JPH0679820B2 - 充填成型品製造機 - Google Patents

充填成型品製造機

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JPH0679820B2
JPH0679820B2 JP62147705A JP14770587A JPH0679820B2 JP H0679820 B2 JPH0679820 B2 JP H0679820B2 JP 62147705 A JP62147705 A JP 62147705A JP 14770587 A JP14770587 A JP 14770587A JP H0679820 B2 JPH0679820 B2 JP H0679820B2
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elastic
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negative pressure
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義行 飛田和
俊哉 藤嶋
了 武田
敏弘 林
博繁 河野
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Asahi Denka Kogyo KK
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は充填成型品製造機、更に詳しくは開口袋状の充
填部を形成した弾性充填型に、非固形状の充填物、例え
ば水あるいは練り状のチョコレート、かまぼこ、ツミレ
等のような食料品、消しゴムにような文具品あるいは石
鹸のような日用品等を中空状に充填し、その後固化成型
して中空状の充填成型品を製造するための充填成型品製
造機に関するものである。
[従来の技術] 従来から食料品であると、その他のものであるとを問わ
ず、充填型を用いて、充填成型品を製造することが行な
われていた。
このような従来の充填型は、充填成型品の形状に応じた
剛体からなる複数の分割型から形成されていた。
そしてこのような従来の分割型を用いた充填型は、充填
物をこれら分割型内部に充填し、この充填物を分割型内
部で固化させた後、分割型を分割することによって取り
出すものであった。
しかしながらこのような従来の充填型を用いて製造した
充填成型品は、分割型を用いて製造する関係上、どうし
ても分割型の割り線がでてしまい、製造された充填成型
品の商品価値を低下させることとなっていた。
また、特に複雑な形状の充填成型品を製造するために
は、数多くの分割型が必要とされ、製造工程の複雑化を
も招いていた。
更に分割型自体が剛体にて形成されていたために、分割
型自体の製造にも多額の費用がかかり、それが製品コス
トに多大な影響を与えることとなっていた。特に多品種
少量製造の場合には、充填成型品全体のコストに占める
分割型コストが多大となり、実際にはおよそ製造するこ
とができない状態ともなっていた。
また従来の剛体の分割充填型を用いた際には、固化させ
る時に体積が増減する充填物の場合には、固化工程での
加圧あるいは減圧によって分割充填型を破損してしまう
こともあった。
そこで、充填型として、開口袋状の充填部を有する弾性
充填型を用いることによって、割り線のない充填成型品
を製造可能とすると共に、充填型自体の製造コストの低
減、充填型の破損防止をも図り、同時に製造工程の大幅
な簡素化を図ることが考えられた。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、時としては、2種類以上の材料を用いて
充填成型品を製造したいような場合もある。
このように場合に、例えば充填成型品の高さ方向に複数
種類の材料を積層する場合であれば、異なる材料から成
る充填物を複数回に分けて充填ノズルから弾性充填型に
充填することによって製造することができる。
ただ2種類以上の材料を用いて充填成型品を製造する場
合であっても、各材料を充填成型品の内部と外周面とに
分けて、二重構造としたい場合もある。
具体的には、例えばチョコレートの内部にウィスキーを
充填したり、あるいは通常のチョコレートとホワイトチ
ョコレートとを二重構造としたりする場合である。
