JPH067979A - レーザー加工機の自動焦点装置 - Google Patents

レーザー加工機の自動焦点装置

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JPH067979A
JPH067979A JP4167408A JP16740892A JPH067979A JP H067979 A JPH067979 A JP H067979A JP 4167408 A JP4167408 A JP 4167408A JP 16740892 A JP16740892 A JP 16740892A JP H067979 A JPH067979 A JP H067979A
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JP
Japan
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relative distance
laser
axis
workpiece
injection head
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Withdrawn
Application number
JP4167408A
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English (en)
Inventor
Shigeto Morita
成人 森田
Yoshio Nishikawa
好男 西川
Tatsuo Saeki
達夫 佐伯
Hiroo Nabeta
浩雄 鍋田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 被加工物との衝突を確実に回避することがで
きるとと共に金属表面上に塗布された電気絶縁体被膜面
上の加工用レーザーパワー密度を最大化することのでき
るレーザー加工機の自動焦点装置を提供する。 【構成】 スライド11に沿って射出ヘッド8を位置調
整するボールネジ及びボールネジを回転させるサーボモ
ータ16をハウジングに搭載し、射出ヘッドには被加工
物との間の相対距離を測定するレーザー変位計17を装
着し、レーザー変位計により計測される相対距離が一定
位置となるようにサーボモータを駆動するサーボループ
を形成する。サーボループは、相対距離がサーボ作動上
限位置以下のときに作動状態となり、また、相対距離が
近接位置よりも小さくなると数値制御軸による送りを停
止して被加工物との衝突を回避する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーザー加工機の自動
焦点装置に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザー加工機において、レーザー光の
焦点がずれると被加工物上のパワー密度が変化し加工性
能が大きく低下するため、精度の良い加工を行うために
は、レーザー光の自動焦点位置制御が重要な条件の一つ
となっている。従来、レーザー光の自動焦点位置制御と
しては、加工ヘッドと被加工物間の相対距離を検出し、
フィードバック制御する方式が一般的である。この相対
距離検出には、接触レバー式、気体流の背圧を利用する
エアセンサー式、静電容量変化を利用する方式が採用さ
れているが、その一例として、静電容量変化方式につい
て図8に示す。
【0003】図8に示す数値制御レーザー加工機におい
て、加工ヘッド108は上下軸(Z軸)101に沿って
上下動自在に支持され、モータ102を制御してレーザ
ー射出ノズル105を上下動させることにより、被加工
物106とのギャップを任意に調整可能となっている。
一方、レーザー射出ノズル105の周囲には電極104
が装着され、電極104と被加工物106との間の静電
容量107は発振回路の一部として用いられている。そ
の静電容量107は、レーザー射出ノズル105と被加
工物106と間のギャップに応じて変化する。コントロ
ールボックス103は、電極104と被加工物106と
の間の静電容量107の変化に伴う発振周波数の変化Δ
fに基づいて、発振周波数の変化Δfを電圧変化±Δμ
に変換してモータ102へ出力し、加工ヘッド108を
上下動させて、レーザー射出ノズル105と被加工物1
06とのギャップを焦点位置に合せる自動焦点サーボを
