JPH0681784A - 圧縮機 - Google Patents
圧縮機Info
- Publication number
- JPH0681784A JPH0681784A JP23214292A JP23214292A JPH0681784A JP H0681784 A JPH0681784 A JP H0681784A JP 23214292 A JP23214292 A JP 23214292A JP 23214292 A JP23214292 A JP 23214292A JP H0681784 A JPH0681784 A JP H0681784A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rotor
- separator
- axial groove
- groove
- cylinder space
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C18/00—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
- F04C18/02—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents
- F04C18/04—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents of internal-axis type
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)
- Rotary Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 公転ロータ式圧縮機における構造の簡素化
と、異音の防止を目的とする。 【構造】 シリンダ空間を形成するハウジングと、シリ
ンダ空間の中心軸回りに公転駆動されて外周面とハウジ
ングの内周面との間でシリンダ空間内に圧縮室を形成す
るロータと、ロータの外周部に軸線と平行に設けられた
軸方向溝と、一端がハウジングに固定支持され自由端が
軸方向溝に緩挿されロータの自転を阻止し且つ圧縮室を
吸入孔側と吐出孔側に分けるセパレータと、吸入孔側に
媒体を導く吸入孔と、吐出孔側から媒体を吐出する吐出
孔を備えた圧縮機において、軸方向溝に配設されセパレ
ータに対して間接的にロータの直線及び回転摺動を可能
にしたシューを備えた。
と、異音の防止を目的とする。 【構造】 シリンダ空間を形成するハウジングと、シリ
ンダ空間の中心軸回りに公転駆動されて外周面とハウジ
ングの内周面との間でシリンダ空間内に圧縮室を形成す
るロータと、ロータの外周部に軸線と平行に設けられた
軸方向溝と、一端がハウジングに固定支持され自由端が
軸方向溝に緩挿されロータの自転を阻止し且つ圧縮室を
吸入孔側と吐出孔側に分けるセパレータと、吸入孔側に
媒体を導く吸入孔と、吐出孔側から媒体を吐出する吐出
孔を備えた圧縮機において、軸方向溝に配設されセパレ
ータに対して間接的にロータの直線及び回転摺動を可能
にしたシューを備えた。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、圧縮機に関するもの
で、更に詳しくは、シリンダ空間内にシリンダロータが
偏心状態に支持されて公転し、ハウジング内周面とシリ
ンダロータ外周面との間で圧縮室を形成して媒体を圧縮
する形式の公転ロータ式圧縮機に関する。
で、更に詳しくは、シリンダ空間内にシリンダロータが
偏心状態に支持されて公転し、ハウジング内周面とシリ
ンダロータ外周面との間で圧縮室を形成して媒体を圧縮
する形式の公転ロータ式圧縮機に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の公転ロータ式圧縮機として、特願
平３−９１３３５がある。この従来技術では、圧縮機の
ロータを公転させるため、ロータ自身の自転を阻止する
構成になっている。それは、一端をハウジングに支持さ
れ他端がシリンダ空間内に突出するセパレータを、ロー
