JPH067978B2 - 圧力鋳造用置中子 - Google Patents

圧力鋳造用置中子

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JPH067978B2
JPH067978B2 JP62090457A JP9045787A JPH067978B2 JP H067978 B2 JPH067978 B2 JP H067978B2 JP 62090457 A JP62090457 A JP 62090457A JP 9045787 A JP9045787 A JP 9045787A JP H067978 B2 JPH067978 B2 JP H067978B2
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JP
Japan
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core
casting
soot
pressure
pressure casting
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JP62090457A
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智 佐藤
貞行 檀浦
芳春 和久
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Ube Corp
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Ube Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は圧力鋳造用置中子に係り、特にダイカスト等の
圧力鋳造の際、アンダーカット形状あるいは空洞形状等
を形成する際に使用するに好適な圧力鋳造用置中子に関
するものである。
[従来の技術] 一般に鋳造法により各種製品を製造する場合、生産性向
上等の面における有利性から、圧力鋳造法としてダイカ
スト鋳造法が広く利用されている。ところで、製品の形
状の一部に複雑な空洞部あるいはアンダーカット部が存
在する鋳物をダイカスト鋳造法で製造する場合、中子と
して引き抜き中子が使用できず、これに代って崩壊性の
良い砂中子が使用される。
従来、鋳物のアンダーカット部あるいは空洞部を形成す
る崩壊性砂中子としては、一般に、鋳物砂をフェノール
樹脂等で固めた砂中子が用いられている。
一方、中子の溶解除去を容易に行えるものとして、低融
点金属製の芯部の表面を高融点金属又はセラミックで被
覆した溶出中子も提案されている(実開昭60−469
26号公報)。
[発明が解決しようとする問題点] この砂中子には、鋳造圧力に耐え、しかも鋳造後の崩壊
性が良いという相反する機能を同時に具備していること
が要求されているが、従来の崩壊性砂中子は、鋳造圧力
に耐える強度を付与するために、十分な崩壊性が得られ
ず、特に中子が厚肉である場合などには、振動あるいは
サンドプラスト等を用いて崩壊させる際、非常に時間が
かかり、生産性低下の原因となっていた。
一方、中子特性としては、鋳造時の鋳造圧力及び溶湯の
熱に十分に耐えること、鋳造後には容易に除去できるこ
と、更には、鋳造時において溶湯の熱を奪うことなく、
中子による温度低下に基く湯回りの悪化を引き起こすこ
とがないとが要求され、また、当然のことながら、その
製造が容易で製造コストについても廉価であることが要
求される。
しかしながら、実開昭60−46928号公報で提案さ
れる溶出中子では、上記要求特性をすべて満たすことは
できず、特にセラミック被覆を施したものでは、製造が
容易ではなく、製造コストが高価とならざるを得ないと
いう欠点がある。
[問題点を解決するための手段] 本発明の圧力鋳造用置中子は、低融点金属で構成され、
かつその表面が煤で断熱被覆されていることを特徴とす
るものである。
即ち、本発明者らは、スス(煤)が、耐熱性、断熱性に
優れる上に、静圧に対して必要とされる十分な耐圧性を
示す反面、剪断破壊や衝撃破壊には弱いという、スス独
自の特性を見出し、この特性を中子本体の断熱被覆膜材
料として有効に利用することにより、本発明を達成し
た。
[作用] 圧力鋳造用置中子について要求される特性は、その耐熱
性、断熱性はもとより、鋳造圧力に十分に耐えること、
反面、鋳造後の崩壊性が良いという、相反する機能を同
時に具備していることである。
本発明においては、中子本体を低融点金属で構成するた
め、中子本体については、鋳造後の加熱により、容易に
溶解除去できる。
一方、ススは、 断熱効果が高く、中子本体の保護効果及び溶湯の温
度低下防止に優れる。
耐熱性が高く、溶湯の高温に十分に耐え得る。
鋳造品に不純物として混入するなどの、製品に対す
る悪影響がない。
施工性に優れ、被覆膜を容易に形成できる。
低コストである。
静圧にはある程度強く、逆に剪断破壊や衝撃破壊に
は弱い。
という、圧力鋳造用置中子の被覆膜材料として独特の優
れた特性を有する。
従って、本発明では低融点金属製中子本体の表面に、こ
のようなススの被覆層を形成したことにより、 ススは耐熱性が高く、また、静圧に対しては必要な
強度を有することから、鋳造時において、ススよりなる
被覆膜は中子本体を保護し、中子形状を維持する十分な
耐熱、耐圧性を示す。
一方、鋳造後の中子除去作業においては、剪断破壊
力や衝撃破壊力で容易に破壊され、中子の除去作業を円
滑に行なうことを可能とする。
という作用効果を得ることができる。
また、ススによる表面の断熱被覆は、鋳造時において、
中子と溶湯との間に断熱層を形成し、中子による溶湯の
温度低下を防止し、湯回りを改善する作用をも奏する。
[実施例] 以下、図面を参照して本発明の実施例について説明す
る。
第1図は本発明の圧力鋳造用置中子の一実施例を示す断
面図である。
図示の如く、本発明の圧力鋳造用置中子1は低融点金属
で構成された中子本体2の断熱被覆膜3とで構成されて
