JPH0680976A - 石炭と植物質との複合固形燃料の製造方法 - Google Patents

石炭と植物質との複合固形燃料の製造方法

Info

Publication number
JPH0680976A
JPH0680976A JP23486992A JP23486992A JPH0680976A JP H0680976 A JPH0680976 A JP H0680976A JP 23486992 A JP23486992 A JP 23486992A JP 23486992 A JP23486992 A JP 23486992A JP H0680976 A JPH0680976 A JP H0680976A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coal
solid fuel
composite solid
powder
crushing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP23486992A
Other languages
English (en)
Inventor
Chuichi Mizoguchi
忠一 溝口
Yutaka Yamamoto
裕 山本
Takafumi Hagino
孝文 萩野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiyo Steel Co Ltd
Taiyo Ltd
Original Assignee
Taiyo Steel Co Ltd
Taiyo Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taiyo Steel Co Ltd, Taiyo Ltd filed Critical Taiyo Steel Co Ltd
Priority to JP23486992A priority Critical patent/JPH0680976A/ja
Priority to CN93104509A priority patent/CN1039348C/zh
Publication of JPH0680976A publication Critical patent/JPH0680976A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 小なる消費動力で、しかも着火性、燃焼性に
優れた圧壊強度の大なる複合固形燃料を得る。 【構成】 粉砕容易な石炭を篩目0.25mmにおける
篩通過量が80%より大に粉砕し、その石炭粉末に小な
る消費動力で粉砕可能な篩目2mmを通過する程度に植
物質を粉砕した植物質粉末を最大量25重量%までの範
囲で混合し、この混合物を原料としてロールプレスでロ
ール支持圧を略8t/cm以下に設定して複合固形燃料
を圧縮成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、石炭粉末に植物質の粉
末を混合した原料をロールプレスにより圧縮成形して複
合固形燃料を得る、石炭と植物質との複合固形燃料の製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から石炭粉末に木質、バガス等の植
物質粉末を最大量25重量%までの範囲で混合し、更に
粘結剤を添加して高圧力で固形状に圧縮成形した石炭と
植物質との複合固形燃料(以下複合固形燃料と称する)
は、着火性、燃焼性に優れ、かつ煙の発生が少ないこと
から使用されている。
【0003】複合固形燃料の製造方法は、石炭及び木
材、バガス等からなる植物質を乾燥、粉砕して数mm以
下に粉末調整した原料に、炭種に応じて更に粘結剤を添
加混合し、ロール外周面に固形燃料の母型となるポケッ
トが形成された互に対向する一対のロールからなるブリ
ケットマシーンと称するロールプレスで圧縮成形するこ
とによってなされる。
【0004】ロールプレスによる圧縮成形方法は、一般
に上方からホッパー内のスクリューの回転によって原料
を下方に配置された対向するロール間に供給することに
よってなされ、スクリューの回転数の増減によって原料
の供給量が変わりロール間での圧縮力が変化する。即ち
スクリューの回転数を上げることで圧縮力が高くなり、
逆にスクリューの回転数を下げることで圧縮力を低くす
ることができる。
【0005】この複合固形燃料は、製造工場から家庭、
工場等のストーブ、ボイラ等に供給するまでの搬送過程
での衝撃等では破壊しない圧壊強度が要求され、かつ燃
焼の際に、着火温度の低い植物質粉末の燃焼による20
0〜400℃の低温域で石炭から発生する揮発分を燃焼
させてばい煙の発生を防ぎ、燃焼性を良好にするために
は植物質粉末が石炭粉末間に均一に分散し、密着してい
ることが必要である。植物の粉砕にはハンマーミル、ピ
ンミルなどの衝撃粉砕機が使われ、粉砕された植物粉末
は、繊維に沿って砕かれた細長い形状になり、石炭粉末
とのからみ合いが可能となる。
【0006】このような複合固形燃料は、褐炭、亜瀝青
炭、瀝青炭等の炭種にかかわらず広範囲の石炭を原料と
することができ、特に低品質炭を利用した場合クリーン
化の効率が大であり、植物質原料には廃木材、バガスな
どの有効利用が可能であることから利用が期待されてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記ハンマーミルやピ
ンミル等による植物質の粉砕は、粉砕物が繊維に沿って
砕かれ、細長い形状になり、1〜2mmの篩目を通過す
る大きさに砕いた場合、長さがその3〜5倍程度の繊維
状になる。燃焼には石炭及び植物質の粉末は、微細なほ
ど良好になるが、植物質の粉砕には多くの粉砕消費動力
及び作業時間を要し、生産性上好ましくない等の不具合
がある。
【0008】従って本発明の目的は、高強度でしかも燃
焼性が確保され、かつ植物質の粉砕に要する消費動力の
効率化が得られる、複合固形燃料の製造方法を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の複合固形燃料の製造方法は、石炭を篩目0.25mm
における篩通加量が80%より大に粉砕した石炭粉末
に、篩目2mmを通過する程度に植物質を粉砕した植物
質粉末を最大量25重量%までの範囲で混合し、この混
合物を原料としてロールプレスでロール支持圧を略8t