タ外周部に形成された軸方向溝に緩挿させることによっ
て行っている。又、ロータ外周部に形成された軸方向溝
の側壁とセパレータが直接摺動していた。
平３−９１３３５がある。この従来技術では、圧縮機の
ロータを公転させるため、ロータ自身の自転を阻止する
構成になっている。それは、一端をハウジングに支持さ
れ他端がシリンダ空間内に突出するセパレータを、ロー
タ外周部に形成された軸方向溝に緩挿させることによっ
て行っている。又、ロータ外周部に形成された軸方向溝
の側壁とセパレータが直接摺動していた。
【０００３】上記した構成によると、ロータが公転した
際に、軸方向溝がセパレータに対して平行移動と回転移
動の混ざり合った複雑な移動をするために、軸方向溝の
側壁形状は、ロータ外周側の開口部において幅が狭く、
ロータ内部において幅が広く形成され、その間の溝側壁
にテーパ部が設けられている形状となっている。このよ
うな側壁形状の軸方向溝において、ロータ外周側の開口
部の幅と、セパレータとの隙間を限りなくゼロに近づけ
ると、ロータが公転して傾いた時に、開口部の側壁とセ
パレータが干渉を起こす。このようなことを防ぐため
に、セパレータと軸方向溝の開口部の最も幅の狭い部分
の隙間、例えば両側に１０分の１ミリ程度の隙間を有し
ていた。そのために、吐出孔側の圧縮室と吸入孔側の圧
縮室の気密を保持するシール部材が設けられている。こ
のシール部材は、軸方向溝の開口部のどちらか一方の側
壁に形成されロータの円周方向に延びるシール収納溝に
収納され吐出孔側の圧縮室と吸入孔側の圧縮室との間の
気密を保持している。
際に、軸方向溝がセパレータに対して平行移動と回転移
動の混ざり合った複雑な移動をするために、軸方向溝の
側壁形状は、ロータ外周側の開口部において幅が狭く、
ロータ内部において幅が広く形成され、その間の溝側壁
にテーパ部が設けられている形状となっている。このよ
うな側壁形状の軸方向溝において、ロータ外周側の開口
部の幅と、セパレータとの隙間を限りなくゼロに近づけ
ると、ロータが公転して傾いた時に、開口部の側壁とセ
パレータが干渉を起こす。このようなことを防ぐため
に、セパレータと軸方向溝の開口部の最も幅の狭い部分
の隙間、例えば両側に１０分の１ミリ程度の隙間を有し
ていた。そのために、吐出孔側の圧縮室と吸入孔側の圧
縮室の気密を保持するシール部材が設けられている。こ
のシール部材は、軸方向溝の開口部のどちらか一方の側
壁に形成されロータの円周方向に延びるシール収納溝に
収納され吐出孔側の圧縮室と吸入孔側の圧縮室との間の
気密を保持している。
【０００４】
【発明が解決しうよとする課題】前述したように従来の
技術は、軸方向溝の側壁とセパレータが直接摺動するた
めに、軸方向溝の形状がロータの外周部の開口部におい
て幅が狭くロータ内部において幅が広くなっている形状
に形成され、軸方向溝とセパレータとの間には最低限前
述した程度の隙間が生じてしまい、吐出孔側の圧縮室と
吸入孔側の圧縮室との間の気密を保持するシール部材が
必要となる。又、圧縮行程が終了したときの位置、即ち
下から上へ移動していたシリンダロータの運動が上から
下へ移動する運動に変わるときに、軸方向溝とセパレー
タとの隙間が大きいため、ロータの回転力及び吐出が終
了した際に発生する吸入空間からの反力によって、軸方
向溝の側壁がセパレータにぶつかり異音が発生してい
た。
技術は、軸方向溝の側壁とセパレータが直接摺動するた
めに、軸方向溝の形状がロータの外周部の開口部におい
て幅が狭くロータ内部において幅が広くなっている形状
に形成され、軸方向溝とセパレータとの間には最低限前
述した程度の隙間が生じてしまい、吐出孔側の圧縮室と
吸入孔側の圧縮室との間の気密を保持するシール部材が
必要となる。又、圧縮行程が終了したときの位置、即ち
下から上へ移動していたシリンダロータの運動が上から
下へ移動する運動に変わるときに、軸方向溝とセパレー
タとの隙間が大きいため、ロータの回転力及び吐出が終
了した際に発生する吸入空間からの反力によって、軸方
向溝の側壁がセパレータにぶつかり異音が発生してい
た。
【０００５】そこで、本発明ではシール部材を無くすこ
