JPH0680416B2 - デンシトグラムの表示方法 - Google Patents

デンシトグラムの表示方法

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JPH0680416B2
JPH0680416B2 JP60180031A JP18003185A JPH0680416B2 JP H0680416 B2 JPH0680416 B2 JP H0680416B2 JP 60180031 A JP60180031 A JP 60180031A JP 18003185 A JP18003185 A JP 18003185A JP H0680416 B2 JPH0680416 B2 JP H0680416B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、電気泳動装置におけるデンシトグラムの表
示方法に関する。
〔従来の技術〕 電気泳動装置においては、血清等の検体をアプリケータ
によりセルロースアセテート膜等の支持体に塗布し、泳
動槽において所定時間泳動させてから、染色槽において
染色・脱色・乾燥処理を行った後デンシトメータにおい
て測光し、そのサンプリングデータに基づいて、アルブ
ミン(Alb)、α−グロブリン(α−G)、α
グロブリン(α−G)、β−グロブリン(β−G)お
よびγ−グロブリン(γ−G)の各分画%、α−G,α
−G,β−G,γ−Gの総グロブリンに対するAlbの分画
%比であるA/G比を演算して泳動パターン(デンシトグ
ラム)と一緒に所定の報告書に表示したり、CRT等の表
示装置に表示するようにしている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、従来の表示方法にあっては報告書や表示
装置に表示するデンシトグラムが測定検体のもののみで
あると共に、そのデンシトグラムは最も濃度の高いAlb
のピークが常に一定となるようにオートスパンして各分
画蛋白濃度を相対的に表わすようにしている。このた
め、デンシトグラムから各分画の絶対量としての変化が
わからないと共に、電気易動度の差、M蛋白の存在、波
形帯の存在を見出すことができず、目視による病態の解
析ができないという問題がある。
このような問題を解決する方法として、血清の塗布量を
常に一定にして測定濃度をそのまま記録することが考え
られるが、微量の検体を常に一定量均一に塗布すること
は極めて困難であると共に、泳動長の変動等もあるた
め、所望の効果を得ることは極めて困難である。
この発明は、このような従来の問題点に着目してなされ
たもので、検体の塗布量や泳動長にばらつきがあっても
各分画の濃度変化を目視により容易かつ正確に判定でき
ると共に、目視による病態解析も容易かつ正確に行うこ
とができるデンシトグラムの表示方法を提供することを
目的とする。
〔問題点を解決するための手段および作用〕
上記目的を達成するため、この発明のデンシトグラムの
表示方法は、同一支持体上で、測定検体および基準とな
る正常検体の電気泳動像を同時に得る工程と、 前記測定検体の電気泳動像の泳動長を前記正常検体の電
気泳動像の泳動長に対して正規化する工程と、 前記泳動長を正規化した前記測定検体のデンシトグラム
を前記正常検体のデンシトグラムと重畳して表示する工
程とを有することを特徴とするものである。
また、この発明は、複数の測定検体の電気泳動像をそれ
ぞれ分画方向に測光走査して得られるデータに基づいて
電気泳動像を処理してそれらのデンシトグラムを表示す
るにあたり、 同一支持体上に、前記各測定検体の電気泳動像を作成す
る工程と、 前記測定検体のデータからそれぞれ位置的に安定したピ
ークとして得られる少なくとも2つの基準点を選択的に
検出する工程と、 前記分画方向にみて、前記各測定検体の少なくとも2つ
の基準点が、基準となる泳動長と対応して設定した少な
くとも2つの基準点にそれぞれ一致するように共通の座
標軸上で正規化する工程と、 この正規化した前記測定検体のデータを座標軸上に対応
させて表示する工程とを有することを特徴とするもので
ある。
〔実施例〕
第1図はこの発明を実施する電気泳動装置におけるデン
シトメータの一例の要部の構成を示す線図的断面図であ
る。染色槽において染色・脱色・乾燥処理された支持体
1は、送りローラ2によってデカリン3を収容する測光
部4に搬送され、ここで測光装置5によって一定の速度
