JPH068137B2 - 簡易開封缶 - Google Patents
簡易開封缶Info
- Publication number
- JPH068137B2 JPH068137B2 JP62114286A JP11428687A JPH068137B2 JP H068137 B2 JPH068137 B2 JP H068137B2 JP 62114286 A JP62114286 A JP 62114286A JP 11428687 A JP11428687 A JP 11428687A JP H068137 B2 JPH068137 B2 JP H068137B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- opening
- lid
- tab
- ridge
- container
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Containers Opened By Tearing Frangible Portions (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [利用分野] 本発明は簡易開封缶、特に、缶容器の蓋部に形成され且
薄肉部によって囲めれた開封部をタブによって引き離し
て開封するようにした型式の簡易開封缶に関するもので
ある。
薄肉部によって囲めれた開封部をタブによって引き離し
て開封するようにした型式の簡易開封缶に関するもので
ある。
[従来技術及びその問題点] 簡易開封缶として、すでに、実公昭21−524号公報
に開示されており、このものでは、缶容器(1)の頂部に
取付けた蓋部(2)に、その表面側に、プレス加工による
塑性変形を利用した凹溝を刻設して、この部分を薄肉部
(21)とし、この薄肉部(21)によって囲まれる開封部(22)
の周縁近傍にタブ(3)の一部を接着している。(第5
図,第6図参照) この従来のものでは、タブ(3)を引つ張ることにより蓋
部(2)の開封部(22)を囲む薄肉部(21)が引き裂かれて開
封され、この開封部が飲み口として開口する。
に開示されており、このものでは、缶容器(1)の頂部に
取付けた蓋部(2)に、その表面側に、プレス加工による
塑性変形を利用した凹溝を刻設して、この部分を薄肉部
(21)とし、この薄肉部(21)によって囲まれる開封部(22)
の周縁近傍にタブ(3)の一部を接着している。(第5
図,第6図参照) この従来のものでは、タブ(3)を引つ張ることにより蓋
部(2)の開封部(22)を囲む薄肉部(21)が引き裂かれて開
封され、この開封部が飲み口として開口する。
ところが、この従来のものでは、開封部(22)を除去させ
て形成した開口がそのまま飲み口となることから、この
開口に口を付けると周縁の引き裂き部によって唇等に傷
を付けることがある。また、平面状の蓋部(2)に飲み口
としての開口が形成されることから、内容物が飲みにく
い。
て形成した開口がそのまま飲み口となることから、この
開口に口を付けると周縁の引き裂き部によって唇等に傷
を付けることがある。また、平面状の蓋部(2)に飲み口
としての開口が形成されることから、内容物が飲みにく
い。
この後者の問題を解決するものとして、筒状に突出する
容器上端部を開封できるようにしたものが実公昭41−
14118号公報に開示されている。
容器上端部を開封できるようにしたものが実公昭41−
14118号公報に開示されている。
このものでは、開封後の飲み口が小さな直径の筒状部と
なることから、従来のものに比べて飲み易い。
なることから、従来のものに比べて飲み易い。
ところが、この先行技術のものでも、飲み口には開封部
を引き裂いた端縁がそのまま露出すると共に、しかも、
開口方向に突出するものとなって、既述の危険性が解消
されていない。
を引き裂いた端縁がそのまま露出すると共に、しかも、
開口方向に突出するものとなって、既述の危険性が解消
されていない。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、『蓋
(2)に設けた薄肉部(21)によって囲まれる開封部(22)に
タブ(3)を取付けた型式の簡易開封缶』において、開封
後の飲み口の危険がなく且飲み易いようにすることをそ
の課題とする。
(2)に設けた薄肉部(21)によって囲まれる開封部(22)に
タブ(3)を取付けた型式の簡易開封缶』において、開封
後の飲み口の危険がなく且飲み易いようにすることをそ
の課題とする。
[技術的手段] 上記技術的課題を解決するために講じた本発明の技術的
手段は『先端にタブ(3)としての突起を突出させた隆起
部(23)を板状材によって形成した円板状の蓋部(2)の中
央から突出させると共に、その外周に環状の凸条(24)を
同心状に形成し、蓋部(2)における前記凸条(24)と前記
隆起部(23)との間の環状底部(25)に環状の薄肉部(21)を
刻設した』ことである。
手段は『先端にタブ(3)としての突起を突出させた隆起
部(23)を板状材によって形成した円板状の蓋部(2)の中
央から突出させると共に、その外周に環状の凸条(24)を
同心状に形成し、蓋部(2)における前記凸条(24)と前記
隆起部(23)との間の環状底部(25)に環状の薄肉部(21)を
刻設した』ことである。
[作用] 本発明の上記技術的手段は次のように作用する。
蓋部(2)の開封の際には、タブ(3)としての突起を水平方
向に押す。これにより、隆起部(23)の外周域の一方が押
込まれ他方が引き上げられる偶力が作用する。これによ
り、薄肉部(21)の部分が引き裂かれて開封される。ここ
れにより、環状の凸条(24)の内周域に開開口が形成され
