデンサCCi,CDi(i=1〜8)とダイオード
Ci,DDi(i=1〜8)とを用いた同様の倍電圧整流
回路で構成される第2加算回路32と、従来公知(U.S.Pat
ent NO.4,661,880等)の図7に示すような構成のフェー
ルセーフな第1及び第2ウインドコンパレータWC1,
WC2と、これらウインドコンパレータWC1,WC2
の出力を整流する第1及び第2整流回路33,34と、該第
1及び第2整流回路33,34の各整流出力を入力とする従
来公知(U.S. Patent NO.4,757,417等)のフェールセー
フな論理積演算回路としてのANDゲート35と、該AN
Dゲート35の整流回路36を介した整流出力を入力として
故障の有無を判定して出力信号kを生成するためのフェ
ールセーフなオン・ディレー回路37と、該オン・ディレ
ー回路37の出力を整流する整流回路38とを備えて構成さ
れている。前記オン・ディレー回路37は、信号が入力し
たとき所定のディレー時間遅れて出力が立ち上がり、故
障時に、前記ディレー時間が延長されるか、若しくは出
力が発生しないフェールセーフな特性を有する。
【0029】前記第1加算回路31では、入力する走査出
力信号Pi は、それぞれ直列に挿入されたコンデンサC
Aiを介してダイオードDAiで電源電圧Vccにクランプさ
れる。また、前記コンデンサCAiは、入力する走査出力
信号Pi をウインドコンパレータWC1に接続する1つ
の出力端子に伝達する伝達機能に加えて、時間軸上で走
査出力信号Pi の次に入力される走査出力信号Pi+1
出力を平滑する平滑機能を有している。
【0030】ここで、前記フェールセーフなウインドコ
ンパレータWC1,WC2の動作について簡単に説明す
る。このウインドコンパレータWC1,2は、図に示す
ように多数の抵抗とトランジスタとで構成されており、
その動作は次のようである。尚、図中、VCCは電源電圧
を示す。
【0031】2つの入力端子A,Bに入力がない場合、
トランジスタT1 はOFF、トランジスタT2 はON、
トランジスタT3 はON、トランジスタT4 はOFF、
トランジスタT5 はOFF、トランジスタT6 はON、
トランジスタT7 はONとなる。次に、入力端子A,B
に、所定レベル範囲、即ち、入力端子Bでは、 (R1 +R2 +R3 )VCC/R3 <Vin<(R4
5 )VCC/R5 入力端子Aでは、 (R6 +R7 +R8 )VCC/R8 <Vin<(R9
10)VCC/R10 の範囲内にある入力信号Vinが入力すると、トランジス
タT2 OFF→トランジスタT3 OFF→トランジスタ
4 ON→トランジスタT5 OFF→トランジスタT6
OFF→トランジスタT7 OFF→トランジスタT1
N→トランジスタT2 ON→トランジスタT3 ON→ト
ランジスタT4 OFF→トランジスタT5 ON→トラン
ジスタT6 ON→トランジスタT7 ON→トランジスタ
1 OFF→トランジスタT2 OFF→・・・と各トラ
ンジスタがON・OFFを繰り返し、トランジスタT8
をON・OFFさせて出力端子OUTに発振出力(論理
値1に相当)が発生する。この発振は走査出力信号Pi
(i=1〜8)の発生幅tに比較して十分小さい周期で
例えば100 KHz程度以上である。
【0032】即ち、入力端子A,Bに所定レベル範囲内
の入力信号が入力した時のみ発振出力を発生するもので
ある。次に、上記第1加算回路31の動作について説明す
る。もし、走査出力信号Pi が1個だけ独立して入力さ
れたとすれば、電源電圧V ccに走査出力信号Pi の入力
レベルが重畳されてウインドコンパレータWC1に入力
される。
【0033】また、走査出力信号Pi が、少なくとも複
数同時に入力された場合(例えばP 1 とP2 が入力され
た場合)は、走査出力信号P1 とP2 とは互いに逆相で
あり、走査出力信号P2 がLレベルの時は走査出力信号
1 がHレベルとなり、この時にはコンデンサCA2には
電源電圧VCCが充電されコンデンサCA1を介して電源電
圧VCCに走査出力信号P1 の出力レベルが重畳されたレ
ベルの電圧が加算回路31の出力端子に出力される。次
に、走査出力信号P2 がHレベルに、走査出力信号P1
がLレベルにそれぞれなると、コンデンサCA2の充電電
圧VCCに走査出力信号P2 の出力レベルが重畳された電
圧がコンデンサCA1に充電される。次に、走査出力信号
2 がLレベルに、走査出力信号P1 がHレベルにそれ
ぞれなると、コンデンサCA2は電源電圧VCCに充電され
ると共に、走査出力信号P1 の出力レベルが重畳された
電圧がコンデンサCA1に充電され、加算回路31の出力端
子には、コンデンサCA1の充電電圧に走査出力信号P1
の出力レベルが重畳された電圧、即ち、Vccに走査出力
信号P1 とP2 の出力レベルが加わった電圧が発生す
る。
【0034】従って、複数の走査出力信号Pi が同時に
発生した場合には、走査出力信号P i が独立して1つ発
生した場合に比べて出力端子に発生する電圧が上昇する
ようになっている。尚、同相の走査出力信号Pi とP
i+2 が同時に発生した場合も、その間に存在するコンデ
ンサCA(i+1)が平滑コンデンサとして機能するため、同
様に出力端子には正常時よりも高いレベルの出力が発生
する。
【0035】そして、第1加算回路31におけるコンデン
サCAi,CB で定まる充放電時定数を走査出力信号Pi
の周波数f1 に対して定めている。即ち、1つの走査出
力信号Pi の発生周期1/f1 の周期信号をサンプルホ
ールドするようにコンデンサCAi,CB の静電容量を定
めている。従って、第1加算回路31では、1つの走査出
力信号Pi が入力されるとこれを蓄積するためのコンデ
ンサCB の出力は即座に立ち上がり、1つの走査出力信
号Pi が消滅すると即座に消滅する。このため、ウイン
ドコンパレータWC1の入力レベルは、走査出力信号P
i が正常に時間軸上で連続的に順次発生している場合に
は順次入力される1つの走査出力信号P i の入力レベル
と電源電圧Vccとの和となる。
【0036】また、第2の加算回路32では、入力する走
査出力信号Pi は、それぞれ直列に挿入されたコンデン
サCCiを介してダイオードDCiで電源電圧Vccにクラン
プされ、更に、それぞれコンデンサCDiにその入力レベ
ルが蓄積される。従って、もし、走査出力信号Pi が1
個だけ独立して入力されたとすれば、電源電圧Vccに走
査出力信号Pi の入力レベルが重畳されてウインドコン
パレータWC2に入力される。また、走査出力信号Pi
が、少なくとも複数同時に入力された場合(例えばPi
とPj (j=i+1)が入力された場合)は、走査出力
信号Pi がコンデンサCDiに電源電圧Vccに重畳して蓄
積され、更に、コンデンサCDj(j=i+1)には、走
査出力信号Pj がコンデンサCDiに蓄積された走査出力
信号Pi の出力レベルに重畳されて蓄積され、この重畳
された信号(加算信号)がウインドコンパレータWC2
に入力される。
【0037】ここで、第2加算回路32におけるコンデン
サCCi,CDiで定まる時定数を、走査出力信号Pi が一
巡するまで、即ち、走査出力信号Pi の1周期に対して
定めている。即ち、走査出力信号P1 〜P8 の入力レベ
ルの和をサンプルホールドするようにコンデンサCCi
Diの静電容量を定めている。従って、第2加算回路32
では、走査出力信号Pi が順次入力され一巡するまでの
間は、これを蓄積する(サンプルホールドする)ための
コンデンサCDiには走査出力信号Pi の入力レベルが蓄
積される。このため、ウインドコンパレータWC2の入
力レベルは、走査出力信号Pi が一巡した時の走査出力
信号Pi の全ての入力レベルの加算値と電源電圧Vcc
和となる。即ち、走査出力信号Pi の論理レベルをei
とすれば、ウインドコンパレータWC1には、Vcc+e
i の論理レベルが入力され、ウインドコンパレータWC
2には、Vcc+8×ei の論理レベルが入力される。
【0038】また、フェールセーフなANDゲート35
は、2つの入力端子に所定レベル(本実施例では電源電
圧Vccより高いレベル)の入力信号があるときのみ交流
の出力信号を発生する特性を有している。そして、この
ANDゲートの2つの入力端子(図7における入力端子
A,B)を共通にすることでウインドコンパレータWC
1,WC2が構成され、この場合、上述したように共通
の入力端子の入力レベルが所定範囲のときのみ交流出力
信号が発生する特性を持つ。そして、本実施例では、前
記ウインドコンパレータWC1の所定範囲をVcc+ei
±Δe(ei >Δe)とし、ウインドコンパレータWC
2の所定範囲をVcc+8ei ±Δeとなるように各抵抗
1 〜R5 の抵抗値を設定してある。
【0039】従って、走査出力信号Pi が時間軸上で異
なる時間に1個のみが連続して発生しているときのみ第
1加算回路31からの入力レベルが所定範囲内となり、ウ
インドコンパレータWC1は論理値1の出力を連続して
発生し、複数の走査出力信号Pi が同時に発生した場合
には、第1加算回路31からの入力レベルがVcc+2e i
以上となって所定範囲外となり、ウインドコンパレータ
WC1の出力は消滅して論理値0となる。かかる第1加
算回路31とウインドコンパレータWC1と、第1整流回
路33とで、複数の走査出力信号Pi が時間軸上で重なっ
たか否かを検出する第1検出機能部を構成している。
【0040】また、ウインドコンパレータWC2は、走
査出力信号Pi の1走査周期の間に全ての走査出力信号
i が発生したときのみ第2加算回路32からの入力レベ
ルが所定範囲内となり論理値1の出力を連続して発生す
る。1走査周期の間に少なくとも1つの走査出力信号P
i が発生しなかった場合は、第2加算回路32からの入力
レベルがVcc+7ei 以下となって所定範囲外となり、
ウインドコンパレータWC2の出力は消滅して論理値0
となる。かかる第2加算回路32とウインドコンパレータ
WC2と第2整流回路34とで、1走査周期において全て
の走査出力信号Pi が発生したか否かを検出する第2検
出機能部を構成している。
【0041】また、ANDゲート35は、両ウインドコン
パレータWC1,WC2が共に論理値1の出力状態のと
きに論理値1の出力を整流回路36を介してオン・ディレ
ー回路37に出力する。オン・ディレー回路37は、少なく
とも走査出力信号Pi の1周期の時間以上のディレー時
間を持たせて構成してある。
【0042】次に、これら各回路によって構成されるフ
ェールセーフ走査回路の動作を説明する。まず、走査回
路が正常の場合について説明する。リセット信号RES
で計数回路10が初期状態にセットされる。その後、クロ
ック信号CKが入力する毎に、走査出力生成回路20の第
1ANDゲート群21の各ANDゲートGA1,GA2 ・・