実行する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したレーザー加工
機において、被加工物106は、数値制御プログラムに
合致しない異品である場合や、取付不良があるために極
度に浮き上っている場合がある。そのような不測の場合
に、加工ヘッド108を上下軸101に沿って、プログ
ラム位置まで下降させ、自動焦点サーボを実行すると、
レーザー射出ノズル5と被加工物106とのギャップが
予想以下に減少し、レーザー射出ノズル105が被加工
物106に接触して破損することがあった。更に、レー
ザー射出用ノズル105の先端部に設けられる集光レン
ズは、毒物取締上の対象となるジンクセレン(焼損時に
毒物となる)が多用されているため、レーザー射出ノズ
ル105が破損すると、集光レンズの焼損により毒物が
発生する虞があった。
【0005】また、航空機胴体外板の余肉取りに用いら
れる化学的蝕削(以下、ケミカル・ミーリングと称す)
においては、非蝕削部を保護するため化学的蝕削保護膜
を設けているが、蝕削部については化学的蝕削保護膜を
レーザー加工によりスクライビングする必要がある。し
かし、化学的蝕削保護膜の誘電率は、空気中の誘電率と
異なるため、従来の静電容量変化方式では、計測精度が
低下する問題がある。即ち、電極と被加工物との間の静
電容量は、化学的蝕削保護膜を設けると、空気と化学的
蝕削保護膜との合成静電容量とななる。例えば、電極と
被加工物との間距離を2mm程度とし、化学的蝕削保護
膜として比誘電率4、膜厚0.3mm程度のブタジェン・
スチレン系ゴムを使用する場合には、空気だけの場合に
比べて、空気と保護膜の合成静電容量が約1.3倍とな
る。
【0006】この為、集光レンズの焦点距離が50mm
である場合、相対距離が焦点位置から0.26mmずれ
てしまい、このような焦点誤差は、パワー密度に換算す
ると約47倍の差となる。この為、従来では、加工精度
が低下し、スクライビングに支障をきたすこととなって
いた。本発明は、上記従来技術に鑑みて成されたもので
あり、被加工物との衝突を確実に回避することができる
と共に金属表面上に塗布された電気絶縁体被膜面上の加
工用レーザーパワー密度を最大化することのできるレー
ザー加工機の自動焦点装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成する本
発明の構成は複数の直線軸及び旋回軸に沿ってハウジン
グを数値制御により移動及び旋回させて、該ハウジング
に備えられた射出ヘッドからレーザー光を被加工物へ照
射することにより前記被加工物をレーザー加工する数値
制御レーザー加工機において、前記ハウジングには、前
記射出ヘッドを摺動自在に装着するスライド、該スライ
ドに沿って前記射出ヘッドを位置調整するボールネジ及
び該ボールネジを回転させるサーボモータを搭載する一
方、前記射出ヘッドには前記被加工物との間の相対距離
を測定するレーザー変位計を装着し、該レーザー変位計
により計測される相対距離が一定位置となるように前記
サーボモータを駆動するサーボループを形成し、前記サ
ーボループは、前記相対距離が前記一定位置より大きく
設定されたサーボ作動上限位置以下のときに作動状態と
なり、且つ、前記相対距離が前記一定位置より小さく設
定された近接位置よりも小さくなると前記直線軸及び旋
回軸による送りを停止して前記射出ヘッドと前記被加工
物との衝突を回避することを特徴とする。
【0008】
【実施例】以下、本発明について、図面に示す実施例を
参照して詳細に説明する。図1に、本発明の一実施例に
係るレーザー加工機を示す。本実施例のレーザー加工機
は、数値制御による三つの直線軸x,y,z及び二つの
回転旋回軸b,cを有する。即ち、直線軸x方向(図
中、紙面と垂直方向)に移動可能なy軸レール10上に
y軸スライド12がy軸方向(図中、左右方向)に滑動
自在に装着されると共にこのy軸スライド12上にz軸
スライド11及びカウンタバランスシリンダ1がz軸方
向(図中、上下方向)に滑動自在に装着されており、z
軸ドライブモータ13により、z軸スライド11とカウ
ンタバランスシリンダ1とは相互に逆方向に摺動する。
y軸スライド12には、パワートラック3を介して動力
源、信号線が接続している。
【0009】z軸スライド11には、b軸ホーク5が回
転旋回軸cを回転中心として回動自在に装着され、この
b軸ホーク5には、射出ヘッド8を備えたb軸ハウジン
