JPH0680896U - 多段式サブマージドモータポンプの軸受装置 - Google Patents

多段式サブマージドモータポンプの軸受装置

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JPH0680896U
JPH0680896U JP2694993U JP2694993U JPH0680896U JP H0680896 U JPH0680896 U JP H0680896U JP 2694993 U JP2694993 U JP 2694993U JP 2694993 U JP2694993 U JP 2694993U JP H0680896 U JPH0680896 U JP H0680896U
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JP
Japan
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pump
pump shaft
shaft
bearing device
impeller
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Application number
JP2694993U
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English (en)
Inventor
正典 隅谷
Original Assignee
日本カーター株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポンプ軸の振れ回りを長期間確実に抑制し
て、ブッシュの時間的に不規則な磨耗を防止すること。 【構成】 上部がモータ部1 に下部がポンプ部2 に形成
され、そのモータ部から下方のポンプ部に伸延したポン
プ軸23の途中にインペラー22を有し、下端に軸流羽根車
からなるインデューサー25を有し、インペラー間のポン
プ軸をブッシュ26を介してポンプケーシングに支持し、
別にポンプ軸の振れ回りを抑制する軸受装置30を設けた
立型多段式サブマージドモータポンプの軸受装置におい
て、軸受装置が、インペラーの最下部のものと軸流羽根
車との間のポンプ軸をポンプケーシングに支持するよう
に設けてあり、滑り軸受とされ、その滑り軸受に接触す
るポンプ軸の外周面23a に炭化タングステンの溶射被膜
を形成してあることを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、LNG、LPG、エチレン、プロピレン、アンモニア等の低温の 液の加圧に使用されている立型多段式サブマージドモータポンプの軸受装置に関 する。
【0002】
【従来の技術】
この種のポンプは、上部がモータ部に、下部がポンプ部に形成されており、全 体が取扱液体に漬かった状態で使用される。モータ部は、モータハウジング内に ステータ、ロータ、ロータに結合された軸、軸を支持する上部軸受および下部軸 受、加圧液体通路等を設けたものであり、ポンプ部で加圧された取扱液体の一部 によってこのモータ部の冷却および軸受の潤滑が行われるようになっている。上 記軸はポンプ軸として下方へ伸延形成され、上記モータハウジングの下端に結合 されたポンプケーシングの下端に達している。そして、ポンプ部は、上記ポンプ 軸の途中にインペラーを設け、ポンプケーシングの下端に吸い込み口を形成する とともにポンプ軸の下端に軸流羽根車を取り付けたインデューサを設けてある。 上記ポンプ軸は普通ステンレス製であり、ポンプケーシング内においてケーシン グ側にブッシュを介して支持されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記従来の立型多段式サブマージドモータポンプは、軸の振れ回り振動が発生 することがあり、これによってポンプ軸を支えているブッシュが短期間で磨耗す ることがある問題がある。このブッシュの極端に大きい磨耗はポンプの破損事故 につながるので、早期に発見してブッシュを交換する必要がある。しかしそのブ ッシュの磨耗は必ずしもポンプ使用時間に比例しない。したがって上記ブッシュ の磨耗に対する管理が容易でない問題もある。なお、このブッシュの磨耗に対し て軸の振れ回りを効果的に抑制する狙いで、軸の下端に近いインデューサの上側 部分をブッシュを介してケーシングに支持する試みもあるが、そのブッシュも前 述のブッシュと同様に短期間で磨耗してしまうことがあり、結局同様な問題が残 る。 前述のような低温液体に浸漬されている液中滑り軸受であるブッシュの摩耗の 原因は、摩耗粉が軸とブッシュのあいだに介在して振れ回りすることによりステ ンレス製のポンプ軸に傷が発生し、その傷があることによって軸がやすりのよう に作用してブッシュを摩耗させていると考えられる。 