JPH067965Y2 - 剛体電車線 - Google Patents
剛体電車線Info
- Publication number
- JPH067965Y2 JPH067965Y2 JP12418088U JP12418088U JPH067965Y2 JP H067965 Y2 JPH067965 Y2 JP H067965Y2 JP 12418088 U JP12418088 U JP 12418088U JP 12418088 U JP12418088 U JP 12418088U JP H067965 Y2 JPH067965 Y2 JP H067965Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- main material
- current collector
- collector plate
- trolley main
- pin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Current-Collector Devices For Electrically Propelled Vehicles (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は走行中の電車等に電気を供給するために、軌道
と平行に敷設される剛体電車線に関する。
と平行に敷設される剛体電車線に関する。
(従来技術及びその課題) 第7図は従来例を示しており、導電性の高い剛製のトロ
リ主材40にT字形の架台部分を一体に形成して、トロ
リ主材10の先端面にステンレス鋼製の集電板41を熱
間押出加工により圧接した構造である。
リ主材40にT字形の架台部分を一体に形成して、トロ
リ主材10の先端面にステンレス鋼製の集電板41を熱
間押出加工により圧接した構造である。
この第7図の構造では集電板41の摩耗が限界にきた時
には、トロリ線全体を交換しなければならず、取替え作
業等の保守に時間がかかる。しかも架台部分も銅製のト
ロリ主材40と一体に形成されているので、材料費用が
高くつき、また架台部分の剛性が小さく、支持スパン間
に撓み(垂み)が生じ易い。
には、トロリ線全体を交換しなければならず、取替え作
業等の保守に時間がかかる。しかも架台部分も銅製のト
ロリ主材40と一体に形成されているので、材料費用が
高くつき、また架台部分の剛性が小さく、支持スパン間
に撓み(垂み)が生じ易い。
(考案の目的) 本考案の目的は、集電板の摩耗時の保守、交換を容易に
行えるようにすると共に集電板とトロリ主材との間で優
れた通電性を確保できるようにし、しかも材料費が安く
て支持スパン間の撓みが生じにくい剛体電車線を提供す
ることである。
行えるようにすると共に集電板とトロリ主材との間で優
れた通電性を確保できるようにし、しかも材料費が安く
て支持スパン間の撓みが生じにくい剛体電車線を提供す
ることである。
(目的を達成するための技術的手段) 上記目的を達成するために本考案は、断面形状がT字形
に形成された鋼製の架台の先端部に、嵌着用溝を有する
導電性の高い銅又はアルミニウム製のトロリ主材を嵌着
し、該トロリ主材に断面形状コの字形のステンレス鋼製
集電板を被せ、トロリ主材及び集電板の側壁にピン孔を
それぞれ形成し、集電板のピン孔をトロリ主材のピン孔
に対して集電面側に僅かに偏心させ、両ピン孔に結合用
ピンを挿入して集電板をトロリ主材の先端部に押し付け
ている。
に形成された鋼製の架台の先端部に、嵌着用溝を有する
導電性の高い銅又はアルミニウム製のトロリ主材を嵌着
し、該トロリ主材に断面形状コの字形のステンレス鋼製
集電板を被せ、トロリ主材及び集電板の側壁にピン孔を
それぞれ形成し、集電板のピン孔をトロリ主材のピン孔
に対して集電面側に僅かに偏心させ、両ピン孔に結合用
ピンを挿入して集電板をトロリ主材の先端部に押し付け
ている。
(作用) 集電板のピン孔をトロリ主材のピン孔よりも集電面側に
偏心させて結合用ピンを上記両孔に挿入しているので、
結合用ピンが撓み、それによる復元力(ばね作用)によ