グ6が回転旋回軸bを回転中心として旋回自由に支承さ
れている。従って、b軸ハウジング6は、直線軸x,
y,zに沿って直線的に移動することができると共に回
転旋回軸b,cを中心として旋回することができ、これ
により、射出ヘッド8からレーザー光7を航空機胴体外
板15の化学的蝕削保護膜14(以下、マスカント74
と呼ぶ)に照射して、これをスクライビングすることが
可能である。b軸ハウジング6は、射出ヘッド8を備え
る共にレーザー変位計(レーザーセンサヘッド)17を
備え、更に、図2及び図3にその詳細を示すように、本
実施例に係る自動焦点装置が構成されている。
【0010】即ち、図2及び図3に示すように、b軸ハ
ウジング6は、回転旋回軸bを回転中心として、中空シ
ャフト22及びシャフト50にて旋回自在に支承されて
おり、b軸ハウジング6内では、回転旋回軸bを通る位
置にミラーホルダ53がブラケット54を介して保持さ
れている。このミラーホルダー53には、ミラーアジャ
スター52が調節自在に支承され、このミラーアジャス
ター52にはミラー51が傾斜して取付けられている。
ブラケット54は、b軸ハウジング6にボルト55にて
取り付けられ、ロケーティングピン70にて位置決めさ
れている。ミラーホルダー53はブラケット54にロケ
ーティングピン71にて位置決めされている。
【0011】b軸ハウジング6の下面にはプレート32
がボルト69にて取り付けられ、このプレート32に
は、スライドブッシュ33を介して中空なスライダ34
が図中上下動自在に装着されている。スライダ34の上
端にはスライドムーバー31を介して遮光筒48が取付
られると共にこの遮光筒48と重なり合う遮光筒49が
上記ブラケット54に取付られている。従って、図2に
おいて、中空シャフト22を水平に通過したレーザー光
は、ミラー51で90度角度折曲られ、遮光筒49,4
8を通過し、更に、中空スライド34を経て、スライド
34の下端に取付られた射出ヘッド8に入光する。スラ
イドムーバー31にはドッグ(鉄片)45が取り付けら
れ、このドッグ45に対向する近接センサ44,47が
ブラケット45′にて上下に配設されている。ブラケッ
ト45′は、ボルト46にてb軸ハウジング6に固定さ
れている。
【0012】従って、スライド34をスライドブッシュ
33に沿って上下に摺動させると、近接センサ44,4
7によりドッグ45が検出され、これにより、スライダ
34のストロークエンドが監視されている。スライダ3
4の上下の移動量は、その中央から±10mmとなって
いる。一方、b軸ハウジング6内には、ボールネジ21
が上下に配設されており、その上端及び下端はベヤリン
グ25,62にて回転自在に支承されている。即ち、b
軸ハウジング6にボルト28にて固定されたブラケット
26には、ボールネジ21の上端を支承するベヤリング
25が装着されており、ベヤリング25の外輪はクラン
プリング24にて押圧固定されている。また、ベヤリン
グ25の内輪は、ナット60、ワッシャ61及びカラー
23で押圧固定されている。
【0013】また、プレート32に取り付けたハウジン
グ65には、ボールネジ21の下端を支承するベヤリン
グ62が設けられ、ベヤリング62は、ハウジング65
内でスペーサー63及びスナップリング64で固定され
ている。更に、b軸ハウジング6の上部にはサーボモー
タ16が装着されると共にそのシャフト18にシャフト
19が接続され、このシャフト19にカップリング20
を介してボールネジ21が接続されている。ボールネジ
21にはボールナット30が螺着され、このボールナッ
ト30にスライドムーバー31を介してスライド34が
接続されている。従って、サーボモータ16を駆動する
ことによりボールネジ21を回転させて、スライドムー
バー21及びスライダ34を上下に移動させて任意の位
置に調整することができる。尚、ブラケット26、ハウ
ジング65には、ストロークエンドに到達したボールナ
ット30と緩衝するためのラバークッション27,2
7′が設けられている。
【0014】スライド34の下端には、航空機胴体外板
75のマスカント74へレーザー光を照射する射出ヘッ
ド8が取り付けられると共にマスカント74との相対距
離を計測するレーザー変位計17が支承されている。即
ち、図4に示すように、スライド34の下端内周壁にリ
ング38がねじ込まれると共にリング18の上方外周壁
のネジ部にクランプナット37が配設され、これにより
リング38とスライド34間の弛み止めがされている。