このような場合には、単に弾性充填型内部に充填物を充
填し、かつその充填物を固化するだけでは製造できない
ものであった。
そこで本発明は、弾性充填型の内周面に充填物を付着さ
せ、その状態で固化させるための充填成型品製造機を提
供することによって、中空状の充填成型品を製造し、多
様な充填成型品に対する要望に応えることを目的とする
ものである。
[問題点を解決するための手段] 前述した問題点を解決するために、本発明は、開口袋状
の充填部を形成した弾性充填型へ充填ノズルから非固形
状の充填物を充填する充填装置と、この充填物の弾性充
填型内での固化装置と、弾性充填型の充填部内部から固
化した充填物を取り出す抜取り装置とから形成し、充填
装置によって弾性充填型内部に半充填した充填物に、空
気を吹き付けて充填物を弾性充填型内周面に付着させる
吹出しノズルを設けたことを特徴とする。
[作用] 本発明に関わる充填成型品製造機は、まず最初に、充填
装置によって弾性充填型の内部に充填物を半分程度の量
だけ充填させる。
ここでこの弾性充填型は、充填装置あるいは抜取り装置
において全体を拡張または収縮させることによって、固
化させた充填物の取り出しを行なう必要があるために、
弾性材を用いるものである。
次いで吹出しノズルによって、弾性充填型の内部に空気
を吹込み、この空気の圧力によって弾性充填型内部の充
填物お弾性充填型の内周面に付着させる。
その後、この弾性充填型内部の充填物を固化装置によっ
て固化させる。
なお吹出しノズルをこの固化装置に付設して、充填物を
弾性充填型の内周面に付着させながら固化させることも
できる。
このような充填物の固化装置としては、充填物の性質に
応じて、加熱処理を加える装置、あるいは冷凍処理を加
える装置等がある。
また吹出しノズルを固化装置に付設する際には、この吹
出しノズルからの空気として、例えば固化装置が加熱処
理を加える装置である場合には高温空気とし、逆に冷凍
処理を加える装置である場合には低温空気とすることに
よって、充填物が弾性充填型の内外から同時に固化され
ることとなるので、固化効率が著しく向上する。
なお必要に応じて、固化後に、この中空状に固化した充
填成型品の内部に、更に他の種類の充填物を充填して、
再度固化装置によって固化させることによって、弾性充
填型内部で二重構造としての充填成型品を固化させるこ
とができるものである。
次いで弾性充填型内部で固化した充填物を、この弾性充
填型内部から離型させるように弾性充填型を拡張させ、
内部の充填物を抜取る抜取り装置によって、固化した充
填成型品を取り出すものである。
ただこの抜取り装置に関しては、弾性充填型の充填部の
反開口側を負圧状態とすることによって弾性充填型を固
化した充填成型品よりも大きく膨らませ、その結果充填
成型品を抜取ることもできるし、反開口側か押し出すこ
とによって充填成型品を抜取ることもできる。
したがって、このようにして形成された充填成型品は、
中空状のものとすることができるだけでなく、必要に応
じて二重構造とすることもできるものである。
[実施例] 以下本発明に係る充填装置を用いた充填成型品製造機の
実施例を、図示例に従って説明する。
第1図は全体の構成を示すブロック図であり、第2図は
一部省略斜視図である。
図示したように、本発明は、弾性充填型10内部への充填
物11の充填を行なう充填装置40と、この充填装置40によ
って弾性充填型10内部に充填された充填物11を固化させ
る固化装置60と、弾性充填型10内部で固化した充填物11
を抜取るための抜取り装置70とから形成され、かつこれ
ら各装置は、連続して移送コンベア20に沿って順次配置
されていると共に、これら各装置40,60,70は制御装置30
によって制御されている。
また移送コンベア20は、モータ21の回転を減速機22によ
って減速して伝動したプーリ23によって、予め制御装置
30によって設定した速度で、各装置間を間欠移動してい
くものである。
またこの移送コンベア20には、多数の固定板24が移動方
向に並列的に固定してあり、かつこの各固定板24には、
最終成型品としての充填成型品12の大きさよりも大きい
固定孔25が穿設してある。
ここで弾性充填型10は、開口袋状の充填部13と、この充
填部13の開口部付近に形成された固定部14とから形成さ
れている。
充填部13は、充填成型品12の必要形状として球状、柱
状、適宜動物あるいは特定のキャラクター等に模して形