り集電板とトロリ主材の集電面側の端面とを常に圧接
し、集電板とトロリ本体との間の通電性を良好に確保す
る。
偏心させて結合用ピンを上記両孔に挿入しているので、
結合用ピンが撓み、それによる復元力(ばね作用)によ
り集電板とトロリ主材の集電面側の端面とを常に圧接
し、集電板とトロリ本体との間の通電性を良好に確保す
る。
また集電板とトロリ主材とを分解でき、それにより集電
板摩耗時には集電板のみを交換でき、保守が容易であ
る。
板摩耗時には集電板のみを交換でき、保守が容易であ
る。
鋼製の架台部分と、導電性の高い銅等のトロリ主材部分
とを別体とし、架台部分をT字形に形成しているので、
材料費が節約でき、また架台部分の曲げ剛性も大きくな
り、支持スパン間の垂み等を防止できる。
とを別体とし、架台部分をT字形に形成しているので、
材料費が節約でき、また架台部分の曲げ剛性も大きくな
り、支持スパン間の垂み等を防止できる。
(実施例) 第3図は本考案を適用した剛体電車線の縦断面拡大図
(第2図のIII−III断面図)を示しており、この第3図
において、剛体電車線9はステンレス鋼製の架台11
と、導電性の高い銅(又はアルミニウム)製のトロリ主
材10と、耐摩耗性の高いステンレス鋼製の集電板13
等から構成されている。鋼製架台11は基端部(第3図
右端部)にフランジ部11aを一体に有し、それにより
断面形状が概ねT字形に形成されている。トロリ主材1
0には上下両側に凹部14が形成されると共に、上下方
向の中央部(電車線中心線O3上)に、フランジ部11
a側に向いて開口する嵌着溝用12が形成されている。
嵌着用溝12の開口端部の上下両端部にはフランジ部1
1a側に延びる足部18が一体に形成されている。集電
板13は両側壁13aを有する断面形状コの字形に形成
されている。上記凹部14、嵌着用溝12及び足部18
は電車線長さ方向の沿ってその全域に亘るように形成さ
れている。
(第2図のIII−III断面図)を示しており、この第3図
において、剛体電車線9はステンレス鋼製の架台11
と、導電性の高い銅(又はアルミニウム)製のトロリ主
材10と、耐摩耗性の高いステンレス鋼製の集電板13
等から構成されている。鋼製架台11は基端部(第3図
右端部)にフランジ部11aを一体に有し、それにより
断面形状が概ねT字形に形成されている。トロリ主材1
0には上下両側に凹部14が形成されると共に、上下方
向の中央部(電車線中心線O3上)に、フランジ部11
a側に向いて開口する嵌着溝用12が形成されている。
嵌着用溝12の開口端部の上下両端部にはフランジ部1
1a側に延びる足部18が一体に形成されている。集電
板13は両側壁13aを有する断面形状コの字形に形成
されている。上記凹部14、嵌着用溝12及び足部18
は電車線長さ方向の沿ってその全域に亘るように形成さ
れている。
トロリ主材10の嵌着用溝12は架台11の先端部に嵌
め合わされており、足部18をかしめてその突起部18
aを架台11の係合溝26に圧着させることにより、ト
ロリ主材10を架台11に固着(嵌着)している。集電
板13はトロリ主材10に被せられると共に第1図のよ
うに結合用ピン27を利用してトロリ主材10に固定さ
れている。
め合わされており、足部18をかしめてその突起部18
aを架台11の係合溝26に圧着させることにより、ト
ロリ主材10を架台11に固着(嵌着)している。集電
板13はトロリ主材10に被せられると共に第1図のよ
うに結合用ピン27を利用してトロリ主材10に固定さ
れている。
即ち第1図において、架台11の先端部及びトロリ主材
10には同一中心O1のピン孔20、15がそれぞれ形
成されており、一方集電板側壁13aには、上記ピン孔
22、15に対してわずかな偏心量cだけ集電面H側に
偏心する中心線O2のピン孔6が形成されている。上記
ピン孔15、16、20には断面形状C形の中空の結合
用ピン27が貫入されており、これにより集電板13と
トロリ主材10とを結合している。ピン27の両端部に
はテーパーが形成されており、前述のように両孔15、
