JPH068110U - 装飾表示標体用ラジエータグリル取付台座 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】標体に取り付け、追加、取り付け位置の変更ま
たは標体の変更を容易かつ迅速に行うことが可能なラジ
エータグリル取付台座を提供する。 【構成】装飾表示標体Ｂを貼着する装飾表示標体貼付凹
面２を正面に形成した斜面板１の左右両側縁と上縁全域
に亙り後方に突設したフード３を設け、左右両側面３
ａ，３ｂにはラジエータグリル横格子αの左右両咬持切
欠溝７，８をかつ上面３ｃにはラジエータグリル縦格子
βの咬持切欠溝９をそれぞれ欠設する一方、斜面板１の
背面には横格子αの後端縁α１を上からかつ前端下向鉤
縁α２を下からそれぞれ掛止する上下長短保持爪４，５
を相対並行突設し、他方、左右両咬持切欠溝７，８に亙
り銜え込まれた横格子αの中間部下面を下から押え付け
るとともに保持爪４，５が横格子αの前後端縁α１，α
２から外れた時、前端下向鉤縁α２に掛止自在な下押え
爪６を背面に突設する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本案は、自動車等の車輌のラジエータグリルに社名、車種、グレード、排気量 等を表示するワンポイントマークとして容易に取り付け可能な装飾表示標体用ラ ジエータグリル取付台座に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の装飾表示標体では、装飾表示標体そのものに取り付け構造を有しないた め、取り付けに際し予め車輌の一部に取り付け場所を設定し、そこに接着、クリ ップ止めまたはネジ止めにより該標体を取り付けていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、前記従来の装飾表示標体においては、車輌に別の装飾表示標体 を追加する場合または取り付け位置や装飾表示内容を変更する場合には、取り換 えの為取り外すのが困難又は取り付け傷が残ったり、改めて該標体を取り付ける 場所に穴を開ける、保持金具を取り付けるまたは接着剤を塗布して貼着する等の 工程が必要であるため、これらの作業工程に労力および時間がかかるという欠点 があった。またこれらの作業工程や部品点数の増大にともない、取り付け費用が 増大する欠点があった。

【０００４】 ここにおいて、本案は自動車等の車輌に取り付ける装飾表示標体において、容 易に取り付け可能かつ標体の追加、取り付け位置の変更または表示内容の変更を 容易に可能ならしめる装飾表示標体用ラジエータグリル取付台座を提供せんとす るものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

前記課題は、本案が次に列挙する新規な特徴的構成手段を採用することにより 達成される。 即ち、本案の第１の特徴は、各種文字、模様等の図案を表示した装飾表示標体 を貼着する装飾表示標体貼付面を正面に形成した面板の背面にはラジエータグリ ルの横格子の後端縁を上からかつ前端下向鉤縁を下からそれぞれ掛止する上下長 短保持爪を相対並行突設してなる装飾表示標体用ラジエータグリル取付台座であ る。

【０００６】 本案の第２の特徴は、前記第１の特徴における面板が、ラジエータグリル横格 子の中間部下面を下から押え付けるとともに上下長短保持爪が当該横格子の前後 端縁から外れた時当該前端下向鉤縁に掛止自在な下押え爪を背面に突設してなる 装飾表示標体用ラジエータグリル取付台座である。

【０００７】 本案の第３の特徴は、前記第１又は第２の特徴における面板は、左右両側面に ラジエータグリル横格子の左右両咬持切欠溝をかつ上面に縦格子の咬持切欠溝を それぞれ欠設したフードを左右両側縁と上縁全域に亙り背後に突設してなる装飾 表示標体用ラジエータグリル取付台座である。

【０００８】 本案の第４の特徴は、前記第１，第２又は第３の特徴における面板と上下長短 保持爪と下押え爪とフードは、超耐熱性樹脂で一体成形してなる装飾表示標体用 ラジエータグリル取付台座である。

【０００９】

【作用】

本案は、前記のような手段を講じたので、装飾表示標体の取り付け場所をラジ エータグリルとし、装飾表示標体と貼着一体された台座に取り付け構造を有する ことにより、装飾表示標体の取り付け、追加、取り付け位置の変更をラジエータ グリル取付台座自体を容易かつ迅速に取付け取り外して行うことができ、なおか つ、台座と装飾表示標体が貼着されているために装飾表示標体が交換可能であり 容易に表示内容を変更することができる。