成され、充填部13の内部に充填した充填物11を固化させ
た後は、それら球、柱、動物あるいはキャラクターの形
状となるようになっている。
また固定部14は、充填部13に連続したつば状の部分とし
て形成され、移送コンベア20に固定された多数の固定板
24に固定され、開口部から充填物11を充填部13内部に充
填自在に形成してある。
また更にこの固定部14は、充填装置40のよる充填作業時
あるいは抜取り装置70による抜取り作業時において膨張
させた時に、充填部13のみを膨張させる必要上、充填部
13よりも若干肉厚に形成しておくことが望ましい。
このことは、固定部14と充填部13とを同一の厚さに形成
すると、第3図に示したように膨張時に主として固定部
14が伸びてしまい、その結果充分に伸びきらない充填部
13中に充填成型品12が残ってしまって、充填成型品12の
抜取り作業が行えないことがある。
ただ固定部14を充填部14よりも厚く形成しておくと、第
4図に示したように、主として充填部13が伸びることと
なり、充填部13中の充填成型品12の取り出しが容易に行
えることとなる。
第5図乃至第13図は、これら各装置を個別に説明するた
めの図面である。
第5図乃至第9図は、充填装置40の実施例を示すもので
ある。
ここで充填装置40は、充填物11が水等のようにあまり大
きな粘性を有さないものである場合には、弾性充填型10
の開口部上方に充填ノズル41を位置させ、この充填ノズ
ル41から直接弾性充填型10の充填部13内に充填物11を充
填する充填機構42のみによって足りる。
この時には、充填機構42の充填ノズル41を弾性充填型10
上方に位置させておき、弾性充填型10への充填物11の充
填が終了した後、移送コンベア20の間欠移動によって、
順次固定板24が充填ノズル41下方を移動するように形成
することによって、充填作業を行なうことができる。
ただここで、使用する充填物11の粘性が大きい場合に
は、弾性充填型10の開口部付近に充填機構42の充填ノズ
ル41を位置させ、この充填ノズル41から直接弾性充填型
10の充填部13内に充填物11を充填すると、弾性充填型10
の充填部13内部に空気が残ってしまい、固化した充填成
型品12に空洞ができてしまう。
このような場合には、第5図のように充填装置40を、充
填機構42と、この充填機構42上部に設けた上下動機構43
とによって形成することも考えられる。
この時には、充填機構42の充填ノズル41を、まず移送コ
ンベア20の上方から上下動機構43によって弾性充填型10
の充填部13の底部付近まで降下させ、その位置で充填を
開始した後、充填を継続しながら、その充填量に応じて
上下動機構43を作動させ、徐々に充填ノズル41を上昇さ
せるものである。
従ってこの時には、充填機構42による充填速度と、上下
動機構43による上昇速度とが一定の対応関係になければ
ならない。また弾性充填型10の高さ方向での断面形状が
異なる弾性充填型10を用いるたびに、前記充填速度及び
上下動速度を変更させなければならない。それ故、充填
及び上下動をカム等によって行なったのでは、弾性充填
型10の変更に伴なうカム変更が繁雑なため、前記2つの
変数である、単位時間あたりの充填量と上下動速度と
を、制御装置30によるプログラム制御によって同時制御
を行なうことが望ましい。
また以上の説明では、上下動機構43によって充填機構42
が上下動するとして説明したが、この充填時には、弾性
充填型10と充填ノズル41との相対的な位置をずらせば足
りるために、前述した場合とは逆に、充填機構42を停止
させておいて、上下動機構43によって弾性充填型10を上
下動させても良い。
また全体をライン上に配置した場合には、充填装置40に
よる充填作業中は、弾性充填型10を停止させておき、充
填作業の終了後に移動させるような間欠移動方式をとっ
ても良いが、充填装置40自体をラインに沿って移動可能
に形成し、移動させながら充填装置40から充填物11の充
填を行うようにしても良い。
ただ充填物11の粘性が更に大きいときには、前述したよ
うに充填ノズル41を充填物11の充填と共に上方に移動さ
せるだけであっては、依然として空気等の気泡が充填部
13の内部に残ってしまうことがある。
このような時には、弾性充填型10の弾性に着目して種々
の工夫をすることができる。