ることとなる。
向に押す。これにより、隆起部(23)の外周域の一方が押
込まれ他方が引き上げられる偶力が作用する。これによ
り、薄肉部(21)の部分が引き裂かれて開封される。ここ
れにより、環状の凸条(24)の内周域に開開口が形成され
ることとなる。
内容物を飲むときには、凸条(24)に口を当てるようにす
るが、この時、この凸条先端よりも奥まった部分に開封
端縁が位置することとなるから、この開封端縁と唇等の
接触しにくいこととなる。
るが、この時、この凸条先端よりも奥まった部分に開封
端縁が位置することとなるから、この開封端縁と唇等の
接触しにくいこととなる。
[効果] 本発明は上記構成であるから次の特有の効果を有する。
環状の凸条に口を当てて内容物を飲むことができるか
ら、あたかもコツプを用いる場合と同様にして内容物を
飲むことができ、飲み易い。また、このとき、唇が開封
によって形成された開口部周縁に殆ど接触しないから、
従来におけるような危険性がない。
ら、あたかもコツプを用いる場合と同様にして内容物を
飲むことができ、飲み易い。また、このとき、唇が開封
によって形成された開口部周縁に殆ど接触しないから、
従来におけるような危険性がない。
[実施例] 以下、本発明の実施例を第1図から第4図に基いて説明
する。
する。
第1図〜第2図に示す第1実施例のものは、缶容器(1)
を有底筒状体とし、その上端開放部に蓋部(2)をカシメ
止めしたものであり、この蓋部(2)のカシメ止め後に薄
肉部(21)が刻設される。
を有底筒状体とし、その上端開放部に蓋部(2)をカシメ
止めしたものであり、この蓋部(2)のカシメ止め後に薄
肉部(21)が刻設される。
前記蓋部(2)の断面形状は、第1図に示すように中央に
タブ(3)としての突起を具備する隆起部(23)を形成し、
その外周にこの隆起部(23)と同心の凸条(24)を形成した
ものである。
タブ(3)としての突起を具備する隆起部(23)を形成し、
その外周にこの隆起部(23)と同心の凸条(24)を形成した
ものである。
このように構成した蓋部(2)の場合、隆起部(23)と凸条
(24)との間に一定幅の環状底部(25)が形成されることと
なり、蓋部(2)の周縁を缶容器(1)の開放端部にカシメ止
めをした後、第2図のように缶容器(1)を回転させなが
ら、切削工具(4)を前記環状底部(25)の中央部に食い込
ませると第1図のように環状の薄肉部(21)が刻設される
こととなる。
(24)との間に一定幅の環状底部(25)が形成されることと
なり、蓋部(2)の周縁を缶容器(1)の開放端部にカシメ止
めをした後、第2図のように缶容器(1)を回転させなが
ら、切削工具(4)を前記環状底部(25)の中央部に食い込
ませると第1図のように環状の薄肉部(21)が刻設される
こととなる。
尚、前記薄肉部(21)の肉厚は、蓋部(2)の構成材料の板
厚を0.5mm程度のアルミニューム製とした場合には、
前記薄肉部(21)の肉厚は、0.1mm程度(前記板厚の2
0%)に設定すればよい。このようにして製作された缶
容器の場合には、タブ(3)を一方から押し倒すと、薄肉
部(21)によって囲まれる範囲がその外周部から切り離さ
れることとなり簡単に開封できる。この場合には、隆起
部(23)の外周近傍までの範囲が開封部(22)となって、開
封後においては、開口部の外周に凸条(24)が突出するこ
ととなり、缶容器(1)内に飲食物を収容させた場合、開
封部の切口がこの凸条(24)によって保護されることとな
る。従って、飲食の際に開封部の切口によって唇を切る
ような危険も生じない。
厚を0.5mm程度のアルミニューム製とした場合には、
前記薄肉部(21)の肉厚は、0.1mm程度(前記板厚の2
0%)に設定すればよい。このようにして製作された缶
容器の場合には、タブ(3)を一方から押し倒すと、薄肉
部(21)によって囲まれる範囲がその外周部から切り離さ
れることとなり簡単に開封できる。この場合には、隆起
部(23)の外周近傍までの範囲が開封部(22)となって、開
封後においては、開口部の外周に凸条(24)が突出するこ
ととなり、缶容器(1)内に飲食物を収容させた場合、開
封部の切口がこの凸条(24)によって保護されることとな
る。従って、飲食の際に開封部の切口によって唇を切る
ような危険も生じない。
次に、第3図に示す第2実施例のものは、蓋部(2)を缶
容器(1)と一体に形成して、缶容器(1)の底部を別体の底
板(10)によって閉塞するようにしたものである。
容器(1)と一体に形成して、缶容器(1)の底部を別体の底
板(10)によって閉塞するようにしたものである。
この実施例の場合も、蓋部(2)の断面形状は、上記第1
実施例と同様に構成されており、環状底部(25)の部分に
薄肉部(21)が刻設される。この薄肉部(21)の刻設は、底
部(10)で缶容器(1)の底部を閉塞した後の工程としても
よいが、底板(10)を缶容器(1)に装着するに先立って薄
肉部(21)を刻設することができる。従って、他の工程と
の関連で、前記2つの態様のいずれを採用するかを選択
すればよい。
実施例と同様に構成されており、環状底部(25)の部分に
薄肉部(21)が刻設される。この薄肉部(21)の刻設は、底
部(10)で缶容器(1)の底部を閉塞した後の工程としても
よいが、底板(10)を缶容器(1)に装着するに先立って薄
肉部(21)を刻設することができる。従って、他の工程と
の関連で、前記2つの態様のいずれを採用するかを選択
すればよい。
以上、いずれの実施例のものも、タブ(3)を蓋部(2)と一
体成形したが、タブ(3)を蓋部(2)とは別体に構成してこ
のタブ(3)をカシメ止めあるいは接着によって蓋部(2)に