とによる構造の簡素化と、軸方向溝とセパレータとの隙
間が大きいことによって生じる異音を防止することを技
術的課題とする。
とによる構造の簡素化と、軸方向溝とセパレータとの隙
間が大きいことによって生じる異音を防止することを技
術的課題とする。
【０００６】
【０００７】
【発明を解決するための手段】上記した技術的課題を解
決するために講じた技術的手段は、内部にシリンダ空間
を形成するハウジングと、シリンダ空間内に偏心状態に
支持されシリンダ空間の中心軸回りに公転駆動されて外
周面とハウジングの内周面との間でシリンダ空間内に圧
縮室を形成するロータと、ロータの外周部に軸線と平行
に設けられた軸方向溝と、一端がハウジングに固定支持
され自由端を成す他端が軸方向溝に緩挿されロータの自
転を阻止し且つ圧縮室を吸入孔側と吐出孔側に分けるセ
パレータと、吸入孔側に媒体を導く吸入孔と、吐出孔側
から媒体を吐出する吐出孔を備えた圧縮機において、軸
方向溝に配設されセパレータに対して間接的にロータの
直線及び回転摺動を可能にしたシューを備えた。
決するために講じた技術的手段は、内部にシリンダ空間
を形成するハウジングと、シリンダ空間内に偏心状態に
支持されシリンダ空間の中心軸回りに公転駆動されて外
周面とハウジングの内周面との間でシリンダ空間内に圧
縮室を形成するロータと、ロータの外周部に軸線と平行
に設けられた軸方向溝と、一端がハウジングに固定支持
され自由端を成す他端が軸方向溝に緩挿されロータの自
転を阻止し且つ圧縮室を吸入孔側と吐出孔側に分けるセ
パレータと、吸入孔側に媒体を導く吸入孔と、吐出孔側
から媒体を吐出する吐出孔を備えた圧縮機において、軸
方向溝に配設されセパレータに対して間接的にロータの
直線及び回転摺動を可能にしたシューを備えた。
【０００８】
【作用】軸方向溝に配設され、セパレータに対して間接
的にロータの直線及び回転摺動を可能にしたシューを備
えたことによって、セパレータとシューが間接的に摺動
し、ロータの公転によって生ずるセパレータとロータの
直線摺動をシューとセパレータで行い、ロータの公転に
よって生ずるセパレータとロータの直線摺動をロータと
シューで行う。すると、セパレータとシュー又はシュー
と軸方向溝の側壁との隙間を、例えば１００分の１以下
にしても、前述したような軸方向溝の側壁とセパレータ
との干渉は無くなる。
的にロータの直線及び回転摺動を可能にしたシューを備
えたことによって、セパレータとシューが間接的に摺動
し、ロータの公転によって生ずるセパレータとロータの
直線摺動をシューとセパレータで行い、ロータの公転に
よって生ずるセパレータとロータの直線摺動をロータと
シューで行う。すると、セパレータとシュー又はシュー
と軸方向溝の側壁との隙間を、例えば１００分の１以下
にしても、前述したような軸方向溝の側壁とセパレータ
との干渉は無くなる。
【０００９】並びに、この程度の隙間なら圧縮機の機能
に支障をきたすことなく、吸入孔側の圧縮室と吐出孔側
の圧縮室との気密を保つことができるために、シール部
材を必要としない。よって、シュー自体がシール部材も
兼ねることになり構造が簡素化した。並びに、隙間を前
記した１００分の１ミリ以下に減少させたことによって
打音を防止した。
に支障をきたすことなく、吸入孔側の圧縮室と吐出孔側
の圧縮室との気密を保つことができるために、シール部
材を必要としない。よって、シュー自体がシール部材も
兼ねることになり構造が簡素化した。並びに、隙間を前
記した１００分の１ミリ以下に減少させたことによって
打音を防止した。
【００１０】
【実施例】本発明に係る一実施例を図面に基づいて説明
する。
する。
【００１１】図１は、圧縮機の軸と直交方向の断面図で
ある。同図において、ハウジング１は内部にシリンダ空
間２を形成し、シリンダ空間２には、吸入空間（図示省
略）とこのシリンダ空間２との間を連通し媒体を導くた
めの吸入孔３、吐出空間（図示省略）とシリンダ空間２
との間を連通し圧縮された媒体を吐出空間に導く吐出孔
４、並びに吸入孔３から導入された媒体を圧縮せずにそ
のまま再び吸入空間に戻す二つのバイパス孔５が連通し