16が互いにずれていてもピン孔15、16に挿入し易
いようになっている。
10には同一中心O1のピン孔20、15がそれぞれ形
成されており、一方集電板側壁13aには、上記ピン孔
22、15に対してわずかな偏心量cだけ集電面H側に
偏心する中心線O2のピン孔6が形成されている。上記
ピン孔15、16、20には断面形状C形の中空の結合
用ピン27が貫入されており、これにより集電板13と
トロリ主材10とを結合している。ピン27の両端部に
はテーパーが形成されており、前述のように両孔15、
16が互いにずれていてもピン孔15、16に挿入し易
いようになっている。
集電板側壁13aのピン孔16部分にはそれぞれロック
ワッシャ17が配置されており、該ロックワッシャ17
の孔22及び結合用ピン27内にはロックリベット19
が挿通され、その両端頭部19aにより、集電板側壁1
3aのピン孔16部分周辺をワッシャ17を介して挾持
している。ワッシャ17はフランジ部11a側の端部に
回り止め用折り曲げ部17aを一体に備えている。
ワッシャ17が配置されており、該ロックワッシャ17
の孔22及び結合用ピン27内にはロックリベット19
が挿通され、その両端頭部19aにより、集電板側壁1
3aのピン孔16部分周辺をワッシャ17を介して挾持
している。ワッシャ17はフランジ部11a側の端部に
回り止め用折り曲げ部17aを一体に備えている。
第2図は第1図のII矢視図であり、集電板13のピン孔
16は電車線長さ方向に長い長孔になっており、それに
より例えば電車線を曲線状に曲げ加工する時に、集電板
13とトロリ主材10との長さ方向のずれ等を吸収し、
ピン27に無理な荷重がかからないようになっている。
16は電車線長さ方向に長い長孔になっており、それに
より例えば電車線を曲線状に曲げ加工する時に、集電板
13とトロリ主材10との長さ方向のずれ等を吸収し、
ピン27に無理な荷重がかからないようになっている。
集電板13のピン孔(長孔)16は電車線長さ方向に間
隔を隔てて複数個配置されており、トロリ主材10のピ
ン孔15も集電板13側のピン孔16に対応した間隔で
配置されている。
隔を隔てて複数個配置されており、トロリ主材10のピ
ン孔15も集電板13側のピン孔16に対応した間隔で
配置されている。
集電板13及びトロリ主材10の先端面はどちらもなだ
らか円弧状に形成されているが、第4図に誇張して示す
ように組み付け前においては、トロリ主材の曲率半径R
1に対して集電板13の曲率半径R2の方が僅かに大き
く形成されており、組み付け時のピン27の両端部のば
ね作用により集電板13の集電面部分が撓み、それによ
り曲率半径がトロリ主材10の曲率半径R1と略同じに
なる。
らか円弧状に形成されているが、第4図に誇張して示す
ように組み付け前においては、トロリ主材の曲率半径R
1に対して集電板13の曲率半径R2の方が僅かに大き
く形成されており、組み付け時のピン27の両端部のば
ね作用により集電板13の集電面部分が撓み、それによ
り曲率半径がトロリ主材10の曲率半径R1と略同じに
なる。
第5図は剛体電車線の使用例を示しており、タイヤ式電
車の電気供給用に使用した例である。この第5図におい
て、電車1は走行用のタイヤ2並びに脱落防止用のガイ
ド輪5を備え、軌道装置の軌道面3上を走行するように
なっている。軌道面3の側方にはパラペット7が設けら
れており、該パラペット7に(又は支持装置8を介し
て)複数本の剛体電車線9が支持されている。該剛体電
車線9は軌道と平行に配置され、電車1の集電シュー4
が当接する。
車の電気供給用に使用した例である。この第5図におい
て、電車1は走行用のタイヤ2並びに脱落防止用のガイ
ド輪5を備え、軌道装置の軌道面3上を走行するように
なっている。軌道面3の側方にはパラペット7が設けら
れており、該パラペット7に(又は支持装置8を介し
て)複数本の剛体電車線9が支持されている。該剛体電
車線9は軌道と平行に配置され、電車1の集電シュー4
が当接する。
該実施例の作用を具体的に説明すると、第1図の両ピン