リング38には、CO2 レーザー光70を集光するレン
ズ72がレンズサポート72′にて押圧固定されてい
る。レンズサポート72′は、リング38にネジ込みさ
れ、レンズ72の下面を支承押圧するものである。ま
た、リング38とレンズ72との間にはOリング71が
介装されている。リング38にはリング39がねじ込ま
れると共にこのリング39下方部に、レーザー光射出用
のノズル41がノズルアジャスト40により支承されて
いる。ノズル41は、調節用のボルト73により、図上
横方向調節することができる。
【0015】一方、スライド34の下部にクランプ36
が装着されると共にこのクランプ36にボルト42を介
してホルダー56が取り付けられ、このホルダー56に
レーザー変位計17がボルト35,35′にて固定され
ている。ホルダー56には給気ポート68が2ケ所に設
けられ、給気ポート68にはコネクタ67を介して送気
管66が接続されている。従って、送気管66から圧縮
空気を給気ポーク68に供給することにより、レーザー
加工に伴う発生煙及び飛散異物をパージすることができ
る。レーザー変位計17は、マスカント上で反射したレ
ーザー光を受光して、相対的な距離を測定するPSD
(POSITION SENSING DEVICE )を備えており、コネクタ
43、ケーブル76を介してレーザー変位計コントロー
ラ81と接続している。従って、図5に示すようにレー
ザー変位計17により計測されたマスカント74との相
対距離L1,L2,L3は、ケーブル76を介してレーザ
ー変位計コントローラ81へ出力される。また、PSD
がスクライビング用レーザー70の成分を受光しないよ
う上記ホルダー56には遮光部を設けている。
【0016】レーザー変位計コントローラ81は、図7
に示すように、サーボモータドライバ85と共にサーボ
ループを構成するものであり、レーザー変位計17によ
り計測されたマスカント74との相対距離に基づいてレ
ーザー変位計コントローラ81が直流アナログ信号をサ
ーボモータドライバ85に出力してサーボモータ16を
駆動制御することにより、マスカント74との相対距離
が一定となるように制御するものである。即ち、レーザ
ー変位計17により検出された相対距離がケーブル76
を介してレーザー変位計コントローラ81へ入力される
と、コントローラ81は、これを処理してアナログ信号
としてケーブル82にてサーボモータドライバー85へ
出力する。一方、サーボモータ16に内蔵されたタコゼ
ネ(TG)は、検出した回転数をケーブル84′にてサ
ーボモータドライバー85へ出力する。そして、サーボ
モータドライバー85は、レーザー変位計17、サーボ
モータ16のタコゼネからの信号を演算及び増幅して、
その信号をケーブル84にてサーボモータ16に出力す
る。これにより、ボールネジ21が左右に回転して、こ
れと螺合するボールナット30、スライドムーバー3
1、スライド34及び射出ヘッド8が上下に移動するこ
とになる。
【0017】例えば、図4に示すようにノズル41と被
加工物マスカント74のギャップが5mm、レーザー変
位計17とマスカント74との相対距離が40mmのと
きに焦点が合っているとすると、図6に示すようにレー
ザー変位計17により計測される相対距離が40mmの
とき、コントローラ81のアナログ出力がゼロボルトと
なり、サーボモータ16が停止する。また、その相対距
離が40mmより小さいとき、コントローラ81のアナ
ログ出力がプラスとなって射出ヘッド8が上昇し、ま
た、その相対距離が40mmより大きいとき、コントロ
ーラ81のアナログ出力がマイナスとなって射出ヘッド
8が下降し、その相対距離が40mmとなるように制御
されるのである。つまり、レーザー変位計17により計
測される相対距離が40mmとなる位置で、上記サーボ
ループは平衡状態となるのである。但し、サーボモータ
16により射出ヘッド8を最大限上下に昇降させること
のできる範囲は、平行状態から±10mmである。
【0018】ここで、レーザー変位計コントローラ81
は、レーザー変位計17により計測される相対距離が近
接位置以下となると、LOW設定信号をシーケンサ80
へ出力する。近接位置とは、サーボループにより維持し
ようとする一定値より小さな或る値であり、上記例で言
えば、図5に示すように相対距離37mmを言う。シー
ケンサ80は、LOW設定信号が入力されると、FEE
D−HOLD信号を数値制御装置へ出力し、数値制御軸