ている。
ある。同図において、ハウジング１は内部にシリンダ空
間２を形成し、シリンダ空間２には、吸入空間（図示省
略）とこのシリンダ空間２との間を連通し媒体を導くた
めの吸入孔３、吐出空間（図示省略）とシリンダ空間２
との間を連通し圧縮された媒体を吐出空間に導く吐出孔
４、並びに吸入孔３から導入された媒体を圧縮せずにそ
のまま再び吸入空間に戻す二つのバイパス孔５が連通し
ている。
【００１２】双方のバイパス孔５はそれぞれ、シリンダ
空間２への開口となる連通部が半径方向よりも円周方向
に長い細長形状を有し、また吐出孔４との間の距離が相
互に異なる位置に配される。バイパス孔５は、バイパス
バルブ（図示省略）を介して吐出孔４からの距離が遠い
側から順次に開放され、この開放によって圧縮室の有効
圧縮容量が変更されるため、圧縮機の吐出圧がバイパス
バルブによって制御される。
空間２への開口となる連通部が半径方向よりも円周方向
に長い細長形状を有し、また吐出孔４との間の距離が相
互に異なる位置に配される。バイパス孔５は、バイパス
バルブ（図示省略）を介して吐出孔４からの距離が遠い
側から順次に開放され、この開放によって圧縮室の有効
圧縮容量が変更されるため、圧縮機の吐出圧がバイパス
バルブによって制御される。
【００１３】シリンダ空間２内にはロータ６が、エンジ
ン（図示省略）に直結されて偏心シャフト７上に、軸受
け８を介して相対的に回転可能に支持されている。ロー
タ６は、偏心シャフト７を中心としてシリンダ空間２内
を図中時計回りに公転する中空円筒状に形成され、その
外周部の一か所に軸方向溝９が形成されている。軸方向
溝９の側壁１０は、ロータ６の外周側の開口部において
半円形状に凹むようにして形成されている。
ン（図示省略）に直結されて偏心シャフト７上に、軸受
け８を介して相対的に回転可能に支持されている。ロー
タ６は、偏心シャフト７を中心としてシリンダ空間２内
を図中時計回りに公転する中空円筒状に形成され、その
外周部の一か所に軸方向溝９が形成されている。軸方向
溝９の側壁１０は、ロータ６の外周側の開口部において
半円形状に凹むようにして形成されている。
【００１４】シリンダ空間２の吸入孔３と吐出孔４との
間において、ハウジング１内に支持されたセパレータ１
１がハウジング内周面１２からシリンダ空間２内に突出
し軸方向溝９に向かって延びている。このセパレータ１
１は、一端に円筒状の係止部１１ａから延びているプレ
ート部１１ｂの自由端を成す他端において軸方向溝９の
開口部からロータ６内部に緩挿されている。セパレータ
１１のプレート部１１ｂと軸方向溝９のロータ６の側壁
１０との間にはシュー１３が設けられ、セパレータ１１
のプレート部１１ｂと軸方向溝９のロータ６の側壁１０
との両者に摺動する。
間において、ハウジング１内に支持されたセパレータ１
１がハウジング内周面１２からシリンダ空間２内に突出
し軸方向溝９に向かって延びている。このセパレータ１
１は、一端に円筒状の係止部１１ａから延びているプレ
ート部１１ｂの自由端を成す他端において軸方向溝９の
開口部からロータ６内部に緩挿されている。セパレータ
１１のプレート部１１ｂと軸方向溝９のロータ６の側壁
１０との間にはシュー１３が設けられ、セパレータ１１
のプレート部１１ｂと軸方向溝９のロータ６の側壁１０
との両者に摺動する。
【００１５】図２は、ロータ６の回転によって生ずるロ
ータの各公転位置における軸方向溝９とセパレータ１１
とシュー１３との関係を示すモデル図である。まず、同
図（Ａ）の公転角０度の位置において、セパレータ１１
は軸方向溝９のほぼ中心に位置する。ロータ６が公転
し、同図（Ｂ）の公転角９０度の位置に達すると、ロー
タ６はシリンダ空間２の図中下方向に移動し、軸方向溝
９はセパレータ１１の先端方向に僅かに移動するが、ロ
ータ６の自転はセパレータ１１により阻止されてロータ
６は僅かに左下がりに傾いた状態に留まる。このとき、
シュー１３はセパレータ１１のプレート部１１ｂと上下
方向に摺動すると同時に、シュー１３の円形側面と軸方
向溝９の側壁１０が円周方向に摺動する。次に、同図
（Ｃ）の公転角１８０度の位置においてロータ６はシリ