そこでこの考案は、ポンプ軸の振れ回りを長期間確実に抑制して、上記ブッシ ュの時間的に不規則な磨耗を防止すると共にブッシュの寿命を延長させることを 目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この考案の手段は、上部がモータ部に下部がポンプ部に形成され、そのモータ 部から下方のポンプ部に伸延したポンプ軸の途中にインペラーを有し、下端に軸 流羽根車からなるインデューサーを有し、前記インペラー間の前記ポンプ軸をブ ッシュを介してポンプケーシングに支持し、別に前記ポンプ軸の振れ回りを抑制 する軸受装置を設けた立型多段式サブマージドモータポンプの軸受装置において 、前記軸受装置が、前記インペラーの最下部のものと前記軸流羽根車との間のポ ンプ軸をポンプケーシングに支持するように設けてあり、滑り軸受とされ、その 滑り軸受に接する前記ポンプ軸の外周面に直接またはポンプ軸に冷し嵌めにより 装着されて軸側表面を形成するスリーブの外周面に炭化タングステンの溶射被膜 を形成してあることを特徴とする。
【0005】
【作用】
上記軸受の内周面と接するポンプ軸の外周面またはポンプ軸に装着されるスリ ーブの外周面に炭化タングステンの溶射被膜を形成したことによって、ポンプ軸 を支持している液中滑り軸受装置の摩耗が激減する。これは、回転するポンプ軸 側の外周面が、硬くて耐摩耗性に優れた被膜を形成されているから、摩耗粉によ って軸側に傷を生じにくく、このためやすり状となることがなく、軸受装置の異 常摩耗がなくなるからであると考えられる。従ってポンプ軸の下端の振れ回りを 長期間抑制するから、ブッシュの摩耗が低減し、安定し、ブッシュの寿命が長く なる。
【0006】
【実施例】
この考案の1実施例を図を用いて説明する。図1において、1はモータ部、2 はポンプ部である。モータ部1は、モータハウジング10内にステータ11、ロ ータ12、ロータに結合された軸13、軸13を支持する上部軸受14および下 部軸受15、加圧液体通路16等を設けたものである。このモータ部1はポンプ 部2で加圧された取扱液体の一部によってこのモータ部の冷却および軸受14、 15の潤滑が行われるようになっている。軸受14、15はラジアルボールベア リングである。図中、51は給電線、17はバランスドラム、18は下部軸受ハ ウジングである。
【0007】 ポンプ部2は、モータハウジング10の下端に結合したポンプケーシング20 、そのケーシング20内のディフューザ21、インペラー22、上記軸13から 下方へ伸延形成されたポンプ軸23、ケーシング20の下端に形成された吸い込 み口24、その吸い込み口24に設けられたインデューサ25等を有するもので ある。インペラー22はポンプ軸23に取り付けてあり、インデューサ25はポ ンプ軸の下端に取り付けられた軸流羽根車であり、ポンプ軸23はケーシング2 0側にブッシュ26を介して支持されている。ポンプ部2の出口27はモータ部 1の液体通路16の下端に接続している。
【0008】 以上のモータ部1およびポンプ部2の構成は前述した従来の立型多段式サブマ ージドモータポンプと同じである。従来のものと異なる点は、ポンプ部2のイン ペラー22の最下部のものとインデューサ25の軸流羽根車との間にポンプ軸2 3を軸受する軸受装置30を設け、その軸受装置30を、図2に示すようにポン プ軸23の外周面部分23aに接触する内周面31aを有するブッシュ31と、 そのブッシュ31を支持する円筒状の軸受支持部37と、その軸受支持部37か ら放射状に伸延してポンプケーシング20に連なる支え36とで形成して、前記 外周面部分23aに炭化タングステンを溶射して被膜を形成した点である。なお 、ブッシュ31は通常のブロンズ系の軸受材で形成してある。
【0009】 この多段式サブマージドモータポンプは、例えば図1に見られるように、ポッ ト40と組み合わせてタンク近くに設置され、タンク内の低温液体を別の場所へ 移送するような場合に使用される。このポット40は、ピット内に設置しその外 側に断熱材を充填され、内部が取扱液体を収容したタンクに入口41およびガス 抜き口42を介して接続されており、取扱液体はポット40内に流入するように なっている。従って、モータ部1およびポンプ部2は全体が取扱液体に漬かった 状態で使用される。図1の50は液体通路16に連通した吐出口であり、移送用 の管を接続される。43はポット支持脚、44はドレン抜きである。図中の矢印 は取扱液体の移動方向を示す。
