JPH0681468B2 - 電動機 - Google Patents

電動機

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JPH0681468B2
JPH0681468B2 JP59161866A JP16186684A JPH0681468B2 JP H0681468 B2 JPH0681468 B2 JP H0681468B2 JP 59161866 A JP59161866 A JP 59161866A JP 16186684 A JP16186684 A JP 16186684A JP H0681468 B2 JPH0681468 B2 JP H0681468B2
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    • H02K29/00Motors or generators having non-mechanical commutating devices, e.g. discharge tubes or semiconductor devices
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    • HELECTRICITY
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  • Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、界磁磁極を有する界磁部と巻線用溝を有する
電機子鉄心を具備する電動機に関するものである。
従来例の構成とその問題点 電機子鉄心に巻線用溝を設けて多相の巻線を収納するよ
うにした電動機は、巻線用溝の間に形成される歯に界磁
部の磁束を収束させることができるために、その出力が
大きいという利点がある。そのため、産業用ロボットや
NC機器の駆動動力源として広く使用されている。しかし
ながら、このような電動機では、界磁部の磁極と電機子
鉄心の巻線用溝の相互作用によりコギングトルクが発生
する。以下、これについてブラシレス形の直流電動機を
例にとり、図面を参照して説明する。
第1図は従来の電動機の構造を表わす要部構成図であ
る。回転軸1に取りつけられた強磁性体のロータ2の外
周に、円環状のマグネット3が取りつけられている。マ
グネット3には4極の磁極が等角度間隔に着磁されてお
り、界磁部を形成している。界磁部のマグネット3と所
定の間隙を離して電機子鉄心4が配置されている。マグ
ネット3と電機子鉄心4は、いずれか一方が他方に対し
て回転自在に支承されている(本例では、電機子鉄心4
に対してマグネット3が回転するようになされてい
る)。電機子鉄心4には、等角度間隔に12個の巻線用溝
5が設けられており、各巻線用溝の間には12個の歯6が
形成され、3相の巻線A1〜A4,B1〜B4,C1〜C4が巻装され
ている。巻線A1,A2,A3,A4は3個の歯を取り囲むように
巻かれており、巻線A1が収納された両方の巻線用溝には
それぞれ巻線A2とA4の一端が収納されている。同様に、
巻線A2が収納された両方の巻線用溝にはそれぞれ巻線A1
とA3の一端が収納され、巻線A3が収納された両方の巻線
用溝にはそれぞれ巻線A2とA4の一端が収納され、巻線A4
が収納された両方の巻線用溝にはそれぞれ巻線A1とA3の
一端が収納されている。他の相の巻線B1〜B4,C1〜C4に
ついても同様である。以下、A1〜A4をまとめてA相の巻
線群とし、B1〜B4をB相の巻線群とし、C1〜C4をC相の
巻線群とする。界磁部のマグネット3の発生磁束は電機
子鉄心4の各歯に流入または流出し、A,B,C相の巻線群
に鎖交している。A,B,C相の巻線群の間には、電気的に1
20度の位相差がある。ここで、電気角の180度は界磁部
の1磁極ピッチ360°/P(Pは界磁部の磁極数)に相当
する(本例では、P=4であるから機械角90度が1磁極
ピッチであり、電気角180度に相当する)。
第2図に駆動回路の構成図を示す。第1図の巻線A1〜A4
は、各巻回方向を考慮して直列に接続されA相の巻線群
を形成している。同様に、巻線B1〜B4は各巻回方向を考
慮して直列に接続されB相の巻線群を形成し、巻線C1〜
C4は各巻回方向を考慮して直列に接続されC相の巻線群
を形成している。3相の巻線群は星形結線され、その端
子を駆動部11に接続されている。位置検出部12はマグネ
ット3の回転位置を検出し、マグネット3の回転に伴っ
て変化する3相の正弦波状の信号P1,P2,P3を出力する。
駆動部11には、指令信号Fと位置検出部12の3相信号P
1,P2,P3が入力され、その両者の積に比例した3相の正
弦波状の電流11,12,13を出力する。その結果、A,B,C相
の巻線群への電流11,12,13とマグネット3の磁束との相
互作用によって所定方向への回転力を発生する。
次に、この従来例のコギングトルクについて第3図を参
照して説明する。第3図は、第1図のマグネット3と電
機子鉄心4をX−X′線とY−Y′線について平面展開
した図である(巻線を省略し、巻線用溝をa〜1で示し
た)。コギングトルクは界磁部と電機子鉄心の間の磁場
に蓄えられた磁気エネルギーが両者の相対的な回転に応
じて変化することによって生じるものである。特に、界
磁部の磁極と電機子鉄心の溝の両者に関係して発生し、
第1図のごとく界磁部のマグネット3と電機子鉄心4の
両方に磁気的な周期性がある場合には、その両者に共通
して存在する成分(整合成分)のコギングトルクが生じ
る。第4図にマグネット3の発生する磁束密度の分布特
性を全周(360度)について示す。磁気エネルギーは磁