/cm以下に設定して複合固形燃料を圧縮成形するもの
である。
【0010】具体的には図1に概略を示すように石炭を
乾燥させ、乾燥した石炭をハンマーミルやケージミル等
の衝撃粉砕機によって0.25mm以下の篩目での篩通
過量が80%より大になるように粉砕する。一方、原料
となる植物質を乾燥し、この植物質をハンマーミルやピ
ンミル等の衝撃粉砕機によって篩目2mmを通過する程
度に粉砕する。
【0011】これら粉砕して得られた石炭粉末に植物質
粉末を最大量25重量%までの範囲での割合で混合した
原料に更に脱硫剤及び粘結剤として消石灰を5重量%、
糖蜜10重量%を添加し混合する。次にこの混合物をブ
リケットの母型となるポケットを有する一対の対向する
ロールからなるブリケットマシーンと称するロールプレ
スで圧縮成形することで高強度でしかも燃焼性が良い複
合固形燃料を効率的な消費動力によって得られる。
【0012】次に試験例を示して本発明を詳述する。
【0013】この試験は効率的な消費動力で粉砕し得る
植物質粉末の大きさを決定し、かつ高圧壊強度を確保し
得る石炭粉末の大きさを決定するために行われた。
【0014】(1)試験のため植物質粉末を得るため材
料として杉、から松、松の3種類を各々10〜20mm
程度のチップ状に粉砕し、この3種類のチップを各々篩
目2mmを通過する程度にハンマーミルを用いて粉砕す
るに要する消費動力、及び篩目1mmを通過する程度に
粉砕するに要する消費動力を測定した。
【0015】(2)試験結果 杉、から松、松の3種類のチップを各篩目2mmを通過
する大きさに粉砕するに要する消費動力及び更に篩目1
mmを通過する大きさまで粉砕するに要する消費動力を
測定した結果、図2に示す測定値を得た。
【0016】図2から明らかなように、杉、から松、松
を各々篩目2mmを通過する程度の大きさまで粉砕する
に要する粉砕消費動力は各々53.1,40.1,6
5.3KW/tであり、更に篩目1mmを通過する程度
まで粉砕するに要する消費動力は各々105.8,9
1.5,125.0KW/tである。従って2mmの篩
目を通過する程度に粉砕するに要する消費動力に比べ、
1mmの篩目を通過するに要する消費動力が大幅に大き
く、植物質の粉砕は2mmの篩目を通過する程度に粉砕
するのが経済的に有利である。
【0017】(3)次に石炭粉末の大きさに対する成形
品の圧壊強度を測定する。
【0018】上記2mmの篩目を通過する程度に粉砕し
た植物質粉末20重量%に対し、各種大きさの石炭粉末
を各々80重量%混合し、更にこれに対して糖蜜10重
量%、消石灰5重量%を粘着剤及び脱硫剤として添加し
た原料粉末をロール支持圧が6t/cmのロールプレス
で圧縮成形して得た複合固形燃料各々の圧壊強度を測定
した。
【0019】(4)試験結果 1.10,1.00,0.53,0.26,0.20,
0.074mmの篩目通過量が80%の石炭粉末を原料
とする複合固形燃料の各々の圧壊強度は図3に示すよう
40,44,44,58,62,90kgであり、石炭
粉末が細かくなるに従って増加し、特に0.25mm付
近から急激に大となる。
【0020】これら試験結果より明らかなように、石炭
粉末が植物質粉末の大きさの1/4程度以下になると、
石炭粉末が植物質粉末によく絡み合い圧壊強度が増大す
ることから、植物質を経済的に粉砕できる篩目2mmを
通過する程度に粉砕し、植物質に比し粉砕が容易な石炭
を0.25mm以下に粉砕することで強固な複合固形燃
料を安価に得ることが可能である。また着火温度が低く
着火性のよい植物質粉末は粗くても着火性に優れ、着火
性に劣る石炭粉末は微粉状であることから高強度でかつ
燃焼性が良好である。
【0021】
【発明の効果】以上説明した本発明の複合固形燃料の製
造方法によれば、石炭粉末に植物質粉末を最大量25重
量%までの範囲で混合した原料をロールプレスでロール
支持圧を略8t/cm以下に設定して複合固形燃料を圧
縮成形する際、植物質の粉砕に要する消費動力が小なる
篩目2mmを通過する程度に植物質を粉砕して得た植物
質粉末を、また植物質に比し粉砕が容易な石炭を、篩目
0.25mmにおける篩通過量が80%より大になるよ
う粉砕した石炭粉末を用いることから複合固形燃料が安
価に得られ、かつ着火温度が低く着火性に優れた植物質
は粉末が粗くとも燃焼時の着火性に優れ、また石炭粉末
が微粉状であることから燃焼性が良好で圧壊強度が大で
ある等特有の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】複合固形燃料の製造方法を示す概略説明図であ
る。
【図2】原料となる植物質を粉砕するに要する消費動力
を説明する図である。
【図3】原料となる石炭粉末の大きさと成形品の圧壊強
度との関係を説明する図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 石炭を篩目0.25mmにおける篩通加
    量が80%より大に粉砕した石炭粉末に、篩目2mmを
    通過する程度に植物質を粉砕した植物質粉末を最大量2
    5重量%までの範囲で混合し、この混合物を原料として
    ロールプレスでロール支持圧を略8t/cm以下に設定
    して複合固形燃料を圧縮成形することを特徴とする、石
    炭と植物質との複合固形燃料の製造方法。
JP23486992A 1992-09-02 1992-09-02 石炭と植物質との複合固形燃料の製造方法 Withdrawn JPH0680976A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23486992A JPH0680976A (ja) 1992-09-02 1992-09-02 石炭と植物質との複合固形燃料の製造方法
CN93104509A CN1039348C (zh) 1992-09-02 1993-03-29 从煤和植物性材料制备混合固体燃料的方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23486992A JPH0680976A (ja) 1992-09-02 1992-09-02 石炭と植物質との複合固形燃料の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0680976A true JPH0680976A (ja) 1994-03-22