・GA8 から、図5に示すように時間軸上で異なる時間
に連続して矩形波信号t1,2 ・・・t8 が出力され、
同期して第2ANDゲート群の各ANDゲートGB1,
2 ・・・GB8 からも図5に示すように周波数f1
高周波の走査出力信号P1,2 ・・・P8 (1つおきに
位相がπずれている)が連続して発生する。この動作が
クロック信号CKの8個を1周期として連続的に繰り返
し行われる。
【0043】そして、前記走査出力信号Pi は、故障検
出回路30の第1及び第2加算回路31,32に入力する。走
査出力信号Pi が正常に連続して異なる時間で発生して
いれば、走査出力信号P1 が発生した時点で第1加算回
路31の出力レベルがVcc+e i ±Δeの範囲内となり第
1ウインドコンパレータWC1が論理値1の出力を発生
し整流回路33の整流出力がANDゲート35に入力する。
また、第2加算回路32では、走査出力信号Pi が一巡し
た時点で出力レベルがVcc+8ei ±Δeの範囲内とな
り、第2ウインドコンパレータWC2が論理値1の出力
を発生し整流回路34の整流出力がANDゲート35に入力
する。これにより、ANDゲート35が論理値1の出力を
発生し整流回路36からの整流出力がオン・ディレー回路
37に入力する。そして、オン・ディレー回路37では、整
流回路36からの整流出力が入力してから次に走査出力信
号Pi が一巡するまではその出力が遅延され、一巡した
後に初めてオン・ディレー回路37から出力が発生し整流
回路38からの整流出力kが発生する。この整流出力kは
走査回路が正常であるときのみ高エネルギ状態に相当す
る論理値1の出力となる。
【0044】次に走査回路が故障した場合について説明
する。計数回路10と第1及び第2ANDゲート群21,22
の故障パターンとしては、フリップフロップFF1,FF
2,FF3 と各ANDゲートGAi ,GBi の出力信号が
論理値1又は0に固定されるモードと、各ANDゲート
GAi ,GBi に故障が生じ論理演算機能がなくなり1
つのゲート入力信号が入力されただけでその入力信号が
直接走査出力信号Pi となって出力されるモード等が考
えられる。
【0045】このような故障が各ANDゲートGAi
GBi 等の1つまたは複数で生じた場合、複数の走査出
力信号Pi ,Pj (i≠j)が同時に生じたり、複数の
走査出力信号Pi ,Pj (i≠j)が一部で重なった
り、更に、これらに加えて走査出力信号Pi の1つが生
じない故障が重なったりする故障モードが考えられる。
その他に、計数回路10の出力信号が1に固定故障した
り、ANDゲートGBi の矩形波信号ti 側の入力レベ
ルが常に論理値1となった場合、高周波信号発生回路22
の高周波信号(インバータ回路23の反転出力も含む)が
走査出力信号Pi として連続して発生する故障モードが
ある。
【0046】これらの故障モードに対して故障検出回路
30は次のように動作する。計数回路10若しくはANDゲ
ートGAi の少なくとも1つに論理値1の故障が生じて
高周波信号発生回路22の周波数f1 の高周波信号が走査
出力信号Pi として常に出力された場合、その他の走査
出力出力信号Pi がいずれも出力されていれば、第1加
算回路31からのウインドコンパレータWC1への入力レ
ベルはVcc+2ei 以上となり、ウインドコンパレータ
WC1の出力が停止する。
【0047】また、走査出力生成回路20のANDゲート
GBi の1つ又は複数に論理値0の固定故障が生じて走
査出力信号Pi の1つ又は複数が出力しなくなった場
合、第2加算回路32からのウインドコンパレータWC2
への入力レベルはVcc+7ei以下となり、ウインドコ
ンパレータWC2の出力が停止する。また、ANDゲー
トGAi ,GBi の故障で複数の走査出力信号Pi が重
なって出力される場合、第1加算回路31からのウインド
コンパレータWC1への入力レベルが、Vcc+2ei
上となる時間が存在し、ウインドコンパレータWC1の
出力が停止する時間が存在する。
【0048】また、ANDゲートGAi ,GBi の故障
で複数の走査出力信号Pi が一部分重なって出力される
場合、同じく第1加算回路31からのウインドコンパレー
タWC1への入力レベルが、Vcc+2ei 以上となる時
間が存在し、ウインドコンパレータWC1の出力が停止
する時間が存在する。従って、計数回路10又は走査出力
生成回路20に故障が生じた場合には、少なくとも1走査
周期の間にANDゲート35の出力が停止する時間が存在
する。しかも、この状態が1走査周期毎に繰り返され
る。そして、オン・ディレー回路37のディレー時間を1
走査周期の時間より長く設定してあるので、一旦、AN
Dゲート35の出力が停止すると、オン・ディレー回路37
からの出力は停止されたままとなり、出力kが低エネル
ギ状態に相当する論理値0の出力となって故障が検出で
きる。
【0049】即ち、故障検出回路30は走査出力信号Pi
(i=1〜8)に関して、Pi の1つ若しくは複数が入
力されない場合、2つ以上が同時に発生する場合及び2
つ以上の信号が一部が重なっている場合のいずれの場合
も出力信号kは零(論理値0)となる。尚、図2ではフ
リップフロップを用いてバイナリカウンタを構成し、図
4のように3入力ANDゲートを用いて順次周期的に発
生する信号ti (i=1〜8)を生成したが、図8に示
すような構成のシフトレジスタ10′と、図9に示す2入
力ANDゲートを用いた走査出力生成回路20′とを組み
合わせても、順次周期的に発生する信号ti (i=1〜
8)及びこの出力信号ti (i=1〜8)を用いて図4
と同様に走査出力信号Pi (i=1〜8)をそれぞれ生
成することができる。そして、この場合の走査出力信号
i (i=1〜8)に関しても故障検出回路30は同様に
作用する。
【0050】また、第1加算回路31のコンデンサCA8
ダイオードDA8で構成される倍電圧整流回路に関して
は、コンデンサCA8に短絡故障が生じると、電源電圧V
ccと走査出力信号P8 の入力側とがダイオードDA8で短
絡状態となりコンデンサCB からの出力は零となる。更
に、ダイオードDA8に断線故障が生じても出力は零とな
る。コンデンサCA8の故障がなく、ダイオードDA8に断
線故障が生じた場合は、コンデンサCA8の放電経路が断
たれ出力は生じない。勿論、コンデンサCA8に断線故障
が生じたり、ダイオードDA8に短絡故障が生じた場合は
交流信号が出力側に伝達されないから出力は生じない。
即ち、コンデンサCA8, ダイオードDA8に断線若しくは
短絡の故障が生じても直流の出力は生じないことにな
る。
【0051】従って、このような倍電圧整流回路で構成
した第1及び第2加算回路31,32は、整流回路の各々に
ついて走査出力信号Pi (入力信号)がないのに、故障
で誤って出力が生じてしまうことのない回路である。ま
た、両ウインドコンパレータWC1,WC2及びAND
ゲート35の出力側に設けた整流回路33,34,38も同様で
ある。また、両ウインドコンパレータWC1,WC2、
ANDゲート35及びオン・ディレー回路37も、故障で誤
って出力を生じない特性を持つ。
【0052】これにより、図6に示す故障検出回路30は
走査出力信号Pi が入力されないのに故障で誤って出力
kを生じないフェールセーフな回路である。このような
フェールセーフな特性を持つ故障検出回路30によって、
図1及び図2の計数回路10と走査出力生成回路20の故障
状態を検出しているので、計数回路10や走査出力生成回
路20のいずれかに故障が生じたり、故障検出回路30自体
に故障が発生した場合、故障検出回路30の出力kが停止
して故障検出ができ、従って、これらによって構成され
る本実施例の走査回路はフェールセーフな構成である。
【0053】そして、本実施例の故障検出回路30の第1
加算回路31では、入力する走査出力信号Pi を、時間軸
上で隣合う出力が互いに位相がπずれるようにすること
により、先に提案したフェールセーフ走査回路(PCT
/JP92/00631)の第1加算回路のものに比べ
て、コンデンサ及びダイオードの数を略半分に減らすこ
とができ、第1加算回路31の構成が簡略化される。
【0054】次に、故障検出回路の第2の実施例を図10
〜図16を参照しながら説明する。図10は本実施例の故障
検出回路の構成を示す図である。図10において、本実施
例の故障検出回路100 に入力する走査出力信号Pi (i
=1〜8)は、図4や図9に示す走査出力生成回路20,
20′において、インバータ回路を取り除き、第2AND
ゲート群24の全てのANDゲートGBi (i=1〜8)
に高周波信号発生回路22からの出力を直接入力して得ら
れたものであり、全て同相のものとする。
【0055】かかる走査出力生成回路から得られた走査
出力信号Pi は検波・位相反転回路群101 に入力され
る。該検波・位相反転回路群101 は、図11(A)に示す
ようなコンデンサCS1、可変容量ダイオードDS1、抵抗
S1,RS2で構成される検波回路を介して抵抗RS3とト
ランジスタQS1による位相反転回路によって前記走査出
力信号Pi の位相を反転して、前述の矩形波信号ti
位相が反転した矩形波信号バーti を出力する検波・位
相反転回路が、入力する走査出力信号Pi 毎に設けられ
ているもので、各走査出力信号P1 〜P8 が順次入力す
る毎に矩形波信号バーti 〜t8 を順次出力する。
【0056】ここで、前記検波・位相反転回路におい
て、コンデンサCS1が、入力する走査出力信号Pi を電
源電位VCCに重畳して可変容量ダイオードDS1に入力す
るためのものである。そして、可変容量ダイオードDS1
で走査出力信号Pi を電源電位VCCにクランプすると共
に、ダイオードの端子の静電容量で走査出力信号Pi
検出され、この検波された信号は抵抗RS1,RS2で分圧
されてトランジスタQS1のベース入力となる。抵抗RS3
はトランジスタQS1のコレクタ抵抗である。検波された
信号が抵抗RS1と抵抗RS2で分圧されているのは、電源
電位VCCに重畳された検波信号(電源電位VCCより高い
電位)でトランジスタQS1をスイッチイングできるよう
に、検波信号が低レベル(電源電位VCCのレベル)のと
きトランジスタQS1がONし、検波信号が高レベル(電
源電位VCCより高いレベル)のときトランジスタQS1
OFFするようにするためである。
【0057】図11(A)による検波・位相反転回路は、
コンデンサCS1に短絡又は断線の故障が起こっても可変
容量ダイオードDS1に短絡又は断線の故障が起こって
も、電源電位VCCより高い電位の検波信号が生成されな
いから、トランジスタQS1はスイッチイングされない。
勿論、抵抗RS1,RS2,RS3に断線故障が起こってもト
ランジスタQS1に故障が起こっても、トランジスタQS1