束密度の2乗に関係する量であるから、第4図に示すご
とき特性の界磁部のマグネット3が有する磁気的な周期
・波形の基本的な調波成分は第4次調波成分となる。こ
こで、1回転1回の正弦波成分を第1次調波成分とす
る。
すなわち、マグネット3は第4次成分を基本として、第
8次,第12次,………などの高調波成分を含んでいるこ
とになる。
一方、電機子鉄心4の磁気的不均一性(パーミアンスに
関係する量)は巻線用溝a〜1によって生じる。電機子
鉄心4の巻線用溝a〜1は等角度間隔(30度間隔)に配
置されているので、電機子鉄心4の磁気的不均一性の基
本的な調波成分は第12次成分となる。従って、これを基
本として第24次,第36次,………などの高調波成分を含
んでいる。コギングトルクは、電機子鉄心4の有する磁
気的不均一性の成分とマグネット3の有する周期・波形
の調波成分が整合(一致)するときに発生するから、本
従来例のコギングトルクは第12次,第24次,………など
の調波成分が生じる。
コギングトルクの第12次成分は、12個の巻線用溝によっ
て生じる電機子鉄心4の磁気的不均一性の基本成分に直
接に関係している。一般に、電機子鉄心4の基本成分は
その他の高調波成分に較べてかなり大きい。その結果、
この従来の電動機では非常に大きなコギングトルクが発
生していた。
本出願人は、このようなコギングトルクを低減する一方
法を特願昭53-145489号に提案している。特願昭53-1454
89号では、電機子鉄心の各歯に補助溝を設けることによ
り、コギングトルクの基本的な調波成分を高くしてコギ
ングトルクを低減している。しかしながら、このような
方法によりコギングトルクを十分に低減するためには、
コギングトルクの基本次数をかなり高次にする必要があ
り、多くの補助溝を電機子鉄心に設けなければならず、
実用的でない。また、補助溝を多く設けた場合でも、コ
ギングトルクの基本成分が電機子鉄心の基本成分と一致
するためにコギングトルクを十分に低減できなかった。
発明の目的 本発明は、このような点を考慮し、界磁磁極を有する界
磁部と巻線用溝を有する電機子鉄心を具備する電動機で
あって、コギングトルクの非常に小さい電動機を提供す
るものである。
発明の構成 本発明では、永久磁石材料を使用して、P極(ただし、
Pは2以上の偶数)の界磁磁極を円周上に等角度間隔程
度に有する界磁部と、T個(ただし、Tは6以上の整
数)の巻線用溝に3相の巻線を収納した電機子鉄心とを
具備し、前記界磁部と前記電機子鉄心のうちでいずれか
一方が他方に対して回転自在となされた電動機であっ
て、前記電機子鉄心は、前記巻線用溝の間にT個の歯を
形成し、前記歯の両端の前記巻線用溝の中心間の角度で
ある実効ピッチがD=360°/Tより大きいL個(ただ
し、Lは整数)の長歯と、前記実効ピッチがDより小さ
いM個(ただし、Mは整数)の短歯を有し、前記長歯と
短歯の個数を L+M=T L ≧3 M ≧3 となし、2個以上の隣接する前記短歯からなる短歯ブロ
ックおよび少なくとも1個の前記長歯からなる長歯ブロ
ックをそれぞれ複数個有し、前記短歯ブロックと前記長
歯ブロックを円周上に交互に配置し、かつ、任意の前記
短歯の前記実効ピッチと任意の前記長歯の前記実効ピッ
チの比をG:H(ただし、G,Hは整数でG<H≦2G)程度と
したことにより、上記の目的を達成したものである。
また、本発明では、永久磁石材料を使用して、P極(だ
たし、Pは2以上の偶数)の界磁磁極を円周上に等角度
間隔程度に有する界磁部と、T個(ただし、Tは6以上
の整数)の巻線用溝に3相の巻線を収納した電機子鉄心
とを具備し、前記界磁部と前記電機子鉄心のうちでいず
れか一方が他方に対して回転自在となされた電動機であ
って、前記電機子鉄心は、前記巻線用溝の間にT個の歯
を形成し、前記歯の両端の前記巻線用溝の中心間の角度
である実効ピッチがD=360°/Tより大きいL個(ただ
し、Lは整数)の長歯と、前記実効ピッチがDより小さ
いM個(ただし、Mは整数)の短歯を有し、前記長歯と
短歯の個数を L+M=T L ≧3 M ≧3 となし、少なくとも1個の前記短歯からなる短歯ブロッ
クおよび2個以上の隣接する前記長歯からなる長歯ブロ
ックをそれぞれ複数個有し、前記短歯ブロックと前記長
歯ブロックを円周上に交互に配置し、かつ、任意の前記
短歯の前記実効ピッチと任意の前記長歯の前記実効ピッ
チの比をG:H(ただし、G,Hは整数でG<H≦2G)程度と
したことにより、上記の目的を達成したものである。
さらに、本発明では、P極(だたし、Pは2以上の偶
数)の永久磁石磁極を円周上に等角度間隔程度に有する
界磁部を形成するロータと、前記永久磁石磁極と所定間
隙あけて設けられ、T個(ただし、Tは6以上の整数)
の巻線用溝に3相の巻線を収納した電機子鉄心と、前記
ロータの回転に伴って前記3相の巻線に3相の電流を供
給する駆動回路とを具備し、前記電機子鉄心は、前記巻
線用溝の間にT個の歯を形成し、前記歯の両端の前記巻
線用溝の中心間の角度である実効ピッチがD=360°/T
より大きいL個(ただし、Lは整数)の長歯と、前記実
効ピッチがDより小さいM個(ただし、Mは整数)の短
歯を有し、前記長歯と短歯の個数を L+M=T L ≧3 M ≧3 となし、2個以上の隣接する前記短歯からなる短歯ブロ
ックおよび少なくとも1個の前記長歯からなる長歯ブロ
ックをそれぞれ複数個有し、前記短歯ブロックと前記長
歯ブロックを円周上に交互に配置し、かつ、任意の前記
短歯の前記実効ピッチと任意の前記長歯の前記実効ピッ
チの比をG:H(ただし、G,Hは整数でG<H≦2G)程度と
したことにより、上記の目的を達成したものである。