例えば、第6図に示した本発明の実施例のように、充填
装置40を、反充填ノズル41側から負圧で吸引し、弾性充
填型10を膨張させてから充填を開始するように形成する
こともできる。
更に具体的には、所定の固定板24位置にある弾性充填型
10の反充填ノズル41側に負圧源51に連通した負圧機構52
を配置する。
そして、充填物11の充填開始前にこの負圧機構52の内部
を減圧して弾性充填型10を膨張させる。
このように弾性充填型10を膨張させた状態で、充填物11
を弾性充填型10内部に充填する。
この充填物11の充填量は、弾性充填型10が常態の大きさ
であるときの適正充填量と同一量とするものである。
すると膨張している弾性充填型10の内部では、充填物11
が、膨張している弾性充填型10の一部にしか達しないこ
ととなる。
このように所定量の充填物11の弾性充填型10内部への充
填が終了した後には、負圧機構52内部の圧力が徐々に常
圧に復帰するように負圧源51を調整する。
すると、弾性充填型10の大きさが常態に復帰することと
なり、この復帰中に充填物11が弾性充填型10の内部に充
満することとなるので、その結果、弾性充填型10内部へ
の気泡の混入が防止できるものである。
更にこのような充填装置40を用いた場合の他の実施例と
しては、前述したと同様な手段によって、弾性充填型10
を負圧によって膨張させた状態で一旦必要充填量の半分
程度の充填物11を充填し、その後弾性充填型10を常態に
戻した後に、再び弾性充填型10を膨張させて残りの量に
合致した充填物11を充填し、更に常態に戻して充填を完
了するようにすることもできる。
このように形成することによって、弾性充填型10内部へ
の気泡の混入が防止できると共に、より細密な弾性充填
型10を用いての成型が行えるものである。
更に例えば、弾性充填型10を膨張させた状態で一次充填
装置によって、一旦必要充填量の半分程度の充填物11を
充填し、その後弾性充填型10を常態に戻した後に、この
弾性充填型10を図示しない押圧装置によって、両側から
若干押しつぶして内部の空気を出した後に、再び膨張さ
せて二次充填装置によって残りの量に合致した充填物11
を充填し、更に常態に戻して充填を完了するようにする
こともできる。なおこのような充填装置40を用いる場合
には、一次充填装置、押圧装置、二次充填装置と順次作
業を行なうために、全体が間欠移動することが望まし
い。
また他の充填装置40の実施例としては、第7図及び第8
図に示した実施例にように、弾性充填型10の特性である
弾性に着目して、あらかじめ密着装置50によって充填部
13を充填ノズル41に密着させておき、その状態から充填
物11の充填を開始することによって、気泡の混入を防止
することもできる。
第7図に示した実施例は、固定板24の上方に負圧源51に
連結された負圧機構52を付設し、この負圧機構を作動さ
せることによって、充填部13を充填ノズル41に密着させ
ているものである。
また第8図に示した実施例は、固定板24の下方に負圧源
53に連結された高圧機構54を付設し、この高圧機構を作
動させることによって、充填部13を充填ノズル41に密着
させているものである。
いずれの手段を用いたとしても、充填ノズル41から充填
物11を充填部13内部に充填し始めるときには、充填ノズ
ル41に、弾性を有する充填部13が密着している、即ち充
填ノズル41と充填部13との間に空気がない状態であるた
めに、この状態から負圧源51あるいは高圧源53によって
生じる圧力以上の高圧力で充填物11の充填を開始するこ
とによって、空気の混入がない充填物11の充填作業が行
なえることとなる。
また第9図に示した実施例は、充填ノズル41の先端にフ
レキシブルチューブ55を付設し、かつ充填時にこのフレ
キシブルチューブ55を押しつぶすような押圧機構56を設
け、充填開始時にこの押圧機構56によって弾性充填型10
を押しつぶし、その状態から押圧機構56の圧力よりもや
や大きい圧力で弾性充填型10を徐々に膨らませるように
しながら充填物11の充填を行なう場合を示したものであ
る。
このようにすると、つぶされて空気がほとんどなくなっ
た状態の弾性充填型10に充填物11の充填を行なうことと
なり、弾性充填型10内部に気泡なく充填することができ
る。
また更に、2種類以上の材料を用いて充填成型品12を製
造したいような場合もある。