にはスイッチイング信号が生成されない。
【0058】また、図11(B)は、検波・位相反転回路
の別の例を示すもので、CMOSを用い、CMOSの出
力をインバートする構成とした検波・位相反転回路であ
る。CMOSは入力側に抵抗を挿入するとゲート−ソー
ス間に存在する静電容量によって高い周波数に応答でき
なくなる。図11(C)は図11(B)における入力抵抗R
INの抵抗値を変えた場合に応答できる周波数fを測定し
たものである。このために、入力側に図11(B)のよう
に抵抗RINを入れることにより、図11(B)中の入出力
信号波形で示すように検波特性を持つ。
【0059】図11(B)の検波・位相反転回路はCMO
Sに故障が起こるとスイッチイングの出力信号が生成さ
れなくなる。また、万一、CMOSの入力端子が直接出
力側に接続された場合、CMOSの出力側に接続される
負荷抵抗(RL )が入力側の抵抗RINに比べて十分小さ
い場合(RIN>>RL )、入力信号は出力側に殆ど現れ
ない。
【0060】検波・位相反転回路群101 から出力された
矩形波信号バーti 〜t8 は、それぞれ対応するAND
ゲートGCi (i=1〜8)の一方の入力端子に入力
し、ANDゲートGCi の他方の入力端子に入力する高
周波信号発生回路102 からの周波数f3 の高周波信号に
よって図4又は図9と同様な方法(インバータを使用)
で変調され、走査出力信号Pi ′(i=1〜8)が生成
される。尚、前記高周波信号発生回路102 の周波数f3
は前述した高周波信号発生回路22の周波数f1 より高く
(f3 >f1 )設定してある。
【0061】図12に検波・位相反転回路群101 とAND
ゲートGCi からの出力波形を示す。そして、前記AN
DゲートGCi から発生する走査出力信号Pi ′は、例
えば4個づつ2つのグループに分割され、P1 ′〜
4 ′までを第3加算回路103 に入力し、P5 ′〜
8 ′までを第4加算回路104 にそれぞれ入力する。
【0062】前記第3及び第4加算回路103 ,104 は、
図6に示すように、前述した第1加算回路31と同様にそ
れぞれ複数のコンデンサとダイオードとで構成されてい
る。その動作は第1加算回路31と同様で、入力する各4
つの走査出力信号Pi の加算値を出力するものである。
これら加算回路103 ,104 の加算出力は、前述のウイン
ドコンパレータと同様に図7に示すように構成されるフ
ェールセーフな第3及び第4ウインドコンパレータWC
3,WC4の各第1及び第2入力端子A,Bに図10に示
すようにそれぞれ入力される。即ち、第3ウインドコン
パレータWC3の第1入力端子Aには、第3加算回路10
3 の出力を、第2入力端子Bには、第4加算回路104 の
出力を入力し、第4ウインドコンパレータWC4に対し
ては、第3ウインドコンパレータWC3とは逆に、第1
入力端子Aには第4加算回路104 の出力を、第2入力端
子Bには、第3加算回路103 の出力を入力している。
【0063】ここで、第3加算回路103 と第4加算回路
104 の出力関係について説明する。図12から判るよう
に、走査出力信号Pi ′の1走査周期(走査出力信号P
i の1走査周期と同じ)をTとすると、その前半の半周
期T/2においては、第3加算回路103 では、走査出力
信号P1 ′〜P4 ′のいずれか1つが低レベルとなって
おり、この時第4加算回路104 では、全ての走査出力信
号P5 ′〜P8 ′が高レベルとなっている。また、後半
の半周期T/2では、逆に、第3加算回路103では、走
査出力信号P1 ′〜P4 ′のいずれもが高レベルとなっ
ており、この時第4加算回路104 では、走査出力信号P
5 ′〜P8 ′のいずれか1つが低レベルとなってる。
【0064】従って、1つの走査出力信号Pi ′の出力
レベル(論理レベル)をeとすると、前半の半周期で
は、第3加算回路103 の出力レベルは3eであり、第4
加算回路104 の出力レベルは4eとなり、後半の半周期
では、第3加算回路103 の出力レベルは4eであり、第
4加算回路104 の出力レベルは3eとなり、走査出力信
号Pi ′の発生に伴って、第3及び第4加算回路103 ,
104 の出力X1,2 は図13のようなる。
【0065】ここで、前記第3及び第4ウインドコンパ
レータWC3,WC4が発振する入力信号Vinの入力レ
ベル条件を、次のように設定する。即ち、第3ウインド
コンパレータWC3では、第1入力端子Aにおいては、
その入力レベル範囲を、VCC+3e±Δe(Δe<e)
の所定レベル範囲に設定し、第2入力端子においては、
CC+4e±Δe(Δe<e)に設定する。一方、第4
ウインドコンパレータWC4では、逆に、第1入力端子
Aにおいては、その入力レベル範囲を、VCC+4e±Δ
e(Δe<e)の所定レベル範囲に設定し、第2入力端
子においては、VCC+3e±Δe(Δe<e)に設定す
る。
【0066】従って、第3及び第4ウインドコンパレー
タWC3,WC4の出力をY1,2とすると、Y1 が論
理値1の発振出力を発生する入力条件は、P1 ′〜
4 ′のいずれか1つが低レベルで、且つ、P5 ′〜P
8 ′のいずれもが高レベルの時のみである。また、Y2
が論理値1の発振出力を発生する入力条件は、P1 ′〜
4 ′のいずれもが高レベルで、且つ、P5 ′〜P8
のいずれか1つが低レベルの時のみであり、第3及び第
4加算回路103 ,104 の出力と第3及び第4ウインドコ
ンパレータWC3,WC4の出力との関係は、図13に示
すような関係となっている。
【0067】前記第3及び第4ウインドコンパレータW
C3,WC4の発振出力Y1,2 は、図10に示すよう
に、第3整流回路105 と第4整流回路106 にそれぞれ入
力している。第3整流回路105 は、図14に示すようにコ
ンデンサとダイオードとで構成され、その時定数を走査
周期T対して定めてあり、両ウインドコンパレータWC
3,WC4の出力Y1,2 が正常に交互に発生している
時に、両出力Y1,2 の加算値レベルの出力Z1 を発生
する。
【0068】また、第4整流回路106 は、図15に示すよ
うにコンデンサとダイオードとで構成され、その時定数
は、第3整流回路105 より小さく、ウインドコンパレー
タWC3,WC4の発振周波数に対して定めてあり(第
3又は第4ウインドコンパレータWC3又はWC4の発
振出力Y1,2 が生じない時のパルス幅T/8で少なく
とも後述する出力信号Z2 が0となるように定める)、
両ウインドコンパレータWC3,WC4の出力Y1,2
のどちらか一方が発生している時に、両出力Y 1,2
ワイヤードオア出力として論理値1の出力信号Z2 を発
生する。
【0069】これら両整流回路105,106 の出力Z1,Z2
は、前述と同様のフェールセーフな構成の第5ウインド
コンパレータWC5に入力している。そして、この第5
ウインドコンパレータWC5は、第3整流回路105 の出
力Z1 が入力する側の入力レベルに窓を設けてあり、入
力する第3整流回路105 の出力Z1 のレベルが、両ウイ
ンドコンパレータWC3,WC4の加算値レベル(各ウ
インドコンパレータの出力を論理値1とした時に論理値
2に相当するレベル)の時で、第4整流回路106 の出
力Z2 が論理値1である時のみ発振出力を発生するよう
に構成されている。
【0070】前記第5ウインドコンパレータWC5の出
力は、図6に示す故障検出回路30と同様にして、整流回
路107 を介して整流された後、オン・ディレー回路108
において走査周期T以上の遅れを持たせて出力kが発生
するようになっている。次にかかる構成の図10に示す故
障検出回路100 の動作について説明する。まず、走査回
路が正常な場合について説明する。
【0071】正常な場合は、走査出力生成回路から8つ
の走査出力信号Pi が順次時間軸上で連続的且つ周期的
に発生し、検波・位相反転回路群101 によって位相反転
されて図12に示す、矩形波信号バーti (i=1〜8)
を発生し、ANDゲート群GCi (i=1〜8)を介し
て走査出力信号Pi よりも高周波の変調された走査出力
信号Pi ′(i=1〜8)が発生し、それぞれ4個づつ
第3加算回路103 と第4加算回路104 に入力する。
【0072】このようにして走査出力信号Pi ′が正常
に順次連続的に入力すると、走査出力信号Pi ′の前半
の半周期T/2では、図12に示すように、第3加算回10
3 に入力する4つの走査出力信号P1 ′〜P4 ′はいず
れか1つが低レベルであり、第4加算回路104 に入力す
る4つの走査出力信号P5 ′〜P8 ′は全て高レベルで
あるため、第3加算回路103 からの出力X1 は、3e+
CCとなり、第4加算回路104 からの出力X2 は4e+
CCとなる。また、後半の半周期T/2では、図12に示
すように、第3加算回103 に入力する4つの走査出力信
号P1 ′〜P4′は全て高レベルであり、第4加算回路1
04 に入力する4つの走査出力信号P5′〜P8 ′はいず
れか1つが低レベルであるため、前半とは逆に、第3加
算回路103 からの出力X1 は、4e+VCCとなり、第4
加算回路104 からの出力X2 は3e+VCCとなる。
【0073】従って、前半の半周期では、第3ウインド
コンパレータWC3の発振条件が成立し、出力Y1 が発
生し、後半の半周期では、第4ウインドコンパレータW
C4の発振条件が成立するので、図13に示すように、走
査出力信号Pi ′の1走査周期毎に、第3ウインドコン
パレータWC3と第4ウインドコンパレータWC4から
交互に発振出力Y1 とY2 が発生する。
【0074】このように、第3及び第4ウインドコンパ
レータWC3,WC4からの出力Y 1 とY2 が交互に出
力されている時には、第3整流回路105 はその出力Z1
が論理値2に相当するレベルになり、第4整流回路106
からは論理値1に相当するレベルの出力Z2 が発生する
ので、第5ウインドコンパレータWC5の発振条件が満
足され、発振出力を発生し、整流された後にオン・ディ
レー回路108 に入力する。そして、オン・ディレー回路
108 では、整流回路107 からの整流出力が入力してから
次の走査出力信号Pi ′が一巡するまではその出力が遅
延され、一巡した後に初めてオン・ディレー回路108 か
ら出力が発生し、その整流出力kが発生する。この出力
kは前述の故障検出回路と同様に、走査回路が正常であ
るときのみ高エネルギ状態に相当する論理値1の出力と
なる。
【0075】次に走査回路が故障した場合について説明
する。例えば、前半の周期において、走査出力信号
1 ′〜P8 ′のいずれかの低レベル期間が重なった場
合、走査出力信号P1 ′〜P4 ′で重なると第3加算回
路103 の出力X1 が3e+VCCから2e+VCC以下とな
り、走査出力信号P5 ′〜P8 ′のいずれかが低レベル