例えば8mm/secで測光走査された後、排紙ローラ6によ
って排出される。測光装置5は支持体1を透過する光源
5aからの光を受光素子5bで受光するよう構成され、これ
ら光源5aおよび受光素子5bを有する測光装置5を、第2
図に示すように支持体1の搬送方向aと直交する走査方
向bに移動させることにより、支持体1に形成された電
気泳動像7を測光走査する。
第3図は測光装置5の出力を処理するデータ処理装置の
一例の要部の構成を示すブロック図である。このデータ
処理装置は、対数増幅器12、A/D変換器13、CPU14、メモ
リ15、キーボード16、CRT17、フロッピーディスク18お
よびプリンタ19を具える。測光走査によって受光素子5b
から得られる光電変換出力は、対数増幅器12によって対
数増幅して吸光度に変換した後、A/D変換器13において
泳動時間等の分析条件によって決定されるサンプリング
レート(例えば12msec)に対応するクロックに同期して
サンプリングしてディジタル信号に変換し、CPU14の制
御の下にメモリ15に記憶する。
この実施例では、第4図にフローチャートを示すよう
に、支持体毎にその少く共1箇所に基準となる正常血清
を塗布して泳動させ、この正常血清の泳動像を同一支持
体に塗布された各測定検体の泳動像と共に測定してそれ
ぞれ正規化し、各測定検体毎にその正規化したデンシト
グラムを、同様に正規化した基準正常血清のデンシトグ
ラムと共に重複して表示する。このため、メモリ15に記
憶される基準正常血清および各測定検体のサンプリング
データを、それぞれ移動平均処理であるスムージング処
理すると共に、光量によるベース浮き分を除去するオー
トゼロ処理した後正規化処理して、各測定検体について
そのデンシトグラムを基準正常血清のデンシトグラムと
重複してCRT17およびプリンタ19による表示部材である
報告書20の所定の領域に表示すると共に、測定検体の各
分画%、A/G比等を演算してその結果を同様にCRT17およ
び報告書20の所定の領域に表示する。
第5図は正規化処理の一例のフローチャートを示すもの
である。この実施例では正規化における所定の泳動長に
関連するデータ点数を350点とし、その100データ点に泳
動像中で目立つピークとして安定しているAlbのピーク
位置を、200データ点に泳動像中で出現位置が安定して
いるβ−Gのピーク位置を一致させる。すなわち、Alb
およびβ−Gのそれぞれのピーク位置を基準点として、
これら基準点を正規化における350点のデータ位置の100
データ点および200データ点にそれぞれ一致させる。な
お、測光装置5の走査範囲でのサンプリングデータの点
数は350点よりも多いものとする。
この正規化処理にあたっては、各泳動像について先ずメ
モリ15に記憶したサンプリングデータから泳動長に関連
するAlbおよびβ−Gのそれぞれのピーク位置である基
準点を検出する。この基準点の検出法を以下に説明す
る。
第1の方法 泳動像のサンプリングデータから、第6図に示すように
両端点が泳動像の両端点となるような所定の閾値を超え
るデータを抽出し、その抽出したデータの両端点から所
定の範囲l1およびl2においてピークの有無を検出し、検
出されたピーク中の濃度最大のものを該泳動像のAlbの
ピーク位置およびβ−Gのピーク位置として基準点を検
出する。
第2の方法 泳動像のサンプリングデータを両端点より順次積算し、
それらの値がそれぞれ所定の値または総積算値に対して
それぞれ所定の割合となった位置を泳動像の両端点と
し、その両端点から第1の方法と同様にして所定の範囲
におけるピークをそれぞれ検出してそれらのピーク位置
をAlb及びβ−Gのそれぞれのピーク位置として基準点
を検出する。例えば泳動極性の正極側からAlb方向への
積算値が総積算値の2%、負極側からγ−G方向への積
算値が総積算値の1%と設定すると、ほぼ目視で得られ
る泳動長と一致する。
第3の方法 先ず基準正常血清についてAlbのピーク位置を検出し、
続いてAlbから泳動極性の負極方向における3番目のピ
ーク位置をβ−Gのピーク位置として検出する。その
後、測定検体についてAlbのピーク位置を検出し、次に
このAlbピーク位置から先に求めた基準正常血清のAlbピ
ーク位置とβ−Gピーク位置との間の泳動長に関連する
データ点数と等しいデータ点数の位置付近でのピークを
検出し、そのピーク位置をβ−Gのピーク位置としてそ
れぞれの基準点を検出する。なお、泳動像のサンプリン