【００１０】 また、少なくともラジエータグリル取付台座にＡＢＳ樹脂とポリカーボネイト 樹脂よりなる超耐熱性樹脂を使用しているため、ラジエータグリル取付台座がラ ジエータからの高温の放熱により変形することがない。

【００１１】 また、下押え爪を有することにより、ラジエータグリル横格子の後端縁と前端 下向鉤縁を掛止する上下長短保持爪が外れても、装飾表示標体と一体のラジエー タグリル取付台座の脱落や上下方向の振動を防止することができる。 さらに、ラジエータグリル縦格子咬持切欠溝を有することにより、車輌等の振 動の影響を受けることなくラジエータグリル取付台座を取り付け位置に固定する ことができる。

【００１２】

【実施例】

本案の実施例を図面につき説明する。 図１は本実施例のラジエータグリル取付台座の底面斜視図、図２は同・取り付 け状態を示した側断面図、図３（ａ）は装飾表示標体の拡大正面図、（ｂ）はII I ｂ−III ｂ線視断面図である。

【００１３】 図中、Ａは本実施例の装飾表示標体用ラジエータグリル取付台座、Ｂは装飾表 示標体、１は斜面板、２は装飾表示標体貼付凹面、３はフード、３ａ，３ｂは左 右両側面、３ｃは上面、４は上長保持爪、５は下短保持爪、６は下押え爪、７， ８はラジエータグリル横格子咬持切欠溝、９はラジエータグリル縦格子咬持切欠 溝、αはラジエータグリル横格子、βはラジエータグリル縦格子、１０は両面接 着テープ、１１は透明アクリル樹脂板、１２は凹文字、１３は蒸着膜、１４は塗 装膜である。

【００１４】 図１に示す本案のラジエータグリル取付台座Ａの底面斜視図において、ラジエ ータグリル取付台座Ａの各構成部分はＡＢＳ樹脂とポリカーボネイト樹脂よりな る超耐熱性樹脂で一体成型されている。上下長短保持爪４，５は斜面板１の装飾 表示標体貼付凹面２裏面に上下相対並行突設され、下押え爪６は下短保持爪５と 同じ上向きに斜面板１の背面下縁から高傾斜で併設されている。ラジエータグリ ル横格子咬持切欠溝６，７およびラジエータグリル縦格子咬持切欠溝９はフード ３の左右両側面３ａ，３ｂと上面３ｃにそれぞれラジエータグリル横格子αおよ びラジエータグリル縦格子βの断面形状に合わせて欠切されている。

【００１５】 しかして、本実施例の仕様は、このような具体的実施態様を呈するから、図２ の本実施例のラジエータグリル取付台座Ａのラジエータグリルへの取り付け状態 において、ラジエータグリル取付表示台座Ａはラジエータグリル前面よりラジエ ータグリルに装着されている。上下長短保持爪４，５がそれぞれ上下からラジエ ータグリル横格子αの後端縁α１と前端下向鉤縁α２に掛止することによりラジ エータグリル取付台座Ａはラジエータグリルに嵌着し、またラジエータグリル横 格子咬持切欠溝７，８およびラジエータグリル縦格子咬持切欠溝９がそれぞれラ ジエータグリル横格子αおよびラジエータグリル縦格子βを銜込むことによりラ ジエータグリル取付台座Ａはラジエータグリルに固定される。

【００１６】 装飾表示標体Ｂは一例として図３（ａ）の様に文字や図形が表示されている。 また一例として透明樹脂板１１裏面に凹設した凹文字１２が蒸着膜１３で被装さ れている場合について同図（ｂ）に示す。（ｂ）においては透明樹脂板１１に凹 文字１２が蒸着膜１３で被装され、その上から塗料１４が塗装されている。この ように構成された装飾表示標体Ｂは両面接着テープ１０によって装飾表示標体貼 着凹面２に接着され、結果的にラジエータグリル取付台座Ａはラジエータグリル に保持される。