となると、第4加算回路104 の出力X1 が4e+V CC
ら3e+VCCとなる期間が存在する。この場合、第3ウ
インドコンパレータWC3の発振条件が成立せず、出力
1 がその期間だけ一時的に停止する。また、後半の半
周期においても同様のことが言え、この時には第4ウイ
ンドコンパレータWC4の出力Y2 がその期間だけ一時
的に停止する。そして、第3整流回路105 の時定数を走
査周期Tに対して定めてあるため、第3整流回路105 の
出力Z 1 は必ずしも停止しないが、第4整流回路106 の
時定数はウインドコンパレータWC3,WC4の発振周
波数に対して定めてあるため、第4整流回路106 の出力
2 は必ず一時的に停止する期間が生じ、第5ウインド
コンパレータWC5の出力が一時的に停止する。そし
て、この状態が走査出力信号Pi ′の1走査周期毎に繰
り返された場合には、オン・ディレー回路108 の遅延動
作によってその出力kは論理値0の出力が継続し、故障
が発生したことを知ることができる。
【0076】また、走査出力信号Pi ′のいずれか1つ
が発生し続けた場合、その走査出力信号が低レベルとな
るべき期間において、この走査出力信号が入力するどち
らか一方の加算回路103 又は104 の出力X1 又はX
2 が、3e+VCCであるべき時に4e+VCCとなり、第
3ウインドコンパレータWC3の出力Y1 又は第4ウイ
ンドコンパレータWC4の出力Y2 が論理値0の出力と
なる時が存在する。この時も、前述の故障モードと同様
で第5ウインドコンパレータWC5の出力が一時的に停
止する期間が存在し、この状態が継続すれば、オン・デ
ィレー回路108 の遅延動作によってその出力kは論理値
0の出力が継続し、故障が発生したことを知ることがで
きる。
【0077】また、例えば、走査出力信号P1 ′〜
4 ′側のみで周期的に低レベル期間が発生し、走査出
力信号P5 ′〜P8 ′側は高レベルの出力が発生し続け
る故障の場合、第3ウインドコンパレータWC3の発振
入力条件は常に満足されるので第3ウインドコンパレー
タWC3の出力Y1 は常時発生する。一方、第4ウイン
ドコンパレータWC4側では、発振入力条件が満足され
ず、その出力Y2 は発生しない。この時は、第4整流回
路106 側では、その出力Z2 は第3ウインドコンパレー
タWC3の出力Y1 によって常時、論理値1となるが、
第3整流回路105 では、第3ウインドコンパレータWC
3の出力Y1 が半周期毎に入力するだけで、第4ウイン
ドコンパレータWC4の出力Y2 は入力せず、第3整流
回路105 の出力Z1 のレベルが論理値2とはならず、第
5ウインドコンパレータWC5の発振入力条件が満足さ
れず、出力が発生しない。従って、オン・ディレー回路
108 からの出力kは論理値0の出力となり、この場合
も、故障が発生したことを知ることができる。
【0078】また、走査出力信号Pi ′のいずれかが発
生しないような故障モードに対しても、第3及び第4ウ
インドコンパレータWC3,WC4の発振入力条件が満
足されず、オン・ディレー回路108 の出力kは論理値0
となり、故障が検出できる。尚、本実施例では、走査出
力信号Pi ′を4個づつに分割したが、これに限らず、
3個と5個又は2個と6個等に分割しても同様の効果を
有することができる。
【0079】また、高周波信号発生回路102 の出力周波
数f3 を高くとれば、図15等の整流回路の結合用コンデ
ンサに可変容量ダイオードを用いて図16に示すように構
成することができる。図中、Dv が可変容量ダイオード
を示す。ここで、図10の回路は、加算回路の出力レベル
が4eであるとき、4つの入力信号の全てが発生してい
ることを示し、3eであるとき4つの入力信号に重なり
が生じていないことを示している。従って、2つの加算
回路103,104 を用いて各々1/2周期づつ、出力レベル
4eは、1走査周期内で少なくとも1回の走査出力信号
が生成されたことを検出し、出力レベル3eは、走査出
力信号が時間軸上で重なりのないことを検出しているこ
とになる。即ち、出力レベル3eを検出するウインドコ
ンパレータWC3,WC4の入力端子Aが重なりを検出
する第1検出機能部に相当し、出力レベル4eを検出す
るウインドコンパレータWC3,WC4の入力端子Bが
1周期内で全ての走査信号が発生したことを検出する第
2検出機能部に相当し、両検出機能はウインドコンパレ
ータWC3,WC4でそれぞれ論理積演算されることに
なる。
【0080】図10で、万一2つの加算回路103,104 の入
力信号P1 , 2 , ・・・, 8 ′に、例えばその
中の1つが入力されなくて、その他の7つの信号が常に
発生した場合、2つのウインドコンパレータWC,WC
4のどちらか一方に連続的に発振出力Y1 もしくはY2
が生じる。このような故障は、例えばANDゲートGC
1 が故障して信号P1 ′が生成されず、その他の7つの
ANDゲートGC2 〜GC8 まで高周波信号が直接連続
的に生成されるような故障である。このような故障が起
こると、整流回路106 には常に出力信号Z2 が発生す
る。一方、整流回路105 には論理値2に相当するレベル
が生じないためウインドコンパレータWC5は発振しな
い。整流回路105,106 はこのような故障状態を配慮して
備えられている。
【0081】図17は、整流回路105,106 とウインドコン
パレータWC5を用いる代わりに、ANDゲートGC1,
GC2,・・・, GC8 で高周波信号を直接連続的に発生
するような故障を検波・位相反転回路を用いて検出する
構成の第3の実施例である故障検出回路を示している。
尚、図17において、図10と同一機能を有するものには同
一符号を付してある。
【0082】図17では、図11の検波・位相反転回路(こ
こではCMOSを用いた図11(B)の回路としている)
を用いて、ANDゲートGC1,GC2,・・・, GC8
出力信号の検波と位相反転を行って元の矩形波信号
1 ,t2 ,・・・,t8 を再生し、結合コンデンサC
Ei(i=1〜8)とダイオードDEi(i=1〜8)を用
いて、この矩形波信号ti (i=1〜8)を電源電位V
CCに重畳し、そのワイヤードオア出力を2入力ウインド
コンパレータWC8の一方の入力信号Z3 としている。
そして、ウインドコンパレータWC8のもう一方の入力
端子には、ウインドコンパレータWC3,WC4の整流
出力の論理和出力、即ち、整流回路106 の出力Z2 を入
力している。
【0083】図17の検波・位相反転回路は、順に発生す
る検波出力信号である矩形波信号t 1 ,t2 ,・・・,
8 が正常に再生されておれば、電源電位VCCより高い
レベルの入力信号を連続的にウインドコンパレータWC
8の入力端子に入力し、整流回路106 に正常を示す信号
2 (=1)が発生しておれば、ウインドコンパレータ
WC8が発振してオン・ディレー回路108 に入力信号が
供給される。万一、ANDゲートGCi (i=1〜8)
のいずれかに高周波信号が連続的に発生してしまうよう
な故障が起こると、そのゲートで再生されるべき信号t
i が検波・位相反転回路で再生されないので、ウインド
コンパレータWC8の発振は時間軸上で停止する時が生
じ、この停止はオン・ディレー回路108 でサンプリング
ホールドされる。図17で検波・位相反転回路と、コンデ
ンサCEi(i=1〜8)とダイオードDEi(i=1〜
8)の機能は、図10の整流回路105 の機能に対応し、ウ
インドコンパレータWC8の機能は図10のウインドコン
パレータWC5に対応している。
【0084】ここで、図10と図17における高周波信号発
生回路102 は2つの目的を持っている。1つは加算回路
を図6の第1加算回路31と同じ回路の構成とすること。
もう1つは加算回路の時定数を小さくして加算回路の応
答を速くするためである。しかし、もし、走査の周期T
が長く。そして、走査信号のパルス幅t(図12のパルス
幅t)が比較的大きくとれれば(光軸の数が少ないなら
ば)、ANDゲートGC i (i=1〜8)を用いて信号
を高周波信号で変調する必要はない。この場合の故障検
出回路は図18のように簡単になる。この場合の加算回路
は図19に示すようになる。
【0085】単純な構成となった第4の実施例を示す図
18の故障検出回路を参照して図10又は図17の故障検出の
原理を改めて考察してみる。加算回路103 ,104 の出力
レベルは入力信号(走査出力信号)Pi (i=1〜8)
に重なりが生じた場合、3eの出力レベルがもっと低い
レベル(<3e)に必ずなるが、4eの出力レベルは必
ずしも低レベルとならない(出力レベル3eの時間帯で
走査出力信号が発生しさえすれば4eレベルは保たれ
る)。従って、重なりは2入力のウインドコンパレータ
WC3又はWC4の入力端子Aで検出されることにな
る。また、加算回路103 ,104 の出力レベルは、入力信
号Pi ′(i=1〜8)の1つが発生しなかった場合、
出力レベル3eも低い値が生じるが、明らかに4eのレ
ベルは必ず低下する(<4e)。従って、図10(C)で
は、入力信号Pi の1つが発生しなかったとき、加算回
路は交流結合であるから、2入力のウインドコンパレー
タWC3又はWC4の入力端子Bはこの事象を必ず検出
することができる。
【0086】図10と図17では、入力信号Pi の1つが発
生しないとき、高周波信号が連続的に発生することにな
るので、これを補うために加算回路の出力レベル3eの
検出に窓VCC+3e±Δe(e>Δe)を持たせてレベ
ル検定を行っているだけである。入力信号Pi ′の重な
りを検出する機能を第1の検出機能、入力信号Pi ′の
1つが発生しないことを検出する機能を第2の検出機能
とすれば、2入力のウインドコンパレータWC3,WC
4は両機能の論理積演算を行って各々出力信号Y 1,2
を生成していることになる。整流回路106 は、図15で示
すように、入力信号Y1,2 の論理和演算回路を構成し
ている。
【0087】しかし、入力信号Y1,2 は、時間軸上で
異なる時間で発生し、入力信号Y1,2 のいずれかが発
生しないとき、出力信号Z2 は低レベル(論理値0)と
なる。従って、機能的には論理積演算を行っている。よ
って、図18のウインドコンパレータWC3,WC4と整
流回路106 は加算回路103 ,104 の出力レベル3e,4
eに対して論理積演算回路を構成していることになるの
である。
【0088】次に、図6と図10、図17、図18の故障検出
回路の特性上の違いについて述べる。図6の構成では、
走査信号Pi とPj (i≠j)に重なり生じ、しかも、
この信号Pi もしくはPj を伝達する加算回路の結合コ
ンデンサ(CAi)に断線故障が生じるような2重の故障
が起こると、加算の出力レベルは上昇しないので、検出
されないことになる。図10、図17、図18の構成では、走
