JPS604938Y2

JPS604938Y2 - 開封容器

Info

Publication number: JPS604938Y2
Application number: JP8920380U
Authority: JP
Inventors: 忠雄斉藤; 伸夫山中
Original assignee: 株式会社吉野工業所
Priority date: 1980-06-25
Filing date: 1980-06-25
Publication date: 1985-02-14
Also published as: JPS5711768U

Description

【考案の詳細な説明】本案は、開封容器に係る。

各種缶詰、缶入り飲料物等に、指掛はリングを備えた開
封式の缶が多々用いられている。

この種の缶は、指掛はリングに指を掛けて、強く引上げ
ることで開封でき、開封に用具を要しない点で便利であ
る。

しかし、金属製であるから、材料費、加工費が高く、変
形等により歩留が悪く、従って、かなりのコスト高とな
って、使い捨てするにはあまりに損失が大きい。

また、開封にはかなりの力を要する。

本考案は、斯る従来の欠点を除去しようとするものであ
る。

以下、図示の実施例について説明する。

図において、１は、平面形状が長方形のカップ状の容器
本体で、該容器本体は、外層がプラスチック被覆アルミ
シート１１、内層がプラスチックシート１２の戒層材か
ら威る。

なお、外層の側がプラスチックシートでもよく、また、
全体がプラスチック単体で形成されたものでもよい。

２は、上記容器本体１の口部１３を気密に閉塞する蓋体
で、該蓋体は、外層がプラスチックにより成形された蓋
本体２１、内層がプラスチック被覆アルミシート２２の
戒層物より威り、周縁部２３を断面鉤形に形成して、容
器本体口部１３へ嵌合し、適宜溶着手段により溶着一体
化するようにしている。

また、蓋体２は、蓋本体２１において、周縁部２３の内
側で、該周縁部に沿って一巡する切込み２４を設けると
共に、該切込みの処々に肉薄破断片２５・・・を残し、
−隅で切込み２４の幅を広げ、該幅広部２４ａの近傍で
且つ切込み２４より内側で、内外二重の有端環状の切込
み２７．２８を、端部をその幅広部２４ａへ向けて該け
ることにより、指掛はリング２６を形成し、同時に、そ
の内側の切込み２７で形成された切込み２７内の舌片２
９の先端外面に、外方へと突出する尖った刃３０を一体
に形成し、該舌片２９及び指掛はリング２６の基部即ち
内外の切込み２７．２８の各端部間で肉薄ヒンジ３１，
３２を形成し、舌片２９及び指掛はリング２６の箇所を
内層のプラスチック被覆アルミシート２２と分離させて
いる。

なお、上述のプラスチック被覆アルミシートは、アルミ
シートの内外両面に薄いプラスチック層を設けたもので
ある。

而して、使用するときは、予め内容物が充填された容器
本体１の口部１３へ、蓋体２を嵌着し溶着一体化して、
口部１３を気密に閉塞して使用する。

次に、開封するときは、まず、舌片２９を起し、肉薄ヒ
ンジ３２を以て回動させ、先端の刃３０を切込み２４の
幅広部２４ａを介してプラスチック被覆アルミシート２
２へ突き刺し、次いで指掛はリング２６を起して、これ
に指を掛け、上方へ強く引上げる。

すると、プラスチック被覆アルミシート２２が刃３０の
突き刺した箇所に端を発して、切込み２４に沿って破断
され、同時に、肉薄破断片２５・・・も破断され、容器
本体１が大きく開口する。

本案によれば、安価なプラスチックが大幅に取入れられ
、構造が簡素化され、加工費が低減され、変形等による
損失少なく、歩留が向上でき、従来の缶に比べ多大なコ
ストダウンが得られ、使い捨てしても損失が少ない。

また、開封するために破断するのがプラスチック被覆ア
ルミシートであり、その開封の際にまず刃３０で一部破
断してかかるのであり、その後に指掛はリング２６に指
を掛けて引張ることにより、その刃３０の突き刺し箇所
を始端に、開封用切込み２４に沿って容易に且つ軽快に
破断開口させことができ、そして、指掛はリング２６に
刃３０を設けずに、別の舌片２９に刃３０を設けている
ので、指掛はリング２６に指を掛けて引張る際、刃３０
によって指を怪我することもなければ、刃３０に付着し
た内容物で指を汚すこともない。

更に、その指掛はリング２６と刃３０付き舌片２９は、
有端環状の内外二重の切込み２７，２８で内外に形成し
ているので、双方を極めて簡単に且つ合理的に設けるこ
とができ、別部材や特別な手段を要しない。

【図面の簡単な説明】

図面は本案実施例で、第１図は平面図、第２図は第１図
■−■線の断面図である。１・・・・・・容器本体、２・・・・・・蓋体、１１，
２２・・・・・・プラスチック被覆アルミシート、１２
・・・・・・プラスチックシート、２１・・・・・・蓋
本体、２４，２７，２訃・・・・・切込み、２６・・・
・・・指掛はリング、２９・・・・・・舌片、３０・・
・・・・刃。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】ｉプラスチック等から成るカップ状の容器本体１と、ｉｉ上記容器本体１の口部１３へ嵌合し溶着して該
口部１３を気密に閉塞するよう設け、外層がプラスチッ
ク製蓋本体２１、内層がプラスチック被覆アルミシート
２２の威層物から成る蓋体２と、ｉｉｊ上記蓋体２の蓋本体２１に、−巡させて形成
した開封用切込み２４と、ｉｖ上記蓋本体２１に、その開封用切込みの内側で
有端環状の内外二重の切込み２７．２８を入れることに
より、起伏回動可能に形成した指掛はリング２６、並び
に、該指掛はリング２６の内側で起伏回動可能に形成す
ると共に先端に上記開封用切込み２４を介して上記プラ
スチック被覆アルミシート２２へ突き刺す刃３０を突設
した舌片２９と、から威る開封容器。