JPH06796U - スケール

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(57)【要約】【目的】胸ポケットに差し込んだスケールの脱落を防
止する。【構成】スケールＡの板状体１の両端部にＵ字状のス
リット３を入れて、このスリットの内側を舌片４とし、
舌片と板状体とで胸ポケットの上縁や紙片を挟み込む。

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、スケールに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来のスケールは、帯状の板状体と、この板状体の長手方向の辺縁に沿って設けた目盛とで構成されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記のようなスケールを作業衣の胸ポケットに差し込んで作業すると、胸ポケットから脱落して紛失する問題があった。

【０００４】そこで、この考案の課題は、胸ポケットからの脱落を防止すると共に、伝言などの記入紙片を保持することができるスケールを提供することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記の課題を解決するために、この考案は、板状のスケールに於いて、上記スケールの両端部に上記スケールの長手方向の縁に並行する二条の並行線端末が同方向に向くＵ字状のスリットを入れて、この各スリットの内側を係合舌片とした構成を採用したものである。

【０００６】

【作用】

胸ポケットにスケールを差し込むとき、高所側舌片を指先によりスケールの表面側に押し出して、スケールの表面と舌片の裏面とで胸ポケットの上縁部を挟み込む。

【０００７】また、ペンスタンドに入れてスケールを立てかけ、高所側の舌片の裏面とスケールの表面とで伝言の記入紙片の下縁部を挟み込んで紙片を保持する。

【０００８】

【実施例】

以下、この考案の実施例を添付図面に基づいて説明する。

【０００９】図１に示すＡはスケールである。上記のスケールＡは、金属や合成樹脂製の帯状の板状体１と、この板状体１の長手方向の辺縁に設けた目盛２とで構成されている。

【００１０】なお、上記のスケールＡは、上衣の胸ポケットに入れるため、１５cm〜２０cm 位が望ましい。

【００１１】また、スケールＡの両端部には、スケールＡの長手方向の縁に並行する二条の並行線端末が同方向に向くＵ字状のスリット３が設けられており、この両スリット３の内側を係合舌片４とする。

【００１２】上記のように構成したスケールＡは、上衣の胸ポケットに差し込んだとき、高所側舌片４（スケールＡの両舌片４、４の先端方向に位置する端縁から遠い側）を指先によりスケールＡの表面側に押し出し、そして舌片４の裏面とスケールＡの表面とで胸ポケットの上縁を挟み込む。

【００１３】また、図２に示すように、ペンスタンド１１にスケールＡを入れて、上記スケールＡを立てかける。

【００１４】このとき、スケールＡの高側舌片４（スケールＡの両舌片４、４の先端方向に位置する端縁に近い側）とスケールＡとで例えば伝言の記入紙片１２を挟み込んで保持する。

【００１５】さらに、図３に示すように、舌片４とスケールＡとで例えば葉書などの紙片１３を保持すると、うちわになる。

【００１６】

【効果】

以上のように、この考案のスケールによれば、片方の舌片とスケールとで胸ポケットの上縁を挟み込むので、胸ポケットに差し込んだスケールの脱落を防止することができる。

【００１７】また、もう片方の舌片とスケールとで伝言の記入紙を保持することができると共に、紙片を挟み込むとうちわとして使用することができる。

【００１８】さらに、切込みを入れて、この切込みの内側を舌片としたため、スケールの板面に舌片が突出しないと共に、スケールに別途舌片を取付ける必要がない。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の実施例の斜視図

【図２】使用状態を示す正面図

【図３】同正面図

【符号の説明】

Ａスケール１板状体２目盛３スリット４舌片

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】板状のスケールに於いて、上記スケール
の両端部に上記スケールの長手方向の縁に並行する二条
の並行線端末が同方向に向くＵ字状のスリットを入れ
て、この各スリットの内側を係合舌片としたことを特徴
とするスケール。