査信号Pi とPj (i≠j)に重なりが生じて、万一、
この信号を伝達する加算回路の結合コンデンサに断線故
障が生じても、加算回路の出力レベル4eが必ず低下す
るので、異常を示す信号(論理値0)が必ず出力される
ことになる。
【0089】次に、故障検出回路の第5の実施例を図20
を参照して説明する。図20に示す故障検出回路110 で
は、故障検出に使用する照査信号としては、図10の検波
・位相反転回路101 で検波・位相反転された変調する以
前の矩形波信号バーti (i=1〜8)を使用する。こ
の矩形波信号バーti は、走査出力信号と同期するもの
で、走査出力信号と見做すことできる。これら矩形波信
号バーt i を、前述の故障検出回路100 と同様に4個づ
つ2つのグループに分割する。そして、各グループ毎に
第5及び第6加算回路111 ,112 に入力する。
【0090】第5及び第6加算回路111 ,112 は同じ構
成であり、各矩形波信号バーti が入力する4つの入力
端子と、該4つの入力端子と1つの出力端子間に、コン
デンサC1 〜C4 , 5 〜C8 と、該コンデンサC1
4 とC5 〜C8 と直列接続する抵抗R1 〜R4 , 5
〜R8 と、前記コンデンサC1 〜C4 とC5 〜C8 の出
力側を所定電圧にクランプするクランプダイオードD1
〜D4 とD5 〜D8 からなる回路を互いに並列に接続
し、複数の入力端子に印加される走査出力信号数に基づ
いた電圧レベルの出力を発生するよう構成されている。
【0091】これら加算回路111 ,112 の加算出力は、
前述の第3及び第4ウインドコンパレータWC3,WC
4と同様の構成の第6及び第7ウインドコンパレータW
C6,WC7の各第1及び第2入力端子A,Bに図20に
示すようにそれぞれ入力される。即ち、第6ウインドコ
ンパレータWC6の第1入力端子Aには、第5加算回路
111 の出力を、第2入力端子Bには、第6加算回路112
の出力を入力し、第7ウインドコンパレータWC7に対
しては、第6ウインドコンパレータWC6とは逆に、第
1入力端子Aには第6加算回路112 の出力を、第2入力
端子Bには、第5加算回路111 の出力を入力している。
【0092】また、第5加算回路111 と第6加算回路11
2 の出力関係は第3及び第4加算回路103 ,104 と同様
の関係になっている。従って、1つの矩形波信号バーt
i の出力レベルを例えば5Vとした場合、前半の半周期
では、第5加算回路111 の出力電圧レベルは、矩形波信
号バーti が入力している回路の並列合成抵抗値と矩形
波信号バーti が入力していない回路の抵抗値との分圧
値となり、第6加算回路112 の出力レベルは、5Vとな
る。また、後半の半周期では、逆に第5加算回路111 の
出力電圧レベルは5Vであり、第6加算回路112 の出力
レベルは矩形波信号バーti が入力している回路の並列
合成抵抗値と矩形波信号バーti が入力していない回路
の抵抗値との分圧値となり、矩形波信号バーti の順次
連続的且つ周期的な発生に伴って、第5及び第6加算回
路111 ,112 の出力X3,4 は、半周期毎にそのレベル
が交互に変化するようになっている。
【0093】そして、前記第6及び第7ウインドコンパ
レータWC6,WC7が発振する入力信号Vinの入力レ
ベル条件を、第3及び第4ウインドコンパレータWC
3,WC4と同様に設定することで、第6及び第7ウイ
ンドコンパレータWC6,WC7の出力をY3,4 とし
た時、Y3 が論理値1の発振出力を発生する入力条件
は、バーt1 〜バーt4 のいずれか1つが低レベルで、
且つ、バーt5 〜バーt8のいずれもが高レベルの時の
みである。また、Y4 が論理値1の発振出力を発生する
入力条件は、バーt1 〜バーt4 のいずれもが高レベル
で、且つ、バーt5〜バーt8 のいずれか1つが低レベ
ルの時のみである。そして、これら両ウインドコンパレ
ータWC6,WC7の出力は、それぞれ第5整流回路11
5 と第6整流回路116 に入力する。
【0094】これら第5及び第6整流回路115 ,116
は、図15に示したものと同様であり、その時定数を、1
つの矩形波信号バーti の発生周期に対して定めてあ
り、各ウインドコンパレータWC6,WC7の出力Y3,
4 が発生している時に、出力Z 3 , 4 をそれぞれ発
生する。これら両出力Z3 , 4 は、論理和演算回路と
してのワイヤードオア回路117 を介してオン・ディレー
回路118 に入力し、オン・ディレー回路108 において走
査周期T以上の遅れを持たせて出力kが発生するように
なっている。
【0095】次にかかる構成の図20に示す故障検出回路
110 の動作について説明する。まず、走査回路が正常な
場合について説明する。正常な場合は、走査出力生成回
路から8つの走査出力信号Pi が順次時間軸上で連続的
且つ周期的に発生し、検波・位相反転回路群101 によっ
て位相反転されて図12に示す、矩形波信号バーti (i
=1〜8)を発生し、それぞれ4個づつ第5加算回路11
1 と第6加算回路112 に入力する。
【0096】このようにして矩形波信号バーti が正常
に順次連続的に入力すると、矩形波信号バーti の前半
の半周期T/2では、図12に示すように、第5加算回11
1 に入力する4つの矩形波信号バーt1 〜t4 はいずれ
か1つが低レベルであり、第6加算回路112 に入力する
4つの矩形波信号バーt5 〜t8 は全て高レベルであ
る。また、後半の半周期T/2では、図12に示すよう
に、第5加算回111 に入力する4つの矩形波信号バーt
1 〜t4 は全て高レベルであり、第6加算回路112に入
力する4つの矩形波信号バーt5 〜t8 はいずれか1つ
が低レベルである。従って、前半の半周期と後半の半周
期とで、両加算回路111 ,112 の出力X3 ,X4 がそれ
ぞれ第6ウインドコンパレータWC6と第7ウインドコ
ンパレータWC7の発振入力条件を満足し、矩形波信号
i の1走査周期毎に、交互に発振出力Y3 , 4 を発
生する。
【0097】これにより、第5及び第6整流回路115 ,
116 から交互に出力Z3 ,Z4 が発生し、そのワイヤー
ドオア回路117 から連続的に論理値1の出力が発生しオ
ン・ディレー回路118 に入力する。オン・ディレー回路
118 では、次の矩形波信号バーti が一巡するまではそ
の出力が遅延され、一巡した後に初めてオン・ディレー
回路118 から出力が発生し、その整流出力kが発生す
る。この出力kは走査回路が正常であるときのみ高エネ
ルギ状態に相当する論理値1の出力となる。
【0098】次に走査回路が故障した場合について説明
する。矩形波信号バーti が重なったり、欠落したする
故障モードでは、図10に示す故障検出回路100 と同様
に、第6及び第7ウインドコンパレータWC6,WC7
のどちらか一方が出力Y3 ,Y4 を発生しない期間が存
在し、第5及び第6整流回路115 ,116 のどちらか一方
の出力Z3 ,Z4 が一時的に停止するため、ワイヤード
オア回路117 の出力が一時的に停止する。そして、この
状態が矩形波信号バーti の1走査周期毎に繰り返され
た場合には、オン・ディレー回路118 の遅延動作によっ
てその出力kは論理値0の出力が継続し、故障が発生し
たことを知ることができる。
【0099】また、矩形波信号バーti のいずれか1つ
が発生し続けた場合、この故障検出回路110 では、加算
回路111,112 に入力する信号が変調されていない図12に
示す矩形波信号バーti であるため、コンデンサCi
よって出力側に伝達されることなく遮断される。このた
め、第6及び第7ウインドコンパレータWC6,WC7
のの出力Y3 ,Y4 が必ず停止する期間が生じるので、
故障検出ができる。
【0100】次に上述のフェールセーフ走査回路を用い
た本発明の多光軸光線式センサの実施例について説明す
る。多光軸光線式センサの第1実施例を第21図及び第22
図に示す。本実施例の多光軸光線式センサは、フェール
セーフ走査回路を備えた図21に示す走査出力発生回路
と、物体の通過検出を行う図22に示すセンサ回路とで構
成される。
【0101】図21の走査出力発生回路40は、上述した故
障検出回路を備えた第1及び第2フェールセーフ走査回
路41,42と、これら走査回路41,42にクロック信号CK
を供給するクロック信号発生回路43と、同じく走査回路
41,42にリセット信号RESを供給するリセット信号発
生回路44及び第1フェールセーフ走査回路41に周波数f
2 の高周波信号を供給する高周波信号発生回路45とで構
成される。
【0102】第1フェールセーフ走査回路41の走査出力
信号Pi (i=1〜8)は、図22に示すセンサ回路の複
数のトランジスタTri (i=1〜8)のベースに入力
される。ただし、トランジスタTr1 〜Tr7 には周波
数f1 の高周波信号が与えられるが、最終のトランジス
タTr8 に対しては、図6に示す故障検出回路30を用い
たものでは図4の第2ANDゲート群24の最終段のAN
DゲートGB8 の入力にインバータ回路23の出力に代え
て、また、故障検出回路100 ,110 等では、インバータ
回路23の無いANDゲート群の最終段のANDゲート
に、高周波信号発生回路45の出力を接続することで周波
数f2 の高周波信号が与えられる。
【0103】第2フェールセーフ走査回路42の矩形波信
号ti (i=1〜8)は、図22に示すセンサ回路の複数
の受光素子PDi (i=1〜8)にそれぞれ接続するプ
リアンプPAi (i=8)に電源として印加される。
尚、図22に示す故障検出回路110 を使用したフェールセ
ーフ走査回路を用いた場合には、投光側のフェールセー
フ走査回路41では走査出力信号Pi から生成した矩形波
信号バーti を故障検出回路の入力として用い、受光側
のフェールセーフ走査回路42では故障検出回路の入力と
なる矩形波信号バーti を第ANDゲート群21から出力
されるプリアンプPAi 駆動用の矩形波信号ti から生
成するようにしている。
【0104】また、フェールセーフ走査回路41,42の出
力k1,2 は、上述した故障検出回路の故障検出用の出
力kに相当している。図22のセンサ回路50は、前述の第
1フェールセーフ走査回路41からの走査出力信号Pi
よってトランジスタTr1 〜Tr8 を介して走査駆動さ
れる駆動対象物としての発光素子PT1 〜PT8 と、こ
れに対向して設けられ第2フェールセーフ走査回路42か
らの矩形波信号t1 〜t8 の印加によって駆動されるプ
リアンプPA1 〜PA8 にそれぞれ接続されて順次走査
され発光素子PTi からの光ビームを受光して出力する
駆動対象物としての受光素子PD1 〜PD8 と、第1フ
ェールセーフ走査回路41の出力k1 と電源Vccとの論理