Family

ID=16977617

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23486992A Withdrawn JPH0680976A (ja) 1992-09-02 1992-09-02 石炭と植物質との複合固形燃料の製造方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JPH0680976A (ja)
CN (1) CN1039348C (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5951059A (en) * 1996-07-24 1999-09-14 Tokai Rubber Industries Ltd. Tube connector device having connector holder made of elastomer
JP2007169484A (ja) * 2005-12-22 2007-07-05 Saitama Univ 石炭粉末及び/又は廃棄炭化物、並びに植物系高分子有機物粉末からのバイオマス−石炭融合微粉燃料、燃焼性ガス、並びに燃焼性ガスおよびチャーの製造方法
JPWO2006080089A1 (ja) * 2005-01-31 2008-06-19 杉本 一郎 植物繊維の乾燥粉末を含む、化石燃料の燃焼時の二酸化炭素吸着剤
JP2009051985A (ja) * 2007-08-29 2009-03-12 Toshihiko Maruyama バイオマス系成型燃料の製造方法

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1019403B (zh) * 1988-12-28 1992-12-09 中国矿业大学北京研究生部型煤研究设计所 降低锅炉烟气中二氧化硫含量工艺

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5951059A (en) * 1996-07-24 1999-09-14 Tokai Rubber Industries Ltd. Tube connector device having connector holder made of elastomer
JPWO2006080089A1 (ja) * 2005-01-31 2008-06-19 杉本 一郎 植物繊維の乾燥粉末を含む、化石燃料の燃焼時の二酸化炭素吸着剤
JP5010461B2 (ja) * 2005-01-31 2012-08-29 一郎 杉本 植物繊維の乾燥粉末を含む、化石燃料の燃焼時の二酸化炭素吸着剤
JP2007169484A (ja) * 2005-12-22 2007-07-05 Saitama Univ 石炭粉末及び/又は廃棄炭化物、並びに植物系高分子有機物粉末からのバイオマス−石炭融合微粉燃料、燃焼性ガス、並びに燃焼性ガスおよびチャーの製造方法
JP2009051985A (ja) * 2007-08-29 2009-03-12 Toshihiko Maruyama バイオマス系成型燃料の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN1039348C (zh) 1998-07-29
CN1083519A (zh) 1994-03-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4236897A (en) Fuel pellets
JP2001172655A (ja) ペレット化燃料の製造方法
KR101389982B1 (ko) 팜 부산물을 이용한 펠릿 제조장치 및 그의 제조방법
AU2008203855B2 (en) Process of forming a composite briquette
CN104845696A (zh) 利用桑枝发酵废弃物制备生物质颗粒燃料的方法
JP2001510428A (ja) ロックウールの製造の改善またはその製造に関する改善
Yumeng et al. Superfine comminution characteristics of low-rank coal pyrolysis semicokes and evolution of fragmentation fractal dimension
JPH0680976A (ja) 石炭と植物質との複合固形燃料の製造方法
WO1979000988A1 (en) Fuel pellets
JP4338747B2 (ja) 木質ペレット燃料の製造方法及び製造システム
US2270288A (en) Straw briquette and its method of manufacture
KR100297320B1 (ko) 자동 목탄 제조시스템
JPH0680974A (ja) 石炭と植物質との複合固形燃料の製造方法
JPH069974A (ja) 石炭と植物質との複合固形燃料の製造方法
JPH0631362B2 (ja) 固体有機性廃棄物から固型燃料を製造する方法
JPS59184295A (ja) 固形燃料及びその製造方法
CA1115955A (en) Cellulosic material and thermoplastic polymer in fuel pellets
KR100487734B1 (ko) 가연성폐기물을 이용한 고체연료의 제조방법 및 그 장치
KR20000072160A (ko) 오니탄의 조성물 및 그의 제조방법
US1267711A (en) Manufacture of fuel blocks or briquets.
CN110041979A (zh) 一种rdf燃料及其制备工艺
JPS6116992A (ja) 燃料ブリケツトの製造方法
RU81728U1 (ru) Линия для производства гранулированного биотоплива
KR20100113186A (ko) 폐자재를 이용한 연소물 및 그의 제조방법
JPS63172791A (ja) 石炭スラリ−の調製方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19991102