【0010】 モータ部1によってポンプ軸23が回転駆動されると、ポット40内に流入し ている取扱液体は吸い込み口24を通ってポンプ部2の出口27に至る間に加圧 され、通路16を通って吐出口50から送りだされる。そして、ポンプ軸23は 軸受装置30の位置で振れ回りを防止される。すなわち、ポンプ軸23が一方へ 振れようとしても軸受装置30を設けてあるのでその位置に拘束される。その振 れ回りの拘束作用は、ポンプ軸23の外周面部分23aに炭化タングステンの溶 射被膜が形成されているので外周面部分に傷が付きにくく、従ってブッシュ31 の内周面部分31aが摩耗しにくいから、長期間持続する。 このように振れ回りが防止されると、ポンプ軸23をポンプケーシング20側 に支持しているブッシュ26に振れ回りによる荷重が作用しないから、ブッシュ 26の早期磨耗がなくなる。
【0011】 上記実施例はポンプ軸に直接炭化タングステンの溶射被膜を形成したものであ るが、他の実施例として、図3に示すように、上記実施例の外周面部23aに相 当する部分に代えて、ポンプ軸23の所定部分23bにスリーブ38を冷し嵌め するようにしてそのスリーブ38の外周面38aに炭化タングステンの溶射被膜 を形成したものを設け、ブッシュ31で摺動可能に支持するようにしてもよい。 スリーブ38の材質はポンプ軸と同じステンレスであり、肉厚は2〜3mmとす る。図2と同等部分は同一図面符号で示してある。 この実施例のものは、上記実施例と略同等の作用効果が得られる。この実施例 のものはスリーブ38に溶射被膜を形成してから、ポンプ軸23に冷し嵌めする ことができるので、炭化タングステンを溶射する際の熱がポンプ軸23に全く影 響を及ぼさない点で優れている。
【0012】
【考案の効果】
この考案によれば、立型多段式サブマージドモータポンプのポンプ軸の下端部 を、異常摩耗の生じない、摩耗の少ない軸受装置で支持したから、ポンプ軸の下 端の振れ回りを長期間確実に抑制でき、従ってポンプ軸を支持している他のブッ シュの早期磨耗を確実に防止できる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の1実施例を示す縦断正面図である。
【図2】同実施例の主要部縦断面部分拡大図である。
【図3】この考案の他の実施例の主要部縦断面部分拡大
図である。
【符号の説明】
1 モータ部 2 ポンプ部 22 インペラー 23 ポンプ軸 23a 軸の外周面部分 25 インデューサ 26 ブッシュ 30 軸受装置 31 ブッシュ 31a ブッシュの内周面部分 38 スリーブ 38a スリーブの外周面

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部がモータ部に下部がポンプ部に形成
    され、そのモータ部から下方のポンプ部に伸延したポン
    プ軸の途中にインペラーを有し、下端に軸流羽根車から
    なるインデューサーを有し、前記インペラー間の前記ポ
    ンプ軸をブッシュを介してポンプケーシングに支持し、
    別に前記ポンプ軸の振れ回りを抑制する軸受装置を設け
    た立型多段式サブマージドモータポンプの軸受装置にお
    いて、前記軸受装置が、前記インペラーの最下部のもの
    と前記軸流羽根車との間のポンプ軸をポンプケーシング
    に支持するように設けてあり、滑り軸受とされ、その滑
    り軸受に接する前記ポンプ軸の外周面に直接またはポン
    プ軸に冷し嵌めにより装着されて軸側表面を形成するス
    リーブの外周面に炭化タングステンの溶射被膜を形成し
    てあることを特徴とする多段式サブマージドモータポン
    プの軸受装置。
JP2694993U 1993-04-23 1993-04-23 多段式サブマージドモータポンプの軸受装置 Pending JPH0680896U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004011538A (ja) * 2002-06-07 2004-01-15 Tokyo Gas Co Ltd 吸収溶液ポンプ
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JPH04334792A (ja) * 1991-05-11 1992-11-20 Kansai Electric Power Co Inc:The 液化ガス用サブマージド型ポンプのジャーナル軸受冷却・潤滑方式
JPH0532472A (ja) * 1991-07-29 1993-02-09 Nippon Steel Corp 炭素繊維複合材料への溶射方法

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Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19960312