積演算を行い故障時出力がなくなる前述と同様なフェー
ルセーフな第2論理積演算回路としてのANDゲート51
と、プリアンプPA1 〜PA7 の出力信号のワイヤード
オアで接続された出力から周波数f1 の信号を抽出する
第1フィルタ回路52と、最終のプリアンプPA8 の出力
から周波数f2 の信号を抽出する第2フィルタ回路53
と、第1フィルタ回路52と第2フィルタ回路53の各出力
をそれぞれ増巾するメインアンプMA1,MA2と、各
メインアンプMA1,MA2の出力を整流する整流回路
54,55と、これら整流回路54,55のワイヤードオア出力
と第2フェールセーフ走査回路42の出力k2 との論理積
演算を行う前述同様のフェールセーフな第1論理積演算
回路としてのANDゲート56と、該ANDゲート56から
の入力に対して出力を一定時間遅延させる前述の走査回
路30に含まれるオン・ディレー回路37と同様の構成のオ
ン・ディレー回路57とを備えて構成される。R21〜R28
は抵抗である。
【0105】次に本実施例の多光軸光線式センサの動作
について説明する。第1及び第2フェールセーフ走査回
路41,42は、クロック信号発生回路43とリセット信号発
生回路44からのクロック信号CKとリセット信号RES
とに基づいて前述の如く周期的に同時に走査出力信号P
i と、矩形波信号ti とを発生する。そして、各走査回
路41,42が正常であれば、その出力k1,2 がそれぞれ
ANDゲート51とANDゲート56に入力する。従って、
第1フェールセーフ走査回路41が正常の時のみ、発光素
子PTi 側に電源電圧Vccが供給される。電源電圧V cc
の供給が実行されると、発光素子PT1 〜PT8 は第1
フェールセーフ走査回路41からの周波数f1 の走査出力
信号P1 〜P7 及び周波数f2 のP8 の出力に同期して
時間軸上で順次連続的に走査され発光する。
【0106】一方、受光素子PDi 側のプリアンプPA
1 〜PA8 は、第2フェールセーフ走査回路42からの矩
形波信号t1 〜t8 に基づいて時間軸上で順次連続的に
電源の入力が実行される。そして、前記第1及び第2フ
ェールセーフ走査回路41,42の走査出力信号Piと矩形
波信号ti が正常に同期していれば、前記発光素子PT
1 〜PT7 からの光ビームは対応する受光素子PD1
PD7 で受光され、対応するプリアンプPAi を介して
第1フィルタ52で周波数f1 の信号がフィルタリングさ
れ、メインアンプMA1で増巾された後、整流回路54で
整流される。また、発光素子PT8からの光ビームは対
応する受光素子PD8 で受光され、対応するプリアンプ
PA 8 を介して第2フィルタ52で周波数f2 の信号がフ
ィルタリングされ、メインアンプMA2で増巾された
後、整流回路55で整流される。そして、これら整流回路
54,55 のワイヤードオア出力がANDゲート56に入力さ
れる。
【0107】従って、これら各回路が正常に動作してい
れば、ANDゲート56の2つの入力は、高いレベルの論
理値1の信号が入力し、その出力は論理値1となってオ
ン・ディレー回路57に入力し、所定時間遅延してオン・
ディレー回路57の出力OUTが立ち上がれば、センサ回
路50が正常であることになる。この状態で、発光素子P
i と受光素子PDi との間に物体が存在すれば、受光
素子PDi からの受光出力が発生せず、オン・ディレー
回路57の出力が停止して物体の存在を知らせる。
【0108】また、1周期の間で一部の受光出力が周期
的に発生しないような故障が発生しても、オン・ディレ
ー回路57の遅延時間が1走査周期よりも長く設定してあ
るので、かかる故障が発生した時には、オン・ディレー
回路57の出力が停止状態(論理値0)に保持される。そ
して、オン・ディレー回路57の出力が一旦停止した場合
には、例えば再度スイッチ操作をしなければプレス等の
機械可動部が駆動しないよにしておけばよい。
【0109】また、最後の発光素子PT8 の発光周波数
を他の発光素子PT1 〜PT7 と異ならせているので、
発光素子PT8 と受光素子PD8 が同期していない時に
は、メインアンプMA2の出力が発生しないので、これ
により、1走査周期における最終の発光素子PT8 と受
光素子PD8 とが同期しているか否かを判定できる。ま
た、本実施例の光線式センサを1ユニットとして複数の
ユニットを接続して構成する際に、隣接する他のユニッ
トからの光ビームによって最終の受光素子PD 8 から受
光出力が発生することを防止できる。
【0110】次に、図23に多光軸光線式センサの第2実
施例を示す。この実施例は、発光素子PT1 〜PT8
でを同一の周波数f1 で発光させるようにしたものであ
る。図23において、本実施例のセンサ回路60では、発光
素子PTi 側には直接電源電圧Vccを供給し、また、受
光素子PD8 の出力を他の受光素子PD1 〜PD7とワ
イヤードオア接続して周波数f1 をフィルタリングする
フィルタ57に入力している。
【0111】そして、第1フェールセーフ走査回路41の
走査出力信P8 の整流回路61による整流出力と第1フェ
ールセーフ走査回路41の出力k1 の論理積演算を行う第
3論理積演算回路としてのANDゲート62と、該AND
ゲート62の出力を整流する整流回路63と、第2フェール
セーフ走査回路42の矩形波信号t8 を交流結合で入力さ
せるためのコンデンサCa と、該コンデンサCa の出力
とメインアンプMA1の整流出力との論理積演算を行う
第4論理積演算回路としてのANDゲート64と、このA
NDゲート64の出力を整流する整流回路65と、各整流回
路63と65の両整流出力の論理積演算を行う第5論理積演
算回路としてのANDゲート66及びオフ・ディレー回路
67とを備えており、該オフ・ディレー回路67の出力をA
NDゲート56に入力している。
【0112】ここで、前記各ANDゲート63,64,66
は、前述の各ANDゲートと同様で故障時に出力を発生
しないフェールセーフな構成である。また、オフ・ディ
レー回路67は、正常時に周期的に発生するANDゲート
66の出力を少なくとも1走査周期は保持する構成であ
り、このようなオフ・ディレー回路66は、フェールセー
フなANDゲートの入力側にダイオードDとコンデンサ
Cとを図24に示すように挿入すれば実現できる。
【0113】かかる構成のセンサ回路60では、発光素子
PT8 と受光素子PD8 が同期している時のみオフ・デ
ィレー回路67からの出力が論理値1となり、全てが正常
であればANDゲート56の出力が発生してオン・ディレ
ー回路57から出力が発生し、センサ回路60が正常である
ことを知らせる。そして、このセンサ回路60によれば、
図22における第2フィルタとメインアンプMA2が不要
になる。
【0114】また、多光軸光線式センサを図25に示すよ
うな構成としてもよい。図25に示すセンサ回路70は、図
23のセンサ回路60において、最終のプリアンプPA8
出力を他のスリアンプPA1 〜PA7 から独立させて図
22の示すセンサ回路50と同様の第2フィルタ回路53、メ
インアンプMA2及び整流回路55とを設けると共に、前
記整流回路55の出力とANDゲート62の整流出力との論
理積をANDゲート66で演算しその論理積出力をオフ・
ディレー回路67に出力し、該オフ・ディレー回路67の出
力を、メインアンプMA1の整流出力と第2フェールセ
ーフ走査回路の出力k2 と共にANDゲート56に入力す
る構成としている。
【0115】かかる構成のセンサ回路70は、1走査周期
における最終の発光素子PT8 と受光素子PD8 とが同
期しており、且つ、発光素子駆動側の走査出力が正常で
ある時のみ、オン・ディレー回路57から出力が発生し、
センサ回路70が正常であることを知らせる。ところで、
図21に示す走査出力発生回路40のクロック信号の周波数
が異常に高くなった場合、フェールセーフ走査回路41,
42の故障検出回路部分において走査出力信号が欠落した
ことが見落とされる虞れがある。
【0116】このために、前記クロック信号の周波数が
所定値以上になった場合に論理値0の出力を発生する図
26に示すようなローパスフィルタ回路80を設け、このロ
ーパスフィルタ回路80の出力KC を図22、図23及び図25
の各センサ回路50,60,70におけるANDゲート56に破
線で示すように入力させる構成とし、クロック信号の周
波数が所定値以上になった時に異常と判断してANDゲ
ート56の出力を発生させない構成にするとよい。
【0117】図26のローパスフィルタ回路80について説
明する。図26の本実施例のローパスフィルタ回路80は、
プログラマブル・ユニジャンクション・トランジスタ
(以下、PUTとする)81と、クロック信号CKの周波
数に関連する矩形波信号t8 がベースに入力するトラン
ジスタTr10と、前記矩形波信号t8 が設定した所定周
波数より低い場合に前記PUT81から発振出力が発生す
るようPUT81の発振時定数を設定する抵抗RT及びコ
ンデンサCTと、電源電圧Vccを分圧してPUT81がタ
ーン・オンするゲート電圧Vg を設定するための分圧抵
抗R31,R32と、PUT81の出力が抵抗R33を介して入
力する前述と同様のフェールセーフなウインドコンパレ
ータWCと、該ウインドコンパレータWCの出力を整流
する整流回路82とを備え、この整流回路82の出力K
C を、矩形波信号t8 の周波数監視出力としてANDゲ
ート56に入力する構成である。
【0118】かかるローパスフィルタ回路80の動作につ
いて説明する。トランジスタTr10がOFF状態にある
と、コンデンサCTは、抵抗RTを介して電源電圧VCC
に徐々に充電される。コンデンサCTの充電電圧が分圧
抵抗R 31,R32の分圧値で決まるゲート電圧Vg を越え
るとPUT81が導通し発振パルスが発生してウインドコ
ンパレータWCに発振出力が入力する。その後、トラン
ジスタTr10が矩形波信号t8 の入力によってONさ
れ、PUT81のアノード側がアースに短絡されるとPU
T81が非導通状態に復帰する。この動作の繰り返しによ
ってPUT81ら発振パルスが出力される。
【0119】そして、トランジスタTr10に入力する矩
形波信号t8 が許容範囲の周波数の時は、矩形波信号t
8 が入力してトランジスタTr10がONした後、次の矩
形波信号t8 が入力してトランジスタTr10がONする
までの間にコンデンサCTがゲート電圧Vg 以上に十分
充電されるので、PUT81から発振パルスが出力される
が、矩形波信号t8 が予め設定した許容範囲の周波数よ
り高い場合には、矩形波信号t8 が入力してトランジス
タTr10がONした後、次の矩形波信号t8 が入力して
トランジスタTr10がONするまでの間にコンデンサC
Tがゲート電圧Vg 以上には充電されず、PUT81が導