孔15、16は集電板13のピン孔16が集電面側に来
るようにずれているため、組み付け時には第4図に示す
ようにピン27の中央部はトロリ主材10のピン孔15
の集電面H側の端面に圧接し、一方ピン27の両端部は
側壁13aのピン孔16の集電面Hとは反対側(矢印A
方向側)の端面に圧接し、それによりピン27は両端部
が集電面H側に、中央部が集電面側と反対側にくるよう
に撓む。従ってピン27の復元力(ばね作用)によりピ
ン両端部は集電板13を矢印A方向側に付勢し、集電板
13をトロリ主材10の先端面に圧接し、一定の面圧を
確保する。従ってステンレス鋼製集電板13と銅製トロ
リ主材10との間の良好な通電性が確保できる。
孔15、16は集電板13のピン孔16が集電面側に来
るようにずれているため、組み付け時には第4図に示す
ようにピン27の中央部はトロリ主材10のピン孔15
の集電面H側の端面に圧接し、一方ピン27の両端部は
側壁13aのピン孔16の集電面Hとは反対側(矢印A
方向側)の端面に圧接し、それによりピン27は両端部
が集電面H側に、中央部が集電面側と反対側にくるよう
に撓む。従ってピン27の復元力(ばね作用)によりピ
ン両端部は集電板13を矢印A方向側に付勢し、集電板
13をトロリ主材10の先端面に圧接し、一定の面圧を
確保する。従ってステンレス鋼製集電板13と銅製トロ
リ主材10との間の良好な通電性が確保できる。
集電板13の第4図の曲率半径R2をトロリ主材10の
曲率半径R1より僅かに大きくしていることにより、組
み付け時のピン27の作用による集電板13の撓みによ
り、一層集電板13の頂壁部分とトロリ主材主材10の
端面が強く圧接し、両者13、10間の通電性が向上す
る。ちなみに集電板13はその頂壁部分においては板圧
方向に電気が流れるため電気抵抗が小さく、一方側壁1
3a部分においては側壁13aに沿う方向に電気が流れ
るため、電気抵抗が大きいが、上記のようにピン27の
ばね作用及び集電板13自体のばね作用により、電気抵
抗の少ない頂壁部分での面圧を十分に確保できるのであ
る。
曲率半径R1より僅かに大きくしていることにより、組
み付け時のピン27の作用による集電板13の撓みによ
り、一層集電板13の頂壁部分とトロリ主材主材10の
端面が強く圧接し、両者13、10間の通電性が向上す
る。ちなみに集電板13はその頂壁部分においては板圧
方向に電気が流れるため電気抵抗が小さく、一方側壁1
3a部分においては側壁13aに沿う方向に電気が流れ
るため、電気抵抗が大きいが、上記のようにピン27の
ばね作用及び集電板13自体のばね作用により、電気抵
抗の少ない頂壁部分での面圧を十分に確保できるのであ
る。
組み付け時においては、第1図のリベット19の頭部1
9a及びワッシャ17により集電板側壁14のピン孔1
6部分を挾持しているので、電車のシューによる振動あ
るいは衝撃等によってピン27が脱落することはなく、
また集電板13の開きを阻止でき、それによるピン27
の抜けを防止する。
9a及びワッシャ17により集電板側壁14のピン孔1
6部分を挾持しているので、電車のシューによる振動あ
るいは衝撃等によってピン27が脱落することはなく、
また集電板13の開きを阻止でき、それによるピン27
の抜けを防止する。
集電板13とトロリ主材10とを組み付ける時には、予
めかしめにより架台11に固着されたトロリ主材10
に、集電板13を被せ、ピン27をその先端テーパー部
分を利用して集電板側壁13aのピン孔16及びトロリ
主材10のピン孔15に打ち込む。そしてワッシャ17
を配置すると共にロックリベット19をピン27内に挿
入し、リベット先端部をかしめる。またフランジ部11
aは第3図に示すように碍子30のキャップ部に上下の
押え部材32等により支持される。
めかしめにより架台11に固着されたトロリ主材10
に、集電板13を被せ、ピン27をその先端テーパー部
分を利用して集電板側壁13aのピン孔16及びトロリ
主材10のピン孔15に打ち込む。そしてワッシャ17
を配置すると共にロックリベット19をピン27内に挿
入し、リベット先端部をかしめる。またフランジ部11