グデータからAlbのピーク位置を検出するにあたって
は、Albは目立つピークとして安定しているので比較的
高い閾値を設定し、これを超えるデータの濃度最大値の
ものをAlbのピーク位置として検出してもよいし、また
本願人の提案に係る特願昭60−22622号において記載し
たように、サンプリングした全データから最大値DMを検
出し、次に泳動極性の正極側から最大値の1/16以上のピ
ークをAlbのピーク位置PMとして検出してもよい。ここ
で、1/16はプレアルブミンのピークを除去すると共に、
DMがAlbでなく他の成分であってもPMがAlbのピーク位置
として検出されるように、種々の病態によって経験的に
定めたもので、特に固定されるものではない。
このようにして、目立つピーク位置として安定している
Albのピーク位置と、出現位置が安定しているβ−Gの
ピーク位置とを基準点としてそれぞれ検出する。
次に、検出したAlbのピーク位置およびβ−Gのピーク
位置が所定の泳動長に関連する350点のデータ点数を有
するX軸上で、100データ点および200データ点の位置に
それぞれ一致するようにX軸の正規化を行う。例えば、
Albのピーク位置が120データ点、β−Gのピーク位置が
230データ点とすると、それらのデータ位置をX軸上の1
00データ点および200データ点に一致させ、またその他
のサンプリングデータは基準点間の泳動長が110データ
点数(230−120)に相当するのに対し、X軸上では100
データ点数(200−100)に相当するので、その比に応じ
てX軸上のデータ点にシフトする。
ここでX軸上でのデータ点に対応するサンプリングデー
タがないときは、補間処理や補外すなわち両端データに
そろえる処理を行う。
以上により、泳動長に関するX軸の正規化を終了する。
次に正規化したX軸上の350点のサンプリングデータの
値を、その積算値が対応する元のデータ位置間での積算
値とほぼ等しくなるように、基準点間のデータ数とこれ
らの基準点がX軸上でそれぞれ位置する間のデータ数
(この例では100)との比率に基いてY軸の正規化を行
う。例えば上記の例では、Albピーク位置が120データ
点、β−Gピーク位置が230データ点でそれら間の110個
のデータ数を100個のデータ数に正規化したのであるか
ら、正規化した各データ点におけるサンプリングデータ
の値を110/100倍してY軸の正規化を行う。
以上の処理は、メモリ15に格納したサンプリングデータ
をCPU14の制御の下に読出して行ない、その処理後のデ
ータはフロッピーディスク18に記憶する。
次に各分画における積算値と濃度の絶対量とを対応させ
る濃度の正規化を行う。この濃度の正規化にあたって
は、測定検体については生化学分析装置等により予じめ
総蛋白値あるいはAlb濃度値を測定し、その値をキーボ
ート16を介して、あるいは生化学分析装置からまたは該
装置に接続した検査用コンピュータシステムを介してオ
ンラインまたはオフラインで入力してフロッピーディス
ク18に記憶しておき、基準正常血清についてはその総蛋
白値あるいはAlb等の濃度値をキーボード16を介して入
力してフロッピーディススク18に記憶しておく。また、
入力される絶対量の単位濃度(1g/dl)に対する基準積
算値も同様に記憶しておく。例えば、Albの濃度値が入
力される場合には、Albが1g/dlについて基準積算値を例
えば15000(A/D変換値で)と設定しておく。ここでAlb
の濃度値が4g/dlと入力されているものとすると、先ず
正規化したデータのAlb分画の積算値を求め、続いてそ
の積算値と入力されたAlb濃度値に相当する基準積算値
との比率を求める。例えば、正規化したAlb分画の積算
値が80000(A/D変換値で)であったとすると、入力され
たAlb濃度値は4g/dlでその基準積算値は4(g/dl)×15
000=60000であるから、80000を60000にする比率は となる。次に、この比率を各点のデータ値に乗算して濃
度の正規化を終了する。なお、この濃度の正規化処理に
おいては、本願人の提案に係る特願昭60−36606号に記
載したように、各分画の染色性の違いを同時に補正する
こともできる。また、総蛋白値を入力した場合には、入
力値に相当する基準積算値と全分画の積算値との比率を
求めることによって同様に処理することができる。
以上のようにして正規処理を終了したら、各測定検体に
ついてそのデンシトグラムを基準正常血清のデンシトグ