通する以前にコンデンサCTの充電電圧が、トランジス
タTr10のON動作によって放電され、PUT81からは
発振パルスが出力されない。
【0120】従って、矩形波信号t8 、即ち、クロック
信号CKが所定周波数以上高くなった時には、ウインド
コンパレータWCの出力が停止するため整流回路82の出
力K c はなくなり(論理値0に相当)、ANDゲート56
の出力が停止して異常を知らせる。また、前記ローパス
フィルタ回路80は、各抵抗RT,R31,R32,R33の断
線故障やコンデンサCT、トランジスタTr10及びPU
T81自身に断線や短絡故障が発生した時には、PUT81
の発振パルスが発生しない。また、コンデンサCTの断
線故障とPUT81の短絡故障が重なった場合には、ウイ
ンドコンパレータWCの入力インピーダンスと抵抗RT
とによってウインドコンパレータWCのレベル判定範囲
の下限値が電源電圧Vccよりも高くなるため、ウインド
コンパレータWCの出力はない。従って、このローパス
フィルタ回路80は故障時に出力が発生しないフェールセ
ーフな構成である。
【0121】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、複
数の駆動対象物を周期的に走査駆動する際に、駆動対象
物が同時に駆動する等の異常時に確実に出力が停止して
異常を知らせることができるフェールセーフな走査回路
を実現できると共に、フェールセーフ走査回路の回路構
成を簡素化できる。
【0122】また、かかるフェールセーフな走査回路を
用いた多光軸光線式センサによれば、走査駆動に異常が
発生したり故障時には必ず出力が停止するので、例えば
安全性の高いフェールセーフなマン・センサを実現でき
る。更に、ローパスフィルタ回路でクロック信号の周波
数を監視する構成とすることで、走査駆動方式の多光軸
光線式センサのフェールセーフ性をより一層高めること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフェールセーフ走査回路の一実施例を
示す全体構成図
【図2】同上実施例の計数回路の構成例を示す図
【図3】計数回路の出力タイムチャート
【図4】同上実施例の走査出力生成回路の構成図
【図5】走査出力生成回路の矩形波信号と走査出力信号
のタイムチャート
【図6】同上実施例の故障検出回路の第1の実施例を示
す構成図
【図7】フェールセーフなウインドコンパレータの回路
【図8】計数回路の別の実施例の回路構成図
【図9】図7の計数回路を使用した場合の走査出力生成
回路の回路構成図
【図10】本発明のフェールセーフ走査回路に使用する故
障検出回路の第2の実施例を示す全体構成図
【図11】同上故障検出回路に適用される検波・位相反転
回路の回路例を示す図
【図12】検波・位相反転回路群と出力及びこの出力を変
調して得られた走査出力信号のタイムチャート
【図13】同上故障検出回路における加算回路とウインド
コンパレータとの出力関係を示すタイムチャート
【図14】同上故障検出回路における第3整流回路の回路
【図15】同上故障検出回路における第4整流回路の回路
【図16】同上整流回路の別の回路図
【図17】故障検出回路の第3の実施例を示す全体構成図
【図18】故障検出回路の第4の実施例を示す全体構成図
【図19】同上故障検出回路における加算回路の回路図
【図20】故障検出回路の第5の実施例を示す全体構成図
【図21】本発明の多光軸光線式センサの第1実施例の走
査出力発生回路の構成図
【図22】同上第1実施例のセンサ回路の構成図
【図23】多光軸光線式センサの第2実施例のセンサ回路
の構成図
【図24】同上第2実施例のセンサ回路に使用されるオフ
・ディレー回路の構成例を示す図
【図25】多光軸光線式センサの第3実施例のセンサ回路
の構成図
【図26】ローパスフィルタ回路の構成図
【符号の説明】
10 計数回路 20 走査出力生成回路 30,101 ,110 故障検出回路 21 第1ANDゲート群 22,45,102 高周波信号発生回路 23 インバータ回路 24 第2ANDゲート群 31,32,103 ,104 ,111 ,112 加算回路 35 ANDゲート 37,108 ,118 オン・ディレー回路 41 第1フェールセーフ走査回路 42 第2フェールセーフ走査回路 43 クロック信号発生回路 50,60,70 センサ回路 52 第1フィルタ回路 53 第2フィルタ回路 56 ANDゲート 57 オン・ディレー回路 80 ローパスフィルタ回路 101 検波・位相反転回路 WC1〜WC8 ウインドコンパレータ CAi,CB ,CCi,CDi,C1 〜C8 コンデンサ DAi,DB1,DCi,DDi,DD1,D1 〜D8 ダイオ
ード R11〜R18 抵抗 PD1 〜PD8 受光素子 PT1 〜PT8 発光素子 PAi プリアンプ MA1,MA2 メインアンプ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力するクロック信号を複数の駆動対象物
    の数と同数だけ周期的に計数する計数回路と、該計数回
    路の計数出力信号に基づいて時間軸上で時間を異ならせ
    て連続的に前記駆動対象物と同数の走査出力信号を発生
    する走査出力生成回路と、該走査出力生成回路から発生
    する複数の走査出力信号の出力が正常の時高エネルギ状
    態に相当する論理値1の出力を発生し、複数の走査出力
    信号の出力が時間軸上で重なる状態及び1走査周期にお
    いて少なくとも1つの走査出力信号が発生しない状態の
    少なくともどちらか一方の異常状態の時低エネルギ状態
    に相当する論理値0の出力となるフェールセーフな故障
    検出回路とを備え、前記複数の駆動対象物を連続的に切
    替えて駆動し、これを周期的に繰り返し走査するフェー
    ルセーフな走査回路であって、前記故障検出回路が、前
    記走査出力生成回路から順次出力され時間軸上で隣合う
    信号が互いにπの位相差を持った複数の走査出力信号が
    各々入力する複数の入力端子に各々直列接続され当該入
    力端子から入力される走査出力信号を1つの出力端子側
    に伝達する伝達機能及び時間軸上で次に入力される走査
    出力信号の平滑機能を有する各コンデンサ、該各コンデ
    ンサの出力側を各々所定電圧にクランプする各クランプ
    ダイオード、前記1つの出力端子を前記所定電圧にクラ
    ンプするクランプダイオード及び前記出力端子に表れる
    電圧を平滑化する平滑コンデンサで構成されて各走査出
    力信号をそれぞれ倍電圧整流して加算すると共に倍電圧
    整流の充放電時定数を1つの走査出力信号の発生周期に
    対応して設定した第1加算回路を備えてこの第1加算回
    路の出力に基づいて前記走査出力生成回路の複数の走査
    出力信号が時間軸上で重なっているか否かを検出し重な
    っている時に異常と判断して論理値0の出力となる第1
    検出機能部と、前記走査出力生成回路の複数の走査出力
    信号が1走査周期において全て発生したか否かを検出し
    少なくとも1つの走査出力信号が発生しない時に異常と
    判断して論理値0の出力となる第2検出機能部と、第1
    検出機能部と第2検出機能部の両出力の論理積演算を行
    う論理積演算回路と、該論理積演算回路から論理値1の
    出力が入力された時に少なくとも走査出力信号の1走査
    周期以上の遅延時間を持って走査出力信号が正常である
    ことを示す論理値1の出力を発生するオン・ディレー回
    路とを備えて構成したことを特徴とするフェールセーフ
    走査回路。
  2. 【請求項2】前記走査出力生成回路は、計数回路の計数
    出力信号に基づいて時間軸上で時間を異ならせて連続す
    る矩形波信号を出力する駆動対象物と同数のANDゲー
    トからなる第1ANDゲート群と、高周波信号を常時出
    力する高周波信号発生回路と、該高周波信号発生回路の
    出力を反転するインバータ回路と、駆動対象物と同数の
    ANDゲートからなり各ANDゲートの一方の入力端子
    に前記第1ANDゲート群の各ANDゲートの矩形波出
    力が入力され、時間軸上で1つおきの矩形波出力が入力
    するANDゲートの他方の入力端子に前記高周波信号発
    生回路からの出力が入力され残りのANDゲートの他方
    の入力端子に前記インバータ回路の出力が入力され前記
    第1ANDゲート群の対応するANDゲートからの矩形
    波信号が論理値1の間に他方の入力端子に印加される信
    号を走査出力信号として出力する第2ANDゲート群と
    を備えて構成した請求項1記載のフェールセーフ走査回
    路。
  3. 【請求項3】前記故障検出回路の第1検出機能部は、前
    記第1加算回路と、該第1加算回路の出力レベルが1つ
    の走査出力信号の倍電圧整流レベルと略等しいレベルの
    範囲内にある時に論理値1の出力を発生する第1ウイン
    ドコンパレータと、該第1ウインドコンパレータの出力
    を整流して前記論理積演算回路に出力する第1整流回路
    とを備えて構成した請求項1記載のフェールセーフ走査
    回路。
  4. 【請求項4】前記第2検出機能部は、各走査出力信号を
    それぞれ倍電圧整流して加算すると共に、倍電圧整流の
    充放電時定数を全ての走査出力信号の1走査周期に対応
    して設定した第2加算回路と、該第2加算回路の出力レ
    ベルが全ての走査出力信号の倍電圧整流レベルの加算値
    と略等しいレベルの範囲内にある時に論理値1の出力を
    発生する第2ウインドコンパレータと、該第2ウインド
    コンパレータの出力を整流して前記論理積演算回路に出
    力する第2整流回路とを備えて構成した請求項1記載の
    フェールセーフ走査回路。
  5. 【請求項5】入力するクロック信号を複数の駆動対象物
    の数と同数だけ周期的に計数する計数回路と、該計数回
    路の計数出力信号に基づいて時間軸上で時間を異ならせ
    て連続的に前記駆動対象物と同数の走査出力信号を発生
    する走査出力生成回路と、該走査出力生成回路から発生
    する複数の走査出力信号の出力が正常の時高エネルギ状
    態に相当する論理値1の出力を発生し、複数の走査出力
    信号の出力が時間軸上で重なる状態及び1走査周期にお
    いて少なくとも1つの走査出力信号が発生しない状態の
    少なくともどちらか一方の異常状態の時低エネルギ状態
    に相当する論理値0の出力となるフェールセーフな故障
    検出回路とを備え、前記複数の駆動対象物を連続的に切