aは第3図に示すように碍子30のキャップ部に上下の
押え部材32等により支持される。
集電板13のピン孔16を長孔にしていることにより、
剛体電車線の曲げ加工時に集電板13とトロリ主材10
との軸方向の位置がずれても、ピン27の破損を防止で
き、また両者13、10間の残留応力を軽減でき、集電
板13の座屈等を防止できる。
剛体電車線の曲げ加工時に集電板13とトロリ主材10
との軸方向の位置がずれても、ピン27の破損を防止で
き、また両者13、10間の残留応力を軽減でき、集電
板13の座屈等を防止できる。
集電板13が摩耗して取り替える場合には、ロックリベ
ット19及びワッシャ17を外すと共にピン27を抜く
ことにより、集電板13を外し、集電板13のみを新し
い物と取り替える。この時トロリ主材10は前述のよう
にかしめにより架台11に固着されているので、外れ落
ちたりする心配はない。
ット19及びワッシャ17を外すと共にピン27を抜く
ことにより、集電板13を外し、集電板13のみを新し
い物と取り替える。この時トロリ主材10は前述のよう
にかしめにより架台11に固着されているので、外れ落
ちたりする心配はない。
なお電車線同志を接続する場合には、例えば架台両側に
配置される銅製の連結用スプライサーを足部18に圧接
させることにより、足部18を介して両電車線の電気的
接続が容易に行える。
配置される銅製の連結用スプライサーを足部18に圧接
させることにより、足部18を介して両電車線の電気的
接続が容易に行える。
(別の実施例) (1)第6図は架台11として軟鋼を利用した例でえあ
り、フランジ部11aは前記ステンレス鋼製の場合より
も太くなっている。ただし材料費はステンレス鋼に比べ
て一層安くなる。この第6図においては、足部及びトロ
リ主材両側の凹部は形成されていない。
り、フランジ部11aは前記ステンレス鋼製の場合より
も太くなっている。ただし材料費はステンレス鋼に比べ
て一層安くなる。この第6図においては、足部及びトロ
リ主材両側の凹部は形成されていない。
(2)トロリ主材としては導電性の高いアルミニウムを利
用することもできる。
用することもできる。
(3)ロックリベット19の代りにいわゆる引き抜き形式
のブラインドリベットあるいはロックボルト・ナット等
を利用することもできる。
のブラインドリベットあるいはロックボルト・ナット等
を利用することもできる。
(考案の効果) 以上説明したように本考案によると: (1)ステンレス鋼製の集電板13を結合用ピン27を利
用して導電性の高いトロリ主材10に機械的に結合して
いるので、集電面Hが摩耗した時には、集電板13をト
ロリ主材10から外して集電板13のみを新しい物と取
り替えればよい。従って取替え作業、即ち電車線の保守
が容易である。
用して導電性の高いトロリ主材10に機械的に結合して
いるので、集電面Hが摩耗した時には、集電板13をト
ロリ主材10から外して集電板13のみを新しい物と取
り替えればよい。従って取替え作業、即ち電車線の保守
が容易である。
しかも従来のような軸方向のずれによる剥離等を防止で
きる。
きる。
(2)集電板13をトロリ主材10に対して取り外せるよ
ういしているにもかかわらず、集電板13とトロリ主材
10との間の良好な通電性能を確保でき、電車等に対す
る集電性能が良い。
ういしているにもかかわらず、集電板13とトロリ主材
10との間の良好な通電性能を確保でき、電車等に対す
る集電性能が良い。
即ち一般にステンレス鋼は銅あるいはアルミニウムに比
べて耐摩耗性が高い代わりに導電性は低いが、集電板1
3のピン孔16を、トロリ主材10のピン孔15に対し
て僅かに集電面側にずらし、組み付け時における結合用
ピン27の撓みによる復元力(ばね作用)で、集電板1
3とトロリ主材10との接触面の面圧を十分に確保して
いるので、常に集電板13とトロリ主材10との通電性
を良好に確保でき、集電性能等が良い。
べて耐摩耗性が高い代わりに導電性は低いが、集電板1
3のピン孔16を、トロリ主材10のピン孔15に対し
て僅かに集電面側にずらし、組み付け時における結合用