いる。
中子本体2は、低融点金属又は合金の鋳塊で構成されて
いても良いが、低融点金属又は合金とセラミックス繊維
とのFRMで構成されるものであっても良い。
低融点金属又は合金としては、鋳造する溶湯の温度より
も低い融点を有し、また、断熱被覆を経て伝えられる溶
湯の熱には十分に耐えるものであれば良く、特に制限は
ないが、例えばAl又はAl合金の鋳造に用いる中子に
は、Pb又は合金が好ましい。Pb又はPb合金は、A
l又はAl合金に濡れ難く、鋳造時に万が一Pbが溶湯
に混入した場合でも、PbがAlと合金化しないため、
鋳物に影響を及ぼすことがない。なお、鋳造時における
中子の溶解を防止するために、中子本体2に水冷管を埋
設するなどの冷却手段を付設しても良い。
FRMとする場合のセラミックス繊維としては、Al
−SiO系繊維又はSi−Ti−C−O系繊維等
が挙げられる。
このような低融点金属又は合金で構成される中子本体2
に形成する断熱被覆膜3の断熱物質としては、断熱効果
が高く、溶湯の高温に耐える耐熱性を有し、しかも製品
に悪影響を及ぼすことがないものであることからスス
(煤)を用いる。
このような断熱物質の被覆層は、中子の少なくとも溶湯
を接する可能性のある表面に設け、その被覆層厚さは、
十分な断熱性が得られ、またコスト面や鋳造作業に悪影
響を及ぼさない範囲で、中子の大きさ、形状等に応じて
適宜決定される。
このような本発明の置中子は、低融点金属又は合金を必
要に応じてセラミックス繊維と共に成形することによ
り、あるいはセラミックス繊維の成形体を低融点金属又
は合金で鋳込んで、中込本体を製造した後、この中子本
体の表面に必要に応じて離型剤を塗布し、次いで断熱被
覆膜を形成することにより容易に製造することができ
る。
ススの断熱被覆膜を形成する場合には、例えば、アセチ
レンガス等の燃焼により多量のススを発生するガスを、
空気等の助熱性ガスと共に、中子表面に向けて噴射ノズ
ルで噴射し、ガス燃焼により発生するススを中子表面に
付着させることにより容易に形成することができる。な
お、この場合、空気等の助燃性ガスの供給量を調節する
ことにより、ススの付着量を調整し、均一な被覆膜を形
成することができる。
なお、第1図では中実の中子本体2が示されているが、
本発明では第2図に示す如く中空の中子本体2としても
良い。
以下、実施例について説明する。
実施例1 中子成形用金型内でPbとSi−Ti−C−O系セラミ
ックス繊維(商品名TYRANNOFIBER)のFR
Mを成形し、この表面に離型剤としてTiO粉末を塗
布し、その上に断熱剤としてアセチレンススをガス燃焼
により発生させて塗布した。
このようにして得られた中子を金型にセットして、アル
ミニウム合金JIS ADC12を溶湯保持温度680
℃で、鋳造圧力400kg/cm2の条件でダイカスト
した。
鋳造後、湯口を切断し炉中で500℃に保持したとこ
ろ、中子は完全に溶解し、製品より容易に取り出すこと
ができた。また、製品を切断し、断面観察を行なったと
ころ、アンダーカット形状に異常はなく、完全に形成さ
れていた。
[発明の効果] 以上詳述した通り、本発明の圧力鋳造溶置中子は、低融
点金属で構成され、かつその表面がススで断熱被覆され
ているものであって、鋳造時においては中子の破損を起
こすことなく良好な鋳造を行なうことができ、鋳造後は
極めて容易に中子を除去することができる。また、スス
の断熱被覆層により、鋳造時において、溶湯と中子砂と
の間に断熱層が形成されることとなり、中子による溶湯
の温度低下が防止され、湯回りが良くなる。
このため、本発明の圧力鋳造用置中子によれば、 (A) 溶湯の温度低下を防止して、湯流れを改善し、
鋳巣のない高品質の鋳造品を得ることができる。従っ
て、アンダーカット形状や空洞形状を有する複雑な形状
の製品であっても、良好な湯回り性で、極めて効率的に
製造することができる。
(B) 鋳造圧力、鋳造温度に耐える、良好な中子耐久
性を確保することができる。
(C) 鋳造後の中子除去作業が大幅に簡易化され、生
産効率は著しく向上する。
といった優れた効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本発明の圧力鋳造用置中子の一実施
例を示す断面図である。 1…置中子、2…中子本体、 3…断熱被覆膜。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 和久 芳春 山口県宇部市大字小串字沖の山1980番地 宇部興産株式会社宇部機械製作所内 (56)参考文献 特開 昭63−199060(JP,A) 特開 昭63−183769(JP,A) 特開 昭60−46928(JP,A)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】低融点金属で構成され、かつその表面が煤
    で断熱被覆されていることを特徴とする圧力鋳造用置中
    子。
  2. 【請求項2】低融点金属は、セラミックス繊維とのFR
    Mとされていることを特徴とする特許請求の範囲第1項
    に記載の圧力鋳造用置中子。
  3. 【請求項3】低融点金属がPb又はPb合金であること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項又は第2項に記載の
    圧力鋳造用置中子。
JP62090457A 1987-04-13 1987-04-13 圧力鋳造用置中子 Expired - Lifetime JPH067978B2 (ja)

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JPH10506746A (ja) * 1995-07-13 1998-06-30 フィリップス エレクトロニクス ネムローゼ フェンノートシャップ 論理的に連続するクラスタ間でデータを反復する方法およびシステム

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