さらに、本発明では、P極(ただし、Pは2以上の偶
数)の永久磁石磁極を円周上に等角度間隔程度に有する
界磁部を形成するロータと、前記永久磁石磁極と所定間
隙あけて設けられ、T個(ただし、Tは6以上の整数)
の巻線用溝に3相の巻線を収納した電機子鉄心と、前記
ロータの回転に伴って前記3相の巻線に3相の電流を供
給する駆動回路とを具備し、前記電機子鉄心は、前記巻
線用溝の間にT個の歯を形成し、前記歯の両端の前記巻
線用溝の中心間の角度である実効ピッチがD=360°/T
より大きいL個(ただし、Lは整数)の長歯と、前記実
効ピッチがDより小さいM個(ただし、Mは整数)の短
歯を有し、前記長歯と前記短歯の個数を L+M=T L ≧3 M ≧3 となし、少なくとも1個の前記短歯からなる短歯ブロッ
クおよび2個以上の隣接する前記長歯からなる長歯ブロ
ックをそれぞれ複数個有し、前記短歯ブロックと前記長
歯ブロックを円周上に交互に配置し、かつ、任意の前記
短歯の前記実効ピッチと任意の前記長歯の前記実効ピッ
チの比をG:H(ただし、G,Hは整数でG<H≦2G)程度と
したことにより、上記の目的を達成したものである。
実施例の説明 第5図に本発明の一実施例を表わす要部平面展開図を示
す。第5図において、ロータ2に取りつけられたマグネ
ット3は等角度間隔に4極の磁極を有し、電機子鉄心4
の12個の巻線用溝a〜lおよび12個の歯に所定間隙あけ
て対向している。電機子鉄心4の12個の巻線用溝には、
第1図のA,B,C相の巻線群と同様に3相の巻線群が重巻
して巻装されている(図示を省略する)。すなわち、巻
線用溝aからdに渡って巻線A1が巻装され、巻線用溝d
からgに渡って巻線A2が巻装され、巻線用溝gからjに
渡って巻線A3が巻装され、巻線用溝jからaに渡って巻
線A4が巻装され、巻線A1〜A4がその巻回方向を考慮して
直列に接続されて第A相の巻線群を形成している。同様
に、巻線用溝cからfに渡って巻線B1が巻装され、巻線
用溝fからiに渡って巻線B2が巻装され、巻線用溝iか
らlに渡って巻線B3が巻装され、巻線用溝lからcに渡
って巻線B4が巻装され、巻線B1〜B4がその巻回方向を考
慮して直列に接続されて第B相の巻線群を形成してい
る。さらに、巻線用溝eからhに渡って巻線C1が巻装さ
れ、巻線用溝hからkに渡って巻線C2が巻装され、巻線
用溝kからbに渡って巻線C3が巻装され、巻線用溝bか
らeに渡って巻線C4が巻装され、巻線C1〜C4がその巻回
方向を考慮して直列に接続されて第C相の巻線群を形成
している。本実施例の駆動回路は、第2図の構成と同様
であり、説明を省略する。
第5図の実施例においては、電機子鉄心4の巻線用溝a
〜lの配置を不等角度間隔となし、巻線用溝の間に形成
される歯の実効ピッチを不均一にしている。ここに、歯
の実効ピッチとは、歯の両端の巻線用溝の中心間の角度
を意味する(実効ピッチの定義)。いま、巻線用溝の個
数をT(本例ではT=3・P=12であり、Pは界磁部の
磁極数でP=4)とするとき、等角度間隔に配置したと
仮定すると、実効ピッチはD=360°/T(本例ではD=3
60°/3P=30°)となるはずである。しかしながら、第
5図の実施例においては、巻線用溝a〜lの配置を不等
角度間隔となして各歯の実効ピッチを不均一にし、長歯
と短歯を所定の配置で設けている。ここに、実効ピッチ
がDより大きい歯を長歯と呼び(長歯の定義)、実効ピ
ッチがDより小さい歯を短歯と呼ぶ(短歯の定義)。歯
a−b(両端の巻線用溝によって歯を表わす)は短歯、
歯b−cは短歯、歯c−dは短歯、歯d−eは長歯、歯
e−fは短歯、歯f−gは短歯、歯g−hは短歯、歯h
−iは長歯、歯i−jは短歯、歯j−kは短歯、歯k−
lは短歯、歯l−aは長歯である。すなわち、長歯の個
数はL=3、短歯の個数はM=9である。巻線用溝aか
らdの間(a,b,c,d)と巻線用溝eからhの間(e,f,g,
h)と巻線用溝iからlの間(i,j,k,l)は短歯のみが部
分的に集中しており、3個の短歯からなる短歯ブロック
を形成している(長歯を含まない)。同様に、巻線用溝
dからeの間(d,e)と巻線用溝hからiの間(h,i)と
巻線用溝lからaの間(l,a)は長歯のみが部分的に集
中しており、1個の長歯からなる長歯ブロックを形成し
ている(短歯を含まない)。すなわち、3組の短歯ブロ
ックと長歯ブロックが円周上に交互に配置されている。
短歯a−b,b−c,c−d,e−f,f−g,g−h,i−j,j−k,k−l
の実効ピッチは、360°/(T+3)=24°に等しくも
しくは略等しくされている。長歯d−e,h−i,l−aの実
効ピッチは、720°/(T+3)=48°に等しくもしく
は略等しくされている。すなわち、短歯の実効ピッチは
長歯の実効ピッチの比はR:R+1(R=1)にされてい
る。また、各長歯には1個の補助溝が設けられ、巻線用
溝と補助溝からなる電機子鉄心の溝の全体は等角度間隔
(360°/15=24°間隔)もしくは略等角度間隔に各溝の
中心(磁気的な作用効果からみた中心)が配置されてい
る。
次に、本実施例のコギングトルクについて説明する。す
でに説明したように、コギングトルクは電機子鉄心の巻
線用溝による磁気的不均一性の調波成分と界磁部の磁極
による磁気的な周期・波形の調波成分が整合したときに
生じる。界磁部のマグネット3の磁気的な周期・波形
は、マグネット3の1磁極ピッチ360°/Pを周期とする
周期関数となっている。従って、マグネット3の1磁極
ピッチを基本周期として、電機子鉄心4の磁気的不均一
性(巻線用溝と補助溝の配置によって生じる磁気的な変
動分)を考えればよく、一般にその変動量を小さくする
ならばコギングトルクは小さくなる。マグネット3の1