である三つの直線軸x,y,z及び二つの回転旋回軸
b,cの送りを停止する。LOW設定信号が入力されな
ければ、数値制御軸である三つの直線軸x,y,z及び
二つの回転旋回軸b,cの送り動作を継続する。
【0019】また、レーザー変位計コントローラ81
は、レーザー変位計17により計測される相対距離がサ
ーボ作動開始位置以下となると、HIGH設定信号をシ
ーケンサ80へ出力する。サーボ作動開始位置とは、サ
ーボループにより保持しようとする一定値より大きな或
る値であり、上記例で言えば、図5に示すように相対距
離43mmを言う。シーケンサ80は、HIGH設定信
号が入力されると、サーボモータドライバ85へSER
VO−ON信号を出力してサーボモータドライバ85を
作動状態とする。HIGH設定信号が入力されなけれ
ば、サーボモータドライバ85へSERVO−OFF信
号を出力してサーボモータドライバ85を非作動状態と
する。つまり、レーザー変位計17により計測される相
対距離が43mm(サーボ作動開始位置)以下とならな
ければ、サーボループはアクティブとならない。
【0020】更に、レーザー変位計コントローラ81
は、被加工物の光沢過大、反射率のリミット以下のとき
に、アラーム信号をシーケンサ80へ出力する。シーケ
ンサ80は、アラーム信号が入力されると、FEED−
HOLD信号を数値制御装置へ出力して数値制御軸の送
りを停止する。また、サーボモータ16の異常高速回転
がタコゼネにより検出され、サーボモータドライバー8
5に入力されると、サーボモータドライバー85からA
LARM信号がシーケンサ80へ入力され、数値制御軸
を非常停止させる。尚、レーザー変位計コントローラ8
1とサーボモータドライバー85のALARM出力の共
通端子には、DC+24Vが印加され、また、サーボモ
ータドライバー85には外部抵抗による電流制限調整用
端子、レーザー変位計コントローラ81にはAC100
ボルト入力用端子が設けられている。
【0021】上記構成を有する本実施例における自動焦
点装置の動作を、図5を参照して説明する。図5は、射
出ヘッド8がマスカント74へアプローチする状況を示
している。先ず、図5(a)に示すように、射出ヘッド
8とマスカント74との相対距離L1 が43mmより大
きなスタート点では、サーボモータドライバ85へはS
ERVO−OFF信号が出力され、サーボループは非作
動状態である。このスタート点では、スライド34はス
トロークエンドである最下端まで下降している。
【0022】図5(b)に示すアプローチの途中経過に
おいては、NC軸送りにより射出ヘッド8とマスカント
74との相対距離L2 が43mmに達すると、レーザー
変位計コントローラ81からHIGH設定信号がシーケ
ンサ80へ入力され、シーケンサ80からSERVO−
ON指令が出力され、サーボモータドライバー85は作
動状態、つまり、サーボループはアクティブとなる。但
し、図5(b)の状態では相対距離L2 が40mm以上
であるので、スライド34は未だ最下端まで下降した状
態であり、b軸ハウジング6は引続きNC軸送りで下降
を続ける。
【0023】その後、図5(c)に示すように、射出ヘ
ッド8とマスカント74との相対距離L2 が40mmよ
り減少しはじめると同時にスライド34が上昇して、相
対距離を40mmに維持しようと制御する。この動作
は、射出ヘッド8とマスカント74との相対距離L3
40mmになるまで続行され、最終的に40mmになる
と、b軸ハウジング6のNC軸による下降とスライド3
4の上昇は停止する。ここで、ワークが異品又は取付ミ
スで図上で正規プログラム位置に対してマスカント74
が上方に変位している場合は、スライダ34はストロー
クエンドである最上端まで上昇する。この状態でb軸ハ
ウジング6の下降が続き、相対距離L3 が37mm以下
となると、レーザー変位計コントローラ81からLOW
設定信号がシーケンサ80に入力され、シーケンサ80
が数値制御装置にFEED−HOLD信号を出力し、数
値制御軸の送り速度をゼロにする。これにより、射出ヘ
ッド8とマスカント74との衝突が未然に回避されるこ
とになる。
【0024】
【発明の効果】以上、実施例に基づいて具体的に説明し
たように本発明の自動焦点装置は、レーザー射出ヘッド
と被加工物との不測の衝突を未然に回避し、これに起因
する加工用レーザーの集光レンズ焼損に伴う毒物発生確
率を格段に減少させたことにより、NCレーザー加工機