このように場合に、例えば充填成型品12の高さ方向に複
数種類の材料を積層する場合であれば、前述したような
充填装置40を用いて、異なる材料から成る充填物11を複
数回に分けて充填することによって製造することができ
る。
ただ2種類以上の材料を用いて充填成型品12を製造する
場合であっても、各材料を充填成型品12の内部と外周面
とに分けて、二重構造にしたい場合もある。
具体的には、例えばチョコレートの内部にウィスキーを
充填したり、あるいは通常のチョコレートとホワイトチ
ョコレートとを二重構造としたりする場合である。
このような場合には、まず弾性充填型10の内周面に充填
物11を付着させ、その内周面に付着させた充填物11を固
化させて中空状の充填成型品12を形成した後、更にその
内部に他種類の充填物11を充填させ、最後に充填部13の
固定部14側に充填物11を付着させて固化させるものであ
る。
ここにおいて、弾性充填型10の内周面に充填物11を付着
させる手段としては、以下のような3つの手段がある。
第1の手段としては、第10図に示すように、充填ノズル
41の下部外周面から充填物11を吹き出すように形成する
ものである。
その上でこの充填ノズル41を充填部13内部に挿入し、充
填物11を吹き出すことによって、弾性充填型10の内周面
に充填物11を付着させることができる。
またこの時、充填ノズル41を回転自在に形成すると、充
填ノズル41からの充填物11に要する吹き出し孔の数が少
なくても、弾性充填型10内面への充填物11の付着厚の均
一性が担保できる。
このような充填物11の弾性充填型10内面への付着を行っ
た後に充填物11を固化させることによって、中空状の充
填成型品12を形成することができる。
第2の手段としては、一旦充填量に一致した量の充填物
11を弾性充填型10の内部に充填し、かつこれを固化装置
60によって固化させる。
ただこのような充填物11の固化は、弾性充填型10の外周
面から始まるので、完全に固化する以前では、弾性充填
型10の外周面は固化しているものの、その中心部ではま
だ固化していないこととなっている。
そこでこのように全体が完全に固化する以前であって、
かつ充填部13の周囲は固化しているような状態の時に、
第11図に示すように、充填部13内部に吸出しノズル44を
位置させ、固化していない填部13の中心部分の充填物11
を吸出し、その後弾性充填型10の内周面に残っている充
填物11を更に固化させることによっても、中空状の充填
成型品12を製造することができる。
このようにすると、吸出しノズル44で非固形状の充填物
11を吸出す移送コンベア20の位置によって、中空状の充
填成型品12の厚さを適宜設定することができるので、製
品の多様化を容易に図ることができる。
また更に第3の手段としては、本発明に係るものであっ
て、充填部13に半分程度充填した充填物11を、この充填
物11が固化する以前に、第12図に示すような吹出しノズ
ル45によって充填部13内部に空気を吹き込み、充填部13
内の充填物11を吹き上げることによって、充填物11を充
填部13の内周面に付着させる手段である。
このような状態で固化させることによって、中空状の充
填成型品12を製造することができるものである。
また以上説明したような充填装置40による充填物11の充
填時に、充填圧力によっては弾性充填型10が変形するこ
ともある。また更に充填物11自体の重量によって、固化
させる以前に弾性充填型10が変形することもある。その
ような時には、図示しないジクを弾性充填型10の下方に
位置させて充填作業あるいはその後の移動作業等を行な
うことによって変形を防止することができる。
第13図に示した実施例は、底面の平滑装置90である。
この平滑装置90は、弾性充填型10の内部に充填物11が充
填された後に、エアーノズル91からのエアー圧によっ
て、弾性充填型10を左右に振るためのものである。
このように左右に振られることによって、弾性充填型10
の開口部付近にある充填物11面が平滑化することとな
る。
これは固化装置60によって固化され、抜取り装置70によ
って抜き取られた充填成型品12の販売時に、充填成型品
12を立設させて展示したりする時に、いわゆるスワリを
良くするためのものである。
なおエアー圧を用いない場合であっても、例えば充填装
置40による充填終了後の移動中に、弾性充填型10を衝突