磁極ピッチを基本周期として電機子鉄心4の巻線用溝a
〜lと補助溝a′〜c′をみたときの位相関係を第6図
に示す。A相の巻線群を収納された巻線用溝a,d,g,jは
1磁極ピッチの1/(T+3)=1/15の位相差で位相ずれ
を設けられ(巻線用溝a,d,g,jの位相は4個所以上に異
なる)、その変動範囲は1磁極ピッチの3/15=1/5(1
磁極ピッチの1/3以下)になされている。同様に、B相
の巻線群を収納された巻線用溝c,f,i,lは1磁極ピッチ
の1/15の位相差で位相ずれを設けられ、その変動範囲は
1磁極ピッチの1/5になされている。さらに、C相の巻
線群を収納された巻線用溝b,e,h,kは1磁極ピッチの1/1
5の位相差で位相ずれを設けられ、その変動範囲は1磁
極ピッチの1/5になされている。A相の巻線用溝群(a,
d,g,j)とB相の巻線用溝群(c,f,i,l)とC相の巻線用
溝群(b,e,h,k)の間にはそれぞれ1磁極ピッチの1/3の
位相差がある。また、巻線用溝a〜lの位相とは異なる
位相に補助溝a′〜c′が位置し、巻線用溝a〜lと補
助溝a′〜c′からなる溝の全体は1/15の位相差で位相
がすべて異なっている。第7図に巻線用溝a〜lと補助
溝a′〜c′による電機子鉄心4の磁気的変動分の波形
を示す。巻線用溝の開口幅に応じて、各巻線用溝による
磁気的な変動分はなだらかに変化する。巻線用溝a〜l
と補助溝a′〜c′は1/15ずつ位相が異なっているため
に、合成の磁気的な変動分(交流分)はかなり小さくな
っている。第8図に、第1図の従来の電動機の磁気的な
変動分を示す。巻線用溝a,d,g,jは同位相となり、巻線
用溝c,f,i,lは同位相となり、巻線用溝b,e,h,kは同位相
になるので、第1図の従来の電動機の合成の磁気的な変
動分は非常に大きい(第1図の従来例に補助溝a′〜
c′はない)。第7図と第8図を比較すると、本実施例
の電動機の磁気的な変動分が大幅に小さくなっているこ
とがわかる。その結果、本実施例のコギングトルクは大
幅に低減されている。
さらに、本実施例の各巻線A1,A2,A3,A4,B1,B2,B3,B4,C
1,C2,C3,C4の実効ピッチ(1磁極ピッチの16/15)=192
度(電気角)以下から(1磁極ピッチの4/5)=144度
(電気角)以上になされている。ここに、巻線の実効ピ
ッチはその巻線が収納された巻線用溝の中心間のなす角
度である。A相の巻線群についてみれば、A1の巻装され
た巻線用溝a−d間の角度は144°(3個の短歯分)、A
2の巻装された巻線用溝d−g間の角度は192°(1個の
長歯と2個の短歯分)、A3の巻装された巻線用溝g−j
間の角度は192°(1個の長歯と2個の短歯分)、A4の
巻装された巻線用溝j−a間の角度は192°(1個の長
歯と2個の短歯分)である。B相の巻線群についてみれ
ば、B1の巻装された巻線用溝c−f間の角度は192°
(1個の長歯と2個の短歯分)、B2の巻装された巻線用
溝f−i間の角度は192°(1個の長歯と2個の短歯
分)、B3の巻装された巻線用溝i−l間の角度は144°
(3個の短歯分)、B4の巻装された巻線用溝l−c間の
角度は192°(1個の長歯と2個の短歯分)である。C
相の巻線群についてみれば、C1の巻装された巻線用溝e
−h間の角度は144°(3個の短歯分)、C2の巻装され
た巻線用溝h−k間の角度は192°(1個の長歯と2個
の短歯分)、C3の巻装された巻線用溝k−b間の角度は
192°(1個の長歯と2個の短歯分)、C4の巻装された
巻線用溝b−e間の角度は192°(1個の長歯と2個の
短歯分)である。このように、各相の巻線が収納された
巻線用溝の変動範囲を小さくして(1磁極ピッチの1/3
以下)、かつ、巻線の実効ピッチの変動範囲を小さくす
るならば(192度以下から144度以上)、巻線作業が容易
となり、自動化も可能となる。
前述の第5図の実施例では、長歯の先端に補助溝a′,
b′,c′を設けたが、補助溝は必ずしも必要ではない。
第7図の補助溝a′,b′,c′がなくなっても、合成の磁
気的変動分は第8図の従来例よりも小さい。従って、第
5図と第7図の補助溝a′,b′,c′をなくした構成であ
っても、コギングトルクを低減した電動機が得られる。
一般に、長歯と短歯の配置を工夫して、3の整数倍の短
歯ブロックと長歯ブロックを交互に配置することによっ
て、コギングトルクを低減できる。このとき、隣接する
1組の短歯ブロックと長歯ブロックの歯の総数を3の倍
数と異ならせるならば、容易に歯の位相を変動させるこ
とができ、簡単にコギングトルクを低減できる。また、
連続する3組の短歯ブロックと長歯ブロックの全体の実
効ピッチを(360°/P)・Qに等しくして、隣接する1
組の短歯ブロックと長歯ブロックの歯の総数をQに等し
くするならば、3組の巻線群の間の位相差を120度(電
気角)に等しくでき、3相巻線を均等に配置できる。す
なわち、すでに説明したように、上述のような補助溝を
使用しない簡単な構成でも、本発明に従ってコギングト
ルクの小さい電動機が実現できる。
また、少なくとも1個の長歯に補助溝を設けるならば、
コギングトルクの低減効果を大きくできる。さらに、短
歯の実効ピッチと長歯の実効ピッチをR:R+1もしくは
R:R+3(Rは整数)にして、巻線用溝と補助溝からな
る電機子鉄心の溝の全体を短歯の実効ピッチのR分の1
の間隔で配置するならば、簡単にコギングトルクを低減
できる。このような構成の他の例を表1にしめす。
表1(A)の構成は、第5図の短歯の実効ピッチを2単
位角度(1単位角度は360°/27=13.33°)にし、長歯
の実効ピッチを3単位角度にして、短歯と長歯に補助溝