ンダ空間２の最も下部に位置し、軸方向溝９及びシュー
１３は共にセパレータ１１の先端側にに移動し、更に同
図（Ｄ）の公転角２７０度の位置において右下がりに傾
斜した状態となる。尚、ロータ６の公転により、この圧
縮機の図（Ｃ）の右側の圧縮室２ａにおいては、図
（Ｃ）及び（Ｄ）の状態で媒体を吸入する吸入行程を開
始し、次に同図（Ａ）から圧縮行程に移行し、図中左側
が圧縮室となって同図（Ｂ）から同図（Ｄ）を経て圧縮
室の圧縮行程が終了する。
ータの各公転位置における軸方向溝９とセパレータ１１
とシュー１３との関係を示すモデル図である。まず、同
図（Ａ）の公転角０度の位置において、セパレータ１１
は軸方向溝９のほぼ中心に位置する。ロータ６が公転
し、同図（Ｂ）の公転角９０度の位置に達すると、ロー
タ６はシリンダ空間２の図中下方向に移動し、軸方向溝
９はセパレータ１１の先端方向に僅かに移動するが、ロ
ータ６の自転はセパレータ１１により阻止されてロータ
６は僅かに左下がりに傾いた状態に留まる。このとき、
シュー１３はセパレータ１１のプレート部１１ｂと上下
方向に摺動すると同時に、シュー１３の円形側面と軸方
向溝９の側壁１０が円周方向に摺動する。次に、同図
（Ｃ）の公転角１８０度の位置においてロータ６はシリ
ンダ空間２の最も下部に位置し、軸方向溝９及びシュー
１３は共にセパレータ１１の先端側にに移動し、更に同
図（Ｄ）の公転角２７０度の位置において右下がりに傾
斜した状態となる。尚、ロータ６の公転により、この圧
縮機の図（Ｃ）の右側の圧縮室２ａにおいては、図
（Ｃ）及び（Ｄ）の状態で媒体を吸入する吸入行程を開
始し、次に同図（Ａ）から圧縮行程に移行し、図中左側
が圧縮室となって同図（Ｂ）から同図（Ｄ）を経て圧縮
室の圧縮行程が終了する。
【００１６】上記したようにこの実施例では、軸方向溝
９とセパレータ１１の間に設けられ平面及び円形の側面
を有するシュー１３を設けたことによって、ロータ６の
公転によって生じるセパレータ１１との上下方向及び円
周方向の摺動をシュー１３の平面側面及び円形側面で別
々に行うため、摺動部分の隙間を前述したように１００
分の１以下にまで抑えることができる。すると、圧縮機
の機能に支障をきたすことなく吐出孔側及び吸入孔側の
圧縮室の気密を保持することができるために、シール部
材を必要としなくなり、構造が簡素化し、回転力によっ
てセパレータ１１とシュー１３がぶつかって生ずる異音
も無くなった。
９とセパレータ１１の間に設けられ平面及び円形の側面
を有するシュー１３を設けたことによって、ロータ６の
公転によって生じるセパレータ１１との上下方向及び円
周方向の摺動をシュー１３の平面側面及び円形側面で別
々に行うため、摺動部分の隙間を前述したように１００
分の１以下にまで抑えることができる。すると、圧縮機
の機能に支障をきたすことなく吐出孔側及び吸入孔側の
圧縮室の気密を保持することができるために、シール部
材を必要としなくなり、構造が簡素化し、回転力によっ
てセパレータ１１とシュー１３がぶつかって生ずる異音
も無くなった。
【００１７】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の公転ロー
タ式圧縮機では、内部にシリンダ空間を形成するハウジ
ングと、シリンダ空間内に偏心状態に支持されシリンダ
空間の中心軸回りに公転駆動されて外周面とハウジング
の内周面との間でシリンダ空間内に圧縮室を形成するロ
ータと、ロータの外周部に軸線と平行に設けられた軸方
向溝と、一端がハウジングに固定支持され自由端を成す
他端が軸方向溝に緩挿されロータの自転を阻止し且つ圧
縮室を吸入孔側と吐出孔側に分けるセパレータと、吸入
孔側に媒体を導く吸入孔と、吐出孔側から媒体を吐出す
る吐出孔を備えた圧縮機において、軸方向溝に配設され
セパレータに対して間接的にロータの直線及び回転摺動
を可能にしたシューを備えた圧縮機であり、シール部材
を不必要とする簡素な構造で、しかも、セパレータとシ
ュー及びシューと軸方向溝の側壁との隙間が極微小なた
めに、シリンダロータの圧縮行程が終了したときの位置
において発生する異音を防止することができた。