【００１７】 なお、本実施例では装飾表示標体Ｂを採用したが、これに限定されず、シルク 印刷、オフセット印刷、塗装を施したアルミニウム、ステンレス、シンチュウ等 の金属材質やシルク印刷、ホットスタンプ、塗装、蒸着を施したアクリル、ポリ カーボネート、塩化ビニール、ＡＢＳ、スチロール等の軟質又は硬質性樹脂であ っても、一向に差し支えない。

【００１８】 上下長短保持爪４，５が外れた場合における、下押え爪６によるラジエータグ リル取付台座Ａの保持状態を図４を用いて説明する。図４のように下押え爪６が ラジエータグリル横格子α前端下向鉤縁α２に掛止し、上長保持爪４がラジエー タグリル横格子α上面α３を制止することによりラジエータグリル取付台座Ａは ラジエータグリル横格子３に保持される。

【００１９】

【考案の効果】

かくして、本案によれば、ラジエータグリル取付台座において、ワンタッチ押 込み操作による取り付け、追加、取り付け位置の変更または装飾表示標体の変更 を容易にかつ迅速に行うことができ、取り付け費用の低減を図ることが可能にな る等、優れた経済性、機能性を有する。

【００２０】 また、ラジエータグリル取付台座がラジエータからの高温の放熱にも十分耐え ることができ、優れた耐熱性、耐久性を発揮する。 しかも、ラジエータグリル取付台座の脱落および車輌走行中の脱落によって生 ずるラジエータグリル取付台座および装飾表示標体の破損による飛散を防止する ことができ、高い安全性を有する。

【００２１】 さらに、ラジエータグリル取付台座の上下横方向のずれや振動を防止すること ができる等、多くの利点を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本案の実施例を示す底面斜視図である。

【図２】同上、ラジエータグリルへの取り付け状態を示
した側断面図である。

【図３】（ａ）は装飾表示標体の文字表示例を示した拡
大正面図、（ｂ）は（ａ）中III ｂ−III ｂ線視断面図
である。

【図４】上下長短保持爪が外れた場合における下押え爪
による本案の実施例のラジエータグリル取付台座の仮保
持状態を示した側断面図である。

【符号の説明】

Ａ…ラジエータグリル取付台座 Ｂ…装飾表示標体 １…斜面板 ２…装飾表示標体貼着凹面 ３…フード ３ａ，３ｂ…左右両側面 ３ｃ…上面 ４…上長保持爪 ５…下短保持爪 ６…下押え爪 ７，８…ラジエータグリル横格子咬持切欠溝 ９…ラジエータグリル縦格子咬持切欠溝 １０…両面接着テープ １１…透明アクリル樹脂板 １２…凹文字 １３…蒸着膜 １４…塗装膜 α…ラジエータグリル横格子 α１…後端縁 α２…前端下向鉤縁 α３…上面 β…ラジエータグリル縦格子

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】各種文字、模様等の図案を表示した装飾表
   示標体を貼着する装飾表示標体貼付面を正面に形成した
   面板の背面にはラジエータグリルの横格子の後端縁を上
   からかつ前端下向鉤縁を下からそれぞれ掛止する上下長
   短保持爪を相対並行突設したことを特徴とする装飾表示
   標体用ラジエータグリル取付台座。
2. 【請求項２】面板は、ラジエータグリル横格子の中間部
   下面を下から押え付けるとともに上下長短保持爪が当該
   横格子の前後端縁から外れた時当該前端下向鉤縁に掛止
   自在な下押え爪を背面に突設したことを特徴とする請求
   項１記載の装飾表示標体用ラジエータグリル取付台座。
3. 【請求項３】面板は、左右両側面にラジエータグリル横
   格子の左右両咬持切欠溝をかつ上面に縦格子の咬持切欠
   溝をそれぞれ欠設したフードを左右両側縁と上縁全域に
   亙り背後に突設したことを特徴とする請求項１又は２記
   載の装飾表示標体用ラジエータグリル取付台座。
4. 【請求項４】面板と上下長短保持爪と下押え爪とフード
   は、超耐熱性樹脂で一体成形したことを特徴とする請求
   項１，２又は３記載の装飾表示標体用ラジエータグリル
   取付台座。