を設け、巻線用溝と補助溝からなる溝の全体を1単位角
度間隔に配置したものである。表1(B)の構成は、第
5図の短歯の実効ピッチを3単位角度(1単位角度は36
0°/39=9.23°)にし、長歯の実効ピッチを4単位角度
にして、短歯と長歯に補助溝を設け、巻線用溝と補助溝
からなる溝の全体を1単位角度間隔に配置したものであ
る。表1(C)の構成は、第5図の短歯の実効ピッチを
1単位角度(1単位角度は360°/21=17.14°)にし、
長歯の実効ピッチを4単位角度にして、長歯に補助溝を
設け、巻線用溝と補助溝からなる溝の全体を1単位角度
間隔に配置したものである。
また、長歯ブロックが3個の長歯からなり、短歯ブロッ
クが1個の短歯からなる場合でも、コギングトルクを低
減できる。そのような構成を表2に示す。
表2(A)の構成は、3個の長歯からなる長歯ブロック
と1個の短歯からなる短歯ブロックを3組交互に円周上
に配置し(第5図の短歯と長歯の個数を交換する)、短
歯の実効ピッチを1単位角度(1単位角度は360°/21=
17.14°)にし、長歯の実効ピッチを2単位角度にし
て、長歯に補助溝を設け、巻線用溝と補助溝からなる溝
の全体を1単位角度間隔に配置したものである。表2
(B)の構成では、短歯の実効ピッチを2単位角度(1
単位角度は360°/33=10.91°)にし、長歯の実効ピッ
チを3単位角度にして、長歯と短歯に補助溝を設け、巻
線用溝と補助溝からなる溝の全体を1単位角度間隔に配
置したものである。表2(C)の構成では、短歯の実効
ピッチを3単位角度(1単位角度は360°/33=10.91
°)にし、長歯の実効ピッチを4単位角度にして長歯と
短歯に補助溝を設け、巻線用溝と補助溝からなる溝の全
体を1単位角度間隔に配置したものである。
また、長歯ブロックが2個の長歯からなり、短歯ブロッ
クが2個の短歯からなる場合でも、コギングトルクを低
減できる。そのような構成を表3に示す。
表3(A)の構成は、2個の短歯の実効ピッチをすべて
1単位角度(1単位角度は360°/21=17.14°)にし、
2個の長歯の実効ピッチをそれぞれ2単位角度と3単位
角度にし、長歯に補助溝を設け、巻線用溝と補助溝から
なる溝の全体を1単位角度間隔に配置したものである。
表3(B)の構成は、2個の短歯の実効ピッチをすべて
3単位角度(1単位角度は360°/45=8°)にし、2個
の長歯の実効ピッチをそれぞれ4単位角度と5単位角度
にし、長歯と短歯に補助溝を設け、巻線用溝と補助溝か
らなる溝の全体を1単位角度間隔に配置したものであ
る。
前述の各実施例においては、界磁部のマグネット3の磁
極数をP=4としたが、本発明はそのような場合に限ら
れるものではない。例えば、界磁部のマグネット3の磁
極数をP=8にした場合には、T=3P=24個の巻線用溝
に3相の巻線を重巻することになるが、7個の短歯から
なる短歯ブロックと1個の長歯からなる長歯ブロックを
3組交互に円周上に配置して、コギングトルクを低減し
た例を表4に示す。
表4(A)の構成は、短歯の実効ピッチを1単位角度
(1単位角度は360°/27=13.33°)にし、長歯の実効
ピッチを2単位角度にして、長歯に補助溝を設けて、巻
線用溝と補助溝からなる溝の全体を1単位角度間隔に配
置したものである。表4(B)の構成は、短歯の実効ピ
ッチを2単位角度(1単位角度は360°/65=5.538°)
にし、長歯の実効ピッチを3単位角度にして、長歯と短
歯に補助溝を設けて、巻線用溝と補助溝からなる溝の全
体を1単位角度間隔に配置したものである。表4(C)
の構成は、短歯の実効ピッチを3単位角度(1単位角度
は360°/75=4.8°)にし、長歯の実効ピッチを4単位
角度にして、長歯と短歯に補助溝を設けて、巻線用溝と
補助溝からなる溝の全体を1単位角度間隔に配置したも
のである。
また、界磁部のマグネット3の磁極数をP=8にした場
合に、1個の短歯からなる短歯ブロックと7個の長歯か
らなる長歯ブロックを3組交互に円周上に配置して、コ
ギングトルクを低減した例を表5に示す。
表5(A)の構成は、短歯の実効ピッチを1単位角度
(1単位角度は360°/45=8°)にし、長歯の実効ピッ
チを2単位角度にして、長歯に補助溝を設けて、巻線用
溝と補助溝からなる溝の全体を1単位角度間隔に配置し
たものである。表5(B)の構成は、短歯の実効ピッチ
を2単位角度(1単位角度は360°/69=5.217°)に
し、長歯の実効ピッチを3単位角度にして、長歯と短歯
に補助溝を設けて、巻線用溝と補助溝からなる溝の全体
を1単位角度間隔に配置したものである。表5(C)の
構成は、短歯の実効ピッチを3単位角度(1単位角度は
360°/93=3.871°)にし、長歯の実効ピッチを4単位
角度にして、長歯と短歯に補助溝を設けて、巻線用溝と
補助溝からなる溝の全体を1単位角度間隔に配置したも
のである。
各種の実施例について説明してきたが、本発明はそのよ
うな実施例に限定されるものではない。例えば、P=4
の実施例とP=8の実施例を組み合わせて、界磁部の磁
極数がP=12極の電動機を構成できる。また、第5図の
実施例の構成を単純に2倍にして、2倍の磁極数と巻線
用溝数の電動機を構成できる。
P極(Pは2以上の偶数)の界磁磁極を円周上に等角度
間隔もしくは略等角度間隔に有する界磁部と、K相(K
は2以上の整数)の巻線およびT個(Tは2P以上の整
数)の巻線用溝にK相(Kは2以上の整数)の巻線を重
装した電機子鉄心とからなる電機子部とを具備し、界磁
部と電機子部のうちでいずれか一方が他方に対して回転
自在となされた電動機において、電機子鉄心は、実効ピ
ッチがD=360°/Tより大きいL個(Lは正の整数)の
長歯と、実効ピッチがDより小さいM個(Mは正の整