ピン27の撓みによる復元力(ばね作用)で、集電板1
3とトロリ主材10との接触面の面圧を十分に確保して
いるので、常に集電板13とトロリ主材10との通電性
を良好に確保でき、集電性能等が良い。
(3)フランジ部11aを有するT字形の架台11を鋼に
より形成し、該鋼製架台11の先端部にトロリ主材10
を嵌着しているので、第7図のような従来例に比べて架
台部分の材料費が易くなり、しかも曲げ剛性は向上し
て、支持スパン間の電車線の撓み(垂み)を軽減でき
る。
より形成し、該鋼製架台11の先端部にトロリ主材10
を嵌着しているので、第7図のような従来例に比べて架
台部分の材料費が易くなり、しかも曲げ剛性は向上し
て、支持スパン間の電車線の撓み(垂み)を軽減でき
る。
第1図は本考案を適用した剛体電車線の縦断面拡大図
(第2図のI−I断面図)、第2図は第1図のII矢視
図、第3図は第2図のIII−III断面図、第4図は集電板
とトロリ主材との曲率半径の相違を誇張して示す縦断面
部分図、第5図は剛体電車線の使用例であり、タイヤ式
電車用軌道の縦断面図、第6図は別の実施例を示す縦断
面図、第7図は従来例の縦断面図である。 10…トロリ主材、11…架台、12…嵌着用溝、13
…集電板、15…ピン孔、16…ピン孔、27…結合用
ピン
(第2図のI−I断面図)、第2図は第1図のII矢視
図、第3図は第2図のIII−III断面図、第4図は集電板
とトロリ主材との曲率半径の相違を誇張して示す縦断面
部分図、第5図は剛体電車線の使用例であり、タイヤ式
電車用軌道の縦断面図、第6図は別の実施例を示す縦断
面図、第7図は従来例の縦断面図である。 10…トロリ主材、11…架台、12…嵌着用溝、13
…集電板、15…ピン孔、16…ピン孔、27…結合用
ピン
Claims (1)
- 【請求項1】断面形状がT字形に形成された鋼製の架台
の先端部に、嵌着用溝を有する導電性の高い銅又はアル
ミニウム製のトロリ主材を嵌着し、該トロリ主材に断面
形状コの字形のステンレス鋼製集電板を被せ、トロリ主
材及び集電板の側壁にピン孔をそれぞれ形成し、集電板
のピン孔をトロリ主材のピン孔に対して集電面側に僅か
に偏心させ、両ピン孔に結合用ピンを挿入することによ
り集電板をトロリ主材に押し付けた剛体電車線。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12418088U JPH067965Y2 (ja) | 1988-09-22 | 1988-09-22 | 剛体電車線 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12418088U JPH067965Y2 (ja) | 1988-09-22 | 1988-09-22 | 剛体電車線 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0244526U JPH0244526U (ja) | 1990-03-27 |
JPH067965Y2 true JPH067965Y2 (ja) | 1994-03-02 |
Family
ID=31373685
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP12418088U Expired - Lifetime JPH067965Y2 (ja) | 1988-09-22 | 1988-09-22 | 剛体電車線 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH067965Y2 (ja) |
-
1988
- 1988-09-22 JP JP12418088U patent/JPH067965Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0244526U (ja) | 1990-03-27 |
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