タ式圧縮機では、内部にシリンダ空間を形成するハウジ
ングと、シリンダ空間内に偏心状態に支持されシリンダ
空間の中心軸回りに公転駆動されて外周面とハウジング
の内周面との間でシリンダ空間内に圧縮室を形成するロ
ータと、ロータの外周部に軸線と平行に設けられた軸方
向溝と、一端がハウジングに固定支持され自由端を成す
他端が軸方向溝に緩挿されロータの自転を阻止し且つ圧
縮室を吸入孔側と吐出孔側に分けるセパレータと、吸入
孔側に媒体を導く吸入孔と、吐出孔側から媒体を吐出す
る吐出孔を備えた圧縮機において、軸方向溝に配設され
セパレータに対して間接的にロータの直線及び回転摺動
を可能にしたシューを備えた圧縮機であり、シール部材
を不必要とする簡素な構造で、しかも、セパレータとシ
ュー及びシューと軸方向溝の側壁との隙間が極微小なた
めに、シリンダロータの圧縮行程が終了したときの位置
において発生する異音を防止することができた。
【図１】本発明に係る一実施例の構造を示す軸と直行方
向の断面図である。
向の断面図である。
【図２】（Ａ）から（Ｂ）はそれぞれ、シリンダロータ
の公転によって生ずる各公転位置における軸方向溝とセ
パレータとシューの関係を示す軸と直行方向の断面図で
ある。
の公転によって生ずる各公転位置における軸方向溝とセ
パレータとシューの関係を示す軸と直行方向の断面図で
ある。
１・・・ハウジング ２・・・シリンダ空間 ３・・・吸入孔 ４・・・吐出孔 ５・・・バイパス孔 ６・・・シリンダロータ ７・・・偏心シャフト ９・・・軸方向溝 １１・・・セパレータ １３・・・シュー
Claims (1)
- 【請求項１】 内部にシリンダ空間を形成するハウジン
グと、前記シリンダ空間内に偏心状態に支持され前記シ
リンダ空間の中心軸回りに公転駆動されて外周面と前記
ハウジングの内周面との間で前記シリンダ空間内に圧縮
室を形成するロータと、前記ロータの外周部に軸線と平
行に設けられた軸方向溝と、一端が前記ハウジングに固
定支持され自由端を成す他端が前記軸方向溝に緩挿され
ロータの自転を阻止し且つ前記圧縮室を吸入孔側と吐出
孔側に分けるセパレータと、前記吸入孔側に媒体を導く
吸入孔と、前記吐出孔側から媒体を吐出する吐出孔を備
えた圧縮機において、 前記軸方向溝に配設され前記セパレータに対して間接的
に前記ロータの直線及び回転摺動を可能にしたシューを
備えたことを特徴とする圧縮機。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23214292A JPH0681784A (ja) | 1992-08-31 | 1992-08-31 | 圧縮機 |
| DE19934329159 DE4329159A1 (de) | 1992-08-31 | 1993-08-30 | Variabler Verdrängerkompressor |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23214292A JPH0681784A (ja) | 1992-08-31 | 1992-08-31 | 圧縮機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0681784A true JPH0681784A (ja) | 1994-03-22 |
Family
ID=16934655
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23214292A Pending JPH0681784A (ja) | 1992-08-31 | 1992-08-31 | 圧縮機 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0681784A (ja) |
| DE (1) | DE4329159A1 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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