数)の短歯を有し、長歯と短歯の個数が L+M=T L ≧3 M ≧3 であり、 2個以上の隣接する短歯からなる短歯ブロックと少なく
とも1個の長歯からなる長歯ブロックとが、それぞれ、
複数個形成され、短歯ブロックと長歯ブロックとが円周
上に交互に配置され、かつ任意の短歯の実効ピッチと任
意の長歯の実効ピッチの比がG:H(G,Hは正の整数でG<
H)であるように構成する、 もしくは、 少なくとも1個の短歯からなる短歯ブロックおよび2個
以上の隣接する長歯からなる長歯ブロックとが、それぞ
れ、複数個形成され、短歯ブロックと長歯ブロックとが
円周上に交互に配置され、かつ任意の短歯の実効ピッチ
と任意の長歯の実効ピッチの比がG:H(G,Hは正の整数で
G<H)であるように構成することにより、コギングト
ルクを容易に低減できる。
ここで、前述の単位角度を360°/Pよりも小さくし、か
つ単位角度の整数倍が360°/Pとは異なるように、上記
GやHの値を設定するならば、コギングトルクを容易
に、かつ大幅に低減できる。特に、G:H=R:R+1にすれ
ば、コギング低減効果が大きい。
また、永久磁石材料を使用して、P極の界磁磁極を円周
上に等角度間隔程度(等角度間隔もしくは略等角度間
隔)に有する界磁部と、T個の巻線用溝に3相の巻線を
収納した電機子鉄心とを具備し、界磁部と電機子鉄心の
うちでいずれか一方が他方に対して回転自在となされた
電動機の場合に、電機子鉄心を実効ピッチがD=360°/
Tより大きいL個(ただし、Lは正の整数)の長歯と、
実効ピッチがDより小さいM個(ただし、Mは正の整
数)の短歯を有し、長歯と短歯の個数を L+M=T L ≧3 M ≧3 となし、2個以上の短歯からなる短歯ブロックと少なく
とも1個の長歯からなる長歯ブロックを同数個有し、短
歯ブロックと長歯ブロックを円周上に交互に配置し、か
つ、短歯ブロックと長歯ブロックの個数をそれぞれ3の
整数倍にすることによって、コギングトルクを容易に低
減できる。
また、永久磁石材料を使用して、P極の界磁磁極を円周
上に等角度間隔程度(等角度間隔もしくは略等角度間
隔)に有する界磁部と、T個の巻線用溝に3相の巻線を
収納した電機子鉄心とを具備し、界磁部と電機子鉄心の
うちでいずれか一方が他方に対して回転自在となされた
電動機の場合に、電機子鉄心を実効ピッチがD=360°/
Tより大きいL個(ただし、Lは正の整数)の長歯と、
実効ピッチがDより小さいM個(ただし、Mは正の整
数)の短歯を有し、長歯と短歯の個数を L+M=T L ≧3 M ≧3 となし、少なくとも1個の短歯からなる短歯ブロックと
2個以上の長歯からなる長歯ブロックを同数個有し、短
歯ブロックと長歯ブロックを円周上に交互に配置し、か
つ、短歯ブロックと長歯ブロックの個数をそれぞれ3の
整数倍にすることによって、コギングトルクを容易に低
減できる。
また、隣接する1組の短歯ブロックの歯数と長歯ブロッ
クの歯数の和を3の倍数と異ならせるならば、巻線用溝
の位相を簡単に変動させることができ、コギングトルク
の低減に効果がある。さらに、連続する3組の短歯ブロ
ックと長歯ブロックの実効ピッチが(360°/P)・Q
(ただし、Qは2以上の整数)に等しい時に、隣接する
1組の短歯ブロックの歯数と長歯ブロックの歯数の和を
Qに等しくするならば、3相の巻線群の間の位相を120
度(電気角)に保ちながらも巻線用溝の位相を簡単に変
動させることができ、コギングトルクの低減に効果があ
る。
さらに、短歯の実効ピッチと長歯の実効ピッチの比をR:
R+1(ただし、Rは正の整数)にしたり、少なくとも
1個の長歯に補助溝を設けて、巻線用溝と補助溝からな
る溝の全体を短歯の実効ピッチのR分の1の間隔で配置
するならば、簡単にコギングトルクを大幅に低減できる
(ただし、溝の総数は磁極数Pの整数倍でない)。
以上の実施例では、内側にマグネットを配置し外側に電
機子鉄心を配置したが、その関係が逆であってもよい。
また、円環状のマグネットに限らず、複数個のマグネッ
ト磁極片によって界磁部を構成してもよい。その他、本
発明の主旨を変えずして種々の変更が可能である。
発明の効果 本発明は、電機子鉄心に短歯と長歯を設けて、それらを
特殊な関係で配置することにより、コギングトルクの非
常に小さい電動機を実現することができる。従って、本
発明に基いて、例えばロボットの間節駆動用電動機やNC
機器の駆動用電動機を構成するならば、高精度の回転駆
動や位置制御が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の電動機の要部構造図、第2図はその駆動
回路の構成図、第3図は第1図の電動機の平面展開図、
第4図は界磁部のマグネットの磁束密度の分布を表わす
図、第5図は本発明の一実施例による電動機の平面展開
図、第6図はマグネットの1磁極ピッチを基本周期とし
て第5図の電機子鉄心をみたときの巻線用溝の位相関係
を示す図、第7図は第5図に示す実施例の磁気的変動分
を表わす図、第8図は第1図に示した従来例の磁気的変
動分を表わす図である。 2……ロータ、3……マグネット(界磁部)、4……電
機子鉄心、5,a〜1……巻線用溝、6……歯、a′〜
c′……補助溝、A1〜A4,B1〜B4,C1〜C4……巻線、d−
e,h−i,l−a……長歯、a−b,b−c,c−d,e−f,f−g,g
−h,i−j,j−k,k−l……短歯、d−e,h−i,l−a……
長歯ブロック、a−d,e−h,i−l……短歯ブロック。

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】P極(Pは2以上の偶数)の界磁磁極を円