させる衝接片を設け、この衝接片に衝接させることによ
って左右に振るように形成しても良い。
固化装置60は、充填物11を、弾性充填型10内部で固化さ
せるための装置である。
この装置は、加熱機構、冷却機構、これらの機構の組み
合わせ、あるいは他の機構等によって形成されている。
この固化装置60の具体的構成は、充填物11の材質によっ
て決定される。
例えば、充填物11が冷却することによって固化するよう
な、油脂、バター、マーガリン、チョコレート、チー
ズ、ゼリー、アイスクリーム、水等である場合には、こ
の固化装置60が冷却装置として配置されるものである。
また逆に、充填物11が加熱することによって固化するよ
うな蛋白質溶液、練り状のかまぼこ、ツミレ、消しゴム
等である等である場合には、この固化装置60が加熱装置
として配置されるものである。
また更に充填物11が食料品である場合には、充填物11を
固化すると共に、調理しなければならない場合がある。
そのような場合には、この固化装置60に調理装置を付設
して使用することもできる。
更に本発明のように、吹出しノズル45を用いて中空状の
充填成型品12を製造する場合には、吹出しノズル45を固
化装置60の前に設け、弾性充填型10内部の充填物11を固
化装置60に至る以前に弾性充填型10の内周面に付着させ
て固化する手段もある。
ただ固化装置60中に吹出しノズル45を設け、この吹出し
ノズル45によって充填物11を弾性充填型10の内周面に吹
付けながら固化装置60によって充填物11を固化させるこ
ともできる。
このようにすると、吹出しノズル45からの空気の吹出し
圧力を調整することによって、充填成型品12の肉厚をほ
ぼ均一にすることができる。
更にこのように吹出しノズル45を固化装置60中に設けた
場合にあっては、固化装置60による充填物11の固化温度
と同一程度の温度の空気を吹出しノズル45から吹出す
と、弾性充填型10内部の充填物11が、弾性充填型10外部
から固化されると共に、吹出しノズル45からの吹出し空
気によって内部からも固化することとなるので、固化に
要する時間の短縮が図れる。
なお本発明では充填型として弾性充填型10を用いている
ので、固化装置60による充填物11の固化の際に、充填物
11の体積が増減した場合であっても、弾性充填型10が破
損することがない。剛体からなる充填型の場合、例えば
充填物11として水を固化させると体積が増加するので、
その体積増加による内圧によって充填型が破裂すること
もあるが、本発明では、弾性充填型10が体積増加に伴な
って伸びるので、破裂等の事故が生じない。
第14図及び第15図は、弾性充填型10の充填部13内部か
ら、固化した充填成型品12を取り出すための抜取り装置
70を示したものである。
このような抜取り装置70は、弾性充填型10の反開口部側
から充填成型品12を押すことによって、弾性充填型10が
弾性によって拡張するので充填成型品12を押し出すこと
もできる。
また更に予め開口部を外力によって広げておいた後に、
反開口部側から充填成型品12を押し出すこともできる。
またいずれの方法であっても、充填成型品12の反開口部
側が押し出し力によって変形することがある。
そこでこのように充填成型品12の一部のみに外力を加え
ない方法の具体例としては次のような抜取り装置70があ
る このような抜取り装置70は、移送コンベア20の固定板24
の下方にある充填部13を、プーリ23によって反転させて
上方に位置させると共に、この充填部13を膨らませるこ
とによって、内部の充填成型品12を抜取り装置70下方の
取り出しコンベア71上に落下させるものである。ただ充
填成型品12の抜取りに関しては、充填部13が水平状態の
時に行なうこともできる。
具体的には、モータ21によって回転する回転軸72と、こ
の回転軸72に固定された負圧カム73と、負圧カム73の回
転によって揺振する伝動杆74と、この伝動杆74の先端に
軸支された負圧体75とによって形成されている。
回転軸72は、移送コンベア20を移動させるためのモータ
21と同一のモータ21によって、他の各装置と同期するよ
うに回転するものである。
また負圧カム73は、回転軸72に固定された正面カムとし
て形成されている。
負圧体75は、負圧源76に接続され、負圧体75内部の負圧
室77を負圧状態とするものである。