によるレーザー加工中の人間による常時看視を不要とす
ることができた。また、本発明では化学的蝕削保護膜の
最上面を半導体レーザー計測することにより、従来の静
電容量式自動焦点装置の欠点である化学的蝕削保護膜の
高誘電率による静電容量誤差がなくなる為、化学的蝕削
保護膜上に最適なパワー密度を有するレーザー光を常時
照射することができ、切れ幅0.2mm以内の高精度ス
クライビングが安定してできるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の適用の対象となる5軸NC
機を示す説明図である。
【図2】本発明の一実施例に係る自動焦点機構を一部破
断して示す断面図である。
【図3】本発明の一実施例に係る自動焦点機構を、図2
中のA方向から一部破断して示す断面図である。
【図4】図2、図3に示す射出ヘッドの詳細を示す断面
図である。
【図5】射出ヘッドが下降する様子を示す本発明の作用
説明図である。
【図6】測定範囲とアナログ出力との関係を示すグラフ
である。
【図7】レーザー変位計コントローラ、シーケンサ及び
サーボモータドライバの説明図である。
【図8】従来の自動焦点技術を示す説明図である。
【符号の説明】
1 カウンタバランスシリンダ 3 パワートラック 4 軸ドライブモータ 5 b軸ホーク 6 b軸ハウジング 7 レーザー光 8 レーザー光射出ヘッド 10 y軸レール 12 y軸スライド 13 z軸スライドモータ 16 サーボモータ 17 レーザー変位計 18,19 シャフト 21 ボールネジ 25,62 ベヤリング 26,45′54 ブラケット 27,27′ ラバークッション 31 スライドムバー 32 プレート 34 中空スライド 35,35′,42,55,69 ボルト 37 クランプナット 38,39 リング 40 ノズルアジャスト 41 ノズル 43 コネクタ 44,47 近接センサ 45 ドッグ 48,49 遮光筒 51 ミラー 52 ミラーアジャスタ 53 ミラーホルダ 56 ホルダ 63 スペーサカラー 64 スナップリング 65 ハウジング 66 送気管 67 コネクタ 70,71 ロケーティングピン 72 レンズ 72′ レンズサポート 74 被加工マスカント 76 変位計ケーブル 80 シーケンサ 81 レーザー変位コントローラ 84 ケーブル 85 サーボモータドライバ 101 上下軸 102 モータ 103 コントロールボックス 104 電極 105 レーザー射出ノズル 106 被加工物 107 静電容量 108 加工ヘッド c 回転旋回軸 b 回転旋回軸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐伯 達夫 愛知県名古屋市港区大江町10番地 三菱重 工業株式会社名古屋航空宇宙システム製作 所内 (72)発明者 鍋田 浩雄 愛知県名古屋市港区大江町10番地 三菱重 工業株式会社名古屋航空宇宙システム製作 所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の直線軸及び旋回軸に沿ってハウジ
    ングを数値制御により移動及び旋回させて、該ハウジン
    グに備えられた射出ヘッドからレーザー光を被加工物へ
    照射することにより前記被加工物をレーザー加工する数
    値制御レーザー加工機において、前記ハウジングには、
    前記射出ヘッドを摺動自在に装着するスライド、該スラ
    イドに沿って前記射出ヘッドを位置調整するボールネジ
    及び該ボールネジを回転させるサーボモータを搭載する
    一方、前記射出ヘッドには前記被加工物との間の相対距
    離を測定するレーザー変位計を装着し、該レーザー変位
    計により計測される相対距離が一定位置となるように前
    記サーボモータを駆動するサーボループを形成し、前記
    サーボループは、前記相対距離が前記一定位置より大き
    く設定されたサーボ作動上限位置以下のときに作動状態
    となり、また、前記相対距離が前記一定位置より小さく
    設定された近接位置よりも小さくなると前記直線軸及び
    旋回軸による送りを停止して前記射出ヘッドと前記被加
    工物との衝突を回避することを特徴とするレーザー加工
    機の自動焦点装置。
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