    周上に等角度間隔もしくは略等角度間隔に有する界磁部
    (3)と、K相(Kは2以上の整数)の巻線(A1〜A4,B
    1〜B4,C1〜C4)およびT個(Tは2P以上の整数)の巻線
    用溝(a,b,…,1)にK相(Kは2以上の整数)の巻線を
    重巻した電機子鉄心(4)とからなる電機子部とを具備
    し、界磁部と電機子部のうちでいずれか一方が他方に対
    して回転自在となされた電動機であって、 電機子鉄心(4)は、実効ピッチがD=360°/Tより大
    きいL個(Lは正の整数)の長歯(d−e,h−i,l−a)
    と、実効ピッチがDより小さいM個(Mは正の整数)の
    短歯(a−b,b−c,c−d,e−f,f−g,g−h,i−j,j−k,k−
    l)を有し、 長歯と短歯の個数が L+M=T L ≧3 M ≧3 であり、 2個以上の隣接する短歯からなる短歯ブロック(a−d,
    e−h,i−l)と少なくとも1個の長歯からなる長歯ブロ
    ック(d−e,h−i,l−a)とが、それぞれ、複数個形成
    され、短歯ブロックと長歯ブロックとが円周上に交互に
    配置され、かつ任意の短歯の実効ピッチと任意の長歯の
    実効ピッチの比がG:H(G,Hは正の整数でG<H)である 電動機。
  2. 【請求項2】電機子鉄心(4)は、任意の短歯の実効ピ
    ッチと任意の長歯の実効ピッチの比G:Hが、G:H=R:R+
    1(Rは正の整数)である 特許請求の範囲第(1)項記載の電動機。
  3. 【請求項3】電機子鉄心(4)は、任意の短歯の実効ピ
    ッチと任意の長歯の実効ピッチの比G:Hが、G:H=1:2で
    ある 特許請求の範囲第(1)項記載の電動機。
  4. 【請求項4】電機子鉄心(4)は、各長歯ブロックの長
    歯の個数が等しく、各短歯ブロックの短歯の個数が等し
    い 特許請求の範囲第(1)項記載の電動機。
  5. 【請求項5】電機子鉄心(4)は、連続する複数組の短
    歯ブロックと長歯ブロックとの全体の実効ピッチが(36
    0°/P)・Q(Qは2以上の整数)に等しいときに、隣
    接する1組の短歯ブロックの歯数と長歯ブロックの歯数
    との和がQに等しい 特許請求の範囲第(1)項記載の電動機。
  6. 【請求項6】電機子鉄心(4)は、少なくとも長歯が補
    助溝(a′,b′,c′)を有する 特許請求の範囲第(1)項記載の電動機。
  7. 【請求項7】電機子鉄心(4)は、任意の短歯の実効ピ
    ッチと任意の長歯の実効ピッチの比がR:R+1(Rは正
    の整数)であり、巻線用溝と補助溝からなる電機子鉄心
    の全ての溝が短歯の実効ピッチのR分の1の間隔で配置
    された 特許請求の範囲第(6)項記載の電動機。
  8. 【請求項8】P極(Pは2以上の偶数)の界磁磁極を円
    周上に等角度間隔もしくは略等角度間隔に有する界磁部
    (3)と、K相(Kは2以上の整数)の巻線(A1〜A4,B
    1〜B4,C1〜C4)およびT個(Tは2P以上の整数)の巻線
    用溝(a,b,c,…,l)にK相の巻線を重巻した電機子鉄心
    (4)とからなる電機子部とを具備し、界磁部と電機子
    部のうちでいずれか一方が他方に対して回転自在となさ
    れた電動機であって、 電機子鉄心(4)は、実効ピッチがD=360°/Tより大
    きいL個(Lは正の整数)の長歯(例:表2(A)の2
    の部分)と、実効ピッチがDより小さいM個(Mは正の
    整数)の短歯(例:表2(A)の1の部分)を有し、 長歯と短歯の個数が L+M=T L ≧3 M ≧3 であり、 少なくとも1個の短歯からなる短歯ブロック(例:表2
    (A)の1のブロック)および2個以上の隣接する長歯
    からなる長歯ブロック(例:表2(A)の2のブロッ
    ク)とが、それぞれ、複数個形成され、短歯ブロックと
    長歯ブロックとが円周上に交互に配置され、かつ任意の
    短歯の実効ピッチと任意の長歯の実効ピッチの比がG:H
    (G,Hは正の整数でG<H)である 電動機。
  9. 【請求項9】電機子鉄心(4)は、任意の短歯の実効ピ
    ッチと任意の長歯の実効ピッチの比G:Hが、G:H=R:R+
    1(Rは正の整数)である 特許請求の範囲第(8)項記載の電動機。
  10. 【請求項10】電機子鉄心(4)は、任意の短歯の実効
    ピッチと任意の長歯の実効ピッチの比G:Hが、G:H=1:2
    である 特許請求の範囲第(8)項記載の電動機。
  11. 【請求項11】電機子鉄心(4)は、各長歯ブロックの
    長歯の個数が等しく、各短歯ブロックの短歯の個数が等
    しい 特許請求の範囲第(8)項記載の電動機。
  12. 【請求項12】電機子鉄心(4)は、連続する複数組の
    短歯ブロックと長歯ブロックとの全体の実効ピッチが
    (360°/P)・Q(Qは2以上の整数)に等しいとき
    に、隣接する1組の短歯ブロックの歯数と長歯ブロック
    の歯数との和がQに等しい 特許請求の範囲第(8)項記載の電動機。
  13. 【請求項13】電機子鉄心(4)は、少なくとも長歯に
    補助溝が形成された 特許請求の範囲第(8)項記載の電動機。
  14. 【請求項14】電機子鉄心(4)は、任意の短歯の実効
    ピッチと任意の長歯の実効ピッチの比がR:R+1(Rは
    正の整数)であり、巻線用溝と補助溝からなる電機子鉄
    心の全ての溝が短歯の実効ピッチのR分の1の間隔で配
    置された 特許請求の範囲第(13)項記載の電動機。