負圧源76は、詳細な図示を省略するが、真空ポンプ、バ
ルブ及び圧力ゲージ等から形成されている。
負圧室77は、充填成型品12が入った充填部13を覆う大き
さに形成され、かつ内部の上面にはクッション78が固定
してある。
このような抜取り装置70の作動は、充填部13の内部に充
填した充填物11が固化装置60によって固化させられた
後、プーリ23によって反転して、この充填成型品12を内
部で固化させた充填部13が上方に位置するように移送コ
ンベア20によって間欠移動してくる。
この時この充填部13の上部を負圧室77が覆い、かつ負圧
室77内部を負圧源76によって負圧状態とすると、弾性体
にて形成された弾性充填型10が負圧室77の内壁に密着す
るように膨張することとなる。この時には、弾性充填型
10の充填部13のみならず、固定部14も可能な限り負圧室
77の内壁に密着するように変形するので、固定板24の固
定孔25に一致した開口が下部に形成されることとなる。
ただ実施例では、固定部14のほうを充填部13よりも厚く
形成してあるので、膨張時には充填部13が大きく膨張
し、固定部14は充填部13側に変形するように伸びること
となるので(第4図参照)、充填成型品12の抜取りが容
易に行なえるものである。
すると充填成型品12は弾性充填型10から離れると共に、
充填成型品12よりも大きい固定板24の固定孔25から下方
に落下することとなる。
またこのように下方に落下した充填成型品12は、抜取り
装置70の下部に位置させてある取り出しコンベア71上に
載せられて所定の位置に移送されるものである。
このように負圧状態を形成すると、充填部13は弾性充填
型10の伸び易い方向、即ち図示例では上方に伸びること
となり、負圧室77の内部上面に衝接して形が壊れるおそ
れもあるが、図示例では負圧室77内部上面にクッション
78が固定してあるので、型崩れの心配がない。
また図示例では、回転軸72に案内カム79も固定してあ
る。
この案内カム79は、充填部13から落下してきた充填成型
品12を取り出しコンベア71に案内するための案内体80を
上下動させるためのものである。
なおこの負圧室77は、図示例では有蓋円筒状に形成して
あるが、弾性充填型10から離型した充填成型品12が負圧
室77内部に引っ掛かることを防止する意味からは、図示
を省略するが、開口部側を末広がりに形成するか、ある
いは開口部側に末広がりのテーパを付けることが望まし
い。
ただ充填成型品12の形状が複雑であったり、あるいは充
填成型品12が弾性充填型10の充填部13との間に粘着力
で、前述したような抜取り装置70によっては容易に離型
しない充填成型品12に関しては、第15図に示したよう
に、案内体80に上下動装置81及び負圧吸着装置82を付設
し、充填成型品12を負圧吸着装置82によって弾性充填型
10から強制的に離型させることも可能である。
更に詳しく説明すると、まず上下動装置81によって案内
体80の負圧吸着装置82を弾性充填型10内部で固化した充
填成型品12に近接させ、その後負圧吸着させる。
次いで負圧源76によって負圧室77の内部を減圧し、弾性
充填型10を負圧室77内部で膨張させる。
この時、充填成型品12は負圧吸着装置81に吸着したまま
であるために、充填成型品12は負圧吸着装置81に吸着し
た状態で弾性充填型10のみが膨張することとなり、充填
成型品12は負圧吸着装置81に吸着した位置のままで弾性
充填型10から外れることとなる。
またこのような手段によっても更に外れ難いときは、第
16図に示した上下動装置82によって、案内体80の負圧吸
着装置82を弾性充填型10内部の充填成型品12に近接、負
圧吸着させた後、更に若干上方に移動させる。
すると弾性充填型10の充填部13の開口部付近と充填成型
品12との間に空気が入ることとなる。したがって、その
後弾性充填型10を負圧室77内部で膨張させると、この空
気が入った部分から充填成型品12と弾性充填型10との離
脱が開始されることとなり、より確実に充填成型品12の
弾性充填型10からの離脱が行なえるものである。
なお種々の実験の結果、充填成型品12として氷を製造す
る際には、弾性充填型10の充填部13を0.5〜0.8mm、固定
部を0.8〜1.1mm程度の厚さの剛性ラテックスにて形成
し、かつ負圧を約500mmHgとすると、0.5〜1secで完全に
離型して落下することが確認できた。