取付けるようにしてもよい。
体成形したが、タブ(3)を蓋部(2)とは別体に構成してこ
のタブ(3)をカシメ止めあるいは接着によって蓋部(2)に
取付けるようにしてもよい。
又、第4図のように、底板(10)を缶容器(1)の下端にカ
シメ止めする際、底板(10)を内周側に巻き込むようにす
ると、輸送時において缶容器(1),(1)相互の間に無駄な
隙間が生じないものとなる。
シメ止めする際、底板(10)を内周側に巻き込むようにす
ると、輸送時において缶容器(1),(1)相互の間に無駄な
隙間が生じないものとなる。
第1図は本発明の第1実施例の説明図,第2図は薄肉部
(21)の刻設方法の説明図,第3図は第2実施例の簡易開
封缶の断面図,第4図は缶容器(1)の他の例の説明図、
第5図,第6図は従来例の説明図であり、図中, (2)……蓋部、(21)……薄肉部 (22)……開封部、(3)……タブ
(21)の刻設方法の説明図,第3図は第2実施例の簡易開
封缶の断面図,第4図は缶容器(1)の他の例の説明図、
第5図,第6図は従来例の説明図であり、図中, (2)……蓋部、(21)……薄肉部 (22)……開封部、(3)……タブ
Claims (1)
- 【請求項1】蓋部(2)に設けた薄肉部(21)によって囲ま
れる開封部(22)にタブ(3)を取付けた型式の簡易開封缶
において、先端にタブ(3)としての突起を突出させた隆
起部(23)を板状材によって形成した円板状の蓋部(2)の
中央から突出させると共に、その外周に環状の凸条(24)
を同心状に形成し、蓋部(2)における前記凸条(24)と前
記隆起部(23)との間の環状底部(25)に環状の薄肉部(21)
を刻設した簡易開封缶。
Priority Applications (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62114286A JPH068137B2 (ja) | 1987-05-11 | 1987-05-11 | 簡易開封缶 |
KR1019870009801A KR930005955B1 (ko) | 1986-09-08 | 1987-09-04 | 금속용기 및 그의 제조방법 |
EP87307867A EP0260084B1 (en) | 1986-09-08 | 1987-09-07 | Metal container and method of manufacturing the same |
DE8787307867T DE3783295T2 (de) | 1986-09-08 | 1987-09-07 | Metallbehaelter und verfahren zu seiner herstellung. |
US07/093,718 US4892214A (en) | 1986-08-09 | 1987-09-08 | Metal container and method of manufacturing the same |
US07/359,493 US5061140A (en) | 1986-09-08 | 1989-03-31 | Method of manufacturing a metal container |
CA000596318A CA1327167C (en) | 1986-09-08 | 1989-04-11 | Metal container and method of manufacturing the same |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP62114286A JPH068137B2 (ja) | 1987-05-11 | 1987-05-11 | 簡易開封缶 |
CA000596318A CA1327167C (en) | 1986-09-08 | 1989-04-11 | Metal container and method of manufacturing the same |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63281952A JPS63281952A (ja) | 1988-11-18 |
JPH068137B2 true JPH068137B2 (ja) | 1994-02-02 |
Family
ID=25672598
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP62114286A Expired - Lifetime JPH068137B2 (ja) | 1986-08-09 | 1987-05-11 | 簡易開封缶 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH068137B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100293102B1 (ko) * | 1992-10-16 | 2001-11-22 | 요시노 쇼이치로 | 재사용용기 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4114118Y1 (ja) * | 1964-02-09 | 1966-06-30 |
-
1987
- 1987-05-11 JP JP62114286A patent/JPH068137B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63281952A (ja) | 1988-11-18 |
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