  15. 【請求項15】P極(Pは2以上の偶数)の永久磁石磁
    極を円周上に等角度間隔もしくは略等角度間隔に有する
    界磁部(3)と、永久磁石磁極と所定間隙あけて設けら
    れ、3相の巻線(A1〜A4,B1〜B4,C1〜C4)および3P個の
    巻線用溝(a,b,c,…,l)に3相の巻線を重巻した電機子
    鉄心(4)とからなる電機子部とを具備し、界磁部と電
    機子部のうちでいずれか一方が他方に対して回転自在と
    なされた電動機であって、 電機子鉄心(4)は、実効ピッチがD=120°/Pより大
    きいL個(Lは正の整数)の長歯(d−e,h−i,l−a)
    と、実効ピッチがDより小さいM個(Mは正の整数)の
    短歯(a−b,b−c,c−d,e−f,f−g,g−h,i−j,j−k,k−
    l)を有し、 長歯と短歯の個数が L+M=3P L ≧3 M ≧3 であり、 2個以上の隣接する短歯からなる短歯ブロック(a−d,
    e−h,i−l)と少なくとも1個の長歯からなる長歯ブロ
    ック(d−e,h−i,l−a)とが、それぞれ、複数個形成
    され、短歯ブロックと長歯ブロックとが円周上に交互に
    配置され、短歯ブロックの個数と長歯ブロックの個数
    が、それぞれ、3の整数倍であり、かつ任意の短歯の実
    効ピッチと任意の長歯の実効ピッチの比がG:H(G,Hは正
    の整数でG<H)である 電動機。
  16. 【請求項16】電機子鉄心(4)は、任意の短歯の実効
    ピッチと任意の長歯の実効ピッチの比G:Hが、G:H=R:R
    +1(Rは正の整数)である 特許請求の範囲第(15)項記載の電動機。
  17. 【請求項17】電機子鉄心(4)は、各長歯ブロックの
    長歯の個数が等しく、各短歯ブロックの短歯の個数が等
    しい 特許請求の範囲第(15)項記載の電動機。
  18. 【請求項18】電機子鉄心(4)は、連続する3組の短
    歯ブロックと長歯ブロック全体の実効ピッチが(360°/
    P)・Q(Qは2以上の整数)に等しいときに、隣接す
    る1組の短歯ブロックの歯数と長歯ブロックの歯数との
    和がQに等しい 特許請求の範囲第(15)項記載の電動機。
  19. 【請求項19】電機子鉄心(4)は、少なくとも長歯が
    補助溝(a′,b′,c′)を有する 特許請求の範囲第(15)項記載の電動機。
  20. 【請求項20】電機子鉄心(4)は、任意の短歯の実効
    ピッチと任意の長歯の実効ピッチの比がR:R+1(Rは
    正の整数)であり、巻線用溝と補助溝からなる電機子鉄
    心の全体の溝が短歯の実効ピッチのR分の1の間隔で配
    置された 特許請求の範囲第(19)項記載の電動機。
  21. 【請求項21】P極(Pは2以上の偶数)の永久磁石磁
    極を円周上に等角度間隔もしくは略等角度間隔に有する
    界磁部(3)と、永久磁石磁極と所定間隙あけて設けら
    れ、3相の巻線(A1〜A4,B1〜B4,C1〜C4)および3P個の
    巻線用溝(a,b,c,…,l)に3相の巻線を重巻した電機子
    鉄心(4)とからなる電機子部とを具備し、界磁部と電
    機子部のうちでいずれか一方が他方に対して回転自在と
    なされた電動機であって、 電機子鉄心(4)は、実効ピッチがD=120°/Pより大
    きいL個(Lは正の整数)の長歯(例:表2(A)の2
    の部分)と、実効ピッチがDより小さいM個(Mは正の
    整数)の短歯(例:表2(A)の1の部分)を有し、 長歯と短歯の個数が L+M=3P L ≧3 M ≧3 であり、 少なくとも1個の短歯からなる短歯ブロック(例:表2
    (A)の1のブロック)と2個以上の隣接する長歯から
    なる長歯ブロック(例:表2(A)の2のブロック)と
    が、それぞれ、複数個形成され、短歯ブロックと長歯ブ
    ロックが円周上に交互に配置され、短歯ブロックの個数
    と長歯ブロックの個数が、それぞれ、3の整数倍であ
    り、かつ任意の短歯の実効ピッチと任意の長歯の実効ピ
    ッチの比がG:H(G,Hは正の整数でG<H)である 電動機。
  22. 【請求項22】電機子鉄心(4)は、任意の短歯の実効
    ピッチと任意の長歯の実効ピッチの比G:Hが、G:H=R:R
    +1(Rは正の整数)である 特許請求の範囲第(21)項記載の電動機。
  23. 【請求項23】電機子鉄心(4)は、各長歯ブロックの
    長歯の個数が等しく、各短歯ブロックの短歯の個数が等
    しい 特許請求の範囲第(21)項記載の電動機。
  24. 【請求項24】電機子鉄心(4)は、連続する3組の短
    歯ブロックと長歯ブロック全体の実効ピッチが(360°/
    P)・Q(Qは2以上の整数)に等しいときに、隣接す
    る1組の短歯ブロックの歯数と長歯ブロックの歯数との
    和がQに等しい 特許請求の範囲第(21)項記載の電動機。
  25. 【請求項25】電機子鉄心(4)は、少なくとも長歯が
    補助溝を有する 特許請求の範囲第(21)項記載の電動機。
  26. 【請求項26】電機子鉄心(4)は、任意の短歯の実効
    ピッチと任意の長歯の実効ピッチの比がR:R+1(Rは
    正の整数)であり、巻線用溝と補助溝からなる電機子鉄
    心全体の溝が短歯の実効ピッチのR分の1の間隔で配置
    された 特許請求の範囲第(25)項記載の電動機。
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