    替えて駆動し、これを周期的に繰り返し走査するフェー
    ルセーフな走査回路であって、前記故障検出回路が、前
    記走査出力生成回路から発生する走査出力信号を位相反
    転する位相反転回路を前記走査出力信号と同数備えた位
    相反転回路群と、該位相反転回路群で位相反転され2つ
    のグループに分割された各走査出力信号の各グループ毎
    の走査出力信号の出力レベルをそれぞれ加算する第3及
    び第4加算回路と、第3加算回路の加算値が入力する第
    1入力端子と第4加算回路の加算値が入力する第2入力
    端子の2つの入力端子を有し、各入力端子に入力する加
    算値レベルが各グループ内の走査出力信号数に基づいて
    設定された互いに異なるそれぞれの所定レベル範囲内に
    ある時のみ論理値1の出力を発生する第3ウインドコン
    パレータと、第4加算回路の加算値が入力する第1入力
    端子と第3加算回路の加算値が入力する第2入力端子の
    2つの入力端子を有し、各入力端子に入力する加算値レ
    ベルが前記第3ウインドコンパレータと同じに設定され
    た所定レベル範囲内にある時のみ論理値1の出力を発生
    する第4ウインドコンパレータと、第3ウインドコンパ
    レータと第4ウインドコンパレータの出力を整流すると
    共に時定数が全ての走査出力信号の1走査周期に対応し
    て設定され両ウインドコンパレータの出力が正常で交互
    に発生している時のみ両ウインドコンパレータの加算値
    に対応するレベルの出力を発生する第3整流回路と、第
    3ウインドコンパレータと第4ウインドコンパレータの
    出力を整流すると共に時定数が1つの走査出力信号の発
    生周期に対応して設定され少なくともどちらが一方のウ
    インドコンパレータの出力を入力している時に論理値1
    の出力を発生し両ウインドコンパレータがどちらも出力
    を発生しないときに出力が論理値0となる第4整流回路
    と、第3整流回路から入力する入力レベルが両ウインド
    コンパレータの加算値レベルと略同等のレベル範囲にあ
    り、且つ第4整流回路から論理値1の出力が入力してい
    る時のみ論理値1の出力を発生する第5ウインドコンパ
    レータと、第5ウインドコンパレータから論理値1の出
    力が入力した時に少なくとも走査出力信号の1走査周期
    以上の遅延時間を持って走査出力信号が正常であること
    を示す論理値1の出力を発生するオン・ディレー回路と
    を備えて構成したことを特徴とするフェールセーフ走査
    回路。
  6. 【請求項6】入力するクロック信号を複数の駆動対象物
    の数と同数だけ周期的に計数する計数回路と、該計数回
    路の計数出力信号に基づいて時間軸上で時間を異ならせ
    て連続的に前記駆動対象物と同数の走査出力信号を発生
    する走査出力生成回路と、該走査出力生成回路から発生
    する複数の走査出力信号の出力が正常の時高エネルギ状
    態に相当する論理値1の出力を発生し、複数の走査出力
    信号の出力が時間軸上で重なる状態及び1走査周期にお
    いて少なくとも1つの走査出力信号が発生しない状態の
    少なくともどちらか一方の異常状態の時低エネルギ状態
    に相当する論理値0の出力となるフェールセーフな故障
    検出回路とを備え、前記複数の駆動対象物を連続的に切
    替えて駆動し、これを周期的に繰り返し走査するフェー
    ルセーフな走査回路であって、前記故障検出回路が、前
    記走査出力生成回路から発生する走査出力信号を検波且
    つ位相反転する検波・位相反転回路を前記走査出力信号
    と同数備えた検波・位相反転回路群と、該検波・位相反
    転回路群で検波・位相反転され2つのグループに分割さ
    れた走査出力信号のそれぞれのグループ内の走査出力信
    号数と同数の入力端子を有し、該複数の入力端子と1つ
    の出力端子間に、コンデンサ、該コンデンサと直列接続
    する抵抗及び前記コンデンサの出力側を所定電圧にクラ
    ンプするクランプダイオードからなる回路を互いに並列
    に接続し、複数の入力端子に印加される走査出力信号数
    に基づいた電圧レベルの出力を発生する第5及び第6加
    算回路と、第5加算回路の加算値が入力する第1入力端
    子と第6加算回路の加算値が入力する第2入力端子の2
    つの入力端子を有し、各入力端子に入力する加算値レベ
    ルが各グループ内の走査出力信号数に基づいて設定され
    た互いに異なるそれぞれの所定レベル範囲内にある時の
    み論理値1の出力を発生する第6ウインドコンパレータ
    と、第6加算回路の加算値が入力する第1入力端子と第
    5加算回路の加算値が入力する第2入力端子の2つの入
    力端子を有し、各入力端子に入力する加算値レベルが前
    記第6ウインドコンパレータと同じに設定された所定レ
    ベル範囲内にある時のみ論理値1の出力を発生する第7
    ウインドコンパレータと、第6ウインドコンパレータと
    第7ウインドコンパレータの出力をそれぞれ整流すると
    共に時定数が1つの走査出力信号の発生周期に対応して
    設定された第5及び第6整流回路と、第5整流回路と第
    6整流回路の両整流出力の論理和を演算する論理和演算
    回路と、該論理和演算回路から論理値1の出力が入力し
    た時に少なくとも走査出力信号の1走査周期以上の遅延
    時間を持って走査出力信号が正常であることを示す論理
    値1の出力を発生するオン・ディレー回路とを備えて構
    成したことを特徴とするフェールセーフ走査回路。
  7. 【請求項7】互いに共通のクロック信号で駆動する請求
    項1、5及び6記載の第1及び第2フェールセーフ走査
    回路と、第1フェールセーフ走査回路から時間軸上で時
    間を異ならせて連続的に出力される複数の高周波の走査
    出力信号で順次切替え走査駆動され光ビームを発生する
    複数の発光素子と、該各発光素子と対面して配置されて
    発光素子からの光ビームを受光した時に論理値1の受光
    出力を発生する複数の受光素子と、該各受光素子毎に対
    応して設けられ受光素子からの受光出力を増巾すると共
    に、前記第2フェールセーフ走査回路から時間軸上で時
    間を異ならせて連続的に且つ第1フェールセーフ走査回
    路の走査出力信号と同期して発生する矩形波信号を電源
    として入力する複数の増巾器と、該複数の増巾器からの
    各増巾出力の論理和出力と前記第2フェールセーフ走査
    回路における故障検出回路の出力との論理積演算を行う
    第1論理積演算回路と、該第1論理積演算回路から論理
    値1の出力が入力した時に少なくとも走査出力信号の1
    走査周期以上の遅延時間を持って論理値1の出力を発生
    するオン・ディレー回路とを備えて構成されることを特
    徴とする多光軸光線式センサ。
  8. 【請求項8】第1及び第2フェールセーフ走査回路の前
    記共通クロック信号の周波数が所定値以上となった時に
    論理値0の出力を発生するローパスフィルタ回路を設
    け、該ローパスフィルタ回路の出力を、前記第1論理積
    演算回路に入力する構成とした請求項7記載の多光軸光
    線式センサ。
  9. 【請求項9】前記ローパスフィルタ回路が、プログラマ
    ブル・ユニジャンクション・トランジスタと、電源電圧
    を分圧して前記プログラマブル・ユニジャンクション・
    トランジスタのゲート電圧を設定する分圧抵抗と、電源
    電圧とプログラマブル・ユニジャンクション・トランジ
    スタのアノード側との間に直列接続される抵抗と、プロ
    グラマブル・ユニジャンクション・トランジスタに対し
    て並列接続され前記抵抗と共にプログラマブル・ユニジ
    ャンクション・トランジスタの発振時定数を設定するコ
    ンデンサと、該コンデンサと抵抗との間にコレクタが接
    続しエミッタがアースに接続し前記クロック信号と相関
    関係のある信号がベースに入力する前記コンデンサと並
    列接続されトランジスタと、プログラマブル・ユニジャ
    ンクション・トランジスタの発振出力の閾値判定を行う
    フェールセーフなウインドコンパレータと、該ウインド
    コンパレータの出力を整流する整流回路とを備えて構成
    された請求項8記載の多光軸光線式センサ。
  10. 【請求項10】第1フェールセーフ走査回路から各発光素
    子に与える走査出力信号の周波数を、走査周期の最後に
    走査される発光素子とその他の発光素子とで異ならせる
    構成とする一方、前記その他の発光素子に対応する受光
    素子の増巾受光出力の論理和出力を入力し対応する発光
    素子に与えられる周波数の信号を抽出する第1フィルタ
    と、前記最後に走査される発光素子に対応する受光素子
    の増巾受光出力を入力し対応する最後に走査される発光
    素子に与えられる周波数の信号を抽出する第2フィルタ
    とを設け、これら第1フィルタと第2フィルタの論理和
    出力を前記第1論理積演算回路に入力する構成とした請
    求項7記載の多光軸光線式センサ。
  11. 【請求項11】第1フェールセーフ走査回路における故障
    検出回路の出力と前記複数の発光素子の電源入力との論
    理積演算を行う第2論理積演算回路を設け、該第2論理
    積演算回路の出力を発光素子の電源入力とする構成とし
    た請求項7記載の多光軸光線式センサ。
  12. 【請求項12】第1フェールセーフ走査回路における故障
    検出回路の出力と走査周期最後の走査出力信号との論理
    積演算を行う第3論理積演算回路と、受光素子に対応す
    る複数の増巾器からの増巾受光出力の論理和出力と第2
    フェールセーフ走査回路の走査周期最後の矩形波信号と
    の論理積演算を行う第4論理積演算回路と、前記第3論
    理積演算回路の出力と前記第4の論理積演算回路の出力
    の論理積演算を行う第5論理積演算回路と、該第5論理
    積演算回路から論理値1の出力が停止した時に少なくと
    も走査出力信号の1走査周期以上の遅延時間を持って論
    理値1の出力が停止するオフ・ディレー回路とを備え、
    該オフ・ディレー回路の出力を第1論理積演算回路に入
    力する構成した請求項7記載の多光軸光線式センサ。
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