ラムと共にCRT17および報告書20の予定の領域に重複し
て表示すると共に、当該測定検体の各分画%、A/G比等
を演算してその結果を同様にCRT17および報告書20の所
定の領域に表示する。
以下、各測定検体毎のそのデンシトグラムと基準正常血
清のデンシトグラムとの重複表示例について説明する。
第7図Aは基準正常血清のデンシトグラムIを波線で、
測定検体のデンシトグラムIIを実線で表示したもので、
第7図Bは両デンシトグラムI,IIを実線で表示すると共
に、測定検体のデンシトグラムIIの線を基準正常血清の
デンシトグラムIよりも太くあるいは濃くしたものであ
る。その他、両者の色を異ならせて表示することもでき
る。また、基準正常血清のデンシトグラムから正常値範
囲を設定し、測定検体のデンシトグラムの正常値範囲を
超える部分については線の種類や色、太さ、濃さを異な
らせて表示したり、第8図に示すように同色あるいは異
色のハッチングを施してもよい。更に、基準正常血清の
デンシトグラムを表示する代わりに、あるいはそれを表
示すると同時にそのデンシトグラムから正常値範囲を設
定して、第9図に示すようにその上限値を表わすパター
ンImaxおよび下限値を表わすパターンIminを表示して、
これらパターンと重複して測定検体のデンシトグラムII
を表示してもよい。また、この場合パターンImaxおよび
Iminで画成される正常値範囲の領域とそれ以外の領域と
を色分け、ハッチング等により区別してもよい。更にま
た、基準正常血清のデンシトグラムから正常範囲のほか
要注意域、危険域をも設定してこれらを色分け、ハッチ
ング等により区別して表示させるようにすることもでき
る。
以上の表示例においては、測定した基準正常血清からそ
のデンシトグラムやそれに関連するパターンを測定検体
のデンシトグラムと共にCRT17および報告書20に表示す
るようにしたが、報告書20においては第10図A〜Cに示
すように、デンシトグラムの記録欄21に基準正常血清の
デンシトグラムに関連するパターンを予じめ印刷記録し
ておき、このパターンに重複して測定検体のデンシトグ
ラムを記録するようにしてもよい。なお、第10図Aは基
準正常血清のデンシトグラムに対応するパターンIIIを
破線で、第10図Bはこれを実線で記録したものである。
また、第10図Cは基準正常血清のデンシトグラムに対応
する正常範囲を表わす上限値パターンIIImaxと下限値パ
ターンIIIminとを記録したものであるが、その他その正
常値範囲の中間に基準パターンを記録したり、正常値範
囲の領域とそれ以外の領域とを色分けやハッチング等に
より区別したり、正常値範囲の他に要注意域や危険域を
色分けやハッチング等により区別して記録しておいても
よい。勿論、第10図A〜Cにおける基準正常血清のデン
シトグラムに関連するパターンの泳動長は測定検体の正
規化における泳動長と一致させておく。
この実施例によれば、基準正常血清および測定検体につ
いてX軸、Y軸および入力された単分画の濃度値あるい
は総蛋白値に基いて濃度の正規化を行って測定検体のデ
ンシトグラムを基準正常血清のデンシトグラムに関連す
るパターンと共に重複して表示するようにしたので、検
体の塗布量や泳動長にばらつきがあっても、塗布量を正
確に一定として常に同じ泳動長の泳動像を作成したのと
同じ効果がある。したがって、各分画の濃度変化に対応
した、すなわちスパンが比例したデンシトグラムが得ら
れると共に、各分画の易動度の差、M蛋白の存在、波形
帯の存在を表わすことができるので、デンシトグラムか
ら病態を容易に解析することができる。また、検体間の
比較を行うにあたっても、各データ点の位置を絶対的な
基準として行うことができるので、容易且つ正確にでき
る。更に測定検体のデンシトグラムを基準正常血清のデ
ンシトグラムに関連するパターンと共に重複して表示す
ることにより、測定検体の各濃度値の増減、易動度の変
化を容易に比較でき、目視判定が容易にできると共に、
正常値範囲を設定することにより、どこの場所で異常な
増減が生じたかが目視により容易に判定することができ
る。
なおこの発明は上述した実施例にのみ限定されるもので
はなく、幾多の変更または変形が可能である。例えば、
正規化処理はX軸のみでもまたX軸とY軸だけでも同様
の効果を得ることができる。また、上記の実施例では濃
度正規化処理を最後に行うようにしたが、この処理はX
軸正規化処理の前に行うこともできる。更に、泳動像中