このようにして製造された充填成型品12は、弾性充填型
10の充填部13形状によって全体形状が決定されるので、
この弾性充填品を各種作ることによって、どのような形
状の充填成型品12をも作ることができる。
また弾性充填型10は、剛体のものと異なり、安価に大量
生産できるので、充填成型品12自体のコストも安くでき
るだけでなく、分割型と異なり、割り線がないので、で
き上った充填成型品12は極めて自然の形となり、商品価
値の高いものとなる。更に複数方向への分割が不要なの
で、製造工程の簡素化も図れるものてある。
また更に充填型として弾性充填型10を用いたので、固化
装置60による固化工程中で、充填物11の体積変化が生じ
たとしても、弾性充填型10の伸縮によって充分対応でき
るので、弾性充填型10の破損がない。
更に抜取り装置70を負圧を用いて抜取るように形成した
ので、抜取り工程中で充填成型品12の形状破損がないも
のである。
なお以上の説明において、弾性充填型10は、例えば軟質
ゴム、軟質プラスチック等のように、引っ張った時に伸
びるものであれば材質を問わないものである。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明は、充填型として、開口袋
状の充填部を有する弾性充填型を用いることによって、
割り線のない充填成型品を製造可能とすると共に、充填
型自体の製造コストの低減、充填型の破損防止をも図
り、同時に製造工程の大幅な簡素化を図り、更には中空
状の充填成型品を製造し、多様な充填成型品に対する要
望に応えるものである。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示すものであって、第1図は
全体のブロック図、第2図は斜視図、第3図及び第4図
は弾性充填型の厚さを説明するための概略図、第5図乃
至第12図は充填装置を示す概略図、第13図は平滑装置を
示す概略図、第14図は抜取り装置を示す断面図、第15図
は負圧体を示す断面図、第16図は抜取り装置の他の実施
例を示す概略図である。 10……弾性充填型、11……充填物 12……充填成型品、13……充填部 14……固定部 20……移送コンベア、21……モータ 22……減速機、23……プーリ 24……固定板、25……固定孔 30……制御装置、40……充填装置 41……充填ノズル、42……充填機構 43……上下動機構、44……吸出しノズル 45……吹出しノズル、50……密着装置 51……負圧源、52……負圧機構 53……高圧源、54……高圧機構 55……フレキシブルチューブ 56……押圧機構、60……固化装置 70……抜取り装置、71……取り出しコンベア 72……回転軸、73……負圧カム 74……伝動杆、75……負圧体 76……負圧源、77……負圧室 78……クッション、79……案内カム 80……案内体、81……上下動装置 82……負圧吸着装置、90……平滑装置 91……エアーノズル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A23G 9/14 A23L 1/325 101 2/00 A23P 1/10 B29C 39/24 2126−4F (72)発明者 河野 博繁 東京都荒川区東尾久7丁目2番35号 旭電 化工業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】全体を、開口袋状の充填部を形成した弾性
    充填型へ充填ノズルから非固形状の充填物を充填する充
    填装置と、この充填物の弾性充填型内での固化装置と、
    弾性充填型の充填部内部から固化した充填物を取り出す
    抜取り装置とから形成し、 充填装置によって弾性充填型内部に半充填した充填物
    に、空気を吹き付けて充填物を弾性充填型内周面に付着
    させる吹出しノズルを設けたことを特徴とする充填成型
    品製造機。
  2. 【請求項2】吹出しノズルを、固化装置中に付設した特
    許請求の範囲第1項記載の充填成型品製造機。
  3. 【請求項3】吹き出しノズルからの吹き出し温度を、充
    填物の固化温度とした特許請求の範囲第1項または第2
    項記載の充填成型品製造機。
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