における基準点はAlbピーク位置、β−Gピーク位置に
限らず、他の分画のピーク位置、あるいは泳動長の端点
等を用いることもできる。また、測光装置を構成する受
光素子として、一次元アレイセンサや二次元アレイセン
サを用いることもできる。更に、表示すべき基準正常血
清のデンシトグラムに関連するパターンを予じめ記憶し
ておき、支持体に塗布した基準正常血清は測定検体の予
じめ定めた基準点の検出等の正規化処理のみに用いるよ
うにしてもよい。また、第10図A〜Cにおいて説明した
報告書(表示部材)を用いることにより、測定検体のみ
を正規化してこれらの報告書に記録することにより、同
様の効果を得ることもできる。
〔発明の効果〕
以上述べたように、この発明によれば、同一支持体上で
測定検体と基準となる正常検体とを泳動させるようにし
ているので、これらを同一条件で泳動させることができ
ると共に、このようにして泳動させた測定検体の泳動像
の泳動長を、正常検体の泳動像の泳動長に対して正規化
して、測定検体のデンシトグラムを正常検体のデンシト
グラムと重畳して表示するようにしたので、検体の塗布
量や泳動長にばらつきがあっても、各分画の濃度変化を
目視により容易かつ正確に判定することができ、目視に
よる病態解析も容易かつ正確に行うことができる。
また、同一支持体上で泳動させた複数の測定検体の泳動
像のデータのそれぞれから、位置的に安定したピークと
して得られる少なくとも2つの基準点を検出し、各測定
検体の少なくとも2つの基準点が、基準となる泳動長と
対応して設定した少なくとも2つの基準点にそれぞれ一
致するように共通の座標軸上でそれぞれ正規化して、測
定検体のデータを座標軸上に対応させて表示するように
したので、検体間の比較にあたって、各データ点の位置
を絶対的な基準として行うことができ、したがって比較
を容易かつ正確に行うことができ、目視による病態解析
をより容易かつ正確に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明を実施する電気泳動装置におけるデン
シトメータの一例の要部の構成を示す線図的断面図、 第2図は電気泳動像の走査方向を示す図、 第3図はデータ処理装置の一例の要部の構成を示すブロ
ック図、 第4図はこの発明の一実施例を示すフローチャート、 第5図は正規化処理の一例を示すフローチャート、 第6図は基準点検出の一例を説明するための図、 第7図A,B、第8図および第9図は重複表示例を示す
図、 第10図A〜Cは報告書のデンシトグラム記録欄の三つの
例を示す図である。 1…支持体、2…送りローラ 3…デカリン、4…測光部 5…測光装置、5a…光源 5b…受光素子、6…排紙ローラ 7…電気泳動像、12…対数増幅器 13…A/D変換器、14…CPU 15…メモリ、16…キーボード 17…CRT、18…フロッピーディスク 19…プリンタ、20…報告書 21…デンシクグラム記録欄

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】同一支持体上で、測定検体および基準とな
    る正常検体の電気泳動像を同時に得る工程と、 前記測定検体の電気泳動像の泳動長を前記正常検体の電
    気泳動像の泳動長に対して正規化する工程と、 前記泳動長を正規化した前記測定検体のデンシトグラム
    を前記正常検体のデンシトグラムと重畳して表示する工
    程とを有することを特徴とするデンシトグラムの表示方
    法。
  2. 【請求項2】複数の測定検体の電気泳動像をそれぞれ分
    画方向に測光走査して得られるデータに基づいて電気泳
    動像を処理してそれらのデンシトグラムを表示するにあ
    たり、 同一支持体上に、前記各測定検体の電気泳動像を作成す
    る工程と、 前記測定検体のデータからそれぞれ位置的に安定したピ
    ークとして得られる少なくとも2つの基準点を選択的に
    検出する工程と、 前記分画方向にみて、前記各測定検体の少なくとも2つ
    の基準点が、基準となる泳動長と対応して設定した少な
    くとも2つの基準点にそれぞれ一致するように共通の座
    標軸上で正規化する工程と、 この正規化した前記測定検体のデータを座標軸上に対応
    させて表示する工程とを有することを特徴とするデンシ
    